1 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:
このスレのお約束
・SSは本文前になるべく元ネタやカップリング等の注釈も書き込みましょう。
(死にネタ等の好き嫌いのある描写がある場合も出来る限り注釈をお願いします)
名前欄に「男女SS・1」のようにカプ名やSSタイトル、ページ番号を振ってあると親切です。
・MUGEN入りしていないキャラの話はスレ違いです。MUGEN入りしてからどうぞ。
・キャラクターのクレクレ厨や荒らしはスルー、誘いうけは不要です。
・○○のカプが好き、○○は○○だろ等の議論で盛り上がるのは歓迎ですが
熱くなり過ぎて喧嘩したり、自分の好みを他人に執拗なまでに押し付けるのは止めましょう。
・カプへの熱い思いはネタやSSに叩き込め!
・男女妄想を含まない普通のMUGENの話はそれぞれ適当なスレが他にあるのでそちらでどうぞ。
・次スレは基本的に
>>980辺りが立ててください。
・やっぱり愛だよね!
愛などいらぬ!>
アーイ!>
勝手に立ててしまったがこれで、いいのか…?
>>1と
>>2-3でIP違うけど気にするな!
そしてキャプ戒は俺のアマルガム
>>1乙
見張りは俺の正義
シャッハさん続編おめでとう
>>1乙
本当にありがとう。建てる見通し無いのに投下にレスを使っちまった身としてはずっとハラハラしてたんだぜー
ゆとりさとり教育は……えっと、その、俺の心のオアシスで。
>>1乙
風雷は俺の木行。
某所に東北漫画が投下されてて、内容は俺得過ぎて歓喜。
KOFのメインストーリーの中心にいる男って
大抵タッグパートナーが存在するのに
社のそういったタッグの話を殆ど聞かないのが不思議だ
そんなに他と絡ませにくいキャラかな?
KOF女性キャラ使用のタッグをあまり見ないみたいなもんじゃねーの
ましろと組んで「やましろ」とか浮かんだし、社自体は人気ないわけでもなし、好きにタッグくんで大会で出せばそれなりに受けるんじゃないかね
いつも思うんだけど、「このキャラのタッグ聞かないんだけど」って言う前に
せめてニコMUGENwikiで男女タッグ大会を軽く検索とかすればいいのに。
検索欄に「七枷社 男女タッグ」っていれればすぐ出てくる。
社なら最近はAKOFのスーラと組んで出るのが多いよ。
今年だけでもこの組み合わせで(社が「乾いた大地」であることもあるけど)
三つ四つ出てるはずだが。
ちょっとメモ用に置いてきますね
966 名前:いやあ名無しってほんとにいいもんですね [sage] :2011/12/15(木) 22:48:23.63 発信元:220.211.28.38
俺の知る限りだと
紅……1・十進法 2・Hとかサイキョーとか 3・イカリング 4・ロイワキ 5・七咲 6・カリ吸 Ex・引きこもり
妖……1・? 2・? 3・モンゴリス 4・? 5・侍親娘とか 6・蝶なりピンクの食いしん坊なり Ex・子煩悩 Ph・企業社長
永……1・? 2・闇夜のライブ 3・教育的指導 4・時機勢 5・? 6・二人ともいたっけ? Ex・吾妹紅なり火影なり
風……1・? 2・? 3・? 4・風雷 5・時機枠 6・? Ex・?
地……1・蜘蛛 2・嫉妬団 3・何かあった気がする 4・ゆとりさとり 5・ネコロマサイクル 6・空ゴジなりヤタガラスなり Ex・次男次女
星……1・? 2・? 3・? 4・? 5・玉の輿 6・神仏習合 Ex・正体不明
で、
萃香・ロリロリ、てっぺーとのタッグ ゆうかりん・なんか色々 メディスン・毒 小町・鎌仲間 映姫様・? 天子・石使い 衣玖さん・空気
あたりかな。さすがに旧作までは知らない。
乙はいいけど、前スレ埋めようず
埋まったので、各タッグの大晦日の過ごし方でも語ればいいのでは
2012年は是非子煩悩タッグの勇姿を見てみたい
暴君「さて、来年は俺の年な訳だが。モテモテ間違いナシだな!」
通行人「お前はそんなに関係ないだろ、名前の由来は大蛇だろう?」
牧師「大蛇と言えば私もですが、呼ばれましたかね?」
通行人「ギャー!呼んでないから!」
恋「おー、楽しそうだな、己も混ぜてくれ」
牧師「ギャー!」
暴君「ドラゴーン!俺だー!結婚してくれー!」
……男女タッグネタじゃねぇな、コレ
竜の年ってなら、どらごん美鈴オロチミズチあたりかね
せんせー、ソルは生物兵器だけどドラゴンに入りますか?
美鈴さんも入るならイクサンもいれたってや
お前らリュウ忘れんなよ。あと龍騎
ギドラ「とりあえずムベンベちゃんと新年初暴れでスカイツリー倒して来る、竜年だし」
ゴジラ「おいやめろ馬鹿」
モスラ「駄目ですよ、あそこは子供達の脱皮スポットになる予定なんですから♪」
ゴジラ「…それもおかしいだろ」
神みずか「お父さーん、お年玉ちょうだーい」
女神神奈「父上、余も欲しいぞ」
イグニス「地球ちょうだーい」
神オロチ「よーし、パパお年玉あげちゃうぞー」
イグのん「お父さん馬鹿なことやらないで、オロチ君も乗らないでよ……」
>>25 ギャオス「あれは巣にする予定だから倒されたら困る」
ガメラ「お前タッグ相手いないだろ、引っ込んどけ」
ケーブル「お年玉……やるべきなのか?」
ネイシャン「はやくー!鉛玉とか嫌だからねー」
上海「シャンハーイ(訳:はやくはやく」
ケーブル「お前までねだるな!」
>>28 アリス「二人共ケーブル困らせちゃダメよ。はいお年玉」
ネイシャン「アリスありがと!」
上海「アリガトー」
ケーブル「アリスすまん、助かった」
アリス「礼なら私が言いたいわ。もらってくれて助かるのよ」
ケーブル「?」
神綺「アリスちゃん今年は何が欲しい?宝石?稀少金属?魔導書?魔法石?召喚獣?お母さんなんでも創ってあげるからね♪」
こいし「お年玉はっ?」
お空「くれるよねっ?」
京「がっつくガキにはやらねーぞ。
ほらよ、お燐」
お燐「わわっ!?」(やけに大きな封筒をもらいつつ)
こいし・お空「ぶーぶー」
さとり「……なんて言いながらも、三人分ちゃんと用意してあげるあたり、京さんは優しいですよね」
京「格好つけてる時はわざわざ言うなっての」
さとり「照れてる京さん見てるの、楽しいんですよ」京「じゃ、俺にも楽しくなることしてくれんだろうな?」
さとり「う……急に『笑ってくれんだろうな?』と言われると、その…困るんですけど……」
なんか家族で正月ネタを流す流れっぽいので。
このあとさとり様のおせちとかお雑煮食べてちょっと遅い初詣に紅白神社とかひやかしに行くんじゃねーかな
今年もよろしくお願いします
好きなタッグで新年
霊夢「ほら、鈴を鳴らしたあと通常柏手を2回、そしたら2回おじぎをして、
2回柏手を打って、最後にもう1回おじきをするのよ」
ボビー「うへぇ、ニッポンのカミサマってのは裁量が狭いんだなぁ
お作法なんてどうでもいいじゃん」
霊夢「初詣来たいって言ったのアンタでしょ、文句言わない」
ボビー「しかし、祝詞は終わったとはいえ霊夢は他のカミサマに来てもいいの?」
霊夢「自分のところにお賽銭入れるのってなんだか嫌じゃない?」
ボビー「そういうもんかねぇ……」
今年はどんな新しいタッグが生まれることやら
新しくできた暁美ほむらのタッグ相手が楽しみだな、誰と組むことになるやら。
時間逆行…吉良吉影、ドゥーム閣下、クォヴレー
ホマンドー…ダッチ・シェーファー、サイボーグT8P
その必要は(ry…ダーマ
共通項で括るならこの辺?
現在出番が確定してる大会は俺が知ってるのだと逃走中だが、参加者枠じゃない上にタッグ組みそうな大会じゃないしなー
公式のゲームで「男子に興味ない」とか言っちゃうし、虚淵がほむらのまどかへの思いは男女の関係とか言ってたそうだし、誰かと組んでそれが有名なったら一時期の雷バルみたいに色々言われそう
男女タッグは必ずしも恋愛関係なわけではなし
彼氏彼女どころか子持ちも多いしね。恋愛要素の薄めな相方ならそんなに荒れないんじゃないかな
まずは大会に出てから心配するとこだろうけども
吉良とは爆弾つながりでもあるのか?
銃や爆弾使ったり
瞬間移動(厳密には違うけど)したり
以外とデップーさんといいタッグになりそうだ
何故お前ら共通点たっぷりでほむら製作者氏もつっこんでるケーブルを無視する
未来から転移して来て固有能力とは別に銃火器を多用、確かに似てるな
つか
>>34書いてて思ったが妙にメリケン率高くね?w
シェーファー少佐も元ネタは洋画だし
・悲惨な未来を変えるために転移してきた人物
・銃火器使い
・時間操作能力持ち
・病人
・自分にとって大切な女の子を守るためなら昔の仲間が死のうが構わない
こうやって書くとどっちの事だかわからんな
成人式でカッとなったので流れぶち壊します。
見張りタッグです。見苦しかったら申し訳ないです。
朝倉「今日は成人式らしいわよ。」
シャッハ「この国の風習か。」
朝倉「ええ、ところであなたは『ロールシャッハ』になる以前の小さい頃、大人に憧れていたかしら?」
シャッハ「俺の周りにいる人間はクズばかりだった。」
朝倉「お母さんも?」
シャッハ「・・・解った風な口を利くな。」
朝倉「ごめんなさい、少しふざけすぎたわ。」
シャッハ「・・・。」
朝倉「あら、もう行くの?まあ、今日みたいな日こそ行かなくちゃいけないわね。」
見張りタッグ警備に導入すれば暴れる新成人も少なくなると思うんだ
最近ここでよく見かける草薙さん
今年で何回目の成人式なのだろうか…
八神さんもだよw
サザエさん時空、なんと恐ろしい……
ていうか意外と20ちょうどの人って少ないよね
94の夏が初稼動の19歳で、誕生日が12月だから確かに18回目だな
成人式の次ってなんのイベントがあったっけか
エロそうといえば恵方巻き
>>43 成人とか若人とかいう単語が似合わなそうな人達でたまりません!
>>43 休日くらい病院の人らをゆっくりさせてやろうぜ
今年の抱負でも述べればいいんじゃね
かがみん「……ヘタレだの受けだの言われ続ける現状は打破したいところだ」
せっちゃん「悪役としての威厳と言うか、カリスマと言うか――」
クロちゃん「このまま『ちゃん♪』付け呼ばわりに甘んじるつもりは無い!」
ジェダ君(……そんなに気にする事かなぁ)
三人『ここは一発、ドーンと地獄門でも開くか!』
ちょうど今原作で地獄の門を開くんでどうこうって話やってるなクロちゃんw
さっき
>>51にBスタイルな二人と一幕青龍が
12Pカラーで走っていったけど何かあったのか?
>>42 ほむらってなんか病気もってたっけ?それ以外はあってるけど
ごめん調べてみてわかった 一応病弱設定なのか
というか
>>36で書かれてる要素はまんまさーたんと同じだな…
でもさーたんばっかネタにされてるけど、実際問題はぁと側のガチ度も大概だよなw
男前かつ朴念神だから注目されにくいが
そしてまどかも相方が多くなった日には「ピンク髪は攻略王」説がいよいよ定着してしまうな
まあ、まずは大会出てからの話になるんだがな
そうだなー、ちょっと目先変えてストーリーではまったタッグって何かある?
キャプ戒
クロちゃんとはぁと
アステカ金糸雀
ゴジ空、南無三、冥界夫婦、ハートtoはぁと、キャプ戒だな
好きカプの殆どがストーリー発なありさまだ
アカ白はトナメで見たときぴんと来なかったがストーリーでいいなと思った
ジェダ幽々もすごい好き
たぶんマイナーだけどロアイン。トーナメント等にも出てないし。
おかげさまでロアはハーレムの朴念仁イメージが定着してしまった。
ストーリーなら核融合かなぁ
>>16の中から探そうかと思ったが、
教育的指導、蜘蛛、嫉妬団、ネコロマサイクル、次男次女、玉の輿、鎌仲間が誰とのタッグかわからなかったぜ
>>65 教育的指導は慧音と韋駄川煉(BBB)
ネコロマは元動画だと「ネコロマンサー」で、燐と吉良吉影(JOJOオリ)
玉の輿は星とアイアンマン(MVC)
このへんは気の向くままに男女タッグシリーズの人の動画見るといいんじゃないかな
こっからは推測が入るけど、
蜘蛛はヤマメとスパイダーマン(もしくはダーマッ)
嫉妬団はパルスィと聖帝(笑)サウザー
じゃないかな。
次男次女は前スレに九戸真太郎(豪血寺一族)とのタッグって書いてあった気がする。
こまっちゃんはなんか鎌持ったのとタッグ組んでたよーななかったよーな。テスタだったっけ?
某所でデュオ(ガンダムW)とのペア絵を見た覚えがあるが、それとは違うかな
>>16正体不明も分からんな。
あとほむほむ初の男女タッグ(おそらく)の相手が鰤になったわけだが。
正体不明は確かキョンとのタッグのはず。
ほむらとブリジットは学級崩壊2だよな、なかなかあそこのランセレは粋なはからいをしてくれる
どんな動きしてくれるか楽しみだね
カオスでフィーバーな大会で改めて目覚めたタッグが多すぎて困らない
肉まん愛好会、オト○、W破天弾、月下の剣士・・・あと元々好きなタッグの活躍を久々に見れたり
新しくはまったのだと剣たくさんや叔父叔母かなぁ
剣たくさんはこれは!って思える筆頭のタッグだし叔父叔母はW破天弾と合わせておいしいし
あと自分のでカラス親子組んで戦わせてみたらクソ強くてビックリしたわ
お陰で親子もフィーバーし出した
>>57 ダン&レティのチルノ保護者コンビ
夫婦漫才大好きです
72 :
1/22ネタ @:2012/01/22(日) 00:03:54.05 発信元:121.3.252.109
流れとまるで関係ないけど投下。
思ったより長くなりました、すいません。10レスはいかないと思ふ……。
いつもの通りゆとりさとり教育で、一応記念日(なのか?)ネタです。
独自設定が入ります。あんまりカップル成分ありません。それでもよろしい方だけどうぞ。
それでは。
『―――好きですか?』
「あぁ、好きだけど」
唐突にかかってきたさとりからの電話にそう答える京。
そうですか、と電話の向こうからはほっとしたような声色。
妙なことを聞くもんだな、とは思ったもののどうせ後で家に行く用事はある。
「じゃあ、また後でな」
『はい。お待ちしていますね』
弾んださとりの声に応えて通話を切る。
やれやれと携帯をしまいながら、胸に抑え込んだ言葉が漏れた。
「笑うんだったら俺の見てるトコで笑ってほしいんだがな。出し惜しみされると余計に見たくなっちまうじゃねえか」
意図してかせずか、足音は早まって。
悪い気分ではなく苦笑した。
73 :
1/22ネタ @:2012/01/22(日) 00:07:52.98 発信元:121.3.252.109
流れとまるで関係ないけど投下。
思ったより長くなりました、すいません。10レスはいかないと思ふ……。
いつもの通りゆとりさとり教育で、一応記念日(なのか?)ネタです。
独自設定が入ります。あんまりカップル成分ありません。それでもよろしい方だけどうぞ。
それでは。
『―――好きですか?』
「あぁ、好きだけど」
唐突にかかってきたさとりからの電話にそう答える京。
そうですか、と電話の向こうからはほっとしたような声色。
妙なことを聞くもんだな、とは思ったもののどうせ後で家に行く用事はある。
「じゃあ、また後でな」
『はい。お待ちしていますね』
弾んださとりの声に応えて通話を切る。
やれやれと携帯をしまいながら、胸に抑え込んだ言葉が漏れた。
「笑うんだったら俺の見てるトコで笑ってほしいんだがな。出し惜しみされると余計に見たくなっちまうじゃねえか」
意図してかせずか、足音は早まって。
悪い気分ではなく苦笑した。
74 :
1/22ネタ A:2012/01/22(日) 00:11:41.54 発信元:121.3.252.109
***
恨みを抱えて沈んだ怨霊と一際おどろおどろしい澱の如き妖怪たちが生きる停滞した楽園、旧地獄。
そのさらに深部。追いやられた嫌われ者たちの暮らすそこが、地霊殿と呼ばれる場所である。
……と、いうのが触れ込みではあるのだが。
最近幻想郷にMUGENという文化が入り込み、さらには妖怪の賢者が自分の都合にもよいからとMUGENの世界専用の出入り口を大きな陣営の入り口近くに作ってしまって以来。
もとより住んでいる者以外は立ち寄りもしなかったこの地にも、(紅魔館やマヨヒガとは比べるべくもないものの)わずかながら出入りがあるようになっていた。
その少ないながらも出入りする内の一人である京は、いつものように地霊殿へと迷わず向かい、いつものようにペットたちと挨拶をかわして屋敷の最深部へと案内される。
照明の薄暗い中を進むと、食卓に鍋を運ぶさとりの姿が見えた。
ふわふわひらひらしたフリルが何段にも重ねられている、ひどく少女趣味でファンシーな、さとりのお気に入りのエプロンである。
彼女は温かみのある笑みを浮かべて言った。
「あら、お早いお着きで。いらっしゃい京さん」
「お招きに預かり参上したぜ。早かったのは気が逸った結果だとでも思ってくれ」
「ふふ。待ってくださいね、もうすぐみんな席に着きますから」
「あいよ。……しっかしまぁ、こういう献立で机囲んでって言われるとガキの頃を思い出すな」
「『給食の時間』、ですか?
……あぁなるほど。『学校という集団教育の場では集団で食事を取る』んですね、それも大皿から取る形ではなく一人一セットという形で」
「随分と昔の話だがな。しかし、確かここってそういう料理なかったんじゃなかったか。だいぶ昔から鎖国状態だったんだろ?」
大鍋を指差して不思議そうに京が問うと、さとりは机の真ん中にそれを置いてから微笑んだ。
「えぇ、通りすがりのシスターさんと少しお話しまして」
シスター? と呟いた京にはいと頷いて、彼女は今日の昼時に会ったシスターの話をしだした。
75 :
1/22ネタ B:2012/01/22(日) 00:31:50.87 発信元:121.3.252.109
***
「つまりですね、今日という日はこの国における文化の夜明けの日なのです!」
「……はぁ」
熱弁する目の前の信仰の徒の勢いに呑まれるようにさとりは頷いた。
所用で先述した幻想郷とMUGENの世界とを繋ぐ門を抜けてきていたさとりは、シエルと名乗るこの女性が戦っているところに行きがかり、成り行きでその味方をすることになり。
当然というかなんというか、勝利を収めてお礼にとお茶に誘われたのである。
その際、彼女が注文したものに対しそれは何かと疑問を投げかけたところ、文章にして原稿用紙20枚分ほどの長台詞を一息で言い切った〆の言葉が冒頭のソレだ。
いくらもツッコミどころはあったものの、シスターの心の中に渦巻く『その料理』への熱情というか愛情というかそんな感じの想いは煮えたぎるマグマのようなパッションだったのでさとりも口にするのはためらった。
具体的に言うとツッコミが追いつかない。絶対に。
途中から半分聞き流す予定だったさとりは、もうこれ以上下手に触れるのはよそうと考えながら青い髪のシスターに向けて言った。
「そんなにも愛されているのですね、コレは」
「えぇ、今の日本ではこれを嫌いだという人間は限りなく少数派でしょうね。
子どもに好きなメニューを聞いたなら、百人中九十九人は必ず十位以内にいれるメニューですとも」
「何か愛される理由でもあるのですか?」
問われたシスターは銀匙をぴこりぴこりと振って笑顔で答えた。
76 :
1/22ネタ C:2012/01/22(日) 00:32:37.32 発信元:121.3.252.109
「ええ。栄養価、調理の簡便さ、アレンジの容易さ、当然のことながら美味しさ……いくつも理由はありますが。
おそらくは『個人が共有する』というのが一番大きな理由なのではないかと」
「個人が共有、ですか?」
はい、と元気にシスターは説いた。
「同じものを同じ鍋からとってわけあうことは、食卓を囲む皆でみんなで同じものを、奪い合うことなく食べるということです。
それは平和の象徴であり、和の象徴でもあるでしょう。家族の愛の一つの形とも言えるかもしれません」
主の愛を説く時よりもあるいはいい笑顔でそう言ったシスターは、幸せそうにもぐり一口さじを口に入れる。
その姿に、さとりはくすりと小さく笑って。
「……なんとなく興味がわきました。それは、簡単に作れるものなんですか?」
「なんとっ! 長年幾度説こうと理解されなかった私の愛が通じました。あぁ主よ、この出会いに感謝いたします……!」
「あ、あの……十字を切るのをやめろとは言いませんから、あまり目立つことをしないでもらえますか……?」
「あ。すみません、ちょっと感激にふけっていまして。で、えぇと作り方でしたよね?」
照れくさそうに彼女は笑って、さらさらとどこかから取り出したらしい白い紙とペンで作り方と材料を書いてさとりに渡し、言った。
77 :
1/22ネタ D:2012/01/22(日) 00:33:17.37 発信元:121.3.252.109
***
「曰く、『同じテーブルについて同じものを皆で食べるからおいしいのです、そのことを忘れずに』とのことで」
今日出会ったという謎のシスターとの会話を聞いていた京は、そのシスターの人相を聞かずとも想像がついた。
確かインド人なくせにフランスな名前のシスターだったはずである。インドなのかフランスなのかはっきりしろと。
閑話休題。
それは災難だったな、と言ってからさとりに告げる。
「で……今日の食事はこれになったってワケか。さとりの負担も少ないし、聖職者はたまにゃマシなこともするんだな」
「一般的に聖職者の皆さんは奉仕活動を主にして暮らしているはずですけど……まぁ、京さんは嫌な思い出も多いですし、仕方ないところですよね」
「否定はしねえが、ここの巫女が奉仕活動主にして暮らしてるってのは嘘だろ」
「そうですね。失礼しました」
くすくすと笑って、彼女は最後の器に大鍋の中身をよそい自分の前に置いた。
「それでは聖職者の言葉に乗せられて。一つのテーブルに座って、皆で同じものを食べるとしましょうか」
いただきます、と合わさる声。
奪い合いは起こらず、皆が皆満たされる食卓。それを見回して。
―――『幸せな家族みたいだ』とさとりは想い、笑って。
その表情を眺めて、京は満足気に息を吐いた。
おしまい
本日1/22はカレーの日だと聞いて。あ、毎月22日は夫婦の日でもあるそうですよ?
ていうかごめんなさい、エラーメッセージ出たから更新して確認したにも関わらず同じパートを連投……ちょっと割腹してきますorz
ちょっくら『可愛いカップル描いちゃったー』って診断メーカーでゆとりさとり教育をうってみたら、
「『電話ごしに「好き」と言っている』『ゆとりさとり教育』を描きor書きましょう。」
って言われたのを見て、その後ある方から今日がカレーの日だと知らされたらなんかその二つがキメラった結果こんな話になり申した。
ちょっと後悔してなくもない(汗)。
先輩かわいいよ先輩。あ、先輩がフランス国籍なのは俺は知ってます。京が勘違いしてるだけ。
今回のキーワードは『家族で囲む食卓』と『笑顔』。たまにはやり込められないさとり様と、京側の考えも書いてみたかった。そんな感じ。
長文失礼いたしました。それではまた、機会がありましたら。
PS 今日はみんなでカレー食おうぜ!
おーいつの間にかキテタ
乙
80 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/23(月) 03:06:19.94 発信元:220.146.59.96
学級崩壊2のとある米見てそうとしか見えなくなったのでほむブリ小ネタ
「…ねえ、ブリジット」
「はい、なんですかほむらさn
ズキュゥゥゥン
「や、やったッ!さすがほむらCHAN!わたし達に出来ない事を平然とやってのけるッ!」
「そこにシビれ…ないしあこがれないけどな」
「ほ、ほむらさんっ!?」ドキドキ
「…私、負けないから。 …試合、始まるわよ」スッ
(いきなりビックリしたなあもう。でも負けないって、一体何に……!?)ゾクゥッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「うふふふふふふ」ミシミシ…
(舞織さんから嫉妬のオーラが噴出している……!?いや、もう少し様子を(ry))
舞織がクラリスおばちゃん化しとるぞ
??「君はあのシスターの娘(?)の心を取り戻したいんだろう?
望みを叶えてあげるから僕と契約して魔法少女になってよ!!!」
マミった改めマオったになるか
胸の大きさ的に
とあるストーリー動画でエックスとミクのカプがお気に入り
まじめなエックスをからかうミクとかたまりません
MUGENでロックマンていうと初代かゼロかのどっちかの印象が強い
モットエックスニデバンヲー!
そういや明日が節分かー……
萃香「!」ボワンッ!!
鉄兵「萃香!?」
勇儀「!」ダッシュ!!
浪清「ユウギ!?」
勇次郎「俺も逃げると思ったか?」ボリボリ
独歩「んなわけねぇな」
HAHAHA、皆考えることは同じってかw
そんなわけで節分ネタ。題材は
>>85にもある「黒田節」。
・鉄兵の博多弁は似非方言。カス氏、ファンの皆様、九州方面の皆様には深く土下座を。
・正確には2/3〜2/4にかけての夜の話。
それでも許せる、という方だけ向け。
節分ていえば鬼は外ですよ。言わない地域もあるらしいけど。
いくら鬼が強いからって出てけ出てけって言われるのは切ないものがあるわけですよ。
そんなわけで自棄酒ってごろねしてる萃香さんですよ。随分削れてる月見てあーちくしょうってぼやいてるわけですよ。
いつものごとくに酔いがまわりとろんとした眼で、寒風吹きすさぶ原にごろりと転がり赤目の鬼は夜空を見据えた。
暗天浮かぶは酒をなみなみと注いだ杯のような皓月。
満ちていない光ですら夜空の星をかき消すのだから他の星が見たい者には邪魔以外の何ものでもないな、なんて詮無いことを考えた。
一度腹を立て天蓋ごと映る月を砕いてやったことがあるが、それで毎年の風習が変わるわけでなし。
たった一度なら人騒がせな絶景で済むものの、毎年毎年やろうものならそれは最早粋とは呼べない。
だいたいそれではただの駄々をこねる子供と変わらないではないか。彼女の矜持がそれを許せなかった。
87 :
節分ネタA:2012/02/03(金) 00:03:02.77 発信元:121.3.252.109
追われることなど怖くはない。恐れられることも怖くはない。
それが鬼。ただそこに在り、変わらずまつろわぬもの。恐れられることが其の矜持、挑む者を構えて待つがその在方。
ただ。時折、ひどく切ない。
誰かと共に笑って呑んで、呑んでは笑う。そんな日々を過ごしている間はまるで思いもしないのに、ふと隣を見て誰もいない時にわき起こる想い。
忘れられていたと知った時、彼女が抱いたどうしようもないほど孤りだという思い。
過ぎ去る時に身をよじれども、時は戻らず。
いずれ皆消える儚いもの。そう知っていても、誰かと共に在り酌み交わしたいと思う想いは止められない。そうして誰かのところへ向かう日々。
出て行け、と。
追われるよりもその言葉を怖がっている事実。
そんな情けなさに腹も立つし、けれどそうなった時の痛みを抱きたくはなくて。
赤目は照る月を睨み付けてからまぶたを閉じた。
「あーあ。こんなところで一人寝転がってる美人がいるってのに、見てるのは月だけときた。
まったく見る目がありゃしないね、最近の男共は」
やけばちになって返る言葉などまるで期待せずに言い放った言葉。
「寝転がった酔っ払いに構うな、ってのは世の常識ったい」
それに返る言葉があって、思わず彼女―――伊吹萃香は目を見開く。
逆さに見下ろす顔が見えた。
色濃い肌は月明かりの下ではなおさら暗く、短いあごひげに頭に巻いたタオル。いつも可愛げのない顔には呆れの色がある。
指先に挟んだ赤い灯の点る紙煙草から薄く立ち上る白は昇りのぼって月光に融けた。
かしかし、と頭をかきながら萃香は知己である相手に声をかけた。
「なんだい鉄兵。あんたも避難しにきたのかい?」
88 :
節分ネタB:2012/02/03(金) 00:05:24.50 発信元:121.3.252.109
「何の難を逃れに来たっちわけでんない。炒った豆は人に通じん、弾丸は鬼に通じんってな」
「じゃあなんでまたこんなところに来てるのさ」
「カラスに聞いたことがあったけん。満ちた月の日に月を砕いたはた迷惑な鬼が居ったと」
「ふんふん。それで?」
萃香の言葉に彼―――朝倉鉄兵は嘆息と共に白い煙を吐き出して月を仰ぎ見た。
「毎度砕かれたんでは月も可哀か。もしもそんななら止めに入ろう思うたばってん、そげな必要なさそうっちゃね」
「はは。面白いこと言うじゃないか。あんたに私が止められるとでも?」
不意に興が乗った。
彼が止めに入るというなら、天蓋をもう一度砕くのも悪くない。勝負とあれば心は沸く。最強を自負するがゆえに、挑む者に対し真摯であるのは鬼の誇りであるとも言えた。
火が入ったように瞳は爛々と輝き、身を起こそうとしたその時。
ため息をつく声と共に、ばさりと羽織が萃香に向けて投げられて。
風を受け広がったそれに視界を遮られた彼女は立ち上がるタイミングを逸する。
同時、頭の横にとすんと軽い音。何するのさと言いながら羽織を退かすと、そこには萃香の頭の隣に座り込み、月を見上げて煙をふかす鉄兵の姿があった。
「俺はたまたまここまで月見煙を楽しみに来ただけばい。わざわざ来たのに月を砕かれたんではたまらん、酔っ払いは大人しく寝るがよか」
「……こんな、満ちてすらいない月を?」
「満ちた時だけが月の良さではなかろ。月は月、ありがたいことに月の形で気が変わる血は入っちょらん」
煙を再び口に入れ、ゆっくり味わうようにふかして。彼は続けた。
「―――わざわざ砕くなんて面倒な真似せんでも、寝て起きれば明日は来るったい。
一日過ぎれば昨日何してたかなんて皆忘るる。一度眠れば過ぎ去るもんを、わざわざ癇癪に任せて記憶に残す意味なんぞなかね」
89 :
節分ネタC:2012/02/03(金) 00:09:05.26 発信元:121.3.252.109
その物言いに、ぷうと頬を膨らませてから萃香は言った。
「辛抱のない子どもをあやすような言い方やめてくれない? これでも傷つくんだよ」
「はいはい先輩、悪うござんした。ともかく、俺はここまで煙と月を楽しみにきたけんそろそろ寝てはもらえんか?」
「仕方ないなぁ。わざわざ眠ってる酔っ払いの隣でタバコ吸いたいなんて酔狂な後輩の頼みだ、たまには聞いてやるのもいいかもね」
そう言って、萃香は渡された羽織をくっと引き寄せ目を閉じる。
さっきも同じように月の下で目を閉じたのに、まるで心持ちは違って。
強すぎる光を遮るような位置に座った鉄兵に、まどろみの中でたずねる。
「……鉄兵は、いつまでいるのさ?」
「月を楽しみに来たけん、月天子様が東雲に消えるまで見るが作法っちゃろう」
「はは。あんた、呑んでるだろ」
「素面でこぎゃんこと言えるわけなか」
月に視線を向けたままのそばのぬくもりに苦笑して。
こんな気分なら烏を殺しまわらなくてもいいかとふと想いを巡らせて。
萃香は、とろりと溶けるように眠りにつく。
季を分かつ夜が過ぎていく。
春を目の前にし、月はさやかに輝いて。冬の終わりを惜しむように、白い煙がたなびいていた。
おしまい
お粗末。特に博多弁がorz
節分は季節を分ける日だそうですが、この大寒波押し寄せてる状況では春が来るとは思えない悲しさ。
春が待ち遠しいものです。ていうか萃香すげえな、この寒さの中で半そでですか鬼すげえ。
91 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/04(土) 12:02:19.04 発信元:126.229.45.129
>>86-89 コレハヨイ……
いてほしい時に軽口叩きながら隣にいてくれるっていいよね!
>>86-89 キテタワー! 乙でした、いやー久しぶりにmugenSSを読んだような気がするな、いい作品をありがとう!
博多弁の鉄兵さんが今までになく独特で新鮮な感じだったが、これも悪くないね。
大先輩(?)にも怯まず窘めることのできる鉄兵さんマジかっけぇっス!
それにしても、感想少なくねえかここ? 乙の一言でもいいんだぜ、もっと書き込もうよ!
スレ立て時の○○がジャスティスとか言ってるときはもっと人いたじゃん、それよかよっぽど簡単だろ乙の一言なんて!
これじゃ書き手も書く気を無くしちゃって、それでジャンル衰退に繋がるんだぜ、いやマジで。
さあ、いよいよあの怨嗟と悔恨に満ちた一日が来るわけですが。
見る専的にはありがたい日だがな。絵とかわさっとあがるし
よし、バレンタインなんてなかったんやー
バレンタインウィークは来週火曜までだってけーねがいってた(ような気がする)
エクスデス先生に怒鳴られるのは想定内(キリッ
クロちゃん&はぁとでバレンタインっぺえ…SS?
ブ「バレンタインのチョコレート、だと?」
は「うん! クロちゃんにはいつも助けられてるし(援護射撃的な意味で)、それに――」
ブ「…? どうした契約者よ」
は「――何でもない。それよりも、早く食べてみて!
珍しい材料を使ったからちょっと見た目悪いと思うけど、そのぶん愛情メガ盛りだよ!」
ブ「特盛から更に増えたのか。…まぁ頂くとしよう」
(某動画では公害怪獣を召喚したらしいが…流石に心配し過ぎか)カパッ
ELSAMARIA『やぁ(´・ω・`)』
ブ「ありえん(笑)」
ブ「どうしてこうなった契約者よ」
は「クロちゃんの好みに合うかなーって思って、
モリガンおねーさんのアドバイスで魔界っぽいエッセンスを加えてみたんだけど…」
ブ(あのスットコ淫魔め、今度HardAIで死なすわ)
は「…やっぱり、変だったかな…?」
ブ「…………誰が拒否をした。この俺がチョコ(?)の十や二十に怖じ気づくものか」
EL『Let's Eat Me♪』
ブ「黙れ。」パクッ モグモグ…
は「……どう、かな?」
ブ「……味は悪くないな、理屈はさっぱり解らんが」
は「本当に? 良かったぁ♪」
ブ「先程、助けられた礼だと言ったな、契約者よ」
は「うん。クロちゃんがフォローしてくれてるから私も安心して――」
ブ「礼など要らん。お前を……いや、悪魔がサマナーを守るのは当然の事だ」
は「それでも、伝えたかったの。
ありがとう、って」
ブ「…そう思うなら少しは悪魔遣いとしての自覚と威厳を持つのだな」
は「わかった。じゃあ悪魔遣いとして命令します――これからも、私と一緒に戦って?」
ブ「今更命じられるような事でもないが…承知した、我が契約者よ――今後とも、よろしく」
EL『イイハナシダナー(*´ω`*)』
二人「「だがその顔文字は(ry」」
以下ズーパー言い訳タイム
Q.いくらなんでも遅くね?
A.こんな駄文でバレンタイン一番乗りなんか出来るわきゃ(ry
誰かが投下するのを待っていたのさ!!!
Q.ブラハってチョコ食べれるの?
A.気合いで何とか
Q.なぜに魔女?
A.何となくクロちゃんに似てるような気がしたから
Q.ハートtoはぁとは?
A.俺達のアマルガム
おお、まさかここでこの二人が見れるとは思わなかった。
メガカナの方でもクロデレが加速してるんでニヤニヤしながら拝見させて頂きました。
典型的なツンデレと素直の組み合わせでたまらん二人だわ、投下ありがとう。
最近K'がシャラァァァアァァアッ!と言いながら転がり始めたんだが
それを見た白レンはどんな反応を示すのやら。やっぱぬこー!だし転がってるK'にじゃれつくのかな?
まぁ流石にそれは無いかw
なにそれもえる
>>102 あの大会を見た白レン及びK'関係者のリアクションが見たくて仕方がない
思い返せば二人の出会いもぬこー!の始まりもK'のアレンジ紹介動画なんだよな
今更だけどバレンタイン関係のSSはピクシブの小説に複数投稿されてる
まだ読んでない者は見に行くとよいぞ
>>102 あれってマキシマでいうモンゴリみたいなもんなのかな
捏造カプヲタはノーマルカップリングを名乗るな。
原作沿いカプヲタは書きたい組み合わせがあっても原作で接点がないから書けずにくやしい思いしたり、
原作にできるだけ沿うように気をつけて書いてるし、
組み合わせの属性としては好みだけど接点がないカプに対して
妄想は自由とはいえ火種のないところに煙なんか立てられねえよと楽しめないってのに、
妄想だものの一言で自由に楽しめる人間と一緒にされたらたまらない。
特に総受け。
腐女子にノマカプは同性側への自己投影とか名前がキャラクター名なだけのドリーム小説とか罵られるのはこいつらのせいだろ。
お断りしますAA略
SUMOU「そんな事より雛祭りの話をしましょう!!!!」
回転コンビの2人
鍵山雛「雛祭り〜!」
師範「どこかのSUMOUみたいなセリフをはくな!このたわけが!」
はぁとtoハートって原作準拠なら確実に
ブラハがはぁとにデレッデレっていうかはぁとに依存する感じだよなーと思う
「絶対愛の電波なんかに負けたりしない!!」キッ
↓
「電波には勝てなかったよ…」
こうですか
サンデー毛利みたいなものか
私魔界の王じゃないけどクロちゃんははーたんの婿でいいと思うの
少々スレ借ります。5レスくらい。
タッグは「ゆとりさとり教育」、で。
春ですね、と古明地さとりは台所で思う。
桜の芽はまだ芽吹かぬものの、食材に関しては忍び寄る春がわかろうというものだった。
挨拶にとやってきた山の上の緑巫女が平茸と春子の椎茸を。
猫が地熱のために上よりも温かい地獄旧都周辺でたらの芽を。
妹が上に遊びに行って無意識に集めてきた雪解けの水場のふきのとうを。
烏が『門』から外に出て遊びに行く相手の一つである緑色の武将から浅利とひじきと太くて大きな鯵を。
そして、さとりが菜花を。
これだけ揃うと春を感じずにはいられない。
長いこと地の底にあったために食卓に季節など感じることもなかったものの、天井から空が望め外と繋がった今では変化を感じることができる。
多くの命の芽吹く春を、意気盛んに力強い夏を、実り多く滋味深い秋を、凍える寒さの中息づく冬を。
一年の移り変わりを感じてきた彼女にとって、それは少しくすぐったい変化でもあった。
時計を見て、腕まくり。
菜花は塩茹でして、あらかじめ引いた出汁と辛子和えに。
茸類とふきのとうとたらの芽は、小麦を冷水と酒と卵で溶いた衣で天ぷらに。
昨晩から砂を吐かせていた浅利は水から火を通し、口が開いたら火から下ろし出す寸前に味噌を溶いて温め味噌汁に。
千切りの人参、薄く切った余った椎茸をさっと湯がき、戻したひじきを卵と酢と油と出汁を混ぜたもので和えてサラダに。
そして丸々太った大きな鯵は、ぜいごを削ぎ落として三枚に下ろし食べる相手の好物である塩焼きに。
喜んでもらえるといいのですけど、と彼女は微笑んで。
予定の時間に間に合わせるため包丁を取り、さとりは食材に向き合うのだった。
***
約束に向かう前に通りかかった店で、よく似た紫陽花色が目に入った。
しばらく考えるものの、まぁ土産をもらって喜ばないことはないかと結論を出して草薙京は店に入る。
幸い店員は快く頼んだものを化粧箱に収めてくれた。
事実、彼がつける類のものではないため何も言わずとも贈り物扱いして包んでくれるのはありがたい。
女性の店員は頼んだ物にリボンをかけながら間を持たせるためにか言った。
「それにしても、この時期にこれをお買い求めになられる方は珍しいですね」
「なんだ。なんか決まりごとでもあんのか?」
「決まりごと、と言うほどではありませんが。
男性のお客様がこういったものをお買い求めになられる場合は、往々にしてお相手の誕生月に対応されたものを買われることが多いですから。
これは先月のものになりますもので」
なるほどと納得する京。
そういえば、そも相手に誕生日など聞いたこともない。
妖怪の生まれを小耳に挟んだことはある。『気がついたらそこに在った』というのがその主たるものだが、特に気にした覚えもない。
第一自我が気づいたらそこにあるのは人間だって変わりがない。
気づいたらそこに体をもって考える自分がいるなんて、どんな生き物だって同じことだ。
生まれのことを聞いたことも気にしたこともないのは、相手が話そうとしていないからだろう。無理に聞くような趣味はない。
店員は申し訳なさそうに続けた。
「申し訳ございませんがもう少々お時間がかかります。
よろしければこちらに誕生月との対応表がございますので、ご覧になってお待ちくださいませ」
手元を見て、確かにそう時間がかかるほどでもないだろうが気遣いだろうとそれに頷く。
特に興味があるではないのだが、彼が見回っても良さがわかる店でもないので素直に奨めた先へと目をやって。
買ったものに書いてあった『意味』がやけに腑に落ちて、京は思わず苦笑いした。
***
「邪魔するぜ」
「はい、お待ちしていました」
地霊殿の中で、玄関を顔パスでスルーして中に入った京はさとりを見つけていつもの言葉を交わす。
さとりはつい先ほどまでつけていたエプロンを外して衣服を整えてその時を迎えていた。
「門番の子にチューリップをくれたそうですね」
「花の話で喜んでた奴だったのを思い出した。
この辺のよりは種類が多いだろうからな。適当に見繕ってくれっつって買ってきたんだよ。
ついでに球根も渡しといたぜ。育てられるかは知らねえが」
「ありがとうございます。バラ園の担当の子に指導させて育てさせますよ」
京はここに来る度に土産を持ってくる。
それはこの辺りではまだまだ珍しいものであることが多い。
花にとどまらず、菓子や絵葉書や酒など雑多であるが直感で喜ばれるものばかりだ。
外との交流が増えたとはいえ外の文化にはまだまだ疎いところがあるし、その『珍しいもの』は多くにおいて外に出られないペット達に喜ばれている。
ペットが喜ぶのも、京が受け入れられるのも、さとりにとっては嬉しいことだった。
いつものような笑顔を浮かべているさとりに、京はぽんと買ったものを手渡す。
「あと、これはお前に」
「……はい?」
「そりゃお前の家族に好かれりゃ悪い気はしねえが、一番喜ばれて嬉しいのはお前だからな」
降ってくるそんな言葉が半分耳に入ってこないくらいのインパクト。
さとりは手の中のものをじっと眺める。
薔薇をあしらった金細工の中に納まる、色むらがなく透明で美しくカットされた紫水晶。
『お前に似てると思ったらつい手が出ちまったんだよ』
心の声に温かく実感がわく。心臓がきゅうと押し込められるような感覚がして、瞳が潤むほどに嬉しかった。
笑って見上げ、礼を言う。
「……ありがとうございます、本当に嬉しいです」
「そういう顔が見れたなら万々歳ってな。さて、んじゃせっかく夕食に呼ばれたんだからありがたく食ってくぜ」
「遠慮なくどうぞ。京さんの好きな焼き魚をメインに和食献立ですよ」
「珍しい。ここん家くるとだいたい洋食なのに」
「私のレパートリーがどうしても洋食が多いですからね。あまり作ったことがないので自信はないですが」
「ちゃんと味見してるのは知ってるから安心して食えるし、さとりの腕を信じてるからそんなに謙遜しなくていいっての」
「ふふ、嬉しいことを言ってくれますね」
「事実だからな」
「ありがとうございます」
隣に互いを収めたまま、彼らは奥へと歩いていく。
響く足音と隣の心地よい存在感。
こんな些細なことが続くことがありがたいと、どちらともなくそう思った。
おしまい
***
タッグ結成一周年記念。おめでとう
これは良いゆとさとだ
GJ
一周年記念だと…許せるっ! 乙です
さてホワイトデーまで一週間切りましたが、MUGEN界隈の無骨な男どもは
お返し選びに七転八倒してる事でしょうな
いつの間にか某砂糖ストーリーが復活しておったわ
まるっと一週間書き込みなしか
こりゃいよいよ斜陽ジャンルへの仲間入りかねえ…残念だ
話は変わるが、ケーブルの親友を自認するところのデップーさんがネイシャンを見たらどう反応するんだろうね?
自称・娘と聞いて笑い飛ばすのか飛びつくのか、はたまた別な反応を示すのか
ああ見えてダチ思いな奴だからな、心底では喜んでそうだ
問題は喜びの表現方法が斜め上過ぎてケーブル以外には伝わらない点なんだがw
SSとか見てるとチルドレンの皆様はメイドインネスツっぽいが
ネイシャンの場合はゴームズ博士辺りがやらかしたのかねぇ
いや魔界の創造神のほうかも
案外普通に「マジで?」って反応な気がしないでもない
そんな話題の中、サイクビーム氏が新キャラの製作始めたな
ネイシャンの武器は鋼鉄ヒゲ社長がくれたらしいので
ほむほむもスターク印の変態火器を持つべき
原作設定維持して作られてるならそのままでいいと思うがね
下手に後付け設定加えて、個性丸つぶれってのも悲しいし
芸人一座と性別詐称ペア(鰤&光)を両立させようと妄想してたら
いつの間にか舞織×光ネタになっていたありさまだ
>>131 SS書いてくれても良いのよ(チラッチラッ
>>131のSSかタッグ動画が出るのを信じて!
ちょっとカイとアルカナ勢のことを考えてみたんだが
その結論からまず言う。
カイは【キリポ】であると。
うん、二次創作界隈でいうナデポ、ニコポとは違い[キリポ]なんだ。
気を悪くしたらすまない。俺の勝手に考えた言葉だ。
聖女のピンチに駆けつけて盾になる聖騎士カイ
↓
カイ「これ以上させません!(キリッ」
いわゆる『つり橋効果』ってやつなんだ。
真面目で実力のあるカイがそんな風に駆けつけたら、ちょっとほんの少し、
乙女の1人くらいはカイのことカッコイイと思うかもしれない。
そー言えばカイって他の聖女の相方についてはどう思ってんのかね
原作でも手を焼くソルに加えて族のヘッド×2に世紀末汚物、果ては地獄の皇子様…ストレスで死ねるな団長w
>>134 不良属性が強いのばっかだなw
ほんとうにストレスで胃に穴が開いちまう
だがそんな生真面目さがカイの良い所だ
136 :
4/4なので:2012/04/04(水) 14:24:34.79 発信元:58.92.192.136
四月四日、あんぱんの日に少しだけお邪魔を。
タッグ名は言わなくてもいい気がするものの、エルザ・ラ・コンティと七夜志貴で「あんぱん同盟」。
*****************************************
桜舞い荒ぶ季節、場所はとあるパン屋。
「・・・。」
「・・・。」
そんな中で愉快ににらみ合う一組の影。
二人の伸ばしたトングは、同じ物に伸びている。
「キミ、これは私が先に取ろうとしたんだけどな。」
一方は西欧聖霊庁に所属する修道女、エルザ・ラ・コンティ。
「それはお生憎様、けど俺も今日はこれが食べたいんだ。」
一方は七夜の血の具現、七夜志貴。
そして二人が狙うものは、この店の人気商品にして最後の一個となった、
『あんぱん』である。
「キミは普段からこれを食べているんだろ?なら私に譲ってくれないか?」
「習慣だからこそ大切にしたい物もある、その気持ちが分からないかね。」
「習慣というなら私もそうだ。キミは私ほどあんぱんが好きではないだろう。」
「そうかもしれない、少なくともアンタほど執着はできないね。」
「なら、」
「だが趣向はそれぞれさ。理由を強いて言うならせっかくの獲物を目の前でみすみす誰かに取られるのは惜しい。」
「・・・ならば仕方がない。力づくででも、」
137 :
4/4なので:2012/04/04(水) 14:25:18.77 発信元:58.92.192.136
二人の間の不穏な気配が最大限まで高まった時、
「あの、一個ぐらいならお作りしましょうか?」
店の店長が店を破壊してでも手に入れようとする二人の気配に恐れをなし声をかけてきた。
その言葉に二人は各々気持ちを収めるような仕草を取り注文をつける。
『なら、二個焼いてくれ。』
『・・・。』
見事に二人の声と沈黙がユニゾンする。
「出来立てのほうがおいしいからね。」
「同感だ、機を逃すのはもったいない。」
その後、二人が受け取ったできたてのあんぱんには桜花の塩漬けが一枚ふわりとついていた。
*************************************
乱文、失礼しました。
おおー、GJ
こういうタッグの在り方もいいなあ。エルザの誕生日でもあったしね、おめでとう
GJ、これはいい七エル
しかし二つ作ってもらったということは結局最後に一個余るわけだが……
1305進だ
うむっ、緊急GJだ
アルカナ勢の誕生日は基本的に何かの記念日なんだよな
MUGEN界で美味いパンが食える(買える)店っつーと何処になるのかねぇ
某餡パン男の実家か?
月姫やったことないから詳しくは知らないがシエル先輩がパン屋の娘だったとニコMUGENwikiに書いてた
あとは……秋子さんのジャム並に恐れられてるパン作るパン屋くらいしか知らない
滅多に見ないが、TOLのセネルはパンが焼けたはず
パン屋と言われて某コーラ主任の人がクロスボーンガンダム作ると言っていたのを思い出した
しかし意外と浮かばないもんだね>パン
やっぱ「お米食べろ!」という事か
パンや麺だと「あら、頬っぺたにお弁当がヒョイパク」が出来ないから仕方ないね
ばっかおめークリームパン食べてベトベトになった口の周りを拭いてやればいいじゃねーか
麺?カレーうどんテロでもやって一悶着起こせばいいんじゃねえの
>パン
白蓮「窯の温度はよし……はい」
アカツキ「ふむ……白蓮殿、その……パンはあとどれくらいかかりますか?」
白蓮「フフ。大丈夫ですよアカツキさん。一時間もかからないで焼きあがります」
アカツキ「う、うむ」
白蓮「はぁとちゃんが教えてくれたちゃんと発酵させるパン料理ですと、どうしても時間がかかりますからね」
二人は縁側に並び、静かに玄米茶を飲む。
アカツキと白蓮の仲も、発酵するように静かに進んでいくだろう。
……と、二人を見守る命蓮寺に住まう総勢10名以上の、
常人ならざる妖怪聖人仙人のレディたちは悶絶しながら思った。
>>147 くっ、このパン甘すぎるぜ…今から歯医者行かにゃならんのにw
乙です
一方お隣りのロジャースさん家は
今日も朝飯をパンにするか白飯にするかでNo Escape!! でしたとさ
某所のはぁと様が真っ黒すぎて吹いたw
あの考え…人格が悪魔に支配されt(ry
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(◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎)/(三| | / ・,‘ r ・,‘ r ・
∠∠∠∠∠∠\◎ ◎ ◎ ◎ ◎/  ̄ ,,ヽゞ/,‘ r ・,‘ r ・,‘
pixivのイラストも霊夢改変系ばかりでカプ絵見なくなってきたし、もう終わりかな・・・
アマガミの七咲を見るたびに
七夜と咲夜のカプかと思ってしまう俺はMUGEN脳
初めて見たストーリーがリュウが咲くだったせいだな
しぶは文字の方は盛り上がってるようだが
>>151 You、脳内妄想ペア曝しちゃいなYO!
155 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/04/26(木) 18:52:45.05 発信元:175.108.245.109
ERROR:アクセス規制中です!!(KD\d+\.ppp-bb.dion.ne.jp)
ここで告知されています。
ホストKD175108245109.ppp-bb.dion.ne.jp
名前: 名無しさん@そうだドライブへ行こう
E-mail:
内容:
>>410 スズキのお客様相談窓口に電凸すればOK。
★ アクセス規制中でも書ける板たち ★
--------------------------------------------------------------------------------
こちらでリロードしてください。 GO!
アクセス規制・プロキシー制限等規制は、2ちゃんねるビューア を使うと回避できます。
自分で解決してみよう! 書き込めない時の早見表
分からないことがあったら2ちゃんねるガイドへ。。。
求聞口授のネタはこっちにも影響するんだろうか
みすちーがギター弾けるらしいよ、とか、さとりんがロリ巨乳らしいんだけど
草薙さんそのへんどうなのよ、とかだけども
え。俺は白蓮さんが弟子の行状知らないうっかりさんとか、こいしちゃん寺入信とか、さとりんが隠れ同人作家とか聞いたが
そのへんどーなんですか(ry
なんというか、みんな二次創作よりも愉快な性格してるな、と・・・
そんな本が出てたのかー 早く手に入れねば
鯉のぼりのシーズンになったが、鰤光ペアは飾るのか否か
>>156 俺も早く買いたい
みすちーがギター引けるのは闇夜のライブ的に超でかくね?
資料が増えるのはありがたいが、東方+その他スレ化が加速するのはにんともかんとも
もっと発掘してもいいのよ?
かといって好きなタッグに関係する話するなというのもおかしな話だがな
アキトもボーカルだからみすちーがギター&コーラスできたら確かにデカいなあ
俺のアカ白妄想は更に加速した!
164 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/05/06(日) 22:04:18.20 発信元:114.17.180.220
ほむほむとスコールか…アリだな。
時間停止(アルティミシア)+銃火器(ラグナ)と申したか
GFジャンクションに副作用があったりラスボスが逆さ吊りだったり意外にこじつk繋げられるなw
願わくば、MUGEN世界の魔法少女達が自分の『騎士』に巡り会えますように、と
キシン? 何の事かな
NKT……
彼女たちの上司は高確率で聖騎士団長だな
雷属性の
カイ爆発しろ
むしろ敵対しそうだが
聖騎士団や聖霊庁は魔法少女の保護なり支援なりしてそうだが
聖堂教会や神聖クラブ辺りは喜々として排除に動きそうだから困る
組織の中の個人の考え方の違いだろう。
カイやペトラは人外にも心があるなら割りに寛容だが、埋葬機関なんかは人外=必殺な考え方だし。(一応全面的に利用できる場合は利用するから死徒いるけど)
結局は組織の中で立ち回んないといけない立場だから、組織の保護よりは強くて信頼の置ける騎士様一人の方がいいんじゃねーかな。
男女タッグ的に考えてもそっちの方が好みです(キリッ
ほむほむ「やっとまどかを助けられる時間軸に…」
悪魔博士「あ、ごめんこっちが失敗したから時間巻き戻すわ」
ま さ に 悪 魔
このどむどむ博士は間違いなくアインソフオウルされる
>>165 二人とも前半の印象が孤高であるという点、もう誰にも頼らなくても戦える的な所。
あと過去の自分とのギャップもあるかも。
なんというか、カプという感じはしないような気がする。自分でアリとか言っておきながら。
はぁととまどか
冴姫とほむら
はなんかそれぞれダブる
>>174 その流れだと
・リリカ→杏子
・頼子→さやか
・舞織→マミ
になるのか
ブラハ「僕と契約してデビルサマナーになってよ!」
さーたん「その必要は無いわ」
うむ、渋にまとめ絵があって充実できた
うわぁぁんアチャ(エミヤ)×まどかとかエクシア(つーか刹那)+さやかとかランサー(クー・フーリン)+あんゆまとか七咲とかネタは浮かぶのに書けねえよう
泣き言は聞かん、書け
書くのが無理なら描け
そのどちらも無理なら諦めろ
というか、4・5行くらいのちょっとした妄想会話とかシチュすら書けないわけ?
そんなんじゃ誰か書いてくれないかなー(チラッ って言ってる風にしか見えないんだけど
実際そうじゃろうなー。時間がないって意味にしろないなら作れとしか言いようがないし。スルー安定。
ゴールデンウイークにおける好きタッグについてでも語ってる方が有意義だろね
「だったら壁にでも話し掛けてなさい」ホムゥ・・・
「(どこかで聞いたセリフだな)」
厳しい世の中である。
>>181 どうあがいてもスコールやないですかーもっとやれ
あれか、因果を越えて宇宙の歪みと戦う女神まどか&番人クォヴレーとか
そんな感じの妄想でもしていればいいのかしら
…いや、某大会のおまけでまどかが旧神夫婦と一緒にいたもんでつい
果たしてフラグジェノサイダーに春は来るのか?
4、5行の簡単なってこうですか?分かりません>< うっおとしかったらごめんね
「魔女は全て倒す」
「か、どこにでも魔女はいるんだな」
「(魔女を知っている・・・?)」
「(冷めた奴だな)」
ストーリー前半の誰にも頼らない同士、
どっちも心を開いた状態と、色んな要素があって楽しめるなこの二人
もう少し時間掛けて書いてみるかー
貧乏繋がりで上条さんと霊夢とか、不幸繋がりで上条さんと雛とか思いついた
…うん、俺が上条さん好きなだけなんだ
ナミキヨサーンとイカ娘でコレジャナイ禁書目録…すまない忘れてくれ
>>184 俺も上条さん好きだからタッグ戦の活躍見たいなー
さやかが今のとこ多めな気はする。名前ネタだけど
>>184 上条さんと八頭身雛で厄(病)神タッグ組ませて遊んでたりしたが、中々良いタッグだったよ
謎のバグでそげぶラッシュ中に敵のライフが一気に消失したりする現象が起こったりしたんで動画にはならなかったがw
ここ半年ほどタッグ大会見てないんだけど
最近の大会で良かったタッグって何かあるかな?
新規タッグでオールスターでもやってみようかしら
最近の動画でってなら地獄仲良しとかライダーと魔法少女タッグ大会とかから発掘すればいいんじゃねーかな
このスレでちょくちょくSSで出る最近のってーとゆとさと?
新規タッグでオールスターなら既に無かったか
それを言ったら霊夢かて(ry
元々は物欲も金銭欲も無い(と言うか、無さ過ぎる)キャラだったはずなのになー
星あたりから俗物化し始めてるような
>>190 あってもやりたいものはしょうがない
というか、どの動画のことか教えてくれないかな
是非参考にしたい
ゆとさと、男乙女、Bライヤんもぅぐらいは俺の見てた大会でもあったけど
他にあったら頼む
>>192 茨見ると「あのくらいは普通の人間が持ってる欲の範疇」「むしろ無邪気なくらい」らしいですよ奥さん
……どうにもそうは見えぬがな
>>193 「ルーキーズ」で検索だ。
ただこの大会は新規メインのそこそこ大規模大会とはいえ、オールスターではないと思う。
オールスターっていろんな大会から集めてくるってイメージだけど
この大会はそこまで手広くない。
なので193が新規メインオールスターやるなら期待。
>>188で最近の大会でよかったタッグを聞いてる以上は、
>>193の言う新規は初出のあるタッグだと思うのだが
あー、でも集めてると自作タッグとかもいれたくなるもんなのかもな
195は190の言ってるのはこれじゃねっていう意味のつもりだった。
完全にオールスターではないと思うけど自分の知ってる範囲では
該当するのあれぐらいだったんで。
既出の新規タッグ(新規ってことはここ半年〜だいたい一年ぐらいか?)のオールスター大会はほんと見てみたいな
だいぶ時間掛かったのにこの文字数、ほむスコです。2レスに分けてお送りします。
時の魔(法少)女と獅子でタッグ名いいのかな。
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彼女と行動を共にしてどれほど経っただろうか。
スコール=レオンハートは少女、暁美ほむらと共に目的地に向かう電車にいる。
共にしている理由は動機の一致、それだけ。と暁美ほむらは言う。
「・・・・・・聞きたいことがあるわ」
「?」
ふと向かいの席に座っている彼女が声を掛けてくる。沈黙は肯定の証のように、ほむらは発話する。
「さっきの戦闘・・・何故貴方は反応出来たの?」
「さっきの?」
それは、ほんの数十分前。
ほむらは彼の技量を試すと同時に、自分自身の持つ強さをまるで誇示し、
これからの目的は全て自分で片付けるかのように見せ付ける意図もあった。
しかし、それはまるで積み上げた積木をボーリングで容赦なくぶつけたように崩れた。
スコールは彼女の能力の一つである『時間停止』、それに反応したのだ。
勿論ではあるが彼に時の領域に入り込むような術は持っていない。これは本人がそう言っている。
「たまたまだ、そういう奴が相手にいた・・・そう思えばいい」
「・・・」
平然とした面持ちで返すスコール。そう、彼の言うことに一理ある、
実際に時を止める能力を持つ者が自分だけではないというのはこの世界では大いにあるからだ。
それでも今はそれを難しく考える必要は無い、ただ目の前にいる男はそれが出来るだけで充分に価値がある者になっているからだ。
「スコール=レオンハート」
「なんだ」
「貴方が何者か、私は知らないし知ったことではないわ。ただ・・・」
「・・・」
「ここからは、騎士として務めて貰うわ」
突飛もない彼女の言葉にスコールはある人物が浮かぶ、それは『魔女の騎士』
『魔女の騎士と悪の傭兵が戦う宿命の物語、一緒に楽しもうぜ、スコール。俺をがっかりさせるな!』
騎士というヒーローを演じた男、自分がこの世界でも当て嵌められようとされている状況。
「時の魔女とその騎士。か(ここでも、そこに行き着くのか俺は)」
「どこへ行くの?」
思わず含んだ表情のままスコールは立ち上がる、目的の駅は近い。
「・・・・・・カードゲームの誘いがあったんだ、直ぐに終わらせてくる」
騎士の名を受けた獅子は、レアを蓄えたカードを携えて隣の車両へ向かった。
とりあえず終
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ちょっと最後辺り無理があったかも、記憶薄れてるわー 出会いとかはこんな感じであってもいいものだ
どの世界に行っても同じ状況に合う、それ同士でもいいんじゃないかしら、過去形にしちまってもいいんじゃないかな
しかしまだ勉強足らずですね、セリフにや描写に自信も感じ無いし、もっと書かないとダメだ
ほむスコほむスコー
クレクレするだけではなく、妄想としてアウトプットしたことに敬意を表する、乙
平時は落ち着いていても静かな激情を秘めた二人、見た目も黒系ベースで割りと似合う、か?
もし次書くことがあれば、『なんでこのタッグにしたか』に注意して書いてほしいかな
他のタッグじゃ代用の利かない、そのタッグだけの特徴とか魅力があったからこうして形にしたんだろうし
名前と口調差し替えたら他のキャラでも全然通用しちゃう、というのは折角魅力的なタッグでも価値が半減してしまうと思うからね
>>200 ありがとうございます。こういう物書きは初めてなので、調べたり学んだりで時間掛かりました。
本当は動画からネタを拝借とかも考えたりもしましたが、まずはオリジナルな設定で挑戦してみました。
それでもちょっと怖いんで、もう少し上達したらアドバイスを生かして書いてみようと思います。
>>201 いや、普通に面白かったよ?
どこに行っても同じめぐりあわせ、結構なことだと思うぜ。
あとはそれに対する感傷について思うことを深く掘り下げていけば問題ないしね
というより、これが本当にはじめて? すごいと思う。
長いものがかきたくなったらしぶにでも来てみるといいと思うよ。色んな人が書いてるしな。
できたらまた、あなたの書いたものが読んでみたいな。
食堂で頼んだ定食に海老フライが出て困った顔のフーン(嫌いなもの:海老)が
たまたま通りかかったイカ娘にその海老フライを分けてやったら
何故か妙に懐かれるという電波が飛んできた
「あんなに美味しいものを食べられないなんて信じられないでゲソ!
これは矯正すべきじゃなイカ?
……でもそうしたら海老分けてもらえなくなるでゲソムムム」
って一人で悩んでるイカ娘とか可愛いかなって思ったが
カップリングかどうか微妙だった
案外早めに書きあがりました。ほむスコ、調子に乗って書きました。
今回は某動画の力を借りました。ありがとうございます。
うーん、各キャラを生かすのもまた難しいですね。特に知らないキャラは勉強しないとですからね。
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この世界で戦う力を持つ者は自らの技量を示す為に大会に参加する。
その構成は多種多様、勿論だがスコール=レオンハートと暁美ほむらも様々な大会に顔を出すことで自身のステータスを上げている。
そんな中、今宵行われている大会は特殊な物。『学園物』と評したチームバトル、
ルールはチームの中から割り当てられた係をこなし総合ポイントを競い合うと言うもの。
スコールとほむらも、元は学生という事で参加招待が来たのである。
「貴方を頼る気はないわ」
「・・・」
出会って早々に放たれた一言だった。『お前と俺は魔女と騎士じゃなかったのかよ』、
と言いたい所だが周りに人も多く、多少注目されていたので黙っていることにした。
そのままほむらは彼から遠ざかり、スコールもそれを止めようとせずに取り残される。
ここで彼女と代わり代わりに来たのは斬真狼牙、同じクラスに割り当てられたチームメイトであり番長。らしい。
「フラれたのかスコール?ああいうのはもう少し入り込まなきゃ心を開いてくれそうにないな」
「・・・一つ言っておく」
「なんだよ」
どうやら女性経験は多い狼牙。ほむらとスコールが初対面同士ではないと見るや、
冗談交じりに話しかけたがそれはスコールの心情を曖昧にした。
――それは魔女と騎士の関係――
「お前が考えているほど単純じゃない」
「・・・・・・孤高と孤独は違うぜ、スコール」
互いの心情はすれ違い、歩みもすれ違う。スコールの頭にはまだほむらの言葉が残されていた。
次に彼の前に立ちはだかったのはトキ、見た目からして教師・・・ではなく生徒として参加している。
北斗二千年の歴史の中でもっとも華麗な技を持つ男として、この大会でもトップクラスの強さを誇る男である。
その為にハンディキャップとして彼は戦闘時、大会を盛り上げる為にとても面白い動きをするように意識しているらしく、
それが逆に華麗過ぎると評価されている。
「スコール、君の心はどこに向かおうとしている」
「(今日はヤケに絡まれるな)」
早速トキは何かを悟ったような言葉で話しかけられる、やはり生徒というより
教師を相手にしているようだとスコールもうんざりになり軽く溜息を付く。
「仲間の大切さを君も知っている筈だ」
「・・・」
そのまま言葉を聞き流してスコールはその場から離れる、まるで何かを拒むように。
言われずとも『仲間の大切さ』、それは彼自身が経験上充分に知っている。
そして陽が落ち始めた頃・・・
「・・・(どうしてこうなっている)」
「私が準備した。たまにはこういった宴で士気を上げるべきだろう」
校庭中央に設置された巨大な焚き火・・・いわばキャンプファイヤーがごうごうと燃えている。
それを見てはスコールも当然の反応を示すが、既に自分のクラスや他のクラスが混ざりわいわいと盛り上がっているのが目に入る。
この催しを主催したのは、同じ1組のシャア・アズナブルなる人物。
モロにスコールの心を読んでドン引きされているが、考えは悪くないので許可云々以外の否定は出来ないでいる。
「先生からの許可は出て・・・あぁ、そこにいましたか」
「先程からここにいる、意識されずに虐げられたのか私は。あー、このまま空気でいれば私も死ねるのかなぁ・・・・・・・・・死なせてどうする!!」
「(ノリツッコミ・・・?)」
最終的な許可である教師陣の一人。1組担任の糸 色望先生が全体的な許可を通した途端や他の教師も賛同した為にこの大所帯になったとのこと。
糸色望先生の自殺未遂は財前教授から釘(メス)を刺され、そのまま連れて行かれた。
兎にも角にも場に流されるしかないと判断したスコール、とりあえず離れで見ている事にしたが、そこで追い討ちが降りかかる。
「はーい、二人組み作ってー。作らない人は財前教授からの耐久トルネードスピンタイムです」
「!?」
――その時、ぼっち勢に電撃走る――
「シャア大佐、何やるんだよ?」
「フォークダンスだ」
『フォークダンス(英語:folk dance)』とは、世界各地で踊られる土着の踊りの総称である。
広義には盆踊りや神楽のような日本の踊りも含まれるが、
一般的に日本では外国から紹介された踊りを指すことが多い。また、キャンプファイヤーでも使用される。
アトリームにだってフォークダンスがありましたよ・・・地球のダンスとは比較にならないほどの巨大なダンスがね・・・
--wikipedia 「フォークダンス」、「ミストさん語録」より改変転載--
とても良い雰囲気を出しながら燃え盛るキャンプファイヤー、空もすっかり暗くなり生徒達もフォークダンスをやる気満々である。
「(この状況からそんな気はしていたが・・・よりによってダンスかよ・・・)」
「フッ、このダンス。クワトロ・バジーナに戻らねば、彼女達の相手は勤まらないだろう」スチャ
「(コイツ・・・それが狙いか!!)」
ぼっち勢からすればやられたとしか言い様がない状況、しかもダンスである。自分自身、過去のミス以来それなりに克服は出来たつもりではいる。
だがこのフォークダンスには、個人の欲望があった。
主に主催者がサングラスを掛けた途端、その姿は少女趣味のオッサンと化していた。(※あとで修正されました)
早く相手を見つけなければ元祖トルネードスピンでタイムショックしてしまう。ダンスは苦手だがそれ以上にトルネードスピンが怖い。
それだけは避けなければならないと探そうにも、既に殆どがペアを組んでしまっている。
「相手、か・・・(このまま見つからなかったと言い訳すれば・・・)」
「Shall we Dance ?」
「!?・・・暁美ほむら」
色々と回避する策も考えていたが、それも声を掛けられることで抹消される。声の主は暁美ほむら、
最近覚えたのかどこかで知ったのか流暢な英語で話しかけられたので思わず振り向いてしまったが、これも彼女の想定範囲だったらしい。
長く伸びた髪を掻き、くすりと笑みを零すほむら。してやったり・・・という意志表示でもあるのだろう。
「こういう言葉、案外釣られるのね」
「何のようだ」
「この状況下で分からない?それに貴方は・・・」
「魔女の騎士、か」
スッと手を差し伸べるほむら。スコールも合わせる様にそ目線を下げれば、ゆっくりと彼女の顔へ視点を戻し手を差し出す。
「あの後、多分・・・教えられたと思うわ。貴方と同じで」
「・・・そうか。丁度手が空いていた」
「踊りましょう、孤高の獅子」
あの時の言葉の後、ほむらもまた様々な人に絡まれたのだろう。明らかに態度が違う所がある、それはスコールも同じこと。
全員の配置が終われば、ケルト調のミュージックが流れる。
それに合わせて踊り出す生徒達。たどたどしい者もいれば、綺麗に踊る者もいて各々が楽しんでいる。
そしてそれを見守る二つの影・・・それはもう一つの『魔女と獅子』
「Oh・・・カッブーキ・・・」
「ほむらちゃん、私も魔法少女になることができたわ・・・!」
「誓いの時はきた、今わたしはあなたを越える・・・!!」
獅子でいることがフラグと、誰が思ったか魔法少女となった鹿目まどかはカッブーキを掴んでいた。
それに何故か対するはトキ、頭上にはカブキの死兆星が光っているのかもしれない。
一つの世界に入りこむとでも表現すべきか、闇の中で照らされた二人はたどたどしくもあるが、なんとか魅せれる程度に踊れている。
「スコール」
「・・・」
「自分でも見えないほど、仲間に囲まれてしまったのね。私たち」
「そうだな」
あの日、『誰にも頼らずに生きていく』こと、『親友を救う為に頼らずとも戦い続ける』・・・そう誓った二人が今は沢山の仲間に囲まれている。
それが何を意味するか、二人は充分に分かっている。
「仲間がいるからこそ信頼が生まれる。離れていてもその絆は崩れない、それが二人にも強く表れればいいね」
「スペランカー先生の一言一句が心に染みるでぇ・・・」
あとはお互いが素直になるだけかもしれない、だがそれはいつになるか分からない。
二人の行く末を予感するスペンランカー先生はそう頷いていた。が・・・
「あっ」
\テンテ テンテ テンテ テンテ テッテッテ/
「「「せ・・・先生ェェェェェェェェッ!!」」」
最後にスコールがステップを間違えた事で先生の残機が儚く消え去った。
終
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あとがきっぽく書く。
ほむスコがいいやすいからアレだけど、正式な名前は『時の魔(法少)女と騎士』で確定かな。
だいぶ盛り上がっちゃいましたね。なんだかかんだか。
さて、今回は文字数と複数のキャラに挑戦。次は戦闘とかやりたいね。
んー、しっかり出来てないかも・・・アドバイス下さると助かります、精進します。
暫しの間、私のオナニーに付き合ってくださり、ありがとうございました。
では、またいつか。
投下乙です
仲間に囲まれた二人には何か胸にこみあげるものがありました
ダンスシーンも素敵です
しかし先生ェェェ!
学級崩壊の世界観に絞ったわけか
転校生ネタも入れてみたいのう
投下乙〜 このシャアから某SRWアンソロ作家臭がするのは気のせいだな(キリッ
萌え方としてどうかとは思うけど、時には失恋する話なんかも見たくなる
雷バルで、さーたんがカイデズが仲いい所を偶然見かけて真っ白になる
はぁとやフィオナじゃフォローしきれないだろうし、そもそも言いたがらない
どん詰まったところで、紅丸あたりに諭されて、ようやく友人に相談できて
ちょっと余裕ができた冴姫が、笑顔でカイからの誘い(紅茶かなんか)を断るようなそんな話
団長、知らん間に惚れられてよくわからないうちにフラれるの図
いいねえそういうのも。
死んでは実は生きてましたを繰り返すうちに
あんまり上海に心配してもらえないケーブル
まあ実は生きてましたはアメコミだと良くある事だし仕方ない
小町「どうでもいいけど乗船キャンセルだけは早めに頼むよ」
白黒操剣士が地味にマイブーム
DMCのネロとアルカナのヴァイスだっけ、可愛らしいコンビだよな
しかしコンビ名どこが初出なんだろ
>>221 初出大会。
大会はWikiにはのってないけど「白黒操剣士」でググればすぐでるよ
共通点はシリーズの次世代機作品の主人公、名前が白と黒、表向きは宗教団体に育てられたか…
性格は任務に真面目で融通がきかないのと皮肉屋で不良と正反対だが
ネロと言えば異形の腕も良いと思う
某所の絵が可愛くてだな
>>216-219 MARVEL勢が死亡→キャンセルを繰り返す
↓
手続きやら何やらで冥界が忙しくなる
↓
管理職がロクに休めず、イチャつく暇も無くなる
リーゼ「ちょっとアメリカ行って蓬莱の薬散布してくる」ガタッ
それはそうとジューンブライドの時期だぞ諸君
227 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/06/12(火) 12:12:42.98 発信元:111.86.141.83
ブリジット&アルダーでふたなりネタをなんか書きたいが思いつかない
男だとか女だとか!ついてるとかついてないとか!
鰤ほむとかどうなんだろ
それ以前にスレ違いだ。
性転換でもなくふたなりということは十中八九エロだろ?
むこう行け
結婚情報誌のモデルとしてバイトすることになったMUGENカップル達
普段着とは違った清楚な花嫁の、凛とした花婿の姿にお互いドキッとかありそうですね
まあ一部ウェディングドレス×2とかその逆とか居たりするがMUGEN故致し方無しということで
白無垢と紋付袴にも愛の手を……
>>230 巫女さんとかサムスピ系列ヒロインは白無垢じゃないかなあ
別に式の途中のお色直し?で両方来ても良いのよ?
まおりん「白無垢か」
ほむほむ「ドレスか」
光「どっちを着たい?」
鰤「どっちを着て欲しいかじゃないんですか!?」
救いはないんですか!
233 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/06/15(金) 01:31:22.89 発信元:113.151.157.137
ないね
>>229 服とか無縁な人外勢どーすんだと思いかけたが、三大主夫が一晩で仕立て上げてくれる光景が見えた
つーか良く考えたら三人中二人が人外枠じゃないかww
何レスかお借りします
大剣タッグが好きすぎて勢い余った拙文ですが
宜しくお願いします
================================================================
季節は6月。
極東の島国は『梅雨』という蒸し暑い雨期に当たるらしいが、ここMUGEN界のイギリスに似た島国は
実際のイギリス同様日も長く、気温も高すぎず過ごしやすい気候といえるだろう。
そこでは日々、様々な無差別格闘技大会が行われていた。
会場近くにある選手村の一角で遅めの朝食を終えたアンジェリア=アヴァロンは2枚の紙を得意気に、
突きつけるようにして差し出した。
「とゆーわけでだ、ベソかきメイドにコレをやる!」
「はわ?」
朝食を済ませたミルドレッド姉妹に食後のお茶を出そうとしたフィオナは、アンジェリアの意図が掴めず
不思議そうにそのチケットを見返した。
「だーかーらー、天気も良いからちょっと遊んでこい。
この前の大会で食事券もらったんだけどな、2枚しかないからお前たちで行け♪」
「えっ、それでしたらお姉さまのお姉さまとお姉さまで行かれては……」
「いーからあの朴念仁誘って行ってこい!
でないとウチに入れてやんないからな、いじょ!」
「ええぇぇ?! は、話がさっぱり見えてこないんですけど!?」
ミルドレッドが簡潔なアンジェリアの言い方に混乱するフィオナを見かねて苦笑しながらも口を挟んだ。
「姉さん、言葉が足らなすぎるよ。
タッグ大会でよくお世話になってる彼、いるだろう?」
「はい、ソルさんのことですね」
「そう、その彼と食事に行っておいで。今日は私たちの事は良いから」
「え、でも……」
「なんだ、アイツは顔を合わせて食事をしたくないようなヤツなのか? 食べ方が汚いとか」
笑いを含みながらアンジェリアがそう煽る。
からかいだと判りはしたがフィオナは困ったように寄せていた眉を吊り上げた。
「そんなこと、ありません」
「おー。だったら何の問題もないな♪」
「はわっ! その聞き方はずるいです!」
「ぷぷー♪ 何がずるいのかなー?」
「まぁ、ほら、偶にはフィオナも外で遊んでくるといい」
「だ、だったら、ソルさんでなくても……」
「出場者にちょっかいを出す者が居るとは思わないが、念のためにね」
「いえ、でも、ソルさん今は大会中のはずで……」
「今日は中日で一日待機の予定だ、大丈夫」
「で、でも〜……」
フィオナは反論の材料がなくなり顔を真っ赤にして口ごもる。
「はー、まったく。うりゃ!」
焦れたアンジェリアがデコピンをするといい音が響いた。
「イタッ! お、お姉さまのお姉さまぁ〜……」
「たかが食事に行くくらいでグズグズするな!
第一その男のこと、どう思ってるんだ?
大会で組んだ時は格好良かった強かったってうるさいくらいなのに。
好きじゃないのか?」
「それは……その……嫌いじゃ、ありませんけど……」
「もしソイツが他の女、例えばすっごいグラマーな女と歩いてたら許せるか?」
「そ、それは……大会で、他の人と組むことだって、あるでしょうし……」
もごもごと言って俯くフィオナにアンジェリアが畳みかける。
「手繋いで歩いてたら?」
「えっ……あの……」
「ちゅーしてる所見ちゃったら?」
「いやです!!」
咄嗟に自身でも驚くほどの声を上げていた。
思い出したのはとある大会の試合開始前。
相手を鋭く睨む横顔を見上げていると、赤い目が不意に向けられくしゃりと頭を撫でられる。
武骨で大きな手のひらの柔らかい所作に笑みが溢れ緊張が解けた。
そのソルの横に、自分以外の誰かが立つと思うと、締め付けられるような胸の痛みを感じた。
(あ、そっか……
あの時にはもう、好きになってたんだ……)
そうと自覚したフィオナが我に返るとアヴァロン姉妹が揃って笑顔を浮かべていた。
これ以上ない程に顔を赤くするフィオナにミルドレッドが優しく問いかける。
「彼のこと、好きなんだ?」
「……はぃ……」
「ぃよーし♪ だったらやることは1つだな♪」
「一応聞きますけど……なんですか?」
「ソイツをぶん殴って子分に加える!」
「姉さん、話がややこしくなるからそれは止めて」
「えー、だって同じ子分ならフィオナもソイツと一緒に居られるぞ?」
「お気持ちだけ頂いておきますっ」
「仕方ないなー。じゃ、取りあえず告白だな♪」
「取りあえずでするものじゃ無いと思うんですけど……」
「あのなー、ソイツのこと好きなんだろ?
んで相手はそれを知らないんだろ?
ならそれを伝えないと、なにも始まらないじゃないか」
「それはそうなんですけど、タイミングとか色々……」
「臆病者はそーやって言い訳をしていて機会を逃すんだ!
いーから駆け足! 私の命令に逆らったら死刑! いじょ!」
「わ、分かりました! 分かりましたからムーンライトは止めてくださいぃ〜!」
「あ、フィオナ! チケット!」
バタバタと慌ただしく出かける準備をするフィオナにミルドレッドが券を渡してやる。
「はわっ、ありがとうございます!」
「じゃあ、慌てて転ばないように。それと、頑張って」
「はいっ、行ってきます!」
元気の良い足音が遠くなり、奇跡的に転ばなかったらしいのを確認してから姉妹は再びテーブルに着いた。
「本当にベソかきメイドは手がかかるなぁ」
「そこがまた可愛い所でもあるけどね。はい、お茶」
「おー♪ さっすが我が妹、気が利く〜♪
気が利くと言えば、今日なんだよな? あそこのイベント」
「そうだよ。まさかあっちの都合とも噛み合うとは思ってなかったけどね」
「よしよし♪ これだけお膳立てしたんだ。
告白は当然として、ちゅーくらいはして帰って来て貰わないとな♪」
「それは難しいんじゃないかな……」
苦笑するミルドレッドにアンジェリアが目を丸くした。
「なんだなんだ、アイツはそんな甲斐性無しなのか?」
「いや、甲斐性とかじゃなくて……そういうものなんだ」
「ふーん。そういうもんかー」
初めは追い立てられるように駆けていたフィオナだったが、徐々に落ち着きを
取り戻すと足取りが重くなっていった。
待機期間とはいえ、ソル自身に用事がないとは限らない。
そもそも今の時間にソルがホテルに居るかどうかすら知らないのだ。
(ソルさんが居ても、断られたら……)
そう考えただけでちくりと胸が痛んだ。
すごすごと帰った場合のアンジェリアの怒りも恐ろしいが、それ以上にソルに断られる事の方が恐ろしい。
もし今後タッグを組むことがあっても、ソルは気にしないだろうが、非常に気まずい。
重い足取りが宿泊施設前で遂に止まってしまった。
大会の時はよくソルを迎えに来て、何の気無しに押していたインターフォンに手が伸びない。
門前で溜息をつくフィオナに散歩から帰ってきた赤いバニー姿の少女が気付いて声をかけた。
「お、幽霊メイドやん。こんなトコで何してん?」
「幽霊じゃありません! って、キャサリンさんこそ、どうしてここに?」
「なんでて今大会中でチーム組んどるからここに泊まってんねん。
誰かに会いに来たん?」
「えっと……その、ソルさんに用事が……」
「そうなん? 今日はなんも用無い言うてたけど」
「ど、どうして知ってるんですか?」
「そらチーム組んどるのその兄さんやもん。
もう1人、トニーのおっちゃんと3人で赤い科学者やでー」
「そう、なんですか……」
キャサリンがソルと同じチームだと知り、先程までとは違う靄のように正体の掴めない感情が湧き上がる。
それを悟られまいとフィオナは俯いた。
その反応にキャサリンはピンと来て含み笑いを堪える。
「兄さんなら居るはずやからはよ入り」
「はぇ? あの、ちょっと」
「ええから ええから」
「押さなくていいですって〜」
強引に施設内に押し込まれると広いロビーには待機中や休憩中らしい選手が数人居た。
この時間だと早い大会は既に始まっており、その観戦などをする者も会場に行っているのだろう。
「ほら、あそこおったで」
キャサリンがテーブルでトニー=スタークとチェスを指しているソルを示した。
声に気付いたのかソルが盤面から顔を上げて、少し不思議そうな表情をした。
事前に連絡することなくフィオナが尋ねてきた事が無かったからだろう。
「しっかりしいや。兄さんに会いに来たんやろ。深呼吸してみ」
肩を叩かれ固まっていたフィオナが我に返る。
言われた通り1つ大きく息を吸ってテーブルへ向かった。
「おっ、おはようございますっ!」
「あ、ああ……。どうしたんだ、急に」
「あの、あのですねっ。い、一緒、に、食事に行きませんかっ!
深い意味はないんですけどっ、チケット貰ったのでっ、
つ、都合がよければ……で、良いんですけどっ!」
「……なんだか知らんが、ちょっとそこの椅子に座れ」
「あっ、はい、失礼しますっ」
ソルは緊張で台詞が上擦るフィオナを座らせると水を出してやる。
今更ながらに喉の渇きを憶え、勧められた冷やを一息で飲み干した。
「ふー……。ありがとうございました」
「落ち着いたか? それで、何かあったのか?」
「え? いえ、特に何もありませんけど……。
ソルさんにはお世話になっているので、お食事でもどうかなって……」
「こんな可愛らしいお嬢さんとデートの約束があったなら
引き留めたりしなかったのに。人が悪いな」
「そうだな。暇だからって勝負吹っかけて来て負けたりしなかっただろうな」
「負けてないぞ、ここからの逆転劇を演出するためにだな……」
「あ、お邪魔でしたか……?」
「いやいや、良いんだ。どうせ今日ウチのチームはオフだからね。
心おきなく行くと良い、引き分けにしておく」
「この盤面でそういう台詞の出るのも逆に凄いな」
そそくさとチェス盤を片付けるトニーを横目にソルは思案するように頬を掻いた。
正直に言えば、出かけるのは面倒だ。
癖の強い連中が揃っているMUGEN界では頻繁にトラブルに遭遇する。
ソル自身は戦闘狂という訳でもなく、あの男の手がかりを求めてこの界に渡ってきただけで、
厄介事には極力関わりたくない。
ついでに言えばソルはGEAR細胞から直接エネルギーを得ているので、食べ物を食べる必要もなかった。
食べられなくも無いが、それよりも先に面倒という感情が立つ。
甘味だけは好んで食べるが、それも高級なスウィーツと言った類よりも手軽なジャンクフードの方が好ましい。
どうしたものかと考えていると、返事を待つフィオナの、妙に緊張した表情が気に掛かった。
もしかするとアンジェリア姉妹に出来ない相談事でもあるのかもしれない。
世話になったとフィオナは言うが、大会では助けられることも多い。
何よりソルは、望まずして人外になったという生い立ちを持つ少女を無下に出来るほど冷たくはなかった。
溜息をひとつ吐いて席を立つ。
「不味かったら帰るからな」
「えっ、それじゃあ……」
「暇だったのは本当だからな。んで、場所は何処だ?」
「あ、えーとですね……」
「そこなら、あっちの通りだ。何でそっちに行こうと……」
並んで出て行く2人を見送ったトニーとキャシーは顔を見合わせてニンマリと笑った。
「賭けるか?」
「ええよ。くっつく方に賭けるわ。あんだけ好き好きオーラ出てるもん」
「いやー、あの反応は子供としか思ってないぞ。言われても断ると見たね」
「ウチが勝ったらおっちゃんが解析してたスパイダーウェブのデータ貰おうかな」
「高機動体戦用にか? ならこっちはエーテル炭素鋼のサンプルを頂こう」
「性質上、おっちゃんに扱いきれんと思うけどなー。
ま、あの兄さんがどんな顔して帰ってくるのか楽しみや」
「だな」
チケットに記載されていた場所には街の中心部から離れた古風な屋敷が建っていた。
建物は赤煉瓦を多用した英国風のゴシック建築だったが、庭園はフランス風の
幾何学的な均衡が取れた広い庭園を有していた。
そして季節はバラの盛りでもある。
高低差をつけて剪定された物、あるいはアーチ状に作られた物、テーブルの上に
アレンジメントされた物。
彩りも形も様々な種類のバラが咲いていた。
だが、今日に限って言えばバラよりも大きな華が咲き乱れていた。
この屋敷は結婚式の披露宴会場としても使われている。
今日はそのPRイベントである、ウェディングドレスの試着会が行われていた。
マーメイドのような細身のドレスから、たっぷりパニエを着込む古風なラインのドレス、
珍しい所で白無垢等々を着た女性達が楽しげに談笑している。
色は白がやはり多いが、淡い緑や落ち着いたピンクも見かけた。
ヘアメイクまではしていないようだが、それでも軽く結い上げ大きいコサージュやティアラを
挿すとボリュームが出る。
これが2、3人程度ならともかく、軽く見積もって20人以上ともなれば壮観を通り越し圧迫感
すら感じた。
ちらほら見知った顔が居るのを考えると、今日が大会の調整日なのは人数が集まらないからではないかとすら思えてくる。
会場の隅で、ぐったりとしながらソルはそう邪推した。
殆どは女性同士で来ているようだが、パートナーに連れられてソルと同じように疲労困憊な男性も見られる。
ごく少数だがこの光景にも圧倒されることなく感想を述べている者も居た。
フィオナはイベントの事を知らず、ただのビュッフェだと思っていたようだが、ドレスのカタログを見せられると
目を輝かせて案内について行ってしまった。
何故フィオナのような子供サイズのドレスがあるのかというと、このMUGEN界には見た目と実年齢が
釣り合っていない人物が多いからだった。
見回してみても人間と人外の比率はほぼ同じだが、端から見る分にはあのドレスの方が良いだとか
似合わない恥ずかしいだとか、髪型はどうだこうだといった、至って和気藹々とした雰囲気だ。
ソルは聞き覚えのある少年の、助けを求める声から意識を反らしながら確保したサンドイッチを口にする。
イチゴの酸味と、刻んだチョコレートを混ぜ込み固めに泡立てられた生クリームは思いの外相性が良かった。
イベントが無ければもう少し余裕を持って味わえただろう。
隅のテーブルでその疲れた様子のソルに小柄な花嫁がおずおずと近付いていった。
「そ、ソルさん……あの……どうですか……」
フィオナは顔を真っ赤にして普段着ているメイド服よりも裾の長い純白のドレスに、
白とピンクのバラをあしらったカチューシャを付けていた。
「……花嫁のベールを持って歩く子供みたいだな」
「うっ……た、確かに、ちょっと自分でも思いましたけど……」
正直な感想にフィオナはガックリと項垂れ肩を落とした。
下を向いて「似合わないとは思いましたけどそんなにハッキリ言わなくても……」等と呟く。
「別に今、似合う必要はねぇだろ。人間に戻って10年後にでも心配しろ」
フィオナの髪を、いつもの調子だと髪が乱れる為、軽く撫でてやる。
10年後の自分など想像も出来ないが、それでも大人になればという想いが口からこぼれ落ちた。
「……10年経ったら、来てくれますか?」
ソルの顔を見ながらではとても言えない台詞に、今更ながら鼓動が逸る。
「憶えてたらな」
まさか自分と一緒に、という意味だとは思わず、式に出て欲しいと思ったソルは軽くそう返した。
だがフィオナは反射的に顔を上げ喜びに表情を輝かせた。
「憶えてますっ、絶対、憶えてますから!」
「あ、ああ……?」
ソルはフィオナの反応に腑に落ちない物を感じたものの、心底嬉しそうな様子に
まぁ良いかとサンドイッチを平らげた。
この2人がお互いの勘違いに気付くのは暫く後の事。
================================================================
以上となります。
長々とお目汚し失礼しました。
>>235-243 ホいつの間に力作がw GJです!
はよ素直になれや旦那、な?
あとこの手の話題にトニー社長が介入するとロクな事にならないと思うn(空爆
>>235-243 投下激しく乙。さあはやくお互いの勘違いに気付いた後の話を書くのd(ry
ソルにとってフィオナが保護対象から恋人へとランクアップするのはいつになるのか…
それはそうと聞き覚えのある少年の声ってまさかブr
カイ・キャップ・きら様にすると途端に共通点が無くなる不思議
>>246 男二人はまだ解る(敬礼交わす系の特殊イントロが欲しいw)んだが、やはりきら様が浮いてるなー
パートナー連中を見ると更にバラバラなのがまた笑うw
さーたん・戒厳・ドゥーム閣下って何の集まりなんだか
後にも先にもWBCって銘打たれたのってパワメジャだけか?
すんません誤爆です
ヒャッハー大剣だぁ!GJ!!
今書いてみてる文があるんだけど、
萌えスレエロパロスレ問わず、キャラクターの生活感が出過ぎてる文章っておkなんだろうか…
かなりのキャラ崩壊かも知れなくて不安
日常ほのぼのとか大歓迎ですわ
急かさないからゆっくりネタ練ってね!!!
さーて七月、そろそろ永夜の竹林から七夕用の竹が届く時期かね
ああ局長、古代植物生やさないで下さいね。あとそこの宇宙大群獣マザー、草体は捨ててこい
生活感丸出し文はあっち方向になったのでこっちには違うやつを投下ー
よければお付き合い下さい。5レスくらい?
※大炎上(もう飽きたなんて言わないで) ※日常的ほのぼの
253 :
うたかた1/5:2012/07/06(金) 19:56:45.14 発信元:220.156.252.92
長雨の合間の晴れた空。風は無い。それでも雲の流れは止まらない。
ゼロになる事のないそれにはそれなりの生活を送る者達にとって一種の威圧感がある。
それは子供には関係の無い事だった。
長靴を履けば心が躍る。傘の透けたビニール越しのぼやけた景色も胸を擽る。
泥だらけに汚した服も親に預ければきれいになるし、裸でリビングに駆け込めば夕餉の匂いが漂う。
今にも降り出しそうな曇天の下、止んだ晴れたと外へ駆け出す。
そんな元気いっぱいの子供に巻き込まれたのか、少女は雨がやんで間もなく、空の下に居た。
総当たり形式の格闘大会が終わった後の事だ。
タッグを組むことの多い軋間紅摩と今回もやはり背中を預け合い、結果、準優勝を果たしてみせた。
闘う人々は凛々しく強く逞しく、観戦者の中に紛れ込んだ子供達の憧れの的だ。
(それだけオープンな大会だったという事でもある)
アネル=ロランジュは屋内会場での大会終了後、自分についたファンの子供達に連れ出されて今に至るのだった。
子供というものの事ははよく分からない。
自身が番人を務めていた研究所を抜け出し生活が安定するまで、接する機会の無かった生き物だ。
よく分からないこの生き物達はしかしよく笑いよく泣きよく怒り、見ていて飽きる事が無い。
友人との楽しみ方も様々で、表面に出してはいないが、興味が尽きない。
子供達を見守るように佇む彼女の顔には微笑が浮かんでいた。
「アネルねーちゃんこれやろー!」
「アネル、やってー!」
普段は壇上で舞うのを見るばかりの闘者に子供達は無邪気に呼びかける。
何をやれと言うのかと彼らを見下ろせば、その手に小さな筒を握って差し出して来ている。
もう一人の女の子の手には長細く小さな笛のような形のもの。
よく分からないまま二つとも受け取る。
蛍光色のプラスチックの筒の中を覗き込むと、中には何か液体が入っていた。
容器の中ほどまで溜まっていてかすかに泡立ったそれは透明。
254 :
うたかた2/5:2012/07/06(金) 19:59:13.62 発信元:220.156.252.92
「……これは?」
「えっ?」
「知らないのー?」
これはこうやるんだよ、と。
手渡したそれをまた受け取った女の子が、筒の中に笛の先端をそっと突っ込んだ。
引き抜いて、息を深く吸って口を付けて、息を吹きつける。
ぷくぷく出て来た真ん丸い透明の虹色の球。シャボン玉。
ふわふわ飛んで、ぱちんと消えるまあるいそれらをアネルは凝視した。
「やってみる」
「うん!」
至極真剣な表情で女の子に告げて、筒と笛を受け取る。
黄緑色の筒の中、シャボン液に細管をそうっと差し込んだ。
ほんの少し浮かせて液だれを落ち着かせてから引き抜いたそれを、
深く吸い込んだ息で頬をいっぱいにしてから口に付けた。
ふううう。
力加減が悪かったのか。シャボン玉の数は幼女が吹き出したときよりも少ない。
ならばもう少し弱い息でとまた同じようにシャボン液を細管の先に浸からせ、息を吸い、吹く。
ふう。ふう。ふう。
「わー!」
「しゃーぼんだーまーとーんーだー!」
今度は、うまくいったようだった。
断続的にいくつもいくつも吹き出てきてはふわふわ浮かぶシャボン玉に子供ははしゃぐ。
手の届く内にぱちんと割って、手の届かないそれに飛び跳ねて腕を伸ばして振り切って。
凪いだ風に吹かれることも無くぷかぷか漂うシャボン玉。まあるい虹色。
255 :
うたかた3/5:2012/07/06(金) 20:00:56.06 発信元:220.156.252.92
「なんだ、それは」
何を考えるでも無く、彼らが喜ぶので、それの生成を続けていたら、背後からかかった声。
振り返ると、相棒の軋間紅摩が立っていた。
ここまで至近距離に近づかれるまで気付かなかったのは、闘いを終えて気が抜けているせいだろうか。
それとも、シャボン玉を作る事が、シャボン玉と戯れる子供達を見ている事が、楽しいからだろうか。
「シャボンダマだそうだ」
「……泡だな、そう言われてみれば」
一個一個が独立したそれらの球形は一見、
石鹸や洗剤を使って何かを洗ったりしたときに出る無数・極小のものとは全く違うものに見えた。
沢蟹が噴き出すぶくぶくの泡とも違う。
流れ落ちる滝の麓から跳ね上がる水飛沫とも違う。
「あっ!軋MAXだー!」
「軋間もシャボン玉割るー?」
「……俺はいい」
「ええ〜〜?」
「やればいいのにー。シャボン玉全部掴んでみせてよー、ドガーンって」
無限界の子供であるからか。
睨んでいるわけでもないのに鬼のような鋭い目つきの筋骨隆々とした男に、
彼らは何恐れる事無く駆け寄り、声を上げる。
ふう。ふう。ふう。
「しゃーぼんだーま、とーんーだ!やーねーまーで、とーんーだ!」
「やーねーまーでーとーんでー!」
「こーわーれーてーきーえーたー!」
正に泡沫。
アネルが次々作るシャボン玉は、幼児達のわらべ歌の通りに、ぱちん、ぱちん、と割れては消える。
256 :
うたかた4/5:2012/07/06(金) 20:02:42.92 発信元:220.156.252.92
紅摩にもアネルにも、シャボン玉で遊んだ記憶など、微塵も無い。
紅摩は近親交配に因り流れる色濃い鬼の血による性質を恐れられ、
ヒトの子供と遊ぶことも大人と遊ぶこともなかった。
アネルは秘密組織・ネスツの研究所で生産されたクローン人間であり改造人間だ。
児戯や遊戯とは無縁に等しい半生である。
それでも、わらべ歌がある程度には子供の遊びとして
古くから定着しているものなのだろう、と双方判断する。
ふう。ふう。ふう。
ふわふわ、ふわふわ、浮かび上がっては消えて行くシャボン玉。
微かな気流に乗ったのか、薄い紫色を孕んだ雲へ向かって飛び上がるそれを紅摩は見上げる。
広い空に掻き消えて行くようにシャボン玉はぱちんと割れる。
それを、どうしてだろうか。命のようだな、と、そう思えば。
紅摩のごつごつとした手の平が、アネルの頭の上に乗る。
「……?どうした?」
楽しいのかどうかも分からないが、無表情のまま、機械のようにシャボン玉を作り続ける少女が振り返る。
多分、楽しいのだろう。僅かに緩んだその頬に触れる。
鬼に近い人である紅摩も一つの命。
複製された特殊な人間であるアネルも一つの命。
元来魔や天に属する者達とは違う。
大地と海に比べれば、ヒトの命などこれらのまあるい泡のようなものだ。
生まれては消える。また生まれては、また消える。
違うのは、生まれたそれらが連なり合って、新たな命を生み出す所だろう。
257 :
うたかた5/5:2012/07/06(金) 20:04:42.31 発信元:220.156.252.92
「なんでもない」
「そうか」
紅摩がそう答えれば、アネルは何ら疑問を抱くことなく素直にその言葉を受け入れて、
彼の手の平に温かみに甘んじる。
この時間もまた泡沫。
虹色の夢のような時間。
無限に繰り返されることなどなく、いずれは消えゆく温かい時間。
それはそれでいい。
この世の何もかも、何もかもは、大概が限り有るものだ。
いずれは壊れ、いずれ死ぬ。
この刹那を、一つの泡なりに飛び上がって行けるのであれば、それでいい。
「あー!!MAXがアネルねーちゃんとイチャついてるー!!」
「言ーってやろー言ってやろー!しゃーめーいまーるにー言ってやろー!!」
「おい」
「まだ取材やってるかな?」
「やってるやってる!さっきあそこで飛んでたもん!」
「いこいこ!ネタのリークだ!きっと何かもらえるよ!」
「おいっ!」
冗談ではない。あの清く正しいと自称する敏腕記者に追い回されるのはごめんだ。
相棒との関係についてあれこれ根掘り葉掘り問い質されるのはもっとごめんだ。
些細な触れ合いをこれはと見留て指差し謡う子供達。
そうはさせるかと、にこにこ笑い騒ぎ立てながら会場方面へ駆け出した彼らを追う。
一歩を強く踏み出した紅摩の周りに、アネルが作ったシャボン玉が、浮かんでは消えていった。
書く速度早すぎるw
これだけ早いのにこんなに甘い物書けるとは凄いですGJ
大炎上最高
259 :
聖女と魔王の七夕:2012/07/09(月) 17:32:31.21 発信元:114.179.95.220
ちょいと連投します
はぁと&クロちゃんの七夕SS……遅刻じゃないやい、雨天順延だい!w
==================================
七夕祭りの夜。満天の星空の下、黒い人影が笹を見上げていた。
商店街の照明も決して暗くはなく、男の全身を充分に照らしてはいるのだが、なにぶんその体表が上から下まで真っ黒なのだから、『黒い』としか言いようがない。
「おお、ブラックハートではないか。一人とは珍しいな」
「……貴様は俺を日頃どんな目で見ているんだ、ミケランジェロ」
体も黒けりゃ名も黒いその男、地獄の皇子ブラックハートが憮然と振り向いた先には、これまた高位魔族のミケランジェロ(ただ今猫形態)が、契約者の頼子に抱えられていた。
自分と同じ『聖女と契約した悪魔』であるミケランジェロ(以下ミケ)に対し、ブラックハートはあまり良い印象を抱いていない。
本来の姿も満足に保てず、契約者に半ば餌付けされている癖して、自分には先輩風を吹かせて人界の常識――主に美味いドーナツ屋の情報など――を得意気に語ってくるのだから。せめて自腹で食え。
それだけならまだいい。このヒモ猫は自分に……もとい『自分達』に対して、何か間違った認識を抱いている節がある。そこが問題だ。
「実際珍しいであろう、何せ最近の貴様ときたら……」
「――愛しのマイマスター様といつも一緒…っひゃあ!?」
夜空に紫電が走って、消える。
頭上から会話に割り込んできた――割り込もうとして危うく対空ダークサンダーで撃墜されかけた――のは人魔ハーフのリリカだ。
空中で強引に回避運動を取り、そのまま親友の隣に着地する。流石は空中戦に定評のあるアルカナ勢である。対空見てから空4D余裕でした。
「り、リリカ……大丈夫?」
「へーきへーき。……コラァ皇子ー! 殺す気かー!」
「自殺願望がある様子だったので手伝ってやったまでの事だ、不満なら一人で首でも吊れ」
「吊るかアホーっ!!」
260 :
聖女と魔王の七夕:2012/07/09(月) 17:34:15.95 発信元:114.179.95.220
腕を組み、平然とのたまう様はまごうことなきヴィラン。
……口が悪くなるのも当然と言えよう、何せ彼女こそブラックハートにとって目下最大級の頭痛の種なのだから。
前述の通りリリカは悪魔の父と人間の母の間に産まれた混血児である。この時点で既に頭が痛いのに、ミケ同様の『勘違い』を抱えて隠そうともしないからタチが悪い。
魔王の逆恨みが込められた暴言で、両者の間に一触即発の空気が満ちる。いつラウンドコールが聞こえてきてもおかしくない。
「えぇと……そ、そう言えば、愛乃さんは?」
「……俺が見た時は、まだ願いを決めかねている様子だった」
恐る恐る割って入った頼子に、律儀に答えるブラックハート。同時に商店街の入口――そこで記入用の短冊が配布されている――の方角に視線を向ける。
珍しく真剣な表情で短冊と睨み合う、己の契約者の姿を思い出しながら。
――愛を謳う稀代の聖女。愛があれば何でも出来ると信じて疑わず、事実いかなる困難も障害も殴り飛ばす、強き意志と行動力を持つ者。
――正邪善悪を問わず、あらゆる者と――それこそ、自分のような悪魔とさえ――心通わせる、ある意味異常なまでの寛容さを持つ者。
「……随分悩んでいたが、よほど大それた願いを書くつもりだろう。奴ほど欲深い人間も、そうは居るまい」
「ふーん……」
魔王のどこかズレた友人評に、臨戦態勢を解いたリリカが相槌を打つ。
「それはそうと、アンタは何書いたの?」
「まさか、『世界征服』とか『打倒ゴーストライダー』とか……」
「さては『フレンチクルーラー食い放題』だな?」
「貴様と一緒にするなこの暴食駄猫が。そもそも、こんな馬鹿げた催しなどまともに付き合うものか」
261 :
聖女と魔王の七夕:2012/07/09(月) 17:36:20.11 発信元:114.179.95.220
心底どうでも良さげな口調の魔王。だが、次第に語気に冷たい物が混ざる。
「復讐の精霊も、ヒーロー共も、我が父も、全て俺の力で叩き潰す。星に願いなど、捧げる必要は無い」
「「「…………」」」
しばしの沈黙。通りを行き交う人々の声だけが、やけに遠く感じられる。
「だが、万に一つもあの星々が『願いを叶える力』とやらを持つのならば。そんな大それた存在ならば。
せめて愚痴の一つも聞いてみせろ、と思ったまでだ」
「……へ? ぐ、愚痴?」
平熱に戻った口調――世間一般と比べればまだ低いが――に混ざった妙な単語。思わず頼子が復唱すると、
「ああ。馬鹿げた催しに相応しい、実に馬鹿げた愚痴だ。読んでみるか?」
ブラックハートは先程まで見上げていた笹に手を伸ばし、そこに結ばれていた一枚の短冊を外した。
三人が覗き込んだ、濃紺の短冊。そこには――
【契約者が俺の事をふざけた仇名で呼ぶ。何とかしろ】
「「「………………」」」
今日一番の沈黙が場を支配した。もはや周囲の音も耳に入らない。
「……うわぁ……」まずリリカが辛うじて口を開き、
「……まぁ何だ、強く生きろ……」続いてミケが慰め、
「……綺麗な、字、だね……」頼子は話を逸らそうと試みた。
262 :
聖女と魔王の七夕:2012/07/09(月) 17:37:27.78 発信元:114.179.95.220
……と言うか、それは下克上より困難な事なのだろうか。なんかもうMARVEL社涙目である。
「もっとも、今更怒りも湧かんがな。どうにもならない事ならば、いっそ諦め――」
そんな微妙極まる空気などいざ知らず、クロち…もといブラックハートが自嘲気味に呟いたその時。
「ぉーーー待ーーーたーーーせーーー!!!」ドゴォ!!!
「もっぶぉおおおおおおおおおッッ!!?」
彼方からカッ飛んできた『何か』が魔王の巨体に直撃。そのまま歩道を10メートルほど転がり、電柱に激突する寸前でようやく停止した。
まさかの超展開に三人が唖然とするなか、土埃越しに見覚えのあるアホ毛が揺れる。
「遅くなっちゃってゴメンねクロちゃん、さっきようやく書けたから急いで飛んできたよ!」
「そうか、それは、良かっ、たな……グッ……契約者よ、怪我は、無いか?」
「うん、大丈夫だよ! だってクロちゃんが受け止めてくれたから!」
辛うじて搾り出したブラックハートの問いかけに、彼に飛び付いてきた――彼を超速のスピアータックルで押し倒した――『何か』こと彼の契約者、愛乃はぁとは笑顔で答えた。
自己申告の通り、魔王の両腕に抱えられたその身には擦り傷一つ付いてはいない。
「……お前が望むなら、いくらでも受け止めてやろう、我が契約者よ。
だが次からは側面ではなく正面から来い。速度も出しすぎだぞ、よく事故を起こさなかったものだ」
「うー……ゴメンなさい」
「パルティニアス、貴様もだ。こんな事で『力』を貸し与えるな」
交通指導に続いて、ブラックハートははぁとの背後に向けて呼びかけた。
彼女の守護聖霊にして、すっごい聖霊力全開タックルの推力源でもある、愛のアルカナ・パルティニアスに向けて。
263 :
聖女と魔王の七夕:2012/07/09(月) 17:39:00.87 発信元:114.179.95.220
「前々から言おうと思っていたが、貴様は――」
「あの〜、皇子サマ〜?」
スーパー説教タイム略してSSTが始まろうとしたその時、リリカが声をかけてきた。
それも何故かニヤけ顔で。なんだその顔は気持ち悪い。
「俺はパルティニアスに話がある、用なら後にしろ」
「うん、それは結構なんだけど〜。アタシらもハートと話したいんだよね〜。
でもさぁ、そのハートはアンタが後生大事に抱きしめちゃってる訳じゃん? いつまでそうしてるのかな〜、って」
「……何!?」「ふぇ?」
言われて、顔を見合わせるブラックハートとはぁと……近い。めっちゃ近い。
当然である。二人は先程と同じ姿勢――飛び込んできた彼女を抱き止めている――のままなのだから。
……こうして見ると、思ったより小柄に感じられる。戦闘の最前線で並み居る闘士達と殴り合っているとはとても思えないほど華奢で……ってそうではない!!
「うおおっ!?」「わわわっ!?」
慌てた様子でブラックハートが腕を解くと、これまた慌ててはぁとが飛び退く。
「ク、クロちゃんゴメン! えーと、重くなかった? 腕とか痺れたりしてない?」
「い、いや、俺の心配は無用だ! むしろ軽すぎ……違う!! お、お前こそ、何だ……その、もう立っても平気なんだな!?」
「あー、もしかしてアタシ、余計な事しちゃいました?」
揃ってテンパる二人――理由や度合いは両者で大違いなのだが――に、リリカがわざとらしく声をかける。顔はニヤけ顔のままだ。
もはや魔王の視界になど入っていないが、周りを行き交う人々の何割かもニヤニヤしながらこちらを眺めている。中には口から黒砂糖ぶちまけて死にかけてる者までいる。パルパルしてるのも数人混ざってるって? 気にするな!
……もしもこの場に冴姫が居たら、間違いなく殺生沙汰になっていただろう。幸いにも彼女とその親友は、祭りの警備を担当する『知り合いの騎士達』に同行しているようだが。ダレカSSニシテモイイノヨ(チラッ
264 :
聖女と魔王の七夕:2012/07/09(月) 17:41:10.60 発信元:114.179.95.220
「全くだ、大変な事をしでかしたなリリカよ。よりにもよって七夕の夜に、せっかく出会えた二人を引き剥がすなど無粋千万。なぁ頼子?」
「え、えぇ!? ……そうだ愛乃さん! さっき『ようやく書けた』って……短冊の事だよね!?」
やはりわざとらしく煽るミケにネタを振られた頼子が、辛うじて魔送球を流した。こちらに矛先が向いては堪らない。
実際のところ彼女も、二人の関係が自分とミケのそれとは――少なくとも悪魔側から人間側への『感情』は――違う事には感づいている。事実、自分の親友もそうした『感情』の上に産まれているのだから。
ただ、それは決して口に出さない。ブラックハートとミケは気の短さもまるで違う。命は投げ捨てる物ではない(断言)。
「あ、そうそう。ありがとよりぷー、危なく忘れるところだったよ」
「いや、今日ソレ忘れてどーすんの。んで肝心の中身はどーなのよ、力作書けた?」
「何しろ相方を一人で待たせる程の願いだ、どれ我輩にも見せてみろ」
「貴様等……まったく調子の良い連中め」
こちらを煽りまくっていた二人が態度(と標的)を一変させるのを見て、ブラックハートは内心溜息をつく。戯言を許す気はないが、それよりもはぁとの『願い』に対する興味が上回った。一体何を書いた?
はぁとがポケットから取り出した短冊を、魔王以外の三人が覗き込んで――その表情が固まった。
「……えーと、愛乃さん……? お願いはこれでいい、の?」
「うん! これしかないかなー、って」
「「……」」
横目でブラックハートを見ながら、何故か気まずそうに訊ねる頼子。リリカは肩を震わせ、ミケもうずくまり震えている。
……お前らのリアクションはおかしい、何が書いてあったのだ? 何やらとてつもなく悪い予感がするが、構わず魔王は己の契約者に歩み寄る。
265 :
聖女と魔王の七夕:2012/07/09(月) 17:42:46.10 発信元:114.179.95.220
「……契約者よ、俺にも見せろ」
「はい、どうぞ♪」
彼女の手から桜色の短冊を受け取り、ざっと目を通――
【クロちゃんが私の事を、名前で呼んでくれますように。愛乃はぁと】
――魔王の思考が完全に止まった。
「――んなっ、な……おま……ぐ、ぬ――」
もはや言語の形すら失った呻き声しか出てこない。何だこれは? 名前で呼べ? 俺が? 己の契約者の事を? 名前でだと?
棒立ちのまま大混乱に陥るブラックハート。その光景に耐えられず、ついに二人が爆発した。
「……プッ、アハハハハハハハハッ! まさかのっ、まさかの名前呼びフラ……アッハハハハ、お腹、よじれ――!」
「カハハハハハ!! 全く、貴様等は、どこまでも……カハハハハhゲホッ! ゴフッ――!!」
震えるほど笑いを噛み殺していたが、流石に限界を越えてしまった。リリカは腹を抱えて爆笑し、ミケに至ってはむせて転げ回っている。
いまいち状況を飲み込めないはぁとが、とても笑う気になどなれない頼子に小声で問う。
「……ねーよりぷー、二人ともどうしちゃったの?」
「えぇと……これを読めば解る……んじゃないかなぁ……」
消え入りそうな語尾の代わりに頼子が差し出したのは、濃紺色の短冊――ブラックハートの『愚痴』が書かれた短冊だ。ちなみに書いた本人は未だ脳内神キャラ大会状態にある。\リカイデキナイー/
迷わずそれに目を通すはぁと。しばし黙って熟読していたが、唐突に声を上げた。
「私とおんなじお願いだね!」
「……って何ぃ!?」
まさかの爆弾発言に、ブラックハートの意識は現実に引き戻された。どうしてそうなる!?
266 :
聖女と魔王の七夕:2012/07/09(月) 17:44:06.39 発信元:114.179.95.220
「だって、私はクロちゃんに名前で呼ばれたいし、クロちゃんも私に名前で呼んで欲しいんでしょ? おんなじだよ!」
「いや待て落ち着け契約者よ! 俺のはただの愚痴だ、お前の癖が今更直るなどと思っている訳では……!
そもそも本当にそんな願いでいいのか!? 他に何かあるだろう、『世の中を愛で一杯にしたい』だの『皆と仲良くなりたい』だの、こう……いかにもお前らしい願いが!」
「それは自分の力で叶えてみせるよ! ぜ〜ったい!!」
ある意味予想通りな台詞と共にサムズアップを決めるはぁと。某青空のライダーやケンジィも顔負けである。
一方の魔王は完全に頭を抱えている。こう返されては何も言えない。もう言えば言うほどドツボに嵌る。
――まさにその時。腹筋破壊地獄から復帰したリリカが、恐るべき案を挙げた。
「そうだ! この際だからさ、お互い『せーの!』で名前呼び合えばいいじゃん!」
「そいつは名案だ! 何を恥じるブラックハート、ほれさっさと言ってしまえ」
「要は慣れだと思うな、こういうのは。私だって呼び捨てにされてるもん」
「貴様等、何をたわけた事を……っ!!」
事ここに及んで、ついに頼子もブレーキ役を投げ捨てた。
「それ、言ーえ♪ 言ーえ♪」「男を見せんかー!」「二人とも頑張って〜」
口々に囃し立てる三人。
それだけではない、いつの間にか集まっていたギャラリーも野次やら口笛やらを飛ばしてくる。魔王完全孤立である。
「どいつもこいつも……ふざけるな! おい契約者よ、お前も黙ってないでこいつ等を……」
「ふー、なんだか緊張してきたぁ……ドキドキするよ……」
「既に準備万端か!」
思わず天を仰ぐ。先程同様、満天の星空が自分達を見下ろしている。見えてはいけない死の兆したる星も、今なら見えるような気がした。
こうなればヤケだ。たかだか名前を呼んでやるだけだ。大して難しい事でもない。
……最悪、この場の全員の口を封じてしまう手もある。騒ぎを起こせば制裁を受ける可能性もあるが……知ったことか!
ブラックハートは意を決して――後半のはしてはいけない決意だが――己の契約者と向き合う。
267 :
聖女と魔王の七夕:2012/07/09(月) 17:46:16.27 発信元:114.179.95.220
「…………」
自分をまっすぐ見上げる、その眼差し。いかなる魔眼・邪眼の類を以ってしても、これほど自分を脅やかす事は出来まい。
――これも、命令のようなものだ。従ってやらねば、な――
そして両者は、全く同時に口を開き――
『喧嘩だーーーっ!!』『なんかあっちで大勢喧嘩してるぞ!!』『誰か警備担当に連絡しろー!!』
――突如巻き起こった喧騒にかき消された。
騒ぎに近づこうとする者と騒ぎから逃れようとする者とで、商店街の一角はごった返す。当然、直前までのムードなど台無しである。
「……だぁーっ! どこのどいつよ! この日に! こんな時に! 喧嘩なんか起こす奴はー!!」
怒声を張り上げたのはリリカだ。喧嘩が起きているであろう方角を睨みつけ――その時、聞き覚えのある音が、決して聞きたくなかった音が、耳に飛び込んできた。
バイクのエンジン音……それと、馬の嘶きが。
『煉獄と伊達軍の抗争だーーっ!!』『またアイツ等か!!』『警察、いや連邦軍呼んで来ーい!!』
「「「…………」」」
リリカと頼子は――ミケは杖に姿を変えている――怒気を噴き出しながらその方角へと歩き出す。
「あんのパーティー狂め、よりにもよって……っ!」
「いくら男の意地って言っても、これは酷過ぎるよ……」
「空気の読めぬ悪餓鬼共めが……夜空の果てまで吹き飛ばしてくれるわ!!」
268 :
聖女と魔王の七夕:2012/07/09(月) 17:47:44.26 発信元:114.179.95.220
二人の体が僅かに宙に浮く。その傍らに顕現したのは、それぞれの契約聖霊。風のアルカナ・テンペスタスと、魔のアルカナ・ディウー・モール。
「マサムネの……アホーーーっ!!」
「煉クンの……バカーーーっ!!」
聖霊力全開、二人の聖女(+杖一本)が空を翔ける。……七夕の夜に巡り合う、二組のカップルの間に果たして何が起こるか。少なくとも極一般的なロマンスとは言い難いだろう。ダレカSSニ(ry
……そして、この場に残されたカップルがもう一組。
「……行っちゃった、ね」
「騒ぐだけ騒いでこれか……まるで台風だな」
「私達も行った方が良いかな?」
「あの二人が向かえば、両陣の頭は戦意を失おう。残りの有象無象など騎士連中にでも任せておけば良い。
契約者よ、お前も覚えておけ。バイクなんぞ乗り回してる連中にロクな奴はおらん」
心配そうな様子のはぁとに答えつつ、どさくさ紛れに宿敵のイメージダウンを企てるブラックハート。
もっとも、今回ばかりはその『ロクでもない連中』のおかげで、先程の公開羞恥プレイを聞かれずに済んだ訳だが――
「ねぇ、クロちゃん」
「何だ」
「やっぱり言いにくいな、『ブラックハート』って。なんだか長いし」
――間近にいた当人同士にはしっかり聞こえていたのだ。
久し振りに――出会った最初期以来か?――彼女から本来の名前で呼ばれはしたが……実際のところ、それで何が変わったとも思えない。どうも仇名呼びに慣れてしまったようで、むしろ軽い違和感さえ受けた。
自分と彼女との距離が、開いてしまったかのような、嫌な感覚を。
「……そんなに難しいなら、無理に本名で呼ばなくても構わん。お前の好きに呼べば良い」
「ゴメンねクロちゃん。お願い、叶えてあげられなくて……」
269 :
SS投稿者@携帯:2012/07/09(月) 18:08:05.96 発信元:206.223.150.45
※連投規制です ちょっと待って下さいorz※
がんばらはるなあw 連投規制って毎時0分リセットじゃなかったっけ。シベリアよく知らないけど
271 :
聖女と魔王の七夕:2012/07/09(月) 18:41:28.56 発信元:1.33.211.244
失望されたとでも思ったのか、彼女の表情が沈む。
……そんな顔を、俺に見せるな……
「……今日は謝ってばかりだな、はぁと。お前らしくもない」
「うん……って、えっ? 今……」
思わず顔を上げるはぁと。先程まで沈んでいた表情が、今度は驚きに変わっている。
ブラックハートに名前を呼ばれた、驚きに。
「何だその顔は、願いを聞いてやったのに不満なのか? 散々考えて決めた願いだろう」
「だって、私はクロちゃんのお願いを……」
「あれは『ただの愚痴』だと言ったぞ。お前の『七夕の願い事』と違ってな。
お前が俺をどう呼ぼうが、今日一日、俺はお前を名前で呼ぶ。いいな、はぁと」
「…………クロちゃーーーん!!」
感極まったはぁとが、本日二発目のスピアーを敢行した。前回より勢いは無いが、何ぶん至近距離である。バランスを崩した魔王の巨体が尻餅をつく。
「お、おいはぁと! 誰が突っ込んで来いと言った!」
「ありがとクロちゃん! これでもっと、もーっと仲良しになれるね!」
「今日だけだと言ったのが聞こえないのかお前は……とりあえず離れろ、人が見ている!」
272 :
聖女と魔王の七夕:2012/07/09(月) 18:42:39.90 発信元:1.33.211.244
――それから。家に戻ったブラックハートは文字通り『今日一日』ギリギリいっぱいまで、はぁとの名を呼ばされ続ける羽目になった。
それだけではない。翌日のデイリー・ビューグル誌の一面を、とんでもない記事が飾っていた。
【魔王ブラックハート、ついに契約者に手を出した!?】【魔族達による地上侵攻の前触れか!?】
先日の祭りの写真――自分がはぁとに抱きつかれている――がデカデカと載ったそれを引っ掴み、ブラックハートは単身ビューグル社のビルに乗り込……もうとして。
同じく記事について問い合わせに来たのだろう、冴姫や舞織、ペトラらとハチ合わせてしまったのだ。
……その後の惨状については、敢えてこの場では触れないでおく。
結論――愚痴はチラシの裏にでも書いておきましょう。
273 :
聖女と魔王の七夕:2012/07/09(月) 18:45:11.48 発信元:1.33.211.244
セルフツッコミなど
Q.なんかクロちゃん残念&テンション高すぎない?
A.仕様です。天真爛漫少女に振り回されるツンデレ人外っていいよね
Q.クロちゃんってバイク嫌いなの?
A.バイク乗り炎使い鎖使い骸骨みーんな嫌い。お前は子供かw
思い起こせばタッグ初出のアメコミ大規模トナメでも魔眼チームに負けたような
Q.アルカナ勢って空飛べるの?
A.原作でも最終ステージが高所だし、やろうと思えばいけるんでない?
Q.頼子はもっと弱気のような
A.族のヘッドと付き合ってれば度胸もつくかと。恋をすると女の子は強くなる(キリッ
Q.なんでラストにデイリー・ビューグル?
A.当初は安定の文々。だったけど書いてる途中でアメイジングスパイダーマンを観たので
クロちゃんのパパはピーターにひどいことしたよね
Q.メイン二人はお互いをどう思ってるの?
A.はぁと→すっごいすっごい仲良し。たぶん 冴姫≧クロちゃん>舞織、その他 くらい
ブラハ→無自覚ベタ惚れ。でも他人に茶化されるのは大嫌い。
Q.まさか二人って一緒に住んでるの?
A.いつでも呼び出せる類の契約なんでしょう。まぁミケも頼子ん家に住んでますし
魔界組の立ち位置を考えてたらえれぇ長くなっちったよ……次はクラリスでも出そうかなw
では、ド長文失礼しました
グッ………ジョブだ…!
眼福眼福。笑った和んだ、乙です!
ツンデレ人外マジかわいい
>>259 ごちそうさまでございました!
真昼間、時間が取れたから我慢出来ずに投下ー
10レスにおさまってるといいな。良ければお付き合い下さい。七夕?知らぬ存ぜぬ
※大炎上(もう…喰ったか?ハラァ…いっぱいか?)
※某タッグ大会初回開催寸前を想定 ※京子が出ますが口調・性格掴めてません誰かオシエテクレー
街と街の間に山がある。
山の間に里があり、里の間に林があり、林の間に森がある。
この山奥の深い森には、黒い鬼が住んでいた。
鬼とはいえども角の一本も生えちゃあいないし牙も無い。
一見は黒髪に焼けた肌色を持つ筋骨隆々とした青年だ。
人里に害を及ぼす事も無いこの物静かな鬼は、時折里に下りては酒を求めたりしていた。
黒鬼―――軋間紅摩は気まぐれに、里に無い酒を飲みたくなった。
白い外套を羽織る。森を出て、林を抜け、里を過ぎ、山を下り、街に出た。
街には山ほど高くはないがのっぽの箱がごまんと立ち並ぶ。
その箱の内に外に人もごまんと暮らしている。
人里のただ中を歩いても、彼を鬼だ鬼だと囃し立てる者はいない。
山里においては彼を恐れつつ鬼と称する者達が居る。
彼はそれを知っていたが、気に留める事は無かった。
さて、その山里では自分の手仕事の品と酒とを物々交換していたが、この街ではそうもいかない。
金が要るのだ。普段金の要らない生活を送っている男は無一文。
住処に事情により得た金はあるが、それを持参はしなかった。
金銭を得るあてがある。
尊い労働に従事してもいいだろうが、そうではない。
この世界各地では連日と言っていい程の頻度で格闘大会が開かれているのが常だ。
闘いを生業とし、その賞金を糧に生きる者も少なくない。
大会に出場し、賞金を得る。それが彼の“あて”だった。
紅摩は普段物静かなその性質の割に喧嘩好きだが、武人ではない。
手慰みとして武術の真似事をしているのみだ。
それでも、鬼と人との混血の中でも鬼の血が色濃い彼にしか扱えない独自の戦闘術は身に付けており、
此度と同様の目的で街に下り大会に参加し、賞金を得た事はある。
武闘の饗宴。彼にとっては一つの娯楽でもある。これに参加しない手はない。
大会会場として使用される事の多い大型の民営ドームは山側にあった。
ドーム外周部掲示板に張り付けられた多種多様な開催大会のポスターやその概要のプリント。
過去に終了した大会結果などの記事。最も近日中に開催されるものを目で探す。
すぐに見つけ出したそれは明日に開催されるものだった。
しかしでかでかと書かれた見出しにもある通り、出場者の最低条件として“男女二人組のタッグである事”が挙げられている。
女。黒髪・長髪の厄介な女に、ある姉妹の顔くらいしか浮かばない。
生憎これには出られそうにないと、紅摩が他のポスターに目線を遣ったとき。
「そこの男」
鈴を鳴らしたような高い、凛とした声。周囲に紅摩以外の人間の気配は無い。
ならば自分の事かとそちらへ顔を向けると、結い上げた白銀の髪に白い肌、濃い緑の眼を持つ、
女とも少女とも言える者が立っていた。
どうでもいい事だが、二の腕も生足も露出した格好はやや目のやり場に困る。
「……小娘。俺に何か用か」
「うむ。そこにある、男女タッグの大会のポスターを見ていただろう」
少女の言葉は外見の可憐さに反して端的だ。纏っている雰囲気には合っているように思えた。
「そうだが、それが?」
「参加するのか?」
「生憎、片棒を担げる女性(にょしょう)が知人に居らんのでな。しようにも出来ん」
「それなら、私と組め」
「何?」
聞き返すまでもなかったが、簡易かつ単刀直入なその発言は少々意外だった。
少女は色濃いのに澄んだその眼を背ける事なく頷く。
「私にもタッグを組む男の相方が居ない。ひとり同士だ」
「確かに話は早いが」
「なんだ」
「小娘。俺は貴様の手並みを知らん。その細腕で何が出来る」
後半は侮辱とも取れる紅摩の言葉だったが、少女の素直さはそれを純粋に受け入れた。
成る程、と頷く。少女の腕はしなやかな筋肉に包まれているが、確かに細い。
自分の前腕を少し持ち上げて眺めていたが、視線を目の前の男に戻す。鋭い眼光と真ん丸い瞳とがかち合う。
「それなら、身を以てやってみるのが一番いい」
何でも無い事のようにさらりと言ってのける少女に紅摩の眉間の皺が寄る。
「ほう。喧嘩を売るか」
力量の知れぬ、名も知らぬ少女との試合。経験の無い事だ。興味はあった。
如何様に闘うか。どれほど闘えるか。楽しませてくれるのか。
「近くの公園に丁度いい広場がある。やるのならそこへ行こう」
「……手馴らしにやってみるのもいいか」
「よし」
そうと決まれば話は早い。こっちだ、と促しながら少女は踵を返し、男の先を歩き始めた。
夕方に近い、重さを増した空。芝生。広々とした大型公園。色鮮やかな遊具も数多い。それらに用は無い。
子供が遊ぶ場所とはわざわざ金網を設けて隔離された広場。周囲を囲むフェンスと金網。
分厚いコンクリート製の簡素極まりないフェンスの所々は焼け焦げていたりひび割れていたりする。
自然のものではない風に飛ばされたであろう土。いくつも残る踏み込みの痕跡。
成る程、ここは闘う人間の寄る辺の一つであるらしい。二人の先客が居たが、彼らはここでの用を終え、立ち去る所であるようだった。
「よう。今からか?」
先導する少女が広場に立ち入って来たのを見て、二人の内の一人である
黒髪に白いバンダナを巻いた浅黒い肌の青年が二人に声をかけた。
眼球の白いはずの部分が充血以前の問題として赤く、瞳は黒。
人の形を取った妖の類に見えない事も無いが、白い歯を見せて笑いかけてくる口調は気さくそのものだった。
「あれっ、見ない顔が二つも。この街には?大会に出場しに来たの?……あっ、私は京子!よろしく」
青年と同じ様に白いバンダナを頭に巻いた女―――京子も尻馬に乗ってきた。
「俺はKUSANAGIだ。お前らは?」
並ぶと二卵性の兄妹のような二人だ。
お前らと言うことは自分も勘定に入っているらしい。
銀髪の少女の後ろで瞠目していた紅摩が目蓋を開く。
名乗られて名乗り返さぬ理由も特に無い。
「軋間紅摩だ」
少女はどうしてか、少し戸惑っているように、黙っていた。
しかし背後の男が名乗ったのを見て、
「……私、は……アネル=ロランジュだ」
そう、ややぎこちない口調で自己紹介をした。
それを受けた京子はにこっと笑って、
「よろしく、アネル!私が予想するに、ん〜……明日からあるタッグ大会に参加するの?」
「多分、そうなる」
「多分だぁ?」
「……これから、決める所なんだ。この男が、私の手並みを知らないからと」
「へえ」
KUSANAGIと名乗った男が黙ったままの紅摩にじろりと目を向ける。
少女―――アネルも礼儀を知らないような言葉遣いだが、この男の場合はそれ以上に口が汚いように感じられた。
「ああ、アンタ、見た事あるぜ。こう、相手の首根っこ掴んで燃やして投げてたろ」
「そうだな」
肯んじた。紅摩にも何度かの大会出場経験はある。ギャラリーも大勢だ。
その中にこの青年も居たのだろう。
『こう』と伸ばした腕の先で空を掴む手指の動きは、紅摩の仕草を真似ていた。
「燃やす?」
青年の言葉の一端を拾い上げた少女が聞いたが、KUSANAGIは答えずひらひらと手を振って、
「そいつはこれから分かるだろーよ。まっ、参加するにせよ、しないにせよ、がんばんな」
「あっ、待って待ってっ!アネル、紅摩、またどこかでねっ」
巾着式のスポーツバッグを引っ提げ男はアネルと紅摩の前から立ち去る。
それを京子が追って行って、壁に囲われた広場には二人だけになった。
去る二人の後ろ姿を最後まで見送る事は無く、少女が口火を切る。
「では、やるか」
「ふむ」
躊躇などない。弱ければ適度な所まで叩きのめすのみ。
拮抗出来れば面白いが、灼熱の力を行使するつもりは今の所無い。
広場の真ん中辺りまで二人は歩く。十数歩の間合いを取り、向かい合った。
紅摩は羽織っていた白いコートを投げ捨てる。
「来い」
武術家ではない彼には構えらしき構えが無い。
空手家や柔道家、拳法家のように腰を低くしたり拳を顎に添えたりする事無く、仁王立ちする。
言うなれば、この様にただあるがままに相手に向かい合っているのが彼の構えだ。
アネルはそれに茶々を入れる事も無く彼を見据えた。
上衣に手を掛けたかと思いきや次の瞬間には
彼女の服装が先程とは全く異なったものに変わっている。
真っ黒いハイネックのノースリーブにたっぷりとして肌離れの良さそうなフレアパンツ(と言っていいのかどうか)。
拳法家のような出で立ちで、腰を低く落とし、片腕をこちらへ伸ばすように構えた。
結い上げていた髪が下りている。銀糸が夕方の風にさらさら流れる。林がさざめく。
「いくぞ」
静かで涼やかな宣言から一拍。
緑の眼がこちらを見据えたまま拳を握り向かってくる。
速い。そう来ると読んでいたわけでもないが、突風のようなその拳を真正面からがっしり掴む。
存外重い衝撃を腕一本で殺す。
「ちっ!」
鳩尾に拳を叩き込もうとするが女はその一撃をかわし、片手を絡め取られて尚踏み込む。
男の懐に入り込み体躯に肘を突き当て、顎目掛けて拳を打ち込む。
下顎への一撃をまともに食らい天を仰ぐ紅摩から一旦逃れようと
アネルは掴まれたままの右腕を引くが、びくともしない。ダメージが無い筈は無かった。
アネルはしかし戸惑いの色など見せない。
男の武骨な手がぐんと伸びて来る。
首目掛けて円をなぞる動きで向かって来たそれを左腕で防ぐ。
左腕が取られる。
(まずいっ…―――!)
視界がぐわんっと動く。
「くっ!」
ざざ、と地面を滑る。アネルの擦れた靴底から乾いた土煙が上がった。
少女を低く横方向へ投げ飛ばした男は仁王立ちのまま煙の向こうに佇んでいる。
アネルの鮮やかなそれとは違う、暗い色の隻眼。
「それで終わりではあるまい」
「はあっ!」
答えず、応えとして、また向かって行く。
低い姿勢を崩さず踏み込む。男の足元へ飛ぶ、地面すれすれの蹴り。
男の立ち位置は変わらない。
返事のように容赦なく頭目掛けて降りてきた足を両腕で防いで、体重移動。
背中側に回り込み、掌底を打ち込む。先程のように手応え自体はある。
衝撃に仰け反った紅摩だったが、振り返り見る眼光には少しの揺らぎも見当たらない。
ざっ、とこちらへ向き直り様、回し蹴りを放つ。アネルは遅いそれを難なく避ける。
半歩動いた先にまた閃くような速さで腕が伸びて来る。
「そう何度も!」
伸びて来た腕をするりと受け流しつつ再び潜り込んだ懐。
硬い筋肉に覆われた腹に胸に一撃ずつ見舞い、頬を殴りつける。
豪の腕を除き、紅摩の動きはアネルに比べ全体的に遅い。
防御が間に合わず喰らった拳の重さ。
小娘と見くびっていたようだと悟る。
吹き飛びもせず、頬に拳を叩き込まれたままぐぐぐと顔を元に戻して来る紅摩。
アネルはそれに驚く事も無く身を引いた。構え直す。
真ん丸い瞳が、一挙一動見逃すまいと、真っ直ぐにこちらを見つめている。
「なかなかやるな」
「理解したか」
「応。だが、まだ全力ではあるまい」
アネル=ロランジュは否定しない。
事実、彼女は力の全てを解放していない。
「それは、お前だって同じだろう」
その言葉通り、軋間紅摩もまた、余力を残してある。
軋間一族に受け継がれて来た、自身を文字通り“燃やす”力、炎獄の灼熱。
やろうと思えば頭蓋握り潰す事など容易い、圧壊の腕。
それら全てを振るって勝負に望んではいなかった。
この細身の少女がそれらを受け切れるかどうかを心配したからだったが、杞憂だったらしい。
「一つ聞くが。お前、本当に人間か?」
「……そうだと思いたいな」
出会したときから感じていた事だが、少女は、どこか市井の人間らしからぬ空気を纏っているように見えるのだ。
それはその並外れた容貌故かとも考えたが、どうもそうではないらしい。
「多少、弄くられている。親の顔……いや。親が居るのかも、分からない」
「随分と複雑な事情を抱えているようだな」
「お前こそ、私と似たようなものではないのか」
「そうだな。俺は、鬼だ。正しくは、鬼にならずに済んでいるだけの人間だが」
「オニ……?」
「それについては後で話してやろう」
構えたまま首を傾げたアネルに向き直る。
遠慮は要らないのだ。
この喧嘩を買って正解だった。
紅摩の身体中が歓喜している。これほど楽しいのは久方振りだった。
血液が熱くなる。掌に、腕に、つま先に、膝に、熱が籠もる。
ごきごきと鈍い音を響かせながら握った拳の隙間から熱気がこぼれてしまいそうだ。
「うむ。ケリをつけてから、だな」
対して少女は構えを解く。
祈るように願うように両拳を突き合わせ、瞠目した。
大気がざわめく。木々が鳴いた。
火花だろうか。瞬く間に、熱い光が紅摩を突き抜けていった。
開眼した少女を、太陽光のような金の輝きが取り巻く。
人間のどこをどう弄くったらこうなるのかなど紅摩には全く想像もつかない。ただ、綺麗だな、と感じた。
孔雀石のようなのに透き通った、しっかりと意志を持っている瞳は、こちらを見据え続けている。
「折角の喧嘩に折角の相手だ。残念の無いよう、手を尽くして―――闘(や)るか!」
「望む所だ!」
ぎゅ、と大地を踏みしめて。
異なる熱を纏った男女は、合図も無いのに同時に相手に向かって地を蹴り、跳んだ。
夕日も地平に隠れ切り、夜の帳が下りた広場。
本当に手を尽くし全力でぶつかり合った二人が、地面に横になっていた。
さながら青春漫画の如しである。
明るい月が東の空からのぼり、地上を淡くも明るい光で照らしている。
今夜は奇しくも満月だ。酒が欲しくなるがまだ金が無い。
自動販売機のコーラ一本購う金すら持っていない。
「この世の全ては有為転変。次に勝つのが俺かどうかは分からん」
「……慰めているつもりか、それは」
「分からん。分からんが……そうだな。多分、そうだ」
互いに内なる火焔を出し合っての全力勝負を制したのは、軋間紅摩だった。
手数足数で拮抗してきた少女の身体を何度掴み何度地面に叩き付けたかも分からない。
少女は何度も立ち上がってきた。
緑の眼光の強さを弱める事など一度たりともなかった。
何度となく倒し倒され立ち上がっている内に、
まだ何もしていないのにぱたりと仰向けに倒れてしまったのが、彼女の方だったのだ。
勝者となった紅摩も満身創痍だ。
彼女が天を仰いで倒れたのを見て、やれやれ、と自身にも倒れる事を許したのだった。
柔らかくもなんともない土は堅く冷たく痛いぐらいだったが、火照った身体には丁度良い。
「オニというのは何なんだ」
「日本の伝説上の化け物だ。人型で、頭に角を生やしている。
人を食ったりさらったり、害を及ぼす事もあるが、神にも近いとされる。酒と宴会が好きだというのが通説だ」
「お前は、その鬼なのか」
角などないように見えるが、と、アネルの顔がこちらを向いてくる。
土煙と焦げ臭さにまみれた銀髪だが相変わらぬ美しさだ。
「厳密には鬼ではない。鬼と人との混血、その末裔だ」
「人を食うのか?」
「食うか!……俺が好きなのは酒だ」
「酒は、飲んだことがない」
「勿体無いな。今度飲ませてやろうか」
「うん」
この美麗(それこそ酒の肴になり得るほどの麗しさである)
とも言うべき少女は尋常でない強さを持っていたが、
こうして話してみると、じきに成熟しようというその外見や言葉遣いにそぐわない
幼さと素直さを持ち合わせているのがよく分かった。
大抵の場合発する言葉は至極ストレートで、飾り気が無い。
疑問点はすかさず問いかけてくる。こちらの言葉を疑ったりする事が無い。
「私は、さっきも言ったが、改造を受けた人間だ。クローンでもある」
「“くろおん”?」
「“コピー”。“複製”だ。だからきっと、親など居ない。居るのはオリジナルと、似たような仲間だ」
「そう、か」
「こんなに自分の事を話したのは、仲間以外では、お前がはじめてだ」
少女は、妙に清々しい顔をして満月を見上げる。気持ちの良い、白い気質。裏表など多分無いのだろう。
「さて。俺は勿論、お前にも飲ませてやるには、大会で一つでも多く勝ち進まねばならんな」
「じゃあ、組んでくれるのか?」
「願ったりかなったりというやつだ。組んでくれれば寧ろ俺が助かる」
「よし、なら、組もう」
アネルがちょっと嬉しそうに頬を緩める。
雪のように白い肌に、ほんのり紅色が差していた。
参加受付は当日朝までやっていた筈だった。
明日(既に今日かも知れないが)の朝一番に会場に向かえばそれでいい。
「お前の事は、何と呼べばいい?」
「うん?」
―――そういえば。二人は互いに対しては、きちんと名乗ってはいないのだった。
今更なその事実が可笑しかった。声を上げて笑う男に、少女は横たわったまま首を傾げる。
「軋間、紅摩だ。何とでも呼べばいい」
「それなら、紅摩と」
「俺は、お前を何と呼ぼうか」
「私の名前は、アネル=ロランジュだ」
「では、アネルだな―――アネル」
「なんだ、紅摩」
「少し、眠るか」
「うん……」
少し、喋り疲れた。こんな風に誰かと会話した事など、今まであっただろうか。
群青の空、満ちた月光、煌めく星空の下。
男女は疲弊した身体を硬い地面に預けたまま、目蓋を閉じる。
誰に教えられたわけでもないのに、疲れたからと横になり、自然に目蓋を閉じる。
二人のヒトの子。鬼と人の混血児と複製・改造された人間。
そんな二人が自身らの共通した力を取り上げられ、“大炎上”という徒名の二人組として世に現れるまで、後、数時間。
さて。
ひとりの相棒を得た黒鬼は、しかし、街に長くは留まらなかった。
数日経たない内にまた山をのぼり、里を抜け、林に入り、黒鬼の棲む森へと帰って行った。
酒を求めて街へ下りたはずなのに、その大きな手にはなあんにも持っちゃあいないみたいだった。
それなのに上機嫌で畦道獣道を歩いて行く黒鬼に、みんながきょとんとしてしまった。
それからまた数日経たない内に、街から山へ、山から里へやって来た者が居た。
見目麗しいその娘。櫛を通す髪は銀。肌は白雪。
瞳は深い深い湖のように透き通った色をしていた。
娘は見とれてしまっていた里の住人にこう聞いた。
「黒髪・隻眼の男を知らないか?」
里人は大層驚いた。
夜闇の鴉みたいに黒い髪に潰れた片目。
それは黒鬼の事としか思えなかった。
「お嬢さん、黒鬼に何か用かね」
「黒鬼?……そうか」
娘は妙に得心がいった様子で頷いた。
里人は黒鬼の棲む森を教えなかった。
美しいその娘が鬼に騙くらかされているに違いないと。
段々の田んぼやら畑やらの真ん中で困ってしまった娘を見兼ねた童が、
大人が止めるのも構わず駆け寄り聞いた。
「おねえさん、黒い鬼いさんに何か御用?」
「うむ。棲んでいる森に来いと言うから会いに来たのに、詳しく道を聞いていなかったものだから、道が分からないんだ」
「おねえさんは、鬼いさんの仲間なの?」
「そうだな。相棒と言うのかな」
「そんなら、あっちの道を真っ直ぐ行けば、段々深い森に入って行けるから。
黒鬼が決まって通る道があるのさ。迷ったって平気さ。鬼いさんが見付けてくれて、村まで連れて行ってくれるもの」
「そうなのか」
「ああ。あの黒い鬼いさん、背格好はおっかないけど、優しいよ」
「うん」
娘は、童に教えられた通りに道を真っ直ぐ歩いていって、林の中に消えてしまった。
戦々恐々としていた里人達だったが、
けろりとした顔で戻って来た娘に仰天して、大勢で囲んで口々に問い掛けた。
「鬼は居たかね?」
「うむ」
「どこにも怪我は無いかね?」
「無い」
「鬼に何もされなかったかね?」
「ああ。二日酔いだと言うから、お使いに走らされたんだ。良かったら何か、二日酔いに効くものをくれないか」
娘はさらりと、こんな風に答えた。
黒鬼が二日酔いだなんて!!
里人達はますますびっくり仰天、ひっくり返って驚いた。
娘は村人どもに譲られた肝(かん)に効くという薬草などを
両手に山盛り抱えて、また森へ入り、そしてまた戻って来た。
ありがとう、と村人や童達にお礼を言って、里から出て行った。
それから、その美しい娘が里にやって来る事が、段々と珍しい事ではなくなっていった。
鬼の相棒を名乗る娘をはじめはみんな気味悪がったが、
竹を割ったような性格をした娘に、みんなが心を開いていった。
―――酒好きの黒鬼の元へ足繁く通う銀髪緑眼の見目美しいその娘を、
里の者達はいつしか、“銀奴(ぎんやっこ)”と呼ぶようになったとか。
おわり
投下完了ー バイさるひっかかった上に10レスでおさまらなかった…
改行制限、文字数規制、侮り難し
>>275 乙ですー 昔話みたいなほのぼの空気がたまらねえ
お前ら現代の鬼と超科学の申し子だろうにw
>>275-289 ヒャッハー大炎上の人だぁーっ! 馴れ初め話乙です
ノリノリで書いてて字数膨らむのも愛だから仕方ないね
なんともほのぼのとした大炎上だ
GJです
保守〜
今書いてるブツがまぁた長ったらしくなりそうだが、やっぱロダ使うべきですかねぇ
自分のやりやすい方で良いと思う
何レスも使うとサルになるかもしれんがロダなら1レスですむ
ああ…大炎上以外のが書けた…!
5レスくらいいきます
※現代の忍者 ※ちょろっと甘味処六文銭 ほのぼのー?
※口調や設定に捏造が見られます ※師範は出ないよ! ※ロリコンちゃうわ!(説得力/zero)
あやかし・犬若丸一族縁の甘味処、稲穂庵。
みつまめ、あんみつ、しるこにぜんざい。
串団子、饅頭、練り切りに焼き菓子。
品書きに並ぶのは正に“かんみどころ”の名に相応しい品揃えだ。
それに加わる季節の菓子。
青い空、入道雲、鮮やかな色彩の花々。
噎せ返るような草木の香り、土の臭い、しょわしょわしょわしょわ、蝉の声。
夏、真っ盛り。
「んんん〜っ、冷や冷やっとして、美味でござります〜!」
元気よく上がる感激の声。
夏季限定メニューが並んだラミネート済みの品書きから少女が選んだのは、宇治金時のかき氷。
いわゆる氷あずきの抹茶シロップがけだ。
対して、少女の右隣、同じ床几に座した男の手にあるのは椀。
傍らに抹茶餡が乗った串団子。
色合い的に夏らしいと言えば夏らしい。
日射しを避ける傘は差されているがそれでも暑い。
見た目には涼やかだが冷たくはなさそうなそれら。
現代の忍者・小犬丸このはは度々左手側で折り目正しく姿勢良く正座して抹茶を啜る男に声を掛ける。
「影二殿は本当にそれだけでよいのでござりますか?」
「何度も言うが、我はこれでよい」
何度目の問答だろうか。
冷菓を楽しもうと誘ったのになあ、このはは少し残念がる。
この炎天下だ。
照りつける太陽だとか、上がってくる地熱だとかの中で食べるかき氷の美味しさと心地良さを共感したいと彼女は望む。
が、同じく現代の忍者である男・如月影二は要らぬと言う。
『忍者に好き嫌いなどない』と豪語しつつも実は甘いものが嫌いな彼にしてみれば、
こうして甘味処に付き合っている事自体が大変珍事なのであるが、頻繁に付き合ってもらっているこのははそうとは知らない。
感極まった声まで上げるこのはに比べ淡々と茶を啜り団子を口に運ぶ。
その佇まいは彼女から見れば大層オトナでカッコイイが、寂しいのもまた事実。
粗く砕けた氷の美味な事。
曇り一つない銀色の匙に乗る小豆と抹茶色の氷。
(斯様に美味な物でありますれば、影二殿にも是非とも味わって頂きたいのでござりまするが……)
小豆さえ無ければそう甘過ぎるわけでもないのだから、甘いものが好みではないらしい彼の口にも合うのではないだろうか。
犬耳の少女は眉間にしわを寄せてニンニンむむむ、と唸ったり、口にしたかき氷に表情を緩ませたりとなかなか忙しい。
「!」
何を思ったのか、ぴょこんと跳ねる耳に、伸びる背筋。
自分の取り分をすっかり平らげ口布を上げ腰掛け直し、日除けの影の下に居て尚日射しが眩しいのかどうか、瞠目している影二に、彼女が行動を起こした。
「影二殿、影二殿!」
男は呼び声に応え目を開き、少女を見る。
このはは赤い江戸切子の器に半分程残った氷あずきを匙にたっぷりと掬い、右手側に、すい、と差し出す。
そして一言こう呼ばわった。
「あーん、でござりまする!」
―――暫時、沈黙の時が流れた。冷たい視線の一瞥の後、溜め息。
「……何を突拍子の無い事をやっている、阿呆」
「わふっ!?」
ガァン、と金盥がこのはの脳天目掛けて落ちてきたビジョンは恐らく気のせいである。
これならば、とわくわくきらきらした眼をしていたこのはの表情が曇る。
「ひ、一口くらい食して頂きたいと存じますれば」
「要らぬ。おぬしが好んで頼んだものだ、平らげればよいではないか」
「ですがですが、焼け焦げ兼ねないこの炎天の下にて味わうかき氷の甘露は、是非にも味わっていただきたく」
「要らぬと言った」
“もふもふ”にせよ何につけ与えられる側に回る事の多い彼女だ。
こうして分け与える側の上手い言い回しなど知らない。
そも、普段女の園に居るので通常運転となってしまっている『あーん』を退けられるなどとは露ほども思っていなかったのだ。
そうこうしている内に匙の上の氷は昼日中の気温にじわりじわりと溶かされていく。
頑なな態度で突っぱね続ける影二の目の端がその様子を捉えた。
説得に必死になってそれを失念したこのはの腕が揺れ、匙の中身が零れ落ちそうになる。
「……!」
さて、忍というものは、現代においても食物を粗末にすべからずという精神が骨身に染み着いている。
それもあってこのはが好きな甘味はこのはが食べるべきと影二は口を酸っぱくして諭していたのだが。
ぱくん。
覆面をずるりと剥き、それ以上少女の右腕が動かぬよう掴み取り、一直線に顔を寄せ、一口。
「……」
「……」
再び二人の間に流れる沈黙の時。
わなわなと震え始めた影二の所業を指差し叫ぶ男が一人。
「破廉恥ッ!!」
お分かり頂けただろうか。
戦国武将らしからぬうぶさが既に特徴の一つとして成り立ってしまっている青年、真田幸村。
少女が差し出していた匙を口にした。
それだけならば幸村も何も言うまい。
騒ぎ立てるに至ったその光景。
切磋に目測を誤ったのであろうか。
紫な忍者男の口蓋は、犬耳のくのいちの指先まで食んでしまっているのであった。
赤面してがちがちに硬直してしまっていたこのはがハッと我に帰りぶんぶん頭を振る。合わせて犬耳も揺れる。
「さっ、真田殿!これは違いまする!決してそのような、仰られるような、淫らな行為では!」
「みどぅわばっ!?」
木々の緑に映える鮮血。
勢い良く鼻血を噴出して天を仰ぎ倒れた幸村へ駆け寄る稲穂庵ウエイトレス・犬若あかね。
「幸村君、ゆーきーむーらーくーんっ、おーい!
……あっちゃあ。いつもよりひどい。昨日うなぎ食べ過ぎちゃったせいかな?」
返事一つせず卒倒したままの幸村にあかねは苦笑い。
「ごめんねこのはちゃん、お邪魔しちゃって」
「い、いえいえいえいえっ!邪魔などとっ」
「如月さんもごめんなさい。
でも、TPOは弁えた方がカッコいいと私思うな」
「―――……不可抗力だっ!!」
自身の行いにショックを受けてか固まったままだった影二が、ようやくこのはの手と匙から口を離し抗議する。
「いいのいいの照れなくて!心配する必要無かったわね、うん」
何やら勝手に納得して鼻歌など唄いつつ去るあかね。
自爆した幸村は犬若なずなの霊獣である真っ白い大きな犬“はやた”が口に咥えて引き摺っていく。
良すぎる天気の割に多い来客らは依然どよめいていた。
影二は握り拳を震えさせ、
「あの女狐……否、雌犬か。
何を自己完結していたのかは知らぬが念を入れて口止めせねばなら」
「影二殿」
今にも店目掛けて飛び出していきそうな男の忍装束を摘んでちょいちょいと。
何かと振り向けば、少女はあどけなさをたっぷりと残した容(かんばせ)を、つるつるとした林檎飴のように赤らめて、
「お……美味しゅうござりましたか?」
―――……などと、聞いてきた。
「―――……」
中途半端に剥いたままだった口布をぐいっと下にずらし、彼はため息を吐く。
「……匙を寄越せ」
「へっ?」
「味なぞ碌に分からなんだわ。
按配を見てやるから、それを寄越さぬか!」
半ばやけくそで叫ぶように影二は言う。
このはは一瞬きょとんとしてしまったが、そんな影二の態度に何だか可笑しくなった。
くすくす笑って、
「はい。
どうぞお召し上がり下さりませ、影二殿」
と。
垂れていた尻尾をくるりと巻いて。
にっこりと、穏やかに、それはそれは嬉しそうに笑んで。
また、抹茶色のかき氷を乗せた匙を差し出した。
『匙を寄越せと言ったのだ!!』
という忍の者らしからぬ怒声が、程なくして真っ青な高い空に響き渡った。
301 :
295:2012/08/08(水) 23:49:03.54 発信元:210.153.84.33
投下完了ー
改めてスレ見てみたら連投でしたね、ごめんなさい(´・ω・`)
現代の忍者は俺の御庭番
これまた甘い物をありがとうGJ
303 :
sage:2012/08/10(金) 20:30:11.54 発信元:58.92.192.136
今日はハートの日、ということで3レスほど失礼します。
グリューヴァシー・リビングとジルチェ、「原初の水と不良」タッグ。
あまりハート関係ないかもしれません。
深い森の中、静かに湧き出る清水の傍らで一人座り込む女。
女の足元は水溜り、それは少女が人間ではないことを表していた。
それの正体は原初の水、「グリューヴァシー・リビング」、人の穢れそのもの。
そんな彼女…今は便宜的にそう呼ぼう。彼女の元に一つの影が現れる。
彼女は振り向き、露骨に顔を歪める。
「よう、来たよ。」
「ケッ、誰かと思えばお前か。つまんねーから帰れ。」
現れたのは一人の少年。名をジルチェ。
「いいじゃんいいじゃん。俺退屈してるんだよね。遊んでくんない?」
「ふざけんなナマモノ。死ねよ。」
「残念だけど俺はボクらだから殺すことはできないから。ざ〜んね〜んで〜した。」
「じゃあ全員叩き潰せばいいんだろ?」
ジルチェ、彼もまた人ならざる存在である。
彼の正体は「無数の命を喰らい生きる生物の一部」。
故に彼を殺したところで彼らを殺すことは不可能である。
そして、生物を忌み嫌う原初の水にとっては、もっとも相性の悪い相手ともいえる。
まあ、彼「ジルチェ」の性格によるところが大きいのもまた事実だが。
「グリちゃんごときにできるの?マジで?」
「殺す・・・!」
彼女の手から蟲が飛び出し一直線にジルチェの元へ。
ジルチェはにやりと笑い自らの体の中から、臓器を取り出した。「心臓」を。
四散した蟲はその心臓を粘土を切るがごとくあっさりと切り刻む。
「ギャア!見て見て心臓潰れちゃったよ。いやあ死んじゃったな。」
「いいかげんにしろよ。」
「でもさ、グリちゃんって心臓も無いんだろ?ドクドクって動くものが無くて生きてる気はするモンなの?」
つまらなさそうな顔で心臓の破片をぐちゃぐちゃと砕くジルチェに対しいつもより冷ややかな声で彼女は答える。
「お前な・・・。」
「あれ?地雷踏んだ?」
彼女は堰を切った水のように言葉を並べ立てる。それは生半可に感情を持ったがゆえの怒りなのだろうか。
それは彼女にも分からない。少なくとも平生の彼女がとる仕草からは離れたものだった。
「心臓?そんなもん存在する必要ねーよ!一滴の水に過ぎないこの体にドクドク動くもん?笑わせんなナマモノ!」
怒られたと思ったのか少しふてくされながらジルチェは返す。
「・・・別にいいじゃん。俺はグリちゃんが水だろうが人間だろうが動物だろうが別にどーでもいいし。それにグリちゃん美人じゃん。」
「・・・おだてたつもりか。」
呆れたように頭を振り、いつもの雰囲気に戻った彼女に、ジルチェは楽しそうに答える。
「いや?そもそもグリちゃんおだてとか通用しないし?怒ったグリちゃんの攻撃避けんのはいい退屈しのぎになるし。」
「退屈しのぎ?・・・覚悟しやがれナマモノォ!」
「どんな攻撃来ても俺には余裕だから?え、ちょ、ちょっと待て!ナメクジは反則だろ!」
その後、巨大ナメクジを前に平身低頭して謝るジルチェの姿があったことは言うまでもない。
乱文失礼しました。そして名前間違えた。
乙です!グロいのに甘…い…?w
いろんな意味でネチョネチョしてそうだw
>>310 ごっこw
賑やかで読んでて面白かったです。GJ!
シリアスかと思いきやwww
GJです
リーゼとデュオロンのSSを投稿します
ちょっと長いかも・・・
夜中の公園、そこには三人の人影がいた。
二人の銀髪の少女と長い三つ編みを垂らした中華風の男―――
銀髪の少女のうち、幼い方が口を開く。
「こんどはいつ会えるの・・・えーっと、ゼニア・ヴァロフ」
その口調はどこかよそよそしかった。
「そうだな、次はロシアの辺境にまで赴かなくてはならないから・・・かなり時間がかかる。まあ、暇が出来たら手紙くらいは寄越す」
ゼニアと呼ばれた女性はその能面のような顔の口元を若干緩ませた。
「だから、そう残念な顔をするな。リーゼロッテ」
「うん・・・分かった」
その姉妹の微笑ましい光景をもう一人の人影がベンチから眺めていた。
名前をデュオロンと言った。
彼は隣にはぷよぷよと音を立てて「闇のアルカナ」ギーァがいた。
「まさかこんな大会で出くわすとは彼女らも思って無かっただろう。大体、我々がこんな馬鹿げた催しに出る事など有り得ないのだからな」
そう言うデュオロンの手には大金の入ったバッグが握られていた。
暗殺者である彼らは忍ばなければならない、しかしその彼らがその掟を犯してまでタッグ大会というものに出る理由は、賞金稼ぎのためだった。
いくら、法外な報酬をもらえる稼業と言っても限界がある。浮き沈みが激しく、依頼が全く来ない時期も存在し、資金が底を尽く事さえある。
そんな時仕方なく出るのがこの街で催されているという男女が組んで戦うという大会だ。
そこで、自分は彼女――リーゼロッテ・アッヒェンバッハと出会った。
自分と彼女の幻影および人形を使った暗殺術を応用した戦術で強豪を倒し、賞金を得ている。
今日はその過程で苦難の末に記憶を取り戻させたという姉に会う事が出来たという訳である。
デュオロンは口にする。
「今の彼女は幸せそのものじゃないか。何が『闇に彷徨う緋目の人形遣い』という通称が泣いているぞ」
横目でデュオロンがギーァを眺める。
「お前はリーゼロッテの闇を糧に生きる聖霊だったよな?なあ、幸せな彼女のどこに闇があるというのだ?もしかして、お前の趣味なのではないか」
皮肉を込めるデュオロンだったが、ギーァは大きく首・・・という体全体を振るった。それは否定を現すしぐさに見えた。<br>
「何?彼女の闇は消えていないだと?」
一応意思疎通は出来るようであり、デュオロンはギーァの主張を聞く事にした。<br>
「その証拠が彼女のよそよそしさといまだに姉をフルネームで呼んでいる事・・・」<br>
ギーァの主張をデュオロンが次々と代弁していった。
「そして何より、二人が離れ離れな事。あの者達が平和に屋根の下で暮らすまで彼女の闇は消える事は無いだと・・・ふふ、面白い事を言ってくれるな、聖霊よ」
デュオロンは大いに笑って見せた。
「一つ屋根の下の幸せだと?そんなもの、暗殺者である我々には一生縁が無いものであろう。おそらく、傭兵だというゼニア・ヴァロフにもな・・・」
一人と一匹が会話をしているうちに、姉妹は別れの挨拶に移っていた。
「じゃあ、またね、おね・・・いやゼニア・ヴァロフ」
「ああ、元気でやれよ。リーゼロッテ」
握手をし合い、二人は別れた。
「待たせたわね、デュオロン。さっ、行きましょう」
「ああ・・・いつまでも見送らなくていいのか?」
一応最低限の気を利かせたデュオロンであったが・・・<br>
「いい、名残惜しくなっちゃうから」
きっぱりと断られてしまった。
ホテルに帰って、リーゼロッテは椅子に腰掛け本を読み、デュオロンは紅茶を淹れていた。
別にルームサービスでもいいのではないかと思うが、何故かリーゼロッテはデュオロンの紅茶を気に入ったようだ。
もともと飛賊に居た時もウーロン茶を煎じていたのでお茶の極意は分かっていたが、まさか毎回淹れる事になるとは思わず、苦笑してしまった。
「まったく、私とした事が、何をしているのやら・・・」
そう呟くのも無理はない、自分の目的はこんな大会に出る事でも、ましてや10歳児に紅茶を注ぐ事でも無い。自分の父親を探す事である。
実は大会に参加するのもその情報集めや、あわよくば参加していないかという思いがあるからだ。しかし結果はいつも空振り。
今回こそは情報くらい集まるだろうと期待していたのだが・・・さすがにここまで空振りを食らうと精神的に来るものがある。
―――などという事を考えていたせいか、いつもより濃い目の紅茶が出来あがってしまった。ちなみにリーゼロッテはまだお子様なためか薄目が好みだ。
もちろんそれを飲んだリーゼロッテは顔を歪ませた。
「濃い・・・」
そう一言だけ、文句を言った。
毎度の事だがこの暗殺少女は苦手である。手が掛からないのは幸いだが、その感情が読めない。何気ない言葉で怒らせ、緋目を食らってしまうなど日常茶飯事だった。
「デュオロン、あなたさ」
しかし、きょうは勝手が違い、彼女の方から言葉が返ってきた。
「焦ってるでしょ?」
「・・・・・・」
図星であった。その鋭い洞察力にデュオロンは顔に汗をにじませるという暗殺者にあるまじき行為を取った。
「あなたの事情なんか知らないし干渉もしようと思わない、でも私には分かるよ。あなたは今焦ってるってね。だって一時の私にそっくりだもの」
「何?」
それは意外な言葉であった。
「もしかして、探し人でもいるの?」
そこまで話されて、デュオロンは観念したように彼女の口を塞ぎ、大きなため息をついた。後ろでギーァが笑ったような顔をしてそうだった敢えて無視した。
「正解だ。さすが暗殺者、その勘と洞察力には完敗だ」
「それはお互い様よ。あなたの淹れてくれた紅茶の味が違って無ければ、私も気付かなかったわ」
それで気付かれるとは何とも情けないというか、呆気ないというか・・・デュオロンは笑うしかなかった。<br>
「ああ、そうだよ。俺は父親を探している。今まで何度も大会内を聞きこんだんだがまるで収穫が無い。さすがに精神的に参っている」
「同じだね。本当に同じ」
「何だと」
ここで初めてリーゼロッテが笑ったような気がした。
「私も、ゼニア・ヴァロフ―――いや、お姉ちゃんを探すのに躍起になってた時期があるの。それこそ、今のあなた以上にね」
初めて彼女の口からお姉ちゃんという言葉が聞け、デュオロンだけでなく、ギーァでさえも飛び上がって驚いた。
「今考えれば信じられない話よ。私が大好きな人のメールを後回しにして、仕事の依頼を忘れるなんて暴挙をやっちゃったのよ?」<br>
それは確かにそうだ。暗殺者で無くとも、仕事をする人間にとっては最低の行為である事は明確であった。
「彼女を目の前にして、暗殺稼業に入って初めて怒ったり泣いたり、最後には笑ったり・・・本当に私が私じゃないみたいだったわ」
懐かしむような目でリーゼロッテは語り、文句を付けた紅茶に再び口を付けた。
「あの時もし私も紅茶を淹れられたら、こんな代物になっていたでしょうね」
つまりそれは・・・デュオロンはある事を確信した。
「要するに私達は似た者同士って事なのよ」
そう締めくくって、リーゼロッテが紅茶を飲み干し、ゼニアがお土産に持ってきたしっとりしたクッキーを摘み、口に放り込んだ。<br>
「・・・・・・」<br>
「・・・・・・」<br>
しばしの沈黙が流れる。デュオロンにとっては何とも居心地の悪い雰囲気であった。<br>
「ぷ・・・うふふっ」<br>
その沈黙を破ったのはリーゼロッテの笑いだった。明らかな笑い、微笑みとか苦笑とかそういうレベルではなく、爆笑に近いものだった。
その見た事も無いような彼女の姿にデュオロンは立ち尽くした。
「あー、おかしい。こんなに笑ったのは愛乃はぁとに“からおけ”に連れて行ってもらって以来だよ。本当に笑える」
「何が笑えるのだ、こっちは真剣なんだぞ」
あまりにも笑いが続くので、さすがにデュオロンも腹が立ってきたようだ。
リーゼロッテは痛くなったお腹を押さえながら、続ける。
「だってそうでしょ?暗殺者ってだけでなく、誰かを探してるっていう事も、さらにあなたは現在進行形だけどそれに焦ってたって所まで一緒なんて、偶然にしちゃ出来すぎてて・・・もう、ぷっふふふ」
笑いの衝動がぶり返したのか、また、リーゼロッテは笑って見せた。
一方のデュオロンは呆れたように苦笑していた。
「言われてみればそうだな。もしかすると、前世は生き別れの兄妹だったのかもしれんぞ。まっ、こんな事を言ったらゼニア・ヴァロフに睨まれそうだがな」
「まぁね、ああ見えて、お姉ちゃんは私の事かなり想ってくれてるから。もちろん、私の方も・・・だから会える機会が増えるまでこのお姉ちゃんで我慢するんだ・・・」
リーゼロッテの手の中には人形かつもう一人の姉、「エルフリーデ」があった。
「リーゼは、良イ子ダネェ。お姉チャン、嬉シイヨ」
「ありがとう、お姉ちゃん」
その様子を見て、デュオロンは思う。
突然飛賊を壊滅させ、姿を消した「裏切り者」、自分はそれと対峙した時冷静に対処できるのか、もしかしたら彼女のように激昂したり、泣き喚いたりするかもしれない。
しかし、それでも自分は探す義務がある。
何故なら、ゼニア・ヴァロフが彼女の姉なのと同じく、どんな卑劣な輩でも自分のかけがえなの無い父親なのだから。
「デュオロン、紅茶おかわり頼める?」
滅多に頼まないおかわりにデュオロンは悪戯な笑みを浮かべる。
「おや、どういう風の吹きまわしかな?何かいい事でもあったのかな」
「う・・・うるさい。とにかく淹れなさい」
そっぽを向くリーゼロッテだったが、その頬がかすかに赤らんでいるのをデュオロンは見逃さなかった。そして、それを見て笑いながら、わざとらしくため息をついた。
「はいはい、分かりましたよ。わがままな暗殺お嬢様」
デュオロンの言葉を無視してリーゼロッテは思う。
そして、デュオロンも皮肉を言いながらも考える。
自分と似た者と出会えて、本当に良かった―――と
後書き的なもの
恋愛関係というよりは仕事人仲間ってイメージですね
ちなみにリーゼの本命はここでも相変わらずはぁとです(笑)
お付き合いありがとうございました
本命が別にあるせいかどうか、なんとなく大人っぽい雰囲気…ごちでした
ギーァと会話するデュオロン想像したらなんかシュールw
乙ー 劇団四人もいいけど二人でも美味しいよね
しかしアルカナ認識できる相方だとネタ出し楽しくなるなw
主人の色恋を全力で(時に脱線気味に)後押ししてくる聖霊どもと、それが視えてしまう男達とかww
>>313-322乙! この二人に対するアッシュやシェンのリアクションも気になるww
アルカナと会話かー
・ブラックハート…まぁ可能だろう
・カイ…法力あるからいける筈。ソルも同様だが、オレイカルコスとはウマ合わない気がするw
・ブリジット…厳しいかも。でもロジャーには見えてそう
・正宗…原作で信長や光秀と戦ってるし、霊体の認識までは出来るか。幸村も同様
・トキ…無理っぽい?
・影二…この中じゃオカルトから一番縁遠いよ!
・ジャギ様…原作準拠ならアウト、石油カナならセーフ
・承太郎…ジョセフの霊と会話してたし、大丈夫そう
・Drドゥーム…一応可能か。でなけりゃ発明で何とかしそう
・ネロ…いけるっしょ。でもゴットフリートはトゥエルブみたくデジタル的な話し方してそうw
> アルカナと会話
何処ぞの炎の聖霊は某疾風の人狼がアルカナ化した姿、というネタを見たのはアンサイクロペディアだったか。
327 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/08/18(土) 17:16:46.12 発信元:60.35.126.71
いきなり話の腰折れるけど自分KOFラスボスと東方の男女タッグ大好きだから少しまとめてみたんだが・・
ルガール+八雲紫=「ボーダー運送」
クリザリッド+紅美鈴=「中間中国」
無界さん+天子ちゃん=「石使い」
禍忌+パチュリー=「紫もやし」
って感じで、ラスボスの残りのメンツがゲーニッツ、オロチ、イグニスなんだけど
オロチには元々嫁っぽいのいるしイグニスには一応ニトロワのイグニスとの「二人はイグニス」で自分は満足できるからこの二人はこれでいいんだけど
ゲーニッツが問題なんだよなー 「神のご加護」が個人的にイマイチパッとしなかったのもあるけど
東方で風つながりの射命丸と早苗にも今はそれぞれいい相方いるし・・・
もう逆転の発想でΩゲーニッツ+天魔様=「おい、風使えよ」的な狂った男女タッグが見たい今日この頃
だらだらと長文失礼しました え?誰か忘れてるって?そんな事h(んんんんんんんんんんんんんんんんん
328 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/08/18(土) 17:45:31.85 発信元:60.35.126.71
連レス失礼
ゲーニッツはヨハンとの絡みによく注目されやすいけど趣味がロッククライミング
だからそれを生かした東方の妖怪の山勢との絡みはもっとあっていいと思うんだ。
神のご加護好きな俺涙目。
330 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/08/18(土) 18:46:07.96 発信元:60.35.126.71
いやスマン やっぱ好きな人沢山いるよね 神のご加護 話に出しもしなかった牧シスターに免じて許してくr(コレガシンバツデス!!
サイキ「……」
332 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/08/18(土) 21:30:43.27 発信元:60.35.126.71
サイキMUGEN入りしてるの!?石使いでサイキタコ殴り動画はよ
某File-Xでマガキさんら数名に精神的ボッコにされてたなw
もう筋肉モリモリマッチョマンのHEN★TAIになるしかないのかww
334 :
327:2012/08/18(土) 23:32:33.25 発信元:60.35.126.71
少し色んなMUGEN動画適当に飛び回ってたんだが「狂キャラ72人でバトロワ」っていう男女タッグとは
ほど遠いような動画の敗者復活戦にてΩゲニと天魔様が対戦しているのを確認出来てびびったw
ちょーテキトーな思いつきがいざ同じ戦場に立つとそれなりに絵になってて少々驚いたんだが・・
そこまではよかったんだけど・・この状態のこの二人組ませたら世紀末ってレベルじゃないねw
「元々のランク」が違うせいで某ダブルドラゴンファイヤーがかわいく見えるから困る。
↑ここ重要
でもそれこそ逆転の発想でこれくらいのランクでの男女タッグ大会が見たいと思ってしまう俺は間違いなく病気
335 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/08/19(日) 01:43:54.45 発信元:210.153.87.162
そこで魔改造(またはご乱心)夫婦の出番ですよ
っつーかあんな変態が目立ちまくってて当の偽ゼロはどんな心境なんだろww
336 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/08/19(日) 08:03:29.08 発信元:60.35.126.71
ってよく見たらこの大会ボーダー運送コンビいるじゃないですかーやだー
よく見たら音量注意らしき二人もいるね そして金色に光るジョンスと魔理沙のような何か
共通点だけで無理やり組ませるならマグニと姫様で「ニートのような何か」コンビが作れるな
・・・なんか少し頑張れば元々のランクだけなら作れそうと思えるから困る
みんなほぼ原形とどめてないけどな!!
337 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/08/19(日) 12:01:35.16 発信元:60.35.126.71
もしΩゲーニッツと天魔様が本当にタッグを組んで大会に出た時の
二人についての紹介と試合終了後のやりとりを少し妄想してみた 喋っている奴等は各自脳内で想像してくれ
「そして対するタッグはΩゲーニッツと天魔様です!」「この状態での男女タッグは初参加の二人だな」
「ゲーニッツといえば・・・吹き荒ぶ「風」だな」「そして天魔様は確か・・あの射命丸文さんの上司的な方でしたっけ?」
「いやいや天魔様は全ての天狗の頂点であり、妖怪の山に住む天狗達や河童など山の妖怪たちの長としても有名な方だ」
「吹き荒ぶ風と天狗達の長のタッグ・・・」「F5竜巻動画ですねわかります」
試合開始・・・
K.O
試合終了・・・
「おい、風使えよ!」「吹き荒ぶ風とは一体・・うごご」「あれ?ガンブレード?葉団扇は・・?」
Ωゲニ&天魔様「いやこの状態の私たちもう風使うキャラじゃないんで・・・」
こんな感じかね?
・・・しかし自分に文才スキルが無い事が改めてわかった
言いたかないが、そろそろ半年ROMったほうがいいんじゃないかな。
少なくともsageぐらいしてくれ
大昔このスレでオロチ一族は皆ペドなんじゃねえかと呟いた事があるが
(神オロチ×イグのん、ゲニ×ヴァニラさん、社×羽入)
ただ今某大会で社と組んでるオヤシロリカなら辛うじてセーフではなかろうか
見張りコンビが気になる今日この頃です
ラドンと射命丸ってMUGENじゃまだタッグ組んでないんだっけ
ゲニはクラリスとか社はスーラとかのグラマラス女性とのカップリングもあるでよ
343 :
sage:2012/08/22(水) 20:56:19.97 発信元:210.153.87.162
オロチ一族の最近のタッグ事情
社・・・あばよ!と地球破壊する暴力クローン
シェルミー・・・地獄門に落ちて色んなものを置き忘れてきてm9(^Д^)する殺人狂
クリス・・・覚醒してしまった(する危険性がある)魔界の血を引いた女
オロチ「もうやだこの一族」
ゲニ「いや、ロリコンのあなたに一番言われたくないですよ」
クラリス「あらあらまあまあ、魔族と組んだ酔狂な神父さんはどこの誰でしょうねえ?」
そんな中でちちしりふともも三拍子揃った相方持ちのザキさんマジパネェっす!
性格はアレだが
ゲニ×クラリスの牧師シスターコンビは微笑ましかったw
んで妄想ネタを一つ
・『取材』
日曜礼拝の来てくれた子供達に手作りのアンパンを配る、近所でも評判な仲良し牧師とシスター。
じつは牧師はガイアを汚す愚かな人類が嫌いで嫌いでしかたない『オロチ八傑集』で、
笑顔がかわいいシスターさんは魔界の住人で『人化の罪を負いし魔界公女』だったのです。
さて今日はそんな二人の下に天狗マスコミが取材に来ました。
「ど〜も!清く正しい射命丸です。早速ですがゲーニッツさん、人類抹殺諦めてくれましたか?」
「ふふふ、さてどうでしょうか?」
「そうですか。オロチ復活すごいですね」
「それほどでもありません」
「やはり諦めてくれませんでしたー!人類滅んだら幻想郷の妖怪とか神の存在意義やばいんでやめてください!」
そんな二人(妖怪と人間)のやりとりを頭に汗マークをだしたように、困ったように眺めるクラリーチェ。
「あらあらだめですよ、レオ。そんなことしたらエルザが哀しむじゃありませんか」
「ふむ、愚かな人間は嫌いですが『魔族』と『妖怪』は好きなので抑えるしかありませんか……残念です」
「ほ、ほんと、頼みますよ、クラリーチェ・ディ・ランツァさん。ゲーニッツさん貴方と出会ってなかったら平気で行動起こしてましたら」
「うふふ。まかせてください」
互いに微笑みあう、ほんわかとしたクラリスとゲーニッツのツーショットを撮影しながら文の取材は続いた。
休日の過ごし方はゲーニッツの風に、伸ばした悪魔翼で受けながら浮かぶのがクラリスの趣味とのこと。
クラリスへ社会常識を教えながら、環境汚染をする愚かな人間ブラックリストを作成するのがゲーニッツの日課で、
それを破るのがクラリスの日課とのことだった。
だから何でアルカナ勢はおっかねぇ奴やら物騒な奴やらと組みたがるんだww
乙ですー
ゲーニッツをレオパルドのほうで呼ぶとは、クラリスさん凄いです
支部の某絵を見て「ガチ敵対関係から始まるCPもアリだな(迫真)」と思えるこの頃
とりあえず読書の秋という事で各カプに本贈っておきますね
つ ゼク●ィ
>>350 好きな男女タッグのハッピーウェディングが全力で脳裏を駆け巡った!
ゼ●シィはいいものだ…
読書で思い出した
読書が趣味のゲニ子はこれっていう相方が少ないのは気のせいかな?
系列が多すぎて組ませる側も困ってるのかな?(ちなみに私はシュリセル派)
やっぱMUGEN世界のゼク●ィだと異種族婚特集とかやってんのかねww
ゲニ子はストーリー動画でのカップルが多い印象だわ。
MUGENゼク●ィ10月号「異種族婚特集」
・カレは狼!ライカンスロープとの愛と結婚
・愛されメタルボディメンテナンス!
・私達が角隠しを被る、本当の理由
・子供はできる?できない?愛と遺伝子のMUGENの可能性
>>355 一番目と四番目から明らかに月の策士臭がしたが気のせい ダツ タヨ ウダ
そうか…今年は人狼イヤーだったな…
つまりMUGENゼ●シィはカップリング支援団体が発行していたと言うのかw
E琳「という訳で今月は獣人、特に人狼特集で行くわね」
Lーゼ「解った。その代わり来月号は魔族特集にして」
Gース「そろそろ歳の差婚特集を組みたいのだが」
Aギラス「春先にやったばっかじゃねえか! 怪獣特集…だと怪しまれるから竜特集マダー?」
そろそろ月見かな。
月関連キャラはセンチメンタルになったりすんのかね
>月見
アカ白でネタ『月見ダンゴ』
命蓮寺の台所で聖白蓮が今夜のお月見への下準備をしている。
手馴れた手つきで米粉に水を入れてこね、手のひらで転がして丸く整える。
白蓮の心中が現れているせいか、どこか可愛らしい感じがするお団子だ。
白蓮「ふふ、これぐらいあれば『みんなの分』は充分ね」
やさしく微笑む白蓮。
割烹着を着て、長く美しい髪をきれいに結った頭に三角巾を被った白蓮はどこかお母さんという感じだ。
星「聖〜〜。アカツキさん用のダンゴ粉持ってきたよ〜〜」
響子「持ってきたよ〜〜♪」
ナズ「これこれ、響子よ家内で反響させない」
水蜜「……重かった……沈むかとおもった」
一輪「ガロンさんやブロントさんにクリザリッドさん、とにかく大勢の殿方が途中から手伝ってくれてほんと助かりました……」
小傘「あとでお礼しないと(驚かし的な意味で)」
買出し部隊が補給物資を『満載』して戻ってきた。
白蓮「ありがとう、みんな。休憩したら『アカツキさんの分』を造りはじめましょうか」
妖怪ズ「「「お〜!」」」
夕方
ぬえ「なんだ〜〜〜!?この正体不明な量のダンゴはぁ!?」
>>358 月関連…永夜抄・∀ガンダム・セラムン勢辺りか
そもそも月の中身がフューリーの方舟だったりする可能性もだな(ry
優曇華「うわっ、寒い!昨日まで夏みたいに暑かったのに!」
ガロン「だから天気の変わりに気をつけとけと言ったろう」
優曇華「ううっ……ガロンちょっと私を包んでよ」
ガロン「(俺はガウンか?)はいはい」
>>352 ゲニ子はエロ方面に旦那というかご主人様が多いから……という状態はおいといて、
個人的にはKOF96以降、京をゲーニッツの仇として追ってる内に何か芽生えるけど既に恋人がいる為に悶々としたりして何だかんだで腐れ縁のライバル関係に落ち着き、全部把握してる庵に鼻で笑われ、その後新しい彼女になる所まで妄想してる。
むしろこのくらいの妄想力はないとダメだろう、このスレ的には
というかそこまで妄想できるなら形にしろって話か?
そうは言うがな大佐
ネタが浮かんでいざメモ帳に向き合うと今度は文才の無さが立ちはだかるのは稀によくある事
執筆中の月見SS、今月中には投下してぇなぁー…
小ネタ投下します
多分4レス以内。
※大炎上 ※ひたすらほのぼの ※キャラクターの設定や口調の捏造あり
河原や野道で揺れるすすき。
稲穂の黄金、赤とんぼ。
色濃く香る金木犀。
視覚に嗅覚に訴えかけてくる季節感。
日に日に彩られていく景色は、少女にとってどれも新鮮だ。
何ということのない路傍の花に気を取られるようになったのはつい最近のこと。
共に過ごす事が多くなった人物から受けた強い影響。
彼がはっきりと口に出した事など一度も無いが、彼は多分、この国の自然を好いている。
鬼の徒名に相応しく厳しい瞳が、花鳥風月に向けられているときは、明らかに優しく穏やかになるのだ。
男が稀に浮かべる表情を、少女はいつしか好きになっていた。
それだから彼女は声を掛けないままでいた。
ゆったりとした空気を纏う彼の横顔を盗み見るに留める。
幾数も飛び交う数え切れない数の赤とんぼ。
名も知らぬ野花に野草がぼうぼうの河原。
男が視界の焦点を一体どこに合わせているのかは分からない。
少女は少女で、紫に染まりゆく鱗雲だとか、白い花に戯れる一対の蝶々だとか、
向こう岸に生えた木になった橙色の木の実など、好きな方向にゆるゆると視線を動かしていた。
そうしていたら聞こえてきた声。
大勢のものだ。
少女が、何だろうかと声がする方へ顔を向けると、何やらやたらと大きなものを担いだ大勢の男達の姿が橋の上にあった。
少女の隣で景色を眺めていた男もそれに視線を投げたので、
「紅摩、あれは?」
と聞いてみる。
紅摩は声を上げ太鼓か何かを打ち鳴らしながら進む男達に目を向けたまま、
「秋の祭りだろう。俺も詳しくは知らん」
「まつり……」
「この時期は五穀豊穣を祝っての“祭”が日本全国で行われるという話だ」
単語を反復する少女に男が補足する。
一般人とはかけ離れた育ち方をした紅摩は勿論、クローン人間としてこの世に生を受けたアネルには一切縁の無かったものだ。
対岸からかけられた橋を渡り、それは徐々にこちらへ近付いてくる。
豪華絢爛。
まず目に入るのは金糸で紡がれた一対の竜頭であろうか。
男達が担ぐ、円く削られた四本の一本木。
太鼓の音はするが、太鼓はどこにも見当たらない。
二人はそれの担ぎ手や乗り手に、知っている顔を幾つか見つけた。
皆一様に同色の半被を羽織って、足袋を履いている。
「担がれているのに乗っているあれは前田慶次ではないか?」
「その様だな。隣に居るのは……高原日勝、だったか?」
男達が担ぐそれを何と呼ぶのか、紅摩の知識には無かった。
神輿という言葉が念頭に来はしたが、それとは似て異なるものに思える。
やがて橋を渡り終えたそれの上から、紫色の半被を羽織った傾き者・前田慶次が、紅摩とアネル目掛けて
「やあ、大炎上のお二人さん!」
と大声で呼ばわった。
その場に止まることなく進む巨大なそれをしげしげ眺める少女に気付いてか、格闘家・高原日勝が
「こいつは“太鼓台”ってーんだ。今年の御神輿だぜ!」
とわざわざ教えてくれた。
「これも神輿なのか」
「厳密に言うと違うかな。でもまあ、気にしない気にしない!」
「これを担ぎ上げる“かき比べ”ってのをやって来た帰りなんだ。
“太鼓祭り”……去年の喧嘩神輿に比べたら平和なもんだったぞ」
「それは、そうだろうな」
喧嘩神輿という呼び方の時点でバイオレンス度があまりにも高い。
紅摩は去年催されたそれも今年のそれも見てはいないが、去年の祭りの惨状が容易に想像できたため、同意を示した。
「去年の最後は結局、御神輿関係なしの乱闘になったっけなぁ」
日勝が担ぎ手の歩みによる振動に揺られながらしみじみと語る。
次こそは俺が最強だとか燃える彼に、ストリートファイト目当てなら余所でやんなよ、と慶次が無駄と知りつつ突っ込んだ。
毎年祭りの内容が違ったりするのはMUGEN界ならではだ。
自身が生まれ育った世界の祭りをやろうと、皆が挙って提案するのだ。
いつからか、代わる代わる異なる趣向の祭をやる事になっていった。
どれも神を奉り豊穣を祝うものである事に変わりは無く、祭り好きな連中が大騒ぎできる一大イベントである事には変わりなかった。
そうした事情も、アネルは知らない。
話を続けるには距離が遠くなる。
「よぉ、軋間も担いでみねぇか?」
簡単な別れの挨拶が飛んできたが、後方に位置する担ぎ手からまた、知っている声がかかった。
KUSANAGIだ。
捻り鉢巻に紫色の半被が異様に似合っていた。
「……やめておこう」
太鼓台と呼ばれる豪奢で煌びやかなそれが、太鼓の音をドォン、ドォンと響かせながら、遠ざかっていく。
車道を堂々と練り歩く姿に、アネルはひとり納得した。
ああ、それで最近交通規制についての立て看板が妙に目に着いたのかと。
「いいのか?紅摩」
何がだ、と聞くまでもない。
KUSANAGIの誘いに対し、彼が少しだが迷っていたのが、彼女には分かっていた。
馬鹿騒ぎやお祭り騒ぎが好きなタイプなわけでもなく老練とした紅摩だが、何に対しても興味が無いというわけではない。
滅多に無い機会に幾らか意欲は湧いた筈なのだが、彼は頷かなかった。
「俺は、あれを酒の肴にする方が性に合っている」
アネルによる問い直しに紅摩は口角を緩めながら答えた。
見て楽しむだけの方がいい。
参加する柄ではないと、そういう事だ。
「そうか」
アネルは、ふうん、と短く返して、紅摩から視線を外した。
遠ざかる太鼓台をただなんとなしに眺める。
無理強いするような必要など無い。
紅摩がそれでいいと言うのなら、それでいいのだ。
祭りの点景を酒の肴にという言い回しは如何にも彼らしかった。
日に日に増す肌寒さ。
赤紫の空色の下、昼日中に比べ、気温は大分下がっている。
剥き出しの白い肩を男の武骨な掌が覆う。
存外に冷え切っていたその両肩にかけられる白いコート。
残った温もりが心地良い。
少女はそれの持ち主である男を見上げた。
「ありがとう」
「構わん。……もう、秋だ。明日からは何か引っ掛けてから出た方が良さそうだな」
「うむ」
素直に頷くアネルの手をそっと握った。
彼女はちょっときょとんとしてそれを見下ろす。
手をつなぐ事は、無いでも無いが、少しばかり珍しい。
握り返される手。
「じきに日が落ちる」
「そうだな。行こう」
「ああ」
互いにしか分からない程度に微笑み合う。
まるまると肥った秋刀魚と茄子やら何やら。
今晩食べるおかずの食材を買い求めに、二人はまた並んで歩き出した。
風はそんなに無いのに、雲の流れは不思議と速い。
久しぶりの大炎上ですなぁ
このほのぼのが良いわGJです
ハロウィン近いから仮装ネタとかお菓子作りネタとか面白いのごろごろ埋まってそうだね
373 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/10/30(火) 19:22:20.78 発信元:106.181.189.53
ほしゅ
寒くて辛いので誰かノロケて!!
ほ
久々の大規模な友情属性タッグ2、みんなは何かいいとこ発掘できそう?
俺は久々にゆゆ闇慈見られるだけで幸せだが
やっと規制解除
>>370 ほのぼのいいねぇ!
>>377 ちょっといっていきま
あと雷バルカップルで世界設定を考えてたらこんな妄想がむくむく沸きあがってきたんで書き込み
『聖霊庁聖女守護騎士団、略して聖騎士団』
聖女の守護を主目的とした騎士団。
きびしい法と徳を身に付け、聖女を含めた全ての女性の盾となりえる紳士な男性が構成員。
現騎士団長カイ・キスク。
眉目秀麗でし文武に秀でていてなにより紳士。多くの聖女の憧れ。
『幻想郷』
強力な妖怪も多いが、発達した科学文明や進んだ退魔技術で駆逐される多くの妖怪の避難地の一つである。
数年前、ヴァナディールという異世界の人間が多数迷い込み、いとも簡単に馴染んでしまった。
幻想郷の監視を続けていた聖霊庁にとって微妙に頭の痛い案件である。
冴姫「……いくのね。幻想郷に」
カイ「ええ、今の幻想郷はどうなっているのかをこの目で見なければいけません」
冴姫「嘘が下手ね」
カイ「……ッ!」
冴姫「幻想郷に出現した凄まじい強さを持つ騎士。通称『ブロント・サン』が、カイとっての『あの人』なのか確かめに行くんでしょ?」
カイ「否定はしません。それを含めてこの目で確かめます」
冴姫「なら私も一緒に行けば聖女守護の役目も成り立つわね」
先生、その条件だとソルさん入団出来ないんじゃn(オゥアー
とりあえず日常業務にQB狩りが含まれてるのは確実だなw
ウルトラ一族やグリーンランタン隊辺りと合同で当たれば結構な数狩れると思う
気付けば今年も一ヶ月切りそうだが、何か良いタッグはあった?
男女タッグ(てかMUGEN自体)が落ち着いてきて、お気に入りタッグは去年と変わらなさそうだわw
何もかも紅い
>>379 大剣のソルさんなら問題ない。
したがって
>>380へも胸を張って言えるぜ。大剣、と。
フィオナ「うぅ、寒いです……。はぁ。もう冬ですね……」
寒さに身を震える聖霊の少女。
聖霊になったフィオナであっても寒いものは寒いと感じてしまう。
むしろ聖霊だからなおさら自然の冷たさを感じてしまうかもしれない。
そんな女の子の頭からバサ、と白い聖騎士団の外套が包む。
小さな少女にとって大きいそれは心から温かくする。
フィオナ「あ、ありがとうございます。ソルさん!」
ソル「……さっさと行くぞ」
フィオナ「ああ、まってくださ〜〜い」
キャー旦那不器用ー しかし大剣ペア前提だと旦那が騎士団出奔出来ないよな
封炎剣「解せぬ」
>>380 今年は白黒操剣士とほむスコかねぇ
個人的には某所の影響でジェダゆゆ熱が再燃してつらいんだがw
メインは変わらないが、新しく好きなのは増えたかなあ
アッシュまどかとか、上条さやかとか、黄金の鉄の塊とか
メルブラ勢ってネコ除けば殆どが固定の相方持ちなんだよな
志貴:?
アルク:?
シエル:ケンシロウ
秋葉:庵
翡翠:カイン、無頼
琥珀:ジョニー
レン:嘉神
白レン:K´
七夜:咲夜、エルザ
軋間:アネル
ネロ:観鈴
ワラキア:夢見
さつき:サチエル
シオン:アレックス
青子:コーディー
メカヒスイ:ロボカイU
ロア:?
式:?
リーズ:?
AA参戦組を除けば相方がいないのはよりによって原作でモテモテの志貴とメインヒロイン筆頭のアルクなんだよなぁw
志貴にはフラン、クーラと組んだことはあったけど殆どみかけないし…。
古来よりエロパロでもここでもこいつ相方いないんだよなあだけの話とか、
安易にここは固定とか言っちゃうのはよろしくないと
何度もつっこまれて自然に避けるようになってきてたんだがね。
っつーか、そのリストの何人かが固定とかねーわってつっこみたい。
固定はなぁ。どうかと思うなー
シエルとケンシロウとかむしろ初めて見たわけだが
何に出てくるん? 逆に興味わいた
まぁ個人的には志貴はアルクルート入ってると解釈してる
選ばれなかったヒロインに春が来たっていいじゃない
話変わるが型月メンバーはレン改変シリーズについてどう思ってるんだろーかww
ネロレンとか下手すりゃ公式で出しかねないからなー
>アルク
バレンタインネタの動画で
アルクとカインが付き合ってるのを観た。
いやあ金髪美男美女のあまあま付き合いは見ていて末永く爆発しろと思った
平行世界の数だけカップリングは存在する!!
なんかムクムク秋葉と庵の妄想が沸きあがってきた。
こう、庵がバンドの打ち合わせを熱心にやってるのを見て演奏に興味を持った秋葉が、
お嬢様学校らしくピアノをたしなんでたからキーボードをやりはじめて、
遂には庵のバンドの紅一点としてガールズボーカルに。
あれか、みすちーがギター弾いてアキトとセッションしてるのを見て自分も似たような事したくなったのか
弦楽器ならバイオリンとかも有りだな、教わる相手も結構いるだろう
ルナサや瑞佳あたり
>>382に続く形で相方が寒いのを何とかしたい系小ネタ投下ー!
たぶん3レス
※大炎上 ※ひたすらほのぼの ※キャラクターの設定や口調に捏造あり
日に日に肌寒さが増す晩秋。
もみじはこれ以上ないくらいに赤く染まり、いちょうからは銀杏が落ちてくる。
日の出はより遅く、空は高く、雲は薄く、日の入りはより早く。
ネスツのクローン技術により生み出され改造を施された少女も、流石に露出度を控え目にするようになってきた。
とはいえ脚線美は惜しげ無く晒されたままであったりする。
彼女なりのファッションにおけるポリシーであろうか。
紅鬼の異名を取る彼女の相棒はといえば、胴着の様な衣服に白いコート。
通年変わらぬ格好だ。
MUGEN界ではさして珍しくもない。
厳寒の真冬であろうと丸裸同然の衣装を貫き通すような猛者まみれなのだ。
肉まんだとかおでんだとか鍋だとか、暖かくて熱々な食べ物が恋しくなり始めるこの季節。
恋しいといえば家もそうだ。
燃え盛る火が煌々と室内を照らす暖炉―――とまではいかずとも、“家”というものは暖かいものだ。
外出時の緊張感が解けてしまう分、余計そう感じるのだろうか。
「紅摩、茶は要るか?」
「ああ。頼む」
帰宅したての玄関先で、軋間紅摩はそんなことを考えていた。
寒さも暑さもものともしない鋼の肉体を持つ彼だが、寒さや暑さを一切感じないというわけではない。
この部屋はアネルの家だ。
暮らし始めて数ヶ月経つが、自分にとっては仮の宿である。
それでも、まだ空調を整え暖めてもいないこのマンションの一室を、これほど温かいと感じるのは、何故か。
寒々しかった山の古寺とこれほど違うのは、何故か。
(考えるまでもない事か)
至極単純な答えが彼の目の前にはある。
敢えて具体的な言葉にする必要もない。
自己完結しながら歩を進める。
やかんに火をかけてから、アネルたっての希望で買い備えた暖房器具・こたつに二人で足を入れる。
物の少ないこの部屋で、ベッドやパイプハンガーに次いで大きな家具が恐らくこれであろう。
電源が入れられたばかりで冷えたままの中で、紅摩の裸足に、冷たい何かが一瞬触れた。
「あ……すまない」
氷のようにすら思えたそれは、アネルの足先だった。
正方形のこたつ、彼の隣の一辺に座る彼女が謝った。
存外に冷え切ったそれに眉をひそめる。
「もう少し着込んだ方がよくはないか」
主に下半身を。
と、率直に伝えたのだが、
「寒いわけじゃないんだが。
……身体の末端が何故かこんな風になる」
改善する気は皆無な様子で彼女はそう答え、首を捻っては手の平を握り、広げを繰り返す。
その手をひょいと捉えれば、成る程、足先に負けず劣らず手先は冷え切っている。
女は身体を冷やすなという使い古され今なお生き続ける言葉があるが、それに真っ向から背いているような気がした。
こたつの中はぬくぬくと暖まり始めたが、これほど冷えた身体に果たして効果があるものかと紅摩は思う。
安い緑茶を淹れるための湯はまだ沸かないだろう。
手っ取り早くアネルの身体を暖めるにはどうすべきか。
湯浴みは身体を芯から暖めるだろうが、茶を沸かす以上に時がかかる。
ならば、この身一つくらいしかないかと。
「ん?」
背中を覆う肉体に、肩に被さる白い布。
アネルは少し不思議そうに、後ろから身体をぴったりとくっつけてきた紅摩を見やる。
立てた膝の下に足が入り込み胡座をかく。
彼女の冷たいままの手を彼の大きな手が覆う。
拒むことはない。
筋肉達磨の軋間の熱だ。
痺れるくらいに感じられるその体温に、少女は安堵しきったようなため息を漏らした。
「……あったかい」
「寒くなかったのではなかったか?」
アネルは質問に答えないまま気持ちよさそうに瞼を閉じる。
じわじわと与えられる熱は、眠気を誘うほどに心地良い。
沈黙が続く。
暫く経って、やかんから立ち上り始めた湯気を見た紅摩がアネルの腿から足を抜くと、彼女は頭を持ち上げ抗議した。
「紅摩、行くな。寒い」
先程までの発言とは矛盾しきった台詞につい口角が上がる。
しかし彼は彼女からその身を離しこたつから出て行く。
台所のコンロの火を落としてから一瞥した少女の顔は、幾らか珍しく年相応な不満げさで、笑いを誘った。
おわり
あんまぁ〜〜い!
リア充末永く大炎上しろ!w 乙です
あとアネルの声の人スパロボ参戦おめでとうございます
>>387 男女タッグ祭り2010だったと思う
カリー・ド・マルシェというタッグ名で他にも幾つかの大会に出てた。
まどか杯のベール=ゼファーとガイの鹿目夫妻が完全にネタ枠だと思ったら予想以上に好タッグで良かったw
ガイが前衛&ゲージ溜めで、ぽんこつが全画面と役割分担が出来てて強かったな〜
あの大会はジョナサンに全部持ってかれた感が強いw
他にも上条さんの宝具殺しやらラオウのグランドクルスやら、何気に名場面多かったよな
聖女たちの相方を普通と普通じゃないで分けてみた
普通
冴姫→カイ団長
舞織→ブリ
このは→影二
ミルド→承り
ゼニア→FFのクラウド
なずな→ガルフォード
お前ら普通じゃねぇ!
はぁと→狼牙、KGその他大勢
神依→トキ
リリカ→テリー、筆頭
リーゼ→デュオロン、ヴェノム
頼子→煉くん
きら様→秀吉
フィオナ→織田ソル
美凰→16号、忠勝
ペトラ→デスペラード
キャシー→ポチョ
エルザ→七夜
クラリス→ゲニ
アンジェ→ジャギ
あかね→幸村
・・・・・・普通がやっぱ少ねぇ、世紀末と戦国おそるべし
普通と普通じゃないの違いがわからん。
性能の話かと思ったがそうでもなさそうだし、性格でもなさそうだし。
見た目か能力かねえ
デュオロンやポチョムキンなんかは原作中屈指の常識人だし
まぁネロ坊は下側だろうが
というか大抵は一見普通に見えても手足に気とか炎とか纏わせて殴れたりするしな
東方自機+ラスボスの相方でやってみる
異論は一向に構わん
アイスマン……割と常識人
ジョンス……火力はヤバイが人格はまとも?
七夜……概ねアウト AA以降なら何とか
小十郎……キレなければ
ガロン……主夫ネタ抜きにしても常識的な部類かと
ムラクモ……思想も挙動もヤバイw
DIO様……最高に『ハイ』っt(ry
ジェダ……原作準拠なら割とアウト
良太郎……周りがバカやらなければ
鉄平……まともな方だと思う
無界さん……話は通じる人
ゴジラ……もうスケールが違うよ!w
アカツキ……最後に真人間が来てくれて助かる
映姫様と神奈子の相方が浮かばねえ
自機でスルーされるチルノと文ェ……
あと名前ミスられてるてっぺーさんェ……
ジェダは方法がアレしかないって思ってるからあの行動をとってるわけで、
他の方向性を示しつつ納得させれば大人しくなるよ
要するに論破出来ればおk
幽々子は本来はかなり知的だし、魂や転生に詳しいからいけると思う
ジェダ自身もオゾムにコロッと騙されたりしてるし、案外なんとかそう
映姫はジャッジメントが昔いたかなぁ。科学者の身分で世界の審判者を目指そうとした存在・・・映姫とは大喧嘩始めそうですねww
別に自分はこだわりはないけど、輝夜と電王の御伽話は電王はモモタロスと良太郎、
どっちでカプ考えてるんだろ?
どっちの人も見たことあるけど。
>>405 その論破が難しいと思うけどなー
あれだけ長く生きてきて、結構賢そうな奴が至った方法だ。
それを否定するには生半可な知識や提案では無理。
幽々子が賢いのは認めるけど、あの人別に世界の救済とかには興味ないし
ジェダに代替案出せるとはあんま思わなー
幽々子の生き方とか存在とか見てジェダが毒気抜かれる方がまだあるようなw
書く人次第だろう、一本化する必要があるとは思えん>御伽話
つか、幽々子は幽々子で宴会に毒酒持ってこうとする女だしなぁ。
別に一本化を希望とかじゃなくて、人のイメージが聞きたかっただけの話。
モモタロスや良太郎以外の連中とのでも面白そうだし、みんなが輝夜好きで輝夜ハーレムもまたよし。
>>407 確かにそっちの方がありそうな話だね
幽々子は幽々子で冥界の管理という世界の秩序に関わる仕事をしてるのに
結構適当にやってて、それで問題がおきてるわけでもないようだし
為政者だからって肩肘張ってもしょうがないって諭すような感じかな
というかジェダは魔界の未来が心配だからあの方法を取ってるのであって、
幻想郷とかMUGENとかの特に滅びの心配が見られない世界なら無理に行動しないと思える
むしろ東方系と関わると大抵のキャラが毒気抜かれて大人しくなりそうな気が
カプ好きはみんな「D4C」の使い手ッッ!!
同じスレに違う世界のカップルを同時に萌え語れる。
それがスタンド能力、“いともたやすく行われるえげつない行為”『D・D・D・D・C』
紅摩と妹紅とアネルとKUSANAGIが、
幻想郷の妹紅の家に住んでいれば、
カップル萌えを語れる!
その数6通りッッ!!
・ネタ『6通りの可能性』
妹紅の家に住人が増えてから数日。
家にある竹炭製造用の炉の前に若者が二人対峙する。
KUSANAGI「うおおおおお!勝負だ、紅摩あああ!!」
紅摩「……ッ」
縁側で昨日できた竹炭の包装をするアネルと妹紅。
アネル「妹紅。こ、これでいいか」
妹紅「うん、上出来。これで笹の葉を包んで……はい完成」
迷いの竹林で取れた竹を燃やして竹炭にする事業は好評を得ている。
大量生産もできるようになり、ルガール運送を通じて外界にも販売されている。
今日もKUSANAGIと紅摩という火と火が競い合い『炎』となり、良い竹炭ができるだろう。
<終り>
>>410 某彼岸の3話とか見てると別の意味で魔界がカオスに見えてならないw
メガテンやナイトウィザードの面子も増えてきてるし、まだまだ予断を許さない状況か
という訳でメフィストのご子息殿はさっさと嫁さん連れて魔界に帰って来なs(ハッハー
>>411 カプカプ妄想は楽しいよねw
大剣&雷、白黒×2、黒髪&和銀辺りが鉄板だろうか
SSとか見てると路地裏とWさっちんなんて完全に四人チームになってるからなーw
もうすぐクリスマスー!
カップルもボッチも楽しめばいいさねー…( ´;ω;`)
嫉妬団の市街地侵入を防ぐため、決死の戦いを挑む支援団体首脳陣が見えた気がする
今年は敵方に某大会のシャア一味まで加わるから一筋縄ではいかないだろう…
初投稿であります。場所を使わせてください。
※鎖使い(アクセルとシャルラッハロート)
3レスくらい しかし別に甘くない
それでもよろしいのならどうぞ
時は12月25日―クリスマス。
街はカップル達が行き交い、賑わいを見せている。そんな中、アクセル=ロウは一人でぶらぶらと街を散策していた。
アクセル「ハッピーバースデー俺様。めぐみとのクリスマスが恋しいぜ」
元の世界から離れてどれほどの時が経過したのか。時間移動を何回も経て、いつの間にかMUGEN世界という、ありとあらゆる世界が融合した混沌世界にいた。
ソルの旦那をはじめとする、元の世界にいた人々もこの世界にいるせいか、別の世界という感覚はあまりしなかった。
アクセル「やることないし、夜も遅いし、朝まで酒盛りでもするかな?この際だ、萃香ちゃんも誘おうかな?」
なんて呟いていた矢先、突如後方から"ジャラララ"と音が聴こえる。その音はアクセルの右腕を捕縛した。
アクセル「おわ!?」
右腕に鎖が巻かれ、すぐさま鎖の先に視線を向ける。
アクセル「……やっぱりシャルちゃんか」
シャルラッハロート「アンタのことだからこの辺をぶらぶらしてると思ったわ」
その鎖を放ったのはローゼンベルク学園に所属する戦処女のシャルラッハロート。操鎖能力によってとらえたアクセルを半ば強引に引き寄せた後に、鎖を解いた。
アクセル「しかしなんでこんな所に?ヴァイスちゃんやえこちゃんとクリスマスパーティでもしてると思ったんだが」
シャルラッハロート「アンタ今何時だと思ってるの?えこはもう寝てるわ。ソフィーもえこを寝かしつけたら一緒に寝ちゃったみたいだし」
そう言われてアクセルは時計塔に目を向ける。PM23時。子供はとっくにお休みの時間だった。
シャルラッハロート「ソフィーを起こすわけにもいかないし、教官殿は相変わらず仕事……。暇だから街に出たらアンタに出くわしたってわけよ」
アクセル「そ、そうかい」
ばつが悪そうに頭をかくアクセル。その傍ら、シャルラッハロートが手に袋を提げていることに気付いた。それをアクセルに向けて差し出す。
アクセル「シャルちゃん、なんだそれ?」
シャルラッハロート「クリスマスパーティーで余ったケーキ。勿体無いからアンタにあげるわ」
アクセル「おっ、いいのかい?」
シャルラッハロート「よく聞きなさい。これはソフィーが作ったケーキ。私が食べたいところだけど、これ以上はカロリー過剰摂取になる。だけどソフィーが作ってくれたものを捨てるなんて出来る訳がない。だから残したら殺すわよ……」
アクセル「うへぇ、命がけだな」
一瞬寒気がしたが、それが恐怖によるものか、単に寒さによるものなのかはわからない。二人は近場のベンチに腰を下ろし、アクセルはケーキの入った箱を開け、中を確認する。
アクセル「…1個か。それだけヴァイスちゃんの作ったケーキは好評だったってわけだ」
シャルラッハロート「当たり前よ。ソフィーは愛乃はぁとのところで一生懸命訓練したんだから」
シャルラッハロートは自分のことでもないのに誇らしげに語る。それほどヴァイスのことを想っているという証明でもある。
アクセル「……で、その1個残ったケーキをわざわざ俺様に食わせるために街に出たと」
シャルラッハロート「なっ……!?」
思わず赤面するシャルラッハロート。慌てて否定の言葉を続ける。
シャルラッハロート「ん、んなわけないでしょうが!なんでアンタなんかのために!?」
アクセル「それなら誰にやったって同じだろ?なのに俺にってことは何かあるんじゃないか?」
シャルラッハロート「そ、それは……えーと……」
顔を背け、もじもじするシャルラッハロート。ヴァイス以外には早々見せる態度ではないだろう。
シャルラッハロート「アンタ…その……今日誕生日でしょ?その……まあ……プレゼントってことで」
アクセル「そんなこと前に言ったっけな。ありがとなシャルちゃん」
シャルラッハロート「ど……どういたしまして」
しばらく続く沈黙。それはアクセルがケーキを食べ終わるまで続いた。
アクセル「ごちそうさん。うまかったぜ」
シャルラッハロート「そう、よかったわ。ソフィーが心を込めて作った甲斐があったわね」
アクセル「今度はシャルちゃんが作ったケーキを食べたいな」
シャルラッハロート「私が作ったケーキはソフィーとえこ専用。アンタに食わせるくらいならバルドゥールの餌にしたほうがマシよ」
アクセル「ひでぇ」
まあ彼女らしい答えではある。案外照れ隠しかもしれない。
シャルラッハロート「さて、私はそろそろおいとまするわ」
そう言って彼女は鎖を真上に伸ばす。ポインターを設置して、それに鎖を繋げてどこかの蜘蛛男の如く移動する。彼女特有の移動方法だ。
シャルラッハロート「年明けの大会にまた逢いましょう」
アクセル「ああ。じゃあなシャルちゃん」
別れを告げる二人。シャルラッハロートは闇夜の中に消えていった。
アクセル「……いっけね、すっかり忘れてた」
年明けのタッグ大会に彼女とエントリーしていたことを思い出した。もし彼女が来てくれなかったら忘れたままだったかもしれない。
アクセル「…ケーキもうまかったし、今日は酒盛りやめとくか」
アクセルもまた夜の街を彷徨い始める。そろそろ日付も変わる。運悪くタイムスリップして大会に参加出来ないなんてことがないように幸運の女神に祈るアクセルであった。
おつです。シャルかわいいぜ……。わざわざケーキ届けにきたとかもう、もう
アクセルも誕生日おめー
地の文そんだけ書けてるなら台詞の前に名前いれなくてもいいんじゃないかな、とか
掲示板は制限字数でひっかかることもあるし、そうなると面倒くさいから
かわいいなちくしょうアクセルタイムスリップしろ
アクセルが時間移動するたびに
その世界のヒロインとフラグを建てるとかありそう
>制限
テキストをアプロダ
もしくは避難所を利用かな?
ところで
、SSサイトでMUGENカップ作品みたことない?
>>416-419 乙どすー
えこってまだMUGENには居ないんだっけ?
>>421 うっかり長命キャラ口説いて後々まで覚えられてそうだなソレwww
423 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/12/28(金) 12:41:20.66 発信元:111.86.142.11
保守
オロチ「来年は巳年…いよいよ我の時代がくるぞ!!」
アンノウン「やったねオロくん♪」
ミズチ「姉者、その反応はやめたげてよぉ!」
しまったその手があったか
ふむぅ今年もあと半日か
年始めに
>>51みたいな事を書いていたがカリスマ布教できなくてゴメンねクロちゃんw
それどころか駄SSで煽って申し訳ない来年は最初から開き直っていくから許してNE☆
「東方心綺楼」で一輪さんがプレイヤーキャラのひとりとして登場と聞いて思いついた小ネタ。
甘くないけどカンベンしてほしいッス。
「一輪さん、何か一言お願いします!」
「今回の選出についてご感想を!」
「ああもう・・・!どうしてこうなったの!?」
いつもは静かに落ち着いた空気に包まれている命蓮寺はその日、天狗のブン屋たちが大勢取り囲み、喧騒に包まれていた。
そしてこの騒ぎの中心人物で、天狗の包囲網に困惑しているのが命蓮寺の住人のひとり、雲居一輪であった。
「今回の『東方心綺楼』出演に関してどのようなオファーがあったのですか!」
「製品版はどのようになるんでしょうか!」
「目線こちらにお願いします!」
「もういい加減にして〜〜;;;」
天狗たちの容赦ない質問攻めにかなり辟易しているが、包囲網からの脱出の糸口が見出せない。
とことんネタを吐き出させるまでは解放させてくれないだろう。
もうなんだか泣きたくなってきたと思ったその時 ―――
「 earth dragon!!」
『ぎゃぁぁぁーーーっっ!?』
ピチューン ピチューン ピチューン
叫び声とともに地面から次々と気の柱が噴出し、天狗たちを薙ぎ倒していった。
「え―――!?」
「こっちだ―――」
突然の出来事に呆気に取られる一輪の手を誰かが掴んだ。
その手を引く者を見ると ―――
「ヨハンさん!?」
「大変だったな、イチリン」
「ええ、ほんとに―――」
やれやれと溜息をつく一輪であったが、
「ところでヨハンさんはどうしてここに?」
「なに今度の新作で君がプレイヤーキャラとして出演すると聞いて一言お祝いでもと思って来たのだが―――」
まさかあんな騒ぎになっているとは思わなかった―――ヨハンは苦笑しながらそう言った。
「ほんとですよ。いくら姐さんたちに比べて影が薄かったからってブツブツ」
「まあ私も似たような経験があるからわかるな・・・その気持ちは」
HAHAHAと笑うヨハン。彼もいろいろ苦労をしてきたのだ。
「まあそう腐ることもないイチリン。今回のように人生何が起こるかわからないからな。人生万事塞翁が馬だ」
「・・・・・・そうですね。ブツクサ言ってても始まらないし、正式稼動に向けて頑張ります」
「うむ、その意気だ」
決意を新たにする一輪にヨハンがエールを送る。そして―――
「なら私も正式版を、フライングで手に入れるよう手回ししておくかな」
「え――?」
「誰よりも先に君を操作したいからね」
ヨハンの言葉に、一輪の顔に驚きと恥ずかしさの色が同時に浮かぶ。
「え、えええええ――!?」
「おや、迷惑だったかな?」
「え、いや、そ、そんなことは―――!?」
ワタワタと慌てふためくが、なんとか気を落ち着かせる。
「私も―――初めて(操作してくれる人)はあなたがいいです」
「なら、ご期待に備えるようにしよう」
そう言い、顔を見合わせてふたりは笑いあった。
なお、この発言がどこに潜んでいたのか清く正しいブン屋に聞かれてしまい
『大胆な”はじめて”発言!今話題の大空に咲く花のお相手は異教の教祖!?』
との見出しで盛大にアチコチにばら撒かれたのはまた後日のお話である。
乙。イチリン、て呼び方が個人的にツボったw
交代式の人が懐かしの好成績タッグ集めて交代式大会開いておるね
皆は好きなタッグ出てきたかな? 俺は蝶が出てきたのとおまけだけで幸せなんでゆっくり見守るよ
タッグ間の呼び方とな!? 何それ面白そう
きっと人前と二人きりで使い分けてるCPとかいるに違いねぇ
各タッグの年齢とか並べてみたら面白いことになると思うの
年齢っていうとやっぱりジェダゆゆの約6000と約1000の高年齢ペアが浮かぶな
まぁ年の割には初々しいようなイメージが強いんだけど
でも基本人外が多い東方キャラとのペアで女の方が年下ってのは結構珍しいよね
>>432 2スレくらい前でもそんな話があったな、確か
一覧表と言いつつ原作発売(稼動)からの年数貼られた時は吹いたわw ゴジ空とか半世紀開いてたからなー
>>433 初々しいっつーか、ジェダ様にとっちゃ人生初カノである可能性が非常に高いw
だから某暴君も頑張って4桁生きれば桜咲く春がきっと来るよ!!!1
呼び方って案外思いつかないもんだな
はぁとみたいに意地でも考えるとか、アレクとかボビーみたく短縮形が決まってるなら早いんだが
なんとなく、レミリアは相方を気安くがんがん名前呼びするいまげ
「ねぇ、ディオ」「そうでしょう? ディオ」
アメコミ勢は公式レベルでも本名愛称ヒーローネームと択が多いからナー>ボビー
まぁシャッハさんは本名呼びを意地でも認めないと思うがw
それはそうと刹那の徒名「せっちゃん」がイマイチ浸透してないような気がするのぜ
つべで某チャンプの告白シーンを見てたら
「相手タッグのラブラブな脳内をスキャンしちゃって悶絶するさとり様」
が見えてしまった
……さとりって公式だとS判定だし、むしろそういうのを転がして愉しむ程度はしそうだが
その程度で揺らいでるようじゃ常時他人の心読みっぱなしの能力持ってて生きていけねーだろうよ
まぁお空のゴジラさんLoveに慣れてるかどうかが分かれ目だろうなw
アカ白や中間中国なんて読心能力無くても脳を焼かれかねないし、ホント幻想郷って怖い所だね
好きなキャラやタッグを良く見せるためだけに都合良い能力もったキャラをダシに使おうってのは感心せんな
醜悪だよ、そのやり口は