ネットだけで流行するラーメン二郎 「ラーメン二郎はラーメンではない」
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news/1371904884/ ご存じない方に説明すると、「ラーメン二郎」とは東京都港区の三田に本店を構えるラーメン店。ラーメンはかなりのボリュームがあり、麺の上には「ブタ」と呼ばれる叉焼(チャーシュー)と大盛りの野菜がのせられる。
特徴的なのは、注文時に店員から「ニンニク入れますか?」といった具合
に無料のトッピングを訊かれた際の応答にある。多めにしてほしいときは“マシ”という用語を使い、たとえば「野菜たっぷりニンニク多め」が希望ならば「ヤサイマシマシニンニクマシ」のように希望を伝えるのだ。もはや謎の呪文のようである。
しかし、本店には大行列ができるとはいえ、「ラーメン二郎」はいわゆるラーメンランキングなどで1位に選ばれている店ではない。それなのに、なぜこれほどまでにネット上には「ラーメン二郎」の情報が氾濫しているだろうのか。
その謎に迫っているのが、ラーメンから日本の現代史を解き明かした新書『ラーメンと愛国』(速水健朗/講談社)だ。本書によれば、ジロリアンは「一般のラーメンマニアとはちょっと性質の違う嗜好を持った人々である」という。有名ラーメン店を食べ歩いたり、
隠れた名店を発掘するなど、一般的なラーメンマニアはそうした“情報量に価値を見出す”存在。しかし、ジロリアンはラーメン二郎にしか興味がない。ジロリアンに言わせれば「二郎はラーメンにあらず。二郎という食べ物なり」。
ラーメン二郎とは「ラーメン屋というよりは、信仰の対象のような存在」なのだそうだ。
では、どうしてここまで信者が増加しているのか。その理由を、著者は「一風変わったラーメンチェーンの中に見え隠れする理念の体系のようなものを自分たちで見いだし、その中から勝手にルールをつくり出して、それに則ったゲームを行っている」と分析する。
「マシマシ」などの特異な専門用語や、ラーメンの目を見張るほどの豪快さに加えて、チェーンなのに店舗によって味が異なるため、ジロリアンたちは「まるでスタンプラリーに参加するかのように」各店舗を巡礼。
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20130622/Davinci_002369.html