上の方で副島先生が話されている「HTML言語」ですが、これは第5世代コンピュータ開発の遺産ではありませんね。WWWは、1989年頃にCERN(ヨーロッパ素粒子物理研)で始まったプロジェクト(?)です。HTTPやHTMLやURLといったものは、この流れの中でできあがったはずです。HTML(Hyper Text Makeup Langage)は、それに先行するDr. KnoothによるTeXなどと同様、文章の論理構造を記述するだけ言語です。知能とかそういうものとは関係無いと思います。現在では拡張されて、版組的なものも記述するようになっています。
現在のweb全盛のInternetの状況が始まったのは、http(Hyper Text Transfer Protocol)で、画像がバイナリー形式のまま、やりとりされるようになったあたりからでしょうか。ちょうどそのころ日本では、民間のInternet乗り入れが始まった直後ぐらいだったと思います。web時代を支えているのは、書式つき文書を、文字だけのアスキーファイルとしてやりとりして、画像もくっつけて、受け取った側がブラウザで整形しているというそれだけの技術です。インターネット革命というものがあるとするならば、それを支えているのは、HTMLというよりは、気軽に発信者になりうることを認めるHTTPという通信プロトコルと、HTMLで文書を作ってくれるアプリケーションとそのブラウザ、そしていわゆる「リンク」かもしれません。