吸い取りマ○コに、男はみんな吸い込まれて同化される
男女逆だったら
>930
Hできないな
>>931 精液まみれにすることはできる。
しかし、女性が男性を出産できるかどうか。
933 :
名無しさん@5周年:2006/10/25(水) 22:52:54
160センチ対10センチじゃ男はほとんど使い捨てライターのサイズ。持って見れば分かるが大きさの違いもそうだが、体重差が凄まじい。軽く握られただけでスグ潰されてしまうよ
>>933 体重「差」と握力と潰されやすさとはそれぞれ別問題。
使い捨てライターを普通サイズの女の子が軽く握っても潰れないでしょ。
まあ10センチ男が実在しない以上は設定は自由だが。
935 :
名無しさん@5周年:2006/11/08(水) 08:27:51
クンニしやすい!
膣内に住める
937 :
名無しさん@5周年:2006/11/19(日) 15:17:26 BE:719616588-2BP(1000)
出禁希望
939 :
名無しさん@5周年:2006/12/03(日) 20:21:08
宇宙はとてつもなく広いから、こういう世界もあるのかもしれないね。
940 :
名無しさん@5周年:2006/12/12(火) 10:32:24
(^^)
942 :
名無しさん@5周年:2006/12/15(金) 01:47:47
実際カマキリの雄は雌よりもずいぶん小さく、
交尾が終ると食われる。
943 :
名無しさん@5周年:2006/12/18(月) 03:26:16
これはあまり知られていない事だか、女のオナニーの快感は男の30倍である。
…失神しちまうべ?
手鏡
946 :
名無しさん@5周年:2006/12/21(木) 01:27:38
たぶん、男性はもういらないの一言でしょうね。
今男性いなくても子供は生めますし。
10cmとかだったら、ペットがいいところです。
このスレがもうすぐ4周年を迎える件について
シミュ板の普通のスレと比較してもなあ。
4周年まで、あと4日。
次スレはまだ良いよね・・・。980か、990ぐらいで良いような・・・。
しかし、ひOOO大先生もすっかりご無沙汰になってしまった。
好き勝手出来るのも大学生時代だけだどヒシヒシ感じる今日この頃。
952 :
名無しさん@5周年:2007/01/16(火) 15:31:21
小さくなってもブサメンなら可愛がってもらえないぞ
?
だから?
954 :
名無しさん@5周年:2007/01/20(土) 00:55:17
5月10日。教室はいつものようにざわついていた。100人もの人間が集まれば、自然とざわついてしまうものである。
いつもの話題といえば、昨日のドラマがどうだったとか、最近出たゲームがどうだったかとか、あるいはフライデーに
載った女優のヌードがどうだったかとか、そういった類の、統一のとれていない話題である。
しかし今日の教室内の話題は共通していた。
「どんな姿なんだろ?」
「やっぱいい香りとかするのかな?」
「ドキドキするよなぁ〜」
そう、今日は待ちに待った、『初めて女子が教室に入ってくる日』なのだ。
そのざわついた教室の中で、俺、立花傑(すぐる)は、親友の今田隆およびその他数名と共に、
今日入ってくる女子について話していた。この今田隆は校内随一の情報屋で、いつも新しく興味深い情報を
仕入れてきてくれる。コードネームは『カゲ』。『KGB』が『カーゲーベー』となり、最後に『カゲ』に落ち着いたのである。
情報を仕入れるためにいつも危険な潜入を行っている。その隆がここでの話題の中心になっていた。
「で、どうだった、職員室は?」俺は単刀直入に聞いた。いま、担任の教師が職員室で待機している女子を
呼びに行っており、我々男子は30分ほど待たされているという状況である。隆はもったいぶらずに言った。
「女子はなんと2人もいる。顔良し、スタイル良し。10分だけ職員室に潜入して先生と女子との会話を聞いていたが、
性格も良さそうだ。期待していいぞ」
『おぉ〜!』俺たちは歓声を上げた。それを聞いた周りの生徒も、俺たちの周囲に集まってくる。
「で、詳しい容姿だが、けっこう背の高い女子がひとり、それより若干低めなのがひとり。背の高いほうの身長は、
先生と同じくらいだ」
それはけっこう高いはずである。先生の身長が178センチだから、170センチ以上はあるということだろう。
「その2人だが、長身のほうはサラッサラのロングヘアーに優しそうな美人、胸もけっこうあったぞ。低めのほうは
ショートボブで、活発そうな印象だったな。もちろんこっちもかなりの美人だ。2人とも胸はけっこうあると思うぞ。
制服を着てもあの膨らみだったからな」
『おおぉ〜〜!!』期待は否応にも高まっていく。
その後も教室中が女子の話でもちきりになっていると、いつもの規則正しい振動が教室の床から伝わってきた。
「先生が来たぞ!」
誰かが叫び、みな急いで席につく。ちなみに隆は俺の隣の席である。振動がだんだんと大きくなり、
ズシン、ズシンという複数の重低音が聞こえ始める。その重低音と振動が収まると、教室の女性専用扉が
ズゴゴゴゴという音と共にスライドした。その扉の向こうから、1人の美女が地響きと共に入ってきた。
我らの担任、深沢エリ先生である。先生はいつもスカートスタイルのスーツ姿である。そして今日も、
我々生徒を誘惑してやまない悩ましい黒いスーツとミニスカート、それに黒いハイヒールを履いていて、
その素晴らしい脚線美を我々に見せつけ、いや魅せつけていた。通称:エリ先生は25歳の独身。
大人の色気たっぷりの美女教師で、その容姿から我々のみならず全校生徒のマドンナ的存在である。
しかもエッチな性格をしていて、サービスがいい。
「待ちに待った日が来たわね、みんな」エリ先生は、床に机を並べて座っている我々生徒を見下ろしながら言った。
我々は、先生の端整な顔と見えそうで見えないスカートの奥とを交互に見ながら頷いた。隆の事前情報もあり、
あまりの期待から周りの人に聞かれるのではないかと心配するくらい心臓が高鳴る。
「2人とも、入っていいわよ」
き、きた。いよいよだ。
開け放たれた扉から、2人の女子生徒が入ってきた。隆の情報どおり、2人ともめちゃくちゃかわいく、
一方はサラッサラロングヘアーの長身、もう一方はショートボブで活発そうな印象である。そして胸もけっこうある。
ただ、彼女達のスカートが膝上15センチ以上あったということは隆の情報になかった。隣に座っている隆に聞いてみると、
「いや、俺が見たときはむしろ長めだったのだが…」
ということは、おそらくサービス精神旺盛なエリ先生が、彼女達にスカートの丈を短くするよう指示したのだろう。
入ってきた2人は、やや緊張した面持ちで先生の左隣に並んだ。我々は再び、彼女達の顔と見えそうで見えない
スカートの中とを交互に見ながら、「おぉ〜」と静かに感嘆のため息を漏らした。こんなにかわいくてスタイルの良い
女の子と一緒に高校生活を送れるなんて夢のようである。
「では2人とも、さっそく自己紹介をしてもらいましょうか。まずは大谷さんからね」
「は、はい。わたしの名前は大谷裕香(ゆか)です。好きな食べ物はメロンシャーベット、嫌いな食べ物はメロンです。
よろしくお願いします」最期にペコッと頭を下げた。
よく分からん自己紹介が終わると、先生が黒板に彼女の名前を書いた。
ロングヘアーのほうは大谷裕香…と。脳内メモリーに書き込み完了。
「私は渡辺奈美。ナミって呼んでね。嫌いな食べ物は特にありません。好きなことは泳ぐことかな。水泳部に入ろうと
思っています」
渡辺奈美ね、メモメモ。明日から水泳部入部希望者が増えそうだな。
ん? 大谷裕香と渡辺奈美…? どこかで聞いた名前だが…。
「さて、自己紹介も済んだことだし、2人は席に着いてね」
彼女らは我々が机を並べて座っている脇を歩み抜けた。巨大な足が暴風と共に通り過ぎると、ほのかな女性の
香りが漂った。彼女らは我々の背後にある、それまで主人がいなかった巨大な机のフックにバッグをかけると、
これまた巨大なイスを引いて着席した。当然、彼女らは隣同士の席である。ここから彼女らをみると、女性らしい
ほっそりとした脚しか視界に入らない。う〜む、顔を見ることができないのはつまらんが、これはこれで…。
「先生!!」急に、渡辺奈美が挙手をしながら声を上げた。
「何?」
「男子を私たちの机の上に乗せたいのですが、いいですか?」
「どうして?」
「このままだと、男子たちが小さすぎて誰が誰だかよく判らないし、声も聞き取りづらいんです。それに、
はやく男子たちと仲良くなりたいからです。大谷さんもそう思うでしょ?」
「う、うん」首を振って同意する大谷。
「そう…」エリ先生は我々男子が集団で座っている席の前まで歩み寄ると、両脚を曲げてしゃがみ込んだ。
パンツが丸見えである。
「男子はどう思う?」
無論、反対する男子などいるはずがなかったが、床の上に残る奴らが結構いた。そいつらは、大部分の男子が
机の上に席を移すことに反対しているわけでもないし、彼女らのことが嫌いなわけでもない。
あとで理由を聞いてみると、「3人の美脚をローアングルで楽しみたいから」だそうだ。納得。
そんなわけで、さっそく席替えが始まったのだが、女子2人の机の上は教科書やらノートやらが置かれると
スペースがなくなるので、女子用の机をもう一つ、空いている教室から持ってくることにした。先生と女子2人が
床の上に手を置き、男子が彼女らの手のひらの上に机を運ぶ。手のひらが男子たちで一杯になると、彼女たちは
机の上に彼らを運んだ。この作業を数回繰り返して、90名ほどが机の上に移動した。我々が乗った机は、
女子2人の机の前に置かれた。床の上にいた頃と同じ席順で速やかに机を並べ、授業を受けることができる態勢を整える。このような生徒の素早く整然とした動作は、エリ先生が仕込んだものだった。
「さて、では男子の自己紹介をはじめます。あ、その前にわたしの自己紹介をするわね。
私の名前は深沢恵理、数学教師をしています。好きな動物はペンギン、嫌いな動物…というか虫は、カマドウマね。
いくら目に見えないくらい小さい虫でも、あんなものが存在するというだけでも我慢できないわ。
では、次は男子ね。はじめは――」
ところで、彼女は容姿が完璧なのはさることながら、性格も優しくて生徒への面倒見も良いことが、
彼女が人気である所以であった。ただ、生徒を叱るときは少しサディスティックになるのだ。
例えば、このような話がある。我々がまだ入学したての頃、幅が2m(我々からみると200m)もある廊下の真ん中に
勇気を出して躍り出た生徒が、小走りでやってきたエリ先生のサンダルに踏み潰されそうになったのだ。このような
危険があるため、男子生徒が廊下の真ん中に出ることは禁じられているし、女性も廊下の真ん中を歩かねばなら
ない決まりだった。この学校だけでなく、一般生活全般でそうなっている。もし先生があと1cm前に足を踏み出していたら、
その生徒の体は文字通り跡形もなくなっていただろう。足元の悲鳴に気付いたエリ先生は、彼の姿を見て自分自身も
悲鳴をあげた後、みるみるうちに顔を強ばらせた。だが、キリっと唇を引き締め、我々を睨みつけてもなお、
その美しさが損なわれることはなかった。そして先生は、あろうことか生徒の上に足をかざし、言った。
「そんなに踏み潰されたいのなら望みどおりにしてあげる」
男子生徒は先生の美しくも巨大な足に追いかけ回された。我々はその様子を遠巻きに見るだけだった。一歩が
踏み出されるごとに、先生の足の匂いが風に乗って流れてくる。嗅ぎ慣れたいつもの匂いだ。
「たっ…たたたった…たすけっ…!!」
哀れな男子生徒は、声にもならない声で、言葉にもならない言葉を叫びながら、遠巻きに見ていた我々のほうに
走ってきた。
「フフ…みんなまとめて踏み潰してあげる」エリ先生は、我々のほうに向かって大きく右足を踏み出した。
美しく長い脚が重々しい音ともに空気を切り裂き、右足は我々の2cm手前で踏み下ろされた。その衝撃波で、
我々男子の一団は皆後ろに倒れこんだ。その時、俺は一番前の列にいたので、巨大な先生の足の指を間近で
見ることになった。巨大な足の指が黒い台…いや、サンダルの底に乗っている。暖かい空気とともに、
先生の足の匂いが流れてきた。見上げると、エリ先生はサディスティックな笑みを浮かべながら我々を見下ろしている。
先生は左足も前に出して仁王立ちになった。そのとき、右足にかけた力を緩めたことによって、サンダルの皮が
ギシギシと音を立てた。
「今回はこのくらいで許してあげるわ。みんな教室に入りなさい」
我々は無言のまま従った。散々追い掛け回された男子生徒は、顔だけでなくズボンも濡らしていた。
このようなことがあったため、生徒はなるべくエリ先生を怒らせないようにしていた。男子生徒はエリ先生を充分に
信頼していたが、同時に、怒らせると何をされるかわからないという恐怖心も少なからず抱いていた。
「立花君」
「うぉっ!」
回想に耽っていた俺は、急に呼ばれたのでビックリした。思わず立ち上がる。
俺を呼んだのは先生だった。いつのまにか我々が乗っている机の前に立っており、美しい太ももが目の前の視界を
支配していた。
GJ!
wktk
素晴らしい。ぜひ続きを!
「次、君よ?」
「次…といいますと?」
「自己紹介に決まってるでしょう。もしかして寝てたの?」
ははは、と笑いが起こる。ああ、そうか。回想に夢中で忘れてた。
ぶおっ
「ん? うおっ!」
急に後ろから暖かい風が吹きつけられたので、何事かと後ろを振り返ってまたもや驚いた。後ろの景色は、
女子生徒2人の巨大な顔で占められていたからだ。我々を近くで見ようと思って顔を近づけていたのだろう。
吹き付けられてきたのは、彼女らの鼻息だった。
「んふふっ」渡辺は、ニヤニヤしながら特徴的な笑い方をした。大谷も笑いをこらえるように下を向いている。
エリ先生もしょっちゅう顔を近づけてくるので慣れていたつもりだったが、不覚だった。
「いまさら驚くなんて、やっぱり寝てたのね。…まあいいわ。さっさと自己紹介して」
「え〜っと、立花傑です。嫌いな動物はペンギン、好きな動物…というか虫はカマドウマ。好きな教科は保健体育、
苦手な教科は数学です。好き嫌いの理由は推して知るべし」
「んもう」エリ先生は頬を膨らませた。またも笑いに包まれる教室。エリ先生は優しい女性である。
要は本気で怒らせなければ良いのである。
とりあえず笑いはとれたし、つかみはOKのはず。
女子2人はどんな顔をしているかと思って見上げてみると、意外にも2人は笑ってはいなかった。ポカン(死語)と
した表情を数秒間浮かべたあと、2人は顔を見合わせてうなづきあい、声を揃えて言った。
『よろしくねっ!!』
…なんなんだ?
「起立、礼!」
号令が終わって先生が出て行くと、机の上の我々男子はまるで示し合わせたかのように女子の机の上まで歩いていった。女子2人も、顔を机に近づけていく。
「みんなよろしくね」
大谷は人差し指の腹を上に向けて我々の前に差し出した。女性らしい細い指である。我々はそれぞれ、彼女の指を両手で力いっぱい押し下げた。これが女性との握手なのである。
大谷は我々と握手するのがよほど嬉しいらしく、指を触られるたびに渡辺と顔を見合わせながら微笑んでいる。
「おい、傑」握手を済ませた俺に、有能な諜報部員であるカゲこと今田隆が俺の隣に来て話しかけてきた。
「どうせ『お前、どっちが好みだ?』だろ? 俺としては正直どちらも捨てがたいが…。お前は?」俺は話の内容を先読みして言ってやった。
「俺は断然、渡辺奈美だ」
「ほー、理由は?」
「あの行動的なところがいい。ほら、見てみろ」
隆に促されて渡辺のほうを見ると、渡辺はさっそく『滑り台』をはじめていた。
女性が右手の人差し指を地面に傾斜をつけて立てて、左手に男性を乗せて右の手の甲の上に乗せる。
そして手の甲に乗せられた男子が傾斜のついた指の上を滑るという遊びである。
どこでもできて、それでいて結構楽しい。女性はちょこまかと動く男性のかわいらしい姿に心が和み、
男性は女性のきめ細かくすべすべとした肌の質感にハァハァできるのだ。
「さっき自己紹介したばかりなのに、もう肌を触らせてくれるんだぜ? こりゃ楽しくなりそうだろ?」
隆は悪だくみをしている政治家のような顔になった。
渡辺のような積極的な女性というものは、それだけエッチでサービス精神旺盛なのである。隆はそこに
期待しているのだ。
「しかも明日の授業は体育だ。 そして今週は…ん?うぉっ!!」
「おぉっ!!」
本日3回目のビックリ。急に体が何かに押さえつけられて宙に持ち上げられた。大谷が俺達2人の体を
つまみ上げたのだ。彼女は慣れた動作で俺達の体を手のひらの上に降ろした。暖かい手の上には、
既に先客が何人もいた。
「ぃゃ…かっ、かわいい…。みんなどこに住んでるの?」楽しくて仕方がないという顔だ。大谷は次々と
机の上のクラスメイトをつまみ上げはじめた。
「よーし、帰ろうぜ」隆がバッグを肩にかけながら言った。
放課後。いわゆる「帰りの会」が終わり、部活のある奴はそれぞれの部活へ行き、俺と隆のような帰宅部は
さっさと家に帰るのだ。
「傑、はやく」
「?」言われるがまま、隆と一緒に駆ける。駆けた先は、渡辺の手の上。俺達は一番に降ろしてもらった。
「ありがとね!! …急ぐぞ」床に下りて例を言ったと思ったら、全力で駆け出す隆。何かあったのだろうか。
理由を言わないのは気に食わないが、仕方なく彼のあとをつけて走る。
男子用のエレベーターを降りて、いつもの出口である男子用下駄箱を通りすぎた。そして更に走り、隆は
女子用の下駄箱の下まで走ってようやく止まった。
「はー、はー、何をする気だ?」息も絶え絶え、隆に尋ねる。
「はー、ふー、悪いが説明している時間はない。まぁ見てろって。ほら来た」
隆の視線の先を見ると、大谷と渡辺がやってきた。すさまじい歩幅でこちらに向かって歩いてくる。隆は
ポケットの中から強力な軍用ライトを取り出すと、彼女らに向かって点滅させた。何をしているのだろうか。
女性に気付いてもらいたい時は、ライトを付けっぱなしにして左右に大きく振るのが普通だ。むしろ隆のやり方では
いらぬ誤解を生む。
彼女らはこちらに気付くと、あっ、と驚いたような顔をした。どうやら予想通り、誤解を生んだようだ。渡辺は
顔をニヤニヤさせながら更に歩み寄ってきた。もうしゃがみ込んでも良い距離なのだが、まったく歩みを止めるそぶりを
見せない。
「えいっ」渡辺は俺達のすぐ目の前に足を下ろした。買ったばかりの真っ白な上履きが突風を引き起こし、
俺達は少しよろめいた。
「何をしてたのかな〜?」ニヤニヤしながら仁王立ちになって真上から見下ろす渡辺。
「言わないと…」渡辺は上履きを脱ぐと、黒い靴下を履いた足を俺達の真上にかざし、かかとを床につけた。
「踏んじゃうぞ〜!!」逃げ出す間もなく、巨大な足によって仰向けに倒された俺は、そのまま廊下に押し付けられた。
「ぐえ」
一日中上履きを履いていたためだろう、靴下は充分すぎるほど蒸れていた。さらに、ゆっくりと足を動かす渡辺。
湿った靴下の繊維が顔をこする。
「女の子のスカートの中を撮るなんて許せないなぁ〜。裕香りんもやっちゃえっ」
「うん」
促されるままに、大谷が渡辺の脇に来るのを床と靴下との隙間から垣間見ることができた。そして渡辺が足を
どけると、真っ赤な顔をした大谷が俺達に向けて足を降ろした。起き上がる間もなく再び押しつけられる俺達。
「ぬぐぉぉぉ!!」必死に抗おうとするものの、100倍という圧倒的な力の差の前にはまったく無意味であった。
「これって結構楽しいかも。やん、くすぐったい!」あはは、と大谷の笑い声が聞こえた。
「ぐおぉぉ…隆! はやく誤解だと言え!!」俺はかなり焦っていた。しかし隆は、
「うお〜! た、たまんね〜!!」と、恍惚とした表情を浮かべていた。
…思い出した。こいつが真性のMだったということを。
「おい隆!!」
キタ━━━(;´Д`);´Д`);´Д`);´Д`);´Д`)━━━━!!!
続きを。ぜひ続きを!
「安心しろ、全て計画通りだ。おーい!!」
「んふふ、なぁに? 観念した?」渡辺の声である。
大谷に踏まれながら、隆は説明を始めた。点滅していた光は強力なライトのものであるということを。そして足の
重圧から解放されたあと、渡辺の手のひらの上で、俺達二人が服のポケットを全て裏返してカメラを持っていない
ということを証明すると、渡辺と大谷は行き過ぎた自分の行動を思い返して赤面した。
「ご、ごめんなさい…。光が点滅してたからカメラのフラッシュだと思って…」大谷はかなり反省しているようだが、
「なら、どうしてそんなところにいたの?」渡辺はまだ少し疑っているようだった。
「君ら、『男の街』にはあまり行ったことないだろ? だから案内したかったんだ」
ははーん、そういうことか。いつもながら、隆の悪知恵には感心させられる。女性に気付いてもらうときはライトを
振るのが普通ではあるが、原則というわけではない。そこをわざと点滅させてカメラのフラッシュだと誤解させ、
彼女らが怒って何らかのリアクションを起こしたところで誤解を解く。こうすれば、彼女らは誤解して行動にでたことの
後ろめたさがあるため、こちらからの誘いを断りにくくなる。つまり、この誘いを成功させるためだけにわざと
踏まれてみせたのだ。それに、教室ではなくわざわざ女子用の下駄箱で誘ったのは、俺達4人だけで行くためである。
……絶対に敵には回したくない男だ。
「そ、そうだったんだ…ごめんね」ようやく渡辺も納得したようだった。
「いやいや別にいいよ。こっちにも落ち度があったんだし、靴下も臭くはなかったし。なぁ?」
「え? あ、ああ」蒸れた靴下が匂わないはずはない。隆は『少し匂った』と遠まわしに言ったのだ。
おそらく後ろめたさアップを狙ったのであろう。最後まで計算高い男である。
「や…やだ…」
さすがに渡辺もこれには赤くなった。
「おぉー。素晴らしき眺望哉」
地上から130cmくらいか? つまり男性の尺度に直すと高度130mの高みにいることになる。この街の
ほとんどの建物を見下ろすことができる高度である。下界を見下ろすと、道路にいる人々が慌てて左右に散る
様子が見てとれる。さらに視線を下げて真下を見ると、巨大なローファーを履いた2つの足がアスファルトを
踏みつけて進む迫力のある光景が目に入った。ローファーが道路に着地すると、たちまち塵やら埃やらが
煙のように舞い上がる。
「男の人の街ってこびとの国みたい」上から大音量の女性の声が降り注いできた。
いま、俺は大谷の手のひらの上にいる。
女性用下駄箱での悶着から15分後、俺と隆は自分達が住んでいる街に帰ってきた。俺は大谷の手の上に。
そして隆は渡辺の手の上である。悶着のすぐあとに、どちらの手に乗るかを問われたので、俺は大谷の手を
選ぶことにした。隆のやつは渡辺にゾッコン(死語?)らしいからな。
それなりの規模の街は、女性が入り込めるように様々な工夫がなされている。例えば、いま大谷と渡辺が
歩いている道路は、『女性専用歩道』である。男性用2車線道路の上りと下りに挟まれた形で作られており、
男性用の道路とは幅と厚さがそれぞれ2mの強化コンクリートの壁で仕切られている。また、女性専用歩道にも
男性用と同じように信号がある。男性用と同じく青と赤の2色のみの信号であり、歩道に埋め込んである。
当然、赤になったらその場で停止しなければならない。ただし、婦警や女医および看護婦、消防士、レスキュー隊は
緊急の場合のみ赤信号でも通行できるが、その際は警告しながらでなければならない。
先頭を歩く大谷が赤信号で停止した。足のつま先には停止線があり、すぐ先に女性用信号、さらにその先には
横断歩道があり、大勢の人々が横断歩道を歩いていた。その人々のほとんどが大谷の足元で顔を上げるのは、
偶然ではないだろう。大谷を見ると、彼女も横断歩道を渡る人々を見下ろして優しく微笑んでいた。本当に楽しそうだ。
しばらく歩くと、懐かしい建物が目に入った。大谷に止まるよう言う。
「ここが、俺らが過ごした保育園だ」俺は、鉄筋2階建ての建物を指差した。大谷の巨体と比べると本当に
おもちゃみたいな建物である。
「これが保育園かぁ…」彼女は腰を曲げて中腰になり、上からもの珍しそうに眺める。聞けば、教師や親などの
同伴者なしで男の街に入ったのは初めてだという。高校生以上になれば自由に出入りできるが、中学生までは
同伴者が必要なのである。自然、高校生になるまではあまり男の街に来ないのが普通である。保育園も
教科書でしか見たことがないのだろう。
大谷は保育園の園庭に足を踏み入れた。たまに保母さんや園児の母親が訪れるので、園舎に比べて園庭は
かなり広めに作られている。地面に両膝をついてかがみ込み、顔を近づけて窓越しに園舎の中を覗き込む大谷。
どの教室もお遊戯の時間だったようだが、大谷が顔を近づけると園児達の顔が一斉にこちらを向いた。園児たちは
大きく目を見開いて驚いたような表情を見せた後、笑顔を浮かべて窓際によってきた。手を振っている園児もいる。
「かわいいなぁ…」
大谷も園児たちの笑顔につられてニコニコと優しい笑顔を浮かべて、溜息を漏らした。素晴らしい絵画を見て
感嘆したときに出るそれに似ている。園児たちの元気な笑顔に心が洗われるようだった。
「ふーん、ここで育ったんだ?」後ろからついてきた渡辺が言った。園庭の遊具を踏みつけないように気を使いながら、
大谷の脇にしゃがみ込む。
「ああ。俺たち男は、生まれるとすぐに『育児院』に入れられる。そこで3歳まで過ごして、4歳になったら保育園に入る」
「女の子と同じだね」大谷が言った。違うのは体の大きさだけである。
「おい、なんか出てきたぞ」
隆が指差すほうを見ると、保育園の中から百人超もの子どもたちがわらわらと出てくるのが見えた。
その後から、保父さんらしき人たちが数名、大慌てで出てくる。子どもたちが勝手に外に出てしまったのだろう。
「いやーん、かわいいっ!! 男の子がいっぱい!!」
大谷はよほど興奮しているらしく、目を輝かせた。男子幼児を見るのは初めてなのだろう。彼女は人差し指を
上に向けて差し出した。興味津々といった表情で近寄ってくる子どもたち。
「これが指なのぉ?」
「でっかーいっ!」
園児たちは素直な感想を口にした。時候はまだ5月。今年度は始まったばかりであるため、なかには女性を
初めてみる園児も多いのだろう。女性については聞いていたが、見るのは初めて、という反応である。
「お姉さんたちの手に乗ってみる?」渡辺は園児たちの前に右の手のひらを差し出した。大谷もそれに倣う。
子どもたちは遠慮なく二人の手の周りに集まり、登ろうとするのだが、身長1cmにも満たない彼らはなかなか
手の上に登ることができない。
「おい小僧ども、指先から登ってみろ」隆が渡辺の左手の上から声をかけた。それを聞いた園児は大谷と渡辺
それぞれの爪の裏側に乗り、比較的傾斜の緩やかな指先から手のひらの上に登ることができた。どうしても
登れない子供たちは、仕方がないので俺と隆とで引き上げてやった。
「くすぐったい!」渡辺が笑いながら言った。手のひらの上でチョコチョコと小さなものがうごめく感触が
くすぐったいらしい。大谷も、キャッキャとはしゃぎながら子どもたちをいつまでも飽きずに眺めていた。
続きを待っております。
保育園見学(?)を終えた俺たちは、再び街の散策を始めた。道路に出て再び歩き始めた大谷は道の両側に
立ち並ぶ商店に目を留めた。
「これってもしかして八百屋さんかな? あ、こっちは魚屋さんだ!! 男の街にしかないお店がいっぱい!!」
彼女は歩道に膝をつくと、頭を地面にこすりつけんばかりに近づけて、店の中を覗き込んだ。商店街に
訪れていた人々は、突然巨大な顔が降りてきたので仰天した。好奇心からか、彼女は大きな目を爛々と
輝かせて店の中や人々を見つめている。
急に、巨大な手が果物屋に向かって伸びてきた。大谷の隣にしゃがんだ渡辺が手を伸ばしたのだ。
驚いた人々は慌てて手の進行方向から逃げる。渡辺は、人差し指だけ伸ばして商品を指差した。
「これってオレンジじゃん? ほんとうになんでもミニチュアサイズなんだなぁ」
「食ってみるか?」隆が言うと、渡辺は頷き、隆を地面に下ろした。隆はそのまま果物屋に駆けて行く。
俺も地面に下ろしてもらった。
「おやじ! これもらうぜ」言うなりオレンジを手に取る隆。
「あ、ああ」店主は隆の行動など見ていなかった。彼だけでなく、周りの人々はみな目の前のかわいい女子高生2人に
見とれていた。渡辺は四つん這いになって、あごを地面につけ、あんぐりと口を開いた。
「すげー迫力…」男が十人以上入れるくらいの大きさに、俺は呆然となる。
「はやく〜」渡辺が催促したので、隆は渡辺の口の中にオレンジをほうり込んでやった。ムグムグと舌を動かす渡辺。
オレンジは彼女の口の中ですり潰され、瞬時にして跡形もなくなっただろう。俺の隣で隆は「巻き込まれたいなぁ…」
と呟いた。何考えてんだこいつ。
「うん! ちゃんとオレンジの味がした!」
渡辺の感想を聞いた大谷は、
「わたし、リンゴがいい!」と俺に要求した。けっこう好奇心が旺盛なんだな。
「おじさん、もらいますね」店主はもはや聞いていなかった。
彼女は渡辺のように地面にあごをつけて、期待を込めた顔で控えめに少し口をあける。その表情をあえて
表現するなら、wktk。何故か目を閉じているところが色っぽい。
「渡辺さん、ちょっと話が」急に、隆が渡辺のほうに歩いていった。隆が自分の耳を指差したのを見て、
渡辺は彼をつまみ上げ、耳のほうに運んでいった。
「え? そうだけど…やっぱりバレバレ? あー、んふふっ! それ面白そう!」
何を話してるんだか。2人の行動が少し気になったが、大谷の要求を満たしてから問いただせば良いだろう。
と、ここで思ったのが間違いだった。
大谷が口をあまり開けてなかったし、少し顔を下に向けていたため、俺は投げやすい位置まで歩いていった。
すると自然に、大谷の唇しか視界に入らなくなるまで近づくことになった。そこで口の中にリンゴを放り投げた瞬間、
何かが背中にぶつかった。
隆か? また何か悪ふざけをしたのだろう、と思って後ろを振り返った。だがそこに隆の姿はなく、巨大な肌色の壁が
俺の体を押していたのだ。それは渡辺の左手の指だった。ニヤニヤと笑いながら俺の体を人差し指で押し出して
いるのだ。右手の上には隆が乗っており、渡辺と同じようにニヤニヤと笑いながら腕を組んでいる。
―――し、しまった! まさかっ!!
そのまさかである。俺の体はそのまま前方に運ばれていき、目の前に広がる大谷の唇に衝突した。リンゴが口の
中に入ったのを感じた大谷が唇を閉じるのと、俺の体がぶつかったのはほぼ同時だった。大谷の唇は柔らかく、
「ぷるんっ」という擬音が聞こえてきそうだった。そしてその唇によって、俺の体は上下から挟まれる。
「んんっ!?」
大谷は驚いて目を開け、四つん這いの姿勢から頭を上げた。大谷の唇に挟まれながら、一気に空中に
持ち上げられていく俺。上昇が止まると、俺の足が何かに挟まれて唇から引っ張り出された。大谷の指だった。
良作ですなぁ。