ママになった村岡さん「耐え難い苦痛だったけど、もう許した」

武田薬品は２６日、藤沢市と鎌倉市にまたがる地域に建設が進む同社の新研究所について、住民への環境保全協定説明会を両市で開いた。
同社の大川滋紀取締役が両説明会の冒頭のあいさつで、研究所に併設される実験動物焼却炉について、「実験動物の焼却は１００％外注します」と使用しないことを明言した。
　同焼却炉については、両市の市民らでつくる「村岡ママ連合」（藤沢市）と「植木峯の下子どもを守る会」（鎌倉市）が、
稼働させないように求める要望書に１万人を超える署名を添え、８月に両市の市長に提出。要望書で両団体は、
「日常生活を送る目と鼻の先で、毎日のように実験で使われた大量の動物が消却処分されることは、耐えがたい精神的苦痛。
また、煙突から出される煙を毎日気にしながら生活するのは、とても我慢できない」とし、外部委託で行うべきだとしていた。
　同社は「住民の心情的なことに配慮が足りなかった。署名を受けて検討した」と説明した。藤沢市は「市民の心情に配慮し、英断してもらい感謝している」としている。
　地元の市民団体の武田問題対策連絡会の小林麻須男代表は「署名を集めたり、デモをしたりした運動の成果。武田の決断を評価します」と話した。

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000001012270001

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