立ち止まり宣言

皆さん、夢はありますか？

そう、きっとあるはずです。人間ならば夢無くして生きることなど考えられません。

その夢、例えばボクシングのチャンピオンになりたいとか、小説家になりたいとか、
テレビでより多くの人に娯楽を与えたいとか言った、人の目に止まりやすい夢もあれば、
無農薬野菜を全ての人に食べてみてもらいたいとか、より高度な科学を築きたいとか、
世界で一番美味しい料理を自分の手で作りたいとかの、あまり人目に触れないひっそりした夢もあると思います。

その全てが素晴らしい。我々人間は、決して日々食べるだけのために生きてはいけないと思うのです。

しかし残念なことですが、現代人の多くは熱くきらめく夢を、持ってはいないのではないかと思えます。

あいつに負けてはいけない、あの国に負けてはいけない、そうやって競争にばかり逸っていはしないでしょうか？
皆さんの一人一人の現在に置いて、そうした現実はないでしょうか？

だけれども、そうして自分を苦しめて苦しめて、得られるものは果たしてそれほどに価値があるでしょうか。

我々人間の生活水準は、もはや充足したと僕は思います。
遠ければアフリカ、近くは北朝鮮、足元には多くの貧困層がその日の食に苦しみぬいているではないか、
そうした御意見もおありでしょう。

ですが、そういったものは全て、実の所我々余分に持つものが少々の痛みを負うことによって
解決出来るものなのではないでしょうか。それこそ今すぐにでもです。

文明は、これ以上の発展を必要としません。
いや、発展するにしてももう少しゆるやかな歩みをとってもいいのではないでしょうか。

J・F・ケネディは言いました。
「十年の内に我々は月に行く」と。

そして人類は夢を見ました。神話の世界の舞台でしかなかった宇宙空間に人類が飛び立ったのです。
そして月面への着陸。そのとき、人類は誰もが、快哉を叫び、歓喜の涙を流し、
夢と冒険渦巻く未知なる宇宙に、心を飛ばしました。生涯で二度はない、人類に二度はない
その瞬間に立ち会って、血沸き肉踊ったことでしょう。

時代の少年達はどんな想像をしたでしょう。宇宙人との遭遇？誰も知らない惑星の不思議？
自分はあまりよく知りもしない宇宙空間を自由自在に飛び回る鋼鉄の宇宙船？

それはきっと、未来への希望を彼らにもたらしたことでしょう。何一つ出来ないことはない世界。
ロボットが街中を人間と同じように歩き回り、ピカピカに磨き上げられた金属質の壁で出来た摩天楼は、
ガラスでもないのに内側から窓のように近未来都市を一望出来たりするのです。

ちょっと想像力旺盛すぎる子は、何でも出来る科学の力を悪く使って、今日も悪企みをしている、
なんて考えていたかも知れません。

老人から青年、そして人類の宝である子供まで。皆が明日の未来に輝ける眼差しを持っていた時代。

彼らの時間は、他の誰にも負けないくらい喜びに満ち溢れていたことでしょう。

僕は去年二十歳になりました。ですから、その熱狂と興奮の時代をリアルタイムで経験したわけではありません。

そのことがとても悔しく感じられます。

ですが、悔しく感じられるとか？もし今この世界に、60年代の地球のような夢が満ちていたなら、
僕はそれを追い駆けるのに忙しくて、昔の熱気を羨むことなどないはずです。

然るに現実はどうでしょう。人々は60年代などという時代はなかった、とでも言わんばかり、
今日も鎬を削っていがみあって、やみくもに発展の道を駆け抜けるばかりです。
冒頭で述べたように、そうすることで得られるものは本当にそれほどまでの価値があるでしょうか？

何の為に発展するのか。ゴールが設定されているわけではありません。
どんなに頑張って文明を進歩させようと、そこに際限はないのです。
もしゴールがあるとするなら、我々は既にそのテープを切っているのではないでしょうか。
人類の生活は、もう充分な充足を得ています。あとはただ、募金箱に買い物のお釣りを入れる
以上の優しさを振り絞って、そして痛みを恐れずに、我々の生活の余分を今日
塗炭に塗れる人達に分け与える、それで人類の発展のおしまいとしてよいのではないでしょうか。

僕は、人として、思考力を持った存在として生まれた以上は、ただその日を生きるだけではいけないと思います。
しかし無闇な発展はもっといけない。文明の進歩のためだけに働く文明だなんて、間違っているとは思いませんか？
人間が生まれたとき背負わされる仕事はそんなものではありません。
もし人が何かの使命を背負っているとするなら、それは人生を楽しむこと。
人は人として生まれついた以上、人生を謳歌し、大いに夢を語らう生を生きなければいけないと思うのです。

ケネディが大統領に就任した時代は、とても暗く悲しいものでした。
軍需産業が暗躍し、大戦の残り火は世界各地で戦火となって吹き上げ、
何よりも人々の記憶に第二次世界大戦の傷痕は生々しかった。

そんな時代だったからこそ、彼は夢を皆に与えることこそが一番大事だと
考えたのではないでしょうか？

文明の発展を横目に見る十年と、かつての大航海時代のように、夢膨らませ
毎日が発見への期待で彩られる十年、果たしてどちらが充実しているでしょう。

発展に当てるべきエネルギーを、将来的に他の何に生きてくるかも分からない、
しかし夢溢れる世界へと投資する。

合理的な社会では極めて無駄が多く見えようと、人間がその人生に喜びを得る助けになるなら、
それは極めて英断であると、僕は思います。

だから、皆さん、ここで立ち止まってはみませんか？
このまま機械的に社会を運営していくだけでは、余りに切な過ぎませんか？
その労力を、何か大きな夢に割いてはみませんか？

そう、大昔の子供達が胸をいっぱいにしたような何かを、その何かとは僕には
分かりませんが、どうにか模索して、そういった素晴らしいものを子供達に
与えられる社会、無駄を恐れず、人々の喜びのためにこそ機能する社会のため、
今ほんの少し立ち止まってみましょう。

では板違いかも知れませんが、これにて宣言を終了させていただきます。

つーかホラ、ここウヨサヨ隔離板なので。
コピペじゃないようなのでマジレスするが。
「いろんな政治思想を語りあう板」ではなくて
「ウヨとサヨが喧嘩するための板」なのよ。
情けない話だが。

＞１−６
キャラが甘い、二十点（ｗ

もっとデムパをとばしませう（ｗ

>>7
はあ……よく分かりませんが、やはりここでは不味かったですか？
>>8
ひどいですよ、ネタじゃないですよ、そんな風に思われるのは鬱です。

＞９
つうかここ２ｃｈでも指折りの「隔離板」だからね、どうもオレが見るにあんさんは
２ｃｈ初心者且つ、心優しき人のようだ。ここに居ると傷つくことが多いから、悪いことはいわん。
ここにはもう来ない方がいいと思うよ。

いや、俺は面白いと思う。

もうちょっと熟読してみるし、続けて欲しい、ってか続けろ（ｗ

夢の無い時代ねえ、煽りじゃないけど君年齢より若いね。
否、社会経験が乏しいと言った方が良いなあ。

漏れは頑張ってる人それなりに沢山みて来たからなあ、一概に
「お前の努力の方向は間違ってる、大海原を目指せ！」なんて大層な事言えんよ。
ま、人に迷惑かけなきゃ良いけどね。

>>10
え、誰を隔離してるって？

夢？
夢なんか亡くなっちまったよ。もういいや。この世界ごと滅んでやる！

>>13
おまえと俺

>>15
ｵﾚﾓﾅｰ……ｳﾄｩﾀﾞ

>>10
色々と他のスレッドを見てきました。
本来は自分にとって正しいもの、だからみんなと共有したいものであるはずの思想が、
ここでは右翼の人が左翼の人を、左翼の人が右翼の人を攻撃するための手段と化して
いるようで、悲しかったです。
でもだからこそもうひとつ、イデオロギーとは隔絶した人類共通の理想のような
ものがあれば、憎み合う反面でお互いを信頼するパートナーとしようという
気持ちが沸くのではとの思いを強めました。この立ち止まり宣言がそれだなととは言いません。
>>11
ありがとうございます。
申し訳有りませんが、最初に書いたことがこの宣言の全てなのです。
>>12
いえ、そういうことではないのです。
そうやって自分個人の夢に向けて頑張っている人達はもちろん素晴らしいし、
それとはまた別に、繰り返しになりますが30年も前の宇宙開発のような、
自分が積極的に参加するということはなくても、例えばテレビのニュースを
見ることが楽しみで仕方ないような状況、そういったものが欠けているのではないかと思ったのです。
今の世の中を一言で表現するなら、気忙しい、まさにそんな状態だと思います。

宇宙開発にしたって東西冷戦から来る競争という負の一面もあったのは事実ですが、
そこでやきもきとやれ勝てそれ勝てと気を揉んだのは関係者と一部の人達だけで、
大多数の地球人、そして何より子供達は、分かりきってしまったと思い込んでいた世界に
突如訪れた新しい冒険や不思議に毎日ワクワクしていたと思うのです。

そういう無条件に心踊る刺激を、もう一度世界規模で巻き起こすような投資、
そういうものをみんながしてみようという、心の余裕を持てる社会になればと思うのです。

僕はどうも言葉が上手くないので、なんだかやっぱり個人の夢を否定するような
文面になっている気がするのですが、出来ればそういう意志はないということだけ
ご理解いただければと思います。

>>14
そういう冗談もときには面白いのですが、
自嘲的にそんな言葉を発するよりは、その亡くした夢がどんなに
素晴らしいものだったか、それを持っていたときの気持ち、
そして貴方と同じように夢を亡くした人や、もしくは現代の子供達のように
どんな夢を持てばいいのか分からない、楽しいことが少しもないような
人達に、夢を見ることの楽しさを伝えられるような方法を考えられればと思います。

では皆様、遅いレスになってしまい失礼しました。