フィギュア初心者専用スレ - Part 11 -

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889名無しさん@お腹いっぱい。
>>887

 「銀盤の女王」が鮮やかな復活を遂げた。
フィギュアスケートのグランプリファイナル(17〜18日、北京)で日本勢を圧倒して優勝したイリーナ・スルツカヤ(25)=ロシア。
2002年ソルトレークシティー五輪銀メダリストは「この優勝は私に自信を与えてくれる」と胸を張った。

 スルツカヤと言えば、ビールマンスピン。体をしならせ後方に上げた片足を頭上でつかんで、「O」のような形でスピンする。
スルツカヤは世界に先駆け、利き足だけでなく反対の足でもこのスピンに成功。18日のフリーでも華麗な舞を披露した。

 結婚した翌年の00年に女子で初めて3回転のルッツとループの連続ジャンプを成功させ、
01年にはそれに2回転トーループを加えた3連続ジャンプでも女子初の成功者になった。
02年ソルトレークシティー五輪銀に続き、その年の世界選手権を制覇。そんな順風満帆の人生が暗転したのは、昨年だった。

 病気の母親の看病のため世界選手権を欠場せざるを得ず、夏場には自身が慢性のぜん息に加えて「壊死(えし)性血管炎」にかかった。
突然高熱が出たり、せきが止まらなくなったりして入院生活を余儀なくされた。
当初は体調不良の原因が分からず、不安な日々を過ごしたが、「絶対、リンクに戻ることができると信じ続けていた」と振り返る。

 昨季の途中から競技に復帰。「スケートへの愛が、私を戻らせた」という。今年3月の世界選手権は練習不足がたたり9位に甘んじた。
だが、今季は驚異的な復調。ロシア杯とGPファイナルでは、昨季の世界選手権覇者の荒川静香(プリンスホテル)に大差をつけ、
新旧交代の流れに歯止めをかけた。現時点では、日本勢にとって最大のライバルだ。

 愛くるしい笑顔に秘められた不屈の闘志。力強さとドラマチックな表現力を兼ね備えた滑りを武器に、
来年3月に地元ロシアで開催される世界選手権、そしてトリノ五輪で表彰台の真ん中を狙う。

(毎日新聞)