【教えて】皇室の存在意義【下さい】part19

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767亀哲人 ◆Y/iFN9LABc :03/11/21 11:07 ID:???
>>766 れ氏
>街道の維持、宿場町の維持を経済的に説明できなくなるよ。
街道の維持は参勤交代によるものでは?
其れと関所制度というものがあり、一部の商人以外は比較的容易には
移動できなかったのではないか?正直私は江戸時代は疎いので、適正な
論旨の展開は自分でも期待していないが。申し訳ない。
768保守を考える:03/11/21 11:21 ID:Cl9YEI7R
>>766
飢饉の定義は現在と同じ。

石高とは、端的に言えば、その土地の値打を現す単位であって、
耕作地の広さによってのみ定まるわけではない。
実際の収穫高は草高といい、飢饉が起きれば、当然その値は減少する。

天明の飢饉に於いては、天明2年の霜害に始まり、数年続き、関東及び東北地方
を中心に約30万人の餓死・病死者、そして、多数の離村者を出し、この有り様は
後に描かれた、「凶慌図録」が有名。

また、飢饉拡大の理由等は、東北地方の農民の低生産力、孤立封鎖経済、交通機関の未発達
医学知識の未発達、商人・地主の買占め・売り惜しみなどなど、いろいろとあり
一度、研究してみる事をオススメする。
769保守を考える:03/11/21 11:25 ID:Cl9YEI7R
では、中座
770亀哲人 ◆Y/iFN9LABc :03/11/21 11:42 ID:???
>>770 保守考氏
ご教授感謝。
てことは、飢饉に対する数的な定義は存在しないという事だね。
>実際の収穫高は草高といい、
そうだった、思い出しました。作付け面積が石高で収穫料が草高ですね。
レスを頂く間に少しクグッて見たけど、享保の改革に伴って米の品種改良、
収穫の拡大という状況もあった様ですね。また、当時の治水事業による影響も
有ったという記述も見られます。流通も含め面白そうなテーマではあるので
ご指摘通り少し研究してみます。
771れ ◆r0FmiN9ADk :03/11/21 11:55 ID:???
>>767 亀哲人氏
私も以前(網野氏の日本の歴史00を読むまでは)そう思っていた。
しかし、街道や宿場町は武士以外も、相当人数が往来しないと、人数的に維持できる
わけがない。
考えてみれば、お伊勢参りもあるし(森の石松・道中膝栗毛)、清水の次郎長は甲州
まで行っている。(江戸後期)
旅芸人もいる。飛脚も往来する。江戸大阪へは、地方の特産物も集まる(物流)。
水路もある(紀伊国屋文左衛門)。結構ダイナミックな物流があった、人も動いていた
のが、江戸中期移行の状況だし、だから、元禄の文化も花開く。
赤穂浪士は、江戸府内で活動できるし、、、。考えてみれば、知っている時代劇や
物語を集約すると、農民が八割もいては、おかしいよね。

で、もうひとつは、戦国時代の常識。石高と戦闘員動員数の関係は石高の25%。
必要な農民は、当時でも75%。それ以降生産効率は上昇しているのだから、
江戸時代に農民が80%と言うのはありえない。明治時代に入ってからの、戸籍
作成の際の分類・・・百姓という分類を農民と捉えた誤り・・・が諸悪の根源。
772右や左の名無し様:03/11/21 12:05 ID:???
>>765
>日本国という認識は、江戸以前に既に農民
>において認識されている事例は、神社仏閣の起請文で明らかにされている。
>農民が起請文を書く場合に日本という表現や、五機六道という全国的
>把握が定型文としてあり、それを認識している。
『農民』がと言うけど、どの階層の農民を指すのだ。起請文はそれなりの長或いは
学識のある者に依頼してのものだろう。
多数の字の読み書きも定かでない者まで含め、そのような認識を持っていたかの様に
表現してはいけないだろう。
庶民の認識は都とその他の世界だろうし、六道の知識は仏教に伴うものだろうさ。
そのような世界観しか持たない者だから、日本をそれなりに整理統合して見せた国学に
触れ驚愕傾倒したのだろう。国家としての日本を国民レベル(それでも大多数って
程では無いだろう)で辛うじて認識できるようになったのは維新前後だろう。
一般国民にも直接外国の存在と脅威を感じることができるようになって
初めて自国としての存在を認識できるようになったのさ。
ヨチヨチ歩きの幼児の世界観が、自室、自宅、庭に止まるのと似たものだ。
明確な実体あるものとして他国の存在を認識しなければ、対応する我国という
認識は起きはしない。
773れ ◆r0FmiN9ADk :03/11/21 12:26 ID:???
>>772
すまん。五機七道だった。
だから仏教とは関係ない。
五機・・・山城・大和・摂津・河内・和泉
七道・・・東山道・北陸道・東海道・山陰道・山陽道・南海道・西海道
日本全国という意味。
774亀哲人 ◆Y/iFN9LABc :03/11/21 12:35 ID:???
>>773 れ氏
成る程、網野なら研究しそうなテーマだね。
お伊勢参りは庶民が唯一旅行が許される、という喧伝の影響が強いのかも。
網野なら農民以外の遊民や商工民を綿密に検証しているから其の通りなのでしょうね。
775れ ◆r0FmiN9ADk :03/11/21 12:36 ID:???
>>772
もう何度もいっているのでばかばかしいが、
>国家としての日本を国民レベル(それでも大多数って
>程では無いだろう)で辛うじて認識できるようになったのは維新前後だろう。
は、間違い。キリシタンだけでも理解できるだろう。馬鹿は物を知らない。

そんなに日本国が遅れていないと都合が悪いのだろうか。
庄屋の家族・商人は読み書きそろばんはできただろう。太平記は国民的知識だよ。
具体的に、(想像ではなく)ソースを持ってくれば、相手にもなろうけれども、イイカゲン
貴殿のレスに付き合うのも、馬鹿馬鹿しくなった。
776れ ◆r0FmiN9ADk :03/11/21 12:52 ID:???
>猫氏

>>744-745への回答、まだかな?

それとも・・・。
777772:03/11/21 13:29 ID:???
>>775
>そんなに日本国が遅れていないと都合が悪いのだろうか。
そんなことは一言も言った覚えが無いがねぇ。
科学技術的には、西欧より送れていたことは確かだが。
政治や社会の体制に対する思想や価値観は、西欧と異なるものだが
異なりはしても、全体としては遅れたとか進んだとか言うものではなかろう。
日本を遅れたものとしたいと言った(言ってはいないのに)というのは
当方が上げた事象に対する、貴方自身が持つ遅れたものと言う意識
そのものでは無いのかな。
ただし、異なる科学技術を取り入れれば、思想や価値観を変えざるを
得なくはなることだけは明白だ。
貴方が一神教だとする西欧社会は、安息日に縛られ商業行為が規制されて
いたが、日本には安息日などという思想が存在しなかったから
日曜日を行楽日、お買い物日にできたのだ。
異なる思想背景に基く行為でしかなく、思想的にどちらかが進んでいる
とは言えないだろう。それとも西欧は送れているのかな。
778れ ◆r0FmiN9ADk :03/11/21 13:44 ID:???
>>777 スリーセブンおめでとう。(コテ名に推薦しておく)
いや、えーと、実際にキリシタンも知っていただろうし、神社仏閣の起請文は
識字のない農民も聞いたいただろうし、日本という国家を想起する・・・他国の
存在を認識する証拠と言うのは、多数あるにもかかわらず、貴殿が
>国家としての日本を国民レベル(それでも大多数って
>程では無いだろう)で辛うじて認識できるようになったのは維新前後だろう。
というから、そう思わないと構築できない何かの都合でもあるのかな?と疑問
に思ったまでよ。
779右や左の名無し様:03/11/21 14:53 ID:???
>>778
断片としての知識があることと
全体を統合し理解認識していることは別のもの。
象の存在を知る者がいたからと言って、全てが象を正しく認識していたとは
言えないのと同じだ。
外国を西方の唐天竺としてしか想起しない者が、国家(現在的な)という
認識を持てたなどと考えることは難しい。
聞いただけでは、唐人の寝言、馬の耳に念仏にしかならない。

残念ながらパチスロはやらないのでね。thnx & out
780れ ◆r0FmiN9ADk :03/11/21 15:08 ID:???
>>779
回胴式遊技機はやらないのか。
まぁ、もちろん、地球儀も知らない時代だから、世界の姿というものは意識していないだろうね。
問題は、日本国というひとつのまとまりがあり、徳川ー朝廷という権威があったことを
知るためには、それ以外に国があるという認識をもてばいいことで、日本人という意識がある
かどうかといえば、あったんじゃないの。五機七道の意味ぐらい、庄屋や名主から聞くだろうし
お伊勢参りの土産話や、天皇については、太平記もあるし・・・。
元禄以降なら、結構論証たる事実はあるように思えるけどなぁ。
(アズマ出現の予感・・・いやだなぁ)
781保守を考える:03/11/21 18:22 ID:Fy3w5nBz
>>779
君はまず、「記述知」という基礎概念から、認識を改めて来た方が良いと思われる。
782れ ◆r0FmiN9ADk :03/11/21 19:58 ID:???
江戸時代が、そのような経済的発展を遂げていたから、富国強兵政策から
列強といわれる一端に食い込めた。これは計勢的には常識的なことかと・・・

で、話は戻るが、
五箇条の御誓文 (慶応4年3月14日)
一 広く会議を興こし、万機公論に決すべし。
一 上下心を一つにして盛んに経綸を行うべし。
一 官武一途庶民に至る迄、各々其の志を遂げ、人心をして倦まざらしめんことを要す。
一 旧来の陋習を破り、天地の公道に基づくべし。
一 智識を世界に求め、大いに皇基を振起すべし。
我国未曾有の変革を為さんとし、朕、躬を以って衆に先んじ、天地神明に誓い、大いに
斯国是を定め、万民保全の道を立てんとす。衆亦此旨趣に基き協力努力せよ。

という五箇条のご誓文には、明治憲法にある皇祖の意思というものはない。
皇統に意義をもたせようとしたのは、明治憲法草案者である。
他に模倣でない立憲国家の根拠たる軸を持っていない日本において、皇統のみが
歴史伝統の核であり、立憲の根拠たる軸になりえたということである。

そして、その核が、私たち現代日本人の、「日本人たる根拠」でもあろうかと思う。
783777777:03/11/22 01:47 ID:iSjC5PA0
秋篠宮とタイの愛人について詳しく
聞かせてください
784Santi:03/11/22 02:34 ID:???
>>753 マサカド氏
私は男です。HNがまずいのかな?これ2つ目のHNなんだけど。また変えようかな。
785右や左の名無し様:03/11/22 06:08 ID:B/a+pbK/
そんな小難しい議論していて読む人いるのかな?
もっと単純化してほしい
議論が堂々巡りして知識の自慢大会になっている気がする
786亀哲人 ◆Y/iFN9LABc :03/11/22 08:57 ID:???
>>786 Santi氏
FINEのままじゃ駄目なの?
787保守を考える:03/11/22 10:00 ID:yRJKJq/H
>>785
別にキミの為に議論しているわけじゃないので・・・・。
788Santi:03/11/22 15:10 ID:???
>>786 亀哲人氏
やっぱりばれてたか。いつ分かりました?戻した方が良いですか?私は結構今のHNの方が気に入ってしまった。
ダメって事は無いけれど、なごみ氏に捨てコテでも良いから付けてくれと言われて、とりあえず今のHNを付けただけなんだけど。
まさかこんなに長く今の議論が続くとは思わなかったから、何となくHNが変わったみたいになったというところ。
789亀哲人 ◆Y/iFN9LABc :03/11/22 15:40 ID:???
>>790 Santi氏
いや、別にコテは当人の自由だし使い分けは私もしているから構わないと思う。
君の文体や、改行の特徴からおおよそ登場当初から予想は付いていたけど、
私は論旨は変えずに発言の言い回しを変えて、気分によって使い分けている。
君の場合、論旨・文体共に共通項が多いので余りコテを分ける意図が見えないと思った。
790Santi:03/11/22 15:53 ID:???
>>789 亀哲人氏
そうか。やっぱりベテランは違うな。
私は今のコテにしてから、敬語をあまり使わないようにするようにしていた程度だからバレても止むを得ないな。
まあ、別にばれても良いと思っていたし。
私、多分当分は今のコテでいきますから宜しく。
791右や左の名無し様:03/11/22 16:37 ID:???
>>782
>五箇条のご誓文には、明治憲法にある皇祖の意思というものはない。
大いに皇基を振起すべしと言う命令なのだが。
複数の皇統を念頭に置いてのことではないと思うが。

>模倣でない立憲国家の根拠たる軸を持っていない日本において、皇統のみが
>歴史伝統の核
日本が分断統治の連邦であって、日本と言う一体意識は無かったと言うことだろう。
その上、連邦は互いを油断のならない(信用できない)対抗者として
認識していたということだ。個々の人々に互いが対等平等な同胞と言う意識が
あったなら、統一日本と言う一体感と、国が取るべき目標があれば十分な筈。
何も天皇に御登場願う必要などなかったろう。
時の実権者達が、ワザワザ深窓育ちで御歳十五歳の天皇を自らの上位に置いて
何事も陛下の上意などと言う必要は無かったろうに。
薩長土肥の藩閥に対する回答としての憲法もまた、天皇が統治者であり
全てはその下にあるものと規定するする必要も無かったろう。
国民全体には、我ら日本人、我国日本という統一意識は
まだ存在していなかったと言うことに他ならない。
その上、御誓文、憲法を書いた者達自身が、私心を捨て率先垂範したかと
言えば、自身が建てた基準を破り、曲げ、反故にしただけなのだが。
実権を自身が掌握しながら、名目の全権支配者として、自身の上位に
天皇を建てざるを得ない程度の、国家統一感や連帯感しか
国民にはなかったということだ。

天皇制を廃すれば日本で無くなる、統一国家、国民連帯の象徴として必要
ということは、今尚、日本人には国家の統一感や国民同士の連帯感は
育っていないと言うことでしかないだろう。
792れ ◆r0FmiN9ADk :03/11/22 17:06 ID:???
>>791
>大いに皇基を振起すべしと言う命令なのだが。
ご誓文である。命令文ではなく、
『朕、躬を以って衆に先んじ、天地神明に誓い・・・万民保全の道を立てんとす。』
である。ご誓文というからには、ご誓文(天地神明に誓う文書)だろう。
>日本が分断統治の連邦であって、日本と言う一体意識は無かったと言うことだろう。
既に当方は、これが間違いである論証を再三提示している。貴殿の思い込みは感情に
付き合うのは、ご遠慮申し上げる。
後は、その前提を元にしてあり、レスする価値はない。
知識を総動員し、日本という意識の存在を否定する論証を書かない限り、お相手はできん。

793マサカド:03/11/22 17:45 ID:???
>「国籍法」は法学に属し

どうも据わりの悪い言い方だな、これ。「国籍法」は学問の対象として考えると
法学に属するとみなされる。よって「国籍法」は学問の対象としては法学に属する。
こういう風に書いたほうが収まりがいいか。

>>784
Santiはイタリア語で「聖人」を意味する言葉かいな。十二使徒よりは聖母マリアのほうを
先に連想するんだよな、俺は。FINEもイタリア語か?

>>783
噂話は聞くが、いちいちここで論ずるほどの話題でもあるまい。

>>785
>議論が堂々巡りして
そうでもないよ。スレ全体をとおしてみると、論調が微妙に変化している人もいる。
>>740で・・・氏が指摘している猫さんのそれとかな。俺自身はアズマ主義の分派と
いうよりはアズマの裏切り者であるから、裏切り者のことを非難はできないのだがな。

♪裏切り者の〜名を〜う〜けて〜♪
794マサカド:03/11/22 18:03 ID:???
>>760
前に新潮45+で南北朝正閏論にからんだ戦前の教科書論争についての記事を
読んだ記憶がありますね。

>>791
福沢諭吉が「文明論之概略」で分析しているような、諸藩の交際において
各藩の人民の私や藩外に対しては私なれども、藩内においては公と云わざる
べからず、というような「各藩の情実」について述べてるんだろう。
「統一国家としての意識」を「分断統治の連邦」と言い換えたところで
「日本国」という観念が近代以前になかったとは到底いえないな。
795右や左の名無し様:03/11/22 20:18 ID:???
>>792
>ご誓文である。命令文ではなく
振起すべし、って誰が誰に対して言ってるの?

>『朕、躬を以って衆に先んじ・・・
の部分は確かにご誓だろうな。
万民保全の道として、五箇条を臣民に命じ、統治者として自らも率先して
行うということだろう。万民不在で天皇だけしか存在しなければ
国とは言えないから、万民保全は当然の手段である。
が、全ては皇基を振起すべしに行き着くだろう。

>日本という意識の存在
「統一され、一体として連帯した」日本、日本人という意識だ。
明確な対抗者としての外国を意識しなければ、そのような意識は働かない。
その意識が必要となったにもかかわらず、その意識が無いから
上位支配者として天皇を掲げなければ、実権者達の相互の調整が出来ないほど
実権者達の分断統治している者としての意識が強かった、というしかないだろうが。
「既に統一され、一体として連帯した」者という意識を持っていたのなら
我々日本人、我々の国日本、だけで十分であり、ワザワザ天皇を上位統治者に
据える必要は無いはずだが。

>>794
>「日本国」という観念が近代以前になかったとは到底いえないな。
上に同じ。統一され、一体として連帯した者としての意識を持ち。
なおかつ、自身も自らその維持に参加する者としての意識を持って。
796マサカド:03/11/22 23:29 ID:???
>>795
上記の理由に同じということなので、またも横レスさせてもらう。天皇を
統治者として担ぎだした理由づけについて、また「文明論之概略」の分析をひく。

…王制一新の源因は人民の霸府を厭ふて王室を慕ふに由るに非ず、新を忘れて
旧を思ふに由るに非ず、百千年の間、忘却したる大義名分を俄に思出したるが
為に非ず、唯当時幕府の政を改めんとする人心に由て成りたるものなり。
一新の業既に成て、天下の政権、王室に帰すれば、日本国民として之を奉尊するは
固より当務の職分なれども、人民と王室との間にあるものは唯政治上の関係のみ。…

要するに幕政を転覆させるのが最優先であったという結論だ。バラバラの意識を
統一するためのシンボルとして天皇を担ぐというのは、この目的を達成するための
手段と云うことだ。ここまでくれば認識の違いがあるとしてもたいした違いでは
なさそうであるな。で、なぜ天皇がシンボルとして担がれたかの分析には、水戸学に
おける正名論等を分析するべきであると。俺はこの先の議論で水戸学論じるほどの
知識ないんだよなー困ったもんだ。
797猫 ◆u0ZYnEjMF6 :03/11/22 23:49 ID:???
>>745

>1、の残し置くことは、ありうるし、まさに其のとおり、明治憲法の皇統を残し置いたけれども
>「残し置いたら、それを改変できない、」とはいえないでしょう。

無論、現憲法憲法制定時点での天皇の持つ特権、義務がすべて改正されないわけではない。
とはいえ、天皇制の持つ制度の核心部分までも「法律」たる皇室典範で改正できると考えるならば、
何のために「憲法」で天皇制を存置させているのか理解できない。
そして、現行の皇統を別の家柄にまるっきり取り替えることは、憲法第一条以下の保障する
天皇制の本質に反する、と考えるのが素直であるだろうし、ほとんどの憲法学者はそう考えているだろう。
大体、れ氏的天皇制の変革が可能であるならば、次期天皇家を選ぶ皇室会議(でも何でも良いが)が「憲法レベルで」
規定されているべきだろう。まがりなりにも国家の象徴であり、国家の機関である天皇の選択がまるっきり法律にゆだねられている
という解釈はあまりにも説得力がない。例えば、内閣総理大臣の選出方法が憲法に規定されていないとしたら、
それは根本的に欠陥だと思わないだろうか。

>2、世襲については、既に説明しているから、それだけでは、血統の特定という意味はない。
そのような世襲の解釈は恣意的である。それは1で示したとおり。

>3、でも、議員の二分の一の意思で改定が できるとも書かれている訳で
「皇室典範」という言葉を改定できるとは書いていない。
引き継いだから改定してはいけないとは確かに言えないが、改定してはいけない部分と改定してもよい部分があると考えるべきだろう。
例えば、女帝論は−おそらく−後者に属するが、天皇たる血統は後者に属する。
そもそも血統すら変更ができるのであるとすれば、それも憲法に記されていてしかるべきだろう。
再び上述の例を挙げれば「内閣総理大臣は○○の権限を持つ。なお、その選出は法律で定める」という憲法は
欠陥のあるそれだと思わないか?
又、君の解釈だと例えば「世襲」という文言が無意味なものと解することもできるようになり、説得力を欠く。
798猫 ◆u0ZYnEjMF6 :03/11/22 23:51 ID:???
>天皇たる血統は後者に属する。

前者
799保守を考える:03/11/22 23:59 ID:NC1AUyMt
規制から解放されたが、もう眠いので休むが

>マサカド氏
水戸学について例えば藤田幽谷の正名論、会沢正志斎の新論
又は藤田東湖の弘道館記述義、或いは国体論等、微力は尽くせますが・・・・。

>猫氏
最近、園部逸夫の皇室法概論を読み終え、まだ整理がついておらんが
私も議論に参加できる内容であったら、そうしたいので、しばらく常駐して貰えないだろうか?
ちょっとスレも過疎化してきたし・・・。
まあ、しばらくは、れ氏との議論を傍観させていただこう。

では、おやすみ。
800パンチドランカー:03/11/23 08:03 ID:3mQWSiKX
「では、また」に意味をこめているw
時々見に来るだけなので、原則的に単発掲示にしている、今回だけ?簡単に応ずる。

>>742
論理学は、幾多の「理論」を扱っているw

>>747
「すべての人を平等に『扱う』という理念」は「自由の理念」に背反するw

>>753
論理学の問題提起には論理学的に反論を、すなわち実在ないしは存在で、と申し上げた。
キミのいうように法学のソースを持ち込んだりすれば、
>それこそ法学と論理学を区別する階型を無視しているw。
というキミの言葉どおりになってしまうw
ただ、正確にいえば区別ではなく、階層が異なる。

どうも、天皇信奉者たちは論理がニガテのよーだww
天皇制の存在意義は、「情念」だったりしてwww

では、また(^^)/~~~
801れ ◆r0FmiN9ADk :03/11/23 09:14 ID:???
>>797 猫氏
貴殿の書き込みが、まさに本スレの核心だよね。
>そして、現行の皇統を別の家柄にまるっきり取り替えることは、憲法第一条以下の保障する
>天皇制の本質に反する、と考えるのが素直であるだろうし、ほとんどの憲法学者はそう考えているだろう。
まぁ、そう考える学者が多いというのは事実だろうね。だいたい、天皇制に批判的学者は
そう捉えるだろうし、天皇制を維持したいという側からは、そのような議論は出てこないだろうから
検証なく放置されている部分ではあると思うよ。
で、肝心なところは、包括承継という部分だと、私は思う。世襲という意味は包括的承継
だよね。憲法趣旨は、前天皇からの包括的承継・・・すなわち皇位の承継だけでなく、
国家継続の証も含めて承継することも求めている。だから、皇室典範で定めるところの
世襲・・・皇室典範は議会で改定できるけれども、世襲・・・包括的承継であることは改定
できない。国家継続の象徴を継承する、というところが重要である。
だから、貴殿の述べるところの、
>国家の機関である天皇の選択がまるっきり法律にゆだねられている
という解釈は、私はしていない。

てんのうは、国の象徴(国家元首的役割)であり、国民(が継続して)統合(し、現在に
至っていること)の象徴であることとも、矛盾しない。

何のために「憲法」で天皇制を存置させているのか理解できた?。
802れ ◆r0FmiN9ADk :03/11/23 10:14 ID:???
>>801の訂正
だから、皇室典範で定めるところの世襲により皇位を継承するという憲法規定から
・・・皇室典範は議会で改定できるけれども、世襲=包括的承継であるところは改定
できない。国家継続の象徴を継承する、というところが重要である。
803亀哲人 ◆Y/iFN9LABc :03/11/24 01:04 ID:???
藤井貞文 編 / 圭室文雄 校訂『社寺取調類纂 解説・収録目録』
 明治維新政府は、明治元年早々に祭政一致の制に復する旨を告示し、神道国教化政策を明示した。
このため古代律令制に定められていた神祇官制度を復活してこれに当たらしめたが、その後の近代化、
富国強兵等の政策展開と相容れないところがあり、明治4年(1871年)には神祇省に改組、さらに翌年
教部省となり業務の多くを式部寮に移管した。後年さらに内務省も一部業務を管轄しつつ、国教化政策を
推進した。『社寺取調類纂』とは、社寺に関する行政事務を管轄したこれら省庁の資料の総称である。
ここに収められている資料の多くは、仏教保護政策から神道保護政策への転換期である明治3年から
10年頃に、これら省庁の命により府県からこれら官庁に提出されたものと考えられる。
 資料目録を見ると、「○○宗本末寺号其外明細帳」という書類が多いことが分かるが、これにより
明治維新政府の国教化政策が地方末端にどのように浸透していったかが理解できよう。目録校訂者の
圭室文雄氏は「明治政府の法による宗教統制は、かなりの時間をかけなければ貫徹していかない様子を
示している」としている。
 但し、この明細帳にしても全国から報告されたもの全てではないらしく、府県レベルではこの種の
資料がかなり多く死蔵されているものと推定する。それを考慮しても、この資料が明治初期における
明治維新政府の神道国教化政策、さらには宗教政策を研究するには不可欠のものであることには論を
待たないであろう。
804亀哲人 ◆Y/iFN9LABc :03/11/24 01:06 ID:???
スレを間違えた…
スマソ。
805右や左の名無し様:03/11/24 11:59 ID:???
>>801
>何のために「憲法」で天皇制を存置させているのか
天皇が天皇と天皇家の永遠の維持存続を最優先事項とし制定したものだから。
806れ ◆r0FmiN9ADk :03/11/24 12:02 ID:???
>>805
はいはい、現憲法の制定過程でもおべんきょなさってくらさい。
ごくろうさまでした。
807右や左の名無し様:03/11/24 12:48 ID:2zQIBae+
皇室があることにより、宮内庁はじめ取り巻き連中の職が守られているのです。
奴ら、決して民間企業では勤まりません。
ほんのわずか雇用に貢献しているだけ、それ以外存在価値はありません。
808マサカド:03/11/24 13:31 ID:???
>>796の続き
「官武一途庶民に至る迄、各々其の志を遂げ」これから連想するのは
やはり論語の「三軍可奪帥也、匹夫不可奪志也」だな。志をたてることは
匹夫小人でもできるが、「天下の公道」を論じるのは君子の役目。
「君子」を「知識階級」といいかえれば、今も昔もかわらないね、この辺は。

>>799
俺が一番興味があるのは、「正名論」「新論」が水戸学の系譜に属するとして
「大日本史」の編纂事業が、それらの理論にどのように理論的な土台を提供したかに
あるんだな。「大日本史」は近代以前における、朱子学の体系に基づいた
もっとも実証的な歴史書であったから、維新前に国策を論じ、国家のなりたち
行く末を論ずるにあたっての基礎となったと考えるのは自然だろう。

>>800
「これ」の内容を明示できなかったから、ぱんどらっちも俺の対戦履歴の撃墜
リストに「撃墜済み」として加えておくな。

>>803
亀哲人=翻訳家?
809右や左の名無し様:03/11/24 15:34 ID:???
>>806
米国が沖縄その他の琉球諸島の軍事占領を続けるよう日本の天皇が希望しているこ
と、疑いもなく私利に大きくもとづいている希望が注目されましょう。また天皇は、
長期租借による、これら諸島の米国軍事占領の継続をめざしています。その見解によ
れば、日本国民はそれによって米国に下心がないことを納得し、軍事目的のための米
国による占領を歓迎するだろうということです。

と言うことで、自らが生き延びるためになら、娘である琉球を女郎として
売り渡しているのだが。

確かに
1945年12月9日の読売報知新聞が報じた天皇制に関する世論調査の結果によれば
天皇制支持は95%、天皇制否定は5%
1946年1月23日の朝日新聞は、国民各層に対して行われた世論調査の結果として
「天皇は政治圏外に−という形で、天皇制を支持する者92%」

ということでは有るのだが、しかし
  とんとん とんからりと 隣組
  何軒あろうと 一所帯
  こころは一つの 屋根の月
と自ら唄えるようになるほど、2世代以上も掛けて、天皇が父親だと
教え込まれた小学生程度の子供者達に、「お前の親を取り上げて、お前達を
裸に引ん剥いて鬼畜の群れの中に放り出すけど良いかな?」と聞くのは
愚問としか言えない。問うより前に答えは解っているのだから。
810右や左の名無し様:03/11/24 16:03 ID:GCFJUNFK
天皇制は日本の永い歴史文化の中で育まれた独裁者を生まない為の優れたシステムだと思います、何か間違ってますか?
811れ ◆r0FmiN9ADk :03/11/24 16:05 ID:???
>>809
ごくろうさまでした。ごきげんよう。
812右や左の名無し様:03/11/25 00:55 ID:???
kankee,naine
813Santi:03/11/25 03:42 ID:???
保守考氏・れ氏へ
私、歴史の知識ではお二人には全く敵わないので、日本の歴史について勉強してみたいんだけど何かお奨めの本はありませんか?
書店で見たら、講談社の日本の歴史シリーズが良いかなって感じたんだけど、他に良い本があれば教えて欲しいな。
814保守を考える:03/11/25 12:50 ID:eyyac/GX
別スレにのめり込みすぎて、本拠地のこのスレを顧みていませんでした。

>マサカド氏 >>808
水戸学についての議論を展開しようと思いましたが、今スレがそろそろ容量オーバーに
なりそうなので、次スレからにしようと思います。
815保守を考える:03/11/25 12:58 ID:eyyac/GX
>>813

え〜と、君と歴史論争を交わした記憶がないので、言っている意味が良く判らんですが
講談社のシリーズは最近完結したばかりで、一番新しい通史ではないでしょうか。
まあ、日本史を概観するには、有用な書であるといえますね。
ただ、このスレで、歴史論で活躍をしたいと思うのであれば、スレタイの通り
天皇関係に特化した書がよいでしょう。
一番の新刊は、「歴代天皇・年号辞典」(米田雄介編:吉川弘文館)が
オススメですかな?
それと、敵う敵わないに拘らず、歴史事実のみ追う事に留意した方がよいでしょう。
ここは、勝ち負けなどの、浅はかな議論をお望みなら、容赦はしませんが・・・。
816Santi
>>815 保守考氏
返答いただきありがとうございます。さっそく書店へ行ってみます。
私は貴殿に議論で勝とうなんて事は考えていませんが。
ただ知識量で貴殿に少しでも近づきたいと言うだけの事です。