タグチメソッドSN比

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324774ワット発電中さん
第18回QES大会は発表103件、そのうち約24件がMTS関連、また、約8件がソフトウェアやデータマイニング。
合わせて (24+8) =約32件を除くと、これまでほとんど無かった基本問題 (数理) の関連約13件が目につく。

残り約58件 (=103-24-8-13) が最適化・機能性評価で、その大部分は最小2乗法で比例式をあてはめて
SN比とか感度とか。結局、あてはめの残差すなわち 「ばらつき」 と、それから 「比例定数」 とが全部になる。

MTS関連 − 6,7,9,10,11, 12,18,19,21,22, 23,24,48,60,74, 75,76,77,94,95, 96,97,98,99
ソフトウェア・データマイニング − 38,72,80, 100,101,102,103,104
基本問題 (数理) 関連 − 5,8,13,14,34, 35,36,53,63,69, 70,71,73

数字は発表番号。発表概要をざっと見て拾ってみた粗雑な仕分けだが、全体の様子は何とかわかりそうな感じ。
325774ワット発電中さん:2010/04/27(火) 12:31:10
>>324 ソフトウェア・データマイニングの発表104を列挙は不注意による間違い。これを削除すると、まず、
(M) MTS関連 24件 − 6,7,9, 10,11,12,18,19, 21,22,23,24,48, 60,74,75,76,77, 94,95,96,97,98,99
(N) そのほかのもの (MTS関連ではないもの) 合計 79件。そのうちでは、

(A) ソフトウェア・データマイニング 7件 − 38,72,80, 100,101,102,103
(B) 基本問題 (数理) 関連 13件 − 5,8,13,14, 34,35,36,53,63, 69,70,71,73 − これまでは無かった
(C) 最適化・機能性評価 59件 − 1,2,3,4, 15,16,17,20, 25,26,27,28,29, 30,31,32,33,37, 
39,40,41,42,43,44,45,46,47, 49,50,51,52, 54,55,56,57,58,59, 61,62, 64,65,66,67,68, 
78,79, 81,82,83,84,85,86,87,88,89,90,91,92,93

なお、(M) MTS関連 24件 を細かく見てみると、
(MA) 6,7,21,23,60,98 − MTS一般・データマイニング 6件
(MB) 10,11,74,75,77 − MTS基本問題 (数理)  5件 − これまでは無かった
(MC)  9 (片側T法) ,12,18,19, 22,24,48,76, 94,95,96,97,99 − T法 13件

(A)/(N) vs (MA)/(M)、 (B)/(N) vs (MB)/(M)、 (C)/(N) vs (MC)/(M)。
 0.088 vs 0.25       0.16 vs 0.21       0.75 vs 0.54
まず、 (M) の (MA) は (N) の (A) と同じ役割だが、かなり多め。 (M) の性質から当然 ((?))。
しかし、 (M) の中でも (MB) MTS基本問題 (数理) がやはり出てきているのは (N) の中の (B) と同じ。
それと、 (M) の中で (MC) T法 が多いのは (N) の中の (C) と役割が似ているから ((?))。
326774ワット発電中さん:2010/04/28(水) 08:50:13
>>325 (C) が (N) の7.5割、また、 (MC) が (M) の5.4割。これは、結局、どちらも、方法が明確で、
現場の課題にあてはめやすいからだろう。信号要因/雑音要因/制御要因をそれぞれどうとるか、それさえ
決まれば、あとは実験だけ、もちろん、成功/失敗は成り行きで決まり、自分ではどうすることもできない。
だから、失敗例の報告がおもてに出てくるわけはなく、発表は成功例だけ、というのは自然な状態。

論文賞の金賞っても、今年のもそうだが、信号要因/雑音要因を振って装置の動作状態を測定。制御要因を
変化させて、ばらつきの小さい (=SN比の大きい) 状態を見つけるのは筋書きどおり。確認実験の成功は
対象系の事情。信号要因/雑音要因/制御要因は装置の構造定数や運転変数から決まるほかない。

主効果仮定が成り立つ状況なら、直交表実験だろうとなかろうと、大体のところ、経験者にはわかる結果が多く、
そのあとどうしてゆくかが当事者には大きな問題、QEでっかちの素人なんかの手に負えることではない。