荒川金メダルにたいする世界の反応評価は?Part3

このエントリーをはてなブックマークに追加
78名無し@自治スレでローカルルール検討中
そんなわけでドウゾ↓(原文希望の方は知らせてちょ)

New York Times:
「A Night of Nerves Is Settled on a Turn of Elegance」
  緊張の一夜、優雅さの差で決着つく
   By LYNN ZINSER, Feb.24, 2006

五輪フィギュアスケート最大の栄誉は、重圧を最も軽く収めた選手の上に輝いた。コーエンは自身の
魔物を振り払えず銀、転倒してチャンスを失ったスルツカヤは銅メダルをロッカーに投げ入れた。
見事に滑り切ったのは荒川だけだった。今大会初の日本のメダル獲得の期待を一身に受けていたにも
かかわらず、荒川は二人の掌中から鮮やかに金メダルを取り上げた。
プッチーニの「トゥーランドット」に乗せた、華麗なスパイラルに彩られた荒川の優雅なプログラムは、しかし
オリンピックが時に生み出す、一目で金メダルと分かる突き抜けた演技ではなかった。突き詰めて
言えば、この大会は金メダルを取った選手よりも、取れなかった選手達が残した印象の方が強いだろう。

  ・・・[コーエン、スルツカヤのミスについて詳述]・・・

(コーエン、スルツカヤと比較して)純粋に喜びがうかがえるのは荒川だけだろう。かつての世界王者で
21歳の彼女は、2004年の世界選手権優勝後、フィギュア界から引退していた。

「突き抜けた演技をした選手はいなかった」。サラ・ヒューズは言う。「どの選手にとっても、生涯最高という
演技ではなかった。 力を抑え気味の決勝だった。でも、すべてのオリンピックの場でそうした素晴らしい演技が
生まれるわけではない」
しかし、ファンが期待していたのは、まさにそういう演技だったのだ。ヒューズが(2002年に)7つもの
3回転ジャンプで4位から逆転した奇跡のような演技、1998年にリピンスキーが観客を魅了し、大本命のクヮンから
金を奪ったほぼ完璧な演技を。
確かに荒川の演技は見事だった。しかし予定していた3-3コンビネーションジャンプを3-2に留め、また
プログラム後半の単独3回転ジャンプは2回転だった。だが彼女は、ほとんどすべてのライバルが転倒してしまっても、
転倒することはなかった。そして、余裕を感じさせるスピンと、明らかに他者を凌ぐスパイラルでジャッジの評価を得た。
そして荒川は、緊張しているようには見えなかった。あるいは、これこそが荒川が成し遂げた最大の成果だろう。
「日本最初のメダル獲得を期待されていた」荒川の通訳はこう伝える。「でもプレッシャーは感じなかった」
また、荒川はおそらく最大のライバルである浅田真央を相手に戦わずに済んだ。
・・・・・・
(コーエン、スルツカヤがそれぞれ抱えていたプレッシャーを詳述したうえで)
しかし、二人はほんの手の届く位置で揺れていた金メダルへの重圧に向き合うことができなかったのだ。