本当に初心者から分かる右翼

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209右や左の名無し様
生長の家と統一協会の教師たち

 一九八〇年に入って自民党を中心に教科書攻撃が展開されたが、その時、自民党議
員のテキストともなった『疑問だらけの中学教科書』(ライフ社)を執筆した森本真
章(筑波大講師)、滝原俊彦(帝京大教授)がつくっていた「教科書問題研究会」な
るものが、同著の序文で明らかにされ、次ぎの氏名を列記している。
 代表・福田信之(筑波大学長)、田中正美(筑波大学学校教育部長)、森本真章
(筑波大学講師)、滝原俊彦(帝京女子短期大学教授)、菩地本オサム(埼玉県戸田
市新曽中学校教諭)、白石健二(目白学園高校教諭)、山下国博(筑波大学研究生)、
黒田巍(東京教育大学名誉教授)、久保田信之(学習院女子短期大学教授)、名越二
荒之助(高千穂商科大学助教授)。
 このうち、福田、森本、滝原、黒田、久保田、名越らは世界平和教授アカデミーの
会員であり、菩地本、白石らは、心情教育研究会のメンバーである。そして心情教育
研究会とは、統一協会の教師組織に他ならないのである。心情教育研究会の教師たち
の任務は、教え子を原理運動にさそいこむことにある。

 生長の家系の反憲学連と勝共連合=原理研が“協力”して左翼学生狩りを大学で行
なうということに、若干の疑問をもつ人もいるかもしれない。というのは、天皇を頂
点とし、国体を護持せんとする日本の右翼グループと韓国の文鮮明を「神」とあがめ、
日本を「サタン(悪魔)の国」とする韓国の謀略組織が、なぜ手をつなぐのだろうか、
というものだ。それは、彼らには、自らの“教義”を棚上げにしてまで、立ちむかわ
ねばならぬ相手が存在するからであり、そのためには神も仏もあったものではないの
だろう。
 教育の反動化にともなう日本の教師たちの教育を守るたたかいの前に、新教育者連
盟と心情教育研究会の教師が手をとりあって、教え子を“反共の闘士”にするために、
合唱する日もそう遠くないかもしれない。