【旧採点ではジャンプの安藤、現採点では回転不足の安藤】
安藤さんは、以前”ジャンプの安藤”と言われていました。
確かに、他の選手よりは、ジャンプして多く回転することができる選手です。
陸上競技などであれば、他の選手の記録より、1cmでも勝っていれば勝ち、1秒でも早ければ勝ちなのですが
フィギュアスケートという競技は、他の選手より、少し(10〜270度↓)多く回転することができても意味がありません。
安藤さんが4回転に成功した頃の採点基準では、他の選手より 180度くらい多く回ればよかったのですが
回転を厳しく判定する現在の基準では、270度以上 他の選手より多く回らなければなりません。
”少しでも多く回れば勝ち”という競技なら、安藤さんは上位に入る能力がありますが
0.75未満は切り捨てされる現行ルールでは、0.5回転多く回っても意味が無いどころか、回転不足で二重減点されます。
つまり、”ジャンプの安藤”は
採点基準改正と同時に”回転不足の安藤”になってしまったということです。
”ジャンプの安藤”=”ジャンプ以外はたいしたことない安藤”は、
新基準に変更後、ジャンプは回転不足で、それ以外もたいしたことない選手。
これが現状です。
■回転不足の科学的分析(空中における最高回転数の分析)
(吉岡伸彦助教授の安藤4回転分析)毎秒5.5回転×滞空時間0.62秒=3.41回転
(池上久子教授の安藤4回転分析) 毎秒5.04回転x滞空時間0.6秒前後=3.02回転
参考:伊藤みどりの3回転半 毎秒5.3回転×滞空時間0.73秒=3.87回転
5回転が可能だというヨイショ記事を書きたかったようですが、実は4回転も怪しいことが よく分かる記事
ttp://www.yomiuri.co.jp/sports/feature/torino/200506/tr20050615_r01.htm ttp://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/gorin/news/20060118ddm016070114000c.html