浅田真央、来季から安藤美姫の4回転サルコーも凌ぐ4回転ループを跳ぶと宣言。
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2007/03/26/01.html フィギュアスケート世界選手権のエキシビションが25日、東京体育館で行われ、
女子で金メダルを獲得した安藤美姫(19=トヨタ自動車)、銀メダルの浅田真央
(16=中京大中京高)ら上位選手が華麗な舞を披露した。初出場優勝を逃した浅田は、
来季は4回転ループとトリプルアクセル(3回転半)―3回転トーループを跳ぶと宣言。
女王獲りへ、男子をしのぐジャンプを武器に巻き返しを狙う。
初出場優勝を逃した悔しさが、浅田の目標を明確にした。黒とピンクの衣装に身を包み
「ハバネラ」の音楽に乗って6850人の観衆を沸かせた後、新たな大技への挑戦を明らかにした。
「もっと自分に自信を持って、攻撃的にいければいい。来季は頑張って4回転ジャンプを
入れたいし、トリプルアクセル―3回転トーループも入れられたらいい」
世界選手権では17年ぶり2人目の快挙となるトリプルアクセルを成功させ、フリーの
世界最高得点をマークしたが、メダルは銀だった。関係者によると、浅田はすぐに
4回転ループ挑戦を決意したという。基礎点10・0点の4回転ループは、基礎点が
9・5点の安藤の4回転サルコーよりも難度が高いジャンプだ。
さらに、4回転の公式戦での成功例はトーループとサルコーだけで、成功すれば
男子を含めて世界初となる。加えてトリプルアクセル―3回転トーループは、
ダブルアクセル―3回転トーループよりも基礎点が4・20点も高い。
単純計算で4回転ループと合わせて10点近い得点アップになる。
国際スケート連盟から発表された今季の世界ランキングで、
浅田はキム・ヨナ(16=韓国)とともに2300点で1位となった。
賞金4万5000ドルと世界選手権2位の賞金2万7000ドルを合わせ、7万2000ドル(約850万円)を獲得した。
だが、浅田が欲しいのは世界ランクでも賞金でもない。「昨日のフリーだけなら90点だけどシーズン全体では60点」。
来年の世界選手権(イエーテボリ)、そして10年バンクーバー五輪へ、浅田が強力な大技で巻き返しを始める。