( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★43
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| | l出| | 出 出 出 | ||=||=|| | 出 出 出 | |出l | |
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| | l田| | 田 田 田 | |ェ||ェ| | 田 田 田 | |田l | | ,,,,,,,,,,,,,
<`/>'^ヾヘ/>.出 出 |_|ェ||ェ| | 出 出 出 | |出l | | [,|,,,★,,,|]
,.:-一;:.、 {三}((ノ、`'ノ))} .==[../ニニニi、]=====┘ ̄ _0_(´・ω・`)_0__
ミ;;:;,. _,.;:゙ミ {ニ}ゝd *゚听) .../ ,.:-一;:.、 \('∀`) 〜♪ .| ブーン系小説 |
川 ゚ -゚) リ (__]っl: .>つ../ ミ;;:;,. _,.;:゙ミ. ノノ ) __ |__シベリア図書館__|
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のんびりブーン系について語ったり、規制の避難地に。
当館でブーン系を楽しむのはいかがですか?
前スレ ( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★41
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1319164400/
( ^ω^)ゞ おいすー 館長のブーンですお
( ^ω^)まずは僕の説明を聞いてほしいお!
◆シベリアンの皆さんへ
ブーン系小説とは、2chAAキャラ(小型)を使用した読み物群のことです。
表現形式も様々で、純文学に近いものから、AA主体のものまで多岐に渡っています。
読みやすく書きやすい、誰でもウェルカムなジャンルとなっております。
当館は作品感想、絵投下などを歓迎しております。
その他、いろいろ勝手が分からないときは、お気軽に住民にお尋ねください。
当館では作品を投下することが可能です。
しかし、図書館は公共の場ですので、以下のルールをお守りください。
☆シベリア図書館での投下のルール
・基本的に30レス以下推奨です。
・それ以上の場合は連載システム(後述)を取る、もしくは避難所やVIPに投下をしてください。
・ながら投下(作品を書きながら投下すること)は禁止です。
・また、未来安価によって進行を決定する作品(安価作品)もここでは御遠慮ください。
・他の人が投下している場合は、投下できません。その人の投下が終わるまで待ちましょう。
・感想、批評が貰いたい際にはその旨を告げましょう。
・自虐と卑下の禁止。堂々と投下しましょう!
当館はブーン系とシベリアの共生スレです。
VIPとは違うルールがありますので、ご確認の方をお願いします。
「単発スレ、連載スレなどはシベリアでは 絶 対 立てないようにしてください」
立てるようなバッボーイは、こちらへ誘導するとともに、スレ削除を依頼しましょう。
・スレ進行は、作品投下時以外なるべくsageでお願いします。
・忍法帳のレベルの把握をしておくと、スムーズに投下できます。
・保守はほとんど必要ありません。
・たまにブリザードが発生することがあります。
・お薦めの作品、探している作品をお求めの方はぜひとも当館で尋ねてみてください。
シベリアAA物語
i・'"'',━' '・"'"''` ━''`'・" ''"・'`',"、''・''"`;, ' 。 ο
ο,.┃ SiberiaRailway. ,. ;:これはシベリア民の聖典、とも言うべきお話です。
┃ ο 。 ゚ ο ┃日本に日本書紀、ユダヤに旧約聖書、ギリシャにホメロスが
┃o Сибирь ;: o ,.:-一;:、 ,.あったように。
┃ ο 。 ο ,. i: 。 ミ;;:;,. _,.;:゙ミ 'ο 。 ゚
┠──────────────‐; , r( ´・ω・) o
┃←1001 o ゚ 。 1→ ;; ツィー=ニ彡' ο
。┣━━━━━━━━━━━━━━・i 〜'l つとノ ,. ゚
,, ._.┃_,,_o, __ _ ,_ .,.。゚. _ , __ο_. ,_ ;|!, ..,,:;;;u‐―u' __ _ , .,._,o ,、,. , _.,,
ト ';:''`'';"'' ゚; ''"'::"' ';: '';"' ゚;;:゙''"':: '゚';; ' "' ;:;'' '゙' ; '' '';;:' ''゚;:;:''"'';"'' :"' '゚ ''゚;:;:'";:
| '' :: ' :: ;
ttp://wald.xrea.jp/siberia/←まとめサイト
また、当館では作品を連載することが可能です。ただし、以下のルールをお読みください。
◆シベリア図書館連載規定(今後も変更する可能性があります。よく目を通してください)
・期間は2ヶ月以内。総投下量はおおよそ300レス以下でお願いします。
・一回の投下量は30レス以内に留めてください。
・2ヶ月以上過ぎた、あるいは過ぎそうな場合は、したらば避難所に移行をしてください。
・作品名の統一を心がけてください。
・成り済まし防止として、トリップをつけるのも一つの手です。
・スレを跨ぐ際は、次スレの投下前に以下の対策などを取り、新規でも読める配慮を心がけてください。
1.今までの投下分をまとめたサイトのURLを開始前に貼る。
2.今までの投下分を避難所等に投下し、そのURLを開始前に貼る。
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ Y 人  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(__)_)
避難所の長編投下をする作者は、シベリア図書館内にて
30レス以内のプロローグ(一話目が30レス以内なら丸ごと)を投下してもOKです。
それ以降は避難所へ投下をお願いします。
宣伝に関しては、今まで通り避難所に投下前に、タイトルとURLと投下するよ。と
短くていいのでやるのを、楽しみにしている読者もいるので是非お勧めします。
(-@A@)開拓は終わりません! 意見や提案はどんどん書き込むんだ!
( ^ω^) イベント等やりたいことは遠慮なく言ってくれお!
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ツィー=ニ彡' ゙゙゙ヾヘ;;ノ゙゙゙ ゙゙゙ヾヘ;;ノ゙゙゙ ゙゙゙ヾヘ;;ノ゙゙゙ ハ,,,
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u‐―u' ノノ/ヽ ノノ/ヽ ノノ/ヽ uu,,゙)^
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◆図書館専用シベリア郵便局
ボランティアによる、VIPへ『ブーン系小説スレ専門』代理レスの機能
○配達員への諸注意
*規制されたときはお互い様です。積極的に配達しましょう
*代理レスは正確にコピペしましょう
総合で、VIPへスレ立て代理をする時同様、事前に一声かけると親切です
誤爆しないように心がけましょう
○頼む場合の諸注意
*代理を頼めるのは
・乙や保守
・投下中規制などでの連絡や誘導
・総合への絵代理投下
・その他安価付きレス
*支援は配達員の時間を制限してしまうので、頼むのは控えましょう
代わりに、短い感想などのコメントをつけた乙運んでもらうと作者に気持ちが伝わります
*また、頼む時は出来る限り下のテンプレを使いましょう
【代理先スレURL】
【名前欄】
【メール欄】
【本文】↓
【AAテンプレその1】
( ^ω^)内藤ホライゾン ξ゚听)ξ ツンデレ ('A`)ドクオ 川 ゚ -゚) 素直クール ζ(゚ー゚*ζデレデレ
_
( ゚∀゚)o彡゜ジョルジュ長岡 ノパ听) 素直ヒート (´・ω・`)ショボーン (`・ω・´) シャキン
( ´∀`) モナー ( ・∀・) モララー (,,゚Д゚) ギコ猫 (*゚ー゚) しぃ (*゚∀゚) つー (#゚;;-゚) でぃ
/ ,' 3 荒巻スカルチノフ ミ,,゚Д゚彡 フサギコ ( ´_ゝ`) 兄者 (´<_` )弟者
(*‘ω‘ *) ちんぽっぽ ( ><) わかんないんです=ビロード ( <●><●>) わかってます
<ヽ`∀´> ニダー ( ,,^Д^) タカラ ( ^Д^) プギャー *(‘‘)* ヘリカル沢近 川д川 貞子
(・∀ ・) 斉藤またんき (-_-) ヒッキー ( ´ー`) シラネーヨ (=゚ω゚)ノぃょぅ ( ゚д゚ ) こっちみんな
从'ー'从 渡辺さん ('、`*川 ペニサス伊藤 从 ゚∀从 ハインリッヒ高岡 ( ФωФ)杉浦ロマネスク
|゚ノ ^∀^)レモナ ( ∵) ビコーズ ( ゚∋゚)クックル lw´‐ _‐ノv 素直シュール J( 'ー`)し カーチャン
※ショボーンはショボン、ツンデレはツン、デレデレはデレ、ハインリッヒ高岡はハイン、
素直クール・ヒート・シュールはそれぞれクー・ヒート・シューと書かれることが多い。
【AAテンプレその2】
\(^o^)/人生オワタ | ^o^ |ブームくん | ^o^ | いとこのゆうたろう /^o^\ フッジサーン
@@@
@#_、_@ _、_
( ノ`) 母者 ( ,_ノ` )y━・~渋澤さん(おじ者) ∬´_ゝ`) 姉者 l从・∀・ノ!リ人 妹者 o川*゚ー゚)o 素直キュート
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)父者 (-@∀@)アサピー / ゚、。 / 鈴木ダイオード |;;;;| ,'っノVi ,ココつ 榊原マリントン ( ,'3 ) 中嶋バルケン
ミセ*゚ー゚)リ ミセリ (゚、゚トソン 都村トソン (´・_ゝ・`)盛岡デミタス ( ・3・) ぼるじょあ (゜3゜)田中ポセイドン
<_プー゚)フ エクストプラズマン ,(・)(・), シャーミン松中 ( ^^ω)マルタスニムは瀬川 ( ∴) ゼアフォー
( `ハ´)シナー (‘_L’)フィレンクト ( ・□・)ブーン ハハ ロ -ロ)ハ ハローさん 【+ 】ゞ゚) 棺桶死オサム
(’e’) セントジョーンズ |(●), 、(●)、| ダディクール ( ^ω^) 西川ホライズン 川 ゚ 々゚) 素直くるう
('(゚∀゚∩ なおるよ 爪'ー`)y‐フォックス (//‰ ゚)サイボーグ横掘 ▼・ェ・▼ ビーグル (・(エ)・) クマー ⌒*リ´・-・リ リリ
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・) 佐々木カラマロス大佐 (=゚Д゚) シベリアタイガー先生 川*` ゥ´)素直ヒール
`ヽ_っ⌒/⌒c
【AAテンプレその3】
N| "゚'` {"゚`lリ 阿部さん ( ゚∀゚ ) アヒャ (゜д゜@ あらやだ 彡 l v lミ 鈴木 ( l v l) 宗男
〈::゚−゚〉 ぃし (;TДT) モカー ||‘‐‘||レ カウガール ( ‘∀‘) ガナー i!iiリ゚ ヮ゚ノル 花瓶
イ从゚ ー゚ノi、 狐娘 从´ヮ`从ト 狸娘 リi、゚ー ゚イ`! 狼娘 ( "ゞ) デルタ関ヶ原
リハ´∀`ノゝ モナ子 从リ ゚д゚ノリ ギコ子 li イ ゚ -゚ノl| 雪苺 (ノリ_゚_-゚ノリゝ ギコアイス ヽiリ,,゚ヮ゚ノi スパム
|::━◎┥ 歯車王 (十) 原子王 /▽▽ 電気王 /◎ ) =| ) 蒸気王 [ Д`] エンジン王
爪゚ー゚) じぃ 爪゚∀゚) づー 爪゚A゚) ぬー ( ・−・ ) シーン ノリ, ^ー^)li ジャンヌ
( ´W`) シラヒーゲ ( ・∀ ∀・) 奇形モララー (;;・∀・;;) 黒マララー リ´−´ルリル子さん
<(' _'<人ノ 高崎美和さん <゚Д゚=> ギコタイガー (=゚д゚) トラギコ < ゚ _・゚> ギコイヌ
ハソ ゚−゚リ なちっ娘 ( `ー´) ネーノ ( ノAヽ) ノーネ ,.:-一;:、
ミ;;:;,. _,.;:゙ミ
(゚A゚* ) のーちゃん | l| ゚ー゚ノl ?・(女末) ミ*゚∀゚彡 ふー ,r(・ω・` )
ツィー=ニ彡'
ィ'ト―-イ、 l つと ノ〜
以`゚益゚以 イトーイ増井 ¥・∀・¥ マニー ( ゚¥゚) 偽モナー u‐―u' ショボーンビッチ
( ^ω^)AAテンプレは以上だお
【忍法帖のすゝめ】
名前欄に!ninjaでレベル確認、!nanjaで忍法帖の作成板と忍者ID確認
前回のレベルアップから23時間以上経過後に書き込みするとレベルアップ(最大Lv=40)
スレ立て不可→【Lv=9,xxxP】以下、スレ立て可→【Lv=10,xxxPT】以上
レベル 最大メッセージ長
Lv=1〜2 384bytes(シフトJISの全角で192文字)まで
Lv=3 BBS_MESSAGE_COUNTで設定される値の0.5倍まで
Lv=4〜5 同値の0.6倍まで
Lv=6〜7 同値の0.8倍まで
Lv=8以上 同値の1.0倍まで
レベルごとの連投規制(ただし、板ごとのsamba値よりは短くならない)
Lv=1:120秒 Lv=2〜3:60秒 Lv=4〜5:45秒 Lv=6〜7:30秒
Lv=8〜19:15秒 Lv=20〜29:5秒 Lv=30〜34:2秒 Lv=35〜:1秒
(vip、シベリア共にsamba値は10であり、必ず10秒は間隔を空けなくてはならない)
※投下(連続投稿)時の注意
5分以内に「忍法帖」が適用される書き込みで規定量を超えるメッセージを書こうとすると、
レベルに関係なくレスが制限されるとともに忍法帖のレベルが10下がる。
5分以内に「忍法帖」が適用される書き込みで規定量を超えるメッセージを書き、
さらに続けて同サイズのメッセージを3回連続で書こうとすると、
レベルに関係なくレスが制限されるとともにレベルが1になる。
ただし、シベリアは名前欄に!ninjaと入れない限り、忍法帳の制限を受けない。
詳しくは→
ttp://info.2ch.net/wiki/index.php?%C7%A6%CB%A1%C4%A1%B4%AC%CA%AA
16 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/12/17(土) 22:31:58.01 発信元:221.30.151.167
18 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/12/17(土) 22:48:04.95 発信元:114.185.216.110
おつうううううう
新スレ乙!
***
書いている。
そう私は書いているのだ小説を。
なんということだろう、かつては書くどころか内容への興味すらなかったのに、今では目録を記す時のように筆が進むなんて!
楽しい、楽しいぞ、なんて楽しいんだ。
私は今最高にハイってやつだ、気分はまさに爽快だ、ひたすらに清々しい。
他人から見れば、独り言をぶつくさ言いながら背を丸めている私は狂人そのものだろう。
そんな酷い状態なのに清々しいのは何故か?
…そう、全裸だからだ…。
しえーん!
支援だ
風邪引くぞw
…いやべつに私は露出が趣味でないし、事実服を着ている。
この場合の全裸とはつまり精神的な意味合いである。
某カフェで勧められた『バカが全裸でやってくる』という本を参考にしたのだ。
要するに一字一句全てが妄想から生まれたのならば、小説を書くとは著者の全裸を露出狂ばりに見せつけるようなもの、らしい。
口に出そうものなら警察を呼ばれても文句は言えないと思う。
自由と身勝手は紙一重だからな。
自由か…嗚呼、唐突に母親の言葉が頭をよぎる。
「人間は自ら不自由になることができるから、自由なのよ」
それは確か、なにかの受け売りだ。
「自ら選択し、他人の自由の為に自分が不自由になる事。正当性を持つ何かに隠れ、自ら不自由になることで自由に振る舞う事」
ベクトルを間違えると突き抜けた変態になってしまうのだな……
私は机に縛り付けられる不自由を選択し、過去から目を逸らす自由を捨て去って、創造の自由を得た。
それは自分をさらけだすこと、ありのままに記すこと、丸裸の妄想を、思想を、過去を、他人に触れられるようにすること。
とてつもなく気持ちの良い行為であるが、非常に難しい行為でもある。
全裸となるには当然服を脱がなくてはならない、それはとても不安で恥ずかしい。
服とは鎧であり、拘束具でもある。
私が実行できたのは、私を諭した彼女たちの存在があったから。
私は、彼女たちのおかげでようやく父親と向き合い、みっともなくすがりついて赦しをこうて、ちっぽけな自己満足を得ようと思えた。
父親が死んだ後、あらぬ方向を向きながらの独り言が増えた母親に、墓参りも行かないで寂しくないのかと聞いた事がある。
すると母親は。
「寂しくは無いの。お墓に行かなくても、お父さんが傍に居る気がするから」
そう言って、天井の隅に向かってまた独り言を始めた。
母親は寂しさを誤魔化す愛情の残滓に壊されているらしかった。
あの時から常々思っていたのは、お墓とは、誰かが誰かの死を納得するためだけの物だという事。
ペットが死んだ、知人が死んだ、親友が、恋人が、親が死んだ後に。
墓はその事実を淡々と語りかけ、認めさせようとする。
だから本来は遺された人が、あいつは死んだ、と認めた時点でその役目を終える。
何でできているのかは関係ないのだと思うのだ。
石だろうが木だろうが、紙だろうが残っていれば。
そして私が書き残す小説は紛れもない墓標となる。
恥ずかしさは無い、言いたいことの全てをさらけ出しても、フィクションとしてしまえばいい。
ましてや読んでもらおうとか、評価されたいから、ではないのだ。
動機など最初から不純極まりない故にどんな厳しい批評も怖くない。
…嗚呼、それにしても書くのが楽しい。
数字ばかりで薄っぺらい私でもこんなに書けたのか。
なるほど確かに人生、死ぬまで分からないな。
……ちくしょう。
もっと前から書いていればと今更思ってしまった。
そうすれば、母親にも読んで貰えたのに。
支援
文学青年すなあ
( ´ー`) おまたせしました、アザラシ丼です
( ^ω^) おー、きたきた
(-@∀@) すみません、二人前も奢っていただいて
( ,,゚Д゚) なに、悪いことしちまったからな
『9Cafe』でドアに挟まってから数日後、訪れるのは『スターリン』を飲んで倒れた夜以来となるBARのカウンター席で、私と館長と出会したギコさんはいきなり頭を下げ、奢らせて欲しいと言い出した。
私が倒れた後BARに来なかったので嫌われたのだと考え込んでいたらしい。
私も館長も、笑ってしまった。
( ,,゚Д゚) さあ、バンバン注文してくれ。こう見えても金あるんでな
そう言って得意げに翳した財布にはシベリア銀行で貰える可愛らしいシベギンちゃんストラップがぶら下がっていて、全く持って金があるようには見えない。
( ´ー`) いやあ、良かった。ようやくいつものギコさんに戻りましたね
( ^ω^) どういう事だお?
( ´ー`) ギコさん、あの日から毎晩落ち込んだ表情でここに来ては「今日も来ねえな〜、やっぱ怒ったかな〜」なんて言いながら、寂しそうにしてたんですよ
( *^ω^) おっ…
(*@∀@) ぷっ…あーっははは!そうですか!ギコさんシケた面になってたんですか!
( ;*゚Д゚) う、う、うるせーっ!作り話だそんなん!
( *^ω^) なんというツンデレ
(*@∀@) ははは…おっかしい
( ´ー`) あなたも変わりましたね、アサピーさん
(*@∀@) 私…ですか?
( ´ー`) ええ。あなたは随分と清々しく笑うようになりましたよ
( *^ω^) お、そういえば確かに
(,,*゚Д゚) うん、なんだか丸くなった気がするな
(*@∀@) そうですか…多分、新しい発見をしたからですよ
( *^ω^) 発見?
支援
(*@∀@) そうです。(自分の精神的な)幼さを解き放ち、丸裸の自分を白日の下へとさらけ出す事(赤裸々に綴る的な意味で)があんなに気持ちいいなんて…
( ^ω^)
( ,,゚Д゚)
( ´ー`)
__[警]
( ) (@A@)
( )Vノ )
| | | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
総投下量はわからんが、全部あわせても規定の300レスには触れないとオモ
36 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/12/17(土) 23:14:39.93 発信元:221.30.151.167
前スレのお前さんのレス数が100近くだったからまだ半分行ってないよ
まあその言い方ではそうなるわなwww
ワロタ
おまわりさんwwwww
***
―――どんな人が、私の事を読んでいるのだろう―――
***
ハハ ロ -ロ)ハ うー…さぶっ
私が、シベリアに越してきてもうすぐ早1年、生活はともかく寒さには慣れそうもない。
特に今日は恐ろしく冷え、わりと白かった肌は赤くなりおまけに痛いときたもんだ。
正直なめてましたシベリアン。
ハハ ロ -ロ)ハ (なんでアンタらは平気そうなの)
朝方、煉瓦敷きの『レーニン通り』には結構な人数が歩いているものの、皆あまり寒そうには見えない。
ハハ ロ -ロ)ハ (なに?みんなアル中なの?)
飲み屋がやたら多いのはこのためか。
ハハ ロ -ロ)ハ (でもあたし酒飲めないかんなー。あ、凄い美人ハケーン)
ξ゚听)ξ
すれ違った彼女は上質な赤いマフラーと綺麗な金髪の巻き髪が印象的だ。
ハハ ロ -ロ)ハ (くそう、あたしも金髪なのに…どうせ癖っ毛ならあんな感じになれば良いのになあ…)
悲しいかな、なんかみっともない感じの癖っ毛なのでショートが限界である。
ハハ ロ -ロ)ハ うひゃっ
なにやら風が出てきた、と思った矢先。
シベリア鉄道の駅がある方から、パトカーが2、3台走ってきた。
「こちらはシベリア警察です。現在シベリア連邦政府から大規模なブリザードの接近にともなった屋内退避命令が発令されています。ただちに自宅または最寄りの公共施設、店舗、避難所等に避難してください。繰り返します…」
ハハ ロ -ロ)ハ うそーん
どんだけだよシベリア。
マジなめてました自分。
パネェ、シベリアパネェ。
ハハ ロ -ロ)ハ (買い物は無理か。つーか最寄りの公共施設って…)あ、あそこがあったな
本好きの自分としては、どうせ施設に避難するなら暇したくない。
よって望みを託して図書館へ。
ただし、ブーン系の方だが。
ハハ ロ -ロ)ハ (やっべ、雪が降ってきた)
足早に向かう中でふと思う。
ハハ ロ -ロ)ハ (そういえば…ブーン系って読んだことないんだよね…趣味にあわなかったらどうしよ…)
「入り口はこちらになりまーす。避難する方はこちらへどうぞー」
正門から入って出入り口に着くと、職員らしき女性が誘導をしていた。
自分以外にもブーン系のほうの図書館に避難する人は大勢いるみたいで、ちょっと混雑ぎみだ。
ハハ ロ -ロ)ハ あ
ξ゚听)ξ 落ち着いてゆっくり入ってくださーい。当館は十分なスペースがあります…
入るときに再びすれ違った美人さんは、やっぱり凄く綺麗だ。
赤いマフラーが引き立て役だもの…胸は圧倒的に私の勝ちだけどね。
ハハ ロ -ロ)ハ ふいー暖かい
館内は確かにとても広く、暖房も暖かすぎない程度に聞いていて、正直うたたねしたら最高に気持ちいいだろうなと思った。
('A`) えー、皆さんこちらへどうぞー。読書スペースもありまーす。迷惑行為はひかえてくださーい。飲食は専用のスペース以外では禁止でーす
ハハ ロ -ロ)ハ (あ、こいつ絶対やる気ねえな)
いいな
根暗そうで気怠そうな印象の男性が、大きく丁寧なつくりの扉へと皆を誘導していた。
ハハ ロ -ロ)ハ (ククク…匂う…匂うぞ…本の匂いじゃあ)
期待に胸を膨らませながら中へ入ると。
ハハ;ロ -ロ)ハ って、えっ?
圧倒された。
扉の向こうに広がっていたのは、予想を遙かに上回る蔵書たち。
ハハ ロ -ロ)ハ (これなら…暇しそうにないかな)
思った通り、時間がたつのは早かった。
本を探す時間が、随分と短縮できたこともある。
ハハ ロ -ロ)ハ (目録超便利なんだけど。なにこれすごい)
どんな人(作成者は司書兼学芸員であることくらいしか記されていない)が作っているのかは知らないけれど、最新作まで含む全蔵書を網羅した蔵書目録のおかげだった。
ほんとに寒くなってきた
きめ細かい(神経質とも言えよう)分類がなされているため、ピンポイントで読みたい本を探せる。
そのうえ、とても分かり易く書かれた目録なので、探すのが億劫になることもなく。
ハハ ロ -ロ)ハ (ありがたいなあ…てか良く作れるなこんなの。普通なら絶対嫌になるって)
ハハ ロ -ロ)ハ おっ。次これにしよっと
新作一覧のコーナー、その片隅に置かれた本がなんとなく目に止まったのだ。
経験上、数多並ぶ中で、表紙もろくに見ていないけれどなぜだか気になる本というのは自分に合っていることが多い。
ハハ ロ -ロ)ハ どれ
適当な椅子に腰掛け、長机に本と肘を乗せて表紙を開いた。
ハハ ロ -ロ)ハ …(ふうん)
数頁読み進めて、正直惚れた。
主題は言ってしまえばありきたりな夫婦愛、だがおもしろい。
しえ
意識せずともイメージさせる情景描写、生き生きとした登場人物達、読み進めやすいリズミカルな文章などなど…全ての行が洗練され、作者の喜びすらも伝わってくる。
まだブーン系に慣れていない私でも、この作品はしっくりとくるのであった。
ハハ ロ -ロ)ハ (…ちょいまって、誰書いたんだろ?)
表紙に戻って確認すると、作者の名は個人名でもペンネームでもなく、肩書きだった。
ハハ ロ -ロ)ハ (ここの司書さん何者だよまじで…さすがに気になるなあ)
本に栞を挟み、キョロキョロとそれらしき人物を捜して見るも見あたらない。
('A`) はーいこっちだよー
彼だろうか?でも司書が子供をトイレに案内する?
( ;^ω^) すみません、当館はあくまでも図書館でありまして…
彼は確か館長だ、そもそもクレーム対処は司書がやるべきではないだろうし。
てか避難場所提供してもらってるのに文句言うとかどんだけだよ。
ξ゚听)ξ そこのあなた、すみませんがイヤホンから音が漏れていますので音量を減らしてください
ξ#゚听)ξ …は?俺の勝手?寝言ほざくなやクソガキが
…司書って、モップ片手に強面野郎の胸ぐら掴むのかしらん…。
uni.2ch.net
ハハ ロ -ロ)ハ (うーん…他の職員が見えないからなあ…おっ?)
(-@∀@) 失礼、通ります
ひょっとして彼かな?
( ^ω^) お、アサピー。お疲れさまだお
アサピーと呼ばれた、数冊の本を抱える彼。なんか連日引きこもって仕事してそうだな。
(-@∀@) ありましたよ、倉庫の一番奥に
( ^ω^) すまんお
(-@∀@) あちらの方にお渡しすれば良いんですね
え?なんかアサピーさんこっち来るんだけど。いやちょっと待て、なんかわかんないけど緊張してきた、なにこれ。
(-@∀@) 失礼、お待たせしました
ハハ;ロ -ロ)ハ ビクッ!
(-@∀@) こちらがお探しの本です。まず…
ああ…なんだ、向かいに座ってる人に本を渡しに来たんだ。
ハハ;ロ -ロ)ハ ドキドキ
それにしても、このアサピーさんて人…なんか凄く落ち着いてるなあ。聡明そうで重みがあるというか、線は細めなのに存在感がすごいや。
(-@∀@) …やあ、それは良かった。貸し出しの手順は…
ううむ、不思議と眼鏡ばかりに目がいってしまうけど、端整な顔立ちっぽいな。声も良い、低過ぎも高過ぎもせず、聞き取りやすい。発音もはっきりとしていて…そういえばアサピーさん、お向かいさんが片言だからか、ちょいちょいポーランド語で会話してる…
ハハ;ロ -ロ)ハ ドキドキ
なんだろ…すごく、落ち着かないや。
(-@∀@) ありがとうございます。それでは
ハハ;ロ -ロ)ハ あっ
無意識に、声をかけようとした。
('A`) おーいアサピーさん
(-@∀@) はい
数理論理学者はポーランド語必修
ハハ;ロ -ロ)ハ (あ、行っちゃった…)
こっそりと目で追うと、いつの間にやら入ってきていた軍人らしき人達と挨拶してる。
(-@∀@) ギコさん、あなたシベリア特殊部隊だったんですか!
( ,,゚Д゚) おうよ、もうとっくに予備役だがな
('A`) …お久しぶりですギコ大尉
( ,,゚Д゚) 久しぶりだなドクオ。元気か?
('A`) 勿論です大尉…しかし、なぜあなた方シベリア特殊部隊がここへ?
( ,,゚Д゚) 協同作戦さ。シベリア連邦政府からの通達により、気象観測所、自警団、連邦軍、特殊部隊、空軍、空母シベリア、さらには民間の警備、軍事会社にいたるまで今回のブリザード対処にあたっている
(-@∀@) そんなに大変な事態なのですか?
こうしてみるととんだ軍事国家だな
いい加減なやつだと思ってたのに
( ,,゚Д゚) いやいや、ちょいと大袈裟だがな。良い機会だ、もっと連携を密にとれるようにしておこうって意味合いが強い。シベリアのモットーだろ?積極的な交流ってやつはよ
( ,,^Д^) まっそういう訳で、ライフラインは心配しなくていいし、観測所によるともうじきブリザードは止むよ
( ^ω^) 本当に、ありがとうございますお
( ,*゚Д゚) てれるからよせやい
…どうやら、軍人さんと親しいみたい。まあシベリアは軍人さん多いからなあ。
ハハ ロ -ロ)ハ (ふうん、そっか)
彼が、この本を書いたのか…って。なんで、話が終わってすぐにまたこっちに来るの?
ハハ;ロ -ロ)ハ (ええ…もう心臓バックバクなんすけど)
(-@∀@) すみません
ハハ;ロ -ロ)ハ ひゃいっ
…死にたい。ていうか止めて。誰かロマンチック止めて、胸が苦しいから。
(-@∀@) 間違いならば申し訳ないのですが、先ほど何か御用でしたか?
ハハ;ロ -ロ)ハ は、はい…あの、その
どうしよう、無意識に声をかけようとしました、なんて言えない。
ハハ;ロ -ロ)ハ (うう…真っ直ぐ見つめてくるなあ、この人…あ、そうだ)
ハハ;ロ -ロ)ハ あ、あのですね
(-@∀@) はい
ハハ;ロ -ロ)ハ この…本を書いた人と、お話が…
(-@∀@) …
ハハ;ロ -ロ)ハ できれば、な…と…すみません…なんでもありません…
(-@∀@) かまいませんよ
ハハ;ロ -ロ)ハ へっ
斯くして。
2人でずらりと並ぶ本棚の奥、窓際にひっそりと設けられた小さな読書スペースに移動した。
まさかのロマンス
ごめん、アサピーにチーズバーガーぶつけたいw
(-@∀@) とハハ ロ -ロ)ハ っていい組み合わせだよな
(-@∀@) どうぞ、こちらにお掛け下さい
ハハ;ロ -ロ)ハ どうも
お礼もろくに言えないほどにカッチカチやぞ自分。
(-@∀@) よっこいしょっ
あ、今のその、椅子に座るときの爺臭さなんか隙があって良いね…って、思考回路がショート寸前な件。ほんと、どうしちゃったんだろう。
ハハ;ロ -ロ)ハ あの、ワタクシ、ハローと言います
(-@∀@) アサピーです。よろしく
ハハ;ロ -ロ)ハ …
(-@∀@) …
ハハ;ロ -ロ)ハ …あ
何から話せばを考えていたから、アサピーさんが持っていた本に気が付かなかった。よし、これだ。
ハハ;ロ -ロ)ハ アサピーさん、そちらの本は?
(-@∀@) これですか?
彼は、机に置いた本にそっと手を添える。
全体に灰色でひたすら地味な装丁、しかも電話帳に負けない分厚さ。初見ならまず、手に取ろうとは思わないだろう。
(-@∀@) さっき、倉庫の最奥部で見つけたんです
ハハ;ロ -ロ)ハ どんな本なのですか?
(-@∀@) さあ?知りません。なにせ、私はまだ頁を開いてませんから
ハハ;ロ -ロ)ハ そうなんですか…でも蔵書なんですよね、あなたなら…
アサピーさんはさっきから凄く愛おしげに、灰色の本を撫でまくっている。
(-@∀@) …実はこの本、図書館の記録のどこにも記載されていないんです。分類番号はおろか、蔵書であることの証明すらない。まさに幻の本、というわけです
ハハ;ロ -ロ)ハ そんな怪しげな本を、どうしてそんなに大事そうにしているんですか?
(-@∀@) …まあ、なんですか
(*@∀@) とても…楽しめそうなんですよ、この本は
ハハ*ロ -ロ)ハ
言って、彼は不適な笑顔を見せる。けれどもそれは子供っぽさが微かに覗く、可愛らしい笑顔だった。
(核心)
支援
***
原作
『(-@A@)司書アサピーのようです』
『( ^ω^)司書ブーンの憂鬱だそうです』
『( ^ω^)感想祭が近いようです』
伊藤計劃 『虐殺器官』
入間人間 『バカが全裸でやってくる』
その他、司書アサピーや図書館を形作るレスの数々とシベリアを形作るスレの数々
出演協力
『川 ゚ -゚)9Cafe』の皆様より 川 ゚ -゚) ___|ω・`) ( OWO) 从 ゚∀从 (-_-) ノパ听)
***
(-@∀@)とある眼鏡の蔵書目録のようです・SF(すこしふしぎ)版
終
***
乙です!!
乙!!
ニクイ終わり方だなあ
終了です
長すぎて本当に申し訳ありません
ありがとうございました
72 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/12/18(日) 00:12:25.44 発信元:180.31.187.24
乙でした!
乙!
俺も名作書いて美女ゲットするか
___|ω・`)お疲れ様です!
乙!
78 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/12/18(日) 01:31:48.41 発信元:49.98.13.189
乙ですー
79 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/12/18(日) 03:39:42.33 発信元:126.159.120.1
乙!
書き溜めは肩がこる……
ストレッチは必須だな!
83 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/12/19(月) 03:32:25.05 発信元:210.153.84.133
アサビーは精神病のイメージが強かったけど
この作品でちょっと見方が変わった
84 :
83:2011/12/19(月) 03:35:50.49 発信元:210.153.84.134
アサビー×
アサピー○
間違えました
ワサビー
カラシー
WANABEEEEEEEEEE
一味違うのね!
あ、あれが読みたい。でもどこにあるのか、タイトルも分からない、忍法帖もない
そんな時にはシベリア図書館だね(・∀・)!
・主人公がいろんな所を旅して、たどり着いた先の人と交流
・しぃ?がロボット?で、作った人間はすでに死んでいる
・しぃ?ももうすぐ機能停止
当時涙しながら読んだ作品だったのでもう一度読みたい
ブーン系司書さんお願いします
俺のブーン力じゃまだ判別できねぇ!
それは短編ですか?長編ですか?
91 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/12/19(月) 22:58:41.05 発信元:180.10.155.205
>>91これだ!ありがとう!
投下が待ち遠しくてたまらなかったんだよな〜
>>90も探してくれてありがとな!
VIP落ちたんかな(´・ω・`)
復活したみたいやで
いてくる!(`・ω・´)
外寒すぎワロス
そんな時こそヲッカだぜ
ヲッカ飲んでたらあったかくなったのに手が震える
飲み過ぎてアル中の道へ
節子それアルコール中毒や!
酒は美味いから仕方ねえ! ヲッカは二日酔いも楽だしね
ただ度数が高いから執筆が捗らねえ!
お前ら酒臭過ぎwww
( ^ω^)は眠るようですのまとめを探しています
まとめをご存知の方いらっしゃいますか?
>>104 わざわざ探してくださってありがとうございます
でもその作品じゃないみたいです
まあ、こんだけ色々な話がありゃあ、被りもするわな
>>106 ありがとうございます!!!
探していたのはそれです!
関係ないがドクオタイトルの生死系人生系はよくごっちゃになる
アルファベット完結(予定)のお知らせ
924: ◆azwd/t2EpE
11/12/23(金) 03:34:51 ID:qT0iFXBU0
ご報告
……の前にお詫びとお礼
第118話の投下からおよそ一年半、
長く期間が空いており、お待ちいただいている方には本当に申し訳ない気持ちで一杯です
また、納得いくものを仕上げたいという自分の思いを汲んでくださり、
優しい言葉をかけてくださった方々、
長期間、投下がないにも関わらず待ってくださっていた方々、
本当にありがとうございました
第119話と第120話を書き終えました
まだ推敲が残っており、文量もいつもより多いため、
すぐさま投下することはできないのですが、
それほど遠くないうちに、と思っています
ここまでアルファを読んでくださり、続きを待ってくださっている方々、
あともう少し待っていただると嬉しいです
最後の詰めに全力を注いで、悔いのないよう仕上げたいと思います
ブーン芸掲示板より
推敲が終わって投下時間が確保されるのが
来年の盆だと予想する
ついにキター!!
投下は来年の盆かな
115 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/12/23(金) 13:34:21.28 発信元:126.226.249.121
死霊の盆踊り
死霊の盆踊り part2
学園都市きてるぞー
人体実験もきてるぞー
俺もいるぞー
ああ!
それってハネクリボー?
伝説って?
新人ですまん。
文丸の対談企画見て、聞いてみたいなーって思ったんだが、ラジオって基本的にどこでしてるんだ?
文丸が主催してるようなのは大抵文丸トップに乗る
今日はいくつ投下がくるかな
127 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/12/24(土) 10:43:03.31 発信元:126.226.249.121
楽しみだぬ
悲しい
今日の司会者は誰?何時にパーティーが始まるの?
いやあああああああああああああおあああああああああああああああめあああああああああああああああぬああああああああああゆああああああああああああ
作品を読んで落ち着くんだ!
すげえいいな。乙
メリークリスマス!
メリークリスマスハラショー!
o 。 __o
。 ○ o ○ / ィ O
o /ニ欧ニ)⌒ヽ
○ 。 o (・ω・´)__ )。・゚・⌒)
。 o ゚ /○ ○ )/|━ヽニニフ)カニチャーハン作るよ!
o ∠_∠_∠_//
o O |/ / |/ o
。 / ̄ ̄/ ̄ ̄ o
oyy_ノ)yy_ノ) 。
ミ*゚Д゚ミ人(・x・*) つ o
。∪∪"~ ∪∪"~´ 。 。
。 _ _ 。_ _ o
_|ロロ|/ \|ロロ|/ \
>>134 これは乙! まじで乙!
サイズ変更が凄く難航するんで
ちょいと時間掛かりそうですが、ぜひトップに表示させていただきます!
デザインむずかしすぎワロエナイwwwww
うわああああレベル30行ってたのにクッキー削除したら1になってたああああ
やっちまったああああああ
マジでご愁傷様だぜ・・・・・
それはキツいな・・・
靖国で会おう…
シベリアは制限受けなくて助かったぜ……
安易なクッキー削除はやめといたほうがいいね
乙やん
乙やんけ
なんかシベリアで地震が発生したそうですな
M6,6の結構でかい・・・
149 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/12/28(水) 19:28:25.23 発信元:118.110.153.91
総合スレ落ちてますがな
あー誰かたててくれないかな〜(チラ
10レベルあればなー
俺に10レベルあればなー
お!立った
やっぱクーは貫禄が違うな
川 ゚-゚ ) かんろクーあるね
なんかニー速にいたなそんなキャラ
川 ゚-゚ ) ←ミサワのイメージが強すぎて他が想像できない
とか言ってたら落ちたし
純子懐かしいな
速。がなくなったからまとめは残ってないか。
>>158 mesimarjaがいくつかまとめてるはず
よもやこのタイミングであれを思い出すとは思わなんだ
初期の5レス品評会に出没した時はビビったよ
懐かしいなw
162 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2011/12/29(木) 00:42:44.10 発信元:219.107.124.112
君に空を贈るようですの続きがみたい・・
いくらさがしても途中までしかない
まとめられてる分しかない
未完作品だ
未完はつらいよな
パラパラ草は作者が逮捕されてしまったんか・・?
今さらながら祭りやってることに気付いた
雪の花が面白かった
音楽世界、今なら許してやるからさっさと帰って来い
音楽世界はヴァニラが書かないというか書けないって言ってたからな
俺も好きだったから残念だ
逃亡が怖いんで完結間際くらいに一気読みする派なんだが
現行の話題について来れないし何より追っかけの楽しみが無え
今夜紅白用に投下しようとして推敲してたら、急に関係先との接待になってしまった
後夜祭として投下するかな・・・・ちょっと改変して
後夜祭やるなら俺も頑張るお
アヘ顔面白すぎワラタ
大晦日!
明けましておめでどおおおおおおおおおおおお!
あけおめことよろおおおおお!
およろ
177 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/01(日) 00:18:39.63 発信元:123.108.237.4
おめ
178 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/01(日) 00:35:25.90 発信元:126.222.238.93
ことよろ
あけおめえええええ!
新年あけおめ!!
もちうまうま
去年の十分絵祭の司会者らしき人を創作板で見付けて何かびっくりした、そんな正月
おまえらあけおめ
懐かしの絵師見つけると興奮するよな
スランプを打破したいので誰か爽やかなお題を2,3くだされ
185 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/03(火) 15:47:36.83 発信元:1.78.28.113
ブーン系小説シベリア図書館まとめWiki、top絵みれないの俺だけ?携帯だからかな
190 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/04(水) 01:28:55.74 発信元:126.194.34.54
スマホでも見れん
pcからはおk
>>190 スマホならPC表示にすれば見れる
ガラケーでもファイルシークから見れば多分見れる
容量の問題?
vipが不安定すぐる
SSDにしたってのにな
移転移転で結局鯖落ちすかVIPさん
新年になってからブーン系静かや
みんなクマさんなんだよ
ホットハチミツレモン抱えながら冬眠してるんだよ
( ^ω^)ほのぼのお…と思ったらまた荒れてる
春に期待する
うおお
ボツネタが増える増える
なんかバトルものの現行でもかくか
202 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/07(土) 15:51:53.34 発信元:126.212.164.36
書け
書くんだ
ひたすらバトルに特化した話のネタならあるんだが、
いかんせん戦闘描写が書けんかった
204 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/07(土) 18:52:10.62 発信元:119.10.187.107
>>203 あるある
何でもいいから参考にする小説でもラノベでもあると
書きやすいよ
ギャングスターの戦闘描写が好きどす
精神病復活フラグか
実際バトルものは飽和している気がする
それでも割と読みたいと思ってる人もいるんだよな
人によって描写の仕方が違ったり
戦車だったり銃だったり能力だったり魔法だったり
一口にバトルと言っても色々あるから飽きるってそうそう無い
バトルに飽きるって感覚がよくわからんな
あらチーとか学園都市みたいな厨臭い魔法系バトルが飽きるーならわかるけど
バトルそのものに飽きたら読めるものほとんど無くなるんじゃね
そもそもバトルっていうジャンルがある訳じゃないし
あくまでバトルは物語を演出する為のアクセントで
バトルそのものが軸になる訳ではない
211 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/08(日) 23:23:00.92 発信元:221.30.151.167
バトルがアクセントになっている作品、ではないバトル有りの作品をバトルものと言うのだ
つまりバトルが主軸の作品、あらチーなんかはバトルものと言って差し支えないと思う
RPGとアクションゲーの違いみたいなもんかね
>>212 だからそれは能力系とか魔法系バトルと区別されるべき
能力系に限らずスポーツも格闘技も喧嘩もボードゲームも戦争も全部バトルそのものが主軸だよ
バトル無しでは物語が成立しないからね
だから叩くにしても〜系バトルとして叩くべきで、バトルそのものを叩くのは上記の全否定になる
>能力系に限らずスポーツも格闘技も喧嘩もボードゲームも戦争も全部バトルそのものが主軸だよ
いや上で言ってるバトルというのは、
そういう「勝負」として扱われるバトルではなく、主に「戦闘」として扱われるものの事だと思う
格闘や能力を用いて戦う少年誌的なバトルの事を指して「バトルもの」と言っているんじゃないかな
というかこの流れで叩いてる人いなくね?
>>215 いや最近バトルが飽和飽和言われてて、いかにもバトル書くなといわれてるみたいで
叩きと思ってしまう気持ちを察してくれ
だからそれは
>>214でも言ったとおり、少年誌的なバトルが飽和ですよと具体的に言ってほしい
単にバトルが飽和なんていわれたら何も書けなくなる
ただでさえブーン系は作者少ないからあんまりジャンルは偏って欲しくないんだ
まああらちーみたいなバトルが飽和してるとは俺はまったく思わないけどな
俺もバトルものは飽和していないと思う
ジャンルはけっこうどれもバランスよく存在しているんじゃないかな
常に不足している恋愛ものは若草荘が来なくなって消滅気味だけども
なんでもかんでもバトルにするジャンプが未だに週刊少年誌ナンバーワンなんだから
バトルが飽きられることはないと言える
バトル飽和なんて言われてたのは少し前じゃないかな
別に今はそんな事ないし言ってるのは同じ人間じゃない
というかバトルは求められてるからガンガン書いてくれ
飽和してると感じてる人がバトルに飽きただけな気がする
それだと思う
ネットは持論を世論みたいに語る人多いし
バトル飽和話は定期的に出る
今より07年後半や08年辺りはすごく多かったし
この話の時は、大体能力バトルを引き合いに出されることが多いな
バトル物と戦争物の境目がいまだに分からん
規模の違いじゃないかな
もしくは戦闘理由
バトルは個人、戦争は大多数と大多数の戦い、ここが一番の違いだけど
戦争ものって要はバトルものの一ジャンルでもあると思う
だがバトルしかないと話が前に進まんよな。
バトル小説ならストーリーはオマケなんだろうか、小説なんだけどさ。
227 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/10(火) 02:18:42.62 発信元:124.146.175.173
俺は飽和状態の中であえてバトルで現行始めた
飽和状態だからこそ、他と違う点をアピール出来たら目立つかなって
素晴らしい心意気だと思います
大体ファンタジー好きなやつがファンタジー嫌いだからファンタジーもういらない、とはならん
飽和状態に大した意味は無いと思う
不足しているジャンルだろうがつまらなかったら読まれない訳だし
×ファンタジー嫌いだから
○ファンタジー多いから
例のシャフト騒動から広がってvipもああなったの?よくわかんねえな
前々からアフィやアンケスレへの反発はあったけどな
ただ最近は乱立が酷かった
2006年くらいにvipがアフィ禁止になって、その後結構ニュー速に流れた
なにが起きてるか分かってない奴は来い俺が詳しく説明してやる
1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/01/10(火) 05:15:20.97 ID:pDS9BceP0
長くなるけどそこは仕方ないぜ?
元々2chでは自分たちの書き込みを(著作権がないとはいえ)勝手に転載して金儲けをするアフィブログを嫌う下地があった
2012年年明け早々アニメ制作会社シャフトの公式サイトの通販商品になぜか
アフィブログやらおん用のアフィリエイトが仕込まれていることが発覚。
やらおんがシャフトのアニメを絶賛する記事を乗せていたことからステルスマーケティング(ステマ)だと祭りになる。
↓
シャフトは公式でコピペしてそのまま貼り付けてしまったミスだったと釈明。
しかし、やらおんでは問題となった商品は一度も扱われていなかったとが発覚。
コピペしようがないと火に油を注ぐ結果に。
↓
シャフトやらおんスレがパート化。しかしなぜかスレが削除されるなど
2chの運営も一枚かんでいるのではないかと疑惑が募りだす。
↓
このあたりでステマ連呼厨が発生。のちの経過からおそらく工作員が
ν速民にステマを飽きさせるためにやったことであると予想される。
↓
ν速民を飽きさせることが目的だったはずが予想以上に
ステマ連呼が広がってしまいν速のどのスレでも
「ステマ」「効いてる効いてる」「よほど都合が悪いようだな」などと書き込まれるようになる。
6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/01/10(火) 05:18:28.39 ID:pDS9BceP0
アフィを踏ませるように誘導することをamazonが禁止していることを逆手にとり、
名前欄やレス内に「広告をクリックしてください」という内容の文章を仕込むという画期的なアフィ殺しが生み出される。
これによりアフィブロガーは転載する際いちいち書き込み内容を一つ一つ編集しなければいけない事態となった。
↓
ν速を巡回先から外すものや編集するのがめんどくさいと言いだすアフィブロガーが多数出現。
ν速ではまともな書き込みが激減。また名前欄が「アフィ駆け出し」、「ステマニア」などに変更され
アフィブロガーにとってますます面倒な事態に。
↓
運用家族=忍者とアフィブログvipper速報がつながっていたことが発覚。さらに祭りに。
↓
アフィがいやなら嫌儲板へ行けと連呼する工作員が現れ出す。
それを受けてν速民がマジで嫌儲へ大移民してしまう。
ν速のスレには以前にもましてステマアフィクリックお願いコピペが貼られ
まともな書き込みがほぼ消滅し、スレ立て数は以前の1/3ほどに落ち込む。
が、なぜか板がまともに機能していないにもかかわらず、スレは普通に立てられ続けると言う謎現象が現在も続いている。
↓
ν速をあきらめたアフィブロガー達がVIPを中心に活動を開始。
これを快く思わないvipperがVIPもν速のように名前欄を変えるように活動を開始する。
18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/01/10(火) 05:22:34.29 ID:pDS9BceP0
1月9日、大手アフィブログハムスター速報の記事を完全にパクった
アフィ無しサイトハムスタ一(いち)速報つくったったwwwwwwwwwスレが立つ。
日ごろから問題の多いハム速を恨んでいたvipper達により祭りになる。
この時集まったvipperがのちの移民祭りにそのまま移行している。
↓
名前欄を変えられるのはまずいとVIPでもアフィがいやなら嫌儲板へ行けと連呼する工作員が出現。
vipperもν速に習いマジで移民することになってしまう。さすがにν速民と同じ場所へ行くわけにもいかないので、
転載禁止(正確には違うが)の天国板が移民先に選ばれる。
↓
1月10日0時天国移民祭り発生。同時にVIP焦土化作戦と称しVIPに焼け野原スレが乱立される。
数回に分けて乱立が行われるも水遁を食らうものが続出し勢いが落ちる。
↓
危機感を募らせたアフィブロガーがFOXに嫌儲を転載可能にしてくれと
必死のお願いをするも「頭おかしいんじゃない?」「いやどす」と一蹴。
嫌儲ではν速民お得意の手のひら返しでFOX絶賛レスが多数発生する。←今ここ
大体こんな流れ
リアルタイムで参加したわけじゃないとこもちょくちょくあるから
微妙に間違ってるとこもあるかも知れんが
20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/01/10(火) 05:24:18.53 ID:ibU0ACgp0
焦土作戦の詳細教えて
22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/01/10(火) 05:24:42.27 ID:ksqJpU0n0
やらおんってのが既に分からんわ
よって俺には無関係だな
23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/01/10(火) 05:24:46.68 ID:1oxYNt9UO
通販商品にアフィリエイトが仕込まれているってどういうことよ
24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/01/10(火) 05:25:39.90 ID:BKjxJE7wO
アフィてなんだよ
36 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/01/10(火) 05:31:39.29 ID:pDS9BceP0
>>20 みんなで天国板に移民した上でクソスレ乱立させてVIPを機能しなくしようぜって作戦
>>22 2chのまとめブログ
>>24 そのリンクを踏んで飛んできた人の数に応じてお金上げますよって仕組み
>>23 シャフトからamazonへ移動するリンクにやらおんのアフィが入ってたってこと
>>233-236 「なにが起きてるか分かってない奴は来い俺が詳しく説明してやる」ってスレからの転載
正直俺もよく分かってないから、このコピペの内容が間違ってるなら誰か訂正頼む
238 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/10(火) 10:26:05.25 発信元:1.72.2.54
シベリアにまで持ち込むなks
詳しい説明トンクス
アフィと無縁なのに転載でとばっちり食らいそうなのが泣ける
結局投下場所としてのVIPはどうなるのか?
天国に投下は出来ないわけだから、シベリアと創作板が中心になるのかね
変に意識しないで何事もなく普通にVIPで投下すればいいよ
アフィの件にはまったく関わりないしやましいことがないから堂々とすればいい
総合はどうすんだ
NG入れてれば普通に見れる
投下ができれば大丈夫だよな
しかしべろべろばーさんかっこよすぎるでぇ
あれ、そういえばシベリアって忍法帳の制限ないんだよね
ここで書き込みまくってもレベルが上がらないのか……?
( ^ω^)テストだお
(´・ω・`)テストだよ
248 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/11(水) 11:41:12.12 発信元:202.229.176.157
>>245 忍法帳使った書き込みも有効みたい
使わなくても書き込みできるけど
ありがとんくす! それはよかった
むしろ使うと忍法帳の制限かかるから、使わない方がいいんだよな
レベル高いとわからないが
したらばが落ちてるとか言ってた
252 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/11(水) 23:13:23.69 発信元:126.212.53.62
復活
総合スレのイラストまとめって今存在しないんじゃろか・・
ないねえ
歴史合作2とかやらないかなあ
合作じゃなくてもブーン系小説史読みたいよね
かなり波乱万丈だったしな
歴史といやあ、「ようです」の発祥ってなんなんだろう。
そりゃあ、ブーン系の最初期作品、いじめられているようですから来てるんじゃないか
定着していった流れそのものは知らない
検索しやすいようにじゃないの?
昔はようですついてない作品が多かったし
総合の案内所って今きてるブーン系、落ちたスレを案内する目的だったと思ってるんだけど
やっぱりいじめから来ているのかな
みんながそれに倣った理由って
検索するのに便利だしね
や
ん
す
やっぱりい
そ
の
来
た
し
しね
な
み
る
vipの名前欄が変わるのか
>>261 いじめというか読み物スレのスレタイに〜ようですがつくことが多かったからそれに倣ったんじゃないかな
いまじゃすっかりブーン系かやる夫でしか見ないけど
今年は花見祭りとかやるのかな?
春は祭りのイメージないな
自発的なエイプリルフールのやつぐらいか
一番生活の変わることのある時期で忙しいのかな
それもそうか
逆に一番イベントしやすいのはお盆かな?
あ、GWも春と考えれば、春もそこそこあるか
だな。毎年暇だし
暇だし
お、俺は暇じゃねーし!
ところで以前ここで連載してた、原作があるようです、避難所のスレに少し投下しました
そんだけ
おお、乙
アルファ北ああああああ!!!
アルファおわたぁ・・・
偉大な作品だった
いやあ、よかった
>>276 乙です、保管庫にまとめときます
283 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/18(水) 01:01:07.49 発信元:118.159.131.36
>ジャンル:戦記、人間模様
人間模様ってなんぞ
ごめん、ジャンルじゃないな
アルファ最初から読み直したいけど時間かかるなあ…
群雄割拠のブーン系戦国時代の幕開けだな
287 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/18(水) 12:31:32.77 発信元:1.78.26.238
もしかしてもう此処で投下したらダメな流れ?
んなこたーない
カモン
来ないな
確認かな?
292 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/18(水) 17:10:09.34 発信元:111.233.170.86
>>287です
|ω・`)
|ω・`)スイマセン、有給休暇取り消し喰らったので投下は夜中になりそうです…
どんまい
待つぜ
294 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/18(水) 17:59:46.96 発信元:126.236.78.12
俺と同じく社畜乙
どんまい
期待
とうかするまで待とうか
審議中
>>287です
遅くなりもうした
投下します
|ω・`)ギリギリ2カ月たってないからセフセフだよね…
爪'ー`)y‐コ人タクシーのようですζ(゚ー゚*ζ
※このネタは創作板のネタ捨て場からのリサイクル品となります
※過度の期待はご遠慮ください
※用法、用量をよく守り爪'ー`)y‐をご利用ください
※(゚、゚トソンたん結婚してください
ζ(゚ー゚*ζ「と、中に入ろうと意気込んだのはいいものの」
ζ(゚ー゚*ζ「何かここ、修羅場の香りがする…」
爪'ー‘)y-「感が鋭いですね」
ζ(゚ー゚*ζ「やっぱり人の魂を秤にかけてるだけあるんだなあ」
爪'ー‘)y-「ああ、いや…何というか、まあ」
ζ(゚ー゚*ζ「歯切れ悪いわね」
爪'ー‘)y-「入ればわかります。さあ、ここから先は貴女独りでどうぞ」
ζ(゚ー゚*ζ「はぁい、んじゃいってきまっす」
キイイイイ…バタン…
爪'ー‘)y-「はてさて、どのような判決が下るのでしょうか…」
ζ(゚ー゚*ζ(何かここ、置物の趣味も悪い…)
ζ(゚ー゚*ζ(お?あの扉の先でいいのかな?)
『誰だ!アレをあんなとこに掲げた奴は!!』
『いやだってホラ、かっこよくね?』
『それとあの廊下にあるタヌキの置物!!あれは何だ!』
『目が光るタヌキの置物なんて気味悪いわ!!弟者!テメエもグルか!?』
『俺は出張から戻ってきたらいつの間にかやられてたから部外者だ』
『あっずりい!じゃあ俺も出張でした!』
『…………』
『…黄泉返ししてやる、そこに直れ』
『ッアーーーーーやめてえええ』
ζ(゚ー゚*;ζ(入りづらっ)
ζ(゚ー゚*ζ(でもこんなとこでうろうろするのも何だし…、ふぅ…)
コンコンζ(゚ー゚*ζ「しつれいしまーす」
302 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/18(水) 21:55:33.21 発信元:221.30.151.167
おおおお支援
ウルサイシネ!从#゚∀从つ※※※;゜_ゝ゜)ヤバイヤバイヤバイ!!!アソコハヤバイッテ!!!
コンコン『しつれいしまーす』
从#゚∀从「チッ、お前のお仕置きは後だ」
从 ゚∀从「どーぞー」
( ´_ゝ`)「ふう、危なかった…」
(´<_` )「流石だな兄者、ギリギリの回避だったぞ」
( ´_ゝ`)b
从#゚∀从イラッ
ζ(゚ー゚*ζ「すいません、タクシーのおじさんに此処に送られてきたんですが…」
从 ゚∀从「あ?連絡受けてねえし、書類もきてねえぞ?」
( ´_ゝ`)「あぁついさっきあなたが投げつけた書類がそれだよ」
从 ゚∀从「テメェは後でキッチリ型に嵌めてやる」
从 ゚∀从「片岡デレ、17歳。ここに来た理由は…あぁ、ガキ助けて轢かれたんか。」
(´<_` )「それはそれは…何とも美しい自己犠牲ですな」
ζ(゚ー゚#ζ(むっ…)
ζ(゚д゚#ζ「その言い方はないんじゃないですか?だって目の前でちっちゃい子が轢かれそうになってたんですよ!?」
从 ゚∀从「喚かないでくれないか、仮にもここは裁判所なんだ」
ζ(゚、゚*ζ「すいません…」
( ´_ゝ`)「それで?その子供は助かったのか?」
ζ(゚ー゚*ζ「私が覚えてる限りでは誰かに抱えられたハズなので助かってると思います」
( ´_ゝ`)「フーン」
从 ゚∀从「おまえら勝手に話を進めるな。さて…デレ、でいいかな?いちいちフルネームで呼ぶのがめんどくさい」
ζ(゚ー゚*ζ「構いませんよ」
从 ゚∀从「それではデレ、これより裁判を行うが異論はないか?」
ζ(゚ー゚*ζ「えーと…運転手さんが言ってたんですけど、聞いてからでも戻れるんですよね?」
从 ゚∀从「ああ、その人間の寿命でない限りはな。」
ζ(゚ー゚*ζ「え?でも運転手さんは運命の輪から外れてなければ戻れるって…」
从 ゚∀从「ああ、大概のやつはな。でも、たまに予定外の死の内容が強すぎて戻れない奴も出てくるんだ」
从 ゚∀从「心配しなくてもあんたの場合は間違いなく戻れるよ」
(´<_` )(……かどうかは知らんがな)
( ´_ゝ`)「何か言ったか?弟者」
(´<_` )「ん何でもないよ」
从 ゚∀从「どうする?このまま裁判を行わずに戻ることも可能だが…」
ζ(゚ー゚*ζ「せっかくなので聞いていきます」
从 ゚∀从「そうか、あいわかった。それではこれより長岡デレの輪廻裁判を行う!全員席に!!」
ζ(゚ー゚*ζ(おお、何かピリっとした空気になった…)
从 ゚∀从「それでは兄者、弟者。誓いの言葉を」
( ´_ゝ`)『我々は互いに言動を吟味し、間違いがあれば互いに正し、それぞれ自己の感情に囚われることなく裁くことを誓います』(´<_` )
从 ゚∀从「よし、まあ建前はこんなもんだろ…あぁデレ、楽にしてていいからな」
ζ(゚、゚*ζ(この状況で楽にって言われてもなあ…)
从 ゚∀从「質疑を始める前に言っておく、この裁判は現世のものと違い全員…っつってもこの4人だがな、居る前で審議・判決まで行う。」
从 ゚∀从「つまり我々が一度奥に引っ込んで審議することはないということだ」
ζ(゚ー゚*ζ「わかりました」
从 ゚∀从「よし、それでは開始する。」
从 ゚∀从「それでは…弟者から質疑を始めろ」
(´<_` )「…私に質疑の時間は必要ありません。次へどうぞ」
( ´_ゝ`)「どういうことだ?」
(´<_` )「私の中では有罪が決まっているからだよ」
ζ(゚ー゚*ζ(………)
ζ(゚д゚*;ζ(えっ!なにそれ!!)
从 ゚∀从(おー見事に固まったwww)
なんだと
久しぶり支援
第二話『ζ(゚ー゚*ζ清き一票、有罪へ』
続く
ここで続くのか 気になるな乙
すいません
ちょっと尻穴切れ痔トンボみたいになりましたがまた職場へ行ってくるので一旦続きとさせていただきます
丑三つ時に帰宅ということになれば明日の朝に投下することになるかと思います
|ω;`)タイムカード押したのに…
一旦乙
気になる
仕事がんがれ
むしゃむしゃきてるうううう
完結や復活多いな昨今は
マジか
投下乙乙
なんかのキャラもロンドンも正座して待っとるでー
すまん去年の夏以来久々にブーン系覗いてるんだが投下場所って相変わらずしたらばが中心なのか?
それとも荒らしいなくなってVIPで投下できる環境になってる?そうだと良いなあ
荒らしがいてもいなくてもVIPに投下できるのは変わってない
したらばメインではあるvipは平常運行
一昨日セイントジョーンズの誕生日だったね
どんなキャラか忘れたけど
うわぁ〜〜〜〜
うわあ〜〜〜
うわぁ〜〜〜
聖闘士ジョーンズ
v
ミ(’e’)彡 うわあ〜〜〜
聖闘士ってセイントかwwwww
あと2週間くらいで2月4日です
そろそろ2周年っすなあ
2周年といえばブーン系が確立したのが2006年とすると、
もう6年も経ってるんだなあ。
読者作者も初期の頃と大きく変わってるんだろうなあ。
アルファ読み出したのが高校生だったのに今社会人になってワロス
生まれてブーン系読み始めたばかりだったのが、もうすぐ小学校入学ですよ
もしやと思って調べたが流石に芦田愛菜ちゃんのがブーン系より一年先輩だった
おまえら愛菜ちゃんにはちゃんと敬語使えよ
愛菜ちゃんさん主演のMother最高でした
愛菜ちゃんさんにはいつもお世話になってます
ふぅ……
犯罪予備軍がおる
初めて読んだドクオ海が五年以上前の作品とかビックリした
ドクオ海って想像すると嫌だな
ザザーン ザッパーン ザザーン
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
東映のロゴシーンで弾けるドクオ想像してワラタ
海岸に打ち寄せる大量のドクオ
ドクオの大量発生
340 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/23(月) 01:50:40.14 発信元:124.146.174.43
5年後のブーン系はどうなってんだろう
細々とは続いてるんじゃね
昔みたいな盛り上がりはもうないだろうけど
細く長くが良い
十年二十年たっても支援、投下できたら良いなあと思う今日この頃
続ける人がいるかぎり、いつまでも残るだろうね
新作が出る限り俺は読み続けるぜ
あと半年以内に新作投下するんだ……
もう服脱いで待ってる
最近ハイン絵多いね
いいと思います
ワイルドで格好良いな
すげー
息の合ったいい創作だ!
あとはこれにブーン系SSつける人と感想かく人とまとめる人がいれば完璧
プチラノベ合作かw
何か最近面白いブーン系あったか?
ギターオリエンテッドライフ
独男のグルメ
ギター面白かったな
淡々としていた分あっさり終わった感じだったけど、現実に絡めてあるからそれほど薄く感じなくて
ロックスターの成り上がり物は大好物だ
創作板でロンドンより愛をこめて、が投下されてましたお
361 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/29(日) 14:06:28.07 発信元:221.30.151.167
>>360 告知ありがとうございます。
見事期間を過ぎましたので、向こうでのんびりやらせて頂きます。
今後共ご愛顧の程を・・・・
さておき、
図書館2周年近く記念、ということで、連作(連載ではない)を投下します。
小話集です
362 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです:2012/01/29(日) 14:07:21.66 発信元:221.30.151.167
シベリアにブーン系専門の図書館が設立されて早2年になろうとしている。
( ^ω^)
館長のブーンは大好きなクッソスレ集を読み終えると、手を膝の上に組み、窓の外を眺めた。
雪は吹雪くでもなく、しんしんと降っている。
清冽そのものの雪景色とは対照的に、ブーンの脳内にはまだクッソスレの残り香が強く立ち込めている。
この奇妙な静寂の中で、柄にもなくブーンは考えだす、
ブーン系とは?ひいては物語とは、本とは?
( ^ω^)(このウンコの香りは僕の中での実在だお・・・)
( ^ω^)(当然、作者にとっても実在だお・・・)
( ^ω^)(実在の共有こそが、物語の意義なのかお?)
( ^ω^)(わからんお)
363 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです:2012/01/29(日) 14:08:44.27 発信元:221.30.151.167
ブーンはおもむろに立ち上がった。
給湯室に行ってお湯を一杯飲もうと思ったのだが、椅子に手を置いたまま再び考えだした。
( ^ω^)(いや、むしろ共有されなければ実在ではないのかお?)
( ^ω^)(人間相互の中で共有される認識が、実在なのかお?)
ブーンは歩きながら考える。
( ^ω^)(例えば赤ん坊は、自分の存在を認めてもらいたくて一生懸命なくお)
( ^ω^)(そうやって、自分が無力で、他者の保護を必要としていることを示すんだお)
( ^ω^)(そう考えると生けるもの全ては、物語を発信しながらいきてるんだお)
( ^ω^)(送信と受信のコネクションが成立して、実在が認められないと生きていけないんだお)
( ^ω^)(だれにも届かなくって、社会的にも生物学的にも死んでしまう人もたくさんいるお)
( ^ω^)(そう考えると、僕の大好きなクッソスレもなんらかの意義を帯びているような気がするお)
( ^ω^)(それは悲愴な叫びなのか、意識や感情の余剰から生じるものなのか)
( ^ω^)(わからんお)
364 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです:2012/01/29(日) 14:09:54.76 発信元:221.30.151.167
給湯室でお湯を飲むと、閲覧室の方へ向かった。
物語の受信者たちを見るためである。
( ^ω^)図書館であいましょう のようです
ブーンがそんな考えに囚われ始めてからというもの、彼にとって本を読んでいる人に話しかけたり、
うしろから何を読んでいるかを覗き込んだりするのが習慣となっていた。
「キモイのでやめてください」
という声が後を絶たなかったが、これは館長としての務めだと考えてしつこく行っていた。
そんなわけでブーンの株は下がり気味であった。
今日のターゲットは、髭面、初老の男性だ。
( ´W`)
365 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです:2012/01/29(日) 14:10:47.68 発信元:221.30.151.167
( ´W`)
( ^ω^)「何をお読みですかお?」
( ´W`) 「ふん、なんだ、館長か。気楽な稼業だな、まったく」
( ^ω^)「本も興味ありますけど、誰が書いて誰が読んでいるのかも興味あるんですおー
よりよい図書館にしていくために必要ですおー
で、何読んでるんですかお?」
( ´W`) 「ん?これか。これは、全くくだらない、つまらん話だ」
( ^ω^)「・・・なんでそんな本を読もうと?」
( ´W`) 「消息文代わりだ。これを書いているのは俺の息子だ。
奴はヴィップグラードの大学に進学して、勉強に身を入れるでもなくこんなものを
書いている。手紙一つもよこしやしない、あのバカめ。
だから、これを読んで奴の身辺を探ってるわけだ」
( ^ω^)「そうですかお・・・親心子知らずですね・・・」
366 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです:2012/01/29(日) 14:12:14.97 発信元:221.30.151.167
( ´W`) 「まあな。昔は、親を肥溜めに落としたり、爆弾巻きつけて走らせたりとか
そんな話ばっかり書いておったわ。
ちょっと前まではエロ恋愛を書いておった、あいつめ、女に飢えていたと見える」
( ^ω^)「では・・・最近はリア充に?」
( ´W`)「充実しとるかどうかはわからんが、どうやら、女ができたと見えるな。
女の悪口ばかり書くような作風になった。苦労しとるんだな」
( ^ω^)「現実感のある異性を描くようになったということですかお」
( ´W`)「そうだ。甘い幻想が過ぎ去った後は、ただの作業だ。ストッキングの伝染に苛立ち、
化粧前の顔は見ないふりして、夜は疲れているからと断る。これが現実だ」
( ´W`)「そんなこんなで、昔はあんなに親に尖っていたのに、最近じゃ父親に対する
尊敬みたいなもんが感じ取れる。
奴もわずかばかり成長したんだろう。
まあ、そんな風にここを利用させてもらっとるよ」
367 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです:2012/01/29(日) 14:15:30.88 発信元:221.30.151.167
( ^ω^)「そうですかお・・・・」
( ^ω^)「ん?」
( ^ω^)「父親に対する尊敬・・・ひょっとして・・・」
( ´W`)「なんだ」
( ^ω^)「子どもができた、とか・・・」
(; ´W`)「な、な、な、な、なんだって!」
( ^ω^)「いや、例えばの話で」
( ;´W`)「いやありうる、アイツならやりかねん、クソッ!
バーさんと今すぐにアイツのところにいかなきゃならん!」
本をその場に置き捨てると、勢い良く走り玄関を開けて、外へ飛び出した。
冷気が一気に吹きこみ、来館者たちは迷惑そうな顔をした。
ブーンは考える。
( ^ω^)「本は人なり、人は本なり・・・だお」
(^ω^)「図書館で会いましょう」
シエン
369 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/29(日) 14:35:13.64 発信元:126.222.134.227
すいません終わりです
こんな感じで2周年まで投下してこうかと
あ、終わったんや
おつ
乙乙
メタネタがうまいね
もう二周年か
>>372 いい絵だ〜
なんとなく佐々木倫子を思い出した
いいね。ブーン館長ダンディなのにウンコ考えるなよwww
テンプレ外のAAでお題をくだされ
>>369 乙! いい設定だ
邪気眼書いてた人もいつかは老人と海みたいな作品を書くのかな
>>375 リ゚ ー゚ *ハ オクサーナ
図書館で二度目の延滞して軽く怒られた
アサピーだったらどれだけキレるんだろうとちょっと考えた
一回目の延滞でこれだけキレるw
二度目はどれだけ爆発するんだろうか……
やっと繋がった
鯖不安定すぐる
384 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/30(月) 20:15:06.43 発信元:220.57.2.107
何があったんだろうね
VIPも鯖不安定だったりする?
387 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/30(月) 21:56:34.93 発信元:220.57.2.107
だいぶ落ち着いてきたよ
あれえ、専ブラで更新ができないんだよね。
どうしたらいいもんかな。
再インストールしてみたんだけどかわらなくてさ。
IEで見るとか? 万年IEだけど楽なもんだよ
なんか直って普通に見られるようになった。
ありがとうー
391 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/30(月) 23:52:04.91 発信元:221.30.151.167
シベリア図書館夜話
ひっそりと2周年記念
392 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/30(月) 23:53:20.31 発信元:221.30.151.167
シベリアにブーン系専門の図書館が設立されて早2年になろうとしている。
( ^ω^)
おなじみの館長のブーンは大好きな連載の最新作を読み終えたところだ。
完結まであともうひと息であり、大きく展開してみせた物語世界も収束していく。
まるで一つの糸に撚り合わされるように。
ブーンは考える。
( ^ω^)(いままで僕は・・・いくつの作品を読み終えたんだお?)
( ^ω^)(物語が無事完結する時に抱く安堵感や幸福感は格別だお・・・)
( ^ω^)(だけどもそれは一抹の寂しさも内包してるお・・・)
( ^ω^)(楽しい夢や旅の終に似てるお・・・)
( ^ω^)(いずれお別れすることがわかってても、何故物語をもとめるのかお?)
( ^ω^)(わからんお)
393 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです :2012/01/30(月) 23:54:44.54 発信元:221.30.151.167
窓の外の雪は止み、雲間から太陽が銀世界をまばゆく照らしていた。
ブーンは立ち上がって給湯室に行き、一杯のお湯を飲んだ。
そして閲覧室へ行き、読者たちに声をかける。
物語の受信者達を見るために。
・・・つくづく迷惑な男だ。
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです
394 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです :2012/01/30(月) 23:56:34.36 発信元:221.30.151.167
閲覧室はいつもの賑わいを見せていた。
賑わい、といっても勿論皆無言だ。
だが、確かに感じる。
何かに熱中している人間の気迫のようなものを。
音声にはならない「対話」がそこにはあるのだ・・・
そんな事を考えながら本を読む人の背中を眺めて歩く。
その中で異質の熱気を放つ閲覧者がいた。
(・∀ ・)
見たところ、10代なかばの少年だ。執拗に何かを書いている。
(・∀ ・) <カリカリカリカリカリカリカリカリ
( ^ω^)(何を・・・書いているのかお?)
>やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ
>やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ
>つまらないつまらないつまらないつまらないつまらない
>つまらないつまらないつまらないつまらないつまらない
手紙を書いているらしかった。が、内容はアンチのそれであった。
395 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです :2012/01/30(月) 23:58:23.51 発信元:221.30.151.167
( ^ω^)「・・・・・・」
(・∀ ・;)ビクッ
( ^ω^)「・・・・・・」
(・∀ ・;)
( ^ω^)「・・・そういうのはやめた方がいいと思うお」
少年は気恥ずかしさからか、もぞもぞと足を動かした。
が、急に立ち上がり、書いたものをつかんで逃げ出した。
( ^ω^)「おや、これは・・・・・・」
テーブルの上にはブーンも先ほど読んでいた、完結間近の作品が置かれていた。
******
396 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです :2012/01/30(月) 23:59:37.26 発信元:221.30.151.167
それから数ヶ月のちのこと。
ブーンはいまだ閲覧室を歩きまわっては、読者にちょっかいを出していた。
(,,゚Д゚) 「おめえも暇なやつだな」
( ^ω^)「これも館長の務めですお」
(,,゚Д゚) 「おめえ最近評判悪いぞ。人が読んでるところ邪魔しやがるとか、ニヤニヤしながら
覗き込んでくるとか。自重しろ」
( ^ω^)「でもこれがやめられないんですおね」
(,,゚Д゚) 「でもよお、プライバシーってもんがあらあ」
( ^ω^)「あ」
(・∀ ・)
397 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです :2012/01/31(火) 00:01:15.39 発信元:221.30.151.167
視線の先にはいつかの少年がいた。
(・∀ ・)
特徴的な顔なのでよく憶えていた。
あの時と同じように、何かを書いている。
ブーンは少年にそっと近づく。
手紙の内容が見えた。
>完結乙。
>本当に楽しませてもらいました。
>心から感謝します
( ^ω^)「・・・君」
(・∀ ・;)ビクッ
( ^ω^)「僕もその作品読んだお。完結してよかったおね」
(・∀ ・)「う・・・うん・・・」
(・∀ ・)「ちょっと・・・いや、すごく寂しいけど」
しえーん
399 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです :2012/01/31(火) 00:04:13.07 発信元:221.30.151.167
( ^ω^)「物語の終わりはいつもそうだおね。
僕は君を荒らしだと思っていたけど、純粋な読者だったんだおね・・・」
(・∀ ・)「い、いや・・・荒らしは荒らしだけどさ」
(・∀ ・)「終わって欲しくなかったんだ。だから、作者の気を削ごうとして」
( ^ω^)「そうかお・・・
終わって欲しくないって気持ちはわかるような気がするお。
でも、物語でも人生でも、いつか開けた扉を閉めるときが来るんだお・・・
それを受け入れて大人になるんだおね・・・」
(・∀ ・)「そ・・・そうなんだ。それなんだ
だから、もう、あんなことはしないさ。
もうあの話は終わっちまったけど、これから読むどんな話にも」
( ^ω^)「なんで君はそう思うようになったんだお?」
(・∀ ・)「・・・じいちゃんが、死んだんだ。つい最近。大好きだった。
どこにも行ってほしくなかった。
でもじいちゃんが言ったんだ、死ぬ間際に、枕元で、俺に」
400 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです :2012/01/31(火) 00:09:00.88 発信元:221.30.151.167
( ^ω^)「なんて言ったんだお?」
(・∀ ・)「『いい人生だった。お前に会えて、人生は素晴らしい物になった』、って」
(・∀ ・)「どうせさよならするんだから、物語も、人生も・・・
だからいいお別れをしたい、ってその時思ったんだ。
きっと作者も、最高のお別れをしたいと思って物語を書いてる、そう思ったんだ」
( ^ω^)「まだまだたくさん出会うべきものがあるお、本も、人も」
(・∀ ・)「うん・・・・そうだよな」
( ^ω^)「最近は新刊が目白押しだお。新しい扉を開く時だお」
(・∀ ・)「なんかオススメはある?」
( ^ω^)「ウンコ侍ドックンのようです、だお。オススメは」
(・∀ ・)「悪いけどスカトロはNG」
( ^ω^)
( ^ω^)「本は人なり、人は本なり・・・だお」
(^ω^)「図書館で会いましょう」
ありがとうございました
また
オチワロタ
403 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/31(火) 00:29:24.89 発信元:223.135.16.102
乙ー。考えさせられてオチで笑った
ところでWikiでまとめる際は連載ではない感じの方が、よかとですか?
わざわざありがとう
どちらでもおkです!
乙!
ドクオと言えばスカトロだな
乙!
407 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/31(火) 00:37:35.60 発信元:223.135.16.102
>>404 了解です、それじゃあ連載っぽくまとめちゃいます
ところでリ゚ ー゚ *ハは何者?
409 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/31(火) 00:43:53.18 発信元:126.194.16.17
>>409>>410 シベリアAA物語のキャラか、そういえばいたような気がするな
もうすぐ2周年だしシベリアっぽいの投下したいね
てんきゅー
二周年か・・・長かったような短かったような
感慨深いよね
俺も何か投下したいな
いっそ祭りをゲフンゲフン
シベリアの祭りならぜひ参加したい
wktk
418 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/01/31(火) 23:59:26.29 発信元:221.30.151.167
>>417 凄いいい!!
素敵な絵をありがとう、そしてウザいな館長。
図書館夜話pt3
ひっそりと2周年記念
シベリアにブーン系専門の図書館が設立されて早2年になろうとしている。
( ^ω^)
温かな日差しが窓から差し込んで、座っているブーンの膝にまで届く。
おなじみの館長ブーンは、真新しい本を胸に抱えて座っていた。
それは彼にとって特別な本であった。
ブーンは長いこと読み専を貫いてきたが、いろいろな本や読者の様相に触れるにつれ、
自分でも物語を執筆したいという意欲が募っていた。そしてそれが形になった。
この本はブーンの処女作である。
無論、慣例にならって著者は匿名となっていたが、今もなおおびただしく発行され続ける
ブーン系の中で、自分の作品がどう評価されるのだろうか・・・。
まさに処女のような初々しさが、ブーンの胸中を去来していた。
420 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです :2012/02/01(水) 00:02:02.33 発信元:221.30.151.167
そんなわけで、今日は司書に混じって貸し出しカウンターに座って、
自分の本がどんな人に貸し出されているのか、見ようとしている。
・・・つくづく迷惑な男だ。
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです
421 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです :2012/02/01(水) 00:03:39.55 発信元:221.30.151.167
( ^ω^)「僕の本、どれだけ借りられてるかおー」
ξ゚听)ξ「匿名で書いたんでしょ?じゃあわかりませんよそんなもの」
( ^ω^)「だからここで返して来た人に感想などを聞きたいお!」
ξ゚听)ξ「あの、館長。正直キモイんですが」
( ^ω^)「キモいのも館長のつとめだお!」
ξ゚听)ξ「まったく・・・・あ」
('、`*川
ξ゚听)ξ「あ、こんにちは。ご返却ですね」
('、`*川 「えぇ・・・」
ξ゚听)ξ「えーと借りたのは五冊、ちょっと確認しますね」
( ^ω^)(あっ、僕の本だお!)
( ^ω^)ニヤニヤニヤニヤ
ξ#)ξ「あの」
ξ#)ξ「気が散るんで向こうへ言っててください」
422 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです :2012/02/01(水) 00:05:40.41 発信元:221.30.151.167
ブーンは少し離れたところに立って、返却者をニヤニヤと眺めていた。
女性はその視線にうろたえている様子であった。
('、`;川
( ^ω^)ニヤニヤニヤニヤ
キモイ館長をよそに返却作業は行われていた。
ξ゚听)ξ「あれ・・・ちょっとこれは・・・」
(-@∀@)「なに、なに、なに?あーこれは・・・」
('、`*川 「・・・すいません」
ξ゚听)ξ「ちょっとヨゴレがひどいですね・・・すすでも撫でたように真っ黒、
この本も、この本も、この本も、この本も・・・」
423 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです :2012/02/01(水) 00:06:52.77 発信元:221.30.151.167
ξ゚听)ξ「でもこの本だけは綺麗なままですね」
( ^ω^)(あれは僕の処女作、『ウンコは苦くて甘いようです』だお・・・)
( ^ω^)(僕のだけ丁寧に取り扱ってもらってるお・・・感無量だお)
(-@∀@)「こんだけヨゴレがひどいとねー、ちょっと修繕云々じゃだめだね
弁償してもらうかもしれません」
('、`*川 「すいません、ほんとうにすいません」
ξ゚听)ξ「うーん、やむにやまれぬ事情があってこうなるんであれば、こちらとしても
対処出来るんですけどね・・・
なんでこんな真っ黒に?」
('、`*川 「・・・わたしは、近くのシベリア炭鉱で事務員をやっているんです。
娯楽の少ない労働者のために、本を借りようと思って。
でも、労働者の手から手へ渡る度に、こんな事に・・・
申し訳有りません」
……ブーン
425 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです :2012/02/01(水) 00:08:28.28 発信元:221.30.151.167
女性の話に心を動かされたブーンは突如割って入った。
( ^ω^)「大丈夫、心配することありませんお」
ξ゚听)ξ「館長」(-@∀@)
( ^ω^)「そこまで繰り返し読んでもらえるなら、本にとっても本望でしょう。
幸いなことに何冊かスペアが有ります。いま返却した本は、おたくの鉱山で
引き続き楽しんでくださいお」
('、`*川 「あ、ありがとうございます!
返却するの惜しむくらい、皆読み込んでいたんで、きっと歓びます!」
ξ゚听)ξ「ではお持ち帰りください」
('、`*川 「本当に、本当にありがとうございます!!」
426 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです :2012/02/01(水) 00:11:13.31 発信元:221.30.151.167
( ^ω^)「あれ?一冊残ってますお」
('、`*川 「あ、その本、ほとんど読まれなかったんです・・・みんな内容にドン引きして」
( ^ω^)
(-@∀@)「まだ綺麗だから再利用できるけど、『ウンコは苦くて甘い』ねえ・・・」
( ^ω^)
ξ゚听)ξ「貸し出しの頻度もなんだか鈍いんで、閉架図書に移動しときましょうか」
( ^ω^)
( ^ω^)(僕の処女作・・・苦くて甘かったお・・・本当に)
( ^ω^)やはり「本は人なり、人は本なり・・・だお」
(^ω^)「図書館で会いましょう」
427 :
( ^ω^)図書館で会いましょう のようです :2012/02/01(水) 00:11:44.39 発信元:221.30.151.167
ではまた。良い夜を
乙www館長wwwww
処女作がギャグでだだ滑りした奴は正直に手を上げなさい
乙www
はい(´;ω;`)ノ
それが怖くて未だにギャグに手を出せないチキンれす(^p^)
>>427 館長のスカ趣味は最大の欠点だなwwww乙www
処女作で作者の通り名とか決まったりするから気をつけるんだ
処女作でなくとも変な名前つけられる事もありますけどね・・・
決まるだけいいだろうが!!(ドンッッ
十回オナニーこと十オナさんの悪口はやめるんだ
ツン美人だな
437 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/01(水) 23:10:08.95 発信元:206.223.150.45
>>434 いままで意味知らなかった
「十(プラス)オナ」って何だろうと思ってた
438 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/01(水) 23:17:02.97 発信元:221.30.151.167
>>435 すげー好きなタイプの絵です。
今日は投下できないけどまたお会いしましょう。
439 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/01(水) 23:19:56.45 発信元:223.135.16.102
じっくり読んだ、投下乙! 絵も凄く綺麗だの
>>414 時間的に祭りは案が練られないけど、
2月4日に短編や絵ができたら投下、とかそんなんどうですかね
440 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/01(水) 23:42:10.49 発信元:126.202.193.188
>>435 これはいい絵
写実的だけどキャラのイメージどおりだ
441 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/01(水) 23:42:42.04 発信元:126.202.193.188
おお、俺も書けるだけ書くよ
おっとっと、別に作品にシベリア縛りとかそういうのはないんだぜ
居酒屋関係のお題を2,3プリーズ
446 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/02(木) 00:03:37.32 発信元:126.202.193.188
二周年投下イベントか
好きだぜそういうの
参加したいな
鯖移転した?
あ、直った
専ブラの不調か
ん?
さっきまでw2chで更新出来んかったんよ
明日になったら本気で作品書く。よし
シベリア図書館設立2周年!!
もうそんなになるか
懐かしいな、色々
初回の十分絵祭りとか、今も時々ログ読み返すわ
二周年おめでとう我が心のふるさとよ
二周年おめでとう
大好きだよここ
2周年おめ ここが一番落ち着く最果ての地よ
二周年おめー このスレの創設者に感謝
462 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/04(土) 05:49:15.83 発信元:220.57.2.107
二周年なのか
おめ
嵐の前の静けさか・・
464 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/04(土) 16:56:50.36 発信元:220.57.2.107
ここで始まるの?
それでもいいな
よっし書き上がった投下する。
仄白い曇り空は鈍いろに変貌し、見る間に吹雪きはじめた。
クーは顔を上げて窓の向こうを眺める。往来には一台の車も通らず、
ただ雪が縦横無尽に駆け巡っては地面に叩きつけるばかりだった。
川 ゚ -゚)
外の世界の観察をやめ、クーはふたたび読書の世界に入った。
頼んだココアが湯気を失い、膜を張り出したのを気づかないほど、
クーにとって、この小説はそれほど魅力的な内容であった。
やがてその小説も大詰めに入った。物語もいよいよ終焉だ。焦らずに、
堪能しながら読むことにしよう。クーは目を閉じて、満足げにため息をついた。
どうやら、自分がこの場に居ることを忘れるほど小説世界に没頭していたようだ。
冷めたココアをスプーンで掻き混ぜながら、意識のピント合わせをする。
川 ゚ -゚)「………ふぅ」
しばらくして聞こえてくるのは、不定期に奏でるウェルカムベルの音色。
クリスマスツリーにかたどったこのベルが可愛く騒ぐたびに、
この喫茶店から人間が現れては立ち去っていく。
しおりを本に挟んだ。今度は他の客の陽気な世間話が耳に入ってくる。
何について語り合っているのか、背中越しでは聞き取れない。
時折漏れるほんとうに嬉しそうな笑い声が、ただ耳に刺さるばかりだった。
川 ゚ -゚)「………」
掻き混ぜておいて味わっていないココアに、口をつけてみた。
それはしかし、驚くほどに冷めていた。暖房がきちんとクーの身体を暖めて
くれていたのに、ソーサーに乗っていた陶器は寒気に感化されたらしい。
―― カチャ カチャ カチャッ
再びココアの表面をスプーンで乱した。無心に円を描いていると、
波立ったそれが、ソーサーに飛び散っては茶色い斑点を残していった。
川;゚ -゚)「(ああ……だめだ、だめだ、だめだ)」
我にかえったクーは、カウンターに出来たココアの染みを
急いで拭き取った。何をしているんだ、わたしは。
クーは自分を恥じた。唇を噛み締める。するとまた、
ウェルカムベルのお告げや楽しげなお喋りが耳に届いた。とっさに窓の向こうの
豪雪を見やった。激しさが更に増し、もう先程までの情景がかき消されている。
川 ゚ -゚)「………」
クーは目線をカウンターに落とすと、しおりを挟んだページを開いて
再び、小説の世界へ入り込もうとした。
・・ ・・
・・ ・・・
・・ ・・・・
それから時は流れる。クーが小説を読破し、ため息をついた
頃にはもう、他の客は帰ってしまっていた。クーは
きょろきょろと辺りを見渡す。ウェルカムベルの来訪音も、雑談も、
もうクーの耳には届いてこなかった。
川 ゚ -゚)「……あ、やんでる」
外は闇に包まれていた。ブリザードは過ぎ去って、今や街灯の暖かな光が、
ひと気のないメインストリートを照らしているだけだ。豪雪の跡は地面に積もるのみである。
クーはその光景を眺めながら、またも冷め切ったココアに手をつけようとした。
口に運ぶ寸前になってそれに気づき、再びソーサーに戻した。
(´・ω・`)「新しいものを、お作りしましょうか?」
川 ゚ -゚)「えっ」
背後から、初老の男性が声をかけてきた。風貌や口ぶりから、
この喫茶店のマスターであることが伺えた。
(´・ω・`)「こう冷めてしまっては、溶かしたバターも風味がなくなったことでしょう」
川 ゚ -゚)「でも、……飲まずに放置したのは私のせいで……」
(´・ω・`)「いいんです。いいんです」
そういって店主は厨房に戻ると、ややあって湯気の立った
真新しいホットココアを運んできた。クーの目の前にそれが置かれる。
川 ゚ -゚)、「すみません」
(´・ω・`)「いえいえ。ただ、ブリザードはまた夜中にくるそうです。
なるべく早く帰った方がいい。ここで寝泊りはしたくないでしょう」
店主はふふっと笑い、場をあとにした。クーはココアを口につけてみる。
濃厚なコクが、甘みを連れて喉を過ぎていった。とても暖かい。
とても美味しかった。クーは顔が火照っていくのを感じた。
川 ゚ -゚)「………」
クーは少しずつ、小刻みにココアを味わった。そうして誰も居ない
往来を眺め続けた。誰も通り過ぎない、絵画のようなシベリアの街を。
『ひとりぼっちの孤独より、大勢の中の孤独のほうが悲しい』
有名なその言葉を、クーは思い出していた。読んでいた小説にも
踏襲したような一節が載せられてい、それが鋭く心に残った。……
『 享楽都市の孤独 ―― Motorcycle Emptiness 』
川 ゚ -゚)「Motorcycle Emptiness……空虚のオートバイ、か」
(´・ω・`)「え、オートバイですか?」
クーの無意識の呟きに、後ろで掃除をしていた店主が反応した。
川;゚ -゚)「あ、いや……」
(´・ω・`)「この積雪ですから、バイクは動けないですねぇ」
川 ゚ -゚)「そうでなくて、その……」
川 ゚ -゚)
クーは
暖かなココアを見下ろした。そして無表情のまま、
川 ゚ -゚)、「空虚のオートバイって、どういう意味だと……思われますか?」
(´・ω・`)「え、空虚のオートバイ?」
川 ゚ -゚)「はい」
474 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/04(土) 18:47:50.31 発信元:126.213.178.203
しえーん
(´・ω・`)「んー。空虚、エンプティー……ガス欠したバイクですか?」
川 ゚ -゚)「ですね、動けないオートバイです」
頷いてココアを飲み干すと、クーは堰を切ったように語りだした。
川 ゚ -゚)「でもそれだけの意味じゃないと思うんです。ガス欠の動けない
オートバイって、見た目だけじゃ分からないでしょう?
周りからはまだ走れるだろう、動けるはずだ、とか思われるんですよ。
もう限界もいいとこなのに、当事者じゃないとその事実には
気が付けない。周りから心配されない。いっそ、それならいっそ、
大破したほうが……マシなんじゃないかって思うくらい」
(´・ω・`)「………」
川 ゚ -゚)「そんな気持ちって、周りが喧騒に包まれてるほど強くなるんですよね。
当事者だけだったら、空虚のオートバイは動かなければいい。
でも周りの雑音が、走れないのに走らそうとする。焦らせるんです」
(´-ω-`)「……そうですね」
川 ゚ -゚)「あっ……」
一頻り言い終えるとクーは俯いて、
川;゚ -゚)「すみません……なんか、気持ち悪い愚痴を」
(´・ω・`)「いえ、そんなことは決して。私も考えさせられました」
店主はにっこり笑うと、床にモップをかけだした。
川 ゚ -゚)「………」
クーは小説を鞄に収め、窓の向こうの雪景色を目に焼き付けた。
立ち上がって、伝票を手にすると、
川 ゚ -゚)「あの。すみません、お会計を」
支援
48 名前: 名も無きAAのようです 投稿日: 2012/02/04(土) 18:51:47 dNHH8MIA0
シベリアで投稿していたらさるさんに掛かった
まだ生きているっぽい。そしてさるの報告をどなたかお願いできませんか?
*** ***
小さな金庫を開けてから、店主は笑顔で、
(´・ω・`)「では、ココア一杯で120ルーブルです」
川 ゚ -゚)「……ありがとうございます」
クーは握り締めていた240ルーブルから120ルーブルだけ
取り分けて、それを店主に手渡した。そうして会釈すると、
クーはドアを開けて外に出た。ウェルカムベルが軽やかに鳴った。
(´・ω・`)「ありがとうございました、またお越しくださいませ」
・・ ・・
・・ ・・・
・・ ・・・・
・・ ・・・・・
喫茶店を出てから、クーはそのまま帰路についた。
純白に彩られた地面を、なるべく足跡を残さないように
進みたかったが、それは不可能なことだった。足跡は途切れない。
川 ゚ -゚)「……はぁっ」
息を吐いた。口から飛び出た白いもやは上空に吸い込まれ、
やがて散り散りに分かれて見えなくなった。
クーは思い返す。店主に語ってしまった「空虚のオートバイ」の持論を。
川 ゚ -゚)「……恥ずかしいな」
川 ゚ -゚)「恥ずかしいことを、言ってしまったな……」
さる?まじ?
川 ゚ -゚)「ふ……ふふ、ふ」
いつしか笑い声が口から漏れた。
川 ゚ -゚)「ふふ……あーあ、ほんと。あー、恥ずかし!」
********
クーは自宅に着いた。市役所から借りた立派な一軒家であった。
暖炉に火を灯すと、そばのロッキンチェアーに腰を預ける。
揺れながら、火を見つめる。そうして誰も居ない二階を見上げて、
川 ゚ -゚)「いいもんさ」
やがてリビングに暖かさがこもってきた。
川 ゚ -゚)「それより……っと」
クーは鞄に手を入れて、もう一回だけ小説を手にした。
せっかくのクライマックスだったのに、さっきはそこまで
入り込めなかった。あれじゃ駄目だ。もう一度、読み返してみよう。
川 ゚ー゚)「もう一度、最初から……」
小説を捲った。孤独な主人公が己を「空虚のオートバイ」と
揶揄する、そんな冒頭から始まるこの物語も、クライマックスには
きちんと報われるのだ。やっと走れると、主人公は笑顔で友にそう言う。
――その結末を、今度はちゃんと味わおう。
(モーターサイクル/エンプティネス 終)
以上で終了です。
さるが復活したようです
485 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/04(土) 19:11:44.12 発信元:126.213.178.203
乙!
続きが気になる
おっつおつ
487 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/04(土) 19:20:42.04 発信元:220.57.2.107
乙!
乙。好きな雰囲気だ
489 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/04(土) 19:45:25.00 発信元:220.57.2.107
書こうとおもったら思ってたのと全く違うのが出来た…
投下しる
出来たものを投下して、構想通りのをまた書いて投下するのだ
492 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/04(土) 19:51:43.93 発信元:49.98.15.90
わかる
493 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/04(土) 20:02:21.41 発信元:220.57.2.107
戦闘シーンだけ書いたやつしかない
ここで投下するのも書こうと思ってたのに\(^o^)/
頑張れ! まだ時間はある!
くだらんネタで3レス投下します
( ゚д゚)「ふんふんふーん」
新人司書のミルナは、シベリア図書館の保管庫にアクセスしていた。
( ゚д゚)「うはwwwwwギャグ漫画日和おもしれえwwwww」
( ゚д゚)「ん?」
ミルナはネットサーフィンをするうち、一つのページを発見した。
それは、図書館の日常を記したページだったのだが……
http://www18.atwiki.jp/librariberia/pages/104.html 805 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/16(金) 00:38:43 発信元:119.230.62.153
,.:-一;:、
ミ;;:;,. _,.;:゙ミ
( ^ω^) σ 夜間の見回りですお
| つ┐ || ローソク発注しすぎて、副館長に怒られましたお
|∪ │ └亡
゙u‐―u'
943 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/17(土) 00:42:51 発信元:119.230.62.153
σ σ
,.::;||一||、
ミ;;:;,. ̄_,.;:゙ミ
σ (#-@∀@) σ どうも、夜間巡回です
||.┌と つ┐ || 館長め、ローソクは百本だけでよかったのに……!!
亡┘ | | .└亡
゙u-―u'
( ゚д゚)「………」
>ローソク発注しすぎて、副館長に怒られましたお
(゚д゚ )
>館長め、ローソクは百本だけでよかったのに……!!
( ゚д゚)
>副館長に怒られました
(゚д゚ )
>館長め
( ^ω^)『副館長に』←館長
(#-@∀@)『館長め』 ←副館長?
(゚д゚)
(おわり)
乙
ミルナは初めて知ったのか
以上
とんでもないタブーに触れてしまったのかもしれn
オシリスのようですは、ブーン系に入るのだろうか?
はじめて知ったw
2レスほど投下するお
焼き鳥屋『しべり庵』にて
川*´ ゥ`) ゴクゴクゴクゴク・・・・・・
川*´ ゥ`) 「ぷはーっ!!やっぱ仕事のあとの生ビールは最高ピャ!」
(ν・ω・)ν 「はいつくねにレバー」 カタンッ
川*´ ゥ`) 「てんきゅーオヤジ!」
川*` ゥ´) うし・・・うし・・・
川*´ ゥ`) 「ンマーイ!!ここの焼き鳥は言うことないなオヤジ!」
(ν・ω・)ν 「えっへっへありがとうねお嬢さん」
川*` ゥ´) 「あ、次は鶏皮お願いね」
(ν・ω・)ν 「あいよ」
川*´ ゥ`) 「ゴキュゴキュゴキュ……うめー!あたいはこのために生きてるんだなぁ!ピャーピャッピャ!」
('A`) 「オーホッホッホ・・・・・・」
川;` ゥ´) 「げげげ!あんたは喪鬱毒造?!」
('A`) 「ピャー子さんいいんですかぁ毎日仕事のあとは飲んだくれてますけどぉ」
川;` ゥ´) 「べ、べ、別にこっちの自由だろ!」
('A`) 「そんなことしてるとたちまち体が大変なことになりますよぉ
ビールだけではなく黒烏龍茶も飲んでますかぁ?」」
川;` ゥ´) 「ドキッ!!!」
m9('A`) 「脂肪に……」
m9('∀`) 「ドーーーーーーーーーン!!!!!!」
川;` ゥ´) 「……」
川*´ ゥ`) 「てへっ!!いっけね!!」
('A`) 「トクホ!黒烏龍茶!飲みながら脂肪対策!」
('∀`) 「トクホーホッホッホ・・・・・・・」
('∀`)黒烏龍茶のようです 完
乙wwwww
黒烏龍茶はラーメンのシメに必ず飲んでるなw
宣伝じゃねーかw
よし書けた!間に合った!投下します
あとみんな乙、これ終わったら読む
別世界的に関連↓
(-@∀@)とある眼鏡の蔵書目録のようです・SF(すこしふしぎ)版
設定的に少し関連↓
('A`)守るために殺すようです
まあ関連していると言えなくもない↓
( ゚∀゚)o彡゚みんなまとめて花見のようです
「(´・ω・`)楽しむようです」
私は老人だ、疑いの余地なく。
私は結婚もして、子供も授かり孫もいる。
住むところだってちゃんとある。
けれども私は、人と会話する事が少ない。
(´・ω・`) ふう…
曇天に弱められた春の日差しが照らす小さな公園、その中の古いベンチに私は腰掛けていた。
ベンチの隣では、立派な桜の花が、その色と同じ甘くて淡い香りを漂わせている。
そう、桜が咲いているのだ、このシベリアに。
(´・ω・`) (きれいだなあ…)
私がまだ幼い頃、シベリアに初めて桜が咲き乱れた。
地道な努力を重ねた結果の、品種改良された桜だ。
優しい花と、ひたむきに努力した人々に多くのシベリア民が心をうたれ、イベント広場は花見客で賑わった。
(´・ω・`) (あれは楽しかったなあ)
511 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/04(土) 21:33:11.72 発信元:220.57.2.107
支援
まだ私が、夢を持っていた頃の話。今のシベリア民は、記録でしか知らない祭り。
それがどうした、という話ではある。
あの祭りの後も、シベリアでは幾つものイベントが催された。
中には、ぜーんぜん盛り上がらずに終わってしまった物もある。だがそれでも、繰り返し繰り返し、催し物は行われている。
明後日も。
つい最近、戦争があったばかりだというのに。
(´・ω・`) (何故だろう)
ふと、疑問に思った時。
面白いタイミングで彼は、公園の入り口から私の座るベンチへと歩いてきた。
( ^ν^) よう、糞爺さん。隣いいよな?
…私の、孫だ。
(´・ω・`) やあニュック
ふてぶてしく乱暴に腰を下ろしたのに、実際ベンチも揺らさず静かに座った孫は、既に青年と呼ぶべき年齢である。ちなみに今の時刻は、公園の時計で11時丁度。
(´・ω・`) 仕事はどうしたんだい?
( ^ν^) おいおい、今日は休館日だっての
(´・ω・`) …ああ、そうだったね、すまない
( ^ν^) ったく、ボケるには早いぜ
なんとも座りの悪い気分になり、私は意識して鳥の囀りを衰えた耳で聞き取る。
( ^ν^) …なあ糞爺さん
(´・ω・`) なんだい?
珍しく、孫から話をふってきた。
私の老いた脳に、会話を楽しまなくてはいけないと言い聞かせる。
( ^ν^) あんた、随分と考えこんでたじゃねーか
(´・ω・`) ああ、まあね
( ^ν^) 何を考えてたんだよ、その乾いた脳みそで
(´・ω・`) なに、くだらない事さ
( ^ν^) 気になるだろうが
(´・ω・`) そうか…ねえニュック
( ^ν^) おう
(´・ω・`) 私がシベリアに移住してから今日にいたるまで、随分と祭りがあった
( ^ν^) まあな
(´・ω・`) なぜだろう、シベリア民はどうしてこんなにもイベント好きなのだろうかな。普段はとても静かなのに
( ^ν^) …馬鹿か爺さん
(´・ω・`) というと?
( ^ν^) 別にイベントが好きなんじゃねえ。人が増えたから頻度も遊び方も増やしただけだろ。それに、静かな奴ほど感情の発露は激しい
(´・ω・`) ああ、そうか…なるほどね
( ^ν^) なんだよ、そんな下らない事を考えてたのか?本当にボケちまったか?
(´・ω・`) いやいや、なにもそればかりではないよ
( ^ν^) そうかい
(´・ω・`) …
( ^ν^) …糞爺さん
(´・ω・`) なんだいニュック、今日はやけに喋るね
( ^ν^) 明後日、図書館の祭り
どきり、とした。死んでしまいそうなのであまり負担をかけてほしくないのだが、自業自得であるので致し方ない。
( ^ν^) 本当に来ないつもりかよ
(´・ω・`) うん
明後日、孫の勤めるブーン系小説図書館にて催される祭り。珍しく孫から、来い、と言われている。行くつもりは、無い。
(´・ω・`) …体調が ( ^ν^) 嘘付け
(´・ω・`) …
( ^ν^) 糞爺さん、なんで俺が爺を嫌いか知ってるか?
(´・ω・`) いや
( ^ν^) 楽しもうとしないからだよ
(´・ω・`) うん?
( ^ν^) 自分は歳だから、なんて言って動きやしねえ。散歩するだけ体力があるなら遊びに来いよ
しえん
( ^ν^) なんの為の祭りだよ、寂しくないように皆でワイワイやって皆でパーッと楽しめるから、だから祭りをやるんじゃねえか…カッサカサの爺でも、いればいただけ賑わうんだよ
(´・ω・`) 文字通り、枯れ木も山の賑わいってか、ははは…
( ^ν^) …人それぞれだって事くらい分かってる。けどあんた、何度も俺を祭りに連れてってくれたじゃねえか…あれ全部、楽しくなかったってのかよ
(´・ω・`) そうじゃないよ…ありがとうニュック、行けたら行くよ
( ^ν^) ちっ…俺はもう行くぜ
(´・ω・`) ああ、気をつけてな
( ^ν^) …爺さんこそな。短い余生なんだからせいぜい楽しめ
結局なんだかんだと、私の心配はしてくれる、良い孫である。やや猫背気味だった背中もいまではスラリと伸びていて、はきはきと歩く後ろ姿は見ていて心地良い。
(´・ω・`) おや?
孫の去って行く方向からこちらへと歩いてくる男性が1人。
支援支援
にゅっ
_
( ゚∀゚) あ、こんにちは!
(´・ω・`) こんにちは
_
( ゚∀゚) お散歩ですか?
(´・ω・`) ええ。歩き疲れて少し休憩していた所です
_
( ゚∀゚) お隣いいですか?
(´・ω・`) どうぞ
孫よりも10歳くらい年上(正確な年齢は知らない)の彼は、最近になって私の住むアパートのお隣さんとなった人で、以来1人で暮らす私に何かと世話を焼いてくれる。前は軍人だったが戦争が終わってから軍を辞めたそうで、しょっちゅう昼間に顔を見るから暇なのだろう。
その割にはいつも小綺麗なスーツを着て、魔女かスナフキンが持っていそうなトンガリ帽子を被っている。本人曰く、好きな本の影響らしい。
_
( ゚∀゚) どっこいしょ
彼は腰をおろし、次いで、担いでいた大きい熊のぬいぐるみを隣に座らせた。…言及は避けるとしよう。
_
( ゚∀゚) いまさっき、お孫さんと擦れ違いましたよ
(´・ω・`) ああ、ついさっきまで喋っていたからね
_
( ゚∀゚) へえ、何を話していたんですか?
(´・ω・`) …明後日、ブーン系小説シベリア図書館の祭りがあるのを御存知で?
_
( ゚∀゚) …ええ、まあ
(´・ω・`) それについて少し
_
( ゚∀゚) そういえば、お孫さんはあそこに勤めていらっしゃるんでしたね
(´・ω・`) はい
_
( ゚∀゚) いいですねえ、自分の頑張りをおじいちゃんに見てもらえるのは、嬉しいでしょうね
(´・ω・`) そうですねえ…だからこそ、あの子に嫌われてしまいましたよ
_
( ゚∀゚) え、と言いますと
(´・ω・`) 私、行かないと。あの子に言ったんです
一応それなりに理由があっての事だが、到底理解されないだろう。だから簡素に行かないと告げて、それで尚更納得がいかないのだろう。
_
( ゚∀゚) …理由を、訊いてもよろしいですか?
(´・ω・`) …うーん
理由か。人からすれば、くだらないものなのだが、今までの彼の行いからするに話しても大丈夫だろう。
しーえん
(´・ω・`) 私、人生を楽しんではいけない気がするんです。特に、明後日は
_
( ゚∀゚) それはまた、どうして…
(´・ω・`) 実は私、こう見えて以前シベリア特殊部隊に所属しておりまして
_
(;゚∀゚) ビクッッ!
_
(;゚∀゚) え、まじすかゴメンナサイ
(´・ω・`) ?昔の話ですよ
_
(;゚∀゚) え、ええ…
(´・ω・`) (…なにかあったのかな?)まあそれで、昔特殊部隊にいたのですが…その頃
(´・ω・`) 親友を、死なせてしまったのです
_
( ゚∀゚) え…
なんと
***
私が現役の頃、とある任務でとある平原にいた私とフォックス、それに同じ部隊の仲間達。
春先の深夜、雪解け水により湿地帯と化した新緑の草原で、隣に座るフォックスは自分の妻について熱く語り、私はそれを聞いていた。
,,,,,,,,,
[|,★,|]
爪'ー`) とにかくしっかり者でさ、そのくせ夜は初々しくて、もう最高だね
最初こそ嫉妬したが、フォックスがあまりに幸せそうなものだから、つい私も幸せな気分になっていた。
,,,,,,,,,
[|,★,|]
爪'ー`) 父さんは、孫の顔も見れて心残りは無いって言ったが、母さんは何て言ったと思う?曾孫を見るまでは死ねないよ、て言ったんだ。母さんらしいよ
気分が高揚していたフォックスは、そういえば写真を見せてなかったな、そう言ってポケットを弄った。
,,,,,,,,,
[|,★,|]
爪'ー`) ほら、これ、二人とも美人だろ
フォックスの妻と娘は確かに美人で、舞い上がるのも納得できた。
,,,,,,,,,
[|,★,|]
爪'ー`) ライトが使えればもっとよく見えるがな
平原にはテロリストが潜んでおり、当然明かりは灯せないが、それでも月と星の光は美人二人を良く照らした。
,,,,,,,,,
[|,★,|]
爪'ー`) 一生、いや死んでも大事にするぜ
責任感と力強さに溢れるフォックスへと写真を返そうとした時、私はうっかり、写真を落としてしまい、それは風に舞って私から数歩離れた地面まで攫われ。
フォックスは、おそらく無意識のうちに、最愛の二人を拾い上げようと。
歩き始めた瞬間。
sien
※閲覧注意
忘れることなどできやしない、フォックスの挙動、装具、小銃、写真のように停止した親友の身体、その表情。
スイカのように飛沫を上げ弾けた、フォックスの頭。
遅れて鳴り響く銃声。
直後に響く、味方の叫び声。
射殺されたのだ、フォックスは。
ソフトポイントの弾頭が侵入し横転し抉るように傷口を広げながら通り抜けるまで思考していた脳は、背の高い草や剥き出しになった泥や綺麗に澄んだ沼のあちらこちらに散らばって。
被っていたシベリア帽は近くの若木に引っかかり、その根本では小さく可愛らしい花を、てらてらと光る眼球が押しつぶしていた。
フォックスの右手は、写真を拾い上げるべく指が広がっていた。
落ちた写真は、月明かりに照らされた水溜まりに沈んでいた。
そのすべて、忘れることなど、できやしないのだ。
私がうっかり…いや、故意も偶然も結果は同じ、とにかく私のせいで、親友は頭の上半分を失った。
***
_
( ゚∀゚)…
(´・ω・`) それが。日付的にちょうど、明後日なのです
_
( ゚∀゚) …そう、だったんですか
(´・ω・`) はい
それきり、長いこと沈黙してしまう。
_
( ゚∀゚) …
(´・ω・`) (やはり、良い人だ、私にとっては。上辺だけの慰めや綺麗事を軽々しく口にしない)
彼は口を噤み背を張って、きちっと座ったまま動かない…片手がぬいぐるみの頭をいじっている点を除いて。いまいち格好のつかない男である。
(´・ω・`) …
_
( ゚∀゚) …あの
ふと、彼が言う。
_
( ゚∀゚) 俺、実は昔、テロを起こそうとしたことがあります
随分、驚かせる。今日は本当に心臓に悪い。
(´・ω・`) それで?
支援
_
( ゚∀゚) 祭りの会場に爆弾を仕掛けようとして…いや、特殊部隊が阻止してくれたんですが…その…
珍しく、彼は言いたいことが上手く捻り出せ無いらしい。新鮮である。
_
( ゚∀゚) 俺、その場に居合わせた人達に言われたんです。ここは皆で楽しむ場所だから、俺も一緒に楽しみましょうと、俺がやろうとしていた事には触れず誘い入れてくれました
(´・ω・`) ほう…そんな事があったのですか
_
( ゚∀゚) そんな俺が、そのあと特殊部隊の方が協力してくれたおかげで軍隊に入れて、誘い入れてくれた人達とも友達になって、今もこうして暮らしています
(´・ω・`) うん
_
( ゚∀゚) だから、その…あなたにも、楽しむ事は許されていると思うんです
(´・ω・`) …
_
(;゚∀゚) や、俺も戦争でそれなりに殺しましたが明後日の祭りは行くつもりですし…えーとですね
(´・ω・`) いや、もういいよ、ありがとう
_
(;゚∀゚) すんません。なんかゴチャゴチャしちゃいました
(´・ω・`) いいんだよ、ありがとう。何が言いたいのかは伝わったよ、大丈夫
_
(;゚∀゚) はい
しばし頬を掻いていた彼は、おもむろに立ち上がる。
(´・ω・`) もう行きますか?
_
( ゚∀゚) はい…ショボンさん
ありましたね、そんなことが
537 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/04(土) 22:42:29.76 発信元:220.57.2.107
55 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/02/04(土) 22:36:01 ID:KAgaiakgO
だれかああ、シベリア図書館に
猿をくらったので、日を改めて投下します、すみません
と伝えてくれええ!
だってよ…
把握。
おのれさるめ! 復活早々暴れすぎや!!
シベリアンモンキーも懐かしいな
イエティめ・・・
2周年、これからもまったり切磋琢磨しまっしょい
さるさん理解のススメ 1
同一スレに複数回書き込むことで仮想の値(便宜上ポイントと称する)がたまると考える。
ポイントが「さる状態」のラインまで蓄積されるには時間がかかる。
しかし、一度その限界を超えると解除には次のポイント減少条件が必要だと考えられている。
・時間経過(効果―小。大体10分で基準値を下回る)
・他人の支援(効果―中。これの基準は不明)
・投下者が他スレに書き込む(効果―大。投稿40秒ルールには目をつむるべし)
特に推したいのが三つ目だ。
あまり知られていないが、同一スレに書き込むこと以外ならポイントを減らせるらしい。
特筆点は、被さるの投稿者が任意にこれを実施できることだ。
また、焦りから「同一スレに書き込む」と、書き込めないばかりかさるのポイントを蓄積することになる。
よって、支援数が足りない場合は五回に一度ほど他スレに書き込めば良いと思われる。
これは他作品への支援による、他作者のさる防止にも繋がる行為である。
以上、さる防止のススメ。
さるさん理解のススメ 2
他の板でいくつか実験した結果、以下のことがわかってる
・毎時00分から10レス以上の書き込み
・毎時00分からのレスだけを見た時に、50%以上が同一IPである
この二つの条件が両方とも揃うとさるさん
片方でも条件が崩れると解除される
P2を所持している場合、P2と素のIPで交互に投下しても、同一のIPと認識されるかどうかは微妙
例えば、時刻が19:30、19:00からの支援が8レスだとする
この場合、10レス目の投下をするとさるさんになり、解除は支援3レスあるいは30分待機となる
注意すべきは50%以上であるため、投下10レスに対して支援レスが11レス必要なこと
10レス区切りではなく10レス以上なので、投下15レスに対しては支援が16レス必要であること
00分から数えて10レス目は投下できる
ただし、さるさんが表示されなくても、さるさんにかかった状態になる
そのため11レス目は条件を崩してもらわないと、投下できない
以上のことから、こんな回避方法や注意点が想定される
45分から40秒間隔で10レス、00分過ぎた瞬間に10レス連続投下で20レス投下が可能
総合に投下する場合、事前にいくつかの書き込みがあるため、支援は少なくてもよい
支援する人が1人の場合、二人ともさるさんにかかってスレが止まる可能性がある
またこれを貼ることになるとは……
ただ、復活したエテ公がこれにそのまま準ずるかは不明です
リハビリ用に簡単なお題をいくつかプリーズ
魔技ユニバースフォースエターナルパワーインフィニティエネルギーアイスブリザード。
>>535 の続きを投下します
2周年記念 (´・ω・`)楽しむようです
(´・ω・`) うん
_
( ゚∀゚) 俺が今から言うことは極めて不躾で、傲慢で、失礼です。だから殴り飛ばしてもらってかまいません…あのですね
(´・ω・`) なにかな?
_
( ゚∀゚) 明後日だけはどうか、死者の為の自己嫌悪に浸るよりも御孫さんの笑顔を優先していただきたい
(´・ω・`) …
きたか支援
_
( ゚∀゚) …失礼致しました
彼は深々と頭を下げたまま、顔をあげない。
(´・ω・`) …やれやれ、改まって何を言うのかと思えば
私はドアをノックする時のように、彼の頭を軽く小突いた。
(´・ω・`) 顔をあげてください…いいんだ、君は間違っていないと思うよ
とうに死んだ人間と、今生きている人間の、どちらを優先するべきなのか問われれば。
555 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/05(日) 16:37:48.57 発信元:180.4.105.52
支援支援
(´・ω・`) もう少し、考えてみますよ
_
( ゚∀゚) …ありがとうございます
彼がクマのぬいぐるみと共に去りしばらくしてから、帰ることにする。
腹へったし。
帰路も随分と静かだが、落ち着いて歩くには都合が良かった。時折、寂しくもあるけれど。
(´・ω・`) ふう
アパートに帰り着いた私は、事務手続きでもしているかのように夜を迎え、蒲団に潜る。
夢は見ない。最近、夢を見ていない。いつのまにか眠り、ふと目が覚める。
無意味に早起きなのは、長く眠るには体力が必要だからか。
(´・ω・`) やれやれ
気怠い朝から、私はあれこれ考えた。今日1日を考えることに費やすつもりでいた。自分の頭の錆び付き具合に苛つきながら、食事などの些事を挟みつつ夕方まで考えぬいた。
しかし。
(´・ω・`) なーんも、わからん
日が暮れて星がまたたき、お隣さんから楽しそうな笑い声が聞こえてきても尚、考え抜いて。
結局、老人の乾いた頭では分からなかった。
(´・ω・`) 私は、どうするべきなのかね…
理屈ではない、そちらの答えは既出だ。分からないのは心の問題だ。
分からないままで寝支度を整えた私は、虚無感を抱えたまま蒲団に潜る。
(´-ω-`)
その夜、久しぶりに夢を見た。
558 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/05(日) 16:43:44.75 発信元:202.229.178.10
しーえん
***
私は最初、何もない丘の上に立っていると思ったが良く見るとそれは積み上げられた屍体の丘だった。
特殊部隊にいた頃のままの姿で私は屍体の丘の上にいた。
足下には私が殺した人間の屍体が時系列順に積まれていて、それは下にいくにつれ動物や植物の屍体に切り替わっていった。
初めは私の好物であるピザやパスタ、レタスのサラダやリンゴやパイナップルやバナナだったのが、愛用のベッドやイスやコートなどに変わり、野犬やシベリアアザラシや鹿などになり、さらには虻や蚊や蠅や蜂などになっていった。臭いは無い。
そんな丘の頂上に立つ私を目指して登ってくる人影。
頭の欠けたフォックスだ。
フォックスは無言で登り、私のすぐ前に立ち、私を見据えた。
560 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/05(日) 16:49:40.83 発信元:180.4.105.52
C
フォックスの穏やかな表情は、私に激しい自己嫌悪をさせた。
私の脳髄はフォックスの偶像を作り、偶像に赦しを求めさせ、偶像から赦しの言葉を得、物思わぬフォックスから赦された気になれと言うのか…なんて卑怯なんだろう、私は。
(´・ω・`) フォックス
それでも話しかけずにはいられなくて、彼の名前を口にする。彼は無言のまま。
それで良い、死者は言葉を発しない。私が殺めた老若男女たちは皆志半ばだったというのに、恨み言ひとつ言われた事がない。
(´・ω・`) フォックス
彼は黙っている…私はてっきり、私の脳髄がフォックスを喋らせるものとばかり思っていたが違うようだ。
ずっと、ずっと。黙りこくるフォックスに痺れを切らした私は言った。
(´・ω・`) おい。私はフォックスの姿をした私から、私がどうすれば…いや、本当はどうしたいのかを喋らせようとしたんじゃないのか、無意識に。違うのか
フォックスは、静かに首をふり、体液を散らすことで否定した。
(´・ω・`) ならなんのために、私はこのフォックスを作った…
フォックスは、そこで初めて口をきいた。
「わかっているはずだ」
(´・ω・`) なにが
「おまえは自分を慰めているにすぎない」
(´・ω・`) なにがだ
「おまえの思いに意味はない」
(´・ω・`) なぜだ
「死者がまだ生きている人間から同情されてもただの嫌味だ」
(´・ω・`) それはまだ生きている私の考えだ、ひねくれている愚かな考えだ
「償いとは生きている人間にするものだ。受け取れない贈り物に意味は無い」
(´・ω・`) ほら、そうやって、私を罪から解放しようとしている。なんて卑怯なんだ、私は
「それは間違いだ」
(´・ω・`) どこがだ
「そもそも、罪を償うなら遺族にするべきだ。おまえのそれは、ただおまえだけが感じている罪だ。意味がない」
(´・ω・`) ははあ…おまえはここで、私に、どうするべきかを問わせるつもりだな。そして私に、もう忘れろ、と言うつもりだったろう
「違う」
(´・ω・`) なら、なんだと言う
「遺族とは、フォックスが守ったものだ」
(´・ω・`) フォックスの家族には…
「それだけでは足りない」
(´・ω・`) なに?
564 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/05(日) 17:01:35.30 発信元:220.57.2.107
支援
「フォックスは家族を守ろうとしていた。それは家族の暮らしを守ることでもあり、家族の周囲を守ることでもあり、家族の知る世界を守ることでもあり、家族の現在を守ることでもあり、家族の未来を守ることでもある」
「それはシベリアを守るということであり、住人を守るということであり、住人の幸福を守ることであり、現状維持のための不幸を守ることである」
(´・ω・`) …そんなこと、できやしない。未来永劫、なんて、人間には
「つまり、おまえに償える罪は無い。おまえの行為は意味がない」
(´・ω・`) それは…だからって!
反論しようとして、目が覚めた。やっぱり私は卑怯だ、都合が悪くなると逃げるだなんて。
***
「フォックスは家族を守ろうとしていた。それは家族の暮らしを守ることでもあり、家族の周囲を守ることでもあり、家族の知る世界を守ることでもあり、家族の現在を守ることでもあり、家族の未来を守ることでもある」
「それはシベリアを守るということであり、住人を守るということであり、住人の幸福を守ることであり、現状維持のための不幸を守ることである」
(´・ω・`) …そんなこと、できやしない。未来永劫、なんて、人間には
「つまり、おまえに償える罪は無い。おまえの行為は意味がない」
(´・ω・`) それは…だからって!
反論しようとして、目が覚めた。やっぱり私は卑怯だ、都合が悪くなると逃げるだなんて。
***
(´・ω・`) …最悪だな
人生最悪の目覚めだった。時計を見ると、いつもより1時間ほど遅かった。
(´・ω・`) …
無言で、朝の支度をし飯を食べ、日課の窓拭きを終えラジオをつける。
ムジカ・シベリアが、図書館の祭りを宣伝していた。
(´-ω-`) ふう
…結局無意味だと、言うのなら。孫の頑張る今を見に行くぐらい、良いだろう…。
(´・ω・`) …フォックス
ごめんね、どこまでも卑怯で救いようのない私は、呟き出掛ける支度を始める。
( ^ν^) …じいちゃん、来たのか
(´・ω・`) ああ
( ^ν^) そっか
(´・ω・`) 今日は、なじらないのか
( ^ν^) 職場でそんな事できるか
(´・ω・`) そうだな…お前も立派な社会人だものな
( ^ν^) ふん…ほら、これ
(´・ω・`) これは…シベリア桜の栞かい?
手渡されたのは儚くも美しい桜が押し花にされた一枚の栞。
( ^ν^) 記念に配ってんだ、館長の案でな
(´・ω・`) ふうん、良いね
569 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/05(日) 17:14:14.40 発信元:220.57.2.107
しえ
ふむふむ
( ^ν^) じゃ、俺忙しいから
(´・ω・`) うん、がんばってね
( ^ν^) …じいちゃん
(´・ω・`) なんだい?
( ^ν^) ありがとな、来てくれて
(´・ω・`) ニュック…
言いながら孫は、奥の部屋に入ってしまった。
(´・ω・`) …
(´・ω・`) …さて
会場である図書館内部は、盛況だった。
物語を読む者、書く者。絵を描く者、見る者。さらには熱く語り合う者。皆がそれぞれ祭りを楽しみ、忙しない職員ですら微笑みをたたえている。
lw´‐ _‐ノv 弟者ー、イラストの回収終わったよーん
(´<_` ) よっしゃ、俺がニュッさんとこ持ってくから、次の作画開始時刻アナウンスしてきてくれ
lw´‐ _‐ノv はいよー
そんな中に、彼を認める。
_
( ゚∀゚)
彼は実に楽しそうに、誰かと喋っている。
周囲をぐるりと見渡し、最後にカウンターを見た。
そこには女性が一人立っていて、とても幸せそうに祭りの様子を見守っている。彼女はまるで聖母のよう、つい見とれてしまい、目があった。
川 ゚ -゚) どうかなされましたか?
何でもありませんと言おうか失礼致しましたと言うべきか無視してしまおうかと迷った丁度その時。
カウンターの隅にかけられた柱時計が、独特の音色でもって鐘を鳴らす。
図書館に訪れていた人々は、全員が意識をそちらに向けた。
ふっ、と熱気が穏やかになり、誰も彼も手を止め口を噤み鐘の音に耳を傾ける。
良い柱時計だと素直に思った。
音が止み、周囲が再び動き出しても尚、私は女性と見つめ合っている。
胸のプレートには、館長であることが記されていた。
川 ゚ -゚) 良い、時計でしょう
私は頷く。
支援
(´・ω・`) この時計、随分と歴史がありそうですね。いつ頃からあるのですか?
川 ゚ -゚) これは当館の初代館長に贈られた物で、図書館が開館された当初からあるそうです
(´・ω・`) 贈り物なのですか
川 ゚ -゚) はい。初代館長の友人からで、裏面には文も刻まれています。
(´・ω・`) ほう、なんと?
川 ゚ -゚) 親愛なるブーンへ、君の努力と情熱に敬意を込めて。君の友人の名無しより
***
時計の針は止まらない。
きっと、私が死んだ後も。
終
終わりでーすはい
2周年おめ
578 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/05(日) 18:23:30.30 発信元:220.57.2.107
乙!
深い話だった
乙!
乙 いいねえ
乙乙!!
人いる? って聞くと案外いるのがシベリアだよな
居るよ!
584 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/09(木) 00:04:42.51 発信元:220.57.2.107
いたりする
(=゚ω゚)ノ呼んだ?
へーい
外寒すぎ
幻想的な雰囲気のブーン系ってどんなのがある?
夜叉乙
591 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/09(木) 12:27:30.89 発信元:126.185.133.35
セクハラもふもふナルシスト厨二野郎ニーイチ大先生をはよ隔離してあげて
>>589 異世界紀行って最近総合とかで名前出るけど面白いの?
幻想的かは微妙だがワンダリングはどうだろう
>>592 綺麗で素敵だけど、半分は意味わかってなくてすすめてると思う
未読の俺に簡潔にあらすじ説明してオススメしておくれ
596 :
拳王 ◆UXLJQjVdlRKc :2012/02/10(金) 19:02:09.03 発信元:118.159.133.195
やぁ落ちこぼれの諸君
君達はいつまでこんな辺境の地に居るのかな?
もはや需要ないよここ
あっはっはまた荒してやろうか?
誰が荒らすかこんな過疎板(笑)
まぁブーン系底辺同士でなかよくしてくれたまえ(爆笑)
文章は綺麗だけどシチュエーションが頭に入ってこんかった
大会まだ?
誤爆した
ブーン系大会……か……
ふっ全国大会出場経験のあるこの俺に勝てるとでも?
帰宅部だったんだが、なんとなくブーン系やってる奴がかっこいいと思って
某スレにオリジナルのトリップを特注した。
sage欄には架空の現行の名前、酉には(架空の作品の)名前がはいってるやつ。
それを着て現行の投下スレに乗り込み、わざと目立つレスしながら支援してた。
(すでに何本もおもしろい現行を完結し、有名作者になっているという設定)
イスによりかかりながら、人が支援にくる時を見計らって
俺「なかなか面白い作品だな・・・」
俺「ああ・・特にこのギャグの独特の台詞回し」
俺「お前と同じ得意分野だな。どうだ?止められそうか?」
俺「さあな・・・・」
俺「おいおい・・・トップ現行作者がそんな弱気でどうすんだよ」
こんな感じのレスを繰り返した。
初ブーン系…ども…
俺みたいな中3でブーン系書いてる腐れ野郎、他に、いますかっていねーか、はは
今日のクラスの会話
あの流行りのAKBが とか 恋空()泣ける とか
ま、それが普通ですわな
かたや俺は電子の砂漠でbtcmを見て、呟くんすわ
it'a over zenith.厨二ってる?それ、誉め言葉ね。
好きな音楽 boon boon boon
尊敬する人間 拳王(荒らし行為はNO)
なんつってる間に0時っすよ(笑) あ〜あ、人気作者の辛いとこね、これ
コピペみたいなことはしてないけど
自分を表したAAを自作したことがあるやつは正直に手を上げろ
ノ
シーン
ヌッ
だいたいドクオは自分の性格で、ブーンは友達で、
ツンは姉、デレはなんとなく好きだった娘、ギコは知り合いのおっさんみたいになってる、読み返すと
ある程度AAの性格は確かに決まってるな。自分の中で
自己投影しまくりですがな
時に、「原作があるようです」避難所のスレに続きをちょこっとだけ投下しました
611 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/13(月) 00:33:23.49 発信元:27.133.205.63
身も心も毒男だからドクオが書きやすくて仕方ない
少年漫画系の(いい意味で)馬鹿主人公が好きなので大体ブーンが主役になる
俺もリアルだとドクオの方に近いんだけどなあ……
あれ、明日ってバ・・バ・・・
ああ 明日ってバルセロナオリンピックだよな
二月といえば……二月といえば……
節分だーっ!!
そして節分も過ぎたんだ
なんだ明日はただの平日か
今日は何の日なの
TDN平日よ
川*` ゥ´)を主役にした話を書きたいのでなんかお題をいくつかプリーズ
624 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/14(火) 23:49:54.78 発信元:220.57.2.107
もうひとつお題をプリーズ
おしぼり
628 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/15(水) 00:21:48.14 発信元:118.15.51.168
どう考えても呑み屋にしかならねえ…黒烏龍茶のせいだなきっとそうに違いない
ホーッホッホッホ
冬にオススメな短編教えて
632 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/15(水) 23:11:59.89 発信元:220.57.2.107
>>631 | ^o^ |「わたしは あなたが すきな ようです」
冬は関係ない話だけど、読んだらほっこりした気持ちになれたからオヌヌメ
>>633 でぃ可愛い
でも虐められてるわけじゃないよね!?
636 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/15(水) 23:53:25.73 発信元:220.57.2.107
kawaiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
よかった!
でぃもタカラも可愛い!
>>633 全然おkさ! そしてカワイイイイイイイイ!!
スゲーブーン系まだ生きてたのかww
何年も見てなかったけどアルファ完結とかしたのかい??
644 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/16(木) 23:44:47.74 発信元:220.57.2.107
>>643 一人のキチガイのせいで、投下する人が少なくなってきた
まだまだ寒いな
時に、ここで投下していた「原作があるようです」の続きを避難所で少し投下しました
乙!
タッグバトルはじまるね
はーい二人組作ってねー^^
これ興味を引くけどどうなんかな
相手が見つかる気がしない。俺みたいな無名作者と組むメリットがまず無いし
必然的に少しでも名のある過去作を持つ作者同士が組まれる事になりそう
>>654 たしかに俺も・・・
立候補のが不満も少ないけどあぶれる危険!
運営が決めるとあぶれないけど不満が出る危険!
>>654 前に避難所であった合作企画で、某有名作者はボッチのままで某マイナー作者はあっさりコンビになれた事がある。
要は、その人の作風やアイディアに惹かれるかどうかであって、有名無名は大して関係ないだろ。
文丸辞めちゃったのか…
660 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/20(月) 22:49:05.49 発信元:124.146.174.38
志村ー反転反転!
ここ一年くらいのホラー系の作品でお勧めを教えてもらえませんか?
あと絵のお題いくつかお願いします
文丸の記事は携帯が反転も勝手に映しちゃうからすぐ分かった
663 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/21(火) 16:41:09.72 発信元:114.173.9.140
>>661 最近のなら
(´・ω・`)にわかアニメオタクのようです……ありうる話だから怖い
| ^o^ |脳みそグラタンのようです……ひらがなって どうしてか こわいよね
( ^ω^)どん兵衛を食べるようです。……いいか、絶対夜に読むなよ、絶対だぞ
(;;::)*(::;;)オシリスのようです……何が怖いってこんなこと考えつく作者の頭が怖い
後はこれくらいしか思いつかんが、これって2010年のだよな……ゴメンネカーチャンバカデゴメンネ
http://ryokimatsuri.web.fc2.com/index.html#sakuhin 絵題なら (-@∀@)ζ(゚ー゚*ζあさひが丘開発研究所のようです から一シーン
664 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/21(火) 17:46:36.01 発信元:220.57.2.107
勇者系の長編って今更需要あるかな
665 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/21(火) 18:48:01.30 発信元:220.100.108.118
>>664 あるに決まってんだろうが
俺得にすぎる
ドクオ勇者が復帰したと思いきや……な感じで
ちょっとかなしい
需要は知らんが俺は読みたい
だが「完結する」という前提のもとでだ
すぐ投げ出すつもりなら長編はやめてほしい
667 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/21(火) 18:56:45.43 発信元:220.57.2.107
投げ出したくないから慎重に書き溜めする
668 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/21(火) 18:57:59.06 発信元:220.100.108.118
何でそういうこと言うかな……
いや、気持ちは痛いほどに分かるんだけど
書き溜めよりも構想さ
構想がしっかりしてれば書き溜めがなくとも完結までの道が見えるぜ
670 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/21(火) 22:07:36.19 発信元:202.229.178.147
期待するとだけ
671 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/22(水) 17:24:52.56 発信元:126.170.199.240
軍モノって需要ないのか?
専門知識が必要だから取っつきにくくはあるかもしれんね
知識がなくても分かる話ならいいかもね
674 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/22(水) 18:42:15.21 発信元:126.170.199.240
ああ、一部の人には大人気って感じかな
675 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/22(水) 18:47:48.94 発信元:61.89.92.179
フルメタルジャケットは面白かった(知識なし人間の感想)
軍モノにしろ何にしろ、需要ある?って聞き方が気に障る。
気持ちは本当に良くわかるし、気にするなと言われればそれまでだけども。
ない、って言われたら書きたくても書かないの? って話だからな
閲覧注意とか、かなり特殊な話ならともかく、需要気にしてもしょうがないと思うがね
興味なかったジャンルでも、投下された話が面白かったら読む可能性もあるし
まあ、安心が欲しい感じはわからなくもないけど
話がぐんにゃり変わってしまうけど、シベリア図書館wikiから人員募集です。
個人的な事情で四月以降の更新が出来るか危ういので、
管理権を誰かに譲りたい、あるいは共有したいと考えています。
ここはまったりペースですんで、更新といっても言うほど辛くありませんし、
新しい総合まとめさんの青空ヒートさんのおかげで、かなり手間は省けるだろうと思われます。
ただ、昨今のブーン系の事情から考えると、どうしても、身分証明……
というか、ある程度の信頼が欲しいなぁという気持ちもあったりします。
(それをどう判断するかは、まだ決めていませんスンマセン)
っていうことで、また近いうちに正式な告知をさせていただきます。
我こそはと思う方がいましたら、ぜひ応募していただけると幸いです。
以上報告ですた。
日常系お題ください
681 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/24(金) 21:30:32.92 発信元:220.57.2.107
ぬぅぅぅん!また規制されたあああああ!
>>680 川の字でお昼寝
683 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/25(土) 10:36:50.26 発信元:110.163.220.105
685 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/26(日) 16:09:14.42 発信元:114.185.216.110
今日は寒いのう
そうだ、ヲッカを飲もう。
規制されててつまらんのう…いっちょ何か書いてみるか
アナログだけど何か絵題ください
690 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/26(日) 22:04:01.67 発信元:220.57.2.107
691 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/26(日) 22:05:18.16 発信元:114.185.216.110
>>688 ζ(゚ー゚*ζと好きなAAのぬいぐるみ
693 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/26(日) 22:09:20.05 発信元:220.57.2.107
募集から五分足らずで集まったね
皆結構見てたりするのか
694 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/26(日) 22:10:33.45 発信元:114.185.216.110
どうかな タイミングじゃない?
潜在してるのは結構多いと思うけど
695 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/27(月) 01:02:02.93 発信元:202.229.178.9
現行持つって勇気いるよな
何年掛かっても完結させるとか出来そうにねーや
697 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/27(月) 06:41:21.45 発信元:114.185.216.110
>>696 かわいいい
ぬいぐるみはモララー?かな?
698 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/02/27(月) 06:42:04.35 発信元:220.57.2.107
いいじゃねーか・・・
いいな和む
>>697 シーンのつもり
テンプレには入ってるんだけど、イマイチ起用されないふしぎ
シーンはメインで使われたことあんのかな
まとめ検索で一件だけ見つけたよ
シーンはヒッキーでよくね? なテンションであんまり使ったことないや
ブーン系以外での方がメジャーなAAだからな
AAな日記とか見た方がどんなキャラかはわかる
そうなのか。今度見てみよう
AA系は昔某スレで紹介されてたゆがみレンズしか知らないんだよなぁ
山奥の
708 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/02(金) 13:03:25.65 発信元:180.16.41.105
久しぶりに書こうと思います
シリアス系お題ください
710 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/02(金) 22:15:35.86 発信元:220.57.2.107
ミリタリーもので試しに書いてみたけど需要ある?
だれかいるー?
715 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/04(日) 15:36:05.08 発信元:222.0.75.154
ん?
716 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/04(日) 15:36:43.70 発信元:222.0.75.154
シベリアはミリタリー需要あるっぽいだろ
なんとなくこれまでの作品傾向的に
717 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/04(日) 15:47:57.27 発信元:220.208.112.58
718 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/04(日) 15:49:13.58 発信元:220.208.112.58
ーーーーある夜,ある決戦の大空ーーーー
719 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/04(日) 15:53:34.94 発信元:220.208.112.58
( ><)「敵四発重爆、前方700m!」
( ^ω^)「わかったお!」
空対空レーダーを操作する無線手のビロードが,声を張り上げる。
燃料も十分、エンジンの調子もすこぶる良い。
「ドラゴンキラー」の異名を持つ鈍重なこの双発夜間戦闘機を操り、僕は敵機
のいる空域へ急いでた。
この世界大戦が始まったのは四年前。我が国、ヴィップ帝国が隣国、ニューソ
ク共和国に侵攻したのが始まりだった。
最初はヴィップ軍の圧勝だったが、フェイト島の陥落をきっかけに戦況は悪化
の一途をたどり、ついにニューソク空軍による本土空襲が始まったのだ。
(;><)「うわ!」
サーチライトが灼熱の夜空を照らし出し、敵機と誤認した味方の高射砲師団が
撃った88ミリ砲弾の破片が機にあたり,ガンゴンと音をたてる。
機内には煙が漂い始め,何かが焼ける匂いが立ちこめていた。
(;^ω^)「急いで照明弾を撃つんだお!」
( ><)「はい!」
無線手のビロードが撃った照明弾が灼熱の空を緑色に照らし、高射砲はようや
く自機への砲撃をやめた。
そうしている間にも敵機が視認できる距離まで近づいた。
( ^ω^)「攻撃!攻撃!」
敵機に近づき,厄介な尾部銃塔の射界の外に潜り込み、引き金を引き,一撃必
殺の37ミリ砲を発射する。
敵機は火を噴きながらゆっくりと降下し,地面に激突した。
哀れな搭乗員はついに脱出できなかった。
( ><)「こちらホライゾン少尉機、一機撃墜、一機撃墜!」
720 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/04(日) 15:54:25.14 発信元:220.208.112.58
ーーーー烈火の星空のようですーーーー
721 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/04(日) 15:57:24.64 発信元:220.208.112.58
('A`)「今日も撃墜できなかったわ…」
同期生で、入隊当初から僕とずっと闘ってきたドクオ・ウツーダ少尉が話しか
ける。
( ^ω^)「まあそう言うなお。また次があるお」
('A`)「そう言うお前は今日も一機撃墜したんだっけ?」
(;^ω^)「でも味方の高射砲に狙われたりして,大変だったお。
整備員にめちゃくちゃ怒られたお」
_
( ゚∀゚)「お、ちょうどいた。おいそこの二人,シャキン司令が呼んでたぞ。
お前また何かやらかしたのか?」
(;^ω^)「え,いや,そんな悪い事は何もしてないお」
(;'A`)「あ、ああ」
_
( ゚∀゚)「そうか,良かったな,もう次会う事は無いな」
('A`)「ちょwwww」
722 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/04(日) 15:58:55.73 発信元:220.208.112.58
( ^ω^)「ナイトウ・ホライゾン少尉でありますお!」
('A`)「同じく、ドクオ・ウツーダ少尉であります!」
熊のような大男のシャキン大佐のまえで不動の姿勢を取り,敬礼するのは、シ
ャキン大佐と比べて頭一つ分ぐらい小さい僕に取っては,おもしろおかしくて
仕方なかった。
(`・ω・´)「よろしい、かけたまえ」
勧められた通り,高級そうな素材で出来た椅子に座る。
目の前に座る大男の名前は四機の夜間撃墜を経験しているシャキン・ヒルシュ
フェルト大佐。
この基地の司令でもある彼は、この夜間戦闘航空団が出来る二年前にヴィップ
海上空でニューソク空軍の双発重爆撃機、NB-17「ムラオカ・バーガー」を夜間
撃墜して以来,わが空軍初の夜間戦闘団を創設し,夜間戦闘の帝王して君臨し
て来たのだ。
(`・ω・´) 「君たちは銃殺される事になった」
(;^ω^)「「えっ」」(;'A`)
723 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/04(日) 16:00:16.64 発信元:220.208.112.58
(`・ω・´)「今のは冗談だ」
( ^ω^)「(なんだよ)」
このように時々しゃれにならないジョークを言う時もあるが,僕ら現場の兵士
たちの間でも「シャキン親父」というあだ名で親しまれていた。
(`・ω・´)「さて,早速本題を話そう。
君たちは、我が軍の最終兵器を扱う事になった」
第一話 終わり
724 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/04(日) 16:01:34.80 発信元:220.208.112.58
文章力の無かった頃の俺がだらっと書いたやつがハードディスクの奥にあったの
で投下してみた
つまり・・・続かないと
727 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/04(日) 19:34:41.57 発信元:220.57.2.107
最終兵器とは?
気になる
続きまだー
続き頼んだぜ。
そういえば、シベリア図書館の管理人募集って、いつ正式に発表されるんだろ
ブーン系まとめサイトいくつか教えて下さい
732 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/05(月) 00:45:13.49 発信元:49.98.15.185
けど需要ありきで投下しちゃあいかんぜよ
需要は自分で作るもんさ
人いるか分からんけど今から投下します
空が赤く染まっている。
世界が赤く染まっている。
どこかで見た風景が呼び起されるような赤だ。
そんな夕焼けの街の中、僕は家路を急ぐ。
そして、古びたアパートの一室に辿り着く。
( ^ω^)「今日も疲れたお」
通算何回目か分からないひとりごとを口にしながら僕は玄関のドアを開けた。
―――― 帰ってきたようです ――――
( ^ω^)「ただいまー」
(#゚;;-゚) 「……」
返事はない。
彼女、でぃは一心不乱に絵を描いている。
リビングの奥にある六畳間は画材が散らばっており、そこは彼女のアトリエとなっていた。
( ^ω^)「今日は部長に怒られて大変だったお」
(#゚;;-゚) 「……そう」
彼女は基本的にこのような相槌しか打たない。
普通の人からすると彼女の発する言葉は必要最低限以下と言えるだろう。
彼女がこんな風に口数が少なくなった(といっても元々喋る方ではなかったが)のには理由がある。
彼女には以前、ドクオという名前の彼氏がいた。
ちなみにこの男は僕の友達でもあったのだが、とにかく彼女はこのドクオと少し前までは付き合っていた。
しかし、彼は死んでしまった。
3ヶ月前、崖から落ちて。
死亡推定時刻は朝の4時から6時の間ということで、ちょうど朝焼けが見える時間帯だったと考えられているらしい。
警察は「何故そんな時間帯に彼がそこにいたのかは分からないが」と前置きしながらも、滑落したような跡がなかったために死因は自殺だと発表されていた。
ただ、でぃやドクオの家族は殺人の可能性もあると考えていたようだ。
犯人が滑落の痕跡を消した可能性もある、と。
しかし、警察は自殺と断定して捜査を打ち切った。
( ^ω^)(まあ目撃情報もないし、警察も自殺と考えた方が楽だからだお)
僕は勝手にそう考えているが、おおよそ理由はこれで合っているだろう。
とにかく彼女はドクオが死んだことで壊れてしまった。
ほとんど喋ることのない今の状態になってしまった。
そんな彼女と僕が何故一緒に住んでいるかというと、彼女のそんな姿をいたたまれなく感じて家に来ないかと誘ったからだった。
彼女に断られるかと思ったが、意外にも了承してもらえた。
( ^ω^)(いや、違うお)
そうだ。本当はそうじゃない。
僕は単純に彼女のことが好きだった。
不謹慎かもしれないが、ドクオがいなくなったことで彼女が僕を好きになる可能性もあるんじゃないかという打算があった。
仕事で疲れていたので、風呂に入って寝る準備をした。
彼女はまだ絵を描いているようだ。
( ^ω^)「でぃ、おやすみだお」
(#゚;;-゚)「……おやすみ」
彼女はこのような挨拶には返してくれるが、何故か「おかえり」という言葉を返してくれたことはない。
( ^ω^)(一緒にいられるならこんなの些細なことかお)
そんなことを考えつつ眠りについた。
次の日。いつものように夕焼けの中を歩いて帰宅した。
( ^ω^)「ただいまー」
(#゚;;-゚) 「……おかえり」
( ^ω^)「お、おう……ただいまだお!」
彼女が返事をしてくれた!
今までこの手の挨拶に対しては全く返してくれなかった彼女が!
しかしながら顔はキャンバスの方を向いたままであったが。
まあ、そんなことはどうでもいい。
この進歩には素直に喜ぶべきだろう。
そんな喜びに浸っていた僕に、突然、彼女がこう言い出した。
(#゚;;-゚) 「今、絵が完成したの」
( ^ω^)「お、絵が? 是非見てみたいお」
(#゚;;-゚) 「こっちに来て」
そうして僕は彼女の「アトリエ」に入った。
アトリエの中心にはイーゼルがあり、そこにキャンバスが立てかけられている。
しかし、こちらからは描かれている絵がよく見えない。
彼女は合図もなくイーゼルごと絵をこちらへ向けた。
( ^ω^)「これは……?」
そこには一人の男が描かれていた。
絵の中心に映るのは崖の上で朝焼けを背に立つ男の姿。
背景を覆う力強い赤とそれを背に立つ男の鬼気迫るような表情に、絵が言葉を持ち何かを訴えかけているような錯覚を起こした。
すいません、さるってしまいました。
747 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/05(月) 21:46:51.38 発信元:220.57.2.107
嘘だと言ってくれシベリアンモンキー
マジかよ俺の出したお題だから読んでたのに
なんという
(#゚;;-゚) 「帰ってきたの」
( ^ω^)「えっ?」
僕は不意な彼女の言葉に思わず聞き返した。
(#゚;;-゚) 「彼が、ドクオが帰ってきたの」
( ^ω^)「それはどういう……」
意味が分からず再び聞き返そうとしたが、絵を見つめてハッとした。
( ^ω^)「もしかしてこの絵のモチーフは……」
(#゚;;-゚) 「そう、ドクオ。おかえり、ドクオ」
彼女は当たり前のように呟く。
僕になかなか与えてくれなかった言葉を。
いや、待て。
もしかしたらさっきの「おかえり」というのも僕にじゃなくて……。
( ^ω^)「これはどういうことだお!」
(#゚;;-゚) 「どういうこと、って?」
( ^ω^)「なんでドクオの絵を描いたんだってことだお!」
(#゚;;-゚) 「そんなの……ドクオを愛してるからに決まってるじゃない」
彼女が僕を愛していて一緒にいるわけではないことは分かっていた。
だが、いつかはドクオのことを忘れ僕を愛してくれると信じていた。
しかし、違った。
彼女は今でもドクオを愛しており、これからもドクオを愛し続けるのだ。
これでは、僕は……。
( ^ω^)「――っ!」
瞬間、感情が爆発した。
僕はキャンバスを力任せに突き飛ばした。
イーゼルが倒れ大きな音を立てる。
753 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/05(月) 22:18:52.49 発信元:220.57.2.107
ブーン……
突き飛ばされて床に落ちた絵に目を向ける。
絵となってこの世に帰ってきたその男は睨むようにこちらを見つめていた。
( ^ω^)「はあ……はあ……」
身体、そして心に疲労感があった。
膝をつき、手をつき、目を伏せる。
その頭上から彼女の声が聞こえる。
(#゚;;-゚) 「ねえ。あなたは彼が帰ってきて嬉しくないの?」
嬉しいわけないじゃないか。だって僕は……。
(#゚;;-゚) 「ねえ。あなたは――」
「あなたはそうやって彼も突き飛ばしたの?」
終
756 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/05(月) 22:22:36.94 発信元:220.57.2.107
乙
面白かった
以上です
途中さるってしまってすいません
お題は
「朝焼けを背に立つ男」
「帰ってきたあいつ」
でした
乙
なんというミステリー
乙!見入ってしまった
乙!! これはいいものだ
>>729 ちょいとバタバタしてて遅れました
近日中には
長編序章祭りで実際に現行化した作品のリストを作りたいんですけど、
どの作品がそれか分かります??
覚えているのはあるけど、全部網羅してる訳じゃないからな
当時のログを漁れば完璧に補完できると思うけど
知ってるのは残像と樹海と装術士
残像、劣等性、装術士、大侠客はVIPに来てたな
シベリアや避難所には樹海、貴方だからこそ、ふたりとはんぶん、世界の終わり、あと記憶が定かじゃないけどワルになるもかな
ついでに自殺見届け屋が書き溜めしてたけど全部消えたって嘆いてた
完結は残像、劣等性、貴方だからこそ、世界の終わりだっけな
世界の終わりはかなり短かったけど
うわあ懐かしいな・・・またやりたいな序章祭り
次は終章祭り
山場祭りがぬけてるぞ順番的に考えて
カタルシスが出ねーw
772 :
広告:2012/03/06(火) 22:32:08.85 発信元:223.135.15.218
それと、図書館保管庫のメンバー募集のお知らせです( ^ω^)
メンバーになってもよいという方は
保管庫の右上にある「このウィキに参加」から、メンバー登録を行なってみてください。
管理者へのメッセージの欄に、お手数ですがブーン系やシベリアへの愛を感じられる文章を書いて
頂ければ、こちら側も安心して承認が出来ますので、なるべくご記入をお願いします。
募集期限は、当方四月以降のネット活動が出来にくくなり、
メール確認が滞るので、三月中に定めたいと考えています。
人数の規定はありません。
ぜひメンバーになってみてください!
作業内容も楽なもんです。
773 :
【仮広告】:2012/03/06(火) 22:35:59.89 発信元:223.135.15.218
>>772 おお、正式な広告が出ましたか いつも乙です
ところで具体的な業務というのは、どんなものがあるのでしょうか?
作品のまとめやし記録の整理などが主な作業になるんですよね?
できれば参加してみたいのですが……
>>774 ありがとうございます!
そうですねー、スレ毎の目録の作成や更新が主になりますね。
作品まとめは青空ヒートさんのお陰で、かなり楽が出来るようになりました。
し記録や、他の有益なリストの作成(上で挙げた序章祭りの現行など)もお願いしたいと思っています。
そこまで急を要する業務ではありませんので、のんびりと作成してください。
ぜひともご参加お願いします。質問ありましたら遠慮なく!
>>775 よしきた
かつての総合四天王の力、貴公にお貸ししよう
明日あたり登録に行きます
>>776 あの四天王から手を貸して頂けるとはっ! ありがてぇありがてぇ
序章祭りで実際に連載・短編化された作品のリストつくったお。
抜け漏れの指摘お願いします。
( ´_ゝ`)は劣等性のようです
o川*゚ー゚)oは残像のようです
lw´‐ _‐ノv貴方だからこそ、のようです
从 ゚∀从世界の終わりのようです
( ∵)はワルになるようです
ミセ*゚ー゚)リ樹海を征く者のようです
( ^ω^)は大侠客のようです
ふたりとはんぶんのようです
( ^ω^)ブーンは装術士のようです
乙です
ブーンとか主要キャラが色んな表情パターン付きで載ってる
便利なエディタがあった気がしたんだけど誰か知らんかね
(´д`)Edit……ではないよなぁ
何かのエディタのテンプレート的なのを誰かが作って、それを読み込んで、ってやつでしょ?
>>780 ググって調べてそれ出てきたんだけど
デフォではブーンとか入ってなかったんだよねそれ
>>781みたいな感じでそれに誰かの作ったのを読み込んだ奴だったのかもしれんわ
もうちょっと調べてみますありがとう
お題プリズマー
両方把握
なんたらかんたら地味に復活してた
こういうの嬉しい
復活は嬉しいよな
ところで、
>>773も前回の祭りのときみたく、図書館として出展する?
作品を出すやつか
>>791 そう。てーか、俺もう書きため中なんだよね
なるほどあれか。期待しよう
お題ちょーだい
796 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/11(日) 08:08:11.28 発信元:220.57.2.107
ゴアのようですってどうなった?完結した?
>>798 とりあえず完結したらしい
有名な人のらしいから、ファンのまとめがすぐにまとめてくれるだろう
>>801 可愛いな
穴本はキャラが反則的に魅力だ・・
乙乙期待!
乙
頑張れ!
いいイメージだ!
809 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/13(火) 17:53:17.11 発信元:220.57.2.107
/⊃
|ξ゚听)ξ ナイスイメージ
ヽ ⊂)
(,,つ ノ
し'
髪がドリルだったら完璧
実にいい。表情が特に素晴らしい
>>807 余白がいいと思った
マジで
(低身長っぽく見える)
名前欄test
あ、地震関係のとこじゃないと出ないのか
実在の国を旅するような作品ない?
>>818 実在じゃないけど歩くは雰囲気出てるんじゃない?
まとめに風景写真とかあっていいかも
歩く面白いよね
なんつーか、世界ふしぎ発見みたいなのが読みたいw
ドクオはインターネッツで世界を旅するようです
こうか
昔読んだブーン系のタイトルが思い出せない…
ショボンがバーのマスター
話ごとにゲストキャラ?がきてそのキャラの話とそのキャラに合わせたカクテルをショボンが紹介する
なんかショボンがお節介でくさかったような
みたいな話
登場キャラはショボンとクーとツンとヒッキーとシラネーヨがいた記憶がある
これで誰かわかる人いないかな?
お願いします
>>824 それだ!!聞いて良かったありがとう!!
そのタイトルでググったら内容出てきたけど削除されてるし読まない方がいいかな…
わからないって言ったらそれまでだが気にしてしまう
ログを読むのは自由だと思う
まとめ検索が見れない・・・
そうだったのか、トンクス!
ミステリー書くのって難しいよな
何かコツみたいなのって無いんだろうか……無いだろうな
ミステリーはまじで構成だと思う
流れを何度も見返すみたいな
俺が書いたときは、とにかくトリックに焦点をおいて全体の構成を組み立てた
最初にトリックを綿密に練って、あとはそれを各所に伏線として置いておく感じ
なにはともあれ、最後に明らかになるトリックの巧さがキモだと思う
すげーなあ
昔にミステリーを書いたけど犯人がちょっと予定調和な感じになっちまったい
ミステリーは設定だけは考えたがトリックや犯人が考え付かずに挫折した
ところで今創作板ってあうのスマホで書き込めないの?
ブーン系でクローズド・サークル読みてぇなあ
840 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/03/28(水) 19:38:39.87 発信元:111.234.69.37
乙!
乙!
大量規制だそうだからシベリアの需要が増える・・?
また規制か壊れるなぁ
別のSSスレのために頑張って書いてたのにまた規制とかひどすぎる
あおああああ出展作品全然書いてねえええ
まだどうなるか分かんないYO
18日までに規制解除の見込みあるん?
規制はされてないけど、18日??
おおー、10周年祭りか
850 :
忍法帖【Lv=18,xxxPT】 :2012/03/30(金) 22:17:14.06 発信元:1.78.27.123
規制されたけどここでゆっくり待つお
とりあえず、桜祭りの出展どうすんべ
>>848 うん そう
一応準備進めてたんだけど巻き添えだよ
ヲッカうめぇ
規制されてやってきますた
ふう・・・現行完結するか
さあさ今年のエイプリルフールはいかような遊び心が見られるか
各ホムペ、ブログを巡回するのが楽しみなことこの上なき
芸さんが闇の世界みたいになっててワラタ
858 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/04/01(日) 14:04:32.01 発信元:223.135.15.218
ないと思ってたオムさんがwwwww
投下します
シベリア花見祭り出展用
( ・∀・)幸せになるようです
今の僕は所謂、ストーカーというやつだ。何せ夜の闇と塀に隠れて女性の後をつけているのだから。
ξ゚听)ξ …
透き通るような金髪の巻き髪、瑞々しくも白い肌、ドールを彷彿とさせる整った顔立ち。とても美人である。スラリとしたボディラインも魅力的だ。
__|∀・)コソーリ
彼女はツンと言う。シベリアには、勤め先であるブーン系小説シベリア図書館が出来た頃に移住したらしい。
__|∀・) (おや、誰かに電話するのか?)
残念ながら、会話内容はほとんど聞き取れない。すぐに切ったので、些末事であろうか。
__|∀・) (うーん、もどかしいねえ)
盗聴器が欲しいところだが、なにせ忙しそうに働くツンを発見したのは今日の昼であり、彼女の職場であるブーン系小説シベリア図書館はセキュリティが万全で、慎重に行動しなければならなかった。
特に、職員の根暗そうな男性、あいつは危険だ。注意深く観察していて、作業中腕を大きく伸ばした一瞬間、左の脇が微かに膨らんでいた。
__|∀・) (あの図書館、職員全員が武装して…ないか、流石に)
税務署の制式拳銃がある、どこぞの国じゃあるまいし。
__|∀・) (でもなー、シベリアだしなー)
一見すると平和だが、逃亡者や追放者がやって来やすいのも事実で、火種はそれなりに抱えているだろう。平和の為に備えていてもおかしくない。
__|∀・) (ここの警察は真面目らしいし、あまり目立つ事は慎むべきだな…お、家に着いたか)
アパートの一室で足を止めたツンは、鍵を取り出さずにインターホンを押した。
__|∀・) (…誰か来ているのか、誰かと一緒に暮らしているのか)
すぐに扉は、開けられた。出てきたのは。
( ^ω^) はいはーい
男、だった。
ξ゚听)ξ 寒いんだからもっと早く開けなさいよね
( ^ω^) ごめんお、さっき連絡貰ってから慌てて掃除してたお
ξ゚听)ξ …また散らかしてたの?
(;^ω^) いやあの散らかしてないけど大切な女性を迎え入れるにあたり部屋の清潔さにより磨きをかけようと…ごめんなさい
ξ゚听)ξ まったく、だらしがないんだから
__|∀・) …
間違いない、二人は恋仲だ。同棲しているのだろうか?たまたま遊びに来たとしても、ここまで脇目もふらず歩いていたのだから、何度も通っているのだろう。
__|∀・) (通い妻、てか?)
けしからん。マジ羨ましい。実にけしからん。
__|∀・) (まあ、収穫ではあるな)
シベリアに来て1日目にしては、得られた情報は大きい。職場、恋人の有無、警戒すべき人物。
__|∀・) (とりあえずは、こんなもんか)
さてとそれじゃあ、遅蒔きながら、記念カードを貰いにいくとしますかね。
***
(´・ω・`) やあ。ようこそ、シベリアへ。このウォッカはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。うん、『カード発行所』なんだ。よろしく。一期一会って言うけど、馴れ合うほどに仲良くなろうとは思っていない。
でも、この場所に来たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ぬくもり」みたいなものを感じてくれたと思う。殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って記念カードを贈るんだ。じゃあ、名前を聞こうか
( ・∀・) …おいショボン、僕の名前忘れたのか?
(´・ω・`) やだなあ、冗談だってば。君が来たときのために考えたのさ…久しぶりだね、モラ
( ・∀・) おひさ。お前さんがシベリアに移住して以来か
(´・ω・`) そうだね、まあ座りなよ。ウォッカのサービスは本当にあるから
音楽の流れる応接間のようなせせこましい事務所で、旧友との再会を果たした。対面のソファに腰をおろしたショボンから、グラスになみなみと注がれたウォッカを受け取る。
(´・ω・`) 来た人にウォッカを振る舞うのは知っているだろう、遠慮せずに飲むといい
( ・∀・) 飲めないなら?
(´・ω・`) 飲まなければ良い、要は歓迎のしるしだからね。所詮は安い銘柄だし
足を組みふんぞり返っている割には嫌味を感じさせないショボン、彼とは引っ越した先で知り合った。
僕は昔、シベリアに住んでいたのだが高校の半ばに移り、なじみの無い土地で鬱ぎがちだった僕に声をかけ、よく一緒に遊んでくれていたのがショボンである。しかし、数年前に今度はショボンがシベリアに移住して、それから会う事は無かった。
( ・∀・) それにしても、カード発行人になったと聞いた時は似合わないと思ったが、いざ目にすると随分馴染んでいるな
(´・ω・`) そうかい?嬉しいこと言ってくれるじゃないの
( ・∀・) シベリアも少し変わっていたから、何だか安心したよ
来るのは住んでいた時以来となるので、良くも悪くも新鮮である。
(´・ω・`) 本質的な部分は変わらないさ。変わりゆく事を是としない人も少なくないんだ、そうだろう?
( ・∀・) そうだね
会話の間を埋めるようにグラスのウォッカに口をつけると、ショボンが目を丸くした。
(´・ω・`) なんだ、飲めるのか
( ・∀・) まあね。前は医者に止められていたのだけれど、最近は我慢しなくても良くなったんだ
(´・ω・`) …そうか
( ・∀・) お前さんは飲めるんだろう?
(´・ω・`) シベリアに来たら、自然と飲めるようになったよ。ここの先輩が、時々奢ってくれたからね
( ・∀・) ほう、良い先輩だね。その人、今は?
(´・ω・`) 所長になって、今日は商工会議所に出向いてる
( ・∀・) ふうん…
しばし無言になり、繰り返し再生されている音楽に心を委ねていると、やがてショボンが立ち上がり、奥のデスクから何やら持ってきた。
(´・ω・`) ねえ、モラ
ショボンは手帳とペンを差し出す。
(´・ω・`) 君の名前を書いてくれるかい?偽名でも良いから、これに。カードにはなるべく直筆のサインを使っているんだ。嫌ならかまわない
( ・∀・) わかった
来訪した年月日と名前がびっしり書き込まれたページの、唯一残っていた空欄に記入して返すと、ショボンは礼を述べて満足げに頷いた。
( ・∀・) なあ、どうしてカード発行人になった
(´・ω・`) 趣味さ
( ・∀・) 趣味?
(´・ω・`) 言ったろ、カード発行所は一期一会だって
( ・∀・) ああ
(´・ω・`) カードは、シベリアに来た証だ。過去や目的に関係なく発効される、最低限の身分証明書であり足跡としての記録なんだ
( ・∀・) うん
(´・ω・`) 此処に来た人が、僕が贈るカードを受け取り出発し、以後どんな時間を過ごすのかと考えると…わくわくしないかい?
( ・∀・) うーん…言われてみれば
(´・ω・`) そうだろう…ま、ちょっとしたコネもあったしね
( ・∀・) お前さんらしいや
(´・ω・`) そうだろう、そうだろう。さて、少しだけ待っていてくれ。カードを作ってくる
( ・∀・) うん
奥へ引っ込んだショボンは、三分と待たせずに戻ってきた。
(´・ω・`) あらためて、ようこそシベリアへ。歓迎するよ、同志モララー
( ・∀・) ありがとう
手渡されたカードは、上品に繊細で控えめに美麗で、二つ折りになっている。
(´・ω・`) おっと、開けるなよ、此処を出てから開けてくれ。君宛ということで、特別仕様になっているんだ。恥ずかしい
( ・∀・) 恥ずかしいなら、なんだってそんな事を?
(´・ω・`) 薄情な君の性格からするに、もう二度と会えそうにないからね
( ・∀・) …良く分かっていらっしゃる
(´・ω・`) まったく、君って奴はいつもそうだ。大事なことをなかなか教えてくれない。今回だってそうさ、もっと早く教えてくれたなら僕は、チッポケなカードだけじゃなくもっと協力したし…もっと遊べたのに
( ・∀・) …ごめん
(´・ω・`) …君がシベリアに来て、何をするのか知らないけど。もっと僕を頼って欲しかったな
( ・∀・) …うん
腰をあげた。カードをしまい、ショボンに手を差し伸べる。
( ・∀・) 握手して別れようぜ
(´・ω・`) …君って奴は、相変わらずだ
外に出る直前、ショボンに訊ねる。
( ・∀・) そういえばショボン、お前さんに訊きたかった
(´・ω・`) うん?
( ・∀・) ショボンは、幸せかい?
(´・ω・`) 僕は、幸せだよ。君はどうだい?
( ・∀・) これから幸せになる予定さ
(´・ω・`) そうか…モラ、僕からもひとつ訊くよ
( ・∀・) ああ
(´・ω・`) 幸せになることで、君は救われるのかな
( ・∀・) …わからない。だってそれは人それぞれで、自ら体験しないことには断言できない。そして僕は体験するためにシベリアへ来たんだ
(´・ω・`) …がんばってと言うべきか、悩むよ
( ・∀・) 歓迎してくれたじゃないか、それで十分…ショボン、僕がここに来た目的のひとつはお前さんに歓迎してもらう事だったのさ
(´・ω・`) 本当かい?僕は、君の役に立てたのかい?
( ・∀・) 本当さ。じゃあ、元気でね
言って、ドアを開ける。
(´・ω・`) 忘れないよ、君のこと
閉まる直前、ショボンは言った。
早歩きでシベリア鉄道の駅に着き、まばらにしか乗客のいない列車にゆられながら、僕はカードを開いた。
そこには僕のフルネームと来た日付、そしてショボンの達筆な字で詩が記されている。僕も読んだことのある詩集から引用されたものだ。
『不意に列車の連結部が音を出す
ゆっくりと景色は移ろい
やがて流線型に変わっていく
君がいたところはやがて地平の一個の点になるだろう
しかしいついかなるときでも
シベリアは君を応援する』
( ・∀・) …なんて
なんて、皮肉な選択なんだろう。そう思った。
支援!
さるかな
568 名前: 名も無きAAのようです 投稿日: 2012/04/01(日) 23:04:10 QZLzi8KYO
すんません誰かシベリアのブーン系図書館に
サルが解除されないので続きは明日の夜投下します
と伝えて下さい
支援……っと思ったら把握
続きを期待
一旦乙
規制されたorz
ここってオススメ作品とかって聞いていいの?
どうぞ
特に指定ないなら半年病と現実逃げ切るを薦める
逃げ切る面白かったwww
シューが出る作品でオススメ希望
>>880 有名どころは厄姫、少々マイナーだと、月夜のようです
投下します
>>872の続きです
シベリア花見祭り出展用
( ・∀・)幸せになるようです
883 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/04/02(月) 20:15:49.20 発信元:202.229.177.144
昨日の人かな
待ってたよ
ショボンは、僕の腹積もりを見抜いた上で、よりにもよってこの詩をえらびやがったのか?
まったく彼はチッポケなカードと言ったが、僕にとっては最高の贈り物である。
彼が、僕を理解してくれていた証なのだ。
宿泊先のシベリアホテルがある地区の駅に停まるまで、この詩を何度も読み返した。
( ・∀・) (会って良かった)
友人の厚意を実感し胸に熱いものがこみ上げてくる。
( ・∀・) (よし、僕は頑張るぞショボン)
決意を新たにした僕は、早速、明日はどうやってツンを観察しようかと思案し始める。
―――僕には、母親と、父親と、妹がいた。
父親は、母親が妹を身ごもった頃から少しずつ、少しずつおかしくなっていった。
今にして思えば、妹を運んできたコウノトリが僕とは別な事に嫉妬していたのだろう。
男だって、時として女並に嫉妬狂いするのだ。
おかしくなった父親が、妹と、ついでに母親を攻撃するようになった頃、僕は思春期に突入した中学生一年生で、母親と、ついでに小学生の妹を庇わなくてはならないという使命感に燃えていた。
すると父親は、どういう理屈か僕に裏切られたと考えるようになり、母親への矛先が僕に向かい出す。妹へは相変わらず。
そんなこんなで、ついでに庇っていた妹は家族の中で誰よりも僕になついた。本人に面と向かって言われたので自意識過剰ではない。
どこでもなるべく僕と一緒にいたがり、風呂だって布団だって一緒に入っていた。
母親は、兄妹とはいえ何だか怪しいな、と勘ぐっていて、実際そうだった。
これは経験則なのだが、たとえ児戯であっても、相性のよい相手がいた方が良い。
お互いの疵をさらけ出す暖かい風呂場、一緒に傷を癒す布団、膿みを絞りあうトイレなどの場所で、僕と妹は自然に相手を欲した。
母親はこの頃、僕らに無関心であることを強要されていた。
父親は、シベリアであっても容認されない行動に夢中だった。
妹は自分がいるから母親と父親の仲が悪いのだと思い込み、僕はそんな妹を利用して自尊心を満たしていた。
酷い家族だった―――
***
ホテルシベリアで朝を迎えるのは初めての事である。
窓を見れば雲は遙か彼方の地平線にどいており、清々しい碧空をレースで飾っているようだった。ローカルテレビを見ながら身支度を済ませ、気象観測所提供の天気予報とブリザード自警団発表の嵐情報をチェックした僕はテレビを消し、部屋の鍵も閉め朝食へ。
シベリアの雄大な自然と情緒的雰囲気に溢れる町並みをいっぺんに堪能できる大広間に用意された朝食はできたての、体の芯から暖まる物が中心で、勿論新鮮なフルーツや甘いデザートもあり、とても満足のいく献立だった。
実に良い朝を迎えることができた僕は部屋に戻って少し休んだあと、外出する。
向かう先は、まず花屋。
( ・∀・) すみません
川*` ゥ´) はーい…あれ、モララー?
( ・∀・) ん?…ああ、なんだヒールか
川*` ゥ´) おいなんだよそのどうでもよさそうな反応
( ・∀・) 察しが良いな、その通りだ
川;` ゥ´) 相変わらずだなおい…
ホテルのそばにあった花屋で再会したのは、シベリアを出る前の友人である。
( ・∀・) まだシベリアにいるとは思わなかったよ
川*` ゥ´) ま、なんだかんだね…モララー、今日夜から時間ある?
( ・∀・) あるけど
川*` ゥ´) じゃあ話そうぜ色々と諸々とぐだぐだと
( ・∀・) いいけど
川*` ゥ´) じゃさ、午後3時にお店来てくんない?そんくらいなら弟と交代できるから
( ・∀・) わかった。それでさ
川*` ゥ´) うん?
( ・∀・) 花ください
川*` ゥ´) あ、うん…何を?
( ・∀・) 白い百合。墓参り用のやつ
***
ここに立ち、困ることがひとつ。
小高い丘に設けられ、水と緑豊かな自然美重視の霊園で、新雪の如く白い墓石を前にして、僕は何を祈ればいいのだろうか。とりあえず花屋で購入した花束を置いてみる。
( ・∀・) …
恨み言か、感謝か。意味が無いのは分かっていても、何かを祈らなくてはと思う、思うのだが。
( ・∀・) …まあ、うん
わからん。仕方ないので、報告というか独り言をば。
( ・∀・) もしも死後の世界があるのなら、僕が逝くときくらい仲良くしててね
医者が正直に教えてくれました。僕、もう寿命です。
( ・∀・) なんでまあ、別に今日なにか祈ってもしょうがないでしょ
そもそも命日ちがうしね。あっはっはっ。
( ・∀・) さてと
来た道を引き返しながら、無味無感動な墓参りだったことそのものに対して悲しくなった。
( ・∀・) (そうだ、図書館に行ったら感動できそうな本を読むフリしよっと)
バスに乗り、『レーニン通り』にあるツンの職場へと向かう。
奥の座席に腰掛け、窓から景色を眺めていると、行きはうたた寝していて気付かなかったのだが、霊園の最寄りからしばらくは飛び地のように建物があって、それがまるで島に見える。
平原はまだまだ雪が溶けておらず、白く煌めく雪は海原のようで、道路と建物を繋ぐ足跡や私道は橋のようだ。空の青と雪の白さが見事な対比を生み、落ち着いた色合いの建物と、ぽつりぽつり見かける歩行者。
車窓からの眺めをそのまま美術館に飾れそうだと思う。行きに見逃していたのを悔やんだ。
( ・∀・) (おや…)
道路の幅が広くなり、建物も増えるにつれ、廃墟が目立つようになってきた。今見えている数はおそらく幾らも無いのだろうが、それでも白いシャツについた染みのようで。
しかも、周囲の気を引こうとしたのかごちゃごちゃとした造りだったり、奇抜な色だったりと、明らかに浮いているのだ。
( ・∀・) (建てるだけ建てて、ほったらかしかよ)
そういえば、シベリアが抱えている社会問題のひとつに、ローカルルールを無視して行われる違法建築と捨て置かれる廃墟があったっけ。
≪えぇ、次はレーニン通り中央、レーニン通り中央ですっ。お降りの方は手近なブザーを押してくだぁ、さいっ≫
( ・∀・) (おっと、次のバス停だな)
降車を知らせるボタンに手を伸ばすも、指先が触れる直前にブザーが鳴った。視界の斜め上に、鳴らした男性をみとめ、息が詰まった。
('A`) …
吊革に掴まったなんとも覇気の無い地味な男で、細身なのだが、服からのぞく手や首、姿勢などからうかがえる彼の体つきは頑丈そうで背筋も伸びており、鍛え抜かれたアスリートを連想させた。
(;・∀・) (そりゃあ…彼も職員だから向かう先は一緒だしな)
そう、この男こそ、服の下に物騒な得物を忍ばせていたブーン系小説シベリア図書館の職員である。
確かに、シベリアで銃器を手に入れるのは難しくない。小火器とその実包程度なら専門店に売っている、しかし技術は得難い。
小型軽量の拳銃とはいえ普段着の下に違和感なく隠し持とうとすると、思いの外厄介だ。
ただ街中を歩いたりするならともかく、本を抱え忙しなく作業しながら、持っていることを隠すというのは素人がそう簡単にできることではないのだ。
(;・∀・) (体つきからして元警官か…或いは軍人…目を付けられたらツンの観察に支障をきたすな)
冷や汗をかくうちにバスが停車した。
彼は真っ先に(とは言っても降りるのは僕と彼だけだが)重そうな荷物を抱えながら降り。
('A`;) ッ!!
(;・∀・) あっ!!
ステーン!
\('A`)ノ ヒャー
へノ_ヘノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
派手にずっこけた。
(;・∀・) だ、だいじょうぶですか!?
('A`;) いてて…大丈夫です
彼は恥ずかしそうに頭を掻き掻き、慎重に立ち上がる。
(;・∀・) ああ、無理しないでください
なんやかんやと、重い荷物を一緒に持って図書館へ向かうことになった。
('A`) すんません、手伝ってもらっちゃって
( ・∀・) いえ、ついでなんで
話すうち、彼に対する印象は激変した。この男、妙に腰が低いのだ。
待ってた支援
591 :名も無きAAのようです :2012/04/02(月) 20:49:47 ID:2Q/Pi1AcO
すんません誰かシベリアブーン系図書館に、さるった、と伝えてもらえますか?
レス代行
('A`) シベリアには観光で来たんすか?
( ・∀・) ええ、そうですよ
('A`) どうですか、実際に歩いて見て
( ・∀・) …来て良かったと、思えました
そう言うと彼は、穏やかに微笑んだ。
('A`) それは良かった。中には、つまらないなどと罵る人もいるんすよ
( ・∀・) へえ…
平原と違い雪が全く残っていない煉瓦敷きの道を歩いていると、広い敷地の中に建つ荘厳な図書館が見えた。
('A`) ようこそ、ブーン系小説シベリア図書館へ
職員用の出入り口から入る。普通は通ることのできないためか通路に足を踏み入れると探検でもしているかのように思えて、胸が高鳴る。遠くに聞こえる雑音が、放課後の学校の雰囲気を思い返させた。
('A`) おーい、だれかー
(-@∀@) はーい…何があったんですか?
('A`) バス停で転んじまってさ、偶然居合わせたこの人が心配して荷物運び手伝ってくださったんだ
(-@∀@) なんと…わざわざすみません、ありがとうございます。さ、荷物を
( ・∀・) はいどうぞ。図書館に来るついでにお役に立ててよかったですよ
('A`) 本当にありがとうございました
ひと段落したので、早速ツンを捜しながら本を読むふりをすることに。
591 名前:名も無きAAのようです :2012/04/02(月) 20:49:47
すんません誰かシベリアブーン系図書館に、さるった、と伝えてもらえますか?
しえんだほい!
( ・∀・) (それなりに良い印象をあたえたろうから、少しはやりやすくなるかな)
先ほどの眼鏡をかけた司書さんから、どのジャンルがどこの本棚にあるのかを訊ね、どれを読もうかじっくりと選ぶ。と言うか、じっくり選ばざるをえない。
( ・∀・) (まさかこんなにあるなんて…もっと細かく絞り込んで訊ねるべきだったな)
目録を使えば便利なのだろうが、僕は直接手にとって選びたかった。
( ・∀・) お?
ふと、一冊の背表紙に目が停まった。即時手に取り読書用のスペースへ。
( ・∀・) (よっこいせ…どれどれ)
タイトルや表紙に惹かれたわけではない、ただ何となく手に取った本を開いた。
開いて、ページだけ適当にめくっていれば怪しまれないかと考えていたが、1ページ目でそんな無礼な考えは吹き飛んだ。
僕はどんどんのめり込んでいき、一字一句も見逃さないよう集中し、物語の奥深くへと沈み込んでいった。激しい戦闘シーンがあるわけでない、ただの夫婦の物語、なのに。
( ・∀・) …
何かモララーいいやつな気がする
脇目もふらず一気に、読んでしまった。少し余韻を味わってから、席を離れ本を棚に戻してまた選ぶ。次に手に取ったのは若干コメディ調な家族の話。はじめの数ページは正直読みにくく、つまらなかった。しかし段々と読みやすくなり、ギャグもツボにハマり始める。
中盤では笑いを堪えるのに必死で、終盤に入り丁寧に描写された姉と弟の姉弟愛に至っては、不覚にも涙がこぼれた。滲む視界のまま読み終え、本を閉じると、すぐ隣に立っていた男に話しかけられた。
( ^ω^) ティッシュをどうぞ
( ;∀;) え、あ、すみません…
涙をふき鼻をかんで、落ち着きを取り戻してからティッシュをくれた笑顔の男性が胸に付けている身分証に気付く。
( ・∀・) …館長さんですか?
( ^ω^) はい。当館の館長で、ブーンといいますお
…まさか、ツンの恋人が館長とは予想外だ。
( ・∀・) どうも…
( ^ω^) 本日は、ありがとうございました。当館を代表し、心から御礼申し上げます
嫌味のひとつでも言ってやろうかと考えていたら深々と御辞儀をされた。
(;・∀・) や、そんな、顔を上げてください…大したことしてませんし
( ^ω^) そんなことはありません。ろくに御礼もできませんが本日は当館の蔵書を、こころゆくまでお楽しみください…とはいえ、私自身が書いた物はないんですけども
柔和な笑みと優しい声質に、なんだか毒気を抜かれてしまった。
( ・∀・) そうなんですか?僕はてっきり、職員のみなさんも書いているものだと…
( ^ω^) 書いたのは今のところ、司書であるアサピーという者だけですお
( ・∀・) ああ、あの方が…アサピーさんって、何冊も書いているんですか?
( ^ω^) いえ、ひとつだけです
ふと、館長の目が遠くを見、ついで懐かしむような声になる。
( ^ω^) 彼は、ある日に突然書きはじめ、一冊を完成させてからはそれきりです。しかし彼は、あの作品を書いてからというもの少し明るくなったんですお
( ・∀・) へえ…なにかあったのでしょうか
( ^ω^) 私も不思議に思い、訊ねてみましたが教えてくれませんでした
( ・∀・) なんだか、ドラマがありそうですね
( ^ω^) …此処に来たあなたが最初に手にとって、食い入るようにお読みになっていた作品ですが
支援じゃー
( ・∀・) (そっから見てたのかよ…なんだかキモいな…)
( ^ω^) とても幸せな夫婦の話でしたお?
( ・∀・) はい
( ^ω^) でもあれを書いたアサピー自身の両親は、色々とあったらしいんですお
( ・∀・) え…
( ^ω^) 幸せな物語を紡ぎ出す人が、幸せとは限りません、その逆も。物語は時として、作者自身を写す鏡なんですお
( ・∀・) あの話は、アサピーさんの理想だということですか?
( ^ω^) ええ。もっとも、全てがそうとは言いません、作品によってはそうなるって話ですお
( ・∀・) なるほど
ここで、いったん話題が尽きたが館長も暇なのか、まだ話したそうにしている。
( ・∀・) …そういえば
( ^ω^) はいはい
( ・∀・) さきほど、今のところ書いたのはアサピーさんだけだとおっしゃいましたね
( ^ω^) はい
( ・∀・) と言うことは、いずれ書く予定の方がいらっしゃるのですか?
( ^ω^) ええ、僕が今、書いてる最中ですお
( ・∀・) どんな話ですか、ひょっとしてギャグ系?
(;^ω^) いやあ…ギャグ系は書けないので、恋愛系ですお
( ・∀・) それも…貴方を写す鏡なんですか?
( ^ω^) そうですお
館長は、力強く肯いた。
( ^ω^) 僕、こう見えて恋人がいるんですが
( ・∀・) それは…うらやましいです、とても
( ^ω^) でも、僕は彼女の過去をあまり知らないんですお。それが時折口惜しくなるし、それ以上に彼女は、ある年齢から昔の記憶が思い出せ無いんですお。医者によると何か強い精神的ショックのせいだろうって
( ・∀・) そう…なんですか
( ^ω^)僕がなにより悔しいのは、そんな出来事から彼女を守れなかった事なんだお。だから僕は、好きな子といつもいつまでも一緒にいて、好きな子を全力で守る…そういう話を書く予定だお
( ・∀・) …御気持ちは、良く解ります
( ^ω^) ありがとうございますお
しえん
594 :名も無きAAのようです :2012/04/02(月) 21:34:40 ID:2Q/Pi1AcO
すみません、またサルくらったのでもう一度伝えてください
がんばれ
支援
( ・∀・) でも、だからこそ、訊ねます。訊ねたくて、しかたがない
( ^ω^) はい
( ・∀・) たとえば、貴方の恋人が過去に体を売っていたり、子を殺めていたりしても変わらず接することができますか?
館長は正直に顔をしかめ、僕を睨む。その表情に、修羅を見た。だがそれは一瞬間のことであり、口を開いた時には既に先程の笑顔であった。
( ^ω^) 何度も、考えた事です。僕は割と嫉妬深くて、彼女が昔どこぞの誰かに抱かれていたりしたらと考えると、夜も眠れないお…ですがそれでも、そんな過去の彼女も僕の好きな彼女です
( ^ω^) 僕は彼女の過去を知らない分、これからの彼女が枯れるように老いて骨になるのを、見届けたい
( ・∀・) …
( ^ω^) 彼女にハッピーエンドを迎えて貰うために、僕のくだらない嫉妬心は墓まで持って行くつもりですお
( ・∀・) …立派、ですよ
( ^ω^) そんな事はありませんお
( ・∀・) そうですかね
( ^ω^) ですお。いやーなんだか恥ずかし…
ξ#゚听)ξ ちょっと館長!
(;・∀・) !?
(;^ω^) な、なんだお?
ξ#゚听)ξ また仕事さぼってるんですか、祭りも近いんですからしっかり働いてください
(;^ω^) おーん、ごめんだお
ξ#゚听)ξ 暇なら倉庫の掃除くらい手伝ってください
(;^ω^) マジすみません。あとツン、あまり騒ぐと…
ξ゚听)ξ なに?
(;・∀・) …
ξ゚听)ξ あら…
ツンと、目があった。あってしまった。
ξ;゚听)ξ すみません、大変失礼いたしました
(;・∀・) いえ…
ξ゚听)ξ 当館は初めてですか?
(;・∀・) はい
ξ^竸)ξ ゆっくりしていってくださいね
ツンは、まぶしい笑顔を僕に向けてくれた。けれどもそれは、明らかに他人向けの事務的なもので。
( ^ω^) そうだお、ツン、アサピーが作ったあれ、まだ有ったっけ
ξ゚听)ξ あれって、栞の事?
( ^ω^) それ
( ・∀・) 栞?
( ^ω^) シベリアでは品種改良された桜が咲くんですけど、当館の司書がその桜のうち早咲きしたものを押し花にして、栞にしたんですお。よかったらお持ち下さい
( ・∀・) ありがとうございます
ξ゚听)ξ あれ、素敵よね
( ^ω^) ツンの方が素敵だお
ξ;゚听)ξ なっ…
( *^ω^) ニヤニヤ
ξ*゚ー゚)ξ もう、バカ
( ・∀・) …
カウンターへと歩き出したツンが、館長に向けた笑顔を僕は良く知っている。
支援
なにせ、その笑顔はかつて僕に向けられていた物だから。
(;^ω^) おっ!どうしました?
何かが弾けて、駆け出した。
館長が僕を呼び止める声も、周囲の視線も振り切って、とにかく走った。
―――おにぃ、にいに、あにぃ。
現実で妹からこんな風に呼ばれる兄は、非常に少ない、方言は別として。
にいちゃん、おにいちゃんと呼ばれる兄が一番多いのではないだろうか。
にいさん、は上品な家庭の兄ならば呼ばれることもあるだろう。あにき、と呼ばれる兄も少なくないはずだ。
下の名前で呼び捨てにされる兄は幸いで世の中、呼び捨てにすらされない兄もいる。
名前で呼ばれもせず用がある時は、「おい」とか「ねえ」とか「ちょっと」とかが用いられるのだ。
さらに言うと、何をするにも無言で、互いのメールアドレスすらも交換しない兄すらいる。
そんな中で、僕はとても恵まれていたと思う。
動機が何であれ、妹から、こっそり「パパ」と呼ばれていたのだから。
そう呼ばれる事を合図に、僕は妹を慰めるふりして弄んだ。
異常だとは思っていた。
でも現実はより切実で人の心は脆い。
下手に粘りをみせると歪むし、何も感じなくなれば最早まともでない。
妹は粘った方で、父親に責められた夜はいつも僕に抱かれながら泣いていた、声を懸命に押し殺して。
僕はそんな妹をたまらなく想った―――
おお
さっきのは訂正、昔の( ・∀・)は悪いやつだった
走って、逃げ出したかった。振り切りたかった。僕自身の奥底から溢れ出す、後ろ向きな三つの奔流。
( #・∀・) うがあああっ!
ひとつ、嫉妬心。
いくら望んでも二度と手に入らない、ツンという一人の女性。昔僕が感じていた幸せも温もりも、今では別の男が独占しているという現実。ツンの、僕しか知らなかった部分を館長も知ったはずだ。
ひとつ、罪悪感。
あんなにも幸せそうなツンの過去が僕の手垢だらけである事を申し訳無く思う。深い愛情を堂々と語った館長に謝りたかったけれど、それはできない。
僕はツンを欲望のまま汚しました、体中撫で回し舐めまくりました。ツンの顔に、口に、手に、腹に、腰に、股に、足に、僕のアレをアレしました。
幼く無垢なツンを弄びました。そんな暴露を謝罪と共にされたところでマイナスしかない。ツンだって、折角忘れる事ができたのにまた思い出してしまうだろう。
ひとつ、絶望。
僕は今までどうしても、都合の良い希望のひとかけらを捨てきれなかった。
ツンが辛い事だけを忘れたまま、僕の事を思い出してはくれやしないかと、頭の片隅で浅ましく奇跡を願っていた。
僕自身がツンの記憶を呼び覚ます引き金になることを恐れ、妄想するだけで会う事はしなかったけれど、ひょっとしたらと思い続けていて。
実際ツンが僕と会い何も思い出さなかったことで、繰り返し妄想したような都合の良い思い出し方なんて絶対にしないのだと、鉛のような重い絶望にのし掛かられたのだ。
僕は自分で思っていたよりも遙かに、ツンに覚えていて貰いたかったようだ。妙だな、ツンが過去を思い出さないことは、僕には喜ばしいはずなのに。
(; ∀ ) くそったれえええ!!
人気の無い市街地を当て所なく走る。時々擦れ違う通行人に迷惑がられようがとにかく走りながら、想像した。
僕とツンが今でも一緒にいられたのなら、もしも幸せな家庭を築けたら。
僕とツンの両親は鴛鴦夫婦として健在で、ツンも僕も怯えることなく生活できたらそれは凄く素敵だけれどでもそれだと、ツンが僕に依存する理由がないから、兄妹でありながら男女の仲に成ることもなかっただろう。
でも、それはそれで理想的じゃないか。
でもでも、けれどもなんという事か。僕にはタイムマシンが無いのだ、残念なことに超能力も何も無いんだ。
(; ∀ ) ちくしょう…ドラえもーん
高いフェンスに、全身でタックルして無理矢理停止、そのまま冷え切ったアスファルトにへたり込んで背中をフェンスに預け泣きじゃくる。延々、泣き続けた。
( ;∀;) ひぐっ…えぐっ…
どれだけの時間が経ったのだろう。
息苦しさに顎を上げれば空はやっぱりどこまでも蒼色で、ぐるり後ろをみやればフェンス越しに淡いピンク色の花を咲かせる桜があった。もしやと思い左右を捜すと、看板にイベント会場の名前有り。
( ・∀・) …お花見祭りが近いのか
看板の予定表によると、4月始めから大々的にやるようだ。
( ・∀・) もう幾日で満開か
支援
会場内は祭事期間外の雪掻きをしなかった為か平原と同じく雪が残っていて、新緑と小さな花々が雪の隙間から顔を出し、桜の木は少し花が開いていた。
( ・∀・) はあ…そっか、今年も咲いたか
残念だが僕は素直に喜べない。落ち着いた以上、此処は僕にとってまぶしすぎる。
( ・∀・) そういや何時だ?
腕時計は2時を指していた。不意に強い風が吹き始め、寒さに身を強ばらせる。泣き疲れて落ち着いたら、空腹と寒さが一気に襲ってきた。
( ・∀・) (本読んでたせいで昼飯忘れてたな)ホテル戻るか…ん?
立ち上がろうとして、気付く。
(;・∀・) これ、図書館の本じゃねーか
どうやら僕は本を持ってここまで来たらしい。…ねーよ、どんだけマヌケなんだよ僕。
( ・∀・) (まいったな、図書館寄ってからじゃ、約束に間に合わない)
( ・∀・) …図書館はけっこう遅くまでやってたし、ヒールと会ってからでも良いか
本に汚れや損傷が無いかを何度も確かめながら、僕は歩き出す。
926 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/04/02(月) 22:58:56.64 発信元:124.146.175.199
しえん
***
川*` ゥ´) 時が経つのは早いねー
約束の時間を2分程度過ぎて花屋へ到着したらヒールに怒られた。あんたの事だからすっぽかされると思った、と。
( ・∀・) ああ、全くだよ
流石に申し訳なかったので、謝りついでに服をほめたら機嫌を直しBARのテーブル席で乾杯するころには、すっかり元通りになった。扱いやすい奴である。
川*` ゥ´) しっかし、ずっと余所に居たのに、なんでまたシベリアへ戻ってきたのさ
( ・∀・) 会社を辞めて、暇になったのさ
川*` ゥ´) 辞めた?なんで?
( ・∀・) 将来性が無くてね
川;` ゥ´) あんたねー、そんなこと言ってニートになっても知らんよ
( ・∀・) 大丈夫だって。それよりヒールはどうなんだい、今の仕事は
川*` ゥ´) 楽しいし、満足してるわさ。良いもんだよ、何気に重労働だけどね
( ・∀・) お花屋さんって、楽なイメージしかないけど
川*` ゥ´) 何言ってんの、水を沢山使うから重たいし冷たいし、花だって丁寧に運んだり綺麗に並べたりするのに気を揉んで、ラッピングだって不器用だから難しいんよ
( ・∀・) そうなんだ、やっぱり仕事は何でも大変なんだな
川*` ゥ´) 厄介なのは花束よ。適当に綺麗なやつを、とか、この値段ぴったりで作って下さい、とか言われてみなさいよ。他人の好みなんてよく分かんないし、花の一本一本は値段が違うし、色や花の形だって偏らないようにバランス調整して…思い切りが良くなくちゃ無理だわさ
( ・∀・) なるほどなあ…でも、楽しいんだろ?
川*` ゥ´) まあね…鉢植えにせよ花束にせよ飾り物にせよ、大事に持って帰るお客さんを見送るのが、心地良いのさ
( ・∀・) 弟さんも、あそこの花屋に勤めてるのかい?
川*` ゥ´) あいつも最初は愚痴ってばかりだったけど、最近は質問ばかりさね。自分で花束を作ってみたいらしいよ
( ・∀・) いいね…これからが楽しみだね
川*` ゥ´) 続けば良いんだけどさ
図書館規定に則り、今日はここまでにします
明日の夜に続きを投下します
ありがとうございました
乙乙
感情にどう決着つけるのか
931 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/04/02(月) 23:21:54.53 発信元:206.223.150.45
えー!いいところで
まあしかたない明日まで待つ
( ・∀・)、(´・ω・`)には幸せになってほしい
932 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/04/03(火) 20:39:33.38 発信元:111.89.140.2
( ・∀・) もし辞めちゃったらどうする?
川*` ゥ´) べつに。あたしが養うよ
( ・∀・) 寛容だね
川*` ゥ´) 弟だもの。元気に生きてりゃ、それで十分
( ・∀・) そうか…生きていれば十分か
それじゃあ、ツンは?
僕の知っているツンは、もう居ない。記憶のリセットボタンを押して僕の事は忘れ去った。
ツンは多分一生僕を思い出さないし、たとい思い出したとしても、ツンを辱めるだけ。ならば僕にできる事はせいぜいツンの幸せを願うだけなのか。
観察した限りではツンは幸せそうだったし、館長のような男ならば悪いようにはされないだろう…というか、したら呪い殺す。
川*` ゥ´) どしたの?なんか怖い顔して
( ・∀・) ごめん、ちょっと考え事をね
川*` ゥ´) まったくよー、乙女と2人でいるときにそんな事しちゃいかんよー
( ・∀・) え、乙女?どこどこ?
川*` ゥ´) 殴るぞこら…まったく、あんたみたいのがモテたなんて世の中間違ってるってーの
( ・∀・) そうだったの?
川*` ゥ´) そうだよ。あんたは興味無かったろうけどさ
( ・∀・) ホモ扱いはよしてくれ
川*` ゥ´) ちげーよ、妹さんだよ
( ・∀・) …何のことやら分かりませんな
川*` ゥ´) とぼけんな。あんなにベッタベタのイッチャイチャだったくせに。バレンタインデーもさっさと妹迎えに行ってたもんだから、チョコ作ったのに渡せなかった子がいたんだぞ
( ・∀・) いやあ…だってさあ…
川*` ゥ´) それで、妹さんは元気?
( ・∀・) うん
川*` ゥ´) どこに住んでるの?あたしてっきり、シベリアに住んでるとばかり思ってたけどさ
( ・∀・) 僕と同じとこだけど…てか、なんで?
川*` ゥ´) ブーン系図書館知ってる?あそこに凄く美人な職員がいるんだけど、妹さんそっくりなんよ
( ・∀・) あの人か、見た見た、僕もびっくりしたよ
川*` ゥ´) 最初さ、てっきり妹さんかと思って話しかけちゃったんよ。したら名前も同じなのね、本当吃驚した
( ・∀・) 僕も、職員証を見たとき声上げそうになってさ…おもしろい事も有るんだね
川*` ゥ´) ねー
ぐだぐだ、ぐだぐだと飲み食いしながら話し込んでいたら外はすっかり暗くなっていた。
川*` ゥ´) いやー随分話し込んだね
( ・∀・) 一生分くらい話したんじゃね
川*` ゥ´) ねーよ、短いよ一生分
( ・∀・) まだまだ話したり無いの?
川*` ゥ´) これからさー、また話したくなるかもしんないじゃん?
( ・∀・) そうだね…そうかもしれないね
歩くうちに気温は容赦なくさがり、息が白い。ヒールは寒さのせいで肌が赤みを帯びている。
川*` ゥ´) しっかし、あんたも相変わらず性格悪いなー
( ・∀・) 変える気が起きないよ、今さら
川*` ゥ´) 妹さんも忍耐強いわね
( ・∀・) はっはっはっ。バレンタインデーもホワイトデーもクリスマスも、ばっちり2人で祝ったぜ
川*` ゥ´) どんだけやねーん
( ・∀・)+ 本命チョコだったしなっ!
川*` ゥ´) どや顔うぜえ…
( ・∀・) まあでも、妹以外からのチョコも、欲しかったな
938 :
( ・∀・)幸せになるようです:2012/04/03(火) 20:53:54.92 発信元:111.89.140.2
川*` ゥ´) そうなん?贅沢なやつめ
( ・∀・) いやあ、だって嬉しいじゃないか
川*` ゥ´) はいはい、ただし美人に限るんだろ
( ・∀・) そんな事はないよ、たとえば、君は割と平凡な顔立ちだろう?
川#` ゥ´) 首絞めんぞテメエ
( ・∀・) しかしそんな君からでも、貰えれば嬉しいものだよ…チ〇ルチョコとか板チョコまんまでなければね
川*` ゥ´) …う、嬉しいの?
( ・∀・) くれるのかい?
川;` ゥ´) えー…あー…
川*` ゥ´) …やっぱいいや。めんどいし…あたしみたいな不美人が渡したってしょうがないし
( ・∀・) そいつは残念…というか、君は平凡だと言ったろうが
川*` ゥ´) 同じだろ
( ・∀・) 違うよ、ぜんぜん違うよ。僕が言う平凡とは、特に欠点も無いってことさ
川*` ゥ´) いやあ…むしろ欠点しかねえよ
( ・∀・) そんなに自分を卑下するなよ
僕はヒールの両頬を優しく、かつ素早く両手で捕らえ。
川;` ゥ´) な、な、な?
指で無理矢理、口角を上げさせた。
( ・∀・) ほら、良い笑顔じゃないか
川#` ゥ´) なにするのさっ
( ・∀・) 僕は好きだよ、この笑顔
言い終えると同時、ヒールの顔は耳まで朱色がかった。本当扱いやすい奴である。
( ・∀・) 扱いやすい奴め
川;` ゥ´) な、なにさっ
僕の手をふりほどいたヒールは、自分の頬をぺちぺち叩く。
川;` ゥ´) き、きさま公衆の面前でっ
ちなみに今立っているのは、ホテル・シベリアにほど近い大通りである。
( ・∀・) 公衆の面前いっても人は…あ、遠くに1人いたね
川;` ゥ´) うー…
( ・∀・) ごめんごめん。だって、君とは笑顔でお別れしたかったんだもの
川*` ゥ´) なに言ってんのさ…今生の別れじゃあるまいに
( ・∀・) そうだね
川*` ゥ´) やれやれ…まあ、会えてよかったわさ
( ・∀・) うん、それじゃあね
川*` ゥ´) せっかく連絡先交換したんだし、また会おうぜ
( ・∀・) うん
川*` ゥ´) んじゃねーっ
手を振り合ってから、ヒールは花屋の隣にあるアパートへ。
( ・∀・) 姉弟で2人暮らしか…羨ましいなあ…
人気が無い事を良いことに、盛大に溜息をついた。
( ・∀・) ごめんね、嘘ばかりで。君とだけは湿っぽい話をせず、昔みたいに楽しくお別れしたかったんだよ
僕はもう一度小さく手を振って、体調を崩す前に、暖かいホテルへと足を踏み入れた。
(;・∀・) …あ、本返すの忘れてた…閉館時間すぎてるし…
―――春、僕が高校二年生になったばかりの週末、父親が皆を祭りに連れ出した。
妹の誕生日を、ややフライングではあるものの、祝うためだ。
近頃ますます人見知りが激しくなり、常に睨むような目つきになってしまった妹も、この日ばかりは丸みと年相応の幼さを取り戻す。
僕だって前日に行こうと言われてからはやる気持ちを抑えきれず、当日は家の誰よりも早起きしてしまい、トイレから帰ると妹から隣が寒いと怒られた。
母親は、急に家庭的になった父親に戸惑いつつも朝から準備をし、電車とバスと歩きでイベント広場に向かった僕らは円満で物静かな家族そのものだった。
父親が母親を気遣う様子など、たといそれが周りの視線故だとしても、久しぶりに見れて嬉しかった。
僕は希望を抱き始め、手を繋いでいる妹も視線で同じ物を感じたのだと伝えてきた。
幸せだった。
鼻を擽る暖かい香り、頬を撫でる優しい風、見上げる空の青さと舞い散る桜の美しさ、繋いだ右手に伝わる熱量、喜び溢れる妹の横顔、穏やかな両親。
ひょっとしてコレは夢なんじゃ無いのかしらんと、いらぬ心配すらもした。
きたか
花見祭りの会場は老若男女いりみだれ、桜の花は咲き乱れ。
最果てのシベリアにはこんなにも人がいたのかと、生まれて初めて祭りに来た妹は興奮すると同時に怯えたが、しだいに負の感情を僕に訴えなくなる。
本当に幸せだった。
僕らは、本来こう在るべきなのだという、もしもの世界が現実として展開していた。
どちらを向いても人がいる会場はしかし、わざわざ場所取りをする必要はなく、出遅れたグループも広い会場で良い席にシートを敷くことは容易くて、それはシベリアンが当然の如く成した、配慮と配置の妙技を物語っていた。
夢のように幸せなのに決して夢でなかった一日を終えた夜。
僕は、妹と約束をして、それは結局不可能になってしまう。
急に穏やかさを取り戻した父親へ、希望ではなく疑念を抱くべきだったのだ―――
***
ブーン系小説シベリア図書館の朝は早い。
('A`) おはようございまーす
( ・∀・) おはようございます
('A`) 今日の来館者第1号ですよ
( ・∀・) 開館と同時ですもんね
('A`) 朝飯ちゃんと食べたんすか?
( ・∀・) 勿論、最高の朝食を味わってきました…ところで館長はいらっしゃいますか?
('A`) あと半時程で来るはずです
( ・∀・) わかりました、待ちます
('A`) 御覧の通り、来館者は貴方だけですので好きな席でお待ち下さい
カウンターからぐるりと館内を見渡すとアサピーさんが窓のカーテンを開けていた。
読書用の、長机が並ぶスペースは眩い陽光に満遍なく照らされ、地味ながら細かな装飾のされた大きな窓の汚れをチェックし、満足そうに肯いたアサピーさんは巨大な本棚同士の狭間に消える。
( ・∀・) 几帳面ですね、アサピーさんて
('A`) じゃなきゃ当館の司書は勤まりませんよ。なにせ当館の蔵書は無計画に増え続けていますから
ドクオさんは、今朝はカウンターの受付に陣を構えている。
カレンダーやらペン立てやら、小物が幾らか置いてあるカウンターはピカピカに磨き上げられており、いかにも座り心地の良さそうな椅子に座ってティーカップを傾けるドクオさんは、まるで大企業の辣腕経営者だ。
( ・∀・) さて
僕は明るく暖かな館内で、今度は真剣に、作品を物色し始める。
僕はタイムリミットが短いことを知ってしまった。
だから、新しい楽しみを見つける事なんて意味がないと思っていたが、こうして朝早くから楽しみを求めている。
僕は貪欲な人間で、我が儘で、卑しいけれど、物語は僕を拒んだりしない。僕が拒むことは有るというのに。
( ^ω^) おはようございます
三冊目の短編を読み終え、棚に戻したところで館長が顔を出した。朝も変わらず柔らかな笑顔を浮かべ、落ち着き払った足取りでカウンター奥の部屋へ入ると、またすぐに出てきた。どうやら鞄とコート、シベリア帽を置きに行っただけのようだ。
ドクオさんが僕の方を見ながら二、三言告げると、早歩きでこちらに来た。
( ^ω^) おはようございます。今日も来てくれたんですかお
( ・∀・) おはようございます…昨日は、失礼しました。蔵書も持って行っちゃって、すみません
( ^ω^) 気にしなくても大丈夫ですお
( ・∀・) これ…お返しします
館長は僕が差し出した本を両手で受け取ると、カウンターへ戻りドクオさんに渡し、また僕の元へ来た。
( ^ω^) 今日はもう、何か読みましたか?
( ・∀・) ええ、短編を三冊…あの、館長さん
( ^ω^) なんですかお?
( ・∀・) 怒らないんですか?
( ^ω^) 怒るもなにも、貴方は当館の貸し出し規約に則って借りた本を返した、それだけですお
( ・∀・) 規約に則るって、僕はただ引っ付かんでそのまま飛び出したんですよ?
( ^ω^) 手続きはこちらで済ませましたお
( ・∀・) 僕が読んでいた本のタイトル、見てたんですか?
( ^ω^) いえ、見たのは貴方が開いていた頁だけですが、それで十分事足りますお
( ・∀・) そう、なんですか
( ^ω^) では、私は仕事がありますので、これで失礼します
立ち去ろうとした館長は、はたと足を止め振り返る。
(;^ω^) あっぶね…これを忘れるところでした
差し出されたのは、桜が押し花にされた栞。
( ^ω^) 昨日は渡し損ねてしまいましたが、よければお持ち下さい
( ・∀・) …ありがとうございます
全体的に暖かで、淡い中に鋭い色が少し入れられた、あざやかで手頃な栞を僕は両手で受け取った。
( ^ω^) ブーン系小説シベリア図書館は、いつでも貴方を応援していますお。では、失敬
支援
颯爽と歩く館長の後ろ姿は、悔しいけれど格好良くて、ツンが惚れるのも納得できた。
ξ゚听)ξ おはようございまーす
( ・∀・) …
ツン、僕の妹だったツン。僕は死ぬ前にどうしても君に会いたかった。
('A`) おはよ。ツンさん、紅茶飲む?ギコさんから良い葉を貰ったんだ
ξ゚听)ξ あら、お願いするわ
自分は長生きするだろうと根拠なく思っていた頃は、妹の事を忘れようとしてさえいたのに、終わりが見えた途端たまらなくなった僕は浅ましく愚かしい。
(-@∀@) おや、良い香りですね。ギコさんからいただいたやつですか
('A`) そ。たまには良いだろ?
ツンの為にも、僕の事は忘れていて欲しい。
でも思い出すんじゃ無いかと期待していた僕もいる。どっちが本当なんだろう?どっちも本当の僕か。
兄としての矜持を貫くのならば、ツンにはこのままでいて欲しい。そのためには僕が姿を表さないのが理想なのだけれど。
じゃあなんで僕は、ツンが思い出してしまうかもしれないと解っていて尚此処に来たのか。
それは兄として妹の顔を見たかったんじゃない、そんなの言い訳にもならない。
( ^ω^) おっ、紅茶かお?
ξ゚听)ξ ドクオさんが煎れたの、素敵な香りよ
兄以前に独りの男性である僕はつまるところ、夢を見たかったのだろう。
過去を忘れたツンが、また僕を好きになってくれやしまいかと。ツンが、環境のせいでなく純粋に僕の事を好きになってくれたんじゃないのかと。
妄想するだけで殻に閉じこもり無駄にモラトリアムな日々を消化していた僕と違って、彼女は1人の女性として幸せを掴んだ。
どうして違ったのだろう?なにを間違えたのだろうか、僕は。
ξ゚听)ξ おはよう。ここ良いかしら
( ・∀・) …おはよう、どうぞ座って
ξ゚听)ξ 紅茶は飲める?
( ・∀・) ありがとう、いただきます
ξ゚听)ξ …ふう
( ・∀・) …美味しいですね
ξ゚听)ξ カウンターのドクオはね、ああ見えて教養が深いの。紅茶の入れ方も、小さい頃に教わったそうなのよ
('A`) …
( ・∀・) …いやあ、見えないなあ…
ξ゚ー゚)ξ ふふっ、私もよ
僕が対面に座るツンのためにできることは、もうひとつだけだと思う。
ξ゚听)ξ それにしても不思議だわ。貴方とは初対面よね?
( ・∀・) はい
953 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/04/03(火) 21:45:44.60 発信元:206.223.150.45
また猿になったかな
(´・ω・`)支援だよ
配達
634 名前:名も無きAAのようです :2012/04/03(火) 21:47:10
すみません誰かシベリアブーン系図書館に
さるった
と伝えてください
しえええんん
956 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/04/03(火) 22:00:46.00 発信元:206.223.150.45
猿よけ
ξ゚听)ξ それなのに、初めて会った気がしないのよねえ
( ・∀・) 実は、僕もです
それは兄としては幸せなのだけれど、僕としては悔しいことで。
ξ゚听)ξ そういえば貴方、栞は貰ったの?
( ・∀・) うん、もらいましたよ
ξ゚听)ξ よかった。綺麗でしょ、あの栞
君の方が綺麗だよ、と僕が言ったところで変な顔をされるだけなのだろう。
ξ゚听)ξ 明日、お花見祭りが始まるわ。会場にいけば、もっとたくさんの桜の花を見れるわよ
( ・∀・) あれって、色んな出店があるらしいけど、あなた方も出るんですか?
ξ゚听)ξ ええ。展示をね。会場行って、仕事しながらお花見するわ
( ・∀・) 良いですね、しかも恋人と一緒なわけだ
ξ*゚听)ξ …
ξ*^ー^)ξ 羨ましいでしょ?
ええ、本当に、まったくですよ。
―――家に灯油をまき散らした父親が母親を殺し、首を絞められていた妹を無我夢中で助けたら結果的に父親が死んで、今後人殺しとして扱われる事を想像したらとてつもなく怖くなり証拠を消そうと父親の遺した液体に火を放つ。
轟々と燃え盛る炎、舞い散る灰、立ち上る煙。あまりに嘘臭い状態、その向こう側から日が登り始めた。
家を燃やす火から日が出てきたようで、神秘的で夢みたいな光景を背中の妹にも見せてやりたいと思ったのだが妹は気絶している。僕は気絶している妹を、背負ったままで起こした。
僕の声にゆっくりと目を開けた妹は、開口一番問いかける。貴方はだあれ?
頭を殴られたような痛みのあとに、僕は理解をした、妹は現実から逃げ切ったのだと。
僕は、何も言えなかった。炎と太陽の明るさに気付いた妹は暫し燃える家を眺めていたが、すぐにまた寝てしまう。
でも考えてみれば、僕にとっては都合が良かったのだ、だって訊かれたら困るから。
なんで家が燃えているのか、お父さんが何故狂ったのか、お母さんは何故殺されたのか、僕と妹はこれからどうすれば良いのか答えられない。
僕には荷が重すぎるのだ、妹を背負うので精一杯な僕はどうすれば良いのか分からないから、黙って炎を眺める。
次第に騒がしくなる路上で、目の前に広がる光景が別の世界の出来事に思えて、とても滑稽に見えた。
遠くから聞こえるサイレンでふと我に返った。帰るべき自分が有ることに驚いて、同時に悲しむ。
僕はまだ、僕であることが許されており逆に言えば狂ってしまったり、妹のように忘れてしまう事が許されていない。
いつのまにか僕の周囲には見知らぬ人達が立っており、赤いランプで定期的に照らされている野次馬は何を喋れば良いのか分からない様子。
まるで祭りの時みたいに大勢の人が集まり、皆で炎に魅入っていた。ここに居る全員が火葬を見守っていると思うと不思議な興奮が僕の中に芽生える。そう、火葬。
あの家が燃えているのは過去を火葬しているんだ、そうして新しい思い出を積み上げてゆけばいずれ忘れる事ができるかもしれないと。
そう思うと世界は、ますます滑稽に見えてきて僕はなんだか可笑しくなって。
支援じゃー
堪えきれなくなったところで、救急車の人が僕を羽交い締めにするみたく毛布で包み、消防車の人が放水を始めた。僕はとっさに叫んだ、消すな、と。
今までの何もかもを燃やし尽くして、焼け野原にならないと、僕は前に進めないと思ったから、だから―――
図書館を出で、ホテルへと戻った僕は荷物をまとめチェックアウトした。
太陽は高々と輝いているものの、雲が出てきた。最後まで快晴とはいかないようだ。
( ・∀・) (さーて…)
少ない荷物と、ショボンに貰った記念カード、それに館長から貰った桜の栞を持ってバスに乗り込む。
初めて通る道を眺めて思う、この世界は本当に広いと。
生まれ育った地でさえも、知らない場所や見たこともない道が山ほどある。
子供の頃に、うんと低い目線でしか見れなかったものは、幾年月生きていかなければ頂上を見ることができない。目線が高すぎると、細かな物は見えなくなる。
僕が今、バスの窓から眺めている視界には遙か宇宙までもが存在するというのに、僕は銀河を見ていない。
( ・∀・) (ま、だから何だって話だな)
僕には最早何もかもが些末事で、けれども些末な想いが溢れては消えまくる。
誰に語るでもなく誰に訊ねるでもなく、僕という自意識が無意味に積み重ねている記憶を意味ある物に昇華させるため、人は他人を欲するのか。
だから、僕の自意識は生まれたのか。僕の自意識は多分、計算に飽いた脳が思考という対話をするために造ったプログラムのようなものなんだろうか。
( ・∀・) (…うん、自分でもわけ分からん)
くだらない思索を巡らせている間に、バスは目的の停留所へたどり着いた。
暖房の効いた車内から一転、一面の雪原へと僕は降り立つ。
( ・∀・) さぶっ
シベリアには永久凍土が横たわっており、雪景色は日常の景色で、特に此処シベリア雪原は広大な平原が一面厚い氷雪に覆われている。
しょっちゅう吹雪いてしかもコレと言って何も見あたらない雪原に足を運ぶシベリア住民が多いのだから、人間てのはおもしろい。
おもしろいといえば僕が立っている停留所もそうで、長方形に敷かれたコンクリートの基礎の上、最低限、標識と真新しいベンチが据えられている。
全周囲見渡せど人工物はシベリア中央部から途切れなく続く細い道路と、無味簡素極まりないこの停留所だけである。しかも地平線は霧のように舞い上がる新雪で途切れ途切れにしか見えない。
( ・∀・) 本当になんもねー…
鉛色から白銀色へ、一歩前へ踏み出す。雪に足が沈み、体温は一気に奪われる。
( ・∀・) 気持ちいいな
どんどん歩く。どんどん、歩くうちに雪が振り出し上も下も真っ白に染まり、進むにつれ方向も時間もよく分からなくなっていったけれど恐怖は無い。ただ、小腹が空いた。
( ・∀・) あー…もういっか
振り返ってもとっくに雪しか見えない。いつの間にか荷物を捨てていた。あるのはカードに栞だけ。欲を言えばヒールからのビターチョコレートも欲しかった。
全身だるいので、大の字に寝転がる。思いの外しっかりと沈み込んだ。空は、重たそうな雪雲で埋め尽くされている。
( ・∀・) はあ…寒い
吐き出す息は凍りそうで、手足の感覚は既に無い。
でも悲しくなくなっていた、だって僕が歩いてきた足跡は、どんどん降り積もる雪にに隠され、やがては消えてしまう。僕が汚してきた人生も、時と共に消えてゆく。
それでいい。
それがいい。
会っても思い出さなかったのだ、二度と会わなければ一生忘れたままだろう。
僕は幸せだ。自分の過ちを、誰にも知られないよう封印し、しかも大好きな女の子の役に立てるのだ。
( ・∀・) …ショボン。君は多分否定するだろうけどね、兄として僕は今幸せだし…救われるよ
これが理想ではないけれど、最悪ではない。
965 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/04/03(火) 22:28:35.98 発信元:210.153.84.136
支援、(´・ω・`)は全て承知してるのかな
当然兄妹だということも、( ・∀・)の覚悟も
妹の幸せが兄の幸せでなくて何だというのだろう。
僕の男としての生臭い欲望で、ツンを引きずり下ろすなどあってはならない。ならないのだ。
もう、顔を見たいなどという無謀な考えを持たないために、僕の思考は今日ここで止めてしまうべき。
然らずばでなく自ずから死ぬべきだ。
( ・∀・) しかし…居心地いいなここ。落ち着くわー
何もかもを包み込んでくれるから、だから。
( ・∀・) ぐっすり眠れそうだ
僕が消えれば事の真実を知る者はいなくなる。だから安心だ。ごめんよショボン、君にまで嘘をついたままで。
( ‐∀‐)
幸せを感じさせる桜の栞があるから、悲しくはない。
繋がりを感じさせる記念カードがあるから、寂しくもない。
だからおやすみなさい。
二律背反に縛られた僕にできるこれが、たったひとつの冴えたやり方。
…ごめん、やっぱ嘘。
やっぱり僕、凄く泣きたくなってきた。
***
おお・・・
「楽しかったね、ツン」
「うん、本当に」
「また、お花見しよう。桜の下で、お父さんお母さんに仲良くツンの誕生日を祝ってもらえるようにする。僕が約束するよ!」
「本当?嘘じゃないよね?」
「僕はツンに嘘をつかないよ。約束だよ」
「約束、忘れないでね」
「大丈夫、絶対に…忘れないよ」
「…うん!」
***
関連・(-@∀@)とある眼鏡の蔵書目録のようです・SF(すこしふしぎ)版
***
( ・∀・)幸せになるようです
終
970 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/04/03(火) 22:46:17.18 発信元:202.229.176.130
えっ、最後どうなったの
やっぱあの人だったか
972 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/04/03(火) 23:07:31.68 発信元:206.223.150.45
637:名も無きAAのようです
12/04/03(火) 22:47:37 ID:Fg.NLUHcO
シベリアに代理願います↓
以上です。
花見祭りにあわせて書きました。
某有名な著作やカード発行人になったようですから勝手に引用したり、amazarashiのワンルーム叙事詩という曲をネタに使ったりしたりしてます。
ありがとうございました。
創作板より作者のレス
乙 ふわふわした読後感だな
乙でした
975 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2012/04/03(火) 23:23:27.05 発信元:124.146.175.166
大変面白く読ませていただきました
3日間猿と闘いながら投下お疲れでした
二つ程質問したいことがあるのですが
1つ目は( ・∀・)の生死は初め予定どおりなのかな?
もうひとつは1つ目にも関連するけど最後のレスは回想でOKかな
>>975 描写不足ですんません
死期が迫っているのでシベリアに来たわけですが、最初から自分で死期を早めようと決意していたわけではありません
あと、回想でおkです。
――― ←これを入れ忘れてました。
乙でしたー
新スレの時期か
どや
どやぁ
昨日のブルカのログ誰か持ってない?