niftyのフィギュアの記事は、フィギュアの事を良く分かっていて、スケ板住人にも極めて好評だ。
そのniftyが、ついに浅田の欠点を指摘し始めた。さすがniftyだな。盲目的な浅田信者は、謙虚に読めよ。
http://iceblue.cocolog-nifty.com/figure/2006/03/post_cd07.html しかしこの演技では、ユナ・キムには勝てなかった。
ふたりが続けて滑ってしまったからこそ、差は歴然としていた。
問題はスピンやステップのレベルの差ではない。
みなが今シーズンの浅田真央の快進撃を見ながら、
なんとなく物足りないと思っていたものをユナ・キムがすべて持っていたことにある。
それは、意識してプログラムを人に見せようとする力。
浅田真央は天性の明るさ、華やかさだけで、今まで人をひきつけてきた。
浅田真央はパフォーマーとしての意識がまだまだ薄い。
でも、それだけではフィギュアスケートの本当の凄みは出せない!
そんなことを、直前のユナ・キムが見せてしまったのだ。
彼女のスピンはただの「レベル4を取れるスピン」ではない。
スパイラルも決められた数のポジション変化をし、規定されたキープ時間をクリアしているだけではない。
ひとつひとつにこめられた強すぎる思いがあり、その思いを形に変えていく技術を持ったスピンや、スパイラル。
そんなとてもクオリティの高いエレメンツで彩られたプログラムで、彼女は浅田真央のトリプルアクセルに対抗した。
そして、時には高難度のジャンプより強い力を持つものが、フィギュアスケートにはあるということを、鮮やかに見せ付けてしまった。
やはり、浅田真央はラッキーだ。ユナ・キムがいなければ、トリプルアクセル以外は無難にこなした演技で、ショートも一位という結果を得てしまうところだった。
「自分にないものをもった好敵手」に、浅田真央は絶対優勝するはずの世界ジュニアで会えた。
それにしても真央ちゃん、これでおもしろくなったね。
一昨年の夏。韓国に、同い年で今年から一緒にジュニアに上がる、上手な選手がいるんだよと聞いたとき、「どんな子ですか? どんな子ですか?」と、ものすごく興味を持っていた。
その彼女と、これほどまでの試合ができるとは、思ってもいなかったでしょう?
http://iceblue.cocolog-nifty.com/figure/2006/03/2_38ef.html でも真央ちゃん、真央ちゃんにはユナ・キムがいた。
SPでトリプルアクセルを跳んだにも関わらず、2位。
トリプルアクセルを跳んでも勝てないときがある!
そこまでの強力なライバルが、同じ時代にいた。浅田真央は本当に幸運だ。