〜初心者のための滑走路講座〜
横田基地はほぼ南北に延びる滑走路を一本持っており、
この滑走路は「RW36/18」と呼ばれます。
一見暗号のように見えますが、これにはキチンと意味があります。
まず、「RW」は「Run Way」の略。
そのあとに続く数字は滑走路の方位を表します。
通常、航空機や船舶において方位は0〜360までの数字で表され、
真東が090、真南が180、真西が270となります。
ただし、真北だけは滑走路方位を表す際には000ではなく360となります。
先ほどの数字はこの方位を表す数字の上二桁です。
横田基地の滑走路は方位360向きと、方位180向きに対応しています。
具体的に言うと、
RW18着陸→北から南に向かって着陸。 [RW18 ↓]
RW18離陸→北から南に向かって離陸。 [RW18 ↑]
RW36着陸→南から北に向かって着陸。 [RW36 ↓]
RW36離陸→南から北に向かって離陸。 [RW36 ↑]
このようになります。
RW18からRW36(北から南)に向けてフライパス。[RW18 →]
RW36からRW18(南から北)に向けてフライパス。[RW36 →]
滑走路は以下の規則に従って命名される。
航空交通管制上、滑走路は滑走路番号と呼ばれる磁北からの方位角(時計回り、度単位)を 1/10 した数値で識別される。
磁北(360°[1]) を向く滑走路は「滑走路36 (runway three six) 」である。
その逆向きの滑走路は磁方位で180°であり「滑走路18 (runway one eight) 」となる。
それぞれの滑走路の番号は滑走路の端に表示されている
(上記の例の滑走路では、南端に「36」、北端に「18」と表記されている)。
このように、一本の滑走路には方位に基づく2つの番号が割り当てられており、
一本の滑走路の命名は2つの磁方位を組み合わせて表される。
上記の「滑走路36」と「滑走路18」の例では、「18/36」 などと表記される[2]。
後述のように滑走路が並行する場合の命名は、滑走路番号のあとにL(左)・C(中央)・R(右)を付すことで行われる。
たとえば、磁方位360°を向いた滑走路が3本平行に並んでいる場合、
北向きに滑走路に正対して左側から「滑走路36L (three six left) 」、「滑走路36C (three six center) 」、
「滑走路36R (three six right) 」となる。並行滑走路が2本しかない場合はC(中央)を使用せず、L(左)とR(右)のみを使う。
したがって、南北方向に2本の滑走路が並行している場合
(18/36の場合)、西側の滑走路を「18R/36L」、東側の滑走路を「18L/36R」と呼ぶ。