アダムの呪い
ブライアン サイクス
前作『イヴの七人の娘たち』で、すべての女性の先祖は最終的に全人類に共通のたった1人の母にまでさかのぼることができる、と示した著者。
本書では男性の共通先祖を追い求める。女性のときはミトコンドリアDNAを用いたが、男性で用いるのはY染色体だ。
冒頭、今回の研究にのめりこむきっかけが生き生きと描かれる。
それは一本の電話がきっかけだった。著者サイクスが自分と同じ姓をもつ赤の他人のDNAを調べると、
父方の遠い先祖でつながっていた。そして、父親から息子に引き継がれる男性DNAをたどったとき、そこには驚くべき事実が待っていた。
どうして男性が戦い好きでどうして暴力的で、どうして不安定なのか、すべての疑問はひとつの結末にたどりつく…滅亡のシナリオをもった遺伝子Yへと。
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