>>921 ゴースト・ドッグ、熊の死体を見ている男たちを見て車を停める。
ゴースト・ドッグ『凄い!随分デカい熊を仕留めたな』
ハンター1『ああ、150キロ近くはあるだろう』
ゴースト・ドッグ『変だな。熊の狩猟解禁の季節だっけ?』
ハンター1『あんた、森林警備員か何かか?』
ゴースト・ドッグ『いや、ちょっと訊いてみただけだ』
ハンター1『そうか。これだけデカくて黒いのはもう数が少ねぇ。だから見つけた時に仕留めねぇとな』
ゴースト・ドッグ『それで殺した?数が少ないから?』
ハンター1『何が言いてぇんだ?』
ハンター2(銃を構えて威嚇しながら)『このあたりは黒人も数が少ねぇ。立派な車に乗って消えな』
ゴースト・ドッグ『ああ、そうさせてもらうよ』
ゴースト・ドッグ、そのまま立ち去ると見せ掛けていきなりハンターたちを次々と撃つ。
ハンター2は即死
ハンター1『何しやがる!膝を撃ちやがった!!』
ゴースト・ドッグ『…古代の文化では熊は人間と平等と見なされていた』
ハンター1『ここに古代の文化なんか…』
ゴースト・ドッグ(拳銃を向けながら)『あるんだよ』
銃、火を噴く。
映画『ゴースト・ドッグ』(ジム・ジャームッシュ監督)より