塩は顔を紅潮させながら、ただアヌスへの異物混入に耐えている
表情は苦痛とも快感とも恥辱ともとれ
息があがっているらしく、かすかに肩が上下している
時折、固く閉じられた口から「ん……くっ…」と熱い吐息交じりに声が漏れる
「いいザマだな、塩」
男は囁くように言うと塩の首筋に舌を這わせた
「んっ…や、やめろ変態…っ」
抵抗しようにも思うように力が入らない
塩はうつ伏せの状態で両手を背後に縛られ
あろうことかパチンコ屋の女性店員が着るような制服を着せられている
しかも、女性が着ていたなら下着が見えてしまうのではないか、というくらい
際どいミニスカートだった
もっとも、塩が穿いていた下着はとうに男の手で脱ぎ捨てられ
まくれ上がったミニスカートからは塩の尻が完全に露出している
そしてアヌス周辺はレモンの果汁でベトベトに濡れていた
長い時間男の陵辱に耐えていた塩だったが
堪えきれずに口を開いた
「な、なあ…、もういいだろ…」
懇願するように男を見上げる
男は塩の醜態を満足げに眺めながら、静かに首を横に振った
「何言ってるんだ、本当のお楽しみはこれからじゃないか」
「ケツがさ、ベタベタして気持ち悪いんだ…」
塩の消え入りそうな声とは裏腹に、男はニタリと笑って
はっきりとした口調で答えた
「それは悪かった、確かにベタベタしてたら気分が悪いな」
そう言って塩の尻を両手で掴み、ゆっくりと自らの口を近づけた
男の息がアヌスに吹きかかり、塩の身体はビクンと反応した
塩は一瞬身をこわばらせたが、男はためらいなくアヌスに舌先をねじ込んだ
「んぁ…っ…あ…」
男は存分にアヌスを味わうかのように舌先を猛烈に動かした
奥の方からじわじわと込み上げてくる恍惚とした塊に
塩は身体が震えてくるのを感じた
「や、やめ…っ……っ…」
「なんだよ? はっきり言えよ」
「やめろ…っ」
塩は声を絞り出すようにして訴えた
「もうやめろ……キチガイ…っ」
「へえ、やめてほしいんだ?」
男は相変わらずニタニタと笑みを浮かべている
そうして塩の股間に腕を伸ばした
「やめれなくしてやるよ」
そう言うと、塩の先端をやさしく握った
「うあっっ…あああっっ」
「うわ、すっげ硬てえ…」
そのまま男はねぶるように手のひらの中で揉みしだいた
「あっ…うあっ…ああっ…あっ…」
「ほんとにやめてほしいのかよ? ん?」
「んん…っ………ああっ……くっ…」
「こんなに硬くおっ立てちゃってよ」
男は手を動かし続けながら、再び塩のアヌスへと舌をねじ込む
羞恥からか、あるいは快感からか、塩の瞳がかすかに濡れている
アヌスへ刺激を受け続けていた塩は、全身がすっかり敏感になっていた
もはや男の愛撫に耐えうるだけの気力も残っていなかった
「う…ああっ……お、俺…もう……」
塩は全身を硬直させ、目前にまで迫っている絶頂に身を委ねようと身構えた
「なんだ、イクのか?」
「…………」
答えている余裕などなかった
込み上げてくる塊を解放させようと息を止めた、その刹那
男はにわかに動きを止めると、塩から離れた
「!?」
戸惑う塩を面白そうに見下ろすと、男は言った
「イかせねーよ、まだ」
「………っ」
込み上げていた快感の塊が行き場を失って猛烈に渦巻いた
衝動が身体を内側から叩きつける
発狂してしまいそうだった
我を見失いそうになりながら、塩は思わず男に呼びかけていた
「お、おい…っ」
「ん? 何?」
「や、やめんなよ…っ」
男がクスッと息を吹いた
「さっきと言ってる事が違うなあ塩」
塩自身、みっともないセリフだと思った
しかしそれ以上に切迫した自分の身体が、切実に愛撫を欲している
「や、やめないで…っ……頼むから……」
「何をやめないでほしいんだ?」
男はニタニタと笑いながら塩を見下ろした
気がおかしくなりそうなほどの衝動に突き動かされ
塩は自らの腰を激しく床に擦りつけた
「あ…っ…んんっ……あっ…あぅ…っ…」
男の位置からは塩の尻の動きがよく見えた
腰を動かすたびにミニスカートがヒラヒラと揺れた
「いい絵だぞ、塩」
「うっ…くそっ……くそやろ……んっ…んんっ…」
いつしか塩の瞳は溢れそうなほど濡れ、視界がにじんで溶けた
快感の波に飲み込まれて頭が鈍く痺れている
「くそ野郎がイかせてやるぜ」
そう言うと、男は背後から塩に抱きついた
塩のアヌスに男の熱い猛りが触れた
「お、おい…」
「ローション塗ってあるから大丈夫だ、力、抜いて…」
突然のことに思わず塩は男を拒絶してしまう
「塩、ゆっくり息を吐いて…」
言われたとおりにすると、今度はあっけないほどスムーズに男が入ってきた
胸が詰まるような感じがする
男が少し動いただけでも、塩のアヌスは過敏に反応してしまう
「くぁ…っ…ぐっ…」
「うっ…そんなに締めつけんな…塩…」
男は両手で塩を抱き込み、再び塩のペニスに触れた
「んっ…ああ…っ」
塩の先端からは透明な蜜が溢れ出して糸を引いている
男の手は蜜をすくい取るようにして手のひら全体で先端を包み、こね回した
同時にアヌスに挿入したペニスをゆっくりと動かしている
塩にとってそれは、今まで感じたことのない強烈な快感だった
アヌスの内壁から襲いかかってくる強大な何かがあった
「ああっ…あっ…んんっ…あう…っ…うぁっ…」
あまりにも甘美な恍惚の中で塩は我を忘れたように声を漏らした
過敏な塩のアヌスは執拗に男を攻める
「す、すげっ……お前の中…すっげえ…」
男は腰が砕け落ちそうになるほどの感覚に必死に耐えていた
自分を抑えることができず、男は猛烈に腰を動かした
「あああっ…ああっ…あああっっ!」
男の下では塩が、襲いくる快感に耐え切れずに声を出している
「お、俺…やばい…ああっ…! もうやばい…っ!」
その緊迫した様子が、まもなく終焉にさしかかっていることを教えていた
男は全身の動きを早めた
塩の頭の中はもうぐちゃぐちゃだった
さっきまで全身を渦巻いていた快感の塊は、男の手の中で再び腰の辺りに収束し
それがみるみる大きくなって塩の呼吸を圧迫した
もう言葉にならない
「あああっ…ああ…っ! で、出る…っっ!」
腰の辺りでくすぶり続けながら巨大化していた塊が、唐突に脳天へ駆け上った
息を呑んだその瞬間、光の矢が何重にも重なって脳天から足の先までを貫いた
それはまるで魂ごと持っていかれてしまいそうなくらいにまばゆい
全身を貫く光の矢は火花を散らしながら視界を真っ白に染めた
………やがて視界がうっすらと氷解する
意識を取り戻した塩は、ぼんやりとした視線で
背中で動いている男の荒い息遣いを感じた
床には、今まで自分が見たこともないくらいの大量の体液が飛び散っていた
いまだかつて味わったことのない快感に
もう今までの自分じゃないような気がして怖かった
その一方で、全身を包む快感の余韻が思考能力を奪う
知ってはいけない快感だったのかもしれない…
塩は、もう戻れないような気がしていた