フィギュアスケート質問スレ@初心者歓迎 21

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4881/3 ジャンプ検証ぬるぽ ◆3nvHOYy5x2
★☆★☆★☆各ジャンプのエッジの使い方と、進む方向・カーブの向きと
      ジャンプの難易度比較★☆★☆★☆

★☆★☆<1.エッジの使い方と、進む方向・カーブの向き>★☆★☆
>>302よりコピペ
・かかと側に体重をかけると 前 、つま先側に体重をかけると 後ろ に「進む」。
・カーブの向きは、足の 内側 または 外側 の2種類あり、体重をかけた側に
 「カーブ」する。

よって体重のかけ方は片脚につき、2×2=4種類、進み方も 4種類。両足分で8種

★☆★☆<2.各ジャンプの踏み切りエッジと、進む方向・カーブの向き>★☆★☆
踏み切りエッジの見方
「L」左足踏み切り vs. 「R」右足踏み切り。
「F」前向きに進む vs. 「B」後ろ向き。
「O」外エッジ(=外側のエッジに体重をかけること) vs.
「I」内エッジ(=内側のエッジに体重をかけること)。

ルッツ フリップ サルコウ ループ トゥループ アクセル 
LBO   LBI    LBI   RBO   RBO    LFO 

 ルッツ  フリップ・サルコウ・ループ・トゥループ  アクセル
  後姿       正面(顔こっち向き)       後姿
  ∧,,∧       ∧,,∧             ∧,,∧
\(   )/    \(・∀・)_          \(   )/
 
  \         . _            .  _
   |         |\            . |\
   |          |              |
  |/         . |              |
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4892/3 ジャンプ検証ぬるぽ ◆3nvHOYy5x2 :2006/03/17(金) 00:38:43 ID:386CySnQ0
★☆★☆<3.「自転」「公転」>★☆★☆
フィギュアスケーターはよく、滑りながらクルンクルン回っているが、
この、クルンクルン回ることをここでは「自転」と言うことにする。
2.の絵のように、カーブを描いて滑ることをここでは「公転」と言うことにする。
スケートリンクの真ん中を太陽、スケーターを惑星に見立てると、
スケーターは「自転」しながら太陽の回りを「公転」していると考えられる。

★☆★☆<4.回転の向き>★☆★☆
正回転:反時計回りの回転。
      _
  /   |\
 |     |
 |    |
  \|  /
   ̄ 
逆回転:時計回りの回転。
  _
  /|   \
 |    |
 |    |
  \   |/
    ̄

★☆★☆<5.(ジャンプ、「自転」、「公転」)それぞれの回転の向き>★☆★☆
・全てのジャンプの回転の向きは、正回転である。
・全ての自転の回転の向きは、正回転である。
・2.で既に述べているように、ルッツ以外の5つのジャンプ(フリップ、サルコウ、
 ループ、トゥループ、アクセル)の公転(カーブ)の向きは全て正回転である。
 唯一の例外として、ルッツの公転(カーブ)の向きだけは逆回転である。

★☆★☆<6.なぜフリップ、サルコウ、ループ、トゥループは
  飛ぶ前にターンするのか(実はアクセルも飛ぶ前ターンすることが多い)★☆★☆
飛ぶ前のターンは当然、「自転」の一つの形である。
ターンしてすぐ飛ぶのは、ターンの勢いを飛んだ時の回転に利用するためである。
ルッツ以外のジャンプはアクセルも含めて、「自転」の向きと「公転」の向きが
同じなので、「自転」で回りながらそれをジャンプの回転に利用して飛ぶことが
できる。
つまり、アクセルは後ろ向きに滑って、前向きにターンして
その勢いを利用してすぐに飛ぶと飛びやすい。
フリップ、サルコウ、ループ、トゥループは
前向きに滑って、後ろ向きにターンしてその勢いを利用して
すぐに飛ぶと飛びやすい。
だからみんなそうやって「自転」の勢いを利用して飛んでいる。

★☆★☆<7.なぜルッツだけは飛ぶ直前にターンしないのか>★☆★☆
ルッツは飛ぶ直前に「自転」したくても、「公転」の向きが逆回転なので
「自転」ができない。
もし「自転」をするとなれば、「公転」の向きに引きずられて必然的に
逆回転の「自転」となってしまい、それはジャンプの回転と逆向きなため
かえってジャンプしにくくなってしまうから、しない。
よって、ルッツだけは飛ぶ直前に「自転」をしない。

また、「公転」が逆回転カーブをはっきり描くと、ルッツジャンプは正回転なため、
ジャンプをしにくくなる。よって、ほとんどの選手は逆回転のカーブを
描かずに、まっすぐ後ろに滑って
ルッツジャンプを飛ぶ直前にだけ、嫌々、しぶしぶ、仕方なく、外エッジを使う。
4903/3 ジャンプ検証ぬるぽ ◆3nvHOYy5x2 :2006/03/17(金) 00:39:30 ID:386CySnQ0
★☆★☆<8.ジャンプの難易度比較>★☆★☆

★トゥループ
ルッツ、フリップは右足をそのままスッと真後ろに引いて右足トゥをつくのに対し、
トゥループは、左足トゥをぐっと体を後ろにひねって右後ろでつくので、
トゥをつくまでに既に1/4回転近く体が回転している。
トゥは足が二本とも地面についている状態で、トゥ・ジャンプの本来のスタート地点
である。
ルッツ、フリップがトゥしてから3回転するのに比べて、トゥループは
トゥしてから、残りの2.75回転すればいいだけなので、その分簡単となる。
実質2.75回転ジャンプである。

★サルコウ 
右足を振り上げて回りながら飛ぶので回転しやすく、簡単。

★ループ 
飛び方の自由度が大きく、最も自分の飛びやすい形を選んで
飛べるので、その分だけ、簡単。

★フリップ 
特に簡単と思われる要素はない。

★ルッツ 
上の方で述べたように、
正回転ジャンプするのに、唯一、逆回転向きにカーブして滑っていく
不自然なジャンプなので難しい。

★アクセル 
3回転半と、他のジャンプに比べ、回転が多いので難しい。
サルコウ同様、回りながら飛べる点は飛びやすくていい。しかし、基本編の最初の
方で書いた通り、他のジャンプと違って前向きに飛ぶため、飛ぶのが怖いと言われて
おり、その点は飛びにくい。

易しい順に トゥループ>サルコウ>ループ>フリップ>ルッツ>アクセル
となる。

もちろん、得意不得意があるので、人によっては順序が入れ替わることもある。

★☆★☆<9.逆回転ジャンプの人たち>★☆★☆
なお、ジャンプを逆回転でする人たちも少数派だけどいるようだ。
これらの人たちは正回転の人と、ジャンプもカーブも全て左右対称に行うそうだ。