【民主党】政府が行おうとしていることをまとめるスレ 22つ目
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忍法帖【Lv=28,xxxPT】(7+0:30) :
■5.幻想その2「平和主義」■
国連はすべての争いを話し合いで解決しようとする国際機関であると思いこんでいる人が多い。
確かに平和の創造が国連の目的ではある。
しかし、それは日本国内にあるような話し合いですべてを解決しようという空想的平和主義ではない。
「連合国」という軍事同盟から生まれただけに、「国際の平和及び安全の維持又は回復に必要な空軍、海軍、陸軍
の行動をとることができる。」(第42条)と、武力行使を含んだものだ。
国連発足当初は、独自の国連軍を持つことも想定されていた。
1945年10月に国連が正式に発足すると、5大国の参謀総長などから構成される「軍事参謀委員会」が設置され、
独自の交戦権を持つ国連軍の創設が検討されたが、具体化できなかった。
すでに始まっていた米ソ冷戦下では、両方を含めた国連軍など実現不可能な理想だったのであろう。
朝鮮戦争では、北朝鮮を侵略者と認定して、すでに戦闘を始めていた米軍を事後的に国連軍として認定した。
しかしこれは、ソ連が中華民国の代表する国連をボイコットしていたので、安全保障理事会も欠席中で、拒否権を
行使しなかった、という偶然の賜物である。
軍事力行使の部分的な成功例としては「平和維持活動(PKO)」があげられる。
これはすでに停戦を合意している当事者の間で、平和を維持するために加盟国の兵力を利用することであり、
地味ながらも、国連の中立的立場を活用したアプローチであると言える。[a,b]
国連軍にしろ、PKOにしろ、平和の創造・維持には武力が不可欠だという国際常識に則っており、
「何でも話し合いで解決すべき」というような日本国内の空想的理想を実現するのが国連だと考えるのは、
国連にとっても迷惑な幻想である。