MAXIMA

このエントリーをはてなブックマークに追加
520GO MAXIMA
>515
wolframが 物理から足洗うころしきりにmacsymaの
ruleベースの記述が 弱いことをこぼしていたのを
思い出した。そうしてこの部分を全面的に書き換える必要があるとも。
また2003ころmailinglistでsantafeの数学屋が次のように述べている。
"mathematicaやyacasでは GCD(m,n)はm,nが何かにbindされていなければ
それが何処に現れてもevalすることがない。しかしmaximaではこれは1となってしまう。
しかもこれが唯一のmaximaの評価スキームのまずさの例というのではない。
この種のとげはmaximaを使うときに非常にしばしば遭遇するし、
そのために いろんな種類の境界条件(nounとverbとかruleと関数実体の境界)が
ゴチゃになって計算が混乱するようだ。"
かれはyacasでhomological algebraをルールbaseで実装し
同じことがmaximaでできないのはおかしいと主張していた。
従って 今のところはYacasを使ってrule basedなプログラミングを勧めます。
この原因は、maximaの設計が行われた60年代のなかばには、50年代
数学の一部で発達していた圏と関手のアイデアの大事さは伝わっていなかった。
70年代の後半になっても rule baseはいかがわしい推論システムに
応用され悲惨な状態にあった。(日本は十年以上たって同じことを。。)
rule baseは 数学のような単純な世界でのみ有効なのだ、したがって
カテゴリー論を使った数学の表現を数式処理システムでおこなうのに
これが最適な方法であると気づくのに長い時間が必要であったのだ。