シベリア郵便局・218通目【レス代行】

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288いやあ名無しってほんとにいいもんですね
【依頼に関してのコメントなど】どうかお願いします
【板名】ニュース速報
【スレ名】ヤクルト9連敗
【スレのURL】http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1274876218/
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【本文】↓
本拠地、神宮球場で迎えた広島戦
先発石川が大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった
球場に響くファンのため息、どこからか聞こえる「明日で20連敗だな・・・」の声
無言で帰り始める選手達の中、高田監督は独りベンチで泣いていた
日ハムで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるスタッフ・・・
それを今のヤクルトで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」高田監督は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、高田監督ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、戻って明日のスタメン決めなくちゃな」高田監督は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、高田監督はふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・それにここは札幌ドーム?」
ベンチから飛び出した高田監督が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのように攻撃開始のテーマが響いていた
どういうことか分からずに呆然とする高田監督の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「高田GM、観戦に来たんですか?」 声の方に振り返った高田監督は目を疑った
「な・・・梨田監督?」  「今日は、ベンチで見るんですか?」
「い・・・稲葉?」  「高田さん、今日も勝ちますよ」
「ダルビッシュ・・・」  高田監督は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:森本 2番:田中賢 3番:稲葉 4番:稲葉 5番:高橋 6番:工藤 7番:小谷野 8番:稲田 9番:金子誠
暫時、唖然としていた高田GMだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった   「勝てる・・・勝てるんだ!」
佐藤コーチに案内され、ベンチにゆっくりと腰を下ろす高田GM、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている高田監督が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った