ワンピースコテ専用ネタバレスレッドPart32

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961黄大将
国王(顔は隠されてる)が窓(ベランダ?)から
火が上がっているのをコーヒーだか紅茶を飲みながら見下ろしている。
国王「どうやらゴミ処理は順調に進んでいるようだな」
家来「国の汚点を一気に燃やすとは。今回の計画、実に無駄なく見事なものです。さすがは国王様 」
国王「ほっほっほ、そう褒めるでない。にしてもブルージャムの連中め、今頃血相を変えているだろう。それと ももう死んだかな?」
家来「馬鹿な連中です。賊のぶんざいで、貴族になろうなどと」
国王「全く笑わせてくれる。薄汚れた血の流れる人間は、気高い血の流れる尊い人間の下で這いつ くばる。」
にやりと笑う口元がアップ
国王「人間は生まれた瞬間に、そう『区別』されるのだ」
  
エース「おいルフィ!もたもたすんな!」
ルフィ「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
エース「もっと早く走るんだ・・・!」
エース『つっても、どこに走ったらいいのか分からねぇ』
   『もしかしたら、「出口」なんてもうないのか・・?』
目の前に燃え広がる炎
   『どうする!どうすれば・・・!」
ぎゅっと目をつむるエースが、はっと目を開く
エ−ス「ルフィ!いい考えが!・・・・?ルフィ・・!?」
振り返ると、うつ伏せで倒れているルフィ
ルフィ「・・・・・」
エース「おい、しっかりしろ!ルフィ!ルフィ!」
体をおこしてビンタ。目を開くルフィ
ルフィ「うっ・・ぜぇ、ぜぇ、・・エーズぅ・・ぐるじ、い」
エース「もう少しの辛抱だ!ルフィお前ゴム人間だろ!?あの木に腕伸ばして捕まるんだ!」
ルフィ「でも、もう、ぢがら、・・ぜぇ・・はいんねぇ」
エース「弱音はくんじゃねぇ!・・げほっ・・ここで死ぬってことは、「夢」を捨てるってことだ ぞ!」
ルフィ「・・・!!!」
962黄大将:2010/06/01(火) 17:25:20 発信元:61.23.104.142
   「い、やだ・・!」
エース「じゃあ言われた通りにしろ!」
ルフィがよろよろ立ち上がる。支えるエース
ルフィ「ゴムゴムのぉぉ・・・ピストル・・っ」
ふにゃふにゃで届かない。
エース「もう一度だ!・・ぜぇ・・お前ならやれる!俺達の弟だろ!?」
ルフィ「うぅ、・・つえぇエースとサボの弟の俺は、つええ・・!!」
エース「ああそうだ!」
ルフィ「ゴムゴムのぉぉおおおお」
   「ピストル・・・!!!」
今度は届いて木に巻きつく
エース「よし!いいぞ!」
ルフィ「やっだ!エーズ、づかばれ・・!」
エース「ああ!・・・・・!?」
木にヒビが入って今にも折れそうなのをエースが気付く。2人分の体重には耐えられなさそう。ルフィは気付い てない。
エース「・・・・・・」
ルフィ「なにしてんだ・・ぜぇ、はやぐ・・!」
エース「・・・・・・」
回想『お前は俺が死ぬと困るのか?』
  『・・!?当たり前だ!』
ルフィ「エース!はやぐ!!・・・・・・・ぐえ!」
ルフィに蹴りを入れるエース。ルフィはゴムが縮んで火の外へ吹っ飛ぶ
ぎりぎり脱出したところで枝が折れ、ルフィ転がる
何が起きたか分からず呆然とするルフィ。
遠くから声が。「無事だったかくそガキ!!」
ダダンと他2名山賊が荷物抱えて走ってやってくる
963黄大将:2010/06/01(火) 17:26:01 発信元:61.23.104.142
ルフィ「エース、エースが!!!」
ダダン「なんだと!?」
ルフィ「うっ、うぅぅ、うっ、えーすぅ!!!」
火の中へ入っていこうとするが、それを止めるダダン
ルフィ「エースゥ、今助けるぞぉぉ!ゴムゴムのぉぉおお」
火が強くてエースの姿はまったく見えない。
一方、のどを抑えて膝をつくエース。
「ピストルぅぅ」とルフィの声だけは遠くから聞こえる。
エース「馬鹿、野郎っ・・・相変わらず、全然方向が定まっちゃいねぇ・・げほっげほっ」
とうとう倒れる
   『まいった、煙を吸いすぎたか』
   『身体が、思うように・・』
エース意識失う
貴族A「見ろ、真黒い雲だ!近づいてきているぞ!!」
貴族B「何よあれ。気味が悪いわ」
雷がおちる
A、B「うあああああああ」「きゃあああああ」
どんどん黒い雲が街を覆っていき、雷が鳴り響く
ダダン達も空を見上げる「何事だこりゃあ・・あ!」
水滴が鼻の上に落ちる
家来「大変です国王さま!」
国王、食事をとりながら音楽の生演奏を聴いている
国王「なにごとだ、騒がしい」
家来「そっそれが」
国王「なんだとぉ?一年中晴れているこの国で雨なんか・・・」
窓から外を見る。「な、なんということだ・・・!」
外では雷が鳴り、大雨が国中に降っている。
ごみ山の住人達「雨だああああ!」「これで火が消える!!」
964黄大将:2010/06/01(火) 17:26:43 発信元:61.23.104.142
ごみ山の住人達「雨だああああ!」「これで火が消える!!」
「生きてる奴ぁもう少し踏ん張れぇ!!!死んでたまるかよ!!」
ダダン『滅多に降ることのない雨が、きょうこの日、この時間に!』
   『こりゃあ偶然なのか・・・!?』
ルフィ「ゴムゴムのおぉぉぉおおお・・・!」
火の中へ見えないエースへ向かってゴムゴムのピストルを続けるルフィ
3日後
真っ黒焦げになって残骸ばかりのゴミ山。
兵が銃を持って見回ってる。生き残りが見つかると殺される。
ゴミ山の住人2人、怯えるように息をひそめて兵がいなくなるのを待つ。
風車村(?)の海岸
ここで「俺が死んだと思ったのか?」「俺は死なねぇ、約束する!」「お前みたいな弱虫残して死 ねるか!」
のくだり
回想
貴族A「ああ、そんな餓鬼ならここらへんをうろちょろしていたが」
ルフィをエースが肩車して、布かぶって変装した二人「!?」
貴族B「おそらく火事に巻き込まれて死んだよ、その子なら」
   「死体がないってことは、焼けて塵になったってことだろう」  
回想終わり
二人の後ろ姿
エース「いつか必ず海へ出て」
3人で盃を交わすシーン、サボが夢を語るシーン
「思いのまま生きよう」
ルフィ鼻水と涙をぼろぼろこぼす。
エース、唇をかみしめて我慢するが、耐えられず涙がこぼれる
「誰よりも自由に!」