欧米メディアの翻訳記事を集めてくるスレ

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254氷上の名無しさん
LAタイムズのスコット・ハミルトンの記事
ttp://www.latimes.com/news/columnists/la-sp-elliott25-2008dec25,0,6945807.column

「僕はチビで禿げで薬漬けで脳治療後で手術明けで人種も判らない男子スケーターだ。楽観的になる以外どうしろっていうんだよ?」
彼を知る幸運な人は彼のぶっきらぼうなユーモアを新著に見出すだろう。もし彼を、84年五輪金メダリストで、睾丸癌と脳腫瘍から
の生還者であるハミルトンを知らなくても、読後には友人のように感じる事だろう。

(本と生い立ち部は省略、小児麻痺で成長障害、近年睾丸癌と脳腫瘍も煩う)

8に縁があることから自著は8章から成る。

58年8月8日に生まれ6週間後に養子に出された彼は、氷の上で何千時間もコンパルソリのFigure8(8の字)を練習した。それは正確さと忍耐
を要したが、ジャンプやスピンをやりたがった彼にエッジコントロールとバランス感覚をもたらした。

コンパルソリはTV向きでなかった為、スケート界から淘汰された。ハミルトンは残念に思う。
「それが何をもたらしたか判ってる。結局は(コンパルソリにより)氷上でのより正確なコントロールを身に着けたし、それが無ければ五輪
の優勝は無かったろうね。」「やりたくなかったし重要性も理解してなかったものが、その後の自分のキャリアの基礎になった。」

身に着けた適応力は危機を乗り越えるのに役立った。五輪の優勝の後、世間がそれを忘れ去る前にIce Capadesツアーで2年間過ごした。
また後にSOIとなるツアーも創立し、その観客を喜ばせるウィットを看板に他のツアーより成功を収めた。

また彼は妻であるトレーシーと会うまでの自身曰く「荒れた時期」を乗り越えた。万事最高に幸せではないそうだが、妻と5人の子供達と
人生の目的を見つけたと語る。

「多くの人が他人が人生を導いてくれるとでも考えている。それでは自分の人生では無いね。毎日会うんだ、混乱した哀れな人達にね。
結局これは君の人生、時間、そして経験であって全ては君しだい。他人に頼っては駄目だよ。」

年2回の脳腫瘍検査でおかしなところは無いという彼はNBCで来月の全米選手権と2010年の五輪の解説をする。彼は02年の五輪ペアの
ジャッジ汚職 への対応策として改定された今の採点システムは好きではないと言う。

今のジャッジは匿名で、点を稼ぐために選手たちはどれも同じで美しくないスピンをさせられている。今シーズンは回数の足りないスピン
をした選手を厳しく減点し、観客を困惑させている。

「現行の採点システムの意図するものが、全ての選手に絶対評価をすることなのは判る。でもそれは余りに画一的過ぎる。感激の受け方は
多種多様なもの。誰にでも色んな賞賛のされ方があるのに、今は採点が厳しすぎるし、何かを犠牲にせずに観客を魅了する演技をこなすのは
難しいんだ。」

運営側はフィギュアのエンターテインメント性も忘れてしまったようだ。

「今の採点システムではコンスタントに勝つのは難しく、トレードマークの技や個性を前面に出すのが難しい。」「スケート業界には同情する。
観客は不満が溜まってきているし、人々が大会に足を運ばないことにもその不満が現れ始めている。」

彼は自分の人生に不満を持ち込みたくは無い。「人は何に喜びを見出す?とても単純なことにだよ。」「例えば僕の11ヶ月の子供が寝ている
のを見たりするような。余り寝てくれないので寝るのを見るだけでわくわくするね。」「物事をよく理解して感謝することだよ。」