■在特会事件 共謀の2人起訴 県教組に威力妨害 地検、検察審議決受け■
(徳島新聞 2013年4月5日)
2010年に起きた「在日特権を許さない市民の会」(在特会、本部・東京)の会員らによる徳島県教職員組合(徳島市北田宮1)への威力業務妨害事件で、
徳島地検は4日までに、建造物侵入罪などで兵庫県内に住む男女2人を起訴した。
2人を含む19人が送検された名誉毀損の疑いは全員不起訴処分とした。
徳島検察審査会の「不起訴不当」の議決を受け再捜査していた。
起訴されたのは中曽千鶴子(51)と松本修一(36)の両被告で、いずれも3月29日付。
中曽被告は建造物侵入と威力業務妨害の両罪、松本被告は建造物侵入と威力業務妨害ほう助の両罪。
起訴状によると、中曽被告は共犯者と共謀して10年4月14日、県教組事務所に侵入し、シュプレヒコールなどして約13分間にわたり業務を妨害。
松本被告は中曽被告らが県教組を糾弾する場面を撮影し、業務妨害を手助けしたとしている。
この事件で主犯格の男ら6人が威力業務妨害罪などで有罪判決を受けた。
しかし、中曽、松本両被告は建造物侵入などの疑いについて不起訴処分、2人を含む19人は名誉毀損の疑いについては不起訴処分になっていた。
県教組の不服申し立てを受けた検察審査会は12年6月、不起訴不当と議決し、地検に再捜査を求めていた。
県庁で記者会見した県教組の小原伸二委員長らは「地検の判断を評価したい」と話した。