( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★51
。__
|__ `ー-,
| `ー-'
_______ へ _______
├─────./ ★ \.─────┤
┌─‐.| | r:、 r:、 r:、 | | '⌒ .| | r:、 r:、 r:、 | |.‐─┐
| | l出| | 出 出 出 | ||=||=|| | 出 出 出 | |出l | |
| |===| |=====| |==| |=====| |===| |
| | l田| | 田 田 田 | |ェ||ェ| | 田 田 田 | |田l | | ,,,,,,,,,,,,,
<`/>'^ヾヘ/>.出 出 |_|ェ||ェ| | 出 出 出 | |出l | | [,|,,,★,,,|]
,.:-一;:.、 {三}((ノ、`'ノ))} .==[../ニニニi、]=====┘ ̄ _0_(´・ω・`)_0__
ミ;;:;,. _,.;:゙ミ {ニ}ゝd *゚听) .../ ,.:-一;:.、 \('∀`) 〜♪ .| ブーン系小説 |
川 ゚ -゚) リ (__]っl: .>つ../ ミ;;:;,. _,.;:゙ミ. ノノ ) __ |__シベリア図書館__|
.──(rっ⌒i⌒i── / /| >/ .( ^ω^) | |.、 ..|\ \─‐|」‐し'´`'J─|」─‐‐
.┬─┬─┬─┬─| ̄| lノ ´ γ つ. \| | ̄|┬─┬─┬─┬─┬
.┴┬┴┬┴┬┴┬| | | | しi´ | | | |┴┬┴┬┴┬┴┬┴
.─┴─┴─┴─┴|_|/  ̄'u‐―u' \|_|─┴─┴─┴─┴─
のんびりブーン系について語ったり、規制の避難地に。
当館でブーン系を楽しむのはいかがですか?
( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★50
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1379170546/
( ^ω^)ゞ おいすー 館長のブーンですお
( ^ω^)まずは僕の説明を聞いてほしいお!
◆シベリアンの皆さんへ
ブーン系小説とは、2chAAキャラ(小型)を使用した読み物群のことです。
表現形式も様々で、純文学に近いものから、AA主体のものまで多岐に渡っています。
読みやすく書きやすい、誰でもウェルカムなジャンルとなっております。
当館は作品感想、絵投下などを歓迎しております。
その他、いろいろ勝手が分からないときは、お気軽に住民にお尋ねください。
当館では作品を投下することが可能です。
しかし、図書館は公共の場ですので、以下のルールをお守りください。
☆シベリア図書館での投下のルール
・基本的に30レス以下推奨です。
・それ以上の場合は連載システム(後述)を取る、もしくは避難所やVIPに投下をしてください。
・ながら投下(作品を書きながら投下すること)は禁止です。
・また、未来安価によって進行を決定する作品(安価作品)もここでは御遠慮ください。
・他の人が投下している場合は、投下できません。その人の投下が終わるまで待ちましょう。
・感想、批評が貰いたい際にはその旨を告げましょう。
・自虐と卑下の禁止。堂々と投下しましょう!
当館はブーン系とシベリアの共生スレです。
VIPとは違うルールがありますので、ご確認の方をお願いします。
「単発スレ、連載スレなどはシベリアでは 絶 対 立てないようにしてください」
立てるようなバッボーイは、こちらへ誘導するとともに、スレ削除を依頼しましょう。
・忍法帳のレベルの把握をしておくと、スムーズに投下できます。
・さるさんが復活しました。投下時には充分お気をつけください。
・大規模規制により、dat落ちの可能性が少し高くなっております。
・ブリザードが発生することがありますが、華麗にスルーしてください。
・お薦めの作品、探している作品をお求めの方はぜひとも当館で尋ねてみてください。
シベリアAA物語
i・'"'',━' '・"'"''` ━''`'・" ''"・'`',"、''・''"`;, ' 。 ο
ο,.┃ SiberiaRailway. ,. ;:これはシベリア民の聖典、とも言うべきお話です。
┃ ο 。 ゚ ο ┃日本に日本書紀、ユダヤに旧約聖書、ギリシャにホメロスが
┃o Сибирь ;: o ,.:-一;:、 ,.あったように。
┃ ο 。 ο ,. i: 。 ミ;;:;,. _,.;:゙ミ 'ο 。 ゚
┠──────────────‐; , r( ´・ω・) o
┃←1001 o ゚ 。 1→ ;; ツィー=ニ彡' ο
。┣━━━━━━━━━━━━━━・i 〜'l つとノ ,. ゚
,, ._.┃_,,_o, __ _ ,_ .,.。゚. _ , __ο_. ,_ ;|!, ..,,:;;;u‐―u' __ _ , .,._,o ,、,. , _.,,
ト ';:''`'';"'' ゚; ''"'::"' ';: '';"' ゚;;:゙''"':: '゚';; ' "' ;:;'' '゙' ; '' '';;:' ''゚;:;:''"'';"'' :"' '゚ ''゚;:;:'";:
| '' :: ' :: ;
ttp://wald.xrea.jp/siberia/←まとめサイト
また、当館では作品を連載することが可能です。ただし、以下のルールをお読みください。
◆シベリア図書館連載規定(今後も変更する可能性があります。よく目を通してください)
・期間は2ヶ月以内。総投下量はおおよそ300レス以下でお願いします。
・一回の投下量は30レス以内に留めてください。
・2ヶ月以上過ぎた、あるいは過ぎそうな場合は、したらば避難所に移行をしてください。
・作品名の統一を心がけてください。
・成り済まし防止として、トリップをつけることをお薦めします。
・スレを跨ぐ際は、次スレの投下前に以下の対策などを取り、新規でも読める配慮を心がけてください。
1.今までの投下分をまとめたサイトのURLを開始前に貼る。
2.今までの投下分を避難所等に投下し、そのURLを開始前に貼る。
--------------------------------------------------------------------------------
_____________ || || _______ ______
∠_____/ _____/| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ∠_____/_____/|
| [][][][][] [][]|| [][][][][]_[][]|| | |← 恋愛コーナー →| |[][][] [] [] []__||[][][][][]__[]__|| |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| |
|[][][]______[][]||[][][]______[][]|| | |[][][][][][] []__||[][][]______[][]|| |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| |
|[][][][][]_[]_[]||[][][][][]_[]_[]|| | ∧_∧ |[][][][][]_[]_[]_||[][][][][]_[]_[]|| |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | (∀` ) | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| |
|[][][][][][][][]||[][][][][][][][]||/ ( ) |[][][][][][][][]_||[][][][][][][][]||/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ Y 人  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(__)_)
長編投下をする作者は、シベリア図書館内にて
30レス以内のプロローグ(一話目が30レス以内なら丸ごと)を投下してもOKです。
ただし、それ以降の話はvipあるいはしたらばへの投下をお願いします。
宣伝に関しては、今まで通り避難所に投下前に、タイトルとURLと投下するよ。と
短くていいのでやるのを、楽しみにしている読者もいるので是非お勧めします。
(-@A@)開拓は終わらない! 意見や提案はどんどん書き込むんだ!
( ^ω^) イベント等やりたいことは遠慮なく言ってくれお!
,,, ,,, ,, ,,, ,,, ,,. ,,, ,,, ,,
,,,ゞ*ゞ*ゞ*ゞ. ,,,ゞ*ゞ*ゞ*ゞ. ,,,ゞ*ゞ*ゞ*ゞ.
,.:-一;:、 ,,*ゞヾゞ*ゞヾゞ*,, ,,*ゞヾゞ*ゞヾゞ*,,. ,,*ゞヾゞ*ゞヾゞ*,,
ミ;;:;,. _,.;:゙ミ *ゞノ*ヾゞヾゞ*ゞノ *ゞノ*ヾゞヾゞ*ゞノ *ゞノ*ヾゞヾゞ*ゞノ
,r(´・ω・`) .ヾ:;ゞ;;ゞ;*ノヾゞ* ヾ:;ゞ;;ゞ;*ノヾゞ* ヾ:;ゞ;;ゞ;*ノヾゞ*
ツィー=ニ彡' ゙゙゙ヾヘ;;ノ゙゙゙ ゙゙゙ヾヘ;;ノ゙゙゙ ゙゙゙ヾヘ;;ノ゙゙゙ ハ,,,
〜'l つとノ |,|i|. |,|i|. |,|i| (゚、。 フ
u‐―u' ノノ/ヽ ノノ/ヽ ノノ/ヽ uu,,゙)^
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
◆図書館専用シベリア郵便局
ボランティアによる、VIPへ『ブーン系小説スレ専門』代理レスの機能
○配達員への諸注意
*規制されたときはお互い様です。積極的に配達しましょう
*代理レスは正確にコピペしましょう
総合で、VIPへスレ立て代理をする時同様、事前に一声かけると親切です
誤爆しないように心がけましょう
○頼む場合の諸注意
*代理を頼めるのは
・乙や保守
・投下中規制などでの連絡や誘導
・総合への絵代理投下
・その他安価付きレス
*支援は配達員の時間を制限してしまうので、頼むのは控えましょう
代わりに、短い感想などのコメントをつけた乙運んでもらうと作者に気持ちが伝わります
*また、頼む時は出来る限り下のテンプレを使いましょう
【代理先スレURL】
【名前欄】
【メール欄】
【本文】↓
【シベリア図書館で企画中の機能一覧】
◆完結作品記念カード発行
・連載完結作品の簡単な記録レス。
気づいた人から発行してください。
◆図書館専用シベリア郵便局
・VIPへの代理レス機能。
◆し記録
・スレ内で発表された作品、紹介された作品の貸し出し記録。
◆ブーン系小説シベリア図書館保管庫
・当館の歴史と作品とをまとめた保管庫。
ttp://www18.atwiki.jp/librariberia/ 詳しくは住民にお尋ねください。
※今後、増設したり消滅する場合があります。
11 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2014/02/06(木) 23:11:12.38 発信元:180.196.142.189
12 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2014/02/06(木) 23:11:56.73 発信元:180.196.142.189
13 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2014/02/06(木) 23:13:29.91 発信元:180.196.142.189
【AAテンプレその1】
( ^ω^)内藤ホライゾン ξ゚听)ξ ツンデレ ('A`)ドクオ 川 ゚ -゚) 素直クール ζ(゚ー゚*ζデレデレ
_
( ゚∀゚)o彡゜ジョルジュ長岡 ノパ听) 素直ヒート (´・ω・`)ショボーン (`・ω・´) シャキン
( ´∀`) モナー ( ・∀・) モララー (,,゚Д゚) ギコ猫 (*゚ー゚) しぃ (*゚∀゚) つー (#゚;;-゚) でぃ
/ ,' 3 荒巻スカルチノフ ミ,,゚Д゚彡 フサギコ ( ´_ゝ`) 兄者 (´<_` )弟者
(*‘ω‘ *) ちんぽっぽ ( ><) わかんないんです=ビロード ( <●><●>) わかってます
<ヽ`∀´> ニダー ( ,,^Д^) タカラ ( ^Д^) プギャー *(‘‘)* ヘリカル沢近 川д川 貞子
(・∀ ・) 斉藤またんき (-_-) ヒッキー ( ´ー`) シラネーヨ (=゚ω゚)ノぃょぅ ( ゚д゚ ) こっちみんな
从'ー'从 渡辺さん ('、`*川 ペニサス伊藤 从 ゚∀从 ハインリッヒ高岡 ( ФωФ)杉浦ロマネスク
|゚ノ ^∀^)レモナ ( ∵) ビコーズ ( ゚∋゚)クックル lw´‐ _‐ノv 素直シュール J( 'ー`)し カーチャン
※ショボーンはショボン、ツンデレはツン、デレデレはデレ、ハインリッヒ高岡はハイン、
素直クール・ヒート・シュールはそれぞれクー・ヒート・シューと書かれることが多い。
14 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2014/02/06(木) 23:14:23.35 発信元:180.196.142.189
【AAテンプレその2】
\(^o^)/人生オワタ | ^o^ |ブームくん | ^o^ | いとこのゆうたろう /^o^\ フッジサーン
@@@
@#_、_@ _、_
( ノ`) 母者 ( ,_ノ` )y━・~渋澤さん(おじ者) ∬´_ゝ`) 姉者 l从・∀・ノ!リ人 妹者 o川*゚ー゚)o 素直キュート
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)父者 (-@∀@)アサピー / ゚、。 / 鈴木ダイオード |;;;;| ,'っノVi ,ココつ 榊原マリントン ( ,'3 ) 中嶋バルケン
ミセ*゚ー゚)リ ミセリ (゚、゚トソン 都村トソン (´・_ゝ・`)盛岡デミタス ( ・3・) ぼるじょあ (゜3゜)田中ポセイドン
<_プー゚)フ エクストプラズマン ,(・)(・), シャーミン松中 ( ^^ω)マルタスニムは瀬川 ( ∴) ゼアフォー
( `ハ´)シナー (‘_L’)フィレンクト ( ・□・)ブーン ハハ ロ -ロ)ハ ハローさん 【+ 】ゞ゚) 棺桶死オサム
(’e’) セントジョーンズ |(●), 、(●)、| ダディクール ( ^ω^) 西川ホライズン 川 ゚ 々゚) 素直くるう
('(゚∀゚∩ なおるよ 爪'ー`)y‐フォックス (//‰ ゚)サイボーグ横掘 ▼・ェ・▼ ビーグル (・(エ)・) クマー ⌒*リ´・-・リ リリ
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・) 佐々木カラマロス大佐 (=゚Д゚) シベリアタイガー先生 川*` ゥ´)素直ヒール
`ヽ_っ⌒/⌒c
15 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2014/02/06(木) 23:15:06.37 発信元:180.196.142.189
【AAテンプレその3】
N| "゚'` {"゚`lリ 阿部さん ( ゚∀゚ ) アヒャ (゜д゜@ あらやだ 彡 l v lミ 鈴木 ( l v l) 宗男
〈::゚−゚〉 ぃし (;TДT) モカー ||‘‐‘||レ カウガール ( ‘∀‘) ガナー i!iiリ゚ ヮ゚ノル 花瓶
イ从゚ ー゚ノi、 狐娘 从´ヮ`从ト 狸娘 リi、゚ー ゚イ`! 狼娘 ( "ゞ) デルタ関ヶ原
リハ´∀`ノゝ モナ子 从リ ゚д゚ノリ ギコ子 li イ ゚ -゚ノl| 雪苺 (ノリ_゚_-゚ノリゝ ギコアイス ヽiリ,,゚ヮ゚ノi スパム
|::━◎┥ 歯車王 (十) 原子王 /▽▽ 電気王 /◎ ) =| ) 蒸気王 [ Д`] エンジン王
爪゚ー゚) じぃ 爪゚∀゚) づー 爪゚A゚) ぬー ( ・−・ ) シーン ノリ, ^ー^)li ジャンヌ
( ´W`) シラヒーゲ ( ・∀ ∀・) 奇形モララー (;;・∀・;;) 黒マララー リ´−´ルリル子さん
<(' _'<人ノ 高崎美和さん <゚Д゚=> ギコタイガー (=゚д゚) トラギコ < ゚ _・゚> ギコイヌ
ハソ ゚−゚リ なちっ娘 ( `ー´) ネーノ ( ノAヽ) ノーネ ,.:-一;:、
ミ;;:;,. _,.;:゙ミ
(゚A゚* ) のーちゃん | l| ゚ー゚ノl ?・(女末) ミ*゚∀゚彡 ふー ,r(・ω・` )
ツィー=ニ彡'
ィ'ト―-イ、 l つと ノ〜
以`゚益゚以 イトーイ増井 ¥・∀・¥ マニー ( ゚¥゚) 偽モナー u‐―u' ショボーンビッチ
16 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2014/02/06(木) 23:15:41.40 発信元:180.196.142.189
【忍法帖のすゝめ】
名前欄に!ninjaでレベル確認、!nanjaで忍法帖の作成板と忍者ID確認
前回のレベルアップから23時間以上経過後に書き込みするとレベルアップ(最大Lv=40)
スレ立て不可→【Lv=9,xxxP】以下、スレ立て可→【Lv=10,xxxPT】以上
レベル 最大メッセージ長
Lv=1〜2 384bytes(シフトJISの全角で192文字)まで
Lv=3 BBS_MESSAGE_COUNTで設定される値の0.5倍まで
Lv=4〜5 同値の0.6倍まで
Lv=6〜7 同値の0.8倍まで
Lv=8以上 同値の1.0倍まで
レベルごとの連投規制(ただし、板ごとのsamba値よりは短くならない)
Lv=1:120秒 Lv=2〜3:60秒 Lv=4〜5:45秒 Lv=6〜7:30秒
Lv=8〜19:15秒 Lv=20〜29:5秒 Lv=30〜34:2秒 Lv=35〜:1秒
(vip、シベリア共にsamba値は10であり、必ず10秒は間隔を空けなくてはならない)
※投下(連続投稿)時の注意
5分以内に「忍法帖」が適用される書き込みで規定量を超えるメッセージを書こうとすると、
レベルに関係なくレスが制限されるとともに忍法帖のレベルが10下がる。
5分以内に「忍法帖」が適用される書き込みで規定量を超えるメッセージを書き、
さらに続けて同サイズのメッセージを3回連続で書こうとすると、
レベルに関係なくレスが制限されるとともにレベルが1になる。
ただし、シベリアは名前欄に!ninjaと入れない限り、忍法帳の制限を受けない。
詳しくは→
ttp://info.2ch.net/wiki/index.php?%C7%A6%CB%A1%C4%A1%B4%AC%CA%AA
17 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2014/02/06(木) 23:16:15.18 発信元:180.196.142.189
さるさん理解のススメ 1
同一スレに複数回書き込むことで仮想の値(便宜上ポイントと称する)がたまると考える。
ポイントが「さる状態」のラインまで蓄積されるには時間がかかる。
しかし、一度その限界を超えると解除には次のポイント減少条件が必要だと考えられている。
・時間経過(効果―小。大体10分で基準値を下回る)
・他人の支援(効果―中。これの基準は不明)
・投下者が他スレに書き込む(効果―大。連投規制には目をつむるべし)
特に推したいのが三つ目だ。
あまり知られていないが、同一スレに書き込むこと以外ならポイントを減らせるらしい。
特筆点は、被さるの投稿者が任意にこれを実施できることだ。
また、焦りから「同一スレに書き込む」と、書き込めないばかりかさるのポイントを蓄積することになる。
よって、支援数が足りない場合は五回に一度ほど他スレに書き込めば良いと思われる。
これは他作品への支援による、他作者のさる防止にも繋がる行為である。
以上、さる防止のススメ。
テンプレここまで!
猿ってたみたいなので、まとめ追加して途中からテンプレ貼らせてもらった
【イベントのお知らせ】は誰か頼んだ
>>1と
>>11乙! 助かった
【イベントのお知らせ】
★祝 ブーン系小説シベリア図書館四周年記念 全裸祭り
〜みんなで恥部を晒そうぜ!〜 開催中!★
・日時
2月4日(火)00:00〜7日(金)23:59
・場所
シベリア図書館(シベリア不能時は創作板専用スレ)
※この祭りは4日ほどで投下も感想もホモもなんでもありな祭りなはずです(前スレ
>>841より)
20 :
旧海岸通り:2014/02/06(木) 23:21:48.76 発信元:126.91.126.206
>>1も
>>11も乙! そして投下も乙!
つながり見えるとニヤニヤするね
前スレ
>>997乙乙!
> 世界を描き出すのに必要なのは、一本のペンと、ほんの一握りの勇気だけなのであり。
この、絵スレでお馴染みの一文が出たときじんわり来た
新スレ乙!
>>1乙
せっかくのホモ祭りなのに最近の作品はホモが少ないよね
やっぱしょぼんが普通のキャラになってしまったのが原因かね
お前実はホモでも腐でもないだろ?
慣れないホモネタに触れようとすると大火傷するぞ
ホモというかお耽美物が読みたい
止めてくださいしんでしまいます。
ホモとかそういうのはともかくとしてまだ俺の現行の感想を見てないんだよなあ
やめろ!それはマジでやばい!
つまりホモ作品への感想が必要なんです?
今大急ぎでホモな話書いてる俺には実に必要
新ジャンル「方言ヒート(博多弁)のようです」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1388234491/ 新ジャンル素直ヒートの1レス短編をブーン系に改編した作品。
AAが当てられているのは、ブーン系を中心にSSを漁る者としては非常にありがたい。
人前でいちゃつく連中は疎ましく思われるものだが、方言の素朴さも相まってか、
ノパ听)と( ´∀`)には他人に見せつけるような嫌らしさがなく、とても微笑ましい。
タイトル通り、大げさで純粋なノパ听)を楽しむ作品だが
彼女を優しく包み込むように受け止める( ´∀`)も見所のひとつ。
どうしてああも落ち着いていられるのか。モテる男とはこういうものかと感心させられる。
('A`)ロンドンより愛を込めて、のようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1327755486/ シベリアの観光開発事業のためにロンドンへと飛ばされた英語の全く出来ない('A`)
馴染みのない土地で散々な目に遭うのだが、シベリアに縁のある婦人警官ζ(゚ー゚*ζの協力により、
仕事にも生活にも明るい兆しが見えてくる……。
何気ない一言をつい大げさに取ってしまって
自己嫌悪に塗りつぶされる辺りが実にドクオらしいドクオ。
親切すぎる ζ(゚ー゚*ζ に心が傾きつつも
素直に気持ちを表現しきれない('A`)がなんともじれったくて惹きつけられた。
躊躇いに躊躇ってようやく出てきた気障な言葉の美しさといったらもう。
たまらない。素晴らしい。どうして続きがないのか。
途絶えて一年ほど経つがいつまでも更新を待ちたい作品
感想乙!祭りももう終わりか……
まにあった!女装だけど最後はホモでかざってやる
閲覧注意ね
41 :
閲覧注意:2014/02/07(金) 23:28:46.35 発信元:111.86.147.163
シベリア軍は愛より鉛弾を込めたようです・n話版
***
シベリアンを散々苦しめてきたブリザード、その発生源たるイエティ。天災だと諦観し、多くのシベリアンが受け入れるなかで
大切な物や者を氷雪に埋められた者達が、いよいよもって本格的な「 縄張り争い 」を主張。
くすぶっていた激情はゆっくりと火の手をあげ、遂に実行するに至る。
とはいえ自然そのものに戦いを挑む事になるため、どこまで排除するのかをはじめとした論争の果てに
近年、急激に生息圏を広げるイエティの亜種「 シベリアモンキー 」に矛先が向けられた。
これが、人間の想像を越えた神通力との長い戦いになるとは、当時予測した者は誰一人として居なかったのである…。
割り込みすまん
支援
しえる
44 :
割り込みOKだぜ:2014/02/07(金) 23:32:37.98 発信元:111.86.147.167
***
シベリア陸軍所属の第3.5世代主力戦車に搭乗している車長のフィレンクトは、己のふがいなさを嘆いていた。
(‘_L’) 情けない…雪猿どもに、負けるとは、な
ところが砲手であるミセリは自分達の搭乗している戦車が、本性をあらわしたシベリアモンキーとの戦闘の末に行動不能に陥ってなお、あっけらかんとしていた。
ミセ*゚ー゚)リ しかたないっしょ!まさか水かけて凍らされるとは、思わないもん
操縦手を担当するデルタは、気絶してしまった。
二人きりという事に比べ、シベリアモンキーが風雪を操り、友軍との通信状態が非常に悪いため、
ミセリは上官であるフィレンクトに対し軍人としてあるまじき言葉遣いをしているのだった。普段から二人きりの時に言われ慣れているので、最早注意はしなかった。
ミセ*゚ー゚)リ ハッチさえ開けばなあ…
(‘_L’) 脱出したら雪猿どもに囲まれるかもしれないだろう、車載の小銃だけで切り抜けられるとは思えん
戦車の火器もエンジンも生きている。搭乗員脱出用の短縮型自動小銃も。しかし外の様子を確認する事ができない。
(‘_L’) 今、友軍は体勢を立て直し、反撃の準備をしているだろう。直撃弾や地雷を受けたわけではない、下手に脱出するよりも救援を待とう
ミセ*゚ー゚)リ まあ、流石に行動不能が雪猿の限界…だよね?
(‘_L’) そうでなくては困る
狭苦しい戦車の砲塔内に、重苦しい空気が巡る。
ミセ*゚ー゚)リ もし、そうでなかったらさ…僕達、食べられちゃうかな?
(‘_L’) さて、だが死ぬだろうな
ミセ*゚ー゚)リ …あーあ、折角、戦争生き延びたのにさ…これじゃ、僕達が殺した人達に申し訳ないね
(‘_L’) …そうだな
ミセ*゚ー゚)リ 笑えないよね、あんな猿に…こんな、良い戦車使って…
ミセ* ー )リ 好いように罠にはめられて、こんな…
(‘_L’) ミセリ、泣くな。男だろう?
ミセ*;д;)リ ひぐっ…だって…だって…
46 :
旧海岸通り:2014/02/07(金) 23:37:15.50 発信元:126.91.126.206
ミセ*;д;)リ まだ、お父さんに…男らしくなったなって…認めてもら゛っでな゛い゛よ゛お゛お゛お゛〜!!
(‘_L’) …この、馬鹿者が
フィレンクトは、ボディアーマーで動かしにくい上半身を無理矢理、ミセリの方へ持って行き、腕を伸ばして、ヘルメットに包まれた頭を殴った。
ミセ*;д;)リ い゛だっ!?
(‘_L’) 嘘吐け…なあ、おまえは確かに見た目も声も女性的で、男らしいとは言えない…だがな、それも、おまえの魅力だろう
ミセ*;ー;)リ …
(‘_L’) しかもおまえには根性がある。訓練を思い出せ、どんな時でも挫けなかったミセリが…男らしくないわけ、ないだろう
ミセ*゚ー゚)リ …フィル…
泣きやんだ。突如響く打撃音。
(;‘_L’) ハッチか!?
ミセ*゚ー゚)リ ねえ、フィレンクト。僕ね、嬉しかったよ
打撃音は激しさを増す。二人は小銃を手に取り装填。
(‘_L’) そうか…前から言っているが俺はホモではない
ミセ*゚ー゚)リ うん知ってる。でも、ありがとう…僕だってホモじゃないけど
ハッチが、徐々に、開き始めた。
ミセ*゚ー゚)リ 僕は、貴男が好き
***
やがて月日は流れ。
(‘_L’) …あれから一年、か。まったく、嫌な記憶だ…
暖炉に暖められた広いリビングで、ソファーに腰掛けたフィレンクトは苦味を飲み下すようにウォッカを煽る。左手には、戦いで受けた傷跡が生々しく残っていた。
(‘_L’) ふう…
ミセ*゚ー゚)リ そっかなー、僕には大事な記憶なんだけどなー
(‘_L’) うるさい
同じソファーに腰掛け、スピリタスを舐めつつフィレンクトに寄り添うミセリは、ケラケラと笑う。
(‘_L’) わかってたさ、勿論わかっていたさ、救援だってことはな
ミセ*゚ー゚)リ でもハッチが開く瞬間、とっさに僕の名前を呼んだよね。あっれー?散々つれないこと言っておいて…
(‘_L’) うるさいな、だから俺は男に興味は…
ミセリの方に顔を向けたフィレンクトは、言いよどんでしまった。
ミセリの端正な顔立ち、艶やかな髪、酒気に染まる頬、流行の服は女物、全体の露出は少ないくせして要所要所はだけさせ、
短めのスカートからスラリとのびた足は肌の色がほんのり見える薄手のタイツに包まれていた。
ミセ*゚ー゚)リ ねえ
意識しないようにしていた。優しい香水が、今更になってくすぐる。
酒が回りすぎた、フィレンクトは考える。いくら綺麗な肌をしているからといって、同姓のボディータッチに盛るほど女性経験は少なくない…。
ミセ*゚ー゚)リ 僕ね…本当に嬉しかった
ミセリはグラスを置き、フィレンクトに体を預け、肩と膝に手を添える。
(;‘_L’) お、おまえは男だ
ミセ*゚ー゚)リ 知ってる、だからお礼がしたいんだ
しーえす
ミセリはゆっくりと、フィレンクトの股間へ。
ミセ*゚ー゚)リ 女の子を喜ばせる自信は無いけれど…
(; _L ) …
ミセ*^ー^)リ 同じなら、勝手が分かるかなって
フィレンクトは、無意識に勃起した。
ミセ*゚ー゚)リ なんでも、してあげるよ
彼は酒の勢いを言い訳にして、考えるのを止めた。グラスを置き、片手を腰に、タイツに包まれた膝へと這わせた。
ミセ* ー )リ あっ…
体を向け、おそるおそる、ミセリの体をまさぐる。どうしたことだろう?彼は焦った。
まるで初めて女性を抱いた時のように、薄いタイツ越しに撫でる脚の柔らかさや、腕の中で擽ったそうに悶える引き締まった腰が、妙に艶めかしく感じる。
(‘_L’) まるで生娘だな
腰まわりを撫でていた手で、へその辺りから、一枚一枚服をずらし…やがて直接触れる。
ミセ*゚ー゚)リ はじめて、だよ。フィルにだけ…んっ
嬉しそうに体をよじり、かつフィレンクトに擦り付きながら、ミセリは彼の襟元へ顔を埋め鎖骨に舌を触れさせると、
そのまま首筋を舐め上げた。先程からずっと、股間をなで上げながら。
しえ
ミセ*゚ー゚)リ すごく、男らしい首だよね
立ち上るミセリの髪の香りに誘われ、フィレンクトは頬ずりするように、
ミセリの耳元へ顔を運ぶ。口元にきた耳に、ミセリは遠慮がちな口付けをした。
(‘_L’) …唇、やわらかいんだな、男のくせに
フィレンクトはミセリの太股から、タイツに押さえつけられている膨らみへと手を這わせた。
ミセ* ー )リ いぢわる
もう片方の手は、肌触りの良いキャミソール越しにミセリの胸板を撫でる。平らで、堅い、逞しい男のそれ。
服の下にある手先から伝わる感触と、いじらしく声を抑えて身悶えるギャップに、フィレンクトは背徳感に襲われ。
ミセ* ヮ )リ ん…あっ!…
すぐに、興奮へと変わる。あえてスカートは捲らずタイツ越しにミセリの竿を、指先でつつく。
ミセ* ー )リ ふふ…
そして筋であろう部分から、傘の裏へなで上げる。ミセリはフィレンクトのズボンのチャックを下ろし、
下着の中へと指を入れ、根本を優しく包んだ。今にでも腰を動かしたくなる衝動に駆られたフィレンクトは。
(‘_L’) 立て
ミセ*゚ー゚)リ もうたってる
(‘_L’) そっちは知ってる
一度体を離し、やや力を込めて立ち上がらせようとした。
ミセ*゚ー゚)リ まって…お願い
(‘_L’) …男とすることになるとはな
ミセ*゚ー゚)リ 僕は前から決めてたよ
抱き寄せ、唇を重ねてから。立たせたミセリのスカートを捲り上げ、持たせる。
ミセ*゚ー゚)リ やぶって、いいよ
(‘_L’) ああ
タイツを強引に、しかし僅かな範囲だけを破る。
ミセ* ー )リ すごい…いやらしいね
薄紫のショーツをずらし、あらわにする。しかし先端はタイツで押さえつけられたまま。ミセリは自然と片手で、自分の胸先をいじりはじめた。
(‘_L’) …綺麗にしてるじゃないか
フィレンクトは立ち上がり、自分のを取り出すと、ミセリのに押し当て、ゆっくりと動かす。
抱き寄せられたミセリも抱き返して腰を動かす。やがてフィレンクトはミセリの臀部を、ねっとり撫で回しはじめた。指を食い込ませ気まぐれにタイツを破る。
ミセリはフィレンクトの厚い腹筋や胸、黒々とした乳頭を時にひっかくように、時に摘むように、時に押し込むようになぞり、舌を出してキスをせがんだり、自ら這わせたりした。
支援
( _L ) なあ
ミセ* ー )リ 僕に付けさせて。それとも僕が付ける?
( _L ) 男に刺される趣味はない
まだ言ってる…そう、クスリと笑ったミセリはテーブルの鞄から新品の箱を取り出した。
ミセ*゚ー゚)リ いやー買っといて良かった
(‘_L’) おま…まあ良いか
棒立ちのフィレンクトの前へ膝をつくと、ミセリは逡巡してから口にくわえ込んだ。
(;‘_L’) なっ、おい!
すぐに口を離したミセリは、そのままの姿勢で言う。
ミセ*゚ー゚)リ ごめんね、やっぱり最初は直接、味わってみたいんだ
ミセ*^ー^)リ お店みたいに一度で終わりじゃないから…ね?ダメ?
(;‘_L’) や、その…あっ!
返事を待たずに、ミセリは舐め回す。慌ててフィレンクトはとめた。悲しい顔のミセリだが、フィレンクトの真意を聞きすぐに笑顔となった。
(‘_L’) 横になるから、かぶされ
ミセ*^ー^)リ …うん!
お互い、目の前にあるものを激しく、丁寧にいじりあう。
お互いに好きな場所を教え会う。それは下手な男女よりも遙かに響き合い、高ぶらせた。粘膜の交ざり合う淫らな音が、暖炉の燃え盛る音に負けじとリビングに広がる。
フィレンクトは予想以上に早く果てると確信した。
垂れ下がっていた根本のタンクが持ち上がり、びったり張り付いてしまっている。それは菊門も刺激されているミセリも同じ…いやそれ以上だった。
(* _L ) ミセリっ…
ミセ* ー )リ うんっ…のませて…ボクに…
(* _L ) おまえも…こい…
ミセ* ー )リ いいの?…ボク…おとこだよ…でちゃうよ?
(* _L ) いい…だせっ!
フィレンクトはもぎ取らんばかりに激しく摩擦し、指をズプリと突っ込んだ。同時にミセリも限界まで喉に入れ、嘗め、根本やタンクを搾り擦った。
***
翌朝、そこには賢者タイムで激しく落ち込む二人の姿があったという。
おわる
唐突に終わってワロタ
乙乙
オチwww
乙ー
,,,,,,,,,,,,
[|,,★,,,|,]
(´<_` ) 四周年記念祭、みんなの熱意によって無事に行われたことを、心より感謝いたします!
,,,,,,,,,,,,
[|,,★,,,|,]
(´<_` )
,,,,,,,,,,,,
[|,,★,,,|,]
(´<_`|||) やりすぎた、な…
,,,,,,,,,,,,
[|,,★,,,|,]
(;<_; ) はずかしくてもう明るい場所でくらせない…来年は俺を悪い見本にして、しっかりやってほしい…
,,,,,,,,,,,,
[|,,★,,,|,]
(´<_`# ) 祭り終了!現実へと帰還せよ!以上、解散!!
ありがとうございました。ブーン系に幸あれ!
乙! 盛大に乙!
乙でした。次はホモとか関係ない祭りにしような(切実)
乙だけど現実には帰りたくないでござる
投下とか感想とかみんな乙でした
新スレも無事に立って良かった
65 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2014/02/08(土) 01:06:37.88 発信元:206.223.150.45
小説板より作者レスを(勝手に)転載(作者さんごめんね)
追記、本編とは無関係のレスになりますが……
シベリア図書館様、開館四周年おめでとうございます。
このミセリ樹海、御図書館を愛する一人とし、心よりお祝い申し上げます。
51スレ目、ずいぶん大きくなったね。1スレ目の君に一つもレスがついてなかった頃から、ずっと見てたよ。
これからも誰かを支えたり、助けたり、そんな場所であり続けてください。
私の故郷へ、初代し記録より
.
66 :
旧海岸通り:2014/02/08(土) 01:10:48.96 発信元:126.91.126.206
一スレ目から見てたのか…今まで生き残ってるってすごい長老みたいだ…
これからも見守って欲しいな
みんな乙!
投下とか感想とか絵とかいろいろ見れて楽しかった
やったー!!祭りで感想と絵をもらったー!!
って夢を今日見た畜生
絵も感想も祭り関係なく書いていいのよ?
さて、来年はレズ祭りだ
再来年はショタ祭りだな!
>>73多分知らないと思うけどな…一レスお題【センター】って言うんだ…
1レスかよwww探して読んでくるから待ってろ
h
1レス短編はどうしても知名度がなー……
ジャンルはショートショートになるんだろうか
(どうしようシベリアン優しくて真面目だ…)
センター読んできたぞ!自分も短レス作品好きでよく書いてたから面白かった!
一つのお題で複数書いてたって認識でいいのかな?オチの着け方にバリエーションあるともっとよくなるかもね!
ちんちん
お前は落ち着け
>>80 【審議中】
∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U ( ´・) (・` ) と ノ
u-u (l ) ( ノu-u
`u-u'. `u-u'
【審議中断】
_
/´ `フ
/ ,!
レ _, r ミ ∧,,∧
/ `ミ __,xノ゙、 r( ´n
. / i > ,/ ∧,,∧
,' . ,' 〜'oー、_) r( n)
; ', l l `/ <_
i | | | 〜'し -一┘
,.-‐! ミ i i ∧,,∧
//´``、 ミ 、 ー、 ( ´・ω)
. | l `──-ハ、,,),)'''´ 〜、/ っっ
ヽ.ー─'´) ∧,,∧ └ー-、ぅ
 ̄ ̄ r、´・ω・))
∧ ,,∧ > _/´
n__n (´・ω・`) 〜'し-一┘
∧,, ∧ノ c' っ
c('・ω・`)っ 〜(_,'ーo'
どっちも可愛いな
可愛いな
これは審議するまでもなく
可愛い
一匹増えている…だと…?
どいつだ!分身したのはどいつだ!!
残像だ
あの時に続きを書くといったな?あれは本当だ。
2012年芸術の秋ラノベ祭り より
http://buntsundo.web.fc2.com/ranobe_2012/novel/poppohimitsu.html 積み重ねていくことって大事だと思うんです。
出来ないことも繰り返していくうちにいつの間にかできるようになるものなんです。
僕は昔から馬鹿で物覚えが悪いって言われてました。
今でもそうなのかもしれませんが、僕には僕のわからないことを教えてくれる人がいます。
わからないことを教えてくれて、教えてくれたことをちゃんと覚えていたくて、もっとがんばりました。
教えてくれることがとても嬉しくて、自分を見ててくれてるのが嬉しくて一杯聞きました。
そして教えてくれたことはちゃんと全部、覚えてるんです。
でも気づいてしまったんです。
いつの間にか僕は教えられる以上のことがわかるようになりました。
教えてくれるのが嬉しくて頑張っていたら、もうほとんど聞かなくてもいいようになったんです。
でもそれは僕の望みじゃなかったって最近気づいたんです、別に僕はわかるようになりたかったわけじゃないんです。
別に僕は勉強が出来るようになりたかったわけじゃないんです。
ただ彼女と話していたい、彼女に教えられていたい、彼女の側にいたい、彼女の特別でありたい。
そうだったんです、勉強もわからないこともただの道具に過ぎなかったんです。
僕は彼女の側で、彼女の特別であればそれで・・・
( ><)の秘密のようです
/ ,' 3「えーここの公式はこの@の式からの変形であり・・・」
荒巻先生の授業は親切です。
とってもわかりやすく教えてくれてるんです。
公式の意味からその導き方、特に導き方は躓きやすかったりめんどくさいところを重点的に教えてくれます。
そしてかならず今日教えた内容を宿題にしますし、かならず授業でも復習してくれます。
わかりやすくていい先生なんです、ちょっと授業の進むスピードは遅いけれど。
せっかく荒巻先生が授業をしてくれてるんですが、僕はノートをそんなに取りません。
意図的に遅く書いて、考え事をして別な勉強を遅くやって。
授業は聞いていないふり、そうしたほうが後々僕のためになるんです。
どうせ一週間も前に今日荒巻先生が教えてくださる部分は予習も復習も終わってるんですから、支障はないんです。
わたわたと遅くノートをとって、ペンを落としたり考え事なんかをしていると、後ろから痛いほどの熱い視線を感じるんです。
(*‘ω‘ *)「・・・」
振り返るまでもありません。
この視線の熱量は間違いなくぽぽちゃんなんです。
家が隣で幼稚園から今の高校までずっと一緒の幼馴染なんです。
身長は僕と同じくらいで女子バスケ部に入ってる体育会系なんです。
一人っ子の僕にとってはもう出会ったときからお姉ちゃんと親友を足して2を掛けたような存在なんです。
僕が昔、何もわからなかったころになんでも教えてくれたんです。
教えてくれたのが嬉しくて、一緒に入れるのがうれしくてついついなんでも聞いてしまうようになったんです。
きっとぽぽちゃんは今この瞬間も、ぼけーっとしている僕を後ろから見て「ああ、いつものビロードだっぽ」なんて考えてるんです。
そう、僕はいつものビロードなんです。
何も変わらない、ビロードなんです。
学校が終わって、ぽぽちゃんの部活も終わった夜に、僕はぽぽちゃんの部屋に行きます。
毎日毎日、ぽぽちゃんは僕のことを心配して今日やった授業の復習と解説をしてくれるんです。
ぽぽちゃんは優しいのです、とても僕を好いていてくれます。
僕もぽぽちゃんのことが大好きです。
( ><)「できたんです!」
もちろんこれくらいの問題は朝飯前です。
なんでも練習してちゃんと覚えました。
でもぽぽちゃんはそのことを知らないんです。
そして僕も勉強のことなんて知らないんです。
(*‘ω‘ *) 「本当かっぽ?この前、できたんです><とか言って書いた解答は次の問の完全な解答だったっぽ」
(;><)「あ、あれは問題を読み間違えただけなんです」
(*‘ω‘ *) 「どうやったら次のページの問題と読み間違えるんだっぽ・・・ぽ!正解だっぽ!」
はい、僕はちゃんと次の問題がなんなのか知っていたからわざと昔の僕がやるようなミスをしたんです。
ある程度問題が出来るようになると、出題者や初心者がどこで間違えたり迷ったりするのかさせようとしているのかがわかるようになります。
だからその初歩的な間違いや納得しにくいところを質問すればいいんです。
(*><)「やったー!」
(*‘ω‘ *) 「よしよし」
そういって僕が喜ぶとぽぽちゃんはお姉ちゃんぶって満足げにうなずいて、頭をわしゃわしゃと撫でてくれます。
これなんです、これがたまらなく大好きなんです。
髪にぽぽちゃんの暖かい手が触れて、とっても安心します。
ぽぽちゃんの香りが頭に乗るだけでも幸せなんです。
さるよけ
(*><)「えへへー」
だから僕は素直に喜びます。
きっとこの方がぽぽちゃんも喜んでくれるんです。
にへらと表情の抑制やら理性やらはほっといて、純粋に笑うんです。
そうするとぽぽちゃんが1秒以下の短い時間固まります。
きっと見惚れてくれているんでしょう。
そうじゃなかったら僕がとんでもない自惚れ屋になりますが、ぽぽちゃんのことなら何でも知ってるんです。
だから僕の考えが当たってることも知ってるんです。
(*‘ω‘ *) 「次はこっちだっぽ。これはさっきの問題と同じやつだっぽ」
( ><)「数字が違うんです!」
(*‘ω‘ *) 「そうだっぽ、逆に考えれば数字だけが違うんだっぽ」
( ><)「つまり・・・どういうことなんです?」
(*‘ω‘ *) 「え?」
( ><)「え?」
(;*‘ω‘ *) 「いや・・・うん。数字が違うだけだから、解き方は待ったくおなじだっぽ」
( ><)「なら!簡単なんです!」
(;*‘ω‘ *)「お、おう」
( ><)「やってみるんです」
この「え?」「え?」の流れが好きなんです。
一瞬何を言ってるのかわからなくて狼狽えるぽぽちゃんは可愛いんです。
僕はぽぽちゃんとずっと一緒にいたい。
高校を卒業して進学したときにぽぽちゃんと離れ離れになるのはごめんなんです。
ぽぽちゃんは頭がいいからきっとこのまま僕と一緒に勉強していればぽぽちゃんが行きたい大学に入ることが出来るでしょう。
そして僕もぽぽちゃんが勉強をちゃんと続けるぽぽちゃんの理由として、ぽぽちゃんに勉強を教えてもらって同じ大学に行くんです。
そうすれば、少なくとも大学4年間はずっと一緒にいられるんですから。
ぽぽちゃんが目を離した瞬間に一瞬だけ時計を確認します。
21時なんです、つまりそろそろあれの時間なんです。
(。><)「ふぁぁ・・・ちょっと疲れたんです」
(*‘ω‘ *) 「ぽ?九時だっぽ。きゅーけーだっぽ」
( ><)「みかん茶が出てくることはわかってるんです」
(*‘ω‘ *) 「それはまだわからんっぽ。飲み物取ってくるっぽ」
( ><)「はーい」
これは習慣なんです。
21時になったら僕の集中力が切れて、休憩になるんです。
ぽぽちゃんは下の階に食べ物と飲み物を取りに行ってくれます。
時間はそんなに多くは無いんです。
部屋の端にあるぽぽちゃんの机、そこには鍵のかかった引き出しがあるんです。
すぐさま鞄の小さなポケットに忍ばせたいろんな鍵の束の中から1つを取り出します。
鍵の原型に蝋を塗っては鍵穴にさして浅く回し、蝋が取れた部分を削ってどんどん鍵をオリジナルに近づけていった自作の合鍵なんです。
( ><)「・・・」
ゆっくり差し込んでゆっくり回す。
ガチャリ
ついに僕は彼女の机を攻略することに成功したんです。
一ヶ月ほどかかりましたが、その達成感はたいしたことはありません。
中身の見当はついているんです。
そっと木の引き出しを開けると、中には八個の鎖で繋がれた手錠と赤い首輪。
目測ですがおそらく僕の手首と首のサイズにちょうどでしょう。
ぽぽちゃんは僕を側においておくのが大好きです。
独占欲か束縛欲か、でも僕には願ったり叶ったり。
白い僕の肌にこの赤い首輪は似合うでしょう。
ぽぽちゃんは強い人だから、きっとこれをいつも着けさせたいけれどそれは社会的じゃないからこの時間だけにして満足させてるんでしょう。
支援。
(*><)「ふふふ・・・」
そっと引き出しを戻して鍵を掛けなおします。
ぽぽちゃんは結構早く下から戻ってくるんです。
鍵をしまい、二重底に改造した鞄のに隠した録音機のスイッチを入れます。
これから僕はちょっとの間なにもできないから、その間のぽぽちゃんの声を聞きたいんです。
(*><)「えへへ」
疲れたふりをしてへにゃーっとだらけておきます。
お盆に茶碗を二つ乗せたぽぽちゃんが部屋に入ってくると、僕を見て0.5秒ほど固まりますがすぐに動揺を隠してしまいます。
独特の柑橘系の香りのするお茶。
これは昔からぽぽちゃんの家独特のお茶なんです。
( ><)「この香りはみかん茶なんです、読みどおりなんです」
(*‘ω‘ *) 「ほいほいっと」
ほのぼのかと思ったらとんだ変態どもだぜ……
目の前に茶碗が置かれみかんの香りが顔に広がります。
みかんの絵柄の入ったのはぽぽちゃんの茶碗、僕のは青い飛行機の絵柄が入った茶碗なんです。
小学生のときに一緒に遊園地に行ってそこで買ったものなんです。
僕にお茶を出すときはもう買ったその日からずっとこれなんです。
きっと僕たちが大人になって大きくなって、ここでお酒を飲むときもこれを使うんでしょう。
( ><)つ旦「なんかこの味にも慣れたんです」
(*‘ω‘ *) つ旦「全人類が飲みべきだっぽ」
無味無臭、でも僕にはわかります。
これは完全に経験則ですがこれはただのお茶じゃない、僕専用の特別なものなんです。
ちびちびとみかんの味を楽しみながら飲んでいると、やっぱりどんどん眠たくなっていきます。
全然問題ありません、ぽぽちゃんがそうしたいなら構わないんです。
(。><)「ふぁぁぁぁ・・・ほっとすると眠くなるんです・・・」
(*-ω- *)「ぽっぽ・・・ちょっとだけ休憩だっぽ・・・」
自然と、いえ本当は不自然なのですが自然に出たあくびを隠さず、ぽぽちゃんの望みどおりの動きをするんです。
チクタクチクタクと時計が秒針を揺らしているんです。
これは意図的でないにしてもこれを聞いていると眠たくなるんです。
昔からぽぽちゃんの部屋で寝るなんてよくあることでした。
その逆もよくありました。
走り回って遊んだぽぽちゃんが僕の部屋のベットでいつの間にか寝ていたり、ぽぽちゃんの家でご馳走になってそのままソファーで寝ちゃったり。
本当に、よくあることなんです。
だんだん本当にまぶたが重たくなってきました。
チクタク
(*-ω- *)
ああ、きっと狸寝入りでしょうがぽぽちゃんの寝顔はとってもかわいいです。
そのほっぺたをぷにぷにしたい、でもちょっと眠すぎて腕も動きません。
でもいいのです。
チクタク
これからぽぽちゃんがやることもなにもかも、僕は受け入れます。
僕はぽぽちゃんと一緒にいられれば、愛してくれれば満足なんですから・・・。
(。><)「ん・・・」
\(。><)/「ふぁあああ・・・」
大きなあくびを1つ、ぽぽちゃんが使うのはあまり後に残らない種類のもののようです。
支援支援。このあとどうなる?
(*-ω- *)「ぽ・・・」
(*‘ω‘ *) 「っぽ!」
いつもながらこの狸ね入りからの起き方はすごいんです。
だってぽぽちゃんが普通に寝ているときに起こしても必ずこういう風に起きるんです、それも小さい頃から。
( ><)「あ、寝ちゃってたんです・・・」
(*‘ω‘ *) 「だっぽね、ビロ、そろそろ深夜になっちゃうっぽ。帰るっぽ」
帰ると言ってもぽぽちゃんの窓から僕の部屋が見えるからもうすぐに帰れてしまいます。
ぽぽちゃんに帰れと言われるとちょっと悲しいですが、完全に正論ですし朝が辛い僕のことを思ってのことなんです。
( ><)「ぽぽちゃん、今日もありがとうなんです!」
(*‘ω‘ *) 「っぽ!こちらこそ、だっぽ!」
( ><)「?どうしてこちらこそなんです?」
(*‘ω‘ *) 「まあこっちの事情だっぽ、また明日だっぽ!」
( ><)「はいなんです!また明日なんです!」
(*‘ω‘ *) 「うむ、また明日だっぽ!」
荷物を纏めてぽぽちゃんの家を出ると玄関先までぽぽちゃんが見送ってくれます。
ぽぽちゃんの視線ならこんな夜じゃなくてもよくわかるんです。
ああ、今日も僕のことをずっと考えてくれていたんですね、ありがとう。
家に帰って自分の部屋に荷物を置き、お風呂に入ります。
自分の体のことは誰よりも僕が一番よくわかっています。
ちなみに二番目は間違いなくぽぽちゃんなんです。
自分の首元にわずかながらに冷たい感触、たぶんあの首輪を実際につけてくれたんだと思うんです。
それと膝と腿がすこしやわらかくなっているような気がします。
たぶんぽぽちゃんが揉んでくれたんでしょう。
そして自分の中指から肩にかけて、きっとしっかり拭いたつもりなんでしょうが僕にはわかるんです。
ぽぽちゃんに香りがします、多分口に含んだが舐めていたのでしょう。
よく自分の感覚に集中すると首から頬、目の当たりまで口づけでもしたんでしょうか。
跡は一切無いけれどぽぽちゃんの唇の感覚があるんです。
(*><)「えへへ・・・」
ぽぽちゃんの香りを洗い落としてしまうのはとても心苦しいんです、でも汗臭い僕はちょっとぽぽちゃんの前にはいたくないんです。
部屋に戻るともうぽぽちゃんの部屋の明かりは消えていました。
今度こそ眠ってしまったんでしょう、バスケをして僕に勉強を教えてあれこれして、疲れてるでしょうから。
パジャマに着替えてベットに入ります。
ちなみにこのパジャマはぽぽちゃんのとは色違いのおそろいなんです。
イヤホンを録音機にさして、今日の僕が聞けなかったぽぽちゃんを聞きます。
『ビロード・・・愛してるっぽ、誰よりもお前を愛してるっぽ、愛してるっぽ』
『私は待ってるっぽ、その時が来るまで待ち続けてるっぽ』
『全部予定通り進めば、きっと私たちはもっと幸せになれるっぽ』
(* )「ふふ、ふふふふふ・・・」
はいなんです!もちろんなんです!
僕たちがもっと大人になって、僕たちがもっと安定して僕たちの幸せを掴めるその日まで、僕も待ち続けてるんです。
『ねぇ・・・愛してるって、言って欲しいっぽ』
ええ、僕も愛しています。
世界中の誰よりもぽぽちゃんのことが大好きです。
いつまでも一緒にいましょう。
いつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでも
おしまい、支援感謝です。
病んでるけど二人が幸せならそれでいいのかもなぁ
乙乙
有言実行かっこいい乙
イイハナシダナー
乙でござる
ほのぼの系だ
乙
いいなあ
( ^ω^)ブーン系小説ラノベ祭り2014・春のようです
( ^ω^)「おいすー」
( ^ω^)「早速だけど祭り開催のご報告だお!」
( ^ω^)「ブーン系小説ラノベ祭り2014・春のようですを開催するお!」
( ^ω^)「開催期間は絵募集期間・執筆期間・投下期間の3つみ分かれるお」
( ^ω^)「絵募集期間は2月14日〜2月28日」
( ^ω^)「執筆期間は2月14日〜3月16日」
( ^ω^)「投下期間は3月14日〜16日、だお」
( ^ω^)「絵募集期間と執筆期間が同時なのは、本日中に投下された絵があった場合、
その瞬間から書いてOKってことだお!」
( ^ω^)「執筆期間と開催期間が同じなのは、最終日ぎりぎりまで書いておkってことだお!」
( ^ω^)「開催場所はここ→
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/16567/」
( ^ω^)「質問も受け付けておりますお! あとまとめサイトさんも募集中だお!」
( ^ω^)「みんなの参加を待ってるお!」
ラノベ祭りとは?
絵師が期間中に絵を投下し、その絵から書き手がお話を作る祭りである
初出は2008年ブーン系総合夏祭りである(
http://vipmain.sakura.ne.jp/light_novels-top.html:参考リンクオムライス様)
その後もちょいちょい開催されている、ブーン系の祭りといえば定番ともいえる祭りの一つだ
まとめサイトさんが現れない場合主催者の俺がまとめるが、できればお願いします
前回のラノベ祭りと比べると開催期間が短いが、むしろ前回が長すぎたと思うのでこうなりました
書かれなくても泣かない
描かれなくても泣かない
そんな感じでお待ちしております
質問あれば
>>112のしたらばにあるスレへお願いします
また随分と急ですな
よう!ブーン系小説を愛するおまいら!
ぬれはおまいらを愛してるぞ!
嬉しいこと言ってくれるじゃないの
(ぬれ……ぬれぬれ?)
(準備バッチリってことか…)
ぬ……漏れ
また1つ伝説が生まれた
最近は転載に関することでブーン系に不穏な空気が立ち込めてるね
SSも見逃してもらえないのか…?
シベリアもダメなんですかい?
平気だと思うけどね
咎められる前にVIPで知られてないもの、ブーン系……
VIPのローカルルールについての議論だからシベリアは無事なんじゃないかな
正式決定ではないけど転載禁止についての多数決で一番多かったのが
一度でもVIPに書かれたならそのあと他のところで続いているものも転載禁止って案
つまりVIPに投下された作品はアウトだしVIP→創作とかもアウト
>110 名前:名無し編集部員[sage] 投稿日:2014/02/24(月) 23:43:39.07 ID:r99s/vGZ
>I suggest to you that logs can be put some tags, for ezample "SS(Short Stories)","Game Name","Discuss" etc.
>If it become that, finding log is easy.
>And, our problems (about @wiki and SS) almost solution.
>私は、ログに何個かタグをつけれるようにすることを提案します。例えば「SS」「○○ゲーム」「○○議論」などです。
>もしそうなれば、私たちはログを見つけることが簡単になります
>そうすることで、私たちの問題(@wiki、SSについて)ほとんど解決できます
これ、結構いいんじゃね?
ログをSSで一括で検索されればブーン系もSSを読むときの選択肢の一つに入る
ブーン系まとめサイトの文化は消えるかもしれんが
誰がどういう判断でタグを付けるんだろう
まとめなくなると荒らしの影響力がめちゃくちゃ大きくなるよね
コピペ荒らしだけでも人の読む気を削ぐには十分過ぎる
運営からすればそもそも創作物を発表する場所では無いからそれほど考慮する気もなさそうっていうのが辛いところ
ブーン系単体はともかくSS自体一定の需要があって広告収入にも繋がるから無碍にはせんと思うぞ
そもそもアフィブログってそんな目くじら立てて追い立てるほど嫌悪すべきもんなのかね?
何が問題でどういったことを懸念してたらアフィブログ完全撤廃を掲げなきゃいけないんだろ
・人の書き込みを無断で転載して金儲け
・偏向的なレス抽出をして、まるでそれが全体の意見であるように見せる(そして誤解が広まる)
よく見かける文句はこういう感じかな、他にもあるだろうけど
特にたち悪いのが後者だと思う
アクセス数増やす(儲けを増やす)ために偏向まとめをする合わせ技も多い
そうなのか
まぁ言ってることは分からんではないが、やっぱりそこまで徹底するようなことじゃない気がするなぁ
情報の取捨選択くらい自分でするわと
まあ皆が皆、自分で取捨選択できれば一番いいんだろうけどね
そうしない人がたくさんいるのも事実
もちろんアフィブログでも普通のまとめはあるんだけど、
結局のところ色んな方面に迷惑かかりがちなのが現状だから、転載禁止にするのが一番手っ取り早いんだろうな
⚫︎に関する情報流出があったせいで⚫︎で運営費が稼げなくなっちゃったんだよね
その代わりに過去ログを広告付きで公開してその広告費でまかなおうって方針になった
だからアフィに関わらず転載されると収入減になって困る→転載禁止にしよう って流れだったかな
仮に転載禁止になったらまとめはログへのリンクを貼るだけになるのかな、オムみたいな感じで
画像を繋げてつべにうpとか
流石にやる人いないか。。。
こうやって終わっていくのか。なんか寂しいな
蓋まとめで2ちゃんを知ってオカルト住人になって、ツンバカをどこかのまとめで見てブーン系住人になって…
休憩時間にまとめ見て寝る前に2ちゃんのクソスレ眺めて
両方同じくらいROMってたからただただどうしてこうなったとしか言えない
まとめて欲しいなら創作板に投下すれば良いんだから大丈夫大丈夫
多分
実際VIP投下は規制やさるで厳しかったからなー
これってさ
したらばに投下→VIPに投下→したらばに投下したものをまとめる
なら問題無いのかな
ログ解放つってもSS系列は荒らしによる読む側の意欲減退が結構でかいし
まとめが新規参入の入り口になったりもするからまとめが出来なくなるってのは避けたいよな
>>135 運営サイドの収入増加のために、過去ログ解放・ログ速などの過去ログサイトを潰すという話と
アフィを潰すためにVIPローカルルールを変更したいという層の意見が、ごっちゃになっている印象。故意にごっちゃにしているのかもしれないが
新管理人自体は、アフィ・転載・引用についての議論はよそでやれと現状丸投げ状態のはず
じゃあvipやシベリアのやつのまとめは将来的に全部消されるだろうってことか
悲しいなあ
144 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2014/02/26(水) 20:06:14.99 発信元:206.223.150.45
アルファベットの1話〜118話が読めなくなるかもなんだな
今のうちにもう一度読んでおこうかな
律儀に守って欲しくもないけどなあ
全て消すなんて到底無理な話だし
ぶっちゃけ過去のまとめにまで言及して廃止するのは意味が分からんな
法律だって過去は振り返らないのにぃ!!
vipのロカルは日本の法律をも凌駕する厳格さを持つんだな
悲しいがVIPももうダメだな
投下を禁止されたわけでないとはいえ
確実に人目につく機会は減るよな
VIP内にブーン系スレ立ててそこで案内すりゃよくね?
後の総合である
どうやら俺は総合誕生の瞬間にタイムスリップしてしまったようだ
なんてことだここは総合だったのか
つまりブーン系はこれから始まる……?
俺たちがブーン系だったんだよ!!
ナ ゝ / 十_"
cト  ̄ ̄ ̄ ̄ /^、_ノ | 、.__
,. -─- 、._
,. ‐'´ `‐、
/ ヽ、_/)ノ
/ / ̄~`'''‐- 、.._ ノ
i. /  ̄l 7
,!ヘ. / ‐- 、._ |/
. |〃、!ミ: -─ゝ、 __ .l
!_ヒ; L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /
/`゙i ´ ヽ !
_/:::::::! ,,..ゝ!
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、 r'´~`''‐、 /
! \::::::::::::::ヽ `ー─ ' /
i、 \:::::::::::::::..、 ~" /
俺が、俺たちが、ブーン系だ!
アナーキー板でやるか
ああ、あれね、スターウォーズのやつね
ってそれヨーダやないかーい
おい勘弁しろ
あーあ……ついにシベリアもか……
外部に持ち出しすぎるのもアレだが
そういうルールはこういう場では首を絞めるだけだろうに
まぁブーン系民だからそう思うだけであって、シベリア自体としては転載されたらまた大変そうだから仕方ないかなぁ
/2chが廃れる\ /本スレ見るのめんどい\
/転載禁止にするな \
\ / まとめはいい暇つぶしだったのに
<まとめるのも \____________________/ 暇なときどうすればいいの?>
大変なのに |┃≡ | |
ガラッ.|┃ ⌒ヽ | |
|┃ ^ν^) | 彡(^)(^) ∧,,∧ /⌒ヽ |
<全部嫌儲のせい | と l,) | 彡 と (´ん`) (^ω^ ∩ こんなことしたって誰も得しない>
|┃ノーJ .| / つ つ け う (⊃ | |
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄しー-J ̄ ̄ ̄も∪  ̄⊂_ | ̄\ 自分の首絞めてるだけ>
/ `J \
\欠席裁判的な茶番、滑稽/
\人が減るだけ/ 愛着があってまとめてたのに寂しい>
/~""''' ‐- ...,,_
/ 嫌儲 /
/ なんJ ./
/ VIP/
/~""''' ‐- ...,,__/
/
/
/
∧,,∧ (゚)(゚)ミ
(´ん` ) つ ミ (^ω^ )
_( ⊂ i ( ⊂ i ⊂ ⊃ ≡3
. └ ー-J └ ー-J └ ー-J
転載禁止の騒動であちこちの板見てきたけど
色んな所でブーンを見かけるようになってちょっと嬉しい
>>165 これなんだよな
VIPの議論スレでもそうだけど、まとめられたいSS書きはSS速報とか外部板行け、って話になってしまう
SSまとめOK・ノンアフィはOKみたいに例外を設けるメリットより、
例外を作る(穴を作る)ことによって生じるデメリットの方が注目されるからなー
まぁSS書きにはVIPの敷居は高くなる一方だろうな
個人的にはしたらばとSS深夜とここがあれば満足だけど
創作見てないから寂しくなるなあ
アフィ憎し以外の論の入る余地がほぼ無かったね
ローカルルールに転載禁止と明記することは決まったけれど
まだ詳細は議論中だからvipの自治スレにいってみるといいかも
最もアフィ系は不可だろうけど
シベリアでも転載禁止議論はじまったね
図書館のまとめはどうなるんだ
今回の騒動のは元々は外部の悪質なサイトによるものだからねぇ
2chが公式でwikiだすとかなんとか言ってるみたいだけど
それまでは文字通りではアウトでも事実上黙認になるんじゃないかな
憲法9条と自衛隊じゃないけど
シベリアに限らず、過去のブーン系まとめが見れなくなったら辛いんだけどなぁ
一応シベリア物語については話が上がってたけど、そもそも興味がなさそうだったし黙認のまま続けるかねえ
IPの表示がかなり嫌われていたけどブーン系的にはどうなんだろうか
作者証明になってる節もあるとは思うし、まとめもどこも消してないけど、どう思う?
個人的には構わないなぁ
シベリアはIP表示されるもんだって最初から思ってるわけだし
そもそもIP表示される板で、あそこまでIP含めた転載が嫌われるってのに正直驚いた
あとアフィ潰し→転載禁止で当たり前になってるけどノンアフィについて全く言及されてないのも
癌を治すためなら禿げようが体にダメージを負わせようが構わず薬を投与する
みたいな話だからねアフィに対する全面転載禁止は
ノンアフィについてはこれから議論していくんでしょ
過去ログ解放して広告貼るという話だけどまだそれも決まって無い
>>178 すごいわかりやすい例えだな
つまり俺たちはハゲか
ローカルルール変更までに時間はかかるからその時に例外作るかどうか議論でいいんじゃないの?
そうしないと前の規制みたいにスレ乱立して大変なことになりそうなんだけど
>>179 議論するつもりもないのが大半のように見えるよ
VIPではそもそも2chの広告収入の問題なんだからノンアフィやSSを特別視する気はない、って言われたけどな…
まぁシベリアでは違うだろうし、言ってみるのも手かもね
アフィがなくなるのは結構だが、こういう余波があるとは
最近戻ってきたからちょっと状況が詳しくわからなかったが
vip全体だとそもそもブーン系自体もう忘れられ気味な感じだったよ
盛り上げないと不味いね
>>183 言ってきたけどLR議論の際に考慮してくれそうだよ
kwskは議論スレ見てくれ
ありがとう
一応頑張って色々主張してきた甲斐があって何とかなりそうな感じだよ
投票の結果如何で変わってきそうだけど
もし上手く話がいってvipが落ち着いたらまた頑張ろう
>>188 vipの議論スレ見てきた
俺が見てた時はどうしようもなかったから諦めかけてたけど今の感じだとvipもどうにかなりそうだな、激しく乙
wikiが不正アクセス&スクリプト組まれて大変なことになってるようです
ブーン系にもいくつかwikiあったよな
しばらくアクセスをひかえるか……
シベリア図書館のwikiもatwikiだったかな
しばらくは触れない方がいいかもね
mjdt
マジだった
ksk
中華っぽい女性AAって誰がいるかな?
リリ
チャーハンというAAがいてだな
@転載禁止テスト
主催じゃないけど勝手に宣伝した。今は素直に反省したい
乙乙!後半戦は投下どれくらいあるかな
ごめんがっつり忘れてた
名前欄変わったけど図書館の対応はどうする?
仮にLRを変更するにしてもここはここで決めておいた方が、と思う
こっちで投下された作品はまとめられないことになるのか……?
主催が言及してないからなぁ…
VIP投下報告スレとかで報告すればいけそうな気がするけど、まとめさん次第かも
ごめん。祭りと間違えてた
LR議論がされる気配がないから、どう動いていいのかわからないね・・・
2ちゃん全体が転載禁止になったからAA板も揉めてるな
のまねこ騒動を思い出す
図書館の活動そのものは、大して変わらないと思う
一番の問題は、保管庫かと。
はじめましてしるばにーあ
>>209 良く来た同志よ、歓迎する。まずはウォッカでも飲みたまえ
つ▽
したらば落ちてるな
AA、ほとんど原作ありのトレスAAのやる夫系まで通報対象ってなに考えてるんだよ…
一行AAすら別の場所に投下してから2ちゃんに転載しなきゃいけないなんてやりすぎだろう
汚い
ん?AAとかはまだ検討中じゃないのか?
コネクトって続きこないんですかね。
待ち続けてはや数年。
他にも色々待ってるのはありますけど最終回一歩手前ってのが歯痒いです。
黙って待ってろ
ブーン系にはよくあることだ
探しているようですが来たんだからいつか来るだろ
ふと思い出しては戻ってきたくなるんだよな、ブーン系は
田舎みたいなもんか
あなたのふるさとブーン系
( ^ω^)ブーンはみんなが大好きだお
( ^ω^)おっおっおっ
やっぱり広告無くてもまとめはダメなのか…?
VIPでこんないい感じのAA拾ったよ
__ ____
/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ┌─/ ̄ ̄ ̄ ̄\ |__| / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ /:::::::::::::::::::::ヽ
/ ヽ |/ \ ̄ ̄| / ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::\
| ,へ ,へ | | / 八 |\ l===| | / \ | /::/::::八::::::|\:::::::::::::::|
| .| | /| |⌒\|⌒ ゝ /__| | /\ | /::/::::|⌒ ゞ;|⌒ ゝ::::::::::|
| (_人_) | { _| |○ , ○ |/ イ ̄ ̄| | / ̄\ | /ノ|:::::|ロ , ロ |:::イ):::::|
ヽ / |_{ヽミ ┌ 、 ノ/ |====| ヽ / .|::::| ┌ 、 ノ|:::::゙:::::::|
|:ヽ___/:| |__{/ ゝ、 ̄ イ´ |__| |:ヽ___/:| |:::|ゝ、 ̄ イ:;:|:::/::::::::|
,‐ニ´:;ヾ:;:;:;||:;:;:;:/:;:;`二=、 |_|_/ 人 ̄7┬─-、___| ,‐ニ´:;ヾ:;:;:;||:;:;:;:/:;:;`二=、 _|:::|_/ 人 ̄7.|::|─-、|
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| / .:./V Y V .j.:.:.:.:.:.:|__| |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| ./..:|/ V Y V |/:.:.:.:.:.:|
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;O:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| |.:.:.:.:>| ‖/_/:.:.:.:.:.:.:| |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;O:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| |.:.:.:.:>| ‖/_/:.:.:.:.:.:.:.|
クー?の顔が凄くアホっぽい
ツンバカを元にしたんだっけ?
AA作った人はブーン系あんまり読まないとか言ってたが、やはりツンバカ知名度すごいな
>>222 『2ちゃんねるのご利用は利用者各位のご判断にお任せしています』
“利用者各位”の判断でいいんじゃないかな、シベリアでもまとめられてるスレあるし
転載禁止だから投下してるのか、そういうの関係なく今まで通り投下してるのかって判断さえ付けば、とりあえず問題は起きないと思う
図書館なら図書館なりのルールでもあればスムーズにはなる、もしシベリアがそういうものを追い出す流れになったら都合は悪くなるだろうけど
VIPはシラネ
>>222 騒ぎの最中嫌儲にいたけど、発端はアフィリエイトで月ウン十万と儲けてるブロガーが許せんっつって始まった騒動なんで
各板でどんな議論がされたかは詳しくわからないけど、広告なしのブログや個人サイトならさして見咎められないんじゃないかと思う
特にブーン系専門でやってる小規模ならなおさら
個人的な感覚だから保証はできないし、今後もしも具体的なルールが決まったら、それが既定路線になっていくのだろうけど
俺はだれかに文句言われるまでは好きにやらせて貰うつもり
頑張ってくれよ、同志
>>226,227
なら良いんだ…
まとめが消えたらどう昔の話を探せばいいのか
230 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載禁止:2014/04/11(金) 22:13:57.10 発信元:119.238.112.54
ステマやアフィに関わってないまとめなら無問題だろ
むしろブーン系みたくそういう良質なまとめがまた増えて欲しいところだな
( ^ω^)テスト
もう廃墟だな
まだだ、まだ終わらんよ...
マジレスすると、シベリアなら普通
まあ今回の騒動で様子見てたってのも、あるだろう
2chもブーン系も悪い意味で賑やかだからここの静けさにほっとするときがある
それがシベリアの醍醐味ってもんよ
人がいないように見えて実は居たり本当に居なかったりするのがシベリア
俺はいるぜ!
俺も見てる
ぬおお書き込めん
やった!
こんな事言うと怒られるかもしれないが
ガイアや拳王がいた両方の意味で賑やかだった時代がちょっと戻りたい
日本語おかしくね?
投下
いつまで此処に居るんだお?のようです
※
関連(アカラサマーケティング)
(´・ω・`)時を忘れて覗き見るようですζ(゚ー゚*ζ
( ・∀・)幸せになるようです
〜〜〜
(´・ω・`) 君ね、何度いったら分かるのさ。ココは事務所であってね、BARじゃなくてね
('A`) まあ、まあ。そう言うなよ、来訪者が来たら、おとなしくしているじゃあないか
(´・ω・`) じゃなきゃあ、とっくに警察呼んでるよ。だいたい君ね、今は独り身じゃあ、ないんだろう、女を囲っているんだろう、御酌させればいいだろうに
('A`) うん、俺もお前に何度も言ったがな、ハインはな、そういうんじゃないんだ
(´・ω・`) その言い訳も聞き飽きたよ。なんだい、毎度毎度、ただの居候だって?君はアレかい、男女間で友情が成立すると信じているタイプかい?
('A`) お前な、何度言ったら分かるんだよ。ハインとは、本当に、何もなくてだな
(´・ω・`) それにしては些か、スキンシップが過剰に聞こえるね。なんだい、なんだい、辛い時に抱き締めてくれた?邪推しろと言わんばかりの文面だよ。隠語かい、察しろってかい
('A`) いや本当に、それだけでな
(´・ω・`) なら尚更だよ、一緒に飲んで、仲良くなれば良い
('A`) …や、その。ハインは酒癖が、な
(´・ω・`) …暴れる?脱ぐ?絡む?
('A`) 甘えてくるんだよ、何処で飲んでも俺にだけ
(#´・ω・`) 出てけよ惚気野郎
('A`) たのむ聞いてくれ、酔いが醒めた後の気まずさったら…
(#´・ω・`) ヤっちゃいましたね、どうしましょうねってか。ふざけろこの野郎
('A`;) え、あの…マジで怒ってる?
(#´・ω・`) わかったんなら帰れ。だいたい、いつまでココに居る気だよ、もうこんな時間じゃあないか。普段は僕も嫌でなかったがね、惚気話は嫌いだよ
('A`;) あーっと、その、申し訳ない。それじゃあ失礼した
(#´・ω・`) じゃあね…
(´・ω・`) …
(´-ω-`) 惚気話は嫌いだよ…君達兄妹のことを考えてしまうんだ。モララー、隠していたつもりだろうけど、君が過去を話すたび滲み出ていたんだよ、妹さんへの感情はね
(´・ω・`) …ドクオには、謝っておくか
〜〜〜
('A`) ( うーん…ショボンは恋愛がらみで嫌な思いでもしたのかな…)
('A`) ( おっと、メールか。なんだ、ごめんねって、ショボンの奴気にしてんのかよ。優しい奴め…すぐに返信できて良かったぜ、返信明日にでもなってたら奴の事だ、ひきずったかもな )
('A`) さて…どーも、お久しぶり
川*` ゥ´) おや、いらっしゃい。今日はどうしたのさ?
('A`) いやな、相談なんだが…その、昔花を育てるのが趣味だった後輩がいてな
川*` ゥ´) ほうほう、仲良いの?
('A`) まあまあ。で。そいつと、こう、もう少し親睦を深めたい
川*` ゥ´) それで
250 :
創作板総合より郵便@転載禁止:2014/04/19(土) 22:24:11.90 発信元:180.196.133.23
338 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/04/19(土) 22:20:31 ID:pZg9hxZoO
どなたかシベリアに、猿なんで寝ますと書き込んでくださいお願いします
シベリアにも猿って居たのか
モララーの話も絡むのか
期待してる
シベリアの猿は強い
投下おつ
続きが気になる
乙!
続ききになる
どなたかしたらばの案内所に配達お願いします
>>344 アパートの一室 (´<_` )でggr
いってくる
('A`) そいつが、最近は暇が多いからまた育てるのも良いかな、なんて言ってたんだ。だから花をプレゼントしようかな、と
川*` ゥ´) 良いじゃないか、うん
('A`) でも俺にはセンスがない、だから、相談したい
川*` ゥ´) ほうほうほう…ちなみに後輩、男?ひょっとして前、一緒に来た女の人?
('A`) そうだぞ、良く覚えてるな
川*` ゥ´) ほうほうほうほーう!あの美人さんか、これは良いチャンスがきたね!
('A`) チャンス?
川*` ゥ´) 女同士の話だよ…さて!よしきた任せな!おーい裕也!
(`ェ´) はーい。姉ちゃんなしてそんなテンション高いの
川*` ゥ´) 色恋沙汰の相談なんて楽しいに決まってるじゃないか!奥に紫のアガパンサス残ってたろ、持ってきな!
(`ェ´) なるほどアガパンサスか…うぇーい!
支援
('A`) …色恋沙汰なんて言ってないんだが
川*` ゥ´) まあまあ。どちらにせよ、綺麗な花だしさ
(`ェ´) そうそう。ほら、これだよ
('A`) ほう…これが…
('A`) …枯れて、葉が落ちてるんですがそれは
川*` ゥ´) こう見えて、時期になれば元気に花を咲かせるのっさ。いや、真面目にしぶといのよコイツ
(`ェ´) そうそう。園芸やってた人なら、尚更心配いらないよ
('A`) まあ、プロの意見だ、素直に聞くよ
川*` ゥ´) 後輩ちゃんの家は遠いかい?なんならメッセージ添えて配達するよ?
('A`) いや、その、かなり近いんだ
川*` ゥ´) うん、なら手渡しが良いね!そいでね、そいでね!そいつを渡したらね、ちゃんと言うんだよ!
('A`) お、おう…なにを?
川*` ゥ´) 決まってるじゃないか!
(`ェ´) 姉ちゃん、この人たぶん知らないんだと思うよ
川*` ゥ´) あっ、そうか…いいか?こう言うんだ、いいかい?
〜〜〜
('A`) ただいま
从 ゚∀从 おかえりーっす。どうっすか?
('A`) なにがだ?
从 ^∀从 へへーん、フリフリのエプロンっすよ?
('A`) うん…似合ってるよ
从 ゚∀从 そーじゃなくてですね…なんか最近、反応薄くないっすか?眼帯だって新調したんすよ、ホラホラ!
('A`) わかった、わかった。ところで、食事は…
从 ゚∀从 もちろん、できてるっすよ。しかも温めておきやしたぜ!
('A`) ありがとう…そのまえにさ
从 ゚∀从 なんすかー?
('A`) ほら、前に言ってたろ、花がどうのって
从 ゚∀从 はい、言ってました
('A`) これ、やるよ
从 ゚∀从 これって…買ってきてくれたんすか?ありがとうございます
('A`) なあ、ハイン
从 ゚∀从 あ、お金なら…
('A`) 違う…俺はな、ハイン。その花を、俺にも育てさせて欲しい
从 ゚∀从 …
('A`) 一緒に咲かせて、仕事から帰ったら、ハインと、その花が出迎えてくれる生活が送りたい
从*゚∀从 …
('A`) だから…その、お前が良ければ、これからもよろしく…
('A`;) …ちょ、おい、なぜ泣く!
从*;∀从 だ、だってぇ…わた、わたしうれしっ…うええええーーーん!!
('A`;) わっ!なんだ、あぶねえよ!落ち着けってええええっ!!
〜〜〜
('A`) …という事があっ ( ^ω^) 爆ぜろ畜生
('A`) いやまてよ、なぜに ( ^ω^) はいはい両想いでよかったねークソが
('A`) え…えっ?
( ^ω^) ドクオって花言葉に興味ないだろ
('A`) うん…まさか
( ゚ω゜) …意味が…意味が知りたいか…
(゚A゚) …意味が…意味が知りたい…!
( ゚ω゜) …よかろう…意味が知りたければ…
( ゚ω゜) くれてやる!!
( ^ω^) ほらよ花言葉辞典、貸してやるお
('A`) 助かる、伊達に図書館名乗ってないな
( ^ω^) 詳しく調べるなら、山奥に普通のシベリア図書館あるから
('A`) あそこ、俺まだ行ったことが……
( ^ω^) わかったか
('A`;) …おい、これ…マジか?マジに、こんな意味?
( ^ω^) マジだお。いやあドッキュンやるぅーっ!…ていうか片思いに気付かずそんな花と台詞…下手すりゃ即ビンタか刺殺だお。花屋の人も随分攻めたんだおね
('A`;) ど、どどどどうしよう
( ^ω^) ばかたれ
('A`) いや…まあ、そうだな
( ^ω^) そうだお…どうしても、とは言わんがね
('A`) いやあ、しかしなあ…ハインの奴、いつまで居るのかと思ったが、そういうことかよ
( ^ω^) いじらしいじゃ、ないかお
('A`) 良くやるよ、大したもんだな。知り合いとはいえ、転がり込んで居着くだなんて
( ^ω^) 図々しい?
('A`) いや、俺も気にせず頼れと言ってあったし。そういうんじゃなくて、凄い勇気だなってさ。俺には…無理だ
( ^ω^) いや、そんなこともないお。現にドクオは、此処にいるのだしね
('A`) ん?
( ^ω^) ねえドクオ。君は、こんな得体の知れないジャンル専門の図書館に就職するとき、欠片も不安を抱かなかったのかお?
('A`) ああ…いいや、酷く心配だったさ
( ^ω^) そうだお、そうだお。けれども飛び込んだあと、どうだった?
('A`) 楽しかったさ、あっという間にのめり込んだ。自分でも驚くほどにな
( ^ω^) うんうん…そしてドクオ。楽しいことばかりじゃなく、欠点も知り。これからも厳しくなりそうなのに…どうして君は、まだ此処に居る?いつまで此処に居るんだお?
('A`) さあな…気に入ったんだから仕方ない、最期まで付き合うだろうな
( ^ω^) ほら…君も、ハインさんと同じだお。君にだって、無理なんかじゃないんだお
('A`) 『好きっていうのはそれだけで理由になる』…ってやつだな
( ^ω^) なんの本だっけ?まあいいや…けどねドクオ、意地になって無理するのは、少し違うんだお
('A`) え?
( ^ω^) 僕が言える事では、ないのだけれど
( ^ω^) どうしても必要だったり、どうしても耐えられなかったり、そういう事は起きるものだお。それなのに無理して、壊れてしまうならいっそ逃げるべきだお
('A`) そうだな
( ^ω^) 離れるのを僕は止めない。あまりにも非道すぎて、シベリア全体にも迷惑がかかって、ついに僕らが此処を離れた時…それでも残る君は、止めないでくれたしね
('A`) …気にしてんのか?
( ^ω^) 君もだから、無理だと判断したら気にせず離れてくれお
('A`) ……
( ^ω^) なーに!僕が居る限り避難こそすれど終わらせはしない!また何度瓦礫の山に成ったって、今度は独りででも再建するお!だから気にすることは何もない!僕が偉そうに言える事じゃないけど!
('∀`) 言ってる事が滅茶苦茶だよ、ばかたれ…まっ、気が変われば、な
( *^ω^) ありがとう…ねえドクオ、忘れちゃだめだお。シベリアはいつでも君を歓迎する。ブーン系小説シベリア図書館は、いつでも君を応援するんだお
〜〜〜
ある年を境にして、4月の始めになると恋人であるツンは、僕と共に何もない雪原へと足を運ぶようになった。
雪原に唯一の人工物である寂しいまでに簡素なバス停に立つと、彼女は決まって涙を一粒だけこぼすのだった。
…ねえ、ツン。その涙は誰のために、何のためにこぼれるんだい?
…ひょっとして、思い出せなくなってしまった事を、思い出したのかい?
解らない、と決まって返す彼女の言葉を、僕は必ず信じた。
ツンは記憶を、ある年齢より以前を思い出すことができなくなっている。
まだ幼い、ある意味もっとも世界を楽しめる時期の記憶が。
まだ彼女の両親が、生きていたはずの記憶も、しまわれたまま。
故にツンは親を知らない。
シベリアの片田舎でリセットボタンの押された彼女は、自身に何が起きたのかすらも。
なのに、それでも良いの、とツンは言う。
…たぶん、必要だったのよ、忘れることは。
…それに、所詮は忘れられる程度でしかない思い出だったのよ。今は、あなたが居るから、そう思えるの。
けれども彼女は涙をこぼし、ひとひらの花びらを、風に乗せるのだ。
…ねえブーン。あなたとの思い出、私は絶対に忘れたりしないわ。たとえ再び、記憶を消さなければならないような、何かが私に起こっても。あなただけは、忘れない。
白い大地と青い空の狭間に揺れる、ツンの流した桜の花に、僕は見とれる。
彼女が白百合でも花束でもなく花弁を選ぶのは、忘れてしまっているから。
支援
…何か、そうしなければ、いけないような気がするの。此処で行方不明になった人も居るそうだし、ひょっとしてオカルトな事ならば、死者への花を贈るのだけれど。
彼女は、彼女にしか解らないであろう感情のために、痛ましい微笑みを張り付けて。
…忘れてしまったのだもの。気持ちの込めようもなく、目的も間違えて贈るよりは、この方が良いでしょう?
無いよりはマシなのだと、わけもわからずに。
消え行く桜のひとひらを、見送るのだった。
嗚呼、アア、ほとんど可能性は無いのだけれど、実はツンと無関係なのかもしれないけれど。
この行いに何かしらの意味が在り、花は桜であっていて、けれど辛いことなら思い出すことなく。
ずっと此処でさまよっているのかもしれない、僕と彼女の知らない誰かが居たとして。
ほんのちょっぴりの救いに、なると良いなア。
〜〜〜
不意に列車の連結部が音を出す
ゆっくりと景色は移ろい
やがて流線型に変わっていく
君がいたところはやがて地平の一個の点になるだろう
しかしいついかなるときでも
シベリアは君を応援する
〜〜〜
終
はい終わりです
やっぱりシベリアでのオ〇ニーは最高だぜ!うえっへへへ〜やめらんねえ!
ありがとうございました
おつ
いいオナニーだ
乙でした!!
乙!
ググったらアガペーからきてんのね、なるほど
乙
282 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載禁止:2014/04/29(火) 00:47:49.84 発信元:206.223.150.45
ありがとうございました。
地震、ちょっと強めだったなあ
|ω^)
|と
>>284 のぞいてんじゃねえぞオラッ!出てこいよ!!
一緒にウォッカでも飲もうぜ
ほ
( ^ω^)「酒に誘われたのはありがたいが、残念ながら私は下戸である」
('A`)「かくいう私も童帝でね」
( ^ω^)「聞いてないから」
(,,゚Д゚)「かくいう私は大根でね」
「いただきマイケル」ムシャア('A`)Д゚)「めしあがれ!!」
)Д゚)「……っておいおい、ちゃんと全部食べろよ」
('A`)「えー!どっくん、もうお腹で食べられないぴょん☆」
)Д゚)「ちょっと!私のことは遊びだったの!?ちゃんと責任取りなさいよ!!」
('A`)「残念だが貴様程度の大根など相手にしている余裕はない……俺には愛しき甘い彼女(デザート)が待っているのでな……クックック!」
)Д゚)「前菜さえ食べずに、デザート……だと!?」
( ^ω^)「こやつ……なんたる外道!!」
)Д゚)「くそっ……!俺は一体どうすれば……!」
( ^ω^)「あんな外道に最後まで食べてもらう必要はないお……大根、お前はブーンが全部たべてやるお!」
)Д゚)「ドキーン☆……素敵!!抱いて!!」
後の大根饅頭(薄皮)である
どういうことなの……
良いカオスっぷりだ
お、俺は…なんて人物を、誘ってしまったんだっ!!
…ふるえている…
アルコールは足りているのに……俺の手は…ふるえが止まらないっっ!!
. .... ..: : :: :: ::: :::::: ::::::::::: * 。+ ゚ + ・
∧ ∧. _::::。・._、_ ゚ ・ ドンマイ!
/:彡ミ゛ヽ;)(m,_)‐-(<_,` )-、 *
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::iー-、 .i ゚ +
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l ゝ ,n _i l
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄E_ )__ノ ̄
すでに酩酊しているとしか思えない
寝る前投下
雪も溶け春が顔をのぞかせるシベリアの数少ない住人も寝静まった夜の住宅地を歩くドクオは、ふと、満天の星空を見上げ、無意識に微笑んだ。
隣を並び歩きながら常にドクオを意識していたハインは、当然それを見逃さない。
('A`) …
从 ゚∀从 先輩、なんか黄昏てません?
('A`) あ、ちょっと考え事してたわ
从 ゚∀从 まったく、先輩、デリカシー欠けてるっすよ。なに考えてたんすか?今日観たライブっすか?
('A`) それもある。なにせこの年になってからの初体験だったからな、青春というか情熱に溢れて、まるで異世界でものぞいた気分だ、若者が憧れるのも解るよ
从 ゚∀从 こらこら、先輩だって若いのに何言ってんすか、まるでオッサンっすよ
('A`) ゆるせ。それでな…帰り道、駅から出た時におかしいと感じた
从 ゚∀从 何を?
('A`) 俺は小さい頃から「おでかけ」の帰り道は必ず寂しくなるんだが、今日は、駅を出てホッとしてもそうはならないし
…ましてやこんな風に静かな道を黙々と歩いている時など、必ずと言えるほど感傷的になってきたのに、ちっともならない
从 ゚∀从 それが変なんすか
('A`) ああ。けどついさっき、唐突に納得したんだ、解ってみれば単純だった
从 ゚∀从 へえ?
('A`) おまえが居るからだよハイン
从 ゚∀从 へ?
さるよーけ
('A`) 寂しくなるのは、誰かと別れて独りの世界に帰るから、なんだろう。非日常から日常への帰還だ。
けれども今日、俺はハインと共に出発し共に帰っている
从*゚∀从
('A`) どんなに仲が良くても、自室に帰れば独りだった。今は違う、隣の日常と何処まで行っても日常だ
从*゚∀从 そうっすね
('A`) 俺は昔、独りの方が気楽で良いと思っていた。他人に干渉し、される煩わしさもない。けど…
('A`) こういうのも、悪くない
从*^∀从 えへへ…先輩も相変わらず痛い子っすねえ
('A`;) …悪かったな
言いつつ、ハインはドクオの腕を抱き寄せる。
从*゚∀从 けど、悪くないっす
しえーん
寂しさをかき立てる程の静謐な夜である。
しかし腕を組んだ二人は暖かさで満たされたままドアを開け、言うのだった。
从*゚∀从(*'A`) ただいまーっ
そこに、過去に焦がれる感傷は無い。
うっ…ふう。以上です、ありがとうございました
関連は「いつまで此処に居るんだお?のようです」他。
それではおやすみなさい
乙
イチャイチャしやがって
仲いいなくっそ……乙乙。
仲良し共め……おつ
さて、御題を募集します
亜題だの鵜題だの、カオスだのシリアスだの、一切問わない
何でも良いから御題ください
言い忘れてたけど大型AAとかはゴメンね
ガラパゴスなもしもしなもんでさ…
把握
ありがと
??? 久しぶりに来たが
??? なんだあんまり過疎ってねえじゃねえか
??? 安心した
??? もう俺がいなくても大丈夫なようだな…
???達者でな
お前誰だよ
(´^ω^`)このショボン様さ!
スッ N| "゚'` {"゚`lリ (´^ω^`)
N| "゚'` {"゚`lリ (´^ω^`)(・∀・ ) ススッ
くそみその予感!
N| "゚'` {"゚`lリ人(´^ω^`)人(・∀・ ) ハイターッチ!
N| "゚'` {"゚`lリ人(´^ω^`)人(・∀・ ) 俺たちゃ仲良し三人組さ!幼なじみで同い年なんだ!いっつも三人で遊んでるのさ!
N| "゚'` {"゚`lリ 3Pしちゃうくらい仲が良いのさ!
(´^ω^`)(・∀・ ) …えっ
(´^ω^`)(・∀・ )…
N| "゚'` {"゚`lリ ((((;´^ω^`)(・∀・; ) スススッ
(・∀・; >⊂ N| "゚'` {"゚`lリ ⊃<;´^ω^`) ガシッガシッ
< アッー!!
な、ナニをしたんだー(棒
どのぐらい前か忘れたけど真夜中にアパートの住民がセッションする話誰か知らないか?
ちょい投下
雲一つ無い、冬の夜。
茜色に輝く満月の下で、北洋統合軍に属する八枚翼の超音速戦闘機たちが、シッターラバール連合軍傘下である六枚翼の超音速戦闘機群との死闘に臨んでいた。
(´・ω・`) なぜだツン!なぜ君は僕達を裏切ってまで、有機ユニットに成り下がった!?
シベリア防衛作戦、これが失敗に終われば北洋統合軍は補給路を完全に断たれてしまうが、ソクヴィッパー合衆国軍の到着まで持ちこたえることができれば、戦局に希望が生まれるのだ。
ξ゚听)ξ 貴方に解るわけがない!私は、こうするしかなかった…こうすることでしか、自由に動ける身体に成れなかった!
地平の果てまで横たわる広大な永久凍土と静謐に澄み切っていた大気を汚し、切り裂き、燃やす。
地上も空中も夥しい数の敵味方が争うなか、ショボノフはかつて心を通わせた女性…
機械と融合し、人間の限界を越えて寒空を自在に舞うツンと、昔ながらのドッグファイトを行っていた。
空対空ミサイルと防御手段の技術的鼬ごっこが果てにたどり着いたのは、機関砲を用いて互いの尻を犬のように追いかけ回す戦闘様式。
(´・ω・`) なにが自由なもんか、君の翼も所詮兵器だ!自由など…
ショボンの言葉を遮るように、追いかけられていたツンは機体数カ所にある姿勢制御ブースターを噴かして機首を強引に持ち上げ、空中分解ギリギリの急上昇に転じた。
慌ててショボンも限界ギリギリの機動で後を追うが…
北洋統合軍の機体の運動性能はパイロットの肉体的限界故にシッターラバール連合軍の“無人”戦闘機に劣っているため、ツンほどの急な方向転換はできず、引き離されてしまった。
(;´・ω・`) ぐうぁっ…
Gで急激に血液が偏る。
このままブラックアウトに陥るのではないか、という恐怖が、ショボンを襲う。
それを見透かしているのか、ツンはあざ笑う。
ξ゚听)ξ ほらみなさい、健康な四肢を持つ貴方よりも、欠損してしまった私の方が、今では余程自由に飛べるわ!
性能差は明らかだが、それでもショボンは追い縋る。
ξ゚∀゚)ξ 以前は同僚だった皆に同情されて、地上を這いずり回るだけの惨めな私は、もう存在しないのよ!
支援
すみません、鯖落ち後寝落ちしました
再開します
ツンは目標としていたパイロットが自分に遅れをとっていることに、興奮する。
彼女はショボンと共に統合軍の一員として空を飛び、彼の腕前に憧れていたのだ。
それなのに腕を失い、二度と空を飛べないと思っていたが、人間と機械を融合したシッターラバール連合軍の次世代戦闘機ならば空に帰れる…
確信したツンは、シベリアを抜け出したのだ。
ξ*゚听)ξ 私は強くなれた!
(#´・ω・`) ガキか、バカッ!君が強くなったんじゃあない、君の使う道具が良くなっただけ…
いや、優秀な兵器に君が取り込まれているだけだ、虎の威を借る狐だよ
(#´・ω・`) 自身の在り方を自ずから稀薄にする奴なんて、人間としては強くないっ!
ξ;゚听)ξ う、うるさいっ
ツンは、なにかが痛む気がした。
かつて…いや、今でも愛しさの残るショボンに、自己を否定されるのは、予想外に感情を刺激される。
ξ#゚听)ξ 今の私に嫉妬してるだけでしょうが!
(´ ω `) …ああ、そうだな、してるね、してるとも
ξ゚听)ξ えっ?
(´-ω-`) 君は、僕よりも機械を選んだ
ξ゚听)ξ
(´・ω・`) 僕が傍に居るよりも、機械と共にあることを選んだ
ξ;听)ξ
(´;ω;`) 僕は、だから、君の身体に…嫉妬している!!
ξ;;)ξ あう…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!
…かつて、超空間通路を開き、進み行く人類の文明を停滞させるために攻撃した存在があった。
それらは、中途半端に進んだ科学文明故に自滅してしまった、もう一つの世界の人類その末裔だったのだ。
対抗手段として使用された兵器と人間の融合、その技術は平和を取り戻し、共通の敵を失った人類をより醜い争いへと誘った。
――――――
( ^ω^) 「…」
('A`) 「あ、ここまでか」
( ^ω^) 「…なあ」
('A`) 「ん?」
( ^ω^) 「これ、本編は?」
('A`) 「その予告編しか見つからなかった」
( ^ω^) 「まじかおー、これ本編見たかったお」
('A`) 「俺もだ。あーあ、いっそ自分で作れたらなあ」
( ^ω^) 「まったくだお、ご先祖様方も惜しいことしたお」
('A`) 「本当だよな、生粋の人間を滅ぼしちまうだなんてよ」
( ^ω^) 「僕ら機械知性には作れないからね、幾らか残しておけば良かったのにナ」
('A`) 「人間的閃きやセンスと、俺ら的なソレは似てるけど違うからなあ…人間の創作物を見ちまうとなあ」
( ^ω^) 「しゃーない、気持ち切り替えて発掘に行くお」
('A`) 「今からか…まあ良いけどよ」
( ^ω^) 「非効率で突発的で…ちょっと人間っぽくない?」
('A`) 「はいはい、好きだねオマエも」
終
乙です。ここから大長編が始まる予感
情景の描写がすごい綺麗だ、乙!
是非本編もお願いします!
なんという生殺し。悲しい和解になりそうだが……
乙っした
>>321 投下場所とか、セッションはTRPGなのか音楽関係なのかとか、もう少しヒントあると探しやすいかも
>>333 すまん、まとめで見たから投下場所は覚えてないがセッションは音楽のほうだ
楽器(よく覚えてないけど金管楽器あたりだった気がする)を練習してたらいつの間にか住民でセッション状態になってた感じの作品なのよ
1〜2レスぐらいの超短編だった気がする
シベリア超速報の七夕祭りが近いんだね、知らんかった
しかも今年は板10周年らしい
今年も創作板で百物語開催するぞー
( ^ω^)百物語のようです2014( ω )
・開催日は八月八日(金)から八月十七日(日)まで
※ただし投下できるのは八日〜十日と十五日〜十七日の金土日のみ
・作品はホラーでなくても幽霊、妖怪、人外などが出るならギャグでもなんでも可。
・レス制限は一作品30レスまで。それ以上は個別スレ建てをお願いします。
・ながらはNG。個別スレを建ててそこでやるのは可。もちろんVIPに建てるのもOK。
・イラストでの参加も可!一話としてカウントします。
※ただし作品への支援絵は作品としてカウントしない
・開催時間は18時から翌朝7時まで
・話が終わったら本スレ(自分でスレを立てた人はそのスレでも可)で蝋燭のAAを貼る
( ^ω^) 今年も怪談で涼をとれ!
宣伝乙
宣伝おつー
なんやかんや百物語も続いてるな
第一回はシベリア図書館が発祥だったかな?
2010年に図書館で企画されたのが初だね
っつっても投下場所は避難所だったけど
百物語って体ではないホラー祭なら更に前にあったなあ
こうして見るとブーン系の祭とホラーは関わりが深い
AAを使うことにより感情表現が容易になっているので、ホラーとの相性が良いんだろうな
クトゥルー祭り懐かしい
猟奇短編祭りもホラー作品多かったな
そう考えると、やっぱホラーとブーン系相性いいんだな
オムでまとめられてたホラー短編祭のページ、「怖いのが苦手な人のために」って背景を花柄に切り替えられるやつで笑った思い出
でも今見てきたら背景切り替えリンクなくなってるっぽいな……
何が凄いってホラーにジャンルが限られた祭で累計数百もの短編が書かれてきたのに
ストーリー丸被りする作品がほとんどないのが凄い
全部読んだお前も凄いよ
怖い、って感じるものは人によって違うからな
本気でまんじゅうが怖い人だっているかもしれないし
表現の練習としてもこれ以上ないジャンルだのう
15レスほど投下します
349 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/07/07(月) 21:00:42.21 発信元:180.196.132.184
(*゚ー゚)「あっ」
(,,;゚Д゚)「おい、急に走るんじゃねえ。
またぶっ倒れてもしらねーぞ」
(*゚ー゚)「だいじょーぶですよーだ。それに久しぶりにお出かけできるんだもの!」
rー 、
_ (⌒ヾ-、::\
∧ /::::::ヽ/⌒,へ:::ヽ\:|
|::::', ∠/⌒ フ:::/ `V !
__ {:::::} ,イ /|:::/
\:::::ヽ、V/::/ / V ,イ二ニ=、
\;;;;;;水;;ノ ,ィ' _ rーー(⌒ヽ⌒ヽ、
<二ヽ|/ /ソ" ̄ /::::/ \::::\;;;;;`、
| / " |/ iヽ:::::| \:|
<⌒ヽ ,.イ レ'/ __ i \| !
\::::\ /:/ /ソ ,ィ /:::::::::::ヽ | ̄ |
<⌒ヽ:::::)/::::/ // // (::::::/ ̄ `\ | |
\::::\{:::ノ // {;;,イ⌒i:::::\ | |
\:::::Y // r-く |:::::|\:::::\ | |
 ̄|///(::::::\ l:::::| ヽ::::::', .|__|
/7" i\:::::ヽV \|
// | ̄ |`V
// .| |
,'/ | |
|.| | |
|.l .|_ |
350 :
(*゚ー゚)七夕のようです(゚Д゚,,)@転載は禁止:2014/07/07(月) 21:01:32.24 発信元:180.196.132.184
.
(*゚ー゚)七夕のようです(゚Д゚,,)
.
351 :
(*゚ー゚)七夕のようです(゚Д゚,,)@転載は禁止:2014/07/07(月) 21:02:08.70 発信元:180.196.132.184
(*゚ー゚)「ギコくん見て、笹飾り!」
(,,゚Д゚)「あー、懐かしいな。昔はよく願いごととか書いたっけ」
(*^ー^)「ねー。飾りを作ったりしてね」
(,,*゚Д゚)「そうそう、お前一日中作ってたよな。
おばさんが困ってたぞ。夢中になってくれるのはうれしいけど、具合が悪くなったらどうするんだって」
(;゚ー゚)「そうだった?
そういうギコくんだって、魔王になって世界征服するって短冊に書いて怒られてたじゃない」
(,,;゚Д゚)「おい、やめろ!
こんな話、知り合いに聞かれたらぜってーからかわれる」
(*^ー^)「えー、どうしようかなー?」
352 :
(*゚ー゚)七夕のようです(゚Д゚,,)@転載は禁止:2014/07/07(月) 21:04:52.77 発信元:180.196.132.184
━━━━━━━━━・━━━━━━…━━━━━━━━━━━━…━━━━━━━━・━━━━━…━━━━━
(,,゚Д゚)「……それにしても、もう七月なんだな」
(*゚ー゚)「うん。今年は天気が悪そうなのが残念。せっかくの七夕なのにな」
(,,゚Д゚)「願いが叶わないってか?」
(*゚−゚)「もう。そうじゃなくて。
……雨だったら再会できないんじゃないかって思って」
(,,゚Д゚)「織姫と彦星だったか?」
(*゚ー゚)「そう、織姫さまと彦星さま。
年に一度しか会えないのに、雨で邪魔されちゃうなんて」
(,;-Д-)「あー」
(*゚−゚)「私が織姫さまだったら、きっと悲しいだろうな。
だって、大好きな人に会えないんだもの。一年間ずっと楽しみにしてたのに」
(,,゚Д゚)「あのな、それは作り話で」
(*゚−゚)「でも、……私はギコくんに会えなくなったら寂しいよ」
353 :
(*゚ー゚)七夕のようです(゚Д゚,,)@転載は禁止:2014/07/07(月) 21:08:08.78 発信元:180.196.132.184
(,,゚Д゚)「……」
(*゚−゚)「織姫さまと彦星さまみたいに、ギコくんに会えなくなったら。
私はきっと泣いちゃうと思う。だってね、小さいころからずっと一緒だったんだもん」
(,,゚Д゚)「……」
(*゚−゚)「……ギコくん。遠くの大学に行っちゃうんでしょ」
(,, Д ),,「っ」
(* − )「そうしたらきっと、織姫さまたちみたいに会えなくなっちゃうね」
(,, Д ),「……」
(,,゚Д゚)「……いつから、知ってたんだ?」
354 :
(*゚ー゚)七夕のようです(゚Д゚,,)@転載は禁止:2014/07/07(月) 21:10:38.45 発信元:180.196.132.184
(*゚−゚)「聞いたのはね、ほんとに最近なんだ。
ギコくんのお母さんから聞いたって、お母さんが」
(,;-Д-)「あのババア、おばさんに話したのか」
(*゚ー゚)「お母さんをそんな風に言ったらダメだよ。
ギコくんのお母さんは、ギコくんを心配してるだけだもの」
(,;゚Д゚)「だけどな、」
(,;-Д-)「いや、……わかった」
(*゚ー゚)「うん」
(*゚−゚)「……ギコくんがずっと、お勉強してたのは知ってた。
会いに来てくれる回数が減ったのも、ギコくんががんばってるからだってのも」
(,,゚Д゚)「……」
(*゚−゚)「だけどね、信じられないんだ」
(∩− )「だって、おかしいよね。
世界征服するって言ってたギコくんが、お医者さんなんて」
(,,゚Д゚)「しぃ……」
355 :
(*゚ー゚)七夕のようです(゚Д゚,,)@転載は禁止:2014/07/07(月) 21:12:53.35 発信元:180.196.132.184
(,,゚Д゚)「……泣くな」
( ;−;)「わたしっ、ギコくんはずっとそばにいてくれるって……。
ずっと勝手に思ってて、……」
(,,゚Д゚)「泣かなくていいから」
(∩ー;)「……ごめんね。
ギコくんが将来のためにがんばってるのに、私ばっかりこんなで」
(,, Д )「お前は、何も悪く無いから」
(∩−と)「ほんとは、わかってたの。
ちゃんと応援して喜ばなきゃって、ギコくんに甘えちゃダメだって」
(,,゚Д゚)「……しぃ、」
( ;−と)「……ごめんね。わがままばっかで、ごめん。ごめんなさい」
(,,-Д-)「……」
(∩−と)「……っ」
356 :
(*゚ー゚)七夕のようです(゚Д゚,,)@転載は禁止:2014/07/07(月) 21:15:36.00 発信元:180.196.132.184
(,,゚Д゚)「……しぃ、さっきの話だけどさ」
( ;−と)
(,,゚Д゚)「しぃは織姫と彦星が会えないって言ってたけど、俺はそう思わない」
(∩−゚)「ギコ、くん?」
(,,゚Д゚)「きっと2人は会えると思う。どんなに離れてたって関係ない」
(,,; Д )「くそっ、何て言えばいんだ?」
σ(,;-Д゚)「あー、星ってのはすごく高い所にあるだろ。それこそ雲なんかよりも、もっと遠くにだ」
(,,゚Д゚)「そんだけ高けりゃ、いくら下で雨が降ったって関係ねぇだろ?
織姫と彦星の2人は、雨が降ったってちゃんと会えるんだ」
(*゚−゚)「……」
(,,゚Д゚)「俺たちだって同じだ。
どれだけ遠く離れたって、そんなの関係ない」
357 :
(*゚ー゚)七夕のようです(゚Д゚,,)@転載は禁止:2014/07/07(月) 21:18:34.78 発信元:180.196.132.184
(*゚−゚)「……ギコくん、それ屁理屈」
(,,゚Д゚)「いいんだよ、屁理屈で。
大体、俺たちは織姫彦星と違って一年に一度しか会えないってわけじゃねーし」
(*゚ー゚)「……そうだけど」
(,,゚Д゚)「会いたいときに会えばいいんだ。
たとえお前が動けなかったとしても、俺が会いに行くから」
(*゚−゚)「……ギコくん」
σ(,;-Д゚)「それにカッコつけちまったけど、そもそも受かるかどうかもわからねーしな」
(*゚ー゚)「大丈夫、ギコくんはがんばってるもの」
(,,゚Д゚)「大事な時間をムダにするわけにはいかないからな。
専門の先生のところで勉強して、早く一人前になるんだ」
(*゚ー゚)「そこまで考えてるんだ。ギコくんの考えてる未来は、素敵だね」
(,,-Д-)「なんてったって、大事な目標があるからな」
358 :
(*゚ー゚)七夕のようです(゚Д゚,,)@転載は禁止:2014/07/07(月) 21:21:38.20 発信元:180.196.132.184
(*゚ー゚)「もくひょう?」
(,,゚Д゚)「……なんでもない。
それより、お前は考えてるのか?」
(*゚ー゚)「何を?」
(,,^Д^)「素敵な未来だよ」
(*゚−゚)「え?」
(,,゚Д゚)「人に言っておきながら、自分は何もありませんってのは認めないからな」
(* − )「でも……、私……からだ……」
(,,゚Д゚)「大丈夫」
(,,゚Д゚)「――俺、ちゃんと医者になるから。それまで待っててくれ。
そしたらさ、いくらでも夢みれるようにしてやるから」
(*゚−゚)「……ギコ、くん」
359 :
(*゚ー゚)七夕のようです(゚Д゚,,)@転載は禁止:2014/07/07(月) 21:24:43.57 発信元:180.196.132.184
(,,゚Д゚)「ちゃんと飯、食えよな」
(*゚−゚)「……うん」
(,,゚Д゚)「たくさん寝て、薬も飲めよ。いつかみたいに隠すなんてするなよ」
(*゚−゚)「うん」
(,,゚Д゚)「絶対だぞ」
(*゚ー゚)「わかってるよ、ギコくん。……私だってもう子供じゃないもん」
(,,-Д-)「あーあー、さっきまで離れ離れになるのは寂しいって泣いてたのはだれだったか」
(;゚ー゚)「ギコくんのいじわるー」
(,,^Д^)「やっと明るい顔になったな。
さっさと行くぞ。こんな風に出かけられるなんて、そうないんだから」
(*゚ー゚)「……うん。私、久しぶりに短冊にお願い書きたいな」
(,,*゚Д゚)「じゃあ、行くか。
イベント広場の方で七夕祭り、やってるはずだぜ」
(*゚ー゚)「ふふっ。楽しみだなぁ」
(,,゚Д゚)「俺もだ」
360 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/07/07(月) 21:44:11.57 発信元:123.108.237.125
さるった
支援しようじゃないか
362 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/07/07(月) 21:49:32.24 発信元:123.108.239.232
さるよけ
363 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/07/07(月) 21:50:36.80 発信元:123.108.239.234
もう少しさるよけ
364 :
(*゚ー゚)七夕のようです(゚Д゚,,)@転載は禁止:2014/07/07(月) 22:01:02.81 発信元:180.196.132.184
.
(*゚ー゚)「……ありがとう、ギコくん」
(,,゚Д゚)「どうした?」
(*^ー^)「ふふっ。なんでもない」
_,
(,,゚Д゚) ?
(*゚ー゚)「いいから、早く行こう?」
365 :
(*゚ー゚)七夕のようです(゚Д゚,,)@転載は禁止:2014/07/07(月) 22:04:03.79 発信元:180.196.132.184
…∴…・。. ☆・
☆。・・。゜..・
☆・。・。・・・゚★゚::* ★
・。・:・。・゚...・。゜★ * ★ ☆
。・。・゚...・・。゚・・。゜
★ 。・。・゚.。。・・・。*・。゚.。 * ★
゚*・。..。・。・゚..★・・
★‥゚・。・。・..・。゚・。・ ★
* 。・。・・゚・。
*:。・。・。・ ・。゚゚★。・。・゚ ★ .☆
。・・゚....・。・ ★
・。。・。・゚..・。゚゚・。・ ★・
★ ・*。・。・。・..。・。・゚・。・.. ☆
。゚゚★。・。・゚..*。・・・。。★ ☆
★∴゚・。・。・。・
☆ .・゜..*・。・。・。・。・。・゚..。 ★
★ 。゜..・。・。・*・。・゚・。.゚ . ★
★ ★..。・゚..・。゚・。・゚.・
。...・。・。・゚★。・。・。・ ★
..。*。・。・・。・。・。・。
☆ .・゜..*・。・。・。・。・。・゚..。 . ★
★ 。 ゜. .・。 ・。・*・。 ・゚ ★
366 :
(*゚ー゚)七夕のようです(゚Д゚,,)@転載は禁止:2014/07/07(月) 22:06:59.07 発信元:180.196.132.184
,イ二ニ=、
,ィ' _ rーー(⌒ヽ⌒ヽ、
/ソ" ̄ /::::/ \::::\;;;;;`、
/ " |/ |iヽ:::::| \:|
i \| !
___|_____
| |
| い ず ギ |
| ら っ コ |
| れ と く .|
| ま 一 ん |
| す 緒 と |
| よ に |
| う |
| に .|
| |
| し |
| ぃ |
| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
おしまい
シベリアンモンキーつよい
支援してくれた人ありがとう
(,,゚Д゚)「なあ、なんて書いたんだ?」
(*゚ー゚)「魔王になって世界征服できますように」
(,,;゚Д゚)「それ俺が昔、書いたやつだろ!」
(*゚ー゚)「バレた?」
(,,;゚Д゚)「あーもう、その話はもう忘れろって」
(*゚ー゚)「ふふっ」
(,,゚Д゚)「――で、本当は何を書いたんだ?」
(*^ー^)「教えてあげなーい」
(,;゚Д゚)「教えろよ」
(*^ー^)「ギコくんだけは、絶対に教えてあげなーい」
抜けてたので補足
乙乙!七夕らしいほのぼの短編だったな
乙ッ!!
これは2人一緒に天寿を全うして盛大に爆発しろと短冊に書かざるを得ない!
シベリアのイベント絡めた短編が来るとなんとなく安心するなあ
おつおつ
七夕の日の雨は色々謂れがあるらしくて面白いね
七夕といえば脇痛いが未だに印象深いな
大人になると時間の流れを早く感じる
>>373 おお、覚えててくれたか
書いた甲斐があったぜ!
375 :
◆TYFxuHYhfE @転載は禁止:2014/07/10(木) 21:30:40.97 発信元:118.241.203.21
百物語司会者です
投下の際にこちらをお借りしたいのですがよろしいでしょうか
どうぞどうぞ
使っちゃいけないわけがない
381 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/07/10(木) 23:14:16.63 発信元:60.62.254.80
昔お題くれって言ってそれきりになってしまったがこのスレまだまだ息をしてるんだな
今度こそ書きます
お題ください
マグロ
くさや
>>381 俺の名はドクオだ(Z'A`Q):ザックじゃねぇよ
欲しがりやさんめ
>>381 (-@∀@) 「ククッ残念でしたねぇ…私の能力は 空 間 に 干 渉 で き る んですよっ!!」
ハハ#ロ -ロ)ハ 「ファ〇ク!そんなバカな!!」
(-@∀@) 「いくぞっ!キサマの居る空間に干渉しっ!!」
ハハ;ロ -ロ)ハ 「クッッ!?」
(*@∀@) 「その…スケスケ黒レースの勝負パンツを奪い去るっ!!」
( ^ω^) 「いや、なにしとん?」
いやっほー
関連 長編序章祭2
http://mzkzboon.blog.fc2.com/blog-entry-1008.html 「 JCシイはロリコン変態鬼畜野郎にペロペロされちゃうようです 」
※
深い深い山の中、世間一般にあまり知られていない寺があって、そこは足を運び懇願すれば家族仲を取り持って貰える、と伝えられていた。
建立しばらくは人の息吹が絶えることは無かったその寺も、今では鬱蒼とした広葉樹林の直中にある、朽ちた廃寺と化していた。
| ^o^ | それで お前みたいなガキが どうしてあんなボロ寺を めざすのだ
| ^o^ | はよう答えねば 骨の髄までしゃぶり尽くしてやるぜ
そんな寺へと続く山道を、肩掛け鞄しか持たず一人きりで歩いていた、中学生のシイに、奇妙な姿の2人組が絡んでいた。
(*゚ー゚) 骨って舐めると味するの?
| ^o^ | しない 誰があんな物 舐めるものかよ
| ^o^ | ならば 醤油をかけましょう
390 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 17:38:42.79 発信元:111.86.147.167
| ^o^ | 醤油の味を 楽しむのならば 飲んだほうが早い
| ^o^ | 貴様は もうだまれ
2人は、花柄の浴衣を来て、草鞋を履き、ニコヤカな表情の描かれたお面を被って、操る言葉も片言である。そして何より、頭頂部に一本、小さい角が生えていた。
(*゚ー゚) ねえ、もう通してよ。私はお寺に行きたいの
| ^o^ | おおっと ならねえぜ
| ^o^ | ひさしぶりの 人間 それも幼い少女
| ^o^ | 人間の 肉は 美味い
(;゚ー゚) そんなことないよ…ま、まずいよ、私
| ^o^ | それは 僕らが 決めること
| ^o^ | あきらめて 骨を しゃぶらせろ
| ^o^ | 貴様 肉はどうした
391 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 17:41:16.15 発信元:111.86.147.172
それを木の陰から眺めていた和装の男は、ミセリが震えはじめたのを見て、わざと派手に草をかき分けながら登場した。
('A`) いやあ、そんな子供より魚のほうが美味いぞ、やめときな
| ^o^ | おのれ なにやつ
| ^o^ | いや ドクオだから
| ^o^ | わかってた
| ^o^ | 黙れ
('A`) それにな、その子は俺の知り合いだ
(;゚ー゚) はあっ?
| ^o^ | これは 失礼 いたしました
| ^o^ | ゆるしてください ドクオ
('A`) 赦すよ、だからどっか行け
| ^o^ | それでは
| ^o^ | さらば
392 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 17:46:10.08 発信元:111.86.147.175
2人組は、道を外れ山の中へと消えた。
('A`) …さて
((( (;゚‐゚) )))ガタガタガタガタ
('A`) まあ、落ち着け、安心して良い。俺はこの近くに住んでる者だ
(*゚ー゚) 地元の人?
('A`) そうだ。俺は、ドクオと言う。寺に行きたいらしいな
(*゚ー゚) うん
ドクオは、シイを一瞥する。
靴も含め、野山にはどうみても向かない上品な洋服…上は薄手とはいえ長袖だが、下はスカート。鞄の中身も、期待できそうに無い。
('A`) その様子じゃあ、止めた方が良いな。しかも、あの2人組が見えるどころか、普通に会話してただろう。尚更だ
(;゚ー゚) え、見えるって…どうゆう…
('A`) あいつら、人間じゃない。お化けだ、オバケ。妖怪だよ
(;゚д゚)
シイは、土の上にへたり込んでしまった。腰が抜けたらしい。
393 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 17:50:09.73 発信元:111.86.147.163
('A`) おいおい、汚れるぞ、ほら掴まれ
ドクオは手を差し伸べた。シイも一度は手を取ろうとしたものの、すぐに引っ込め、ポケットから携帯電話を取り出す。
(;゚ー゚) そういえば、あの2人と知り合いっぽかったし…さては、オニイサンも怪しいひとでしょ!
('A`;) ち、ちちちっげーし!ぜんぜん怪しくねーし!めっちゃ健全だし!
(;゚ー゚) でも今、女子中学生の手を握ろうとしたよね?
('A`) やはりJCか…いやまあ、確かにそうだけど
(;>д<) アウトー!!
('A`;) セーフッ!!審判買収してんじゃねえの!?
(;゚‐゚) と、特殊作戦群に…
('A`) それは陸自だ
(;゚ー゚) 知ってるし!
('A`) そうかい…なあマジで通報すんの止めてくんない?
(;゚ー゚) ふん、やましいことでも…あっ
('A`) どうした?
394 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 17:58:39.46 発信元:111.86.147.168
(;゚ー゚) …auの充電器、持ってない?
('A`) …家だな
(;゚ー゚) …
('A`) …自分の家に帰ったら?
(;゚‐゚) イヤ
('A`) じゃあ、俺の家に来るか?
(;゚ー゚) それなんてエロゲー?
('A`) ないわー。充電器を餌にするとか、エロゲーでもないわー
(;゚ー゚) 近くにコンビニは…
('A`) あると思うか?
シイは道中を思い出す。
駅からバス停、そしてこの山道に至るまで、コンビニはおろか電池式充電器が売ってそうな店も無かった。
(; ー ) 携帯のナビ使いすぎた…
395 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 18:00:22.33 発信元:111.86.147.170
('A`) 来た道戻るくらい
(#゚д゚) できるけどそれじゃ無駄足じゃん!
('A`) あ、うん
(;゚‐゚) どうしよ…
('A`) なんなら泊まってくか?
(;゚д゚) うわぁ…
396 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 18:07:34.50 発信元:111.86.147.172
('A`) まてまてまてまて、健全だから、合理的発想だから。
どのみち、このまま寺に行っても、着く頃には日暮れ時だ。暗くなったこの道を、独りで歩くってか?
(;゚ー゚) 懐中電灯あるし…
('A`) 虫も蛇も猪も化け物も追い払える懐中電灯って、それはもうライトセイバーだよね
(;゚‐゚) うぅ…
('A`) まあ仮にそうしたとして、何かあっても助けを呼べないんだぞ。だったら明日の朝、出直した方が良くねえ?明るいうちなら案内もしてやるよ
(*゚‐゚) …お
(* ‐ ) おねがい、します
ドクオは、心の中で天を仰ぐようなガッツポーズをきめた。
('A`) ああ。立てるか?
(;゚‐゚) むーりぃ…
('A`) おまえは森久保か
(;゚ー゚) いえ、シイですけど
('A`) シイね…俺はドクオ
(;゚ー゚) まるでだめな独身男、略してドクオ?
397 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 18:11:29.41 発信元:111.86.147.167
('A`) 無理して少し懐かしいネタ入れなくて良いからね、しかもマダオよりグサッとくる上に否定できないけど…ほら、抱えるぞ
(;゚σ゚) あっ?ちょ…
ドクオはシイを軽々、両腕で抱え上げて道を下り始めた。
(;゚σ゚) セ、セクハラ!
('A`) 違うな、超法規的措置だ
(;゚ー゚) なにそれ
('A`) それにしても軽すぎだな、背も低いし、最初は小学生かとおもったぞ
(#゚ー゚) うるっさいなあ…
('A`) 気にしてるのか?
398 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 18:17:46.78 発信元:111.86.147.164
(;゚ー゚) そりゃそうでしょ、中学生なのに小学生並みなんだよ?
('A`) いいじゃねえか、どうせ悩むのなんざ子供のうちだけだよ
(#゚ー゚) うるさい179センチ
('A`) なんでわかった
(*゚ー゚)+ 他人の身長気にしてたら分かるようになった
('A`;) 無駄に凄いな…
空が朱色に染まり、太陽の殆どが隠れた頃、ようやくドクオの家に到着した。
(*゚‐゚) …
('A`;) ごめんなさいね言葉も出ないほどのボロ屋で!
山の麓、周囲を古い木々に囲まれた平屋の木造住宅、なのだが。
骨組みこそ耐えてはいるものの、土壁は崩れかけ窓にはガムテープだらけ、瓦屋根には花が咲き、雨樋は割れている。
末期だった。
399 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 18:22:40.35 発信元:111.86.147.177
(;゚ー゚) これ、電気きてんの?
('A`) 電気、水道、ガス完備。いやマジで
(*゚ー゚) よく維持してるね
('A`) 業者さんには頭がさがるよ、ほんと
(*゚ー゚) あ、もう下ろして
('A`) おう
(*゚ー゚) おじゃましまーす
('A`) はいはい、お邪魔されまーす
歪んで開けにくい引き戸の玄関から入ったシイは、中が存外綺麗な事に安堵した。
(*゚ー゚) 掃除好き?
('A`) 暇なだけだ。さ、こっちだ
(*゚ー゚) うん
板張りの廊下を盛大に軋ませて、畳敷きの広い部屋に入る。
ドクオが障子と窓を開けると、シイが目指していた寺のある山の頂が見え、吹き下ろされる風は室内を清涼感で満たした。
赤い金魚の描かれた風鈴が心地良い音色を奏でる。
400 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 18:28:20.20 発信元:111.86.147.167
(*゚ー゚) 涼しいね、ここ
('A`) まあな。さて、風呂入れ
(*゚ー゚) …
(;゚д゚) ハッ!
('A`) おい何だよその反応、汗かいてんだろ?
(;゚ー゚) のぞき…
('A`) しません
(;゚ー゚) 闖入…
('A`*) しないけど今の台詞もっか…ゲフン!ゲフン!
(;゚ー゚) …着替えとかは?
('A`) 今持ってくる
ドクオは一旦部屋を出ると、すぐに畳まれた男物の浴衣、それにハンドタオルとバスタオルを持ってきた。
('A`) 俺ので悪いが、七分丈だし袖も袴の裾も、折れば何とかなるだろ
401 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 18:34:11.47 発信元:111.86.147.165
(*゚ー゚) あ、ありがと…あれ?
('A`) ん、下着か…残念だが新品は無いぞ
(*゚ー゚) ってことは、ドクオの使用済みしか無いの?
('A`) 洗濯済みとはいえ、嫌だろう
(*゚ー゚) 絶対イヤ。下着はいいや
('A`) だろうな…風呂場はこっちだ。ちなみにトイレは風呂場の隣な
また廊下を軋ませ、僅かに薄暗く感じる風呂場へ。
('A`) 中はこんなんだが…五右衛門風呂って知ってるか?
(*゚ー゚) ルパン?
('A`) ある意味おしいが違う。見ろ、釜になってるだろ
(*゚ー゚) うん
402 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 18:39:12.51 発信元:111.86.147.167
('A`) この板を、底に敷くんだ。湯船に浸かるときは、足で板を押さえながら入れ…本来なら薪を使うんだが、家のはガスで沸かせる。
シャワーも同時に使えるから、追い焚きしながらでも体は洗える
(*゚ー゚) わかった
('A`) アカスリはとりあえず、このタオルな。こっちバスタオル。
脱衣所は無いから、風呂場で脱いだ服は、ドアの前にあるカゴに入れとけ。明日の朝に洗濯するから
(*゚ー゚) うん
('A`) まあ、なんだ…こんなボロ屋だし遠慮はいらん、好きに使え。それじゃ、俺は飯作るから
(*゚ー゚) うん…あっ
('A`) ん?
(*゚ー゚) あのさ…その、ありがと
('A`) 気にするな、おまえは、まだ子供だからな
(*^ー^) えへへー
ドクオが台所へ引っ込むと、シイは安心して汗の染み込んだ服を脱ぎ始めた。
403 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 18:46:12.63 発信元:111.86.147.172
('A`) さーて、何作るか…しまった、米すらない
ドクオは風呂場へ向かい、大きな声を上げる。
('A`) おーいシイ、ちょっと買い物行くわ。10分くらいで戻るから…
すると、風呂場から桶をひっくり返す音と、シイの声。
< ちょ!ちょ、ちょ、待って待って!
慌ててドアを開け、顔だけだすシイ。磨り硝子のドアなために、身体のラインが見えている事にも気付いていない。
(;゚д゚) 私もいく!一緒にいかせて!
('A`) あ、そうだよな怖いよな…すまんすまん、材料なくてな。後で一緒に行くか
(;゚ー゚) そうして。あー焦ったよう…
ほっとしたシイが引っ込んだ後、ドクオは前屈みになりながら、カゴに入っていたシイの服を凝視する。
('A`*) …匂いだけでも…いや、ばれそうだな、やめとこ
そして独り言をぶつぶつ言いながら、トイレにこもるのだった。
しえん
405 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 18:59:46.38 発信元:111.86.147.165
※
('A`) 似合ってるな
(*゚ー゚) そう?適当に着ただけだよ?
('A`) 元が良いからな
(*^ー^) …ん、そう?
藍色の浴衣で無理矢理に身を包んだシイは、幾重にも折り込んだ袖や襟などをいじったり、身を捩らせたりと、落ち着かない様子。
('A`) トイレか?
(#゚ー゚) さっき行ったしぃ!
('A`) そうだったな
(*゚ー゚) もう…それよりホラ、行こうよ
支援
407 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 19:03:59.95 発信元:111.86.147.178
('A`) うん、悪いなぁ、米すら無かったんだわ…あ、携帯とか貴重品は置いてけ、草んとこに落としたら見つからんぞ
(*゚ー゚) うん
ドクオはシイを連れ、虫の音が響きわたる外へと出て、大きな物置からボロボロの自転車を引っ張りだした。
(*゚ー゚) なんか、すっごい古そうなんだけど
('A`) うん、古い。しかも長いこと使ってないからかな、このままじゃ乗れそうにない
(*゚ー゚) えぇー直すのにどんくらいかかるの?
('A`) …さあ?
(;゚ー゚) どうすんのさ
('A`) いや、移動手段なら普段使ってるのが、他にちゃんとあるんだが…しかしなあ…うーん
408 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 19:13:45.86 発信元:111.86.147.163
(#゚ー゚) もう!それ使えば良いじゃん、早く行こうよ!
('A`) おう、言ったな?
ドクオは自転車を玄関前に立て掛けると、手の汚れを着物で拭い、シイをひょいと抱え上げた。
(;゚σ゚) あ、ちょっ、こら変態!
('A`) 跳ぶから舌噛むぞ〜
(;゚д゚) はあ!?
ドクオが、地を蹴る。瞬間、シイは音が消えたように感じた。
(; д )
しかし実際はそうでなく、風を切る音に虫や木々のざわめきがかき消されただけ。
シイは、星の瞬く夜空に浮いていた。
(#;д;) ひいぃやいやいやいやあああー!?
409 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 19:20:10.67 発信元:111.86.147.165
突然の急上昇に、無我夢中でドクオにしがみついたシイは、眼下の真っ暗闇を見、必死で視線を上へと逃がす。
('A`) 怖いか
ドクオと、眼があった。つい先程となんら変わらぬ彼の表情に、シイは不思議と、若干の安堵感を覚えた。
怖いことに変わりは無いのだが。
(#;д;) 怖いぃよ!何よいきならぁ!ワイヤーアクション?降ろしてっ!
('A`) まあ落ち着け、今落ちるから
(#;д;) 落ちるな上がれええええぇぇぇ!!
('∀`) ムリ
(#;д;) いやああああぁぁぁー!!
シイは、遊園地に行ったことがない。
もしもこの先、行くことがあったなら、絶叫系は絶対乗らないと堅く心に誓った。
410 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 19:26:55.49 発信元:111.86.147.165
('A`) まあ、減速ならできるんですけどねー
森の中に開けた草むらに着地する前、徐々に落下速度は落ち、ドクオはひとひらの羽のような柔らかさでもって、足をついた。
(*;д;) ひぐっ…うえええぇぇ…
('A`;) もう地面だからね、ごめん、ごめんね
森を抜け、田圃の中をうねる片側一車線の道路に出てからも、シイはしがみついたまま。
('A`) うーん…これ、通報されかねんな
(*;д;) 離しちゃやだぁ!
('A`;) しない、しないから
411 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 19:34:15.83 発信元:111.86.147.169
ドクオとしては、下半身の事情で今の体制だと少々歩きにくいのだが、しかしソレがシイにばれることも無いので、これはこれで良いだろうと抱えたまま歩いた。
弱々しい光量の街灯を幾つか越えると、やがてドクオの下半身も落ち着き、一軒の古びた商店にたどり着く。
('A`) こんばんはー。おうい、爺さん
( ´W`) はいはい、なんじゃ、なんじゃい何ですかい?こちとら夕飯を…
(*゚ー゚) こ、こんばんは…
( ´W`) …
(´W` ) )))
('A`;) まて爺さん早まるな通報やめろ
412 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 19:39:14.78 発信元:111.86.147.163
ワイシャツにスラックス姿の白髭を蓄えた老人は、ドクオに抱えられたままのシイを見て、即座に誘拐と判断したのだった。
( ´W`) お嬢ちゃん、本当に大丈夫かい?この鬼畜生に変なことされてないかい?イイコトしようぜとか言われなかった?
('A`) 何もしてねえよ糞爺!
( ´W`) だまっとれ!…お嬢ちゃん、正直に言って良いんじゃよ?無理してだっこされること、ないからね?
(*゚ー゚) はい、本当に大丈夫ですよ。ちょっと腰が抜けているだけです
(;´W`) 腰がっ!?
413 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 19:45:48.85 発信元:111.86.147.174
('A`) おい、なに想像してんだ
( ´W`) …ドクオ、貴様脅してるな?それとも洗脳か?…汚いなドクオ、さすが汚い!
(゚A゚#) やっとらんわ!
( ´W`) 犯人は、皆そう言う
(゚A゚#) 犯人じゃなくても皆こう言うだろボケジジイ!
( ´W`) それもそうじゃな…待っとれ、奥から持ってくる
ドクオの渡したメモを片手に、老人は店の奥からお米などを手提げ袋に入れて運び出してきた。
('A`) 助かるよ
414 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 19:53:08.26 発信元:111.86.147.176
( ´W`) なに、今月分の家賃に上乗せじゃ
シイを一旦降ろしたドクオは、腕に袋をひっかけると、今度はおんぶした。
( ´W`) 凄まじい犯罪臭だ
('A`) だろうな
( ´W`) それじゃあね、お嬢ちゃん。くれぐれも気を付けてね、何かされそうになったら家に逃げて来なさい
('A`) おいっ
(*゚ー゚) あはは…ありがとうございました
('A`) まったく…じゃあな爺さん
( ´W`) おーおー、さっさと行け
老人に見送られながら、ドクオは来た道を戻っていった。
着地した辺りも通り過ぎてしまったので、シイは訊ねる。
(*゚ー゚) とばないの?
('A`) とんでもいいのか?
(;゚ー゚) うぅ…
支援
416 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 20:01:38.43 発信元:111.86.147.166
思い出し、シイはドクオの背に顔を埋めた。
そこでシイは、ドクオが全く汗をかいていない事、自分は汗だくな事に気付く。
(;゚ー゚) あっ…ごめん、私、汗臭いよね…もう降りるよ
('A`) 別に気にならないけど…歩けるのか?
(*゚ー゚) うん、歩く
('A`) そうか
ドクオはシイを降ろし、歩調を合わせ隣を歩く。
('A`) …おい、すんごく今更なんだが
(*゚ー゚) なに?
('A`) 俺のこと、怖くないのか?
(*゚ー゚) 怖いよ
('A`;) あっ、ですよね…
(*゚ー゚) でも、ドクオはマシ。ぜーんぜん、マシな方、だから
('A`) そりゃ、誰と比べた話だ?
(*゚ー゚) …パパとママ
('A`) ふうん。世も末だな
417 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 20:07:21.19 発信元:111.86.147.177
そこら中の草むらがジイジイとがなり立て、街灯には大きな羽音が群がる道を、2人は無言で歩いた。
時折シイが木々の暗闇を見ては、得体の知れない恐怖で背筋を凍えさせ、そのたびにドクオの横顔で心を落ち着かせる。
どうしてそうするのか分からないまま、シイは何度も繰り返した。
やがて、帰宅した2人。
シイは再び汗まみれになってしまい、出かける前と同じくドクオが夕飯の支度をする間、シイは風呂に入り直す。
そこでシイは、風呂場のドアが磨り硝子で、ろくに知りもしない男に体の線をばっちり見られた事に思い当たり、恥ずかしさで湯船に顔を沈めていたら、すっかりのぼせてしまった。
(*"ー") あがった〜よ〜
('A`) …先に氷水でも飲め
シイは少し休んでから、火照りすぎな胃袋に素麺を流し込む。
(*゚ー゚) …ドクオは食べないの?
('A`) まだ腹減ってないからな。そっちは遠慮すんなよ?
(*゚ー゚) うん
418 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 20:12:27.89 発信元:111.86.147.168
風鈴と虫の声を聴きながら、シイは思う。
素肌に直接浴衣を纏っている事が、気にならなくなってきたように、目の前で自分の胸元をチラチラと見ているドクオの正体についても、そのうち気にならなくなるのだろうと。
シイは今までに出会った、どんな大人とも異なる雰囲気に、根拠なく期待をしているのだった。
(*゚ー゚) 暑いなあ…ねえ、扇風機ないの?
食事を終えたシイは、あつかましいとは思いつつ、口に出す。
('A`) あるぞ、ちょっと待ってな…よっこらセ、しょっと
爺臭く腰を上げたドクオがなぜ言い直したのかは、訊ねないほうが良いとシイは判断した。
(*^ー^) ふふっ…変な奴…
しえん
420 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 20:16:04.66 発信元:111.86.147.176
廊下を軋ませ、ドクオはプラスチックが黄ばんだ古めかしい扇風機を抱えてきた。
('A`) あったぞ。ほうら、扇風機だ。ちゃんと埃ふいてあるからな…かちっとな
(*゚ー゚) うひょーこれこれ!
シイは素早く扇風機の前に座り込み、ツマミを引っ張って首振り機能を固定にすると。
(*゚σ゚) あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
('A`) …
(*゚σ゚) み゛い゛ん゛み゛ん゛み゛ん゛み゛ん゛み゛い゛い゛い゛い゛い゛
('A`) …
(*^ー^) うひゃっはははははっ!久しぶりだあコレ!
('A`*) …
('A`) …え、久しぶりって 、おまえの家じゃまだ扇風機出してないのか?
(*゚ー゚) ううん。やるとぶたれるだけ
('A`) そうか、それじゃあできんわな
盛大に出遅れたが支援させてもらおう
422 :
JC@転載は禁止:2014/07/17(木) 20:22:01.92 発信元:111.86.147.164
言い忘れましたが連日投下です
今日はここまでにして明日続きを投下します
ありがとうございました
あ、ああ……乙
文章がうまい乙支援
今読み終わった乙乙!
>>427 うおおおおおお!
うああああああ!
ただのミスです脳内補完オナシャス!
なんて事はない、もともとミセリで書きためてたせいです!
ただ事情があってミセリを出せなくなったのでシイにしたんです!
すんません!
JCという単語で可愛さ倍増しやな
おいでなせ
432 :
JC@転載は禁止:2014/07/18(金) 17:45:13.60 発信元:111.86.147.170
(*゚ー゚) そうそう。いやあ、夏は扇風機ですなあ
('A`) そうですなあ
(*゚ー゚) …今の、忘れてね
('A`) 安心しろ、とっくだ
扇風機の風と、網戸からの夜風が心地良いのか、シイは座布団枕で畳に大の字に寝転がる。
ドクオは卓袱台に頬杖をついて、小さな身体をいっぱいに伸ばしたシイの、腋チラや胸元、そしてゆるんだ顔を眺めていた。
(*゚ー゚) ねえ、どうしよう…帰りたくないや
('A`) 気が済むまで、いたら良いさ
(*゚ー゚) うん…ごめんね、見ず知らずの、私みたいな子供をさ…迷惑だよね
('A`) アホだなあ…迷惑なら、見捨てているさ
(*゚ー゚) うん、感謝してる
('A`) しかしなぁ…俺はてっきり、早く帰りたがるかと思ったんだがな
433 :
JC@転載は禁止:2014/07/18(金) 17:52:38.61 発信元:111.86.147.166
(*゚ー゚) だって、怖いし。勝手に出てったから、帰ったら何されるか…それに此処、すごく懐かしくてさ
('A`) こんな寂しい山の中が?
(*゚ー゚) うん。この家はボロだけど、雰囲気はおばあちゃん家にソックリ。
小さい頃に行ったきりだから、よく覚えてないけどさ…でも、似てる
('A`) ならまた、ばあちゃん家に行けば良いんじゃねえの?
(*゚ー゚) 無理だよ…無理なの
('A`) …すまん。遠いから、とかじゃないんだな?
(*゚ー゚) うん。ママの方の実家だから、パパが行かせてくれないの
('A`) 離婚か?
(*゚ー゚) いや、離婚じゃないよ。ただママも、パパも、喧嘩してばっかりでさ。家庭内別居っていうのかな…まあ、そんな感じ
('A`) その痕も、とばっちりか…
言われて、シイは咄嗟に袖を直す。
しまった、暑くても隠したいから長袖を着ていたというのに、油断し過ぎたと、シイは思う。
支援
(*゚ー゚) 見ないでよ、恥ずかしいから
('A`) 恥ずかしがることないさ。誰にでも傷はある
(*゚ー゚) そういう問題じゃないの。デリカシーないな〜
('A`) まあ…そうだな、悪かったよ
(*゚ー゚) …ドクオは、どう思う?
('A`) 傷痕か?
(*゚ー゚) うん。中学生にしてキズモノだよ?
('A`) そうだな…舐めてみたい
(*゚ー゚) …は?
('A`) 俺ぁ、一度女の子の傷痕を舐めてみたくてな…
(;゚д゚) はあ!?ちょっ、キモッ!
('A`;) おいこら走んな!逃げんな!
ドクオ自重しろwww
(*>д<) きゃーきゃー!ちょっ、くんなあぁー!
('A`;) 待たんか!余所様の家で暴れんじゃねえ!
(;^ー^) ひええぇぇぇ!!
床が抜けてしまいそうなほど激しく、家中を駆け回った2人は、やがて元いた部屋にたどり着き。
(;゚‐゚) あ゛っ
('A`;) あぶねっ!
転びそうになったシイを、咄嗟に手を伸ばしたドクオが抱き止め、ようやく落ち着きを取り戻した。
抱き合うような体勢のまま、荒い息を整えながら理由もなく見つめ合っていたが、やがてドクオが提案する。
('A`) もう、寝るか
(*゚ー゚) うん
ドクオの腕がほどかれると、シイは浴衣の乱れと汗で肌に張り付く髪を直した。
(*゚ー゚) どこで寝ればいいの?
('A`) ああ、こっちだ
シイはドクオの背中を見つめながら、今夜はなかなか寝付けそうにないだろうと確信していた。
※
('A`) おきてるか〜…っと
翌朝、山の朝霧も落ち着き、鳥が鳴き始めた頃。
ドクオは朝食を作り終え、シイの眠る小部屋へ様子を見に来た。
障子戸を静かに、ゆっくりと開けてみれば、シイは部屋の中央に敷かれた布団の上で、右肩を下にし胎児のように丸まって熟睡している。
夜は涼しくなるからと、お腹にかけるよう言っておいた掛け布団は部屋の隅…寺のある山が見える庭側、網戸のそばにまで吹っ飛んでいた。
('A`) あーあー、派手にやっちゃって、まあ〜…
そろり、そろり、足音で起こさぬよう注意しながら、シイのお腹に布団を…。
('A`*) …いかん、プニプニペロペロしたい
いけっ……
涎をたらし、スヤスヤ眠るシイの浴衣は乱れており、重要な部分は辛うじて見えていないものの、襟がはだけて膨らみかけた胸の半分近くが露出し、腋元すらも覗いている。
('A`*) …起きちゃうかな
帯が解け掛かっているお腹は、チラチラと生地の隙間から肌色を覗かせている。
袴も大分ずり下がり、肉付きの良い臀部の割れ目が見えている。
それは微かではあるものの、故に背徳的な魅力に溢れていた。
('A`*) …ジュルリ…
(*"〜") うぅ〜ん…
('A`;) ひっ!
突然の寝返りに、理性を取り戻したドクオは、自己嫌悪に陥りつつ布団をかけ直してやると、自分の寝室へ戻った。
('A`) うっ…ふう。やれやれ
抜いてんなよ!!
やがて時計の針は8時をまわり気温も上がってきた頃、寝汗をたっぷりとかいたシイが目を擦りながら起きてきた。
(*"ー") おはよお゛〜
('A`) 先に風呂入ってきな、着替え置いとくから
(*"ー") そう゛する゛う゛〜
寝汗を流し、鼠色の浴衣に着替えて、ドクオの作った素麺を食べ終えた直後、家の戸を叩く音。
(*゚ー゚) あれ、宅急便?
('A`) いんや…ちょっとまってな
ドクオが慌ただしく玄関へ行き、残されたシイは食器を台所へと運んだ。
ひとまず流しに置いたところで、そこかしこが黒ずんだ壁に、大きな蜘蛛を発見。
(; ‐ ) …おぉぅ…
浅黒い手袋のようにも見えたその蜘蛛に凍り付いたが、すぐに、抱えている物に気付いた。
GOKIBURIであった。
(;゚ー゚) …任務、お疲れさまです、同志軍曹…通りで、出そうで出ないわけだ…
シイが嫌悪感をごまかすためにも、なんとなく敬礼をしていると、ドクオの呼ぶ声。
(*゚ー゚) はいはーい、なになにー?
('A`) 仲直りしたいってさ
(;゚ー゚) げっ!
('A`) こら、そんな反応するな
玄関の三和土に立っていたのは、昨日シイにからんだ、お面を被り、角を生やした2人。
| ^o^ | おはようございます
| ^o^ | 本日は晴天なり
(;゚ー゚) ま、また食べようとする気?
| ^o^ | 滅相も ございません
| ^o^ | とんでも ありません
| ^o^ | 昨日は ドクオの知り合いとは 露知らず 失礼しました
| ^o^ | 赦して下さい 人間とお喋りができたものですから 鼻息が荒くなってしまいました
(;゚ー゚) えっ、荒かったの?
| ^o^ | 少し からかってみたかった それだけなのです
| ^o^ | 私たちは 友人がいないのです
(;゚ー゚) えっドクオは?
| ^o^ | ドクオとは兄弟です
(;゚ー゚) そうなの!?
('A`) 一応な
シエンタ
どういう関係性なんだ
| ^o^ | ですので よければ私たちと お友だちになってください
| ^o^ | 骨とか いりませんから
(*゚ー゚) …
('A`) 遊んでやってくれよ
(*゚ー゚) ドクオ…
('A`) 悪さはしない、俺が保証してやる。悪さしたら八つ裂きだ
| ^o^ | もちろんです
| ^o^ | 誓います
('A`) …おまえも、友達少ないんだろ?
(*゚ー゚) え、なんで解ったの?
('A`) 俺も友達いないからな
(*゚ー゚) あっ…
('A`) まあ、とりあえず洗濯物干してからだけどな。よし小鬼ども、あの寺行くから一旦遊ぶ準備してきな
今日はリアルタイムで読める
※
シイの目的地である山が見える、ドクオの家の庭に、普段よりも1人分多い洗濯物が翻る。
('A`) そっち干し終わったか?
(*゚ー゚) うん!
('A`) よし、じゃあ待機だな
2人が洗濯籠をしまい、出掛ける準備を終えてすぐ、小鬼2人がやってきた。
| ^o^ | おまたせしました
| ^o^ | いきましょう
戸締まりを確認し、ドクオは埃を払ったクーラーボックスひとつ、ミセリはリュックに入れていた水筒と、ドクオの家にあった蚊取り線香を袈裟懸けに装備して靴を履いた。
(*゚ー゚) そういえば、2人は御名前なんていうの?
| ^o^ | 祐太朗です
| ^o^ | ブームです ハイカラ でしょう?
(*゚ー゚) いや、全然
| ^o^ | なんと
またミセリになってんぞー
ハハッまさか
まさか
ごめんなさい、でもこのまま続けます。各自の脳内で修正してください
よしリアルタイム遭遇
支援
('A`) それより小鬼ども、そりゃ何だ?
ドクオは祐太朗とブームの荷物を指さした。
| ^o^ | 伝家の宝刀 つりざお です
| ^o^ | 私が 持つは タモ網 です
| ^o^ | 背嚢には 他にも いろいろ
祐太朗がブームの背負っているリュックを軽く叩いたところで、山道へと差し掛かる。
良く晴れた午前中だというのに、細い道の先は樹木が茂って薄暗い。
にもかかわらず、シイは目を輝かせていた。
幾重にも蔦の絡まる大木や、町中では咲くことのない花、そこら中から聞こえる蝉や虫や鳥の声が新鮮なのだ。
('A`) 昨日は怖がっていたのにな
(*゚ー゚) だって独りじゃないもん
('A`) 順応はえーな、おい
(*゚ー゚) …頼るからね?
('A`*) 任せな
4人は、黒っぽい土の露出した山道を登る。
所々にある大きな石くれや草木の根、落ち葉や小枝で足を滑らせないよう、慎重に。
支援
(;>д<) びゃっ!蜘蛛の巣がっ!
| ^o^ | | ^o^ | ('A`) はっはっはっ
(;゚‐゚) うぅ…見えなかった…
('A`) 頭にまだついてんぞ、とってやる
(*゚ー゚) うん、えへへ…
艶やかな髪に、優しくドクオの手がふれる。
シイは、くすぐったそうに微笑み、ドクオは半勃ちになった。
しかし、周囲に感動している余裕はしばらく登るうちになくなっていった。
(;゚ー゚) ね、あと、どれ、くらい?
('A`) もうちょいだな…休むか?
(;゚ー゚) いい、のぼる
('A`) …わかった、転ぶなよ
ドクオがシイの隣、ブームと祐太朗が後ろにつき、シイの様子を気遣いながら登る。
かつて麓の人間が足繁く通っていた山道は、老人でも登れるような道のりなのだが、子供には辛い。
それでもシイは休まなかった。
汗だくになり息も荒い。
('A`) おい、倒れるぞ。ここで休む、いいな
(;゚ー゚) うん…そう、する
もう少しで寺がみえるのだが、その前に朽ちたお地蔵様の傍に皆で腰を下ろした。
シイは水筒のキンッキンに冷えた麦茶を飲み、ドクオがタッパーに入れてきた梅干しを食べる。
予想を上回るしょっぱさに悶えるシイを、3人で笑った。
('A`) 大丈夫か?
(*゚ー゚) うん
| ^o^ | では 行きますか
| ^o^ | 寺は すぐそこです
少し登ると、苔むした数段の石段。
支援する
>>456 ×少し登ると、苔むした数段の石段。
↓
○少し登ると、苔むした数十段の石段。
('A`) ゆっくり登れ。危ないぞ
(*゚ー゚) うん…
(;゚ー゚) とぉ!?
躓いたシイをドクオが抱えるようにして支えた。
(*゚ー゚) あっ…ありがと…
('A`) いいさ
偶然、支えた時に片手で胸を触ったドクオは安堵感と罪悪感と達成感を覚えた。
シイは触られた部位に頬を赤らめ、ドクオは下半身が熱くなる。
| ^o^ | どうかしましたか
(*゚ー゚) なんでもない…あ、何か見えてきた
| ^o^ | さあ 着きましたよ
石段を登り終えたシイの目に飛び込んできたのは。
(;゚ー゚) ボロすぎぃっ!!
半壊した、一目では何の建物か分からない有り様の廃寺だった。
エロくなりそうでならないこの空気がたまらん
从 ゚∀从 うるせえぞ
(;゚σ゚) えっ、あっ、すみません
長い白髪をかき乱しながら、寺の中から椛柄をあしらった着物姿の女性。
ただし、小さな角が生えていた。
从 ゚∀从 随分と久し振りに人が来たと思ったら、なんだよドクオに浚われたのか
('A`) ちげーよ何で決めつけんだよ
从 ゚∀从 おったてといて、法螺吹くんじゃねーよ
慌てて、ドクオは背を向けた。
おったつのは仕方ないだろ!
(*゚ー゚) ?
从 ゚∀从 あーあーゲスだねーカスだねー
('A`;) ちちちちげーし!マジ未遂だし!
从 ゚∀从 未遂かよ…それで、おいブーム、祐太朗
| ^o^ | はい母さん
| ^o^ | なんでしょう
从 ゚∀从 この子が、昨日話してた女の子か?
| ^o^ | そうです母さん シイさんです
| ^o^ | 今朝 友達になってくれました
从 -∀从 …そうか
(*゚ー゚) …あのう…
从 ゚∀从 おお、そうだ。シイちゃん
(*゚ー゚) はい
从 ゚∀从 私はハイン。こいつらの母親だ、よろしくな
(*゚ー゚) よろしくです
从 ゚∀从 シイちゃん、ドクオに変なことされなかった?大丈夫、正直に言いなさい、私が助けてあげる
(;゚ー゚) あはは…本当に何もされていませんよ
('A`) 泣くよ?ねえ俺泣いちゃうよ?泣き叫ぶよ?
从 ゚∀从 そうかい…さて、シイちゃん。家族仲悪いのかい?
(*゚ー゚) …
从 ゚∀从 わざわざ此処まで足を運んだのに、こんな事言うのも可哀想なんだけどね…多分、無いよ、御利益
(*゚ー゚) …
(*゚ー゚) …どうしてですか?
从 ゚∀从 今、君は私を視ているから。わかるでしょ?
私やブームや祐太朗、ドクオが、こんなにも平然と入り込めるんだ。この寺は見かけ通りの廃寺さ
びくりと体を強ばらせたシイは、無意識に表情をも固定した。
(*゚ー゚) …
从 ゚∀从 それに…そもそも神仏は、そんな細かい願いまでは…まあ、滅多な気紛れでもなきゃ叶えない。
し、叶えるにしても、だいたいは少しの後押しをするだけだ
ハインはシイに歩み寄ると、視線を合わせてやり、告げる。
从 ゚∀从 けれども君には、まだ縋れる物があるんだよ
(*゚ー゚) なんですか
从 ゚∀从 鬼さ。人は昔から、神も仏もダメならば鬼に縋った。君もそうすればいい
シイは迷う。
この地に来て出会った鬼という存在は、抱いていたイメージとはかなり違った。
しかしだからといって、鬼を頼るなど良い事だとは思えない。
幼い頃からのイメージ故に、人間とさして変わらない彼女の言葉も、何かの罠に思えるのだ。
ううむ……
从 ゚∀从 君が怪しむような罠でも何でもないさ
(;゚ー゚) …
从 ゚∀从 君は、友達になってくれたんでしょ?
誰の、と言いかけて、すぐ気付く。
从 ^∀从 感謝しているんだよ、あいつらが見える人間で、友達になってくれたのは君が初めてなんだ。嬉しいんだ、私は
(*゚ー゚) …
从 ゚∀从 私は君に恩がある。それを返すだけなんだよ
(*゚ー゚) …ねえ、ドクオ?
('A`) 良いんじゃないか?ハインは昔から人間好きだ、悪いようにはしないだろうよ
意見を求めたのを見たハインは、シイの顔を悪戯っぽくのぞき込む。
从*゚∀从 なに、なになに?随分と信頼してるじゃんよ〜
(*゚ー゚) 信頼って…そんなんじゃありませんよ
从*゚∀从 ええ〜そうなの〜?
(*゚ー゚) だって彼、変態ですもの
| ^o^ |
| ^o^ |
(*'A`) 罵られるのも…ゲフン!ゲフン!
从;-∀从 …ごめんね、怖かったよね、もう大丈夫だからね
高まる殺気と共に、ハインの角がみるみるうちに伸びた。
从#゚∀从 オラッ!歯食いしばれドクオッ!
(゚A゚) ひぎぃっ!?
(;゚ー゚) あはは…
※
その頃、シイ達の居る町を目指して列車に揺られている、年若く仲睦まじい1組の男女が、数少ない乗客の好奇心を集めていた。
ζ(゚ー゚*ζ 兄様、兄様
(´・ω・`) なんだい
ζ(゚ー゚*ζ 見て下さい、変な形の岩山です
(´・ω・`) そうだね
ζ(゚ー゚*ζ …もう、兄様ったらそっけないです
(´・ω・`) だって僕見覚えあるもの
ζ(゚ー゚*ζ それでも懐かしさを楽しむことができるじゃ、ありませんか。昔に訪れたのでしょう?
(´・ω・`) あまり思い出したくは無いのさ
ζ(゚ー゚*ζ あら
(´・ω・`) いや、良い思い出だったんだよ。今となっては寂しいだけでね
ζ(゚ー゚*ζ そうでしたの?ごめんなさい私ったら
(´・ω・`) 良いったら。まったく君というやつは、もっと自分に素直になりたまえよ、僕を気にしすぎなんだよ
ζ(゚ー゚*ζ ふふ、素直に兄様をお慕いしているのですよ。
私は兄様の為に存在しておりますもの…重荷であれば、ひと思いにお捨てになってくださいませ
(´・ω・`) はあ、まったく、君というやつは…
ため息を吐いたものの、男は女を抱きしめながら周囲からの視線など気にもせずに口付けた。
(´・ω・`) 確かに重いさ。けれど心地良い、だから背負っていたいんだ。
下ろしたって代わりに虚しさと寂しさを背負うんだ、想像するだけで薄ら寒い。あればこそ踏ん張れる幸せな重さだ、溺れたって捨てないよ
ζ(^ー^*ζ ふふふ…重いと言われることが、こんなにも嬉しいだなんて、ああ…兄様
今度は女の方から、頬に手を添え重ね合わせる。
ζ(゚ー゚*ζ ねえ、兄様。今の言葉、ミセリちゃんにも聞かせてあげて下さいね。
ミセリちゃんも自分が重すぎるのではないかと心配しているようでした
(´・ω・`) …君は本当に良い子だ。勿論さ
ζ(゚ー゚*ζ よかった。一緒に、この場に居たのなら良かったのですけれど…ミセリちゃん、とても残念そうでしたね
(´・ω・`) いくらなんでも連れては来れないもの、この仕事には
ζ(゚ー゚*ζ 兄様。この哀しみはしっかり癒してあげて。
ミセリちゃんは昨日成熟した証しを得たのですから、本当に何より今日は、兄様と共に居たかったのですよ
(´・ω・`) …え、マジで?
ζ(゚ー゚*ζ はい、マジです
(´・ω・`) マジか…通りでしおらしかったわけだ。
けど、なんだ、あいつどうして報告しなかったんだろ
ζ(゚ー゚*ζ それは恐らく、これからも避妊させないためかと
(;´゚ω゚`)
ζ(^ー^*ζ あらあら、冗談ですよ
(;´・ω・`) いや、有り得るぞ
ζ(゚ー゚*ζ 兄たるもの妹を信用せねばいけないのでしょう?
(´・ω・`) まあ言ったけども、最近なんだかミセリは焦っているように思えてな
ζ(゚ー゚*ζ ならば、なおのこと、そうですね、二人きりの旅行に誘いましょう。兄妹水入らずです
(´・ω・`) …君はどうする
こっちのミセリは誤字じゃなくあのミセリか
ζ(゚ー゚*ζ ミセリちゃんは、お留守番が増えてしまったのですから、少しは私が代わってあげないと…ねえ兄様、気になさらないで。
私はミセリちゃんも大切なのです、あの娘の気持ちは私も痛いほど良く分かるのです
(´・ω・`) …
ζ(^ー^*ζ だから、ね?
(´-ω-`) そうだね…わかったよ
(´・ω・`) 鬼退治が終わったら、直ぐにでも誘うよ
※
シイ達はハインを交えて、寺の裏手にある清流で遊ぶことにした。
大小様々な、山肌から崩れたままの形をした岩は多くが苔むしており、ブームらのくれた草鞋に履き替えたシイは彼女に手を引かれながら、タモ網で魚や虫等と戯れている。
('A`) …母親なんだなぁ…
从*゚∀从 ほら!シイちゃんそこそこ!
(*゚ー゚) えいっ!
(*^ー^) …やったあ、穫れた!やったよハインさん!
从*゚∀从 おおーすごいぞシイちゃん!良く穫れたね!
('A`) …
| ^o^ | どうかしましたか?
| ^o^ | あちらばかり見てますよ
シイとハインから少し離れた巨大な岩の上で釣り糸を垂らすブームと祐太朗は、となりで釣れた魚を腐りにくいように処理しているドクオに声をかけた。
('A`) いや、なに…俺にもあんな頃があったな、と…視姦なんてしてないぞ
| ^o^ | シイちゃんが羨ましいのですか?
('A`) さて、な
| ^o^ | では ドクオ 嫌いなのですか 今が
('A`) そんなことは無い、無いさ
時折、ドクオらには聞こえないように何か話しているシイとハインを眺めつつ、答える。
| ^o^ | それは めでたい
| ^o^ | よかった いや よかった
| ^o^ | けれどもドクオ
('A`) なんだ
| ^o^ | ドクオはもっと 多くの人間と遊ぶべきです
('A`) なに?
| ^o^ | 私達は 日頃考えていました
| ^o^ | 前から伝えようとしていましたが言い出せなかったのです しかし今日 この雰囲気ならば話せます
('A`) どうしてだよ
| ^o^ | 寂しさを楽しさに隠すことができます
| ^o^ | ドクオ どうか私達に遠慮しないでください ドクオは自由であるべきなのです
| ^o^ | 私達と違い 人の世を行き来しても良いと思います
('A`) 何言ってやがんだか…俺は、人を辞めたんだ
| ^o^ | そんなこと言ってるくせに 身体は正直なようですよ
('A`) 悔しいな…けど
ドクオは自身の頭を撫で回す。髪を梳くようにしても、たんこぶひとつにさえ触れない。
('A`) 事実、かもしれない
彼には、角が無いのだ。
続きは明日にします、ありがとうございました
尚、このペースでいけばあと7日かかる模様
なんだと……乙乙
ごめん、うそうそ、4日もあれば。
なんにせよ、もう幾日か、ここを使わせてくださいね
そうか。改めて乙
乙
483 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/07/19(土) 03:11:01.56 発信元:206.223.153.21
あの序章祭の続きの作品が読めるとは思ってなかった
おつ
何かすげー好みの雰囲気だ
序章祭2も懐かしく感じるな
第一回と同じくらい続ききてくれないかな
486 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/07/19(土) 14:07:37.46 発信元:49.98.91.53
乙乙
| ^o^ | あっ 釣れました しかしこれもドクオにあげましょう 家賃の支払いに 役立ててください
('A`) 良いのか?助かるよ。今月は山菜以外も言われてたんだ
(*゚ー゚) なになにー?たくさん釣れたの?
| ^o^ | ええ、大漁です
从 ゚∀从 おーやったじゃねえの…でもなんでドクオが魚籠を持ってんだ?
| ^o^ | ドクオの家賃の足しに と考えまして
(*゚ー゚) え、これを売るの?
('A`) いや、これがそのまま家賃になるんだ
(*゚ー゚) んん?
('A`) 一緒に買い物行った時に爺さんいただろ?山菜や川魚が好きなんだが、面倒くさがりでな。
俺に住処を貸す代わりにとってこさせるんだ…まあ、こんなん納めるだけで家賃払ったことにしてくれるから、ありがたい話だ
しえん
(*゚ー゚) へえ…優しいんだね
从 ゚∀从 見習っちゃだめだぞ。お金は優しさこそが仇となるんだからね
(*゚ー゚) そうなの?
从 ゚∀从 大人に成れば分かるよ…それよりシイちゃん、お腹空いたでしょ
('A`) ああ、そういやとっくに昼時だな。弁当食うか
(*゚ー゚) うん
从 ゚∀从 開けてる割に日陰で、土が乾き気味で、苔のない岩もある。あそこで食べようか
移動してから、ドクオはクーラーボックスを開けラップに包まれたおにぎりと水出し緑茶の入ったペットボトル、アルコールの含まれたお手拭きを取り出して、シイに渡す。
ついでに魚をクーラーボックスにしまおうとしたところ、ハインが止めた。
从 ゚∀从 こいつ貰うぞ。シイちゃん、魚は食べれる?
(*゚ー゚) えっ、はい
('A`) ああ、そういうことね
最も大きな1匹を懐刀で手際良く捌く。
从 ゚∀从 よーし、見てな
そしてシイの目の前で、ハインは、手の平から青い色の火を出して見せた。
(;゚ー゚) えっ!?
从 ゚∀从 すごいでしょ、種も仕掛けもないんだぜ。すぐ焼けるからね
(*゚ー゚) …本当に
从 ゚∀从 ん?
(*゚ー゚) 本物の、鬼、なんですね
从 ゚∀从 あー…まあね
シイはおにぎりを頬張りつつ、合間に初めて川魚を口にした。
(*゚ー゚) 美味しい…
| ^o^ | そうでしょう そうでしょう
(*゚ー゚) 泥臭いって聞いてたから…
| ^o^ | 綺麗な川ならば 美味しいものです 汚ければ海の幸であろうと 美味しくはありません
本当は 海も山も川も等しく美味しいのです
(*゚ー゚) へぇー、そうなんだ
| ^o^ | まあ 海の幸など 口にしたことはありませんけどね
| ^o^ | きさま なぜその台詞を口にした 台無しだ
(*^ー^) ふふっ
昼食を終え、少し休んでから、下山することになった。
('A`) …なんで、ついてくんの?
从 ゚∀从 せっかくだし、ダーリンにも会っておこうかと
('A`) そうかい
(*゚ー゚) ダーリン?
从 ゚∀从 そっ。こいつらの父親にして我が夫さ
(*゚ー゚) その方も、鬼なんですか?
从 ゚∀从 ううん、人間だよ
('A`) と言うか、一緒に買い物したときの爺さんだよ…
(;゚ー゚) ええっ!あの人!?
※
ハインはドクオ、シイ、ブーム、祐太朗と別れ単身で古びた商店に出向いた。
从 ゚∀从 おいっすー、生きてっかー?
( ´W`) なんじゃい、なんじゃい、どうした
从 ゚∀从 ドクオからの預かり品だよ
( ´W`) ほう…わざわざすまんのう
从 ゚∀从 いいさ。ついでだ
( ´W`) …
从 ゚∀从 …
( ´W`) まあ、なんだ。茶でも飲んでけ
从 ゚∀从 うん
店の奥にある畳敷きの広い部屋へと通されたハインは、室内をぐるりと見て、自然と微笑んだ。
( ´W`) ん?
从 ゚∀从 あれ、まだ飾ってるんだな
寿命差か?
支援
( ´W`) うむ
二人の視線は、一枚の写真をとらえている。二十半ばだった頃の彼と、今と変わらぬ姿の彼女。
( ´W`) おまえ前来たときも言うたろう、しまわないのか、と。
从 ゚∀从 そうだっけ?
( ´W`) そうじゃ
从 ゚∀从 そっか
( ´W`) うむ
从 ゚∀从 …
( ´W`) …
从 ゚∀从 …ねえ、やっぱり
( ´W`) しとらん、後悔など
从 ゚∀从 でも
( ´W`) 嫁さんがいつまでも若い、など。世の男なら一度は夢見ることだ。むしろ、おまえこそ
从 ゚∀从 そんなこと…ないよ
( ´W`) 本当か?ほれ、こっちこい
从*゚∀从 うん…
( ´W`) よしよし
从*^∀从 えへへ…
( ´W`) すまないな、鬼になれんで。今でも時々思うんじゃ、誰を犠牲にしてでも同じになるべきだったのかと
从* ∀从 いいの…だって、人間だからこそ、あなたを好きになったんだもん。それに、結局は同じになれないの。ドクオだって…
( ´W`) …
从 ∀从 やっと決心がついたから明日、話に行く…ごめんね
( ´W`) うん…うん。良い。おまえは、えらいぞ。立派な母親だ
从*゚∀从 ありがと…ねえ、今夜、良い?
( ´W`) 息子達はどうする、もう腹が減るころだろう
从*-∀从 ドクオに、頼んで来ちゃった
( ´W`) まったく。おまえは、本当にできた嫁だの
从*^∀从 うふふ…
※
('A`) ただいまー
(*゚ー゚) た、だいま
| ^o^ | おじゃまします
| ^o^ | おじゃまです
('A`) よーし、シイは手洗いうがいして風呂入れ…じゃねえや、洗濯物か
(*゚ー゚) 私、取り込んでおくね
('A`) 悪いな。ああ、二人は適当に座っとけ。いま飯作るから
| ^o^ | おてつだい します
| ^o^ | します
('A`) じゃあ頼む
三人が夕餉の支度…今回は四人分である…を終えた後に、風呂から上がった浴衣姿のシイも加わり、皆で食卓を囲んだ。
(*゚ー゚) そういえばさー、ドクオ達って汗かかないね
('A`) まあその辺は人間との違いのひとつだ…あれだけうごいたのに汗臭くも無いし、泥汚れも無いだろ?
(*゚〜゚) 便利だなあ…あ、これ美味しい
| ^o^ | その鳥肉は 私が調理したものです
(*゚ー゚) そうなの!すごいなあ…
| ^o^ | この 天麩羅もどうぞ
(*゚〜゚) ん…これも美味しい!
| ^o^ | どやっ
| ^o^ | おい貴様
('A`) まあそれを作ったの俺なんだけどな
(*゚ー゚) ええ…
緩やかで、賑やかな夕餉を終えると、ブームと祐太朗は洗い物をしてから帰って行った。
('A`) さてと…せっかくだし俺も風呂はいるかな
(*゚ー゚) いてらー
風呂釜の残り湯目当てに、そそくさと風呂場へ向かったドクオ。
独り残されたシイは、耳鳴りのしそうな静寂に包まれた。
(*゚ー゚) …あれ?
ふと外からの虫の音に気付き、納得。
(*゚ー゚) そっか…あんなに、賑やかだったもんね
リアルタイム支援
虫に混じって、金魚柄の風鈴の音が部屋に響く。
扇風機と、網戸を抜ける風が火照りを冷まし、浮ついていた心が落ち着きを取り戻す。
畳の上に寝転がったシイは、今更ではあるが携帯を取り出し、充電器に繋げた。
(*゚ー゚) …なんでかな、忘れちゃってた
起動し、眺める。
通信手段の回復、しかし素直に喜べない。
(*゚ー゚) ドクオ、携帯もってんのかな
思い立ち、探すとすぐに見つかった。シイの物より古いが、新品同様だ。
(*゚ー゚) これ、よく差し込み口が合ったなあ…
独り言をブツブツ言いながら、電源を落としてあったドクオの携帯を起動する。
(*゚ー゚) ほぼ初期設定のまんまじゃん…アドレス帳ひとりしか入ってないし。あのおじいさんかな?
シイは勝手にアドレス交換をし、登録してからドクオの携帯を元の通りにした。
(*゚ー゚) …どうしよう
大の字になって寝転がる。
自宅では、ほとんどやらない体勢。
着信拒否を設定したため、着信音に邪魔されることもない。
(*゚ー゚) …
安らかだった。
此処に来て、堂々と畳の上に寝転がることは、心地の良いものだと知った。
自宅では、毎日脅え泣いていた。
学校では孤独か、身体の痕を酷く言われるかのどちらか。
(*゚ー゚) おっかしーなー
しかし、ここでは独りじゃない。
痕をからかわれることもない。
怖い思いも、泣きもしたが、それは自宅で経験したものとは明らかに質が違った。
(*゚ー゚) 鬼の方が素直に謝れるって、どういうことなの…昔話じゃないんだから
段々と、普段の生活を無意識に思い出す。
考えないようにしても止まらない。
(*゚ー゚) 勝手に出てったから怒るだろうなー
身震いし、一番新しい傷をさする。
(*゚ー゚) …なのに、なんでかな…
('A`) ああ、良い湯だっ、た…ん?
入浴を終えたドクオは、シイの様子がおかしいと感じ、隣にそっと腰を下ろした。
('A`) …疲れたか
(*゚ー゚) うん
('A`) そうだな…明日はどうする、もう帰るか?
(*゚ー゚) …
('A`) …
さるったか?
(*゚ー゚) …ドクオ
('A`) おう
(*゚ー゚) 私、家が嫌い。親が嫌い。学校が嫌い。町も、あんまり好きじゃない
('A`) うん
(*゚ー゚) でもどうしてかな、私は帰りたいし、親には仲直りして欲しいし、学校も行かなきゃいけないの。おかしいね、何か間違ってるよ
('A`) うーん…
(*゚ー゚) だってさ、私さ、楽しかったの。御利益ないけど、どうせ本当にどうにかなるとは思ってなくて、ただ、現実逃避がしたかったし。
でも来て良かった…楽しかったもん
('A`) それは、よかった
しぃ……
(*゚‐゚) …でも帰ったら元通りなんだ
(*;σ;) また…また、戻るんだよ…やだ、イヤなのに…でも棄てられないよ…おかしいよ、わけわかんない!
シイは泣きながらドクオに抱きついた。
(*;σ;) 変だよ、変…
('A`) …なあ、シイ。おまえには今まで、逃げ道が無かったな
(*;σ;) うん…うん…
('A`) けど、あの寺を目指して、逃げ場ができたんだ
(*;σ;) はっ…なに…
('A`) 俺のとこに来い、シイ
(*;σ;) えっ
('A`) おまえが、耐えるのに、疲れたら…俺たちへと、逃げてこい
(*;ー;)
ドクオ優しいなぁ……
('A`) 俺やブームや祐太朗やハインに、助けて欲しいと願うんだ。
願えば、友だちを助けるなんて、わけないさ
(*;ー;) …うん
('A`) 嘘じゃないぞ、鬼をなめるなよ。人間には、できない事が、できるんだ。
まあ…すべて解決、とはいかないが…必ず力になるよ
(*;ー;) うん
('A`) 俺も、あいつらも、暇だからな、遠慮するんじゃあないぞ。
大丈夫だ、俺のアドレス教えるから、何かあったら直ぐに行くからな、大丈夫だからさ
(* ー ) うん
シイが落ち着くまで、二人は堅く抱き合っていた。
やがてシイはドクオから離れると、顔を洗ってから、胡座をかいているドクオの前に立つ。
(*゚ー゚) ドクオ、ありがとうね
('A`) 気にすんな
そして、目を逸らし頬を赤らめながら、訊ねた。
(* ー ) ドクオは、さ。なめたいんだっけ…傷跡
('A`) え、あ、まあそう言ったな
その言葉を受けたシイは、ドクオに背を向け。
('A`;) …おい
浴衣をはだけ、ゆっくりと上半身を露わにした。
華奢で、透き通るような柔肌に、いくつも残る虐待の証。
それでもドクオは、息をすることさえも忘れて、みとれた。
不思議と、起きなかった。
('A`*) …
うなじや肩まわりに、ほんのりと熟れるような朱が走り、耳を真っ赤にしたシイは、少しふるえた声でドクオに告げる。
(* ー ) わたし、ね…ドクオを、よろこばせてあげたいの…だから…
背は向けたまま首をまわし、流し目で艶やかな視線をドクオに向けて。
(*゚ー゚) ぜんぶ、あげる
( A )
ドクオは音もなくゆっくりと立ち上がり、シイを抱くように腕をまわした。
シイは、びくりと強ばるが、すぐにドクオの腕に自分の手を添える。
身長差があるため、背中を曲げ上からのぞき込むように、ドクオの顔はシイの横顔へ。
自然と、胸元が見える。
しかし腕によって頂は見えない。かまわず、唇で耳に優しく触れる。
二人とも期待感故に努めて静かにしているが、ドクオの息づかいに擽られて、シイが小さな声を漏らした。
不思議と、起きなかった。
なん……だと……
恥ずかしくなるような声色に自分自身で驚いたシイだったが、続いて首筋にも触れられ、さらにあえいでしまう。
驚きが勝りうなだれていた物も、その声と感触に刺激され、雄々しく立ち上がる。
緊張と興奮と背徳感でシイの思考は停止していた。
ふと、肌が濡れる。
ドクオの舌だ。
思わず身じろぎしてしまう。
ドクオは片腕でシイの腰を、もう片方で肩を強く抱く。
行き場に困ったシイの手は、浴衣を掴んだ。
(* ー ) ん…やっ…
宣言通り、ドクオはシイの傷痕ごと肌をなめている。
優しく、ねっとりと。
舌はゆっくりと下っていき、それにともなってドクオの大きな手が、シイの上半身を撫で回す。
首や腕や肩やお腹、そして脇や鎖骨や胸。
くすぐったさをこらえ抵抗はしなかった。
……ふぅ
( A ) おっと
やがて浴衣の生地にぶつかると、ドクオは屈んで両手をゆっくり、シイのくるぶしへ。
これから触られてしまうであろう部位を予想して、シイの息遣いはいよいよ荒くなり、反面表情は熱でとろけたように、甘く惚けてゆく。
そろりそろりと、浴衣の裾をまくりつつなで上げる合間も、シイの肌を舌が這いずり回る。
汗の塩気に新たなる扉を開いていたドクオの頬がゆるむ。
(*;゚ー゚) あっ
('A`*) おっ?
両手が御尻に達した時、ドクオは気付く。
シイは風呂を上がってからも掃いていなかった。
(*゚‐゚) …なんか、楽だったんだもん…
いじらしく弁明する子供らしさに益々刺激され、喉を鳴らして生唾を飲み込んだドクオは。
一気に浴衣をまくり上げ、シイの下半身をあらわにした。
おい止めろまさか
( A *) 少し尻を突き出して、もっと脚を広げて…いいぞ、良く見える
(* ー ) ふふっ、やらしい…
ドクオは、むさぼるように顔を埋めた。
(; σ ) ひゃうっ!
御尻に来る、人肌の感触と、無垢な割れ目に走る舌先、腿に食い込む指。
遅れてやってきた、羞恥心。
性的快感は、なかなか得られないが然しドクオに非はなく、それはシイの幼さ故の事。
けれどもシイ自身としては、くすぐったさの中にも心地よさがあって、特に舌先が割れ目に滑り込むたび、むずがゆいようで物足りない、曖昧な感覚が芽生えていた。
もっと知りたい、もっと感じたい…自覚したシイは熱を込めて誘う。
(*^ー^) ねえ、私、いれてみたいな…
('A`;) ……なん…だと…?
あまりのことに狼狽え、ドクオの一部は血の気が引いたように温和しくなってしまった。
だが、夜は長いのである。
※
処変わって同時刻、とある旅館。
ζ(゚ー゚*ζ 良い、お宿ですね兄様
(´・ω・`) うん、趣があるって言うのかな。なんだか懐かしくて、落ち着くよ
ζ(゚ー゚*ζ お布団もふかふかで。こうしている間も御仕事なさっている狐さん達に、後ろめたいくらいです。
それに、次はミセリちゃんも一緒だと、良いのですけれど
(´・ω・`) …デレ
ζ(゚ー゚*ζ はい、兄様
(´・ω・`) 二人きりなんだ。今夜くらい、もっとワガママになっても構わないんだよ?
ζ(゚ー゚*ζ あら、私は別に
(´・ω・`) ミセリがね、言っていたんだ
ζ(゚ー゚*ζ
(´・ω・`) 君が…お姉ちゃんが、時々ひどく寂しそうだと。
それは決まって、僕を見ている時なのだと。ミセリが言っていたんだよ
ζ(゚ー゚*ζ …あの子ったら…
(´・ω・`) 両親が死んでから、ミセリの家族は僕だけだった。けれど、あの晩、君が人間の姿となって現れた。
最初こそ戸惑っていたのだけれどね、ミセリは今では、君を姉として慕っているんだよ。恥ずかしくて、そうは呼べないようだけども
ζ(゚ー゚*ζ 私。私、てっきり実は…内心、私のこと疎ましく思っているんじゃないかしらんと…
(´・ω・`) 偽ったり、流されるがままに仲良くできるほどの器用さなんて、無いさ。
ただ、接し方が分からないのかもしれないね
ζ(゚ー゚*ζ そうなのでしょうか…いいえ、そうですね、ミセリちゃんは。
嗚呼、私は時折思っていたのです、急ぎすぎたのでは無いのかと
(´・ω・`) 何をだい
ζ(゚ー゚*ζ あの子が秘めていた想いを、私が無理矢理こじ開けて…
ミセリちゃんは、後悔しているのではないのかと…
普通の兄妹として穏やかに過ごしたかったのではないのかと
(´・ω・`) …考え過ぎだったみたいだよ
ζ(゚ー゚*ζ ええ、そうですね、そうなのでしょう。帰ったら私まっさきに、ミセリちゃんとお話します。
兄様を愛する女同士としてでなく、兄様を慕う姉妹となるために
(´・ω・`) それが良い。僕も安心するし、嬉しいよ。
君とは、本当の家族になりたいからね
ζ(゚ー゚*ζ ふふふっ…ああ、嗚呼。私、この姿になれて本当に良かった。
金魚のままではパシャパシャと跳ね回っても、可愛がられるだけで愛してはくださいませんもの
(´・ω・`) まあ、僕は人間だからね。眺めるのも良いが、こうして触れ合えるぬくもりを、求めるものさ
ζ(゚ー゚*ζ 兄様、家族なのですね。私、金魚なのに、ミセリちゃんと兄様と私で、家族なのですね
(´・ω・`) そうだよ、そうだとも
ζ(゚ー゚*ζ 嬉しい、嬉しい、嬉しい…あんなに憧れた、水面に写る兄様たちと同じになれるだなんて…ねえ兄様
(´・ω・`) うん
ζ(゚ー゚*ζ 今夜は、私だけを見て下さいますか?
(´・ω・`) 勿論さ、おいで…デレ
ζ(^ー^*ζ はいっ!
sien
※
シイと寄り添って眠っていたドクオは、日も昇っていない時間に目覚めた。
隣のシイを起こさぬよう布団から出て、そういえば裸だったな、と今更顔が熱くなる。
('A`) さてと
身支度を整え、簡単な朝食を作っていると。
从 ゚∀从 よう、おはよう
まるで、初めからそこに居たかのように、ハインが壁にもたれ掛かりドクオを見ていた。
('A`) …勝手に入るなっての
从 ゚∀从 それ、シイちゃんのか。だめだよもっと栄養あるもの食べさせなくちゃ
('A`) うるせえ…どうしたんだよ
从 ゚∀从 なあドクオ…話があるんだ
('A`) これ作ったらな
从 ゚∀从 玄関で待ってるけど、できればシイちゃんに聞かれたくない
('A`) わかった
ハインが出て行った後、急いで作り終えたドクオは一応書き置きも残して玄関へ。
('A`) 裏手で話そう
鬱蒼とした森へ分け入って程なく、底がスッカリ埋まった枯れ井戸があり、ドクオはその縁に腰掛け、ハインは立ったまま。
('A`) それで?
从 ゚∀从 うん。あのさ、ドクオはシイちゃんの事、どう思っている?
('A`) 力に成ってやりたいよ
从 ゚∀从 それは、手を出したからか?
('A`) 違うね、断じて違う
从 ゚∀从 そうか、ならば尚更、おまえを人間に戻さなくちゃな
ドクオの両目が見開かれ、腰掛けている井戸の縁を無意識に強く握る。ヒビが入った。
('A`) …なんでだよ
从 ゚∀从 昨日、川でシイちゃんと遊んでいる時な、訊いてみたんだ…もしドクオが人間だったら、どう思うってな
支援……
('A`) そんなこと話してたのか
从 ゚∀从 ああ。そしたらシイちゃん言ってたよ…それはステキです、ドクオと、ちゃんと一緒になれるから…てな
('A`) ほう…え、ちゃんと一緒ってどういう…
从 ゚∀从 たぶん、普通に結婚して家庭持てるって事じゃねーの?
('A`) …
('A`) え、なにそれ怖い、JCってそんな考えできんの?
从 ゚∀从 しらねーよ推測だよ。けどさ、おまえがあの子の力に成りたいんならさ…あの子の親をどうにかするだけじゃなく…
('A`) …
从 -∀从 おまえが、一緒にいてあげるのが、良いんじゃないのか?
( A ) …
暫しの静寂。
虫の音が、風に擦れた木々の音が2人に染み入る。
今日は以上です、ありがとうございました
乙んこ。ペロペロのとこでしぃが男の娘かと思ってしまいましたごめんなさい
531 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/07/19(土) 23:23:42.47 発信元:206.223.153.21
おまえ、あにさまの作者だな
あんまり作者特定するのはいかがなものかと。
それにこの人基本シベリアでしか書かない人よ?
と言うてはみたものの、もしもあにさまの人だったら俺の方が失礼だな……
間違ってたらすまん
いや、
>>532 があってるよ
あにさまのようですだっけ?それは違う方のだよ
('A`) …戻ると…戻ったら、俺はどうなる?一瞬で老衰するのか?
从 ゚∀从 浦島太郎とは違うさ
('A`) そうか、いや、それより、そんなことよりもだ。
戻るって事は…見えなくなるかも、しれないんだろう?
从 ゚∀从 …可能性は高い。だがシイちゃんのように、都合良く視えるかもしれない
('A`) シイの場合は、ごく希だろう。
もとの質と、ここの土地に来たこと、強い思いがあったこと、俺が近くにいたことが重なった結果だろう。
シイだって、ここを離れれば視えなくなるかもしれないのに…
从 ゚∀从 いや、一度鬼と化したおまえなら、常人ならざる能力が残るかもしれないぞ
('A`) じゃあ仮に、仮にだ、視えるとしよう、変わらず会えるとしようか
从 ゚∀从 なにか問題があるのか?
('A`) 俺…かなり先に死んじまうじゃないか
从 ゚∀从 …そう、だな
('A`) あんた、昔言ったよな、自分の夫が老衰していくのを見るのは辛いって。俺は平気なのかよ?
从 ゚∀从 そんなわけないだろ
('A`) じゃあ、どうしてこんな事言うんだよ
从 ゚∀从 ドクオは…昔からドクオには、もっと良い道があると思っていたんだ
('A`) 良い道?なんだよそれ、俺は遠くへ行った方が良いって言うのか?俺は邪魔なのか?
从 ゚∀从 違うそうじゃない、ドクオにはもっと幸せになって欲しいんだ。
ドクオだって、違う所で人並みに暮らしたりしたいんだろう?だから、こんな小屋で…
('A`#) ちがうよっ!!
从;゚∀从 えっ?
支援!
('A`#) 俺はみんなから離れたいからココに住んでるんじゃない!
('A`#) 確かに、人並みの暮らしというやつに憧れた時期も、あったさ!
从;゚∀从 そうだろ、だから…
('A`#) けど気付いたんだよ、人並みってのは人間の家族がちゃんといて、人間の仲間がいるから成り立つんだ。
わざわざ町まで行って観察したら分かったよ、本当に独りで生きてる奴と、俺との違いがな
从;゚∀从 えっ、と
('A`) …
声を荒げたせいで、ハインが狼狽えている。
それに罪悪感が湧いたドクオは、幼子が拗ねている姿と自分を重ねた。
なぜ解ってくれないの?当然だ、自分ですら整理がついていないのだ。
('A`) …俺は、あんたらを家族だと思ってる。本当の家族ってのが、どんなものかは知らない、でも漠然とこんな感じなんだろうって過ごしていた
从;゚∀从 …
('A`) 人間辞めて、もう長いこと過ごしてきて…俺は、あんたらと静かに過ごせるなら、それで幸せなんだと気付いた
从 ゚∀从 …
('A`) このクッソボロい家に住んでるのは、あんたらを避けてるからじゃない。あの爺さんが…あんたの夫が昔住んでいたからだ
('A`) 人寄りの身体の俺が、あんたらに迷惑をかけずに、かつ繋がりを感じる、アンタらを家族だと意識することができる場所なんだ…意外と住みやすくて気に入ってるよ
从;゚∀从 迷惑だなんて、そんなの
('A`) 俺が、気にしちまうんだよ、ただのわがままみたいなもんだ、気にされると俺が嫌になるからやめてくれ
しえーん
从;゚∀从 でも…ねえ、そんな風に気を使って、それってやっぱり…
从; ∀从 私は、母親には成れてないって事じゃないか
今度はドクオが狼狽える番だった。
('A`;) 違う、違うんだよ、俺の…理解が足りてないんだ、母親って…
家族っていう存在が何なのか、解らないってだけでさ…
从; ∀从 でも、普通家族って、もっと自然に関係を認知しているじゃないか。
それなのに、意識しないと分からなくなるだなんて、それは変だよ
('A`;) いや、確かにそうだろうけどさ。
俺が意識しようとするのも、家族であるという前提があって…
それを維持したいという欲求が生まれるってことは、俺はアンタの子でありアンタも母親として成立しているわけでさ
从; ∀从 でも、だって…ドクオとの距離感は、不自然なままじゃないか。
普通の親子ならそんな考え必要ないはずなのに
('A`;) アンタが、もっと円満な家族に憧れているのは、知っている。俺だってそっちの方が良いと思う…
けど、解らないんだよ、どうやったら違和感も無理矢理感もなく親密な家族仲に成るのか。
どうして家族だからという理由で心をさらけ出せるほど近しくなれるのか…まだ、理解できないだけなんだ。
好き嫌いの次元じゃないんだよ
从; ∀从 …生まれたときから一緒なら、理解できたのかな
('A`;) それは解らないって…でも、兄弟や親を他人としか捉えられない人間は、確かに居たよ。見たことがある。
それに、里親なんてちらほらある話だ、だから、あんた個人は悪くないんだ。
悪いのは感性に欠陥のある俺なんだ
从; ∀从 欠陥だなんて…
('A`;) とにかくさ、俺はアンタに助けて貰って、感謝してる、歪だけど家族だと思ってる。それで良いじゃないか
从;゚∀从 ドクオ…
ハインは、恐る恐る、ドクオに触れる。普通にスキンシップができる世の母親を、羨みながら。
从*;∀从 ごめん、ごめんね、ごめんね…
ドクオは、黙って抱き締められ。腫れ物を触る感覚で、ハインを抱いた。
('A`;) …あんたは悪くない、なにもおかしくは無いんだ
ドクオは後ろめたさから、ハインの体の感触を意識しないよう努めていた。
人間には不可能なレベルで若さを保つハインに対し…母親という感覚が解らず、家族をも他人としか見れない場合。
人間に近いドクオにとっては、1人の恩ある、魅力的な女性なのである。
下半身に熱が集まりかけた。
…泣きやんだ後も寄り添い続け、気付けば日はすっかり昇り、鬱蒼とした茂みも賑やかになっていた。
从*-∀从 …
('A`) …落ち着いた?
从*゚∀从 うん
('A`) そうか
ハインはあっさり離れると、思い切り背伸びをした。
从 ゚∀从 はーあ…やれやれ
この作者の家族ネタは毎回心抉られる……
支援
('A`) なあ
从 ゚∀从 んー?
('A`) 考えとくよ、一応
从 ゚∀从 ああ、そうしてくれ
一陣の風。
木の葉やら塵やらが舞いあがり、ドクオは思わず目をつむり、再び開けたときハインの姿は無かった。
('A`) …母さん、母さん、お母さん…
ドクオが何処へともなく発した言葉は、雑音並に虚しい響きでしかなかった。
(*゚ー゚) あ、おかえり!
('A`) ただいま
(*゚ー゚) もう、せっかく一緒だったのに
('A`) ごめんな。朝飯食べたか?
(*^ー^) うん!
痛みで内股気味のシイは、それでも健気に笑顔でドクオに抱きつく。
なでてやりながら、居間へ。
('A`) …シイ、まあ座れ
(*゚ー゚) うん
シイはドクオの膝にすっぽりと収まった。
('A`) …
(*゚ー゚) ?
('A`) きかせてくれ
(*゚ー゚) なあに?
('A`) 俺が人間になったら、どうする
(*゚ー゚) 喜ぶ
('A`) …鬼でない、人間の俺じゃ、何の力にもなれないぞ?
(*゚ー゚) んー、それは勘違いだよ。
傍にいるだけでドクオから貰えるんだよ、力を。
奮い立たつんだよ、私が。好きな人が居るって、そういう事でしょ
('A`) そう、なのか?
(*゚ー゚) 私ね、もう痕が恥ずかしくないの。だってドクオは受け入れてくれたもの。
両親だってそう、帰る場所をくれたから、なんとか立ち向かえるよ。
特別でなくたっていい、ドクオ達が、優しくしてくれたからなの
支援
しぃ良い子やなぁ
('A`) おまえ…
(*゚ー゚) ドクオ、私もきかせて。どうして、鬼になったの?
('A`) ん、おれか
(*゚ー゚) 聞かせてくれなくちゃ、ずるいよ
('A`) そうだな、俺も打ち明けなきゃな。とは言っても大した話じゃないぞ
(*゚ー゚) まあまあ
('A`) えーとな、今は昔、ここらで行き倒れた若い夫婦と、その息子がいたんだ
(*゚ー゚) うん
支援しえーん
('A`) 旅をしていたらしいその3人は、ここらでいよいよ精も根も尽き果て、もはやイヌの餌食になるのを待つばかりだった。
そこに、おどろおどしい1匹の鬼女が通り掛かり、何を思ったかイヌを追い払うと、倒れ伏している夫婦の傍へと座り込み、獣の唸りとも、雷鳴ともつかない不気味な声で訊ねた。
『 なにゆえに そのような まなこを しておる なにゆえ うらまぬのだ 』
('A`) 夫婦は一瞬呆けたが、か細いながらも返事をした。
『 辛く 寂しく 悶え続ける日々と 儚くも 望んだ最期と どちらが幸せか 』
('A`) 鬼女は、納得したらしく顎に手をやり、唸った。
腰を上げ、まだ幼い息子をつまみ上げると、また訊ねた。
『 ともにいくがよいか うつつにのこすがよいか 』
('A`) 夫婦は、あまりの驚きに目を見開き、息も絶え絶えに、鬼女へすがりついた。
そして訊いたんだ
『 助かるのか その子は七つを越せるのか 』
('A`) 鬼女は、大きく裂けた口から鋭い牙を覗かせた。
そいつなりの笑顔を見せながら断言した
『 こせる 』
('A`) それを聞くや否や、夫婦は最期の力を振り絞り、鬼女に頼んだ
『 遺すが良い 』
ドクオ幾つなんだ
('A`) 鬼女は、まだ息子が息のあるうちに、夫婦の亡骸を大岩の上にやると首をはねた。
そして溢れ出る夫婦の血を息子にくまなく浴びせ、沢の水と混ぜてたっぷりと飲ませた。
さらに鬼は夫婦の亡骸を平らげた後、自らの乳を息子に飲ませた。
他にも何かしらをやった末に息子は生き延び、晴れて7つを迎えた。
迎えたその日、息子は人から鬼へと堕ちた
(*゚ー゚) …
('A`) 息子は鬼子としてスクスクと成長し、人でいう青年の見た目になったころ。
鬼女は人に娶られて実子を成し、非凡ながらもささやかな家族となった…こんなとこだな
(*゚ー゚) …そう、だったんだ
('A`) そうさ、くだらない話だ
支援
さるった?
(*゚ー゚) そんなことないよ、私にとっては大切なお話だよ…ドクオ、ありがとう、話してくれて
('A`) …怖くないのか?こんなやつに抱えられてんのに
(*゚ー゚) だって、好きだもの
('A`) …
(*゚ー゚) ドクオは?
('A`) ああ…まあ、おあいこってことで
(*^ー^) あはっ、なにそれ、照れ隠し?
('A`) うるせ
(*゚ー゚) ふふ…あっ、そういえばドクオは、どうやったら人に戻るの?
('A`) いや…
(*゚ー゚) ドクオ、教えて
('A`) …
( A ) …魂を…
(*゚ー゚) なに?
('A`) 生贄の魂を、使うんだ
(;゚ー゚) え…
うひゃあ
不意に、物音。
('A`) ん?
何かが落ちたような音の先には、異様に小柄で、胴長の、狐。
('A`;) にげるぞっ!
(;゚д゚) へっ?
ドクオは手近にあった団扇を狐に投げつけ、シイを片手に抱え上げ、もう片方で網戸を破りながら外へ。
突然のことに思考が停止しているシイをよそに、ドクオは裸足であるのも厭わず、全力で土を蹴る。
しかし、前に進んだ途端に景色は一変した。
('A`;) なに?
一面のススキ、穂垂れたススキ、狐色のススキ、立ち尽くすドクオ、一面のススキ。
けれども地平線には山すらない。
ススキヶ原と秋の空、非現実的な二面世界。
まさに、狐につままれた気分。
( A ;) あっ
そして気付く、重みのない虚ろな片手、消えたシイ。
彼女は、ドクオが土を蹴った場所に投げ出されていた。
急展開!
(;゙σ゚) いたた…あれ?ドクオ?
イ从゚ ー゚ノi、 おやおや、怪我は?
(*゚‐゚) だいじょうぶ、です
イ从^ ー^ノi、 それは、良かった
(*゚‐゚) でも、誰ですか?
イ从゚ ー゚ノi、 見て分からんか、この美しき耳と尻尾が分からんか
(*゚‐゚) …狐?
イ从゚ ー゚ノi、 うむ、そうだ
狐の耳と尻尾を持ち、タイトなシャツとジーンズでその身を包んだ、美しい女性が、シイに手を差し伸べていた。
本能的に、その手は弾かれる。
イ从゚ ー゚ノi、 おやおや、痛い痛い
(*゚‐゚) あなた、さっきの狐と関係あるんでしょ?彼はどこ?
イ从゚ ー゚ノi、 鬼なら、そこに
女性は、シイのすぐそばを指さす。
そこには、雑草と、羽虫。
(#゚д゚) バカにして!
イ从゚ ー゚ノi、 いやいや、居るよ
(#゚ー゚) 何が言いたいのよ?
イ从゚ ー゚ノi、 そこの結界の、中にいるよ
(;゚ー゚) …見えないだけってこと?
イ从゚ ー゚ノi、 触れもしない、そんなとこだよ
ふと気付けば、シイの周りには先程あらわれた、小柄で胴長の狐達。
一定の距離で囲み、シイをじっと見つめている。
(;゚‐゚) ドクオをどうするつもり?
イ从゚ ー゚ノi、 自分のこれからよりも、まずそこが気になるんだ
(;゚‐゚) そうよ
イ从゚ ー゚ノi、 なあに待っていれば、すぐに戻るよ
(#゚皿゚) だめ。迎えに行く
イ从゚ ー゚ノi、 君は入れない、ここで待つんだよ
シイが女性を睨みつけ。
同時に、ドクオも1人の若者…ショボンを睨みつけていた。
(;´・ω・`) おっかないんで睨むの止めて貰えません?
('A`#) ならさっさと帰せよ
しえんた
ここでショボンか……
(´・ω・`) いやあ、こちらも仕事なもんでして、それは無理なんですよ
('A`) 仕事だと?
(´・ω・`) ええ、はい
作務衣に地下足袋という出で立ちの若者は、手にしていた3メートルほどの素槍を構える。
現代の複合素材を用いたらしい柄と、丁寧に造られたであろう曇り無い穂は、明らかに使い込まれていた。
('A`) どうしてかなあ、静かに暮らしていたつもりなんだが
(´・ω・`) きっとそうなのでしょう、けれども鬼に変わりはないのです
('A`) そうかい、俺は、鬼なのかい
(´・ω・`) 少なくとも、ヒトではありません
('A`) まあ、そうだな
ゆらり、ショボンが前へ。
瞬間、ドクオの眼前に迫る穂先。
咄嗟に真後ろへ倒れ込み回避、そのまま横跳び。
引きながら下へと向かった穂は柔らかい土にはねて、その勢いのまま横に流れ、ドクオの肩を掠める。
槍に施された呪術が肉を焼いた。
千切られたススキが羽毛のように宙を舞い、ドクオも飛び退き、遠くへ。
('A`) すげえな、こんな草茫々なのに
胸、場所によっては首まであるススキのせいで、屈めば姿は遮られる。
視界は良くないのだ。
それなのにショボンは、まるで全て見透かしているよう。
しかも槍を当たり前のように振るっているが、少しの修練で出来ることではない。
('A`) いや、そうだよな。わざわざ不利な場所に連れ込まないよな
(´・ω・`) ええ、その通りです。なにせ仕事なものですから
('A`) わざわざそんな武器を使うのもか?
(´・ω・`) 事情がありましてね
('A`) まあいいか…いや、そんなことよりだな、俺は誰も殺してないぞ
(´・ω・`) 今はまだ、とつくのでしょう?風の噂で聞きましたよ…女の子に淫らな行為をした事も。
ヒトに成るために、ヒトの魂が必要だという事も
ショボンは槍の中ほどを持ち、じりじりと接近。ドクオは動かない。
('A`) 風の噂ね。さっきの管狐は、オマエのものだろう?なあ、ショボン
自身の名を…尤も、略したものではあるが…言い当てられ、思わず足が止まる。
(;´・ω・`) …
支援支援!
('A`) そんな顔するなよ。オマエが覚えているかは知らないが、俺は覚えてるぜ。俺まで溺れるかと思ったからな
(´・ω・`) …ああ、そうか。似すぎだとは、確かに思っていたのだけれどね
ショボンは槍を握り直す。
その胸中には懐かしさと喜びと、哀しみが同時に去来していた。
(´・ω・`) ドクオ、なのかい?
('A`) そうだよ
ショボンは少年時代の夏に、家族で遊びに訪れていた。
山の麓、シイが遊んだものよりも、ずっと大きな川で遊んでいたショボンが深みに足をとられ溺れかけたところを、ドクオが助けたのだ。
(´・ω・`) そうか…だけど、まいったな。あの時は鬼だなんて夢にも思わなかったよ
('A`) そうだろうよ
(´・ω・`) 信じたくないね、幻想を見せられているか、記憶を読まれたか、なんにせよ動揺させるための嘘と思いたいよ
支援、今から読む
読んでるよ
('A`) そんな器用なら、こんな状況には成らないし、嘘ではない…ただ、同情くらいは期待したけどな、甘くないか
(´・ω・`) …キミが
ショボンは再びにじり寄る。ドクオは尚も動じない。
(´・ω・`) キミが。ヒトであるならば。僕と同じ時間、同じ身体、同じ世界で生きていたのなら…どんなにか素晴らしい事だろう
2人の脳裏にそれぞれ大切な女性が浮かぶ。
人間であるショボンは化け物であるデレを、鬼であるドクオは人間であるシイを。
('A`) だが残念、そうだったのなら俺はオマエと共に溺れ死んだろうよ
(´・ω・`) わかっているさ
ショボンが一息に踏み込み、ドクオの腰に穂が打ち付けられた。
強烈な痛みに声をあげる。
…それは、廃寺でハインの帰りを待っていたブームと祐太朗も同じ。
朽ちた御堂に転がされ、拳を握り歯を食いしばっていた。
| ^o^ | 痛いです
| ^o^ | もう やめてください 死んでしまいます
ζ(゚ー゚*ζ あらあら、うふふ。御上手ですこと
体中傷だらけの2人とは逆に、無傷でニコヤカに宙に浮いているデレは、着物の汚れすらもない。
ζ(゚ー゚*ζ お二方は、被虐趣味なのでしょう?私のような若い女に責められることによって、至極の快楽を得るのでしょう?それなのに止めて欲しい、などと…
ζ(^ー^*ζ ああ、わかりました。すみません、私、頭の方は締まりの悪い女でして、ようやく解りました。
フリ、というものですね
止めてあげて……
人間ってこわい
ブームと祐太朗の首に、水が輪を無しまとわりついた。まるで生きているかのような、CGアニメーションのような光景。
| ^o^ | ひぎっ!
| ^o^ | がっ!
2人は穴だらけの天井に触れそうな高さまで浮き上がり、首吊りの如く、水の輪に絞められる。
ζ(゚ー゚*ζ まあ、気持ち良すぎて涎を垂らすだなんて
もがいても、もがいても。
触れれば確かに水なのに、いくら暴れても抜け出せず、今にも首が千切れてしまいそう。
ζ(゚ー゚*ζ うーん、ちょっと見苦しいわね
不意に水の輪は霧散し、2人は床に叩きつけられた。床板をつきやぶり、獣臭い土埃に汚れる。
|:::^o^::| う…
|::^o^::| げほっ
ζ(゚ー゚*ζ まあ、まあ。遊び盛りの男の子でも、そこまで汚れませんよ
2人は、どこからともなく浴びせられた大量の冷水に洗われた。
| ^o^ | さっぱりしました これだけは 感謝します
| ^o^ | 感謝だと アホか
ζ(゚ー゚*ζ そうね、感謝はいらないわ、欲しいのは居場所だけだもの。
ねえ、お二方、好い加減に教えて頂戴。あなた方の御母様は何処にいらっしゃるのかしら?
| ^o^ | すぐ他者に頼るのは 良くありませんよ
どうなってしまうの…
この二人だと緊張感が伝わらんのは何故だ
もうあかんのか……
ζ(゚ー゚*ζ …本当に、そういう性癖なのかしらん
| ^o^ | あなたも 分かっているのでしょう?
ζ(゚ー゚*ζ …
| ^o^ | 立場が逆ならば あなたの答えも 同じはず
ζ(゚ー゚*ζ そうね
从 ゚∀从 そうだろうな
| ^o^ | | ^o^ | ζ(゚ー゚*ζ …
从 ゚∀从 イエーイ!
|; ^o^ | |; ^o^ | ζ(゚ー゚;ζ ふぁっ!?
デレは、突然背後に現れたハインに驚くあまり、延びてくる手に反応しきれず、首根っこをつかまれ、引き倒された。
ここでっ
从 ゚∀从 おい2人とも、これ飲め。薬だ
ハインはデレの首と背を片手と膝でおさえつけながら、残る手でブームと祐太朗に小さな瓢箪の入れ物を投げた。
从 ゚∀从 あとで慰めてやる、だからそこでちょっと待ってな。おしおきしなくちゃだから
ζ(゚‐゚;ζ ひっ…うそ、力が封じられて…
角が普段よりも遙かに伸びたハインは、デレの髪を掴み、御堂の外へ引きずり出した。
从#゚∀从 オラッ!脱げよクソアマがああああ!!魚ごときがいっちょまえに服なんか着てんじゃねえ!!生臭えんだよテメェ!!なにヒトに化けてんだ調子のってんじゃねえぞオラァッ!!
ζ(;д; ζ あっ!や、いやぁっ!
从#゚∀从 うるっせえええ!カスだらけの臭くてきったねえトコ曝されたくらいで泣いてんじゃねえよコラァ!!こんクソがオラッ死ねオラッ!!
ζ(;д; ζ ぐべっ!ガハッ、オエェッ…あ゛っ!いたっ、あひいぃっ!!
从 ゚∀从 ハインリッヒ強すぎ
悲しい結末しか見えない
鬼もこわいね…
590 :
JC@転載は禁止:2014/07/20(日) 23:29:29.59 発信元:111.86.147.176
デレは裸にされ罵倒されつつ踏みにじられ蹴り飛ばされ転がされ叩きつけられ殴られて。
そのままの流れで廃寺の前の苔むした階段から投げ飛ばされ、意識を失った。
从# ∀从 ハァーッ…ハァーッ…ハァーッ…
激しく肩を上下させ、熱く荒い息遣いのハインに、ブームと祐太朗が恐る恐る声をかける。
| ^o^ | あの…母さん?
| ^o^ | 落ち着きましたか?
从#゚∀从 ブーム、祐太朗
| ^o^ | はい
| ^o^ | なんでしょう
从 ゚∀从 おそくなって、ごめん
| ^o^ | いいのです、なにもかも
| ^o^ | それよりも
2人は、ハインを強く抱き締めた。
| ^o^ | | ^o^ | おかえりなさい、母さん
从 ゚∀从 …
从 ;∀从 ただいま、ただいま…
どっちも大切な家族なのになぁ……
続きは明日にします
やはり支援があるとうれしいものです、ありがとうございました
乙、せつねえ
乙乙!誰にも非はないのが余計悲しい
今日で休みがおわるでござる
働きたくないでござる
赤城しぐれ美味しいでござる
昨日の続きを投下するでござる
その頃、ドクオはショボンを興奮させていた。
ショボンの攻撃を幾度となくかわし、時には反撃さえしてみせるドクオとの戦いが、楽しいのだ。
(*´・ω・`) ふふ…ふふふふふ
('A`;) このっ!
槍は持ち手を滑らせ、柄を保持する位置を自在に変えることで間合いが変化する。
刺突をかわしても、柄のしなりと身体を支点とした梃子の原理を用いた打撃に襲われ。
被撃した際の衝撃と呪術で動きが一瞬阻害されると、すかさず転回した槍がドクオの軸足を襲う。
それでもと、呪術により焼ける痛みを堪え槍を片手で掴むも。
ドクオが体重を乗せきらぬうちにショボンは強く押し込んでバランスを崩し、さらに柄を伝うように跳び蹴り。
ドクオはもう片方の腕で防いだが、ショボンは脚をひらくと槍を引き寄せるようにしてドクオに近付きつつ落下、そのままドクオの足を絡める。
察知していたドクオは上げていたため絡まれずに済んだ片足で踏みつけようとするも。
ショボンはその足を片手で掴み、稼いだ僅かな時間でドクオの身体を地面に横たえた。
槍を掴んでいた側から倒れたせいで、受け身をとれなかったドクオは痛みと衝撃で手の力が緩む。
それを柄から感じ取ったショボンは槍を引き寄せながら立ち上がり、直後に飛びかからんとしたドクオを打ち下ろす。
(゚A゚;) かっ!
刀剣に比べてしまえば切れ味こそ鈍いものの、呪術が施された鋭利な穂が頭にめり込んだ。
(*´・ω・`) ハアッハアッハアッ
人間ならば、とっくに意識を手放している。
耐えきれず死ぬことだって有り得る。
だが酒呑童子が首をはねられて尚兜を食い破ったように、鬼の持つ生命力は凄まじい。
受けた傷も致命傷でなければたちどころに治る。
…はずなのに、呪術によって焼かれた傷は癒えずにドクオを蝕み続けていた。
( A ;) お゛あぁ…いったぁ…
(*´・ω・`) ハアハア…凄いや、なんて強いんだ、ちょっと憧れちゃうな
ドクオは、立ち上がる。
身体中ボロボロ、満身創痍にもかかわらず。
('A`;) 嫌味かよ…ちくしょうめ
(*´・ω・`) ちがう、ちがうよ!挫けず立ち上がれるキミは、とってもカッコイイ!純粋に、そう感じたんだ!
('A`;) …そんな事ない
ドクオは一歩、また一歩と、前へ。
('A`;) それに、どうだっていい、俺は…
ふらふらと、今にも倒れそうになりながら、踏みしめる。
(*´・ω・`) ハアハアハアハア…な、なんて格好良さだ…
('A`;) シイと一緒に居れるなら…惨めだろうと…知ったことかっ!
(;´ ω `) あっだめ、アッアッ
( A ;) 俺は帰るぞっ!ショボン!
(;*´゚ω゚`) ンアアアアアッ!!!
(゚A゚;) わちょ、何事っ!?
(;´-ω-`) あ…ああ…
('A`;) …えっ?…えっ?…
(;´・ω・`) ふう。ドクオ…ごめん
('A`;) なに?
(;´・ω・`) あのさ、ちょっと着替えてさせてくれない?
('A`;) え、なんで?
(;´・ω・`) いやあの、なんていうか…えっと…
('A`;) なんだよ…うん?これは
('A`) …栗の花の香り…だと…?
(´・ω・`) やれやれ、鬼は鼻が良いんだね
('A`) ショボン…
(´・ω・`) 言っておくが君に対してじゃない、僕はノンケだよ安心してくれ。
これはあくまで、小さな頃から夢見ていたシチュエーションが叶ったからであってだね
('A`) いいさ…行ってこいよ。その虚しさは、よくわかる
(´・ω・`) 悪いね、すぐ戻る
('A`) おう
一陣の風が吹き抜け、ショボンの姿は、忽然と消えた。
('A`;) …はーあ…くだらねえ…
毒のような呪術に全身を蝕まれ仰向けに倒れたドクオは、いよいよ動けなくなる。
('A`) シイ、ごめんな…それにしても、静かな場所だわ
ふと気付いてみれば、虫の音も、風音も、獣の声も、葉と葉の擦れあう音すら聞こえない。
ひどく嘘臭い場所なのだ。
('A`) 本当に別世界にでも連れ込まれたのか
(´・ω・`) 御名答
('A`) …なんだよ、早いな
(´・ω・`) 待たせているもの。いや大丈夫、ちゃんと綺麗にしたし、パンツも履き替えたから
('A`) わかってるよ…なあ、此処、どこなんだ?
支援
(´・ω・`) 企業秘密みたいなものでね、教えられない。ただ、シイという女の子は無事だよ、そこは安心していい
('A`) そうか
(´・ω・`) …ドクオが、鬼でなければ、あの子との関係を応援したのだけれどね
('A`) なに…察するに、おまえのストライクゾーンも下に広いのか?
(´・ω・`) おや、何故分かった
('A`) 普通の感覚なら幼すぎて応援なんかしないだろう。まあ、冗談のつもりだったがな
(´-ω-`) ふふっ…本当にキミという奴は、人間らしい鬼だね
('A`) 他もこんなもんじゃないのか?
(´・ω・`) 他の鬼と接触したことは少ないけれど、ドクオほどの人間らしさは無かったよ。
というか、あの山に済んでいる鬼は調べれば調べるほど妙に人間じみていて、不気味ですらある
('A`) あたりまえだ、人間を助けた鬼と、それを娶った人間の家族だぞ…
( A ;) ゲホッ!
(´・ω・`) うん、まじないがよく効いてるね
('A`;) くそっ…嫌な槍だ。さっきの着替え、時間稼ぎじゃねえの?
(´・ω・`) さっきのは本当にトラブルだよ。
僕も夜の鍛え方には自信があったんだけど、まさか抑えきれなくなるとは、思わなかったよ
('A`;) なにが自信だ…所詮は自慰だろ
(´・ω・`) いや、3Pだよ
('A`;) 嘘吐け…男男女?
(´・ω・`) 男女女だ。僕と妹ふたりさ
('A`;) なにそれ流石に引くわ…近親姦かよ…
(´・ω・`) 異常なのは認めるよ。けどね、僕の異常性が妹たちの願望を満たすというのなら、僕はそれで良いのさ
(´・ω・`) …あの子を支えようと決めたドクオなら、解るんじゃないか?
('A`;) ウグッ…ああ、まったくオマエは筋金入りのストーカーかよ。四六時中見てやがったのか?
(´・ω・`) 安心してよ、僕は又聞きさ。見聞きしていたのは管狐達だよ…さて
(´・ω・`) キミとのお喋りはとても楽しくて、ついつい長引かせてしまったけど、もうお終いにさせてもらうよ
もしこの場に博愛主義者がいたならば、やりすぎだと訴えてショボンの説得を試みただろう。
しかし見逃した後にドクオに報復されるリスクと。
正当な理由すらも無く職務放棄という社会人あるまじき行いで、最悪クビが飛ぶリスクを背負うなど、ショボンには考えられない事なのだ。
妹が大事な時期であるのに、いきなり路頭に迷うなどあってはならないのである。
愛する家族と、哀れみを感じた恩人。
天秤は乗せる前から常に傾いているのだ。
ショボンは迷い無く、槍をドクオの胸部へ突き立てた。
( A ;) おっ…あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!
(´・ω・`) 即死できないのは悲劇だね
( A ;) …アッ…アッ…ショ、ボン
(´・ω・`) 此処にいるよ
( A ;) おれ…は…どう、なる
(´・ω・`) 僕が見てきた鬼の死に様は、獣や人間のように息絶えた後、しばらくその場に遺るんだ
(´・ω・`) 虫や獣がたかることも、腐敗することもない、けれど徐々に消えていく。
砂山が風に吹かれて削れるように、やがて死体も魂も全て散じて、世界に溶け込むんだ
(´・ω・`) ああ、キミが息絶えたら元の場所へもどすから、帰れるよ、安心してね
( A ;) …アッ…オ゙ッ…
( A ;)
最期に大きく痙攣して、ドクオは死んだ。
(´-ω-`)
ショボンは槍を抜き、目をつむる。
そして一言呟いて目を開けると、そこはドクオの家の前だった。
(´・ω・`) おや?
そこには、居るはずの管狐達の姿が無かった。
考える前に槍を構える。
管狐達のかわりにショボンを迎えたのは、咽び泣くシイを抱きかかえるハインとその夫だった。
从 ゚∀从 よう、待ちくたびれたぞ
( ´W`) 大層な結界を組めるわりには、随分と若いんだな
(´・ω・`) 初めまして
从 ゚∀从 狐達はまだ無事だぜ
(´・ω・`) それは良かった
从 ゚∀从 ホラ吹いてんじゃねーよ、こんな…
ハインはシイを降ろし懐から竹筒を取り出すと、ショボンの足下へ投げ捨てた。
ショボンは槍を構えたまま、目で追うこともせず、ハインを見据えている。
从 ゚∀从 1本の筒にみんな収まっちまう程度だもんな。もっと大事な駒があんだろ?
(´・ω・`) そんな事はありません。大切な部下ですよ
从 ゚∀从 へぇ、そうかい。じゃあコッチはどうなんだ?
ハインは、地面に置いてあったガラスのジャム瓶に片足を乗せた。
(´・ω・`) ん?
(;´・ω・`) …なっ!?
蓋をされた瓶の中には水、そして1匹の金魚が。
从 ゚∀从 なかなか立派な体と尾鰭なもんで、押し込む時に鱗がめくれちまったぜ。酸素も限界だろうな
( ´W`) 文字通りの『瓶詰の地獄』じゃな、ちょうど妹のつもりなんだろ?この金魚。どうせなら、無人島でフカの餌にしないとな
(;´・ω・`) まてっ!!
从 ゚∀从 おーおー、随分と大事なんだなあ、コイツがよ。なあ、テメエ…
ハインは嗜虐的に、瓶を足先で弄ぶ。
中の金魚は、暴れることもままならず、ただ必死に、鰓に水を送っていた。
从 ゚∀从 コイツと仕事と、どっちが大切だ?
(;´・ω・`) その金魚だよ、返してくれ、お願いだっ!
从 ゚∀从 はーあ…ったく情けねー声出しやがってよ…くっだらねーなー
( ´W`) ふん、ションベン垂れ小僧じゃな
ハインはシイを優しく撫でてから、瓶を拾い上げる。
从 ゚∀从 これは取引なんかじゃない。
テメエに選択権なんざ無い。いいか、今後一切、私と家族に手を出すな。
直接的、間接的問わずだ、わかったか?
(;´・ω・`) それだけ?…わかった、だから
从 ゚∀从 こっちに来い、竹筒を拾って良いし、なにも捨てなくて良いぜ
(;´・ω・`) 余裕か
( ´W`) だまれ小僧
(;´・ω・`) …
ショボンはゆっくりとハインの元へ。
从 ゚∀从 止まれ。これから私がやることを邪魔したら、みんな喰い殺して、醜い生首さらしてやるからな
ハインは夫が瓶に施した呪術を解除させて、シイを預けてからショボンに手渡すと、ドクオの死体へと向かう。
(;´・ω・`) デレ?
ショボンは槍と竹筒を地面に置き、瓶の蓋を開けた。
直後に金魚は大きく跳ね、落下した時には既に若い女性の姿となっていた。
身体中傷だらけで、美しい顔も腫れ上がっている。
支援
(;´・ω・`) デレッ!
ショボンは力無く横たわる彼女を抱き起こし、ぼろぼろに裂かれ乱れた着物を少しでも整えた。
ζ( ー ;ζ あ…さま…もうし、わけ…
(;´・ω・`) 謝ることなんてない、大丈夫だよ
( ´W`) ふむ、確かにそのようじゃ。それにしても、敵の眼前で武器を手放し、あまつさえ拾われるとは、呆れたの
(;´・ω・`) …御老人、なにを?
ショボンは全身の毛が逆立った。
先程までドクオに向けていた槍が…刃のない石突き側とはいえ、自分に向けられていたのだ。
( ´W`) その娘から一時離れるが良い。なあに心配は要らん。悪戯小僧に拳骨喰わすだけじゃ
(;´・ω・`) …この娘にはこれ以上、手出ししないのですね?
( ´W`) 儂は女子供に優しいのでな。さあ立て、命は奪わん
ζ( ー ;ζ に…さま…やめ…
当然、ショボンの槍は敵に使われないよう、いくつかの防護や罠の類の呪術をほどこしてある。
それを、いとも容易く打ち破り、封じ、ねじ伏せて、なんでもない普通の槍のように持つ老人にショボンは恐怖し。
同時に尊敬の念を抱く。
(;´-ω-`) …わかりました
( ´W`) うむ、性根は腐っとらんな。下手に腕で防御するなよ、余計に壊れる。それでは…
(#´W`) イエャアアアッ!!!
ショボンよりも遙かに鋭い突きが鳩尾にめり込んだ。
(;´゚ω゚`) げっ!!
背骨を砕かれ、串刺しにされたかのような錯覚。
悲鳴というよりは、肺の空気を無理矢理押し出され、槍が引かれると同時に失神、大の字に倒れる。
( ´W`) ふん、鍛え方が緩いわ
頭を打った事で目を覚ましたショボンはすぐさま嘔吐。
その背中を、甲斐甲斐しくデレが撫でさする。
(;´゚ω゚`) オゲエェ…カハッ!ペッ!ペッ!
ζ(゚ー゚;ζ あにさま…あにさま…
( ´W`) 子供が見ているでな、勘弁してやる。
人様の息子に槍をば突き立て、この程度で済んだんだ。感謝せい
(*゚ー゚) …おじいさん
( ´W`) おおシイちゃん、落ち着いたかい?
(*゚ー゚) ドクオ、本当に大丈夫なの?
( ´W`) さっき言うたろ?死体が遺っていれば大丈夫じゃ、見てなさい
(;´・ω・`) なに?…いったい、何をしているんだ…
ハインは、ドクオの死体に覆い被さっていた。
そしてドクオに何かを囁き続けている。
( ´W`) 知らんのも無理はない。遙か昔に記載も口伝も禁じられておる
(*゚ー゚) それなのに、どうしておじいさんは知ってるの?
( ´W`) なに、ハインが知っていただけのことじゃ。はっはっはっ
(;´・ω・`) うわ…何してんだアレ
ハインは懐刀を取り出すと着物をはだけ、あらわになった左右の乳房に刃を当て、血が滴るほどの傷を付けた。
赤である。
ハインは流れた血を何度も掬い、そのたび口に含んでいたが、やがてドクオの死体の口を力ずくで開くと、濃厚な愛情表現にしか見えない深いキスをした。
血液と唾液が、ドクオの舌に絡まっていく。
(*゚‐゚) …
( ´W`) シイちゃん、無理しなくて良いんだよ
(*゚‐゚) 無理じゃないもん。ドクオを助けてるのに、見ないなんてやだ
長い長い、濃厚な口付けが終わると、ハインはドクオの死体の胸に優しく手を添え、ゆったりと歌い始めた。
古い言葉の子守歌を。
とても穏やかで暖かい表情で。
するとドクオの死体は蛍のように輝きだし、牡丹雪ほどの大きさの光が、どこからともなく集まってきた。
(*゚ヮ゚) きれい…
(;´・ω・`) ウッ…すごい、なんてこった
少しして歌が終わると光も消えた。
ハインは着物を整え、傷が何故だかすっかり癒えているドクオを抱えると、シイ達へ。
(*゚‐゚) …どうなったの?
从 ゚∀从 触ってみな
期待と不安に震える小さな手で、ドクオにふれた。
(*゚ー゚) …あたたかい
(*;ー;) あったかいよう…
なんとかなったのか……!!
( ´W`) 息もしておるようじゃな
(´-ω-`) …
从 ゚∀从 ひとまず場所を変えよう。おいクソガキども、ついてこい
ショボンはこれからの自分達の処遇を考えると、ミセリを家に残してきて本当に良かったと心底思った。
二人が仕事をしている間は代わりにミセリを護ってやるという、お人好しな雇い主との契約を、ショボンは信じる事しかできない。
※
ドクオは夢を見ていた。ひどく懐かしい、そして押しつぶされそうなほどに切ない夢を。
lw´‐ _‐ノv ぼうや はやく おおきく おなりなさい
赤子に乳を与える、少女と呼ぶ方が相応しく思えるほどに若い母親。
(´<_` ) そうだ おっきくなれ なってくれ
幾らか年上に見えるものの、まだ青さの残っている父親。
当時は平均寿命も短く、成年に育つ子が多くなかった時代とはいえ、とても大切にされていた赤子の自分。
どうしてこんな記憶があるのだろう?どうして赤子が自分とわかるのだろう?
ドクオは不思議に思いながらも、不気味には思わず、むしろ喜んでいた。
(´<_` )りっぱでなくとも すこやかであればよいぞ
lw´‐ _‐ノv あにさまのように やさしく
(´<_` )いもうとのように うるわしく
lw´‐ _‐ノv あにさまのように たくましく
(´<_` )いもうとのように かしこく
ドクオは、ようやく本当の両親の姿を、思い出すことができたのだ。
lw´‐ _‐ノv (´<_` ) わたしたち きょうだいのように みずからにうそをつかない げんきなおとなに なりなさい
( A )
こんな言葉をかけられていただなんて…ドクオは感極まっていた。
これは夢だから、当時の光景と完璧に同じではないのだろう。
無意識の内に正確性を無視して演出された、都合の良い作り話かもしれないのだ。
両親の言葉は当時使われていたものでなく、今に生きる自分がわかりやすいように、耳障り良いように翻訳されているのかもしれない。
正確な記録ではなく脳髄が見せる幻覚、しかしそれでも。
lw´‐ _‐ノv あにさま かぞくとは よきものですね
(´<_` )ああ よきものだ
ドクオの心は、満たされた。
※
( ´W`) おうドクオ、起きよったな
('A`) …
( ´W`) 呆けた顔しおって…まあ無理もない。良いか、ここは儂の家だ
('A`) それは、分かる
( ´W`) 結構。でな、ドクオ、耳の穴かっぽじってよ〜く聞け。おまえは今、人間なのだ
('A`) なに…ばかな、俺が鬼から戻るには、魂が必要なんだろ?
( ´W`) ハインだ
('A`) …は?
( ´W`) ハインは、自身を削った
('A`;) なんだと、おいなんだよそれ!?
(#´W`) おとなしく聞けっ!!
('A`;) …
( ´W`) …いいかドクオ。元々、おまえを生かすことができたのは、両親の血を与え、鬼に落としたからだ
('A`) ああ
( ´W`) ハインは、おまえに肉を喰わせはしなかった。完全に鬼となり、後戻りできんからの。じゃが、仮初めとはいえ、鬼は鬼。
人に戻すには、人としての命を宿し直す必要がある、そこで用いたのが…ドクオの両親じゃ
('A`) まさか、このために…
( ´W`) そう…ハインは、おまえの両親をただ貪ったのではない。
その身に宿っていた霊をも全て、取り込んでいたんじゃ。それを、使ったのだ
('A`) よくそんな、都合良くできたな
( ´W`) 本来ならばできんよ。しかしおまえは、実子であり、血を飲んだ。
人としての繋がりも、鬼としての性質もあるおまえに、ハインは最初から両親を返すつもりじゃった
('A`) じゃあ、ハインは大丈夫なんだな
( ´W`) それがの、死に逝く者では購いきれんのよ、架け橋には成ったがな
('A`) えっ?
( ´W`) 魂とはな、ドクオ。程度の差こそあれど、様々な面で劣化するのじゃよ。
移し換えるのは容易でない、両親のだけでは不足した…ハインが自身を削った、とは、そういうことじゃ
('A`;) おいおい…大丈夫じゃあ、無いじゃんか
( ´W`) いやいや、生きとるよ。まだまだイケる
('A`;) そうなのか?
( ´W`) だがな
('A`)
……
( ´W`) それでも、今のドクオよりは、保たん。儂より少しは、長いかもしれん。取り込んだモノを全て費やし、自らの大半を削った結果だ
('A`) …
( ´W`) ドクオ、これはハインの望んだことでな…
('A`) なあ、ハインはどこだ?ひっぱたいてくる
( ´W`) なぜ
('A`) だってよ、頼んでもいないのに…バカだよ、なにも自分を削んなくたってさ…
( ´W`) …
('A`) お、おれ、ハインに…母さんには、すこしでも…すこしでも、ながく…いてほしかったのに…
( ´W`) ドクオ。いいか良く聞け、ハインはな
('A`) ああ、廃寺か?いや俺の家か?
( ´W`) ハインは…おまえを正面から、だきしめておるよ…
('A`) …はっ?
( ´W`) 母さん、と呼ばれたのが余程嬉しかったんじゃろう。ホロホロと泣いておるよ
('A`)
( ´W`) おまえには、見えとらんようじゃがな
支援……
書き込めた…
今日は以上です
ありがとうございました
順調に行けば明日で最後です
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
目から汗が……
さるってたか
常より支援が薄くてごめん
ああ、さるじゃありませんよ、きにしないでください
支援なり反応なりは、もらえるだけでも本当にありがたいのです
ありがとう
このグッとくるシーンでまた明日か……
楽しみにしてる
乙
泣かせてくれる……おつ
申しますっ!
昨日の続きをっ!
投下しまっ!
('A`) …
(;A`)
(∩A`) うっ
(∩A∩) くっ…ぐぅ
( ´W`) 気の済むまで泣け、ドクオ
( A ) あっ
( ´W`) 笑う者は、居らん
(;A;) ひっ…わああああああああっ!!うああああああん!!ひっ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!
(;A;) かあっ…か……おかぁさーーーーん!!!
ドクオは泣いた。こどものように泣いた。
表に出せなかったありとあらゆる想いが渦巻き、奔流となって、ドクオの胸から氾濫した。
ドクオは、激しく泣いた。
ドクオ……
泣き止んだところで、別室に居た者達も集められた。
…
( ´W`) …
…
…
('A`) …
(*゚ー゚) …
(´・ω・`) …
ζ(゚ー゚*ζ …
( ´W`) …えー、ではまず、シイちゃん
(*゚ー゚) はい
( ´W`) 本当に、ショボンらを赦すのだね?
(*゚ー゚) はい、そうです。だってドクオは生きているし、彼らにとってはただの仕事なんですもん
支援
支援
( ´W`) そうか。大した子じゃのう
(´・ω・`) ありがとう
(*゚‐゚) うるさい
( ´W`) そしてさっきも話したが、ハインはそこの娘を痛めつけて気が済んだし、儂はキサマに拳骨食らわした、息子らも優しい性格をしておる。だから勘弁してやろう
('A`) …俺が寝てる間に、そんな事話してたのか
( ´W`) おう、色々とな。それでじゃ、ドクオはどうする?赦さぬか?
(;´・ω・`) …
ζ(゚ー゚;ζ …
('A`) 俺が赦さなかったら、2人と管狐達は、どうなる
( ´W`) 儂とハインでおさえつけるから、好きにするが良い。
たとえば…ショボンは連れている娘とただならぬ仲のようだ。
目の前で辱めて惨たらしく殺せば、さぞかし辛かろう。
管狐共は…生殺しのまま皮でも剥ぐか。
後始末も心配いらんぞ
(;´ ω `) …
ζ( 、 ;ζ 兄様…
( ´W`) どうする?
('A`) …
(*゚ー゚) ドクオ?
('A`;) …はあ…ショボン、そんな顔するんじゃねえよ
(;´・ω・`) ドクオ…
('A`) 俺は、戦って、負けちまったんだ。
今更、他人の力を借りてどうこうしよう、とは思わねえ。シイを傷つけたんなら別だがよ
( ´W`) …
('A`) 結果として、俺は生きてる。
一度殺されたのは、俺の実力の問題だ。怨んでないよ
( ´W`) チッ…優しい息子だの。
だが償いはしてもらおう。ドクオが赦そうともな
('A`) おい爺さん…
( ´W`) 慌てるでない、殺しはせん。これについても、寝てる内に話がついておる
('A`) そうなのか、ショボン
(´・ω・`) うん、僕らの雇い主と交渉した結果、ドクオの住まいと、働き口を提供させてもらう
('A`) いや…破格すぎだろ
( ´W`) なにせ、小僧共の首をちらつかせたからのう。それに、ドクオが今は人間だと言うたら、態度が随分変わったな
(´・ω・`) うちの事務所は人手不足ですし、所長は嫌になるほどのお人好しですからね
( ´W`) ほう
(´・ω・`) 所長も、鬼の要求ならば僕らを見捨てたかもしれません。あなたが話したからこそ、応じたのでしょう
('A`) …なあ、それで、働き口って?
(´・ω・`) ドクオは、うちの事務所が雇う事になっているよ
('A`;) はっ?バカじゃねーの!
(´・ω・`) うん、そう言うだろうね
('A`;) 雇う方も雇わせる方もどうかしてるだろ!
( ´W`) まあ待てドクオ
('A`;) いや…
しえんた
( ´W`) お前いまの世の中で、まともな社会経験の無い者がすぐに就職できると思うのか?
('A`) …
( ´W`) 小僧共のところ以外にも雇って貰えるところは、あるだろうさ。
しかし、現代社会人として暮らしたことのないお前が、どうせ飛び込むのなら、事情を把握してもらえる所が良い
(´・ω・`) ドクオ、キミの懸念を予想して言わせてもらうとね。
僕らだって人間に危害を加えたら逮捕されるよ
( ´W`) 戸籍は儂が用意する、ツテがあるでな。
当然、税金や保険料なども納めねばならなくなる。
その辺りも、正規雇用者であるなら事務的な面で楽じゃぞ。
(´・ω・`) 定期的な健康診断も受けられるよ。
話の分かる病院もあるから、その年で初めて予防接種をしたり、おたふく風邪になっても大丈夫。
それに住まいだけど、事務所の入っているビルの空き部屋だから家賃もかなり安くなる。
ユニットバスだし狭いけどキッチンもあるし、トイレも最新式、駅やコンビニだって近い。
下手にボロアパート借りるより全然お得さ
('A`) お、おう
支援
この話には妙にリアルタイム遭遇出来る
( ´W`) ドクオ、確かにおまえは殺された。
鬼としてのドクオは死に、人間としてのドクオが生まれたんじゃ
('A`) そうだけど、人間になったからって、扱い代わり過ぎじゃないか?
(´・ω・`) 別に、同僚になろうと言うのであって、友達になろうと言っているわけじゃない。
狙う理由が無くなり、キミの母親達に首根っこ掴まれてるのに、どうこうしようとは考えないさ。
それに、敵対する理由が無い以上は命の恩人だしね
('A`) 俺が、オマエと同僚?
(´・ω・`) 事務所はひとつだし、一緒に仕事する場合もあるだろうね
('A`) 俺の気が変わって、ショボンや連れの娘さんを、どうこうするとは考えないのか?
(´・ω・`) 人間のキミにできるのなら、やってみれば良い。
キミに危害を加えるなと脅されてはいるけれど、キミの攻撃を防ぐだけなら、傷ひとつ負わせないで済むからね
('A`) けっ…確かに、俺だけじゃできんわな
(´・ω・`) それに、なにより…キミは、槍を突き立てたこの僕を、赦すと言った…その心に応えないほど、腐ってはいないよ
('A`) …そうかい
( ´W`) ドクオ、荷物は今日中に纏めろよ
('A`) あー…いや、御膳立てして貰ったのに、悪いんだがな。俺は、此処を離れる気は無いよ
…
( ´W`) …
…
…
(*゚ー゚) …
(´・ω・`) …
ζ(゚ー゚*ζ …
('A`) なあ爺さん、今いくつだよ
( ´W`) ふん…老い先の心配なんぞ、いらんわい
('A`) そんなことねーだろ
( ´W`) この通り足腰も頭も問題ない
('A`) 外からじゃわかんねーだろ、突然倒れて、実は重症でした、なんてよくある話だろ
( ´W`) 鍛え方が違うわ、そんな心配いらん
('A`) どんなに鍛えても人間の身体なんだ、老衰には勝てないぜ
( ´W`) そこらの人間と一緒くたにするな、儂は鬼と交わった身じゃ
('A`) 関係あんのかよ、それ
( ´W`) あるある、大アリじゃ。不老不死は無理じゃがの、並大抵の身体ではないぞ
('A`) …爺さんさっきの…他の奴が居ない時の口振りからして、普通の人間と寿命に大した差は無いんじゃないか?
( ´W`) まあな。だが、それがどうした?死ぬには違いない、じゃが介護の必要などない。
ドクオが気にかける事などありはせん
('A`) あるだろ…だって
( ´W`) ドクオ、儂はハインが見えるし、ぱふぱふもできるぞい。
いざとなっても心配はいらんわ。
それとも、人の世に出るのがそんなに怖いのか?
('A`) いや、けど
( ´W`) おまえには、おまえの道がある。
シイちゃんだって、自分の道に帰らねばならん。
2人が進み続ければ、いつか道が合わさる場所に出るやもしれん。
しかし、おまえは未だ、歩くどころか家の前から動いとらん
('A`) そうだけどさ…
( ´W`) わかるなドクオ、歩けと言っておる。
運ばれるのではない、自分の足ならば進退自由じゃ。
なに、ちょこっと買い物行くようなもの。
経験は一度売り切れてしまうと暫く入荷せん、それをさっさと買い込んで…そしたら、いつでも帰って来い
('A`) 爺さん
( ´W`) ドクオ…いつまでも此処に引きこもっていては、誰のためにも成らんぞ
('A`) …
(*゚ー゚) ねえ、ドクオ。私…もう、正直に言うね
('A`) なにを
(*゚ー゚) 私ね、頑張って、ドクオの新しい家族になりたい。
だから、進んで。
私の処は、ちょっと寄るだけでも良いから。
私のためにも、人間として、進んでほしい
('A`;) …おまえ、そこまで…
(*゚ー゚) 神様なんて要らないくらい、頑張るから。
私も諦めないで、前に進むから。
だからいつか、嘘でも遊びでも何でもいいから…私と、人間同士の家族になって…お願い、ドクオ
( ´W`) …おい
('A`*) わかったよ…ここまで言われたら、まっとうな生き方しなきゃ、な
(´・ω・`) それじゃあ…
('A`) 世話になる、ショボン…シイ
(*゚ー゚) なに?
('A`) ありがとう
(*゚ー゚) 私こそ、だよ
( ´W`) …うむ…うむ…
…こうして、ドクオは山を後にし、シイも独り自宅へと戻った。
シイの親は最初こそ抱き締めたものの、すぐに暴力を振るい始めた。
するとシイを守るように、心霊現象が多発、ついにはポルターガイスト現象まで至りシイへの暴力は止んだ。
しかし今度はシイを気味悪がり、益々親子とは言い難い仲になってしまう。
それでもシイは、自分の人生を歩み続け、遂に婚姻が認められる年齢に達したのだ。
支援……!!
※
('A`) …そうか、今日か
蝉の騒がしい夏。
それなりに栄えている都市の中心部。
ショボンと共に勤める探偵事務所の狭いオフィスで、キーボードをタイプしていたスーツ姿のドクオは、ふとカレンダーを見やり呟いた。
(´・ω・`) おつかれー戻ったよー
('A`) おつかれーっす先輩
(´・ω・`) どれどれ…うん、パソコンにもなれてきたね
('A`) 何年もやってりゃな…それで、依頼は?
(´・ω・`) ばっちりさ。対象の三毛猫を無事捕獲、飼い主に引き渡したよ
('A`) そいつはよかった…なあ、そろそろ無いのか?
(´・ω・`) 何がさ
('A`) こう、重大事件に捜査協力とか…
(´・ω・`) ドクオ、何度も言うけどね…フィクションと現実をごっちゃにしてはいけないよ…ましてや僕らみたいな職種はね
('A`) わかってるさ、わかってはいるんだが…シイが会う度に訊いてくるんだよな…探偵なんだから、そういう話は無いのかってな
(´・ω・`) うーん、シイちゃんも理解はしてるけど、根付いたイメージを捨てきれないのかな。まあ、僕も最初は憧れてたけどさ
('A`) ひたすら地味な仕事とは、普通思わんからなあ…
(´・ω・`) …情報収集に管狐使ったり、時々魑魅魍魎の類を相手取るんだから、その辺りを話すだけでも充分娯楽性はありそうだけどね
('A`) シイの趣味では無いんだろうな
(´・ω・`) おっと…時間だ
ショボンはジュラルミン製のブリーフケースから封筒を出し、不在の所長の机へ置くと、ノートパソコンや外付けの通信機器をケースに押し込み、また外へ。
('A`) おい、何処行くんだよ?なんか外仕事入ってたっけ?
ドアノブを捻りながら、ショボンはニヤリと笑った。
(´^ω^`) スピードショボンはクールに去るぜ!
('A`) なにそれ?
(´・ω・`) 知らないか…まあいい、くれぐれもサボって外出しないでね、それじゃっ!
訳の分からぬドクオを尻目に、ショボンは事務所を去っていった。
('A`) …ま、いっか…
ジョジョネタ自重wwww
ピンポーン、入れ違いの来訪者を告げるチャイムが鳴る。
ドクオは立ち上がり、外を映すカメラを見て、慌ててドアを開けた。
(*^ー^) えへへ…きちゃった…
('A`) シイ、おまえ…そうか、だからショボンは出てったのか
(*゚ー゚) うん、ショボンさんには、ちゃんと話してあるよ
('A`) えっと…まあ、なんだ、入れ
(*゚ー゚) うん、急にごめんね
2人きりの事務所内は、しかし外のショボンに覗かれていた。
事務所の裏で管狐とデレを呼び、ノートパソコンを鼻歌交じりに操作している。
(´・ω・`) ふっふーん…良いねぇ、誕生日に自ら会いに行くその積極性…若さだねぇ
ζ(゚ー゚*ζ あら、兄様だって若いのですよ?
イ从゚ ー゚ノi、 滑稽だな
支援
俺も支援
イ从゚ ー゚ノi、 で?何が映るんです?
(´・ω・`) いやなに、2人きりになったら面白い物が観れそうじゃないか
ζ(゚ー゚*ζ 兄様、野暮ですよ
イ从゚ ー゚ノi、 悪趣味だ
(´・ω・`) そういう君らだって気になるんだろう?
ζ(゚ー゚*ζ …多少は
イ从゚ ー゚ノi、 気になるな
(´^ω^`) そうだろう、そうだろう
ζ(゚ー゚;ζ …最近の兄様は、時折笑顔がゲスいです…
(´・ω・`) ゲスい、て…おっ、映った
イ从゚ ー゚ノi、 事務所を盗撮とは…ん?居ないな
(´・ω・`) 別アングルに変えよう、音声も上げて…
(´・ω・`) あっ
ζ(゚ー゚*ζ まあ
イ从゚ ー゚ノi、 ほう
映し出されたのは、ソファに座るドクオと、跨るシイ。
そして聞こえる、甘い声。
ショボンは、そっと閉じた。
(´・ω・`) …
ζ(゚ー゚*ζ 思いの外、激しいのですね
イ从゚ ー゚ノi、 しなやかに腰を振っていたな
(´・ω・`) どうして女って生々しい事言うかな…
ノートパソコンをしまうと、気を取り直したショボンは颯爽と事務所前の通りへ。
(´・ω・`) 君たちは、何時間だと思う?
ζ(゚ー゚*ζ 三時間
イ从゚ ー゚ノi、 二時間
(´・ω・`) よし、二時間半、外にいよう。とはいえ、暑い。喫茶店にでも行こうか
イ从゚ ー゚ノi、 映画じゃないのか?
(´・ω・`) 観たいのが無い
ζ(゚ー゚*ζ でも、近くに喫茶店なんてありましたっけ?
(´・ω・`) つい最近できたんだよ、シベリアの某有名店の流れを汲む1Cafe、その第2号店がね。
どちらの店も良くいっていたし、近場にできたとあって気になるんだ
イ从゚ ー゚ノi、 クリームソーダ!クリームソーダ!
ζ(゚ー゚*ζ コーヒーフロート!コーヒーフロート!
(´・ω・`) どーんとこーい!!
イ从^ ー^ノi、人ζ(^ー^*ζ イエーイ!!
(´・ω・`) 行くぜ!着いてこい!
ζ(゚ー゚*ζ 兄様、人目がありますので
イ从゚ ー゚ノi、 落ち着いて行くとしましょう
(´・ω・`) あっ、はい…
海のように深い青空の下で、各々が思い想いに過ごしている街を歩きながら、ショボンは何の気なしにするりと、口にした。
(´-ω-`) 良い夏だなァ
青い、蒼い夏空に映える飛行機雲が、幼い日々を掘り起こす。
感傷、しかしそれを上塗りしてなお余る色とりどりの絵の具が、彼の傍には在る。
けれども幸せは、不意に喪われる物であると知っているから。
ショボンは噛みしめて尚、味わい足りないのであった。
ラストスパート支援
※
「ねえ、お母さん、いつまで登ればいいの?」
「この石段が終わるまでよ」
「ねえ、お父さん、登ったら何があるの?」
「お婆ちゃんのお家だよ」
「おばあちゃんがいるの?」
「いるはずさ。ほら、着いたよ」
「…お家、ペシャンコ…」
「大丈夫よ、ほら、ちゃんと挨拶しなさい」
「えっと…どこにいるの?」
「すぐそこにいるはずさ」
「わかんない」
あの石段か、なるほど
泣いた
全力支援!!
創作板から
すみません、だれか、だれかシベリアのブーン系図書館へ伝えて下さい
エラーです ^ ^
エラーです ^ ^
エラーです ^ ^
じゃねえよちくしょおおおおお!!
イエティより厄介だこれ…。
「じゃあ向こうへ、父さんと母さんと一緒に、ただいまって言おうか」
「うん」
「よし、せーの」
「「「ただいま!」」」
从 ∀从
| o |
| o |
―――おかえりなさい。
※
支援
支援
関連
「それぞれの恐怖のようです(百物語)」より「ζ(゚ー゚*ζ蜜は哀れで甘いようです」
特別協力スレ:1cafeのようです
(説明しよう!…1Cafeとは、VIPからシベリアへと移転した深夜カフェ(旧名9Cafe)の常連客のひとりによって、ブーン系創作板にオープンした店舗形雑談スレである。
深夜カフェの方々は勿論の事、1Cafeのマスターには同じ深夜カフェ(9Cafe)の客同士として、また1Cafeの客としても、大変御世話になっている。
今回投下まで漕ぎ着けられたのは、1Cafeの方々との語らいがあればこそである。
なお、現在は諸事情によりsage進行による控え目かつ不定期な営業となっており、訪ねてもマスター不在の場合があるので注意されたし。
…ちなみに、この説明文も私が、どうしても抑えきれなかった若さ故の衝動に突き動かされ、勝手に書いた物であり、マスターに馴れ合いがどうのと噛みつくのは全くのお門違いである。
…ごめんなさい、後で謝りにいきます。)
※
JCシイはロリコン変態鬼畜野郎にペロペロされちゃうようです 終
支援!!
四日間乙でした!!
ショボンと殺しあいになった時はどうなるかと思った……
ハッピーエンドを迎えてくれてありがとう!!!
もう一度乙、乙乙!!!
投下は終了です
本当にありがとうございました
…記念カードの発行をっっ!!
おねがいしますっっっ!!!
乙
いや面白かった
乙
感動した
記念カードどうぞ!!
タイトル:JCシイはロリコン変態鬼畜野郎にペロペロされちゃうようです
作者:
>>676氏
完結日:2014/07/22(火)
ジャンル:怪奇、家族
( )) シュポン!
(( ⌒ ))__∧__∧___
(( (≡三(_( ´・ω・ )__() −=≡超乙
(( ⌒ )) ( ニつノ
(( ) ,‐(_  ̄l
し―(_)
やったああああ!
『乙』だああああ!
『記念カード』だああああ!
ありがとうございました
おやすみなさい。
読み終わった!
最大限の乙を!!
ξ゚听)乙「こ、これは乙じゃなくて髪の毛が上手くまけなかっただけなんだからねっ!」
687 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/08/17(日) 00:26:46.31 発信元:206.223.153.21
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽ
(# 眼Д心)「何が可笑しい!!」
689 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/08/19(火) 20:05:18.35 発信元:124.146.174.5
( ^ω^)おっおっおっ
投下するです
1日目。
絶望よりも不安と好奇心。
満天の星空というやつを、俺は生まれて初めて目にしていた。
隣に座る高校三年生の姉によれば、二年生で行われる林間学校で見た夜空よりも綺麗なのだとか。
それは嬉しくもあるが、絶望的なまでに科学文明を感じられないということでもあった。
無意識に表情が曇っていたらしい俺に向かって姉が、話題をそらそうとしたのか、随分なことを訊いてきた。
ノパ听) ジョルジュはさ、私のおっぱいってどう思う?
_
( ゚∀゚) 変なこと訊くんじゃねーよ
ノパ听) 良いじゃん、二人っきりなんだしさ
姉は、ただでさえ目立つ胸部を、より強調してみせた。
こんな状況でなければさぞかし素晴らしい光景なのだが、生憎そんな余裕などない。
ノパ听) アンタおっぱい好きなんでしょ?おねーちゃんのは、アンタ的にどうなのさ?
_
( ゚∀゚) …きゅ、救助が来たら答えてやるよ
ノパ听) なにどもってんの?アンタさー、昔からシスコンだとは思ってたけどさー
_
( ゚∀゚) うぬぼれんじゃねーよ、バーカ
流れ着いた無人島で会話が成り立つというのは、ありがたい事なのだという、無駄な感動ならあったのだが。
3日目。
案外上手く生きれそうだった。
思い付く限りのあらゆる知恵と工夫で、なんとか死なずにすんでいた。
それでも楽にはいかず、唯一の衣服である学生服はぼろぼろで、特に姉のおっぱい周りが犯罪的な有様だ。
ノパ听) うーん…どうしよっかなー
_
( ゚∀゚) なにが?
ノパ听) アンタに視姦されずに済む方法
_
( ゚∀゚) なにいってんだか、姉に欲情なんてするかよ
ノパ听) おっぱいをチラ見する弟に言われてもなー
ええい、胸を張るんじゃない。
ポッチが強調されるだろうが。
ノパ听) …そんなに気になるの?
_
( ゚∀゚) うるせえ
ノパ听) さわってみる?
俺は逃げた。
五日目。
姉が倒れた。
7日目。
絶望という言葉の意味を、心の底から理解できそうだ。
異常なまでに急激に衰弱する姉の介抱をしなければならない、にもかかわらず俺も身体が壊れていた。
いよいよ、姉の傍で倒れて、そのまま這い蹲ることしかできなくなった。
動け、俺の脚、今動かないで何時動く?気合いで動けよ、俺の人生は俺が主人公なんだ、主人公補整で医学無視して筋肉動かせ。
ノパ听) ね…
_
( ゚∀゚) なんだ
ノパ听) おっぱい…てさ…
_
( ゚∀゚) なんだよ
ノパ听) えいよう…あるじゃん…
母乳という意味でのおっぱいか、まるで母親みたいな言い方をする。
いやまて、みんなそう言うか。隠語みたいな別名。
ノパ听) アンタ…のみなよ…
_
( ゚∀゚) は?…なにいってんだよ?
ノパ听) アンタ…おとこのこ…でしょ…
_
( ゚∀゚) ああ
ノパ听) おっぱい…すきじゃん…
_
( ゚∀゚) ああ
ノパ听) にんしん…すればさ…でるじゃん…おっぱい…
_
( ゚∀゚) あぁん!?
ノパ听) はじめて…だからさ…やさしくしてね…あはは…
ぞっとした。
この姉は、俺の姉は。
憔悴しきった身体に更なる苦痛を与えさせ、残り少ない生命力と栄養を費やして。
_
( ゚∀゚) …姉ちゃん
自らを、いやひょっとしたら胎児までをも犠牲にして俺に、おっぱいを飲ませると、言ったのだ。
できるかどうかは、別にしても、信じがたい発想。
ノパ听) …さわり…たかったんでしょ…いつも…みてたじゃん…チャンスだよ…
思えば姉は幼い頃からそうだった。
いかなる理由があっての事かは知らないが、姉は普段俺をからかってばかりいるくせして、何事か、例えば俺がいじめられるなどした場合。
自身の事など考えもせずに俺を守ろうとする。
_
( ゚∀゚) バカ言うな姉ちゃん、だいたいアンタ、好きな男がいるんだろ?誰か知らんが、そいつのためにも
ノパ听) いい…むり…だもん…
_
( ゚∀゚) は?
ノパ听) すきじゃない…すきじゃ…いけない…
_
( ゚∀゚) おい、なんだそりゃ…まてまてボタン外すな
ノパ听) ジョルジュ
_
( ゚∀゚) …おう
ノパ听) わたしが…すきなのは…アンタ…だから…
_
( ゚∀゚) えっ?
ノパ听) ごめんね…むりだって…わかってる…それでも…わたしね…
ノハ^ー^) だれより…ジョルジュが…たいせつだよ…
_
( ゚∀゚) …姉ちゃん
姉のおっぱいは、余すところ無く、露出した。
それは見事なおっぱいだった。
こんな孤島での生活に傷つき、汚れ、血の気すらも失せたおっぱいは、今までに見た古今東西のどんなおっぱいよりも慈愛に満ちた、美しいおっぱいだった。
ノパー゚) ほら…ジョルジュ…あなたの…ものよ…
_
( ゚∀゚) 姉ちゃん…
ノハ ー ) ジョル…………
_
( ゚∀゚) 姉ちゃん…ちがうよ
生気を完全に失った姉に、みっともなく這い寄る。
鼓動が無いのかおっぱいが動いていない、息もない。
_
( ∀ ) 違う…違うチガウちがう!ちがうんだよ姉ちゃん!!
今日ほど、保健体育の授業を真面目に受けていればと後悔した日はない。
先生、俺、反省文何枚だって書くからさ、人工呼吸と心臓マッサージの正しいやり方教えて下さいお願いします。
_
( ;∀;) 姉ちゃん起きろよ!俺は、こんな、こんな!
がむしゃらに、おっぱいに触れるのも気にせず、胸部を叩く。
_
( ;∀;) こんな…カッサカサのおっぱいなんて…張りのないおっぱいなんて!
やり方もわからずに、お互いろくな歯磨きをしていないのも無視して。
乾いて瘡蓋だらけの唇を押し付けて。
吐く息を送り込んでみる。
_
( ;∀;) 俺が触りたいのはなぁ!俺が揉みたいのはなぁ!俺が吸いたいのはなぁ!今の姉ちゃんのおっぱいじゃあないんだよっ!
叩く、おっぱいが揺れる、起きろ。
_
( ;∀;) 俺が…俺はっ!姉ちゃんのっ!
生きろ、息を吹き込む、もういちど自発的に上下してみせろ、おっぱい。
_
( ;∀;) 健康なおっぱいを、触りたいんだよおぉーーーっ!!
振り下ろした拳。
跳ねたおっぱい。
姉の口から、赤い咳。
ノハ; ) ゲッ…ゲッホ!ゲホッ!
_
( ;∀;) 姉ちゃん?姉ちゃん!?
ノハ; ) ばか…たいりょく…むだ…
_
( ;∀;) うるさいバーカッ!!お、おれは、死なせないぞっ!姉ちゃんが死んだら俺も死ぬぞっ!だから生きろよ!生きておっぱい揉ませろよ!
ノハ; ー ) …ばか…
くらり。
体力を使い果たしてしまったのか、俺は姉に身体を預けてしまった。
情けなさと共におっぱいに包まれた俺の頭を、姉は弱々しく、けれども優しく、撫でてくれた。
そして俺の意識は、姉のおっぱいと手の感触を最期に…。
3390日目。
俺は姉と夜空を眺めていた。
ノパ听) ねえ、アンタはさ、おっぱいについてどう考える?
_
( ゚∀゚) なんだよその質問は
ノパ听) いやさ、自分のおっぱいって、可能性を与えられるんだなーって思ってさ
_
( ゚∀゚) ああ…母乳で子供に未来を与えると
ノパ听) うん。それって凄い事じゃん?
_
( ゚∀゚) 確かにな
満天の星空の下、バカみたいな会話に姉と興じる。
ノパ听) しっかし、手の届きそうな星空って、まさにこういう事なんだねー
するりと、数多の星へ腕をのばす姉の横顔に、俺は見とれた。
それを目敏く察したのか、いたずらっぽい笑顔をこちらに向ける。
おもわず顔をそむけてしまった。
_
(;*゚∀゚) ま、まあ、第一に、この部屋のガラスを突破しなくちゃねーし?
ノハ^竸) なーにどもってんのよ
姉は強引に俺の頭を引き寄せる。
おさまったのは、見事なおっぱいと、それに負けじと膨らんでいるお腹の間。
ノパー゚) おー、よしよし
_
(;*゚∀゚) おい、よせ
ノハ*゚听) 妊娠させといて、なにを今更恥ずかしがるのよ、パパ?
_
( ゚∀゚) あれ、いま動いたか?
ノパ听) そうね、蹴ったわ
どれほどの偶然が重なって、この奇跡があるのだろう?どれほどの可能性が、この子に秘められているんだろう?
そして、この子の奇跡を数十年間続けさせるための礎となるおっぱいとは、なんて偉大なのだろう。
そんな、アホくさい考えを知ってか知らずか、姉はこともなげに言い放つ。
ノハ*゚ー゚) ねえパパ…おっぱい、さわる?
ああ、こんな素晴らしいおっぱいに惹かれない男が居ようか?いや、居ない。
終わったァ!!
寝るゥ!!
おっぱい!おっぱい!
乙ゥッ!!
乙乙!
面白かった
おっぱいは人命とか世界とかを救う
てす
書き込めた!
久しぶりにブーン系に帰ってきました。
最後に読んだのは鋼鉄の処女だったと思う。
シベリアに移住したんだね。驚いた。
お題システムまだありますか?
有れば先着2つ頂きたいです。
710 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/08/26(火) 00:35:31.36 発信元:206.223.153.21
二人共ありがとう!
工作と図画、確かにいただきましたー
ワロタ
今はメインしたらばですよっと
714 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/08/28(木) 18:04:56.56 発信元:124.146.175.107
気に入った!うちに来て妹をファックしていいぞ!
このままシベリアでやるといい
したらば見てるやつはここも見てるから
どこでやるにせよ、応援する
それはそうと投下しま
家の姉が非道い。
高卒で就職した俺は一週間に一度の休みである日曜日、昼まで寝ようと決めていたのに、アポ無しでやってきた姉に起こされた。
まあ何はどうあれモーニングコールだし、普段よりも遙かに長く眠れたので、赦さないこともないが。
ノパ听) ほーらせっかくお姉ちゃんが独り寂しく慎ましく引きこもっているキミの所へ遊びに着てやったんだぞ!朝飯くれ!
_
(; ゚∀゚) まだ食ってないのかよ!もう十時だぞ
ノパ听) 朝帰りなもんで、こんな時間までお腹空かなくってねえ
朝帰り。
その言葉に、実を言えば姉の来訪で喜んでいた俺の心境は落ち込み、動揺を隠すため急いで台所に立った。
ノパ听) …あれー?なんか反応薄いなー
_
( ゚∀゚) なんだよ、嘘かよ
ノパ听) いんや本当
_
( ゚∀゚) …そっか
ノパ听) なに落ち込んでんのよアンタ
いつの間にやら俺の背中を取っていた姉が、もたれ掛かるように抱きついてくる。
精神的には哀しいけれど肉体的には喜ばしいという、妙な感覚が胸の内で暴れ出す。
_
( ゚∀゚) いや落ち込んでねーし。ていうか飯作れないから離れろ
ノパ听) ほーん
華の大学生らしく、姉から優しい香水の香りがする。
ますます密着してくる姉の柔らかな感触や、 掛かる吐息がこそばゆい。
それらを素直に喜べないのは、顔も知らぬ誰かに嫉妬しているからだ。
ノパ听) そっかー、キミはお姉ちゃんが昨日誰と何をしていたのか、気にならないんだー
_
( ∀ ) …くそっ
思わず、想像してしまった。
ふと気が付けば、俺の体は苛立ちのままに姉を壁に押し当てていた。
_
( ゚∀゚) 姉ちゃんて、非道い女だな
向き合った姉の表情からは、何も読みとれなかった。
姉弟だからといって、そんなツーカーに成れるわけではないのだ、現実は無情である。
ノパ听) なんだ、やっぱり嫉妬してんじゃん
_
( ゚∀゚) …座ってろよ、飯は直ぐにできる
再び台所へ向かった途端、姉は大爆笑した。
ノハ*^竸) あっははははは!やっぱアンタ嫉妬してんじゃん!ひーっひっひっひっ!
_
(# ゚∀゚) うるせえな…
ノハ*゚ー゚) 冗談よ、ジョルジュ
ふわり、姉が俺を抱き締める。
_
( ゚∀゚) は?冗談?
ノパ听) 昨日は女友達の家で飲んで、そのまま泊まって爆睡してたわ。
二日酔いで、此処に来るまで食事する気になれなかったのよ
かあっと、全身が熱くなる。
なんということか、何も知らない子供みたいに掌で踊らされていたのか、俺は。
ノパ听) いやーほんとにアンタってシスコンねー
_
(;*゚∀゚) う、う、うるせーっ!
ノパ听) アンタ将来大丈夫?お姉ちゃんと結婚するーとか言い出さない?
_
(;*゚∀゚) 言うかボケッ
ノパ听) …あっそう…言わないんだ
湿った何かが、俺の首に触れた。
姉の右手が、俺の心臓を掴むように添えられる。
左手が、俺の左手に絡みつく。
背中から鼓動が伝わるほどに、密に、俺は包まれている。
ノハ*^ー^) 私は…言って欲しいんだけどなぁ…
_
(;* ∀ ) う…さ…
ノハ*゚听) ん?
_
(;*゚∀゚) 酒くせええええっ!!
ノハ;゚听) きゃっ!?
全力で叫んだ。
それはもう、全身全霊でもって未練を振り切り、トイレへ逃げた。
…まったくもって、非道い姉である。
_
( ゚∀゚) うっ…ふう、よし、落ち着いた
< ちょっとジョルジュー!イカ臭い朝御飯は嫌だよー!
_
( #゚∀゚) うるせえ文句言わずに有り難く食いやがれ!!
< そういうプレイは結婚してからにしてよね!
_
( #゚∀゚) アホかあああっ!!
家の姉がヒドい。
それはもう、色々な意味で。
終
終了ゥ!
なお、某母ヒートSSを参考にしました。
寝るゥ!!
乙です。母ヒートナツカシス
投下
家の兄が酷い。
マジでどうしてこうなったのかと、小一時間ほど頭を抱えて悩んだ事もあったくらいに。
(´<_` )…テメェこの野郎、表出ろ
lw´‐ _‐ノv 自宅の前で婦女暴行とは、お兄ちゃんもびっくりの特殊性癖ですな
(´<_` )ついてるくせに婦女( )って
lw´‐ _‐ノv おい、今ぜったい婦女の後にカッコ笑いをつけたろ
(´<_` )残念…カッコ哀れだ
lw´‐ _‐ノv むしろヒデェよ馬鹿やろう
(´<_` )馬鹿やろうは、そっちだろう。なんで日曜の朝っぱらから俺の部屋に居るんだよ気色悪い
lw´‐ _‐ノv いやあ、ほら、俺って今の見た目ならソコソコじゃん?添い寝からのモーニングコールでもしてやろうかな、と
いや確かに悔しいことにソコソコどころじゃない美人さんになるけどもさ。
(´<_` )最悪の目覚めでしたよカスが
lw´‐ _‐ノv へいへいへい、ちょいと待ちな。さっきから聞いてりゃ兄上様に向かってそんな態度たぁ…
(´<_` )OK、兄者。決闘だ
lw´‐ _‐ノv Hahahahaha!おいおいブラザー俺たち兄弟だろう?おちつけよぉ〜もっとクールに!そしてフランクに行こうぜェ〜?なあぁ?
時に、力ある者がふるえば、聖書の角でも人は殺せるらしい。
残念な事に、私にはソレほどの力は無いようだったが、しかしカバーに収まった状態の広辞苑は凄く良い音を立てて兄の頭にめり込んだ。
(´<_` )おらっ!脱げよ!
lw´*‐ _‐ノv きゃあああ!いやあああ!
嗚呼、休日の朝から、女装した兄の服やらを強制パージさせる、この虚しさよ。
(´<_`; )ハア…ハア…
( ´_ゝ`) おっ目覚めたか?
(´<_`# ) KO RO SU !!
( ;´_ゝ`) すんませんしたーっ!!
勢い良く土下座する、シャツにパンツ姿の兄は、きっと世界中の誰よりも情け無い。
拳よりも先に、溜息が出た。
(´<_`; ) はぁ…あのさあ、マジでなんなの?
( ´_ゝ`) うん?
(´<_` )なんで最近になって急に、女装なんか
( ´_ゝ`) 教えて欲しいか?
まあ理由など、大体予想はできている。
(´<_` )ああ、勿論だ…これでも、ショックだったんだぞ
( ´_ゝ`) ほう?
(´<_` )アンタの事、尊敬してた。変態なのは知っていたけど、一線越えるとは思わなかったんだ
兄は普段ふざけてばかりいるが、その実優等生で、私はいつも兄の背中を追いかけていた。
それは幼少期からの事実だ。
( ´_ゝ`) それなのに、てぇやつか。鬱アニメに良くあるパターンだな
(´<_`# )真面目に答えろよっ!!
( ´_ゝ`) 答えて良いのか?
(´<_`# ) なにを言ってんだよ
( ´_ゝ`) まあ良い、俺の心も、こうみえて限界でな。答えようじゃないか
支援だ
唐突に、兄は、私を抱き締めた。
優しく、実に柔らかな手付きで。
(´<_`*;) なっ…
( ´_ゝ`) おまえが男装してるからだよ、妹者
そして耳許で、囁いた。
( ´_ゝ`) 愛している女性が男になったら…俺が女になるしかないだろう?
( <_ ;*) あ…う…
( ´_ゝ`) 俺にも教えてくれ、妹者。どうして男装してるんだ?…まあ、お前のことだ、察しはついているんだが…自信が無くてな
(´<_`; ) …だって
( ´_ゝ`) うん
( <_ )…兄妹、だから
妹が兄を1人の男性として恋慕うのは、異常であると気付いた時、私は既に押し殺すことができないほどの激情に駆られていた。
幼い頃から背中を追いかけていた。
追っているうちに好きだと気付いた。
クラスメイトに打ち明けたら変だと言われた。
隠し続けて、進学先で違う男を好きになろうとして、ますます気持ちが固まった。
けれどもそれは家族全体に、この上なく迷惑を掛ける可能性が高くて。
兄は優しいから、家族として愛してくれているから、きっとそれでも受け入れてくれそうで。
だから、だから、とにかく眼をそらさなくちゃいけなかった。
どんな手段を使ってでも。
そしてたどり着いたのが、兄と同じ性別で…だけれど私は。
( ´_ゝ`) なりきれなかったのか、男には
嗚呼、兄妹だから解るんだろうな、馬鹿な私の考える事なんて。
…そう、未練があった。
捨てきれなかった。
当然だろう、抑えつけることさえ出来ないのだから、蓋をして見ない振りが精一杯。
( ´_ゝ`) まあ、当然だな。だってお前は、昔からとっても女の子らしい子だったもの
兄の手が、私を裸にしていく。
首から上だけで、服には一切手をつけないあたりが兄らしい。
短くしていた髪は、さっきまで兄がつけていたウィッグにより昔の長さに戻り。
更に兄は着ていた服のポケットから私が昔使っていた髪留めまで取り出した。
正直、ひいた。
( ´_ゝ`) ほら鏡みろ…特殊メイクかっつーくらい、違うだろ。これじゃ無理だよ
l从・∀・ノ!リ人 …兄、者
懐かしさすら感じてしまう、自分の顔。
姿見に向かう私の背を、兄はしっかりと支えていた。
l从・∀・ノ!リ人 いけないこと、なのに
( ´_ゝ`) 昔の人が、こんなことを言っていたぞ
l从・∀・ノ!リ人 なに?
( ´_ゝ`) バレなきゃ良いんだよ!
爽やかに親指を立てた兄は、きっと世界中の誰よりも素敵で。
だからこそ、縛りたくないと強く想う。
( ´_ゝ`) はっはーん…妹よ、その表情、さては重大な勘違いをしているな?
l从・∀・ノ!リ人 は?
支援
なんだこの投下ラッシュは
( ´_ゝ`) 好きだぞ
きつく、つよく、しっかりと。
私は兄に抱き締められた。
l从・∀・ノ!リ人 …家族愛には、充分満足してるし
( ´_ゝ`) 俺が、満足できないんだ
l从・∀・ノ!リ人 …えっ?
( ´_ゝ`) 俺はな、妹を愛しているし…君という1人の女の子に、惚れているのだよ
l从・∀・ノ!リ人 …
( ´_ゝ`) まあ、いくら兄妹とはいえ、流石にこういうのは言葉にしないと伝わらないよな
l从・∀・ノ!リ人 …おにい…ちゃん
( ´_ゝ`) なあ、妹者ドヤ顔で決め台詞を言う兄は、悔しいけれど凄く素敵で。
( *´_ゝ`) ばれなきゃ問題ないんだぜ!!
けれども言ってる事は、凄く非道い。
そしてヒドく、魅力的。
終
訂正
( ´_ゝ`) なあ、妹者ドヤ顔で決め台詞を言う兄は、悔しいけれど凄く素敵で。
↓
( ´_ゝ`) なあ、妹者
ドヤ顔で決め台詞を言う兄は、悔しいけれど凄く素敵で。
乙んこ
貴殿の作品はいつもある種のまっとうじゃない家族愛が根底にありますな。
乙
自分のことよく棚にあげて注意できたな妹者
ありがとうございましたって書き込もうとしたら猿ったでござる
ありがとうございました
乙
乙、近親物がブームなのか同一人物が書いてるのか多いな
シベリアらしからぬ賑わい
746
>>746 やるのは良いけどトリ付けたこと無いから本人確認はできないよって祖母ちゃんが言ってた
ブーン系シベリア合作祭りか
創作板と合同ですら爆死しそう
それともあれか、誰かが複数人と同時並行で合作する乱交プレイか
祭りにする必要性
そもそも合作ってどうやるの?
単純に想像つかない 知ってる人おせーて
したらばで自分達の掲示板を作る、共有ブログを作る、あるいはメールアドレスを交換するなどして、
どんな話を書くか・どのキャラを使いたいか・誰がどのパートを書くかなどを話し合って決めて、
自分の担当するとこ書き溜めたらお互いに見せ合って色々調整 とか
各人に合った書き方・やり方があるからこれはあくまで一例だってばっちゃが言ってた
最近だと親交のある作者同士つぃったで連絡取り合ったりしてることもあるみたいだが、
そうでないと合作企画でもないとまず無理やろうね
>>748 まだ具体的にどうするってことは言えないけど、どっかにスレ立てて話し合いの場みたくしてもいいかなと。
755 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/09/03(水) 11:57:21.14 発信元:219.66.118.151
保管庫の更新しばらく止まってるなあ
やっぱ大変なんだろうか
投下
夕暮れ時の秋である。
シベリアにも秋がある。
此の地に移住して、もう何度目の秋になるんだったか。
無駄に広い少々特殊な図書館の雑草狩りを終え、此の地では比較的良く見られる、頑丈で厳めしい建築様式の本館に囲まれた中庭で一息ついていると。
('A`) お疲れさまでーす
図書館職員の1人がやってきた。
_、_
( ,_ノ` ) おう、お疲れ様。どうしたドクオ
('A`) ギコさんから、上等な葉が入ったんで渡して欲しいって
_、_
( ,_ノ` ) ギコが?すまねえな
('A`) いえ、渋沢さんには御世話に成ってますんで
_、_
( ,_ノ` ) むしろ俺のが世話になってるさ
かつて、俺は彼の部下だった。階級の問題である。
今の仕事につく際は便宜を図ってもらった。世話になりっぱなしである。
('A`) それでは、お疲れさまです
_、_
( ,_ノ` ) ああ、お疲れ様
汚れた作業服のままに、私物を纏めたリュックを肩に背負い。
ドクオから渡されたギコのプレゼントを手に、雪が無い季節しか使う気になれない自転車をこぐ。
高い高い夕映えの空、肌寒さすら感じる風。
小さい頃から変わらずに、どこの地域でも、秋という季節は心地良く…そしてちょっとばかし、切ない。
_、_
( ,_ノ` ) おっ?
図書館から自宅のアパートまでの僅かな道中、もう何度通ったか忘れた煉瓦敷きの通りに、うずくまっている人影。
めったにあることではない為、自然と車輪を止めた。
_、_
( ,_ノ` ) おい嬢ちゃん、風邪ひいちまうぞ
のそりと顔を上げた少女は、俺を見るや不機嫌そうだった面を急に明るくさせた。
(*゚∀゚) ねえ!ねえねえ!
_、_
( ,_ノ` ) うん?
(*゚∀゚) 貴方は神を信じますか?
可愛らしい服と容姿と声のくせ、頭はまともじゃないらしい。いきなり聞くことか?
(*゚∀゚) ねえ、信じますか?
_、_
( ,_ノ` ) いや、信じねえよ
(*゚∀゚) やった!
なにがだよ、いや本当に何が。
ここがシベリアでよかったよ、通行人が全然いないからな。
_、_
( ,_ノ` ) お、おう?
(*゚∀゚) ふむふむ
妙に鼻息を荒くした彼女は俺の周りをぐるぐる回りながら観察を始め。
(*゚∀゚) よっ…と
_、_
( ,_ノ` ) …痛くないのか?
自転車の籠に、尻から無理矢理乗り込んだ。
(*゚∀゚) さあ、出発したまえ人間よ!
_、_
( ,_ノ` ) …あ、はい
気の触れてしまった人間は何人も見てきたが、ここまで積極的に絡んでくるやつは初めてで。
少しばかり、この非日常を楽しんでいる自分がいた。
_、_
( ,_ノ` ) さて、家に着いたわけだが
(*゚∀゚) うむ、くるしゅーないぞよ
そうかそうか、前の仕事柄、整理整頓は完璧だからな。
片付いた部屋というのは良いものだろう。
着替えを終えて、冷蔵庫から新鮮なミルクを取り出し、鍋で暖め蜂蜜入りのコップに移す。二人分。
_、_
( ,_ノ` ) ホットミルクだ、飲むと良い
(*゚∀゚) かたじけない
葉を楽しむのは、またの機会にするとして。彼女の対面に座り、自己紹介。
_、_
( ,_ノ` ) 渋沢だ
(*゚∀゚) ツーです
_、_
( ,_ノ` ) …
(*゚∀゚) …
ははは、こやつめ気が合うわ。
_、_
( ,_ノ` ) なんで、あそこに居たんだ?
(*゚∀゚) エネルギーが切れちゃったから、休んでた
_、_
( ,_ノ` ) お腹が空いているのか?
(*゚∀゚) そりゃあもう…だからさ、人間
_、_
( ,_ノ` ) うん?
(*゚∀゚) ちょうだい
突然、ツーの背後から、ぬらりとした触手が二本現れて。
_、_
( ,_ノ` ) ほう
俺の両腕に絡み付いた。
(*゚∀゚) あれ?
けどこの触手、てらてらとした外見通りに、とても良く滑る。あっさりと抜けられた。
_、_
( ,_ノ` ) あ、先にホットミルク飲んで良いか?
(*゚∀゚) うん、わたしもまだ飲んでないし。いただきまーす
ふう…美味い。
触手は粘液を分泌しているわけではないようで、ホットミルクに、飛び散ったとろみが加えられる、といった事態は回避された。よきかな。
_、_
( ,_ノ` ) うむ…さて
(*゚∀゚) ごっはっん!ごっはっん!
彼女の背中の触手がうねうね、うねうね。再度伸びてくるも掴んで…滑った。
_、_
( ,_ノ` ) まあ、その、なんだ。吸盤とかって大事だと思うぞ
蛸とか烏賊とか。
吸い着いたり、爪食い込ませたりするからこそ、掴めるものもある。
(*゚∀゚) あっれー?渋沢さん、さては能力者だな!
_、_
( ,_ノ` ) とりあえずそれで良いからさ
(*゚∀゚) うん?
_、_
( ,_ノ` ) ツーちゃん、何者?
(*゚∀゚) ナマモノです
_、_
( ,_ノ` ) …やるね、キミ
(*゚∀゚) へっへっへっ
_、_
( ,_ノ` ) 海から来た感じ?
(*゚∀゚) ううん、ある意味海かな
彼女は上を指さした。触手も上を指している。
ところで服の背中側は無事なのか?
_、_
( ,_ノ` ) ツーちゃんの好きな食べ物って何かな?
(*゚∀゚) ミトコンドリア
お腹いっぱいになるのか、それ。
(*゚∀゚) むしろ人間の食事は効率が悪すぎて…
よく解らないが、まあ本人が言うのならそうなのだろう。
_、_
( ,_ノ` ) どうやって食べるのかな?
(*゚∀゚) なめとる
細胞を削り取る感じかな、痛そうだ。
(*゚∀゚) だから渋沢さん、なめさせて。わたし、渋沢さんを味わってみたいんだ
_、_
( ,_ノ` ) 場合によっては快諾したんだがねえ、だめ。
代用できる物は無いのかな?
(*゚∀゚) んーと、この家だとね…椅子!
_、_
( ,_ノ` ) うそん…
嘘じゃなかった。
(* ∀ ) んっ…アッ、はぁ…んむっ…
非常に扇情的な体勢で我が家の椅子の突起部を頬張る彼女。
椅子に絡み付く触手は知らんが、絵面はどうみても違法だ。
まあ表面のニスなどを舐めとるというのだから仕方ない。
(*゚∀゚) ぷはーっ!ごちそうさま!
すっかり表面が禿げ上がり、地の木が見えている椅子ができあがった。
_、_
( ,_ノ` ) そういえば、ツーちゃんはどうして来たんだい?
(*゚∀゚) 景色を楽しんでたら船が座礁しちゃってさー、衝撃で投げ出されちゃった。まあ救命胴衣ちゃんと着けてたから平気だったんだけど
救命胴衣ってすごい。
宇宙(おそらく)で投げ出されたって平気なのか。
救命胴衣という名のパワードスーツか?
_、_
( ,_ノ` ) 助けは呼べる?
(*゚∀゚) 適した場所があればねー
_、_
( ,_ノ` ) 探すの手伝おうか
(*゚∀゚) えっ良いの?
_、_
( ,_ノ` ) もちろん
触手が左右に振られる。まるで犬の尻尾だ。
―――――――
彼女の言う条件に合致した、適した場所、とやらには心当たりがあった。
仕事でボロボロになってしまったトラックを運転し、すっかり暗くなった街を走る。
ふと、助手席の彼女が言う。
(*゚∀゚) さびれてないけど、さみしい街だね
_、_
( ,_ノ` ) そうか?
(*゚∀゚) たくさんのお家も、大きな建物もあるのに、なんだか静かだし、人間はあんまり見かけない
_、_
( ,_ノ` ) それが売りのひとつなんだよ
(*゚∀゚) なにそれ、賑やかな方がイイじゃん
_、_
( ,_ノ` ) はっはっはっ…俺も昔は、そうだったさ
(*゚∀゚) 歳をとれば分かるの?
ひょこひょこ、触手が運転の邪魔にならない程度に動く。疑問符でも表現しているのだろうか?
_、_
( ,_ノ` ) 分かるかもしれない、けど、尚更賑やかな方が好きになるかもしれないな
(*゚∀゚) なにそれ…人間って、やっぱり不思議
_、_
( ,_ノ` ) 俺からすれば、君が不思議さ
(*゚∀゚) ふうん
話す間にトラックは街を抜け、郊外へ…なるほど、言われてみれば郊外なのに街と大差なく感じる。
_、_
( ,_ノ` ) 人や物があるだけが、賑やかさとは限らない
(*゚∀゚) ほぇ?
_、_
( ,_ノ` ) あれを見てみな
示したのは、明らかに人為的な生え方をしている、大量の樹。
人工の森には所々に、暗くなってから訪れたらしい人が持つ、電気ランタンの薄明かり。
(*゚∀゚) 畑?
_、_
( ,_ノ` ) いいや、あれは違う。ただ、ある日誰かがあそこに、樹の苗を植えた。そして大切に育てた
(*゚∀゚) あんなにたくさん、独りで植えたの?
_、_
( ,_ノ` ) 1人じゃなかった。始まりに植えたその人を見て、1人、また1人、同じように植えていき、同じように育てた
(*゚∀゚) 友達があつまったの?
_、_
( ,_ノ` ) その人達は殆どが、互いを知らない。見ず知らずの人達が、同じような行いをしたに過ぎない。
自分が植えた苗の隣に、誰かが植えに来ても、声をかけたりしなかった人も多い
(*゚∀゚) なにそれ、わけわかんない
_、_
( ,_ノ` ) ほんとにな。けれど、そうやって育まれた樹は千に届き、今も時折誰かが世話しに訪れる
(*゚∀゚) …
彼女はガラス越しに遠ざかる人工の森を眺め続けた。
_、_
( ,_ノ` ) 確かに、此の地は寂しいんだろう、けれど、賑やかでない、とは言い切れない。ああやって形作られる賑やかさ、というのもあるのさ
(*゚∀゚) うーん
_、_
( ,_ノ` ) それに、祭りの時は凄いぜ、毎回大盛況さ
(*゚∀゚) そうなんだ…
話が途切れてから少したつと、助手席から寝息が聞こえてきた。
まったく無防備だがそれは、普通の人間であればの話。
なるべく丁寧な運転を心がけ、出発してから40分ほどになり、目的地が見えてきた。
_、_
( ,_ノ` ) おーい、ついたぞ
目的地である、かつて強制労働所の監視に使われていた、古い鉄塔のすぐ前でトラックを停め、彼女を起こした。
(*゚∀゚) おぉー!
_、_
( ,_ノ` ) どうだ?
(*゚∀゚) ばっちし!
言うやいなや、触手を鉄塔に突き立てた。…当たり前のように鋼鉄へ食い込んだけど、それ意外に強力なのか。
(*゚∀゚) うーん
触手が脈動している。何かを、送り込んでいるのだろうか、なかなかにグロテスクな光景だ。
(*゚∀゚) よし、おっけー!連絡がとれた、助けを呼んだよ!
_、_
( ,_ノ` ) よくわからんが、そうなのか
触手が引き抜かれたあとには、何の穴も開いていない。つくづく不思議である。
(*゚∀゚) 助けが来るまで、車で待ってて良い?
_、_
( ,_ノ` ) どのくらい待つんだ?
(*゚∀゚) んー、30分くらい
_、_
( ,_ノ` ) 良いぞ、乗りな
(*゚∀゚) あんがとー
触手を振り振り、再び乗り込んだ彼女は、俺を真っ直ぐ見つめる。
(*゚∀゚) ね、ね、渋沢さん
_、_
( ,_ノ` ) うん?
(*゚∀゚) 神を信じて居ないんだよね?
_、_
( ,_ノ` ) ああ、そうだ
(*^∀^) ふふふ、よかった。わたし嬉しいよ
_、_
( ,_ノ` ) どうしてだい?
(*゚∀゚) 神は、わたしたちの敵だから
_、_
( ,_ノ` ) ほう?
(*゚∀゚) 渋沢さんが信じていたら、殺さなくちゃいけなかったんだ
_、_
( ,_ノ` ) 剣呑だなあ、どうして殺さなくちゃいけないんだい?
(*゚∀゚) 神はね、人間のいう信仰を補給システムとして構築したんだ。信じる者がより多い星は、より優秀なエネルギープラントとして機能する
_、_
( ,_ノ` ) ほほう、そいつは凄い。だから潰すわけだ
補給を絶つのは、どこの戦いでも行われる方法なのか。
(*゚∀゚) でもね、わたしたちは、信仰している人間を感知できるわけじゃないし、システムの稼働状況だって、信仰している人間の数がプラントとして機能する値に達しているのかを、調査しないと判断できない
_、_
( ,_ノ` ) だから直接訊いたのか?
ちょっとアバウトすぎやしませんかね。
_、_
( ,_ノ` ) 片っ端から、潰していくわけには、いかないのか?
(*゚∀゚) それやると、動物愛護団体がうるさくって…
_、_
( ,_ノ` ) …この星は?
(*゚∀゚) …住人をランダムに複数人選出して行われるアンケートがあってさ。
ここら辺の担当であるわたしが、船から落っこちちゃったから中断してたらしいけど。
渋沢さんの事、回答を含めて報告したから、アンケート終了
不意に、寄り添ってきた。触手が太股に這わされ、手に手を重ねてくる。
(*゚∀゚) 基準値に満たず、システム稼働中とは認められない、だってさ。
あと1人信じていたら、基準値を満たしていたぞって、笑いながら言われちゃった…ねえ、渋沢さん
_、_
( ,_ノ` ) なにかな?
(*゚∀゚) 優しくしてくれて、ありがとう。エネルギー不足で機能が低下していたわたしを、助けてくれて、ありがとう
_、_
( ,_ノ` ) 御礼を言われるようなことじゃないさ
(*゚∀゚) ホットミルクと椅子のニス、美味しかったよ
_、_
( ,_ノ` ) そいつは良かった
(*゚∀゚) わたし、もっとお話したい
_、_
( ,_ノ` ) 俺もさ
ところで、こんなに近寄って、汗臭くないのだろうか?俺はまだシャワーを浴びていないのだけれど。
などと考えていたら、頬を、ちろりと、彼女の舌で舐められた。いや一応帰ったときに顔は洗ってあるけどさ。
(*゚∀゚) …覚えたよ。これで位置情報も得られる
_、_
( ,_ノ` ) …たいしたもんだな
(*゚∀゚) それじゃあ、わたし、行くね
_、_
( ,_ノ` ) ああ、達者でな
彼女は勢い良くドアを開け放ち、駆けだしてすぐ振り返った。
(*゚∀゚) すぐ会いにいくからねー!!
今までで一番元気良く、触手が振られる。ついでと言わんばかりに手も振っていた。
_、_
( ,_ノ` ) 楽しみにしてるぞー!!
次は上等な葉で、美味い紅茶を淹れてやろう。
なんて考えながら、手を振り替えしていたら。
_、_
( ,_ノ` ) うおっ!?
まばゆい、ひかりが。
―――――――
_、_
( ,_ノ` ) ……
時計の音が、やたらと良く聞こえる。気が付けば、俺は部屋に座っていた。
体はやけにさっぱりしていて、もしやと思い浴室を確認。俺は既に、シャワーをすませているようだ。
外に出て、トラックがあり鍵もかかっていることを確認。車内には何ら変化がない。
戻って、鍵をかけ、椅子を確認した。ニスがすっかり禿げている。
俺の頭もいつかこうなってしまうのだろうか。
さるかな?支援
_、_
( ,_ノ` ) あっ
思い出して、流しに向かう。
洗われたカップがふたつ、乾かされていた。空になった鍋が置いてあった。
_、_
( ,_ノ` ) …夢では、なかったか
彼女の姿や声を思い返しながら、そういえば。
すぐ会いに来るらしいが、彼女にとっての、すぐ、とはどの程度の時間なのだろう、と不安になる。
_、_
( ,_ノ` ) 死ぬ間際に来られたら、流石に茶を出してやれんな
_、_
( ,_ノ` ) ……ん?
俺は、とある記憶を思い出し、身体中鳥肌が立つ。
_、_
( ,_ノ` ) まさかっ!?
大慌てで、古いフォトアルバムをひっぱりだす。
退色し、埃っぽいそれを未だに持って置いて良かった。
震える手で、ページをめくり。
_、_
( ,_ノ` ) …ああ
子供の頃、ちょうど今くらいの季節に、故郷で撮った写真に見入る。
_、_
( ,_ノ` ) まったく、不思議なやつだとは、思っていたがな
俺が子供の頃、迷い込んだ森の中で出逢い、助けてもらい、そのまま日が完全に沈むまで遊んだ年上の少女が居た。
彼女は可愛らしい声で話しかけ、可愛らしい容姿で笑いかけ、可愛らしい服を翻して、俺と遊んだ。
彼女は喉の渇いた俺に、何処から取り出したのか、水筒に入っていたミルクを飲ませてくれた。
暖かくて、甘くて、ほんのり蜂蜜の味がした。
_、_
( ,_ノ` ) そうか…そうか
彼女は別れ際に、俺を優しく撫でた。
恥ずかしくてついつい、ふりほどいたら、こんどは抱き締めて頬を舐められた。
彼女は涙を流しながら、恥ずかしさで固まった俺にかまわず何度も、ありがとう、と囁いた。
俺は帰り道、押しつぶされそうな程の何かを自覚して。
思えば、あれが初恋だ。
_、_
( ,_ノ` ) ふむん…律儀なやつだな
時間の流れが違うのか、 「すぐ」の意味が違うのか、そもそも概念が違うのか、それは解らない。
けれども彼女は確かに、会いに来たのだ。
_、_
( ,_ノ` ) …達者で、な
やれやれ、どおりで俺は秋になると、ちょっとばかり切なくなるのか。
これは、どうやら死ぬまで変わりそうにない。
―――――――
季節は秋である。
シベリアにも秋があって、心地の好い風がながれ、空は高くて、それはとても過ごしやすい季節で。
しかしちょっとばかし、年甲斐もなく、切なくなる。
少々特殊な図書館の、頑丈な建物に囲まれた中庭で、1日の作業を終えた俺は仕事道具を片付けていた。
そこに、予期せぬ来訪者。
(*゚∀゚) やっほう…
_、_
( ,_ノ` ) …あれ?
3日ぶりの再会である。…いや良いけど、早いな。
(*゚∀゚) いやー実は昨日会いに行ったんだけどさ、ちょっとしたトラブルで時間ずれちゃったんだー
_、_
( ,_ノ` ) ああ…それで、昔の俺に会ったのか
(*゚∀゚) うん
_、_
( ,_ノ` ) はっ…はははっ、とんだオチだ
彼女は触手を隠したままで、俺に寄り添ってきた。
作業着も体も汚れているのだが色々と、気にしない性格なのだろうか?ぺろりと、彼女の舌が頬をなぞる。
(*゚∀゚) お話、しよ?
_、_
( ,_ノ` ) 喜んで
実りの季節と、人は言う。
収穫の秋というやつだ。
俺は農家でないから、あまり実感がなかったが、なるほど確かに、おもしろい縁を手にすることができた。
今年の秋は、良い秋だ。
終
以上です、ありがとうございました
ほのぼの交流すなぁ。GJ!
女の子連れ込んで触手椅子プレイとか完全に事案ですわ
面白かったー乙乙
淡々とした感じが好きだ
787 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/09/21(日) 21:39:40.33 発信元:126.186.246.52
食べもの系のお題少しください
ありがとうごぜます
( ^ω^) ^ω^)
貴様…幽体離脱だと!?
ちょっと投下しますね
今年の秋、不思議な少女(多分)との縁を得た。
物好きなことに彼女は、俺と話をするため時には時間空間を越えて会いに来る。それは良い、純粋に喜ばしい。
だがこの状況はよろしくない。
そもそも彼女はどうして毎回、俺の仕事場へ来るのかと。
直接家に来いよ、と言っておかなかった事を、凄まじく後悔した。
('A`) 渋沢さん、渋沢さん
_、_
( ,_ノ` ) なんだ
('A`) 最近ですね、貴方に関する変な、噂がですね、ありまして
_、_
( ,_ノ` ) ほう、気になるな、どんな内容だ
('A`) 勤務時間後どうみても未成年な若い女性を、何度も家に連れ込んでいる、というものです
_、_
( ,_ノ` ) はっはっはっ、なるほどそいつは、笑える話だ
(*゚∀゚) あははっ
_、_
ダキツキ (*゚∀゚) ( ,_ノ` )
('A`) …どうみても
_、_
( ,_ノ` ) おい笑えよ
('A`) えっ
_、_
( ,_ノ` ) ドクオも笑い飛ばせ、こんなくだらない、根も葉もない、与太話なんかよ
('∀`;) …ハハッ
_、_
( ,_ノ` ) なあ、ドクオ、そんな噂を真に受けるような奴じゃあ、ないよな?
('∀`;) えっ、あの、でも、そちらの方は先程渋沢さんの頬に…
_、_
( ,_ノ` ) 気のせいだ
('∀`;) あっはい…なるほど娘さんですか
(*゚∀゚) えっ、そうだったの?
('∀`;) …
_、_
( ,_ノ` ) そうだ、だから笑え
('∀`;) アハ、アハハハ…では、自分は仕事に戻らせていただきますんで
_、_
( ,_ノ` ) おう、お疲れ様
随分と日が短くなり、陰陽織り混ざった秋特有の見事な夕映えに見守られながら。
人気のない短い距離の帰り道、自転車籠に尻から収まった彼女を運ぶ。
ロマンスの雰囲気など欠片もないが、まあ、当たり前だ。
(*゚∀゚) おー、なんか花が並んでるー
誰が植えたか、煉瓦敷きの道の花壇には、咲いたコスモスが揺れていた。金木犀の後を継ぐかのように。
_、_
( ,_ノ` ) 綺麗だと思うか?
(*゚∀゚) ううん、キレイじゃない
_、_
( ,_ノ` ) そうか、お前さんからすれば、醜いか
(*゚∀゚) ちがうよう、可愛いの
_、_
( ,_ノ` ) ははっ、そうか。そいつは失礼した
自宅に着いてからも、そんな、他愛ない会話をして、紅茶や菓子や、料理なんかを振る舞って。
隣ではなく、対面に座るような距離感でもって、未知との会合に興じた。
(*゚∀゚) …
_、_
( ,_ノ` ) …
カーペットの上にふたりならんで寝転がっていると、本当に、彼女が俺と同じ人間に思えてくる。
彼女と出逢ってから、まだ大した日数を経ていないけれど、彼女がやってくるのを楽しみにしている自分がいた。
まったく年甲斐のない話で俺は、とっくに人生の後半に差し掛かったというのに。
俺は、こんな青臭い時間に魅了されてしまったようだ。
(*゚∀゚) …渋沢さん
_、_
( ,_ノ` ) うん?
(*゚∀゚) 私ね、もう会いに行けないかも知れない
ぎちりと、心が軋む。
_、_
( ,_ノ` ) それはまた、どうして?
(*゚∀゚) 大きな戦いがあるんだ
彼女と出逢ったのは、元々敵との争いの一環であり、彼女が参加するのも当然なのだろう。
(*゚∀゚) 私ね、もっと渋沢さんとお話したい
_、_
( ,_ノ` ) 俺だってそうさ
(*゚∀゚) だから、消されないように、がんばるね
彼女は身体を起こすと、俺にのし掛かるような体勢になって、頬をぺろりとなめてきた。
いつもの笑顔を浮かべる彼女の頬に手を添えて、俺は願う。
_、_
( ,_ノ` ) ああ、死ぬんじゃないぞ
俺は前の仕事の都合上、知っている。
どんなに勇ましく、どんなに優秀で、どんなに慕われた奴であろうとも…戦場では呆気ない。
そこにドラマツルギーもヒロイズムもロマンチシズムすらもなく、些細なミスや些末な不幸で死んでしまう。
だから願わずにはいられない。
どんな戦いなのか知らない、何をもって彼女の死となるのかすらも知らないが。
_、_
( ,_ノ` ) また、会いに来てくれ
(*゚∀゚) うん
とにかく、生還を。
※※※※※
ますます昼間が削られて、コスモスは散り、虫の音など無い。
久しぶりに心から願った夜から、二週間が経っている。
彼女は未だ、現れない。
( ^ω^) お疲れ様でございますお
_、_
( ,_ノ` ) おや、館長殿
( ^ω^) 帰り支度の邪魔をしてしまいましたかお?
_、_
( ,_ノ` ) いいえ、片付けは済んでいますし、帰る前に一息ついていただけですので、全然大丈夫ですよ
( ^ω^) そうですか、なら良かったですお
館長の手には、暖かい珈琲と紅茶の缶が握られていた。
( ^ω^) 実は僕も一息つこうと、こうして中庭に居るんですお
_、_
( ,_ノ` ) では、そこのベンチにでも座りませんか?
( ^ω^) ええ
しえしえ
空の色は夜なのに、雲は黄金色に照らされた、物悲しい夕映え。
しばしふたりで眺めていると、館長が口を開いた。
( ^ω^) 綺麗ですおね
_、_
( ,_ノ` ) ええ、とても
( ^ω^) 極東には、女心と秋の空、という諺があるそうです。
それは女性の気難しさを、不安定な天候に例えたものだそうですが
…こんな空を見ていると、不安定故の美しさを例えたように思えますお
_、_
( ,_ノ` ) ほほう、詩的ですな
ポエマー( )とはお見逸れしたな。いやべつに嗤いはしないけど。
( ^ω^) いやあ、お恥ずかしいことに、秋はどうも感傷的になってしまいまして
_、_
( ,_ノ` ) いえ、わかりますよ。秋というのは、不思議なものですね
( ^ω^) ええ、けれども渋沢さん。貴男が落ち込んでいる理由は、季節だけではないのでしょう?
_、_
( ,_ノ` ) …なぜ、私が落ち込んでいると?
( ^ω^) ドクオが言っておりました、最近頻繁に渋沢さんを訪ねていた少女が表れず、元気がないと
_、_
( ,_ノ` ) ははっ、そんなことは……ありませんよ
( ^ω^) そうでしょうか…渋沢さんにとって、その少女というのは、どんな存在なんですかお?
_、_
( ,_ノ` ) …そうですねぇ
顎に手をやり、考える。
_、_
( ,_ノ` ) 失いたくない存在、ですね
( ^ω^) ほう
_、_
( ,_ノ` ) 私は、昔に手に入れた様々なものを、置いてきたり忘れてしまったりしていますから
…彼女くらいは、日常の中に留めておきたいのです
…私には、何も出来ないのですがね
( ^ω^) それは…
_、_
( ,_ノ` ) いえ、きっと、館長の考えているような感情ではありませんよ…では何かと問われても、答えは無いのです
それは、恋だの何だのという類のものではない。
そもそも彼女は地球人類ですらない。
うっかり過去に飛んでしまうような、俺からすればとんでもない存在だ。
にもかかわらず、受け入れてしまったのは何故だろう?
( ^ω^) うーん、こういった想いは時として、言葉にしない方が良いのかもしれませんおね
さるよーけ
支援する
※※※※※
ふと気が付けば、俺の背負っているモノは随分軽くなっていた。
親、兄弟、親戚、友人、知人、同僚、恋人。
人生のずっとずっと後半まで、かかわり合えると信じていた若い自分は、既に亡い。
みっともなくて情けない生き様の果てへと向かう今の俺は、タオルや着替えや日除け帽や手袋やらが詰まった鞄を背負って。
誰も待っていない自宅への短い道程を自転車漕いでなぞっている。
これを不幸だと呪っては、俺の隣で死んでしまった元同僚に贅沢だと呪われる気がする。
奴には家庭があった。
俺が殺した敵だって、色んなモノを背負っていた。
蘇らない以上は所詮己の悩みだが、それでも現状を嘆く気になれない。
_、_
( ,_ノ` ) …たまには、歩くか
けどなあ、おまえら。
虚しさを感じるくらいは、赦してくれよな。
来たか支援
_、_
( ,_ノ` ) やれやれ
人気の無い、煉瓦敷きの通り。
無感動に踏み締める其れを敷くのに、かつてどれほどの苦労があったのだろう。
最果ての地に追われた人々は、どれほどの犠牲を払って永久凍土を開拓したのだろう。
今も尚、この地を開拓し続けている人々は、最果てに何を視ているというのか。
俺には、わからない。
_、_
( ,_ノ` ) ふう
柄にも無いことを考えていると、あっというまに帰り着いた。
まだ雪が無いから良いが、すぐに冬となるだろう、シベリアイエティとブリザードの季節。
厚く積もった雪道が堪えてしまう身体になってきた。
白髪だけになる頃には、最早通うだけで一苦労だろう。
貯蓄はあるが、それではあまりにも寂しい。
_、_
( ,_ノ` ) …冷えるな
後ろ向きな思考は無理矢理中断、さっさと解錠、滑り込む。
ほほ
(*゚∀゚) あ、おかえんなさーい
_、_
( ,_ノ` )
(*゚∀゚) えへへー、どうだっお手製料理だぜっ!
_、_
( ,_ノ`。)
(*゚∀゚) なんかね、上司がさ、たまには作って上げたらって言うからさー。
いやあ人間の料理ってメンドクサいんだね…どしたの?
青臭く臆病な自分は既に亡い。
だから俺は迷うことなく抱き締めることができた。
(*゚∀゚) し、し、しぶざわ…さん?
_、_
( ,_ノ^。) …よかった
別に、俺は恋をしているわけでない。
俺は、彼女に好かれているわけでもない。
俺と彼女は全く違って、共通点なんざ殆ど無くて、互いの日常も本当の姿もしらなくて。
よっしゃ続編だ
しえ
支援支援
(*^∀^) あは…よし、よし
地球人ではない彼女が俺の頭を撫でるのだって、地球人のような意味などあるわけがなく。
おそらく、知識にあるから見様見真似でやっているだけなのだろう。
(*゚∀゚) また、お話できるね
だが、それでも良いと思うのは、空っぽな虚しさ故か、愛故か。
…きっとまだまだ、答えは出ない。
終
※※※※※
関連・世界を救う秋のようです
以上、ありがとうございました。
乙です。シベリアが心底好きなのが伝わってくるようだ。
乙乙。前作好きだったから続編読めて嬉しかった
全体的に秋らしい物寂しさが漂ってて好きだ
いい雰囲気
好き
やっぱりハッピーエンドはイイね
乙、おっさん良いな
乙
前作に続きよかったよ
ロリコン疑惑を華麗にかわす渋沢さんロリカッケーです
なんかブーン系のキャラクター達がギャンブルをする小説があったきがするんだけど知ってる人いる?
漠然としすぎててさすがに分からんぞwww
ギャンブルの種目は何かとかどのAAが出てきたかとか教えてくれ
>>826 うろ覚えだけど賞金を巡っていろんなギャンブルをやってた気がする
登場するAAも7人前後ぐらいいた気が
>>827 ゲームに集うは、切り札のギャング達のようです
ここは大丈夫かな、テスト
.
●やる夫AA録2より
/
<`/>'^ヾヘ/>
{三} ((ノ、`'ノ))} -==
{ニ}ゝd *゚听)^)
リ (__]っ l: > \
</_ハヽゝ
(ノノ
↑これがツンデレ
__
{三},ノリ ))ニ}
{ニ}ξ ゚听)')
リ と{,<:> ' 7つ
〈/__|_,ノ
し' 彡
↑これは重音テト
‥‥‥違いがわからねぇ...
あ!リボンか!? リボンで結ってる=ツン なのか!?
ツンのAAを元に作ったんじゃないかな
でも重音テトの顔文字はブーン顔という謎
逆っていわれても信じるな
上は頭重そう
イラストにすると色違いレベルだからなあこいつら
末者と似たニオイ
暇だしいくつかお題くれ
AA指定は無しで頼む
>>838 真面目なお題:紫煙の彼方
不真面目なお題:消しゴムの角に頭をぶつけて死んだ男
お好きな方をどうぞ。
二つとも使ってみる
ありがとう
(*゚∀゚) 渋沢さん、てーへんだ!古本にダニみたいなシロアリみたいな、小さい虫がいるー!
_、_
( ,_ノ` ) チャタテムシだな。人間に噛みついたりはしないが、本のノリやインクを食べるらしい
(*゚∀゚) 飼いたいなー
_、_
( ,_ノ` ) うーん、害虫だし、凄く増えるし、そもそも目に付く程いるってことは、飼育するまでもなく繁殖してるわけだしな
(*゚∀゚) そっか…じゃあ排除だね
_、_
( ,_ノ` ) そうだな。気密性の高い現代建築だと増える一方だからな
(*゚∀゚) わっさわさ?
_、_
( ,_ノ` ) わっさわさ。冬だからこそ、掃除はこまめにしないとな
(*゚∀゚) そうだねー
※
紙の書籍は放置すると黴や虫が発生します。
風に当てるなど、湿気や埃への対策をしましょう。
普段からの定期的な掃除が大切です。
棚卸し大切だよね。GJ!
創作に書けないからどなたか幼年期に配達お願いします、別に急ぎませんので
すごくいい作品だなと思って読んでたからまあ初投下のやつじゃねえなとは思ってたけど
最後のトリップ見て、んっ?なんか見たことあるトリなと思ってググったら
あんただったのかよ、あんたの作品が読めて嬉しいぜこれからもたまにでいいからは書いてくれよな
転載禁止の文字に抗って配達してきたぜ
846 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/11/28(金) 17:20:08.25 発信元:206.223.153.21
ありがとー
847 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2014/11/29(土) 17:00:51.45 発信元:101.143.210.20
てs
おっしゃ書き込めた。
がんばるわ。モチベあがるわ
( ^ω^)がんばれお
ありがとう
久しぶりに現行かこうと思ったら完璧に現行のノリを忘れて参った
というか、自作品の読み返しってめっちゃ気恥ずかしい
>>850 その羞恥も、やがて快楽に変わるさ
とりあえずヤろうぜ、具合がよくなる頃には昔の自分に、きっと戻れる…
※あくまでも個人的意見です
がんばれがんばれ
かなり気は早いが来年は5周年だし自分も感想でも書き始めるかな
頑張って読み直してるわ
そうか、もう5周年かあ。
感想祭やりますか
創作板のほうでも2014の百選だかが始まったみたいだね
図書館保管庫の更新がされてたのに今気付いた
良かった
今回の百選は2010年以降の作品が対象だからシベリアの作品も選考対象だね
そんなに数が多いわけじゃないけど何か入らないかな
857 :
転載@転載は禁止:2014/12/02(火) 19:07:30.65 発信元:101.143.210.20
( ^ω^)「ここはブーン系百選企画スレだお!前回2009年から早5年。新たな名作達を、皆の記憶に残る作品たちを語り合おうお!」
[企画内容]
期日までに自分の好きな作品(完結済み、短編ok、2010年以降のもの)をスレに挙げてもらう。またその際にその作品のジャンルも挙げてもらう
列挙終了後、各ジャンル毎に作品を整理し、ジャンル毎に皆でお気に入りの作品に投票を行い投票数の多かった作品を百選として選出する
※ジャンルは2009年に習い[ギャグ][シリアス][バトル][ほのぼの][マジキチ][ファンタジー][感動][その他(恋愛、ホラー、ミステリー等)]とする
※作品の列挙は一人何回でも、またジャンル毎の投票は一回までとする
※ジャンル毎の百選の枠は列挙作品数に応じて変化させるものとする
※2010年以降の完結作品の定義は「最終投稿レスが2010年以降のもの」とする
※1話完結型の作品は投下終了を作者が宣言してない場合は完結してない作品として扱います
※同じ作品が違うジャンルで列挙された場合は先に挙げられたジャンルで扱います
※投票の際の一人の投票出来る作品数はジャンルの列挙された作品数に応じて変化させる
!注意!
投票する際、感想(1文程度で可)をつけること。無いものは無効票とする
また作品列挙、投票のとき作品名は略したりせずにお書きください(集計の際、間違える恐れがあるため)
[日程]
○〜12月3日(重要)
質問期間&作品読み直し期間
○12月4日〜12月19日
作品列挙
○12月20日or21日
作品投票
[まとめ]
未定(依頼中)
宣伝おつです
久しぶりに創作板行ったら規制中でかきこめーん
>>858の百選で日程変更があったようなのでお知らせ
日程
20日 列挙作品集計&投票方法発表
21〜31日 作品投票
>>860 配達を頼めば誰かが気付き次第配達してくれるさ
うむんそのときは宜しく頼んます
配達なら任せろー!(バリバリ
いてくる
>>866 サンクスです、誰か挙げるだろうと思ってたけど昨日までなかったのでお願いしました
創作に書けないから独り言、嘘を憑いていたとゾンビに囲まれてが挙がっててよかった
ゾンビ面白いもんな
( ^ω^)ブーン系百選2014企画
遂に作品の投票が始まりました!
ルールは以下の通り
投票場所: ( ^ω^)ブーン系百選2014選考会場のようです
http://jbbs.shitaraba.net/otaku/16982/ ここに各ジャンル毎に投票スレを建てるのでそこに投票すること
投票出来るのは一人各ジャンル毎に一回まで
そのため投票は1レスに抑えるようにお願いします
また1回投票したものを変更することは出来ません
また投票のときのテンプレは以下の通り
【作品名】
【>>作品番号(ちゃんと安価の形で書くこと!)】
【感想or絵】
なおこのテンプレのひとつでも欠けた物は無効票とする
また各ジャンル毎に投票出来る作品の数は以下の通りです
(なお上限がこの数だというだけで必ずこの数だけ投票しなくてはいけないということではありません)
【ギャグ】6作品
【シリアス】3作品
【バトル】3作品
【ほのぼの】5作品
【マジキチ】1作品
【ファンタジー】2作品
【感動】2作品
【ホラー】2作品
【その他】4作品
期日:12月31日まで
宣伝センキュー!
うーん
どなたか百選のバトル投票所まで下記を配達お願いできないでしょか
IPで投票者識別してるみたいですので投票無効かもしれないですが宜しくお願いします
【作品名】( ^ω^)がゾンビに囲まれてグチャグチャのようです
【>>作品ナンバー】
>>10 【感想or絵】普段は大多数にホモが適役だと言われてるが(´・ω・`)おまえはよく頑張ったよ
【作品名】('A`)と歯車の都のようです
【>>作品ナンバー】
>>11 【感想or絵】圧倒的な文章量に負けず最後まで読むべし、終盤の伏線回収は見事
最終話はログで読むことを推奨する、ある読者のレスに感動し涙してしまった
【作品名】シベリア図書館戦争のようです
【>>作品ナンバー】
>>23 【感想or絵】冴えない眼鏡がいなければシベリア図書館の今日は無かったんだな
いてくるお
>>874 特に規制とかしてないんで書き込めるはずだと思うのですがなにか問題がありましたか?
>>877 板設置した人の規制云々ではなく、したらばの規制です
したらばの全てで10月か11月からリファラー送らないと書けなくなりました
あーなるほど
把握しました
百選ほんと乙
そしてあけおめ
これからもひっそりとやっていこうか
あけおめ!
あけおめ
細く長くやれたらいいね
俺は太くて長いのが好きだよ
そばVSうどんのようです
細いうどんが好きな俺はどうしたら……
おめでとう!
ありがとう
889 :
宣伝@転載は禁止:2015/01/07(水) 00:54:29.11 発信元:180.196.141.251
文字化けしてたので修正
正直スマンかった
そろそろ5周年か
ということは来年で6歳かそろそろ小学校進学か……すっかり大きくなって……
ブーン・ケイ・シベリアたん(六才)
ゴクリ…
きっととてもおっとりした性格の子なんでしょうね
896 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2015/01/11(日) 19:25:21.92 発信元:124.146.175.66
( ^ω^)あらいいですね
897 :
宣伝@転載は禁止:2015/01/18(日) 07:45:33.81 発信元:124.35.43.194
過疎だな
雪に埋もれたか
もしくはこっちも水道管破裂か……
ヒィィ
( ^ω^) 今年もまた、職員総出の雪掻き、か…
('A`) まだマシじゃないか、水道管破裂とか無いだけ
(-@∀@) ここはシベリア、建築基準だって万全ですからね…まあ、油断はできませんが
ξ゚听)ξ そうそう、地面の雪はどうにもならないし
ハハ ロ -ロ)ハ 温水や電熱線も、敷地全部に仕込むのはできませんよね…
_、_
( ,_ノ` ) 雪掻きといや、ヤポンスキーの軍隊な、火炎放射器で溶かそうとしたことがあったぞ
( ^ω^) マジで!?
_、_
( ,_ノ` ) 他にも、文民の会社が重機に巨大なバーナーつけて地面の雪を溶かしてる
(-@∀@) ほほう…
('A`) 除雪作業にそこまでする民族は、我々ぐらいだと思っていたが…ヤポンスキーもなかなかキてるな
ハハ ロ -ロ)ハ 気が合いそうですね
( ^ω^) こんど、ウォッカ手土産に親善旅行でも行くかお
('A`) タンクローリーって税関通るかな?
ここで質問していいのかどうかわかりませんが、教えてほしいブーン系小説のタイトルがあります
デレ(だったと思う)が奴隷として買われて厨二病みたいなキャラ(ブーンだったかな?)と
旅をするお話のタイトルをご存じ方はいらっしゃいませんか?
「ζ(゚ー゚*ζ 雌豚のようです」だと思ったんですが、調べてみたら全然違いました
ご存知の方は是非ご一報くださいませ。よろしくお願いいたします
スレチ、スレ汚し、大変失礼いたしました
すみません、自己解決しました
解決したのなら何より
一体なんて作品だったのか……
奴隷のようです じゃないかね、多分
ちょろっと投下
( ФωФ) ふーむ…
ξ゚听)ξ あら、久しぶりじゃない…どうしたのよ、難しい顔して。
アルコールが足りてないの?タンクローリーよぶ?
( ФωФ) む、ツンか、何年ぶりだかな。
飲みにきたのか
ξ゚听)ξ まあね、それで、なに悩んでたのよ
( ФωФ)いやなに、いくつになっても、喪失感には馴れないなあ、と
ξ゚听)ξ …誰か死んだの?馴染みの店がしまったの?
( ФωФ) 色々だ。
最近、おれの周りが急に静かになり始めた。
それを見つめ直したのだ
ξ゚听)ξ ふうん、隣いいかしら
( ФωФ) うむ
ξ゚听)ξ 私はね…最近、それで良いのだと気付いたわ
( ФωФ) なに
ξ゚听)ξ お互い、道を拓き、世界を広げたのよ、ただそれだけのこと。
物語はクライマックスへ向かい、主人公の眼前には真に重要な物が積みあがる。
頁をめくらなければいつまでも同じ世界、同じ登場人物、同じ言葉
( ФωФ) フムン。
おれたちが再会したのも、先までの人物がフェードアウトしたのも。
頁が進んだ証左か
ξ゚听)ξ 私、本が好きよ。
だってめくれば戻れるもの。
けれども人生という本だけは違う。
そこに描かれた私は、最早、私ではない。
自分の思い出話を自分に語るのよ…死者に花を手向けるの
( ФωФ) 『読書の神髄は、孤独のただ中にあってもコミュニケーションを実らせることのできる奇跡にある』か
ξ゚听)ξ そして貴方の周りは、それぞれ別の本を手に取るか…或いは物語を読み終えたのよ
( ФωФ) ふ〜う…やれやれ。
ツンよ
ξ゚听)ξ なあに?
( ФωФ) 遠回しな励ましと、露骨に諦めろと言ってくれた御礼だ。
好きに頼め
ξ゚听)ξ あら。
遠慮しないわよ、私
( ФωФ) その指輪
( ФωФ) 上等な指輪だ。
値段ではない、造りが素敵だ。
良く馴染んでいる
ξ゚听)ξ ありがとう
( ФωФ) きみが、新しい本を手にしたのだ。
その祝いだ
ξ゚听)ξ 再会の祝福ではなくて?
( ФωФ) 実は、片想いだったのでな
ξ゚听)ξ あらま、ぜんぜん気付かなかったわよ…ちょっと、ほんとに?…そう、そうだったの
( ФωФ) うむ。
だから祝うのは再会ではなく、旅立ちだ
ξ゚听)ξ ロマネスク…
( ФωФ) きみの新しい本が閉じられるとき、余韻と共に触れるのは、一等素敵な裏表紙でありますように…なんて、な
ξ゚ー゚)ξ ばか…キザね、あいかわらず…
言って、グラスはふれあった。吹雪の夜、小さな酒場で、ひそやかに。 終
乙!
大人な雰囲気が素敵だ
いいなぁこういう関係……乙乙
オサレだ素晴らしい
乙
いいね、今よみおわた乙
てす
ここは書き込めるのか……
シベリアだもの
917 :
[Φ|(|´|Д|`|)|Φ] BBxed!! いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2015/03/03(火) 09:08:06.00 発信元:182.249.246.30
あのう
ブーン系創作板ってどこにありましたっけ
918 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2015/03/03(火) 09:14:57.88 発信元:122.102.231.161
919 :
[Φ|(|´|Д|`|)|Φ] BBxed!! いやあ名無しってほんとにいいもんですね@転載は禁止:2015/03/03(火) 09:22:23.21 発信元:182.249.246.30
ありがとうありがとう
2chMateがなんかヤバいことになってるらしいね
スマホの俺涙目だわ
暫く不安定なのは仕方ないだろう
来月になるまでは落ちついてるよ
今mate使ってるけど平気だdat落ちしてないのにdat落ち扱いされるのが面倒だが
iPod touchとiPad miniはtwinkleで平気だからなんだかんだ助かったわ
>>921>>922 いやそーでなくて
394 名無しんぼ@お腹いっぱい@転載は禁止 sage 2015/03/03(火) 12:12:40.07 ID:biXMDKdm0
Jim様の命令に従って、新システムへ対応して
2ちゃん側からの要求どおりに広告表示開始したmateが
★1の嵐食らってストア上への公開停止とか、とばっちり過ぎるだろこれ
これMateオワタとかにならないよな?
だからplayのを引っ込めたんでないのかな
2chMate 0.8.7.3 dev/Sony/SOL26/4.4.4/GR
テス
※※※
間の悪い日というのは実に厄介なものです。
仕事柄、僕の休みは不定期で、今日は、一月半ぶりに訪れた土日休みですがしかし、僕は独り部屋に寝転がってまさしく惰眠を貪っているのです。
日はスッカリ落ちていますが、明日の日曜日もあるさと言う気分には、なれません。
始まりは今日、土曜日の朝からのしとしと雨。
僕は貧相な体つきと反してアウトドアな趣味があるのですが、休みさえあれば行うつもりで準備していたそれが雨で中止。
ちなみに明日も雨の予報なんです。
明日、三ヶ月ぶりに会えることを期待していた友人は、偶々明日だけがダメで…昨日なら良かったんです。
でも昨日は趣味の先約があって、つまるところ、相手方の予定をキチンと把握せずに
“日曜日ならいつも大丈夫だったから”
と激甘な考えを持ってしまった僕のせいなんです。
小学生かよ。
そうして、ふっ、と。
脱力した瞬間に虚無が襲ってきたんです。
忙しい中で準備したり期待したりしていたものが、僕の下調べの甘さからフイになり、自己嫌悪と共に昔を思い出したんです。
色鮮やかで、暖かく、そして儚かった今までの思い出。
半ば引きこもっていた中学時代。
それを引きずった高校での恋は、両想いになれたのに僕の臆病さ故ろくに触れ合えず終わって。
恋に浮かれてぞんざいに扱ってしまった中学と高校の後輩、恩人。
先に卒業した先輩とも自ら会おうとせず。
同級生が当たり前のように大きな街に行って、当たり前のように世界を広げていくスピードにはついていけず。
それでも精一杯背伸びをして、それも働きだしてから余裕がなくなり。
休みが合わないのを言い訳に連絡しなくなって。
再会した級友とも、仕事で精一杯だからと深い付き合いを避けてしまって。
成長し適応して変わっていく嘗ての友人の後ろ姿を、成長せず適応できずにいる僕は見送ることしかできなくて。
僕の知らないところでありふれた社会の闇に、もがき苦しんでいた幼馴染みを、深く考えずに助けようとして。
期待させておいて、最期に伸ばした手は、僕と家族の保身のために、はらってしまった。
…僕が今まで過ごしてきた年月には素敵な時間が沢山あって、けれども失敗と後悔と自己嫌悪はそれ以上に沢山あって、しかも素敵な事に起因したものが大半で。
今の僕には、そういう素敵なものが殆ど無くて。
美しい思い出ほど、思い出すのが辛い。
辛いからと目を反らしていれば思い出は薄れ、しかし新たに満たされるモノが無く。
見つけたと思ってもすぐ消えて、捜すことも億劫になり、そうして一年がどんどん早くなったんです。
普段は、仕事や、趣味で誤魔化していた虚無感。
それが偶々、間の悪いここ最近でダントツに間の悪い今日という日、僕は直視してしまったんです。
見続ければすぐに潰されそうな凶暴で恐ろしい虚無感に襲われた日は。
家族と話をするのが一番なのですが、僕の家族、兄と姉は出掛けています。
きっと今日は帰らずに朝まで愛し合うことでしょう。
…なぜ、そんな発想になるかというと。
発端は、僕ら家族の両親亡き後に、支援をしてくれた親戚夫婦、その叔父にあります。
僕が幼い頃、兄は定期的に叔父と会っていました。
会って、帰宅した兄は平然とした様子だと思っていたんですが、やがてそれが空元気だと気付き、さらに注意深く観察すると…虚しく死んだ瞳であることに気が付いたんです。
辛いからと目を反らしていれば思い出は薄れ、しかし新たに満たされるモノが無く。
見つけたと思ってもすぐ消えて、捜すことも億劫になり、そうして一年がどんどん早くなったんです。
普段は、仕事や、趣味で誤魔化していた虚無感。
それが偶々、間の悪いここ最近でダントツに間の悪い今日という日、僕は直視してしまったんです。
見続ければすぐに潰されそうな凶暴で恐ろしい虚無感に襲われた日は。
家族と話をするのが一番なのですが、僕の家族、兄と姉は出掛けています。
きっと今日は帰らずに朝まで愛し合うことでしょう。
…なぜ、そんな発想になるかというと。
発端は、僕ら家族の両親亡き後に、支援をしてくれた親戚夫婦、その叔父にあります。
僕が幼い頃、兄は定期的に叔父と会っていました。
会って、帰宅した兄は平然とした様子だと思っていたんですが、やがてそれが空元気だと気付き、さらに注意深く観察すると…虚しく死んだ瞳であることに気が付いたんです。
最初は、頼ってばかりの僕らの嫌みでも言われているのかと考えました。
けれども、現実は予想よりも遙かに酷くて。
…偶然じゃないんです、知ったのは。
これも、僕の愚かさのせいなんです。
当時僕は思春期真っ只中で、当然、性への興味があり、そのせいで兄と姉を怪しんでいました。
なにせ当時、兄と姉は時々一緒に入浴し、かなりの頻度で同室で眠っていたのです。
人目が無ければ手を繋ぎ、寒い日は炬燵で抱き合う、仲の良すぎる兄姉の表沙汰にならないイチャツキっぷりをみて“そういう事例がある”と知っていた僕は邪推して。
ついに二人が同じ部屋に入った晩、耳をすませました。
僕は、そうやって、兄が僕にひたすら隠していた事実を朧気ながら知り。
姉と兄の、僕に汚いモノを背負わせまいとした優しさを、踏みにじって。
二人だけの、大切で密やかな営みを、知ってしまったんです。
僕は、とても悔やみました。
二人が苦悩と共に築いてくれた、僕が知らないで居る、という幸せを台無しにしてしまって。
だからといってゴメンナサイの一言すら伝えるわけにもいかず。
思えばそれが僕を、自己嫌悪ばかりの残念な性情にしてしまったんです。
…兄も姉も、僕の幸せを願ってくれたというのに。
僕は、空っぽな人間に、成りつつあるのだと。
虚無が、襲うんです。
こんなんだから、間の悪い日というのは、厄介なんです。
だからといって、僕が世を儚んで自殺、なんてのは最悪です、その程度はわかるんです。
刹那的でも良い、偽りでも良い、小さな希望に喜びを感じて、明日を迎え続けること。
それが、僕の歩むべき正しい道なんです。
< ただいまーっぽ
( ><) えっ?
< 弟よ、開けますよ
( ><) あれっ?
( <●><●>) ただいま
(*‘ω‘ *) おうおう、暇だからって灯りも付けずゴロゴロするのは兄譲りだっぽね
( ><) あの…随分、早く帰ってきたね
これからディナータイムという時間ではないのか、大人の男女の逢瀬では。
(*‘ω‘ *) 当たり前だっぽ
( <●><●>) 明日も暇になったそうですが、何か予定は入りましたか?
( ><) なにも…ないよ
(*‘ω‘ *) じゃあ決まりだっぽ。本当は明日の夜のつもりだったけど…もう、今夜から明日にかけて、パーッとやるっぽ
( ><) なにを?
返ってきたのは兄と姉の優しい微笑み。
いつか見た、父と母とおなじ、瞳。
( <●><●>) 誕生日おめでとう
(*‘ω‘ *) ほれ、プレゼント
差し出されたのは品良くラッピングされた御菓子の箱。
僕が小さい頃から大好きなものだ。
とても高いからめったに食べられなかった。
( <●><●>) 腕時計と、自由に使える現金と、コレと、迷ったんですがねえ
(*‘ω‘ *) もう大人だから使う物は自分で選ぶだろうし、小遣いのなかった昔と違って働いてるし
( <●><●>) すみませんね、もっとソレらしい物が、思いつきませんでした
(*‘ω‘ *) ネタ切れだっぽ。あきらめ…えっ?
( <●><●>) ちょ、そ、そんなに不満ですか
( 。><) ちがうんです!
僕はみっともなく二人に抱きついて、子供みたいにワンワン泣いた。
本当に久し振りに、盛大に泣きじゃくった。
すべてを察して、僕を撫でてくれる二人の優しさで、一層激しく涙する。
僕は二人を、知ることで汚したのに。
僕さえ居なければ家ですら忍ばなくてすむのに。
僕はどんなに大切な人でも、真っ直ぐ向き合えないのに。
僕は、救えないのに。
二人は僕を撫でるのだ。
二人がどんなにか後ろ指をさされようとも、社会から認められない関係であろうとも僕にとって正しいのは兄と姉で、どれだけ非道い選択をしても護りたいのは兄と姉で。
だから知らない、気付いていない、僕には分かんないんですと言う嘘を吐き続けてきたけれど。
とっても図々しいのだけれど。
嘘偽り無く僕は二人が好きなんです。
( <●><●>) 最近、働きづめでしたものね
(*‘ω‘ *) 間の悪いときだって、あるっぽ
( <●><●>) でも大丈夫ですよ
(*‘ω‘ *) 毎日、何もかも悪いなんてこと、ないんだっぽ。ね?
今の僕の顔はグシャグシャでとても醜いのだろうけど、気にせず精一杯の返事をするんです。
朗らかに、幸せなんです、と。
( ><) わかったんです!
あれだけ空っぽに思えた心が満ちる。
過去を忘れて僕は笑う。
冒涜的な愚かしさ。
人間なんて、そんなもの、なんです。
※※※
終
ビロードの誕生日わかんないんです!
だから日付ガン無視なんです!
おやすみなさい
ワカンナイデスの癖になんか小難しい事考えてるんです!
乙