OGジェンヌの今をマターリ語れ125

症状】

症状としては　貧血を起こす事が根底にあるので　元気がなくなったり　食欲がなくなったり　運動を嫌ったりします。赤い尿をすることもあります



【原因】

タマネギに含まれる有毒成分　（他のネギ　長ネギなどにも含まれています）は全てのネギを食べさせてはいけません。
もちろん加熱しても有毒成分は消えませんので　スープの中のネギのエキスも有毒成分が含まれているので　実を取り除いたからといって飲ませても中毒になります。

　また一般的に犬は加熱したタマネギはその甘味で躊躇なく食べてしまうと言われているので気を付けましょう。

タマネギに含まれている有機チオ硫酸化合物という酸化作用を持つ毒物が赤血球（血液中の酸素を運ぶ細胞）のヘモグロビンという赤い色素を酸化させ　
赤血球内にハインツ小体という病変を作ってしまうのです。

このハインツ小体を持つ赤血球は脾臓や細網内皮系という組織で破壊されたり、血管の中を流れている間に破裂（溶血）したりという過程を経るので、
急速に赤血球の数が減少し場合によっては重症の貧血を起こします。赤血球が破壊される速度が速い為、赤血球から出てしまったヘモグロビン（赤い色素）が
腎臓で尿として出されると、赤い尿を排出するようになります。またヘモグロビンは、黄疸の黄色い色素の原料でもあるので、後に黄疸がみられることもあります。



【治療】

輸血か点滴が一番の治療法です。タマネギの有毒作用（酸化作用）を中和する目的でビタミン剤（ビタミンＣ、Ｅ）を併用することもあります。


【予防】

タマネギ中毒で死亡する事はほとんどありませんが元々貧血を持っていたり、見た目は元気であっても実は隠れた病気を持っていた時には命にかかわることもある為、
絶対に食べさせてはいけません。特にタマネギが入った調理でタマネギを使った後の残飯の処理には注意して下さい。