米帝中枢爆破への見解
すべての学友諸君。十一日午前九時(日本時間で同日午後十時)ごろ、ニューヨーク市
中心部・米帝金融資本の集中する世界貿易センタービル(百十一階建て)二棟に航空機二
機が突入、約一時間後二棟とも倒壊した。さらに同日午前九時三十八分、ワシントン近郊
の国防総省(ペンタゴン)が爆発・炎上している。ロンドン市場は株・ドルとも暴落を開始し、
米帝をはじめとした帝国主義は戦後最大の打撃を受け、「報復」を絶叫して事実上
の戦争状態に突入している。
不明な点が多く、安易な論評はできないが、マルクス主義学生同盟中核派京大支部の現時
点(九月十二日早朝)の見解を述べたい。
一切の元凶は米帝にある
まず第一にハッキリさせるぺきは、事態の一切の責任は、アメリカ帝国主義そのものに
あることだ。すべては米帝の中東支配とブッシュ政権の戦争政策が引き起こした結果だ。
そもそも米帝とイスラエルがどれほど中東・パレスチナ人民を侵略しているか。この数
週間をとっても、連日のようにパレスチナ人民が虐殺されているではないか。
*イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザの「完全自治区」に戦車で侵攻、パレスチナ
治安警察施設などを破壊。(八月二十六日)
*パレスチナ自治区ラマラでパレスチナ解放人民戦線(PFLP)事務所をイスラエル
軍ヘリがミサイル攻撃、PFLP議長を虐殺。(八月二十八日)
*パレスチナ自治政府の閣僚の身柄を拘束。
(九月九日)
これらは、すべて米帝の承認と支援によって引き起こされている。たとえば九月三日、
国連「人種主義に反対する世界会議」から米帝とイスラエルが代表団を引き上げた。イス
ラエルを人種差別国家と批判する中東人民の意見に「抗議」するためである。このように、
米帝は戦後一貫してイスラエルを軍事基地国家として育成し、中東支配の先兵としてアラ
ブ人民を侵略してきたのだ。今回の事態を引き起こした責任は百パーセント米帝にある。
米帝の中東支配を徹底弾劾せよ!