【リレー小説】シベリア・サスペンス劇場【三行まで】
1レス三行まで。必ず前のレスに繋げて書いてください。
ミステリー仕立ての1ランク上の小説を一緒に目指しましょう。
自由参加ですが最低限、話を壊さないように配慮願います。
2人の刑事が酒を酌み交わしていた。
高木「事件も無いし、平和な夜ですね」
若い方の刑事が少し嬉しそうに呟いた。
目暮「高木、こんな静かな夜は滅多にない。今夜はとことん飲もうな」
年輩の刑事は若い刑事の刑事のグラスに酒を注ぎ足した。
――そう、こんな静かな夜は今夜だけなのであった。
〜第1章〜
交換殺人には向かない夜
上村愛子は後悔していた。結婚する前後のラブラブ状態の時は気づかなかったが
夫 皆川賢太郎は支配欲の塊で、事ある毎に愛子を束縛し、時には暴力も振るう。
性欲と食欲と支配欲しかない男で、競技者としてもヘナチョコで誉める所が皆無のカスなのであった。
ダイニングで考え事をしている愛子は寝室から聞こえる不快な音にハッとした。
ブゥ――――ッ
夫 賢太郎の寝っ屁の音であった。
もはや粗大ゴミにしか見えない夫 賢太郎
「あいつ死なないかな……」
ボソリと呟く愛子だった。
曇り空の日曜日。上村愛子はフィットネスジムに向かった。
トレーニングでは無く、心身のリフレッシュの為に愛子はここをよく訪れる。
ここで愛子の運命を左右する事になる『ある人物』と顔をあわす事となるのであった。
お洒落殺人鬼スネ夫と来生たかおは上村愛子が来たフィットネスジムに先客として来ていた。
スネ夫は上村愛子を一目見ただけで上村愛子の心の隙間を見抜いていた。
スネ夫の紳士的振る舞いに簡単に心を許す上村愛子は夫に抱く軽い殺意をスネ夫に話してしまった。
スネ夫「その粗大ゴミ夫、俺が始末してあげてもいいよ、クククク…」
スネ夫は殺人請け負いに、ある条件を出した。
12 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/05(月) 02:31:24 発信元:121.111.231.46
お前ら物語を作る気ないだろ
馬鹿でもいいから漫画じゃなくて本読め
ほんの僅かに構成が解るだけでも
今の自分が書いてる事が恥ずかしく思えるようになるぞ
頼むよ、30ページ程度の短編でいいから小説読んでよ
馬鹿な事をして楽しむのと頭が悪いのは違う事だと理解しような
スネ夫は上村愛子の夫殺しを引き受ける代わりに上村愛子にも泥をかぶって貰う事にしたのだ。
「あなたにも僕が指定した人物を殺してもらいます。絶対にあなたには容疑がかからない段取りはこちらでしますのでね。ヒヒヒ…」
絵に書いたような好青年のスネ夫の言葉を信じ、上村愛子は『交換殺人』の話を承諾したのであった。
雨の月曜日。妻の策略を何も知らない皆川賢太郎は呑気に咥えタバコでパチンコをしていた。
3万ほど負けてる腹いせに通路を通る女店員の尻を偶然手が触れたフリをしながら撫で回し、女店員に嫌な顔をされていた。
パチンコ屋の外には既に邪悪な2つの影が迫ってる事など愚かな皆川賢太郎には知る術も無かった………
パチンコ屋を出て痰を吐いて歩きだした賢太郎はいきなり背後から鉄パイプで殴られた。
「グガ―――ッ!」
気を失った皆川賢太郎は車のトランクにブチ込まれ何処かへ連れ去られた!一瞬の出来事であった。
茨城県某所――
気を失い縛られていた皆川賢太郎にバケツ一杯の馬の小便がブチまけられた!
バシャ―――ッ!!
皆川賢太郎「ぐあっ!」
スネ夫「さっさと起きんかい!ウスノロが!」
馬尿の悪臭で目は覚めた賢太郎だったが、今自分が置かれている状況がイマイチ把握できていなかった。
スネ夫「気分はいかがかな?皆川くん」
いきなり鉄パイプで殴られて馬の小便で起こされて気分が良いわけがない……
皆川賢太郎「俺を誰だか知って、こんな事したんだろうな?!」
スネ夫「勿論、知ってるよ上村愛子のヒモのデクノボー野郎だろ!オメーDVしたりネチネチした性格でサイテーな男らしいな。
俺はオメーの女房からオメーの殺害を依頼されたんだよ!クククク……」
皆川賢太郎「愛子が俺を?ま、まさか……」
スネ夫「おまえみたいなヘタレはいらないってよ!あの女」
ダ――――ン
スネ夫は皆川に向けて威嚇の発砲をした――
――つもりだった。左頬をかすめて弾は逸れる筈だったが、弾丸は皆川賢太郎の脳天を貫いた。
「…ぐ…」
なぶり殺す予定の皆川賢太郎をあっさり殺してしまったお洒落殺人鬼!
皆川賢太郎の死体が牛舎の糞溜で発見されたのは翌日の朝であった。
増田刑事「えー、被害者は皆川賢太郎、スキー競技の選手ですね。かなり評判の悪い男です」
目暮警部「……怨恨の線が強そうだな」
目暮警部「高木!怨恨の線でいくと真っ先に疑わしいのは誰だ?」
高木刑事「妻でしょうか?夫婦仲はあまり良くなかった様子ですが……」
目暮警部「妻!妻って上村愛子の事かっ!?」
目暮警部「鉄の塊みたいな物で殴打して縛り上げて銃殺だからな。女性の犯行とは考え難いが……」
目暮は上村愛子犯人説に否定的なようだ。
目暮警部「でも上村愛子には一応、話は聞かないとな」
郊外の廃墟――
上村愛子は待ち合わせの埃っぽい廃屋に早めに来ていた。――そこへ
お洒落殺人鬼スネ夫と来生たかおが現れた。
上村愛子「本当に……本当に……夫を殺しちゃったんですね……」
実際に事が進み、現実を見つめると上村愛子は多少ビビリが入った。
スネ夫「さて、アンタにも殺人をしてもらうぜキキキキキ……」
上村愛子「……やっぱり、殺人なんて、無理!」
―――スネ夫の表情から笑いが消えた。
スネ夫「うりゃーっ!」
ピシィッ!!
スネ夫の鞭が唸った!!
スネ夫「なめとんのか!この鼻水アマ!」
ピシン!ピシン!ピシン!ピシン!
上村愛子「…がっ!ゆ…許し……」
スネ夫の鞭の嵐に上村愛子は血の海に沈んだ!
ピシン!ピシン!ピシン!ピシン!
上村愛子「…た、助け……」
スネ夫の鞭の嵐は上村愛子の衣服をすべて切り裂き血の海の中で全裸にされた上村愛子
上村愛子「……………」
スネ夫「チャンスをやろう。キヒヒヒ……」
スネ夫は上村愛子の肛門に爆竹を挿した。
スネ夫「いまから爆竹に点火する!肛門で爆竹を破裂させて、おまえが声を出さなかったら許してやる!声をあげたら処刑する!ククク……」
スネ夫は爆竹の導火線にライターで火をつけた。
パ―――ン!
上村愛子「ぐがっ!」
愛子の肛門で破裂する爆竹の衝撃!!愛子はたまらず声をあげた!
スネ夫「情けねえ!こんなのも我慢できねえようだからメダル取れねえんだよ!」
ドカッ!! 「ぐっ!」
スネ夫のヤクザキックが地べたに這う上村愛子の横腹を蹴り上げた。
スネ夫「調子こいて『金メダル宣言』なんかしくさって4位とかザコ女が!」
ドカッ!ドカッ!
スネ夫のヤクザキックが連発で炸裂した。
上村愛子「……た、助け……ゆ、許し……」
スネ夫「テメエの夫、なんだありゃ?4秒で股間強打してリタイアって!ナメてんのか?オリンピックを?あ゙?」
ドカッ!ドカッ!ドカッ!ドカッ!
内臓破裂させるほどの勢いで蹴り上げたスネ夫のヤクザキックに、最初は悲鳴をあげてた愛子もピクピクと痙攣して動かなくなった。
スネ夫「まだまだこんなもんじゃ許せんな。手違いで夫の方はアッサリ殺し過ぎたから、愛子!もう少し楽しませてもらうぜ!クククククク……」
スネ夫は血の海で痙攣している上村愛子の口を強引に開いた。
上村愛子の開いた口を便器にして大便をするスネ夫と来生
ムリッ、ムリムリムリ、プスッ!
上村愛子「ご、…おごご………」
スネ夫「4位とかカス丸出しの結果よりも鼻水垂らして泣きくさったブサイクづらを全世界のテレビに映した事が万死に値する!」
スネ夫は交換殺人など最初からするつもりは無く、最初からアホスキー夫婦をなぶり殺す事しか考えて無かったのだ!
スネ夫は拳銃を取り出し、銃口を上村愛子の肛門に差し込んだ。
スネ夫「死ね!ザコ女(アマ)」
ドキュゥ‥グボボボボ‥‥
スネ夫は上村愛子の肛門から拳銃を体内に発砲した。
スネ夫「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
お洒落殺人鬼の高笑いが闇夜に轟いた。
〜第2章〜
推理ゲーム
皆川賢太郎殺害事件の捜査をしていた目暮と高木は妻の上村愛子に聞き込みを行う予定であったが、それは叶わなかった。
上村愛子の惨殺死体が茨城県の牛舎で発見されたのだ!!
目暮「‥‥むごい事を‥‥一体誰が‥‥」
高木「こんな殺し方をするのは、やはりスネ夫でしょうか?」
目暮「先入観は推理の敵だぞ高木!」
高木「あんたの指図は受けない!」
('A` ) ブリッ
ノヽノ) =3'A`)ノ←高木
くく へヘノ
増田刑事「夫婦共、殺害方法が似てますが同一犯と見て間違いなさそうですね」
高木刑事「先入観は推理の敵だ!……そうですよね警部?」
目暮警部「いや、同一犯人と見て間違いないだろう!夫婦殺し事件として捜査を進めるぞ!」
高木「それが先入観って言うんじゃねえのかよ!」
高木がいきなり吠えた!
目暮「口をつつしめ高木!」
目暮警部は軽く部下を一喝すると
50 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/15(木) 17:15:06 発信元:219.125.148.106
上村愛子のささやかな結婚生活の夢は…
4月14日(水) 23時08分
バンクーバー五輪代表のモーグル女子・上村愛子(30=北野建設)皆川賢太郎(32=竹村総合設備)夫妻が、ささやかな結婚生活の夢を語った。
14日、都内で行われたナイス・カップル大賞の表彰式に出席。昨年6月に結婚したが、お互いの競技生活に専念していたため、まだ2人で過ごした時間は少ないという。
2人の時間をつくれたら何をするかと聞かれ「3食一緒に食べたい」(皆川)「部屋の模様替えを一緒に楽しんでやりたい」(上村)と、仲むつまじそうに話した。
情報提供:日刊スポーツ
目暮「夢を叶えられなかった上村愛子他1名の無念を絶対晴らすんだ!」
52 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/16(金) 19:55:18 発信元:122.249.173.78
うほほーい、あられはなにやらひとり言をつぶやきながら階段を下りていった
53 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/18(日) 02:19:15 発信元:219.125.148.105
アラレちゃん「あ‥、」
アラレちゃんはガっちゃんを踏み潰していた。
日暮「今日出勤したんで、GW終了まで代休取ります」
55 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/19(月) 00:54:12 発信元:219.125.148.106
署長「好きにして下さい。」
56 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/19(月) 03:57:09 発信元:124.146.175.2
そして署員は誰もいなくなった。
また規制だ。
そろそろ話を進めるか
シベリアしか来れなくなったし
58 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/21(水) 06:37:21 発信元:124.146.175.13
目暮は自宅で欧風チーズカレーヌードルを食べていた。
「…チーズの臭みがきつくてゲロ不味いな……」
しかし我慢して完食した目暮だったが……
無理して食ったが気持ち悪くなり吐き気がした。
「…これは2度と買わんどこ…」
目暮はパンシロンを飲む事にした。
60 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/23(金) 12:30:00 発信元:219.125.148.91
目暮「やっぱノーマルのやつが一番うまいよな。」
そう、変わった物を買ってもろくな事がない……
何事も普通が1番……
「偉くならなくてもいい。ずっと現場の指揮をしていたい……」
スキーヤー夫婦殺害事件の捜査に行き詰まった目暮は高木、増田を連れ、トリック博士を訪れた。
トリック博士の知恵を借りる為である。
目暮は手みやげに崎陽軒のシュウマイを持って来た。
崎陽軒のシュウマイはシンプルな物を好むトリック博士の好物だ。
シンプルな物は永く愛される。
先のカップヌードルの件で身を持ってそれを痛感した目暮は手みやげに崎陽軒のシュウマイをチョイスしたのだ。
64 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/24(土) 13:38:28 発信元:210.153.84.19
〜第3章〜
死体消失トリック
66 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/24(土) 19:24:24 発信元:124.214.254.138
高木「焼売って言えばなんで横浜なんでしょうかね?」
増田「そういえば横浜焼売ってよく聞くね。」
トリック博士と楽しく談笑した目暮、高木、増田であったが、捜査に有用な情報は得られなかった。
増田の腹がグゥーと鳴った。
目暮「さて、署に戻る前に晩飯でも食って帰るとするか……」
68 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/25(日) 20:08:47 発信元:124.146.175.49
3人の刑事は『すき家』に入った。
高木はメガチーズカレー、増田はメガ牛丼をオーダーした。
目暮は牛丼の並とサラダと味噌汁を頼んだが、店員にセットの方が得だの何だの言われて「じゃ、それでいい」と面倒くさそうに言った。
69 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/25(日) 21:41:05 発信元:219.125.148.98
高木のメガチーズカレーが美味しそうに見えた。
しかし目暮は牛丼屋では牛丼を食う主義だ。変わった物は注文しない。
「牛丼と言えば、今はすき家なのかなぁ、すき家の味がスタンダードの牛丼の味だろう、今は」
そういえば吉野家の牛丼ってどんな味だったか忘れつつある目暮であった。
71 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/27(火) 13:04:58 発信元:219.125.148.105
目暮警部「今度‥行くか、吉野家へ。」
72 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/28(水) 16:17:35 発信元:219.125.148.92
次の朝、署に松本零士氏が訪ねてきた。
73 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/28(水) 16:52:23 発信元:118.152.214.221
まさか署内で殺人が起ころうとはまだ誰も想像すらしていなかった…
74 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/04/29(木) 01:56:04 発信元:219.125.148.94
松本零士「よぅ、ヘボ警部、プロスキーヤー殺人事件の犯人は捕まったのか?」
目暮「そんな事を言いにわざわざ来ていただけるとは売れっ子マンガ家さんもヒマなんですなァ」
――ご挨拶にはご挨拶で返す目暮であった。
松本零士「チッ!」
その頃、お洒落殺人鬼スネ夫と来生たかおは、邪眼師 飛影と魔裟斗と4人で焼肉屋にいた。
はいから亭とか安楽亭とか安っぽい所では無い!叙々苑である。
旨い焼肉を食いながらスネ夫は次の殺人ショーのプランを語り始めた。
77 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/02(日) 05:46:06 発信元:219.125.148.96
スネ夫「次のターゲットなんだが‥、おまいら聞きたい?」
猿飛「‥ぜひ。」
78 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/02(日) 23:47:55 発信元:219.125.148.105
スネ夫「次のターゲットは、ジャイアンだ!」
飛影「ジャイアンとかってマンガだろ?くだらんな」
魔裟斗「殺すに値しないゴミだろそんなの」
スネ夫「‥‥もちろん冗談に決まってんだろ‥‥」
実はターゲットは重要じゃ無いのだ。
今度のスネ夫の殺人ショーは半端ない仕掛けを施す予定なのだ。
――飛影と魔裟斗は仕掛けに不可欠なのだ。
81 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/03(月) 14:23:58 発信元:219.125.148.105
スネ夫「次のターゲットは沢けつエリカ様にしようかと‥。」
魔裟斗「理由を訊こうか。」
スネ夫「アイツは男の敵だ!」
チャゲ&飛鳥の、ある曲に所謂『お化けの声』が入っているという噂が世間を騒がしていた。
心霊や怪奇物に詳しい稲川淳二はその『お化けの声』が入っていると言われてる曲が収録されている『energy』というアルバムを購入してみた。
問題の曲は9曲目だ!
自宅に戻り、途中のスーパーで買った宇都宮餃子を食べてから、淳二は買って来たCDを再生してみた。
9曲目『迷宮のReplicant』が部屋に流れる。
稲川淳二「‥‥‥こ、これは!」
♪ぼくが死んだら〜(死ね!)
♪もしも死んだら〜(もしもじゃなく死ね!)
――聴こえる!ハッキリと『死ね!』『もしもじゃなく死ね!』と―――――
稲川淳二「こ、こんな呪われた忌まわしき曲が収録されてるCDが堂々と売られてていいのか?」友人の目暮警部に相談しようと考えた淳二だったが、これは警察の管轄じゃ無い!
稲川淳二はトリック博士に相談する事にした。淳二はCDを持って自宅を出た。
86 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/03(月) 18:25:53 発信元:219.125.148.92
矢追純一「稲川さん、それは宇宙人の仕業です。」
矢追「宇宙人と関係なさそうですね」
トリック博士「…これはチャゲのコーラスじゃないのかね?」
稲川「えぇぇっ!?」
トリック博士「コーラスで死ね!とか声を入れるのは相当な悪意を感じるが、心霊とかは関係ないと思いますなホッホッホ」
稲川淳二「トホホ……」
稲川淳二はトボトボと帰って行った。
そんなやりとりは知らない当のチャゲは
一流ミュージシャン気取りで六本木で遊んでいた
卑しいサルみたいなチャゲだが一応有名人、街を歩けば女が寄ってくる。
「俺はチャゲアスだぞ〜!オメコさせろーっ!」
路上で女に抱きついたり調子こいてやりたい放題のチャゲ
そんなチャゲに邪悪な4つの影が近づいていた―――――――――
92 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/04(火) 00:45:53 発信元:219.125.148.90
お洒落殺人鬼スネ夫と来生たかおが現れた。
そして、今回は特別に邪眼師飛影と魔裟斗にも来て頂いた。
調子こいて歩いてるチャゲが1人になり裏路地に入った時を狙い、4人はチャゲを襲撃した。
今回は魔裟斗がいるので鉄パイプは使用しない。
路地裏を歩くチャゲに後ろから延髄蹴りを食らわす魔裟斗!
ドガッ!
「ぐわっ!」
魔裟斗の延髄蹴り1発で気を失ったチャゲを4人は車で連れ去った。
とある薄暗い倉庫で裸にされて放置されていたチャゲは目を覚ました。
「……ここは?」
現状を把握できず呆然としているチャゲに4人の男が近づいて来た。
スネ夫「お目覚めかな。粗チンハゲ!クククク」
4人のリーダーらしき男が呆然としてるチャゲを罵った。
チャゲ「お前らは一体……」
98 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/04(火) 23:35:14 発信元:219.125.148.94
チャゲ「オレ様のミリオンセラーだが‥、それが何か?」
99 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/04(火) 23:41:20 発信元:121.111.227.163
ここにもメンヘラの自演連投ババアが張り付いてんのか…
100 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/04(火) 23:45:27 発信元:219.125.148.107
来生が珍しく台詞を吐いた。ストーリーとは全く関係無い台詞であったが……
では、ついでに来生たかお先生にストーリーに関係無いけど大事な台詞を言って戴こう。
来生「ここはsage推奨でお願いします。」
チャゲ「貴様ら、一体、どんな了見で……」
グアァシュッ!!
フルチンのまま勢いよく立ち上がってスネ夫達に掴みかかろうとしたチャゲの顔面に魔裟斗のストレートが綺麗に入った!
チャゲ「グアーッ!」
チャゲの鼻が折れた。チャゲは転げ回って悲痛な声をあげた。
スネ夫「もう少し静かにしてろ!鶏ガラ野郎!」
フルチンで鼻血を流し泣き叫ぶ貧相な小男の頭を蹴り上げるスネ夫!
ドガッ!「ぐっ!」
スネ夫「石川優子とデュエットなんかして調子こいてるからこんな目に遭うんだよ!」
スネ夫「大物ぶりやがってカスハゲが…」
チャゲ「…………」
スネ夫「石川優子っていいフトモモしてたよな……」
107 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/05(水) 15:43:11 発信元:219.125.148.94
チャゲ「‥だろ!」
スネ夫「石川優子とYATTAだろ?」
チャゲ「‥‥‥‥そ、そんな、‥‥ど、どっちにしても、ハハハ、昔の事で‥‥」
20年以上前の事でチャゲは本心でそう答えた。
スネ夫「ハッキリしねえハゲだ!根性入れ直してやんぜ!」
グァシッュッ!!
スネ夫の膝蹴りがチャゲの顔面にヒットした!
チャゲ「グワッ!」
前のめりに倒れるチャゲに右から飛影、左から魔裟斗が回し蹴りを食らわした。
ドガッ!バキッ!
スネ夫「‥‥チャゲアスの時も石川優子とデュエットの時もテメエの声は相手の声に被ると聴こえなくなる
つまりテメエはアクションばっかでハッタリかまして声域の狭い鼻糞みたいなもんなのだ!
調子こいて大物ぶってインタビューに答えてるあの動画なんだよあれ?笑止千万!」
膝蹴りと回し蹴りの痛みによってフルチンで無様に転げ回るチャゲにスネ夫は言った。
スネ夫「チャンスをやろう。」
スネ夫はチャゲの肛門に爆竹を挿した。
スネ夫「今から爆竹に火をつける。爆竹が肛門で破裂した時、声をあげなかったら許してやる」
チャゲ「‥‥‥‥」
スネ夫「声をあげたら‥‥‥処刑する!クククククク‥‥‥」
スネ夫は導火線に火をつけた!
パ――ン!!
チャゲ「ぐがっ!」
115 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/05(水) 23:06:25 発信元:219.125.148.89
邪眼師飛影「俺の出番が‥無い。」
スネ夫「声をあげたら処刑すると言った筈だ!」
チャゲ「……ハァハァ……ゆ、許して……」
スネ夫「飛影!君の見せ場と言うか君しかできない事はこの後にまってるだろ。今はもっとチャゲをいたぶらんとな……ククク」
魔裟斗「おりゃーっ!」ドカーッ!!
魔裟斗の必殺キックが魔裟斗のアゴを砕いた。
チャゲ「が、…がはっ……」
悶絶するチャゲの腹にスネ夫のヤクザキックが炸裂した!
ドガッ!ドガッ!ドガッ!
スネ夫はチャゲの口を強引に開かせた。アゴが砕けてるチャゲは絶叫した!
チャゲ「…グケ――ッ!」
スネ夫「ヒヒヒヒヒヒ…」
強引に開かせたチャゲの口を便器にして小便をするスネ夫、来生、飛影、魔裟斗
ジョバジョバジョバーッ!
チャゲ「…がっ、ゴボッ……」
スネ夫「こんな貧相なオッサンイビってもつまらんな」
ダーン!!「ガッ…!」
スネ夫はチャゲの方に目も向けずチャゲを射殺した。
飛影は邪眼の力で魔界の炎を呼んでいた。
スネ夫「じゃ、飛影!打ち合わせ通りゴミの始末、ヨロシク!」
飛影「ククククククククク‥‥任せておけ!」
123 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/06(木) 19:11:23 発信元:219.125.148.106
その後しばらくして‥、
飛影「クソッ、なんで俺がゴミの後始末をしなきゃならねーんだ‥、あったまくんなぁ。」
なんてつぶやいてみたが勿論、本心では無い。
飛影「久々に、あの技を出す機会をくれたのだからなクククククク」
――飛影の体の妖気が変化した。
その頃、目暮は高木と増田を連れてインド人が営むインドカレーの店に来ていた。遅い夕食だ。
目暮「ワシのおごりだ、遠慮せず食ってくれ」
未解決事件を抱えて大忙しの部下を少しでも労ってやろうという目暮の優しさであった。
船越英一郎「おっ、目暮さん、やってますね」
俳優の船越英一郎もインドカレーの店にやってきた。船越はトリック博士を通じ、目暮とも親交が有った。
目暮「船越さん、一緒に食べましょう。さ、さ、こちらへ」
127 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/07(金) 06:35:34 発信元:219.125.148.105
すると、目暮警部のケータイが鳴った。
目暮「何ぃぃ、チャゲが殺されただとぉ! すぐ行く。」
128 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/07(金) 10:28:05 発信元:219.125.148.94
チャゲの死体は例によって牛小屋で発見された。
いや、正確には発見されたのはチャゲの物だと思われる影が牛舎の壁に残されているだけであった。
スネ夫から犯行声明文が届いたのだが、チャゲを殺したと指定された場所には人型の影が残されているだけで死体などは無かったのだ―――
これは、まさか………
目暮「死体消失トリック?ま、まさか……」
高木「スネ夫のハッタリの可能性もありますよ」
しかし、その日を境にチャゲの行方が分からなくなったのだ
131 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/07(金) 19:30:04 発信元:219.125.148.89
目暮「相方から事情聴取しよう。」
目暮「よし、飛鳥涼からも話を聞くか、高木、一緒に来てくれ。増田は人の形の影が残された現場をもう1度調べてみてくれ」
目暮と高木は飛鳥涼に事情を聞くため飛鳥涼の自宅へ向かった。
増田はスネ夫の声明文にある『チャゲを始末した場所』とされる現場に向かった。
カレーの蘊蓄を長々と語るつもりで登場した船越英一郎は、いきなり展開が動いたせいで、何のために出て来たのか分からなくなってしまった。
船越英一郎は激怒していた。
「俺は空気かよ!……まあいい、今回の事は覚えておく。せいぜい気をつけるんだな!ククク‥‥」
現場を調べる増田刑事、特徴ある人型の影――どう見てもこれが事件と無関係とは思えなかった。
これは単なる失踪事件などでは絶対無いと、増田は科学捜査班に応援を要請し、この影をもっと調べる事にした。
増田「この影は消えた死体が残した影――?まさかな……」
チャゲアスの相方、ASKAこと飛鳥涼に話を聞く目暮と高木は飛鳥涼の無情さに閉口する事になった。
飛鳥涼「チャゲ?あんなの友達でも無いし、仲間だと思った事も無いね。ハッキリ言ってどうでもいいね、死んで欲しいとさえ思わないし、いなくなっても全然困らないね。
チャゲなんかいなくなったからって困る奴なんて地球上に1人もいないんじゃない?歯クソみたいなもんだよチャゲなんて」
136 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/07(金) 23:02:16 発信元:219.125.148.91
目暮「飛鳥サン、事件当日ドコに居ましたか?」
137 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/07(金) 23:12:59 発信元:121.111.231.27
飛鳥「部屋にいましたよ。妻と一緒に」
138 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/07(金) 23:38:20 発信元:219.125.148.97
目暮警部「身内はアリバイの対象にならないんですが‥。」
139 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/08(土) 00:34:08 発信元:219.125.148.105
飛鳥「じゃあ何て答えりゃいいんだよ?」
飛鳥涼の家を出て目暮と高木は
目暮「奴はシロだな、チャゲなんかを殺す理由も無いし」
高木「……やっぱり失踪事件なんでしょうかね?だとしても飛鳥氏は無関係でしょう」
目暮と高木は、くるまやラーメンに入った。夕食はラーメンで済まそうと目暮が提案したのだ。
現場を調べていた増田とラーメン屋で合流、今後の捜査方針について話し合う事にした。
目暮「まず、飯食ってからな!腹減った」
目暮は味噌チャーシュー麺、高木は味噌デラックス、増田は味噌ラーメンと餃子とライスをオーダーした。やはりくるまやなら味噌に限る。
すると俳優の船越英一郎がくるまやラーメンに入店して来た。
船越「おっ、奇遇ですね、目暮さん達もラーメンですか……」
143 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/08(土) 08:07:15 発信元:219.125.148.105
目暮「高木の味噌デラックスが美味そうだな‥。」
味噌デラックス――
味噌ラーメンにチャーシュー、ワカメ、バター、コーン、玉子をトッピングした嬉しいメニュー
値段的にも味噌チャーシューと大差無くオススメのメニューだ!
船越「俺は、しょうゆラーメンのモツ煮込みセットね!」
船越英一郎は全く空気を読まない物をオーダーした。
目暮「船越さん、今は何か新しいドラマ撮ってるんですか?」
船越「ええ、また2時間サスペンスですけどね」
目暮「お忙しそうで何よりですな……」
船越「忙しいと言えば、例のチャゲの事件!あれ目暮さんの担当でしょう、目暮さんも多忙なんじゃないっスかァ?」
147 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/08(土) 19:17:01 発信元:219.125.148.93
目暮「忙しくったってメシぐらい食うよ。」
ちょっとカチンと来たようだ。
ジベール署長「カチンスキー・・・
はて・・・どこかで聞いたようなないような・・・
俳優の船越英一郎はジベール署長のモノマネをして場をなごませた。
増田「……ジベールって誰です?」
高木「……さあ?」
150 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/09(日) 06:25:24 発信元:219.125.148.94
船越「‥。」
目暮は好物の味噌チャーシュー麺を食いながら、お洒落殺人鬼スネ夫が送りつけてきた『声明文』について考えていた。
「…(奴はチャゲを殺したと言う…現にチャゲは居なくなってしまっているが…やはりチャゲは既に…)…」
――スネ夫の声明文は次のような内容であった――
『さあ、ゲームの始まりです。ぼくはチャゲとかいう雑魚を殺しました。死体は茨城県の牛舎に捨てました。間違いなく其処にチャゲの死体はあります。
死体を見つけて殺気事件として立件してぼくを捕まえてみたまえ。死体が見つけられなかったら失踪事件で決着させたまえよ愚鈍な警察諸君!ククク‥
――お洒落殺人鬼スネ夫』
目暮「うーん、わからんな‥‥」
高木「わからないのは『殺気事件』の意味ですか?」
目暮「それは『殺人事件』の書き間違いだろ!……わからないのはそんな事じゃ無いッ!」
目暮「増田!現場の方では何か解ったか?」
増田「今、科学捜査班に調査してもらってます。何かチャゲ氏の生体反応でも有ればいいですが……」
―――目暮、高木、増田、船越の4人はラーメンで腹を満たし、店を出た。
目暮「高木、増田、先に署に戻ってくれ」
目暮警部は2人の部下を先に帰し、俳優船越英一郎と『ある所』へ向かった。
目暮、船越、共通の知人『あの人』に会う為に。
トリック博士「ホッホッホ、来る頃だと思っていたぞ。」
目暮と船越がトリック博士邸を訪れた時、トリック博士の所には先客がいた。
トリック博士「目暮さん、船越さん、紹介します。彼は小説家で独特な作風の作品を多数発表してる男です」
小説家と紹介された男は「ども」と軽い会釈をした。
目暮警部「あれま‥。」
159 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/11(火) 02:24:15 発信元:219.125.148.90
勘のいい読者ならもうお分かりだと思うが、登場したのは倉阪鬼一郎であった。
目暮「今回の事件、博士の見解をお聞かせくださいませんか?」
単刀直入に目暮警部はトリック博士に聞いてみた。
トリック博士「死体消失トリック……まず死体を見つけないと事件として立件できない……死体が出てからでないと何とも言えんのう……ホッホッホ」
トリック博士「サスペンスドラマの帝王とミステリー作家もいることですし、少しディスカッションしてみては如何ですかな?ホッホッホ」
トリック博士は楽しそうに話す。それだけ謎の多い事件だ。
目暮はトリック博士の助言通り、船越、倉阪にも意見を求めた。
倉阪「チャゲさんが何者かに拉致されたのは間違い無いでしょう。 たとえば飛鳥さん絡みで‥。」
目暮「さっき飛鳥んトコ行ったが‥、もうどうでもいいって感じだったな。」
船越英一郎が沈黙を破った。
船越「俺はみんなと全く違う推理をしてるんだが、………披露していいかな?」
一同「……どうぞ」
船越「結論から言いましょう。 犯人は‥、お洒落殺人鬼スネ夫!と推理します。」
トリック博士「死体消失の謎はどう説明しますかな?」
船越「おそらく、スネ夫の仲間に火を操る妖怪がいるのでしょう。その妖怪が魔界の火炎で死体を跡形も無く消し去った……
チャゲの全てを消滅させた魔界の炎はチャゲの影だけを残したのでしょう……」
トリック博士「今の2時間ドラマの帝王の推理、どう思いますかな?」
倉阪鬼一郎「……いくら私でもそんなトリックで小説は書けませんね。突飛すぎると言いますか……」
目暮警部「……魔界とか妖怪とか何系の発想でしょうか?いやはや…」
船越に気を使って曖昧な表現で言葉を選んでコメントする目暮と倉阪であった。
「ホッホッホホッホッホ……」
突然、トリック博士が笑い出した。
目暮警部「‥何か?」
169 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/12(水) 00:05:00 発信元:124.214.254.138
船越「普通に考えてたら普通の答えしか出ません。 だから思い切って発想の根本から変えてみました。」
目暮「コナン君みたいなコト言うんだな、船越サンは‥。」
倉阪「突然笑い出したのは何故です?博士」
トリック博士「バルタン星人のモノマネをしただけじゃよ」
ハッハッハッハ…(一同爆笑)
実は真相に迫っていた者もいたのであったが誰も気づかなかったのであった。
事件は迷宮入りし、目暮警部にまた黒星が付く事になるのであった。
お洒落殺人鬼スネ夫の高笑いが闇に響いた―――気がした。
〜第4章〜
スネ夫のS、目暮のM
あれからしばらく経つが、チャゲの姿を見た者は誰も居ない。
目暮「海外にでも逃げたんじゃねえのかなぁ。」
増田「警部、人型の影のあった現場からはチャゲの痕跡を残す物は一切無いと科捜研と鑑識から報告がありました」
目暮「……やはり、ただの失踪のようだな。」
チャゲの事は世間もあまり感心が無いらしく、この事件がマスコミで大きく取り上げられる事もなく、忘れ去られていった………
176 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/13(木) 00:45:30 発信元:219.125.148.89
( ̄ー ̄)ニヤリ
↑
スネ夫
177 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/14(金) 00:17:54 発信元:219.125.148.99
そんなある日、邪眼師飛影が傷害事件の現行犯で逮捕された。
邪眼師飛影は一般人にインネンをふっかけ、暴行を加えたところをたまたま通り掛かった警察官に取り押さえられた。
その際、邪眼師飛影が「チャゲのようになりたいのか、ボケが!」と口走っていたとのことだ。
飛影の身柄が確保されている上尾警察署に出向いた目暮と高木であったが、飛影や飛影を捕まえた警官から話を聞く事はできなかった。
―――なぜなら、上尾警察署内の人間が数名の若い婦人警官を除いて全て『消失』していたのだ!
警察署内の壁には無数の人型の影が残されていた。
目暮と高木は現場の上尾警察署に残されていた若い婦人警官に話を聞いた。
「……恐ろしい…恐ろしい……」
婦警はガタガタ震えながらも目暮と高木の問いかけに答えた。
生き残った婦警たちの話をまとめると、飛影は額の邪眼と呼ばれる第3の目を使い、魔界の炎を呼び『邪王炎殺拳』なる技で警官を次々焼き殺したと言うのだ!
チャゲの死体は『炎殺黒龍波』という更に強力な技で消し去ったと飛影は言っていたらしい。
若い婦警だけ殺さなかったのは「貴重なオマンコは減らさんといてやる!ククク」だそうだ。
センセーショナルな『上尾警察署員大量殺戮事件』は世間の注目を集めた。生き残った婦警の狂言説など様々な憶測を読んだ。
こんなセンセーショナルな事件の裏で地味な殺人事件が起きていた。
漫画家の花咲アキラ氏が自宅の仕事部屋で刺殺されたのだ。花咲氏は血文字で『M』の字を残していた。もしかしたらダイイングメッセージの可能性がある。
―――その地味な方の事件の方を担当することになった目暮警部。
目暮「ダイイングメッセージ……か、うむ、これは『M』以外に読みようがないが……」
高木は付近の聞き込み、増田は被害者について調べていた。
185 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/14(金) 16:38:10 発信元:219.125.148.98
ちなみに上尾警察・警官官大量虐殺事件は白鳥警部が総指揮を執るとのことだ。
186 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/14(金) 18:36:12 発信元:219.125.148.95
目暮警部「M‥か、Wの可能性も一応頭に入れておくか。」
その頃、お洒落殺人鬼スネ夫と来生たかおは、風使い・陣と亀田大毅と4人でレストランにいた。
ガストとかジョナサンとかセコい所じゃなく高級レストランである。
フランス料理を食いながらスネ夫は次なる殺人計画を話し始めた。
スネ夫「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…」
また血も凍る殺人ショーを頭に描いてるスネ夫はショーの内容を話す前に笑い出してしまった。
亀田大毅「おもろそうやな……」
189 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/15(土) 00:20:50 発信元:219.125.148.97
風使い・陣「早よ話せや、平面リーゼントが!」
190 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/15(土) 21:12:50 発信元:124.214.254.138
スネ夫「はぁ? 誰お前?」
191 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/15(土) 21:26:32 発信元:219.125.148.100
風使い・陣「こんな所に呼び出しといて、そのセリフかい!」
スネ夫「お前なんか呼んでないし……」
風使い・陣「呼ばれてないのに何で俺、フランス料理なんか食ってんの?」
スネ夫「知らん。まぁ俺は料金は3人分しか払わんがな!ククク」
193 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/16(日) 09:29:54 発信元:219.125.148.94
風使い・陣「オモテ出ろや、平面リーゼントが!」
194 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/16(日) 09:58:23 発信元:124.214.254.138
スネ夫は風使い・陣にフルボッコにされた。
風使い・陣「フランス料理、ごっそさんw」
だがスネ夫は痛覚が欠落していた
風使い・陣は無銭飲食で逮捕され、この件は一件落着した。
一方、『M』の字殺人事件の捜査に行き詰まった目暮警部のもとに1本の電話が入った。
――被害者の花咲アキラ氏の霊の声を聞いた――
電話の主はB-MーW(black magic woman)
目暮「詳しくお伺いしましょう」
目暮警部は『黒魔術の女』を署に呼び、詳しく話を聞く事にした。
実は目暮警部はこの『黒魔術の女』とは、とある因縁がある…………
199 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/16(日) 23:26:25 発信元:219.125.148.100
目暮警部「Mか‥、松本零士しか思い浮かばん。」
200 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/16(日) 23:45:21 発信元:124.146.175.33
スネ夫[ジャイア〜ン!金貸して〜]
署内で面談する目暮警部と黒魔術の女
BMW「…お久しぶりですね。警部さん」
目暮「――で?花咲アキラ氏の霊は誰が犯人だと言ってるんです?」
BMW「犯人の名は、松本零士……」
――――やっぱり!!
BMW「……では無い!と言ってます……」
203 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/17(月) 00:19:56 発信元:219.125.148.99
目暮警部「雁屋哲さん‥ですか?」
モンキーパンチだった。やっぱり!
黒魔術の女はムリヤリの推理をする目暮警部を冷ややかに笑った。
「――落ち着いてください警部さん。犯人は雁屋なんちゃらとかモンキーパンチとか言うザコではありません――」
一呼吸置いて、黒魔術の女は言った。「犯人は渡哲也です!」
目暮警部「あぁそうでスか‥。」
あまし信用してないようだ。
ガチャ・・・パタン
入って来た男を見るなり黒魔術の女は目を丸くした
209 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/18(火) 00:54:43 発信元:219.125.148.94
船越英一郎の登場だ!
船越英一郎「目暮さん。旨い焼肉屋みつけましたよ!帰りに行きましょう」
・・・・・・・・・
―――やはり船越英一郎は空気を読まない発言をした。
211 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/19(水) 00:07:30 発信元:219.125.148.98
船越英一郎「あ‥、この女!」
さらに、
船越「警部、この女信用しちゃダメです、マジで。」
船越「はやく僕が見つけた美味い居酒屋に行きましょう。はようはよう」
213 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/19(水) 11:31:35 発信元:219.125.148.107
目暮警部「船越さん、今仕事中なんだ。 後にしてくれないか?」
黒魔術の女「わたし、焼肉、大好きです」
船越英一郎「目暮さん忙しいみたいだから2人で行きますか」
船越は黒魔術の女と手をつないで焼肉屋に向かった。
MGW「あの、もう帰ってもよろしいでしょうか?」
目暮警部は高木刑事を連れ、トリック博士のもとを訪ねた。
トリック博士「ホッホッホ、目暮さん。その顔は捜査に行き詰まってるようじゃの……」
目暮と高木より先にトリック博士のもとに来ていた先客がいた。
土井塔克樹「お久しぶりです目暮警部」
目暮「お、土井塔くん。君もトリック博士に用があったのかね?」
―――土井塔克樹。医学生という事以外、素性が謎の男。捜査する目暮の前に何故か何度も登場する。
218 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/19(水) 23:54:08 発信元:219.125.148.107
目暮警部「正直、花咲ナンたら事件なんかさっさと片付けて、上尾警察テロ事件の応援に回りたいんだが。」
土井塔克樹「あれ?トリック博士のスレ、落ちちゃってますね……」
高木「人気者のトリック博士なのに変ですね」
トリック博士「……………ホッホ」
土井塔克樹「まあ、こんなとこで殺人の話もなんですし、飯でも食いながら推理のディスカッションでもしましょうよ。ね!博士、警部」
トリック博士「土井塔くん『こんなとこ』で悪かったな……」
目暮、高木、トリック博士、土井塔の4人は『すき家』に場所を移した。
すき家のテーブル席に着く4人。
土井塔克樹「まず、捜査の進展具合から伺いましょうか、警部」
目暮「……なんで君が仕切るのかね?土井塔くん……」
高木刑事「どの事件の事ですか? 上尾警察の件ですか、それとも花咲アキラの件ですか?」
注文もせず話込む三人であった。
困惑する店員を余所に白熱する五人
土井塔克樹「人数が減ったり増えたりするのはトリックですね」
目暮「これがトリック博士マジック!」
トリック博士「ホッホッホ…」
226 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/20(木) 23:43:16 発信元:219.125.148.97
高木刑事「で、どっち?」
土井塔「へ?」
高木刑事「上尾か花咲のどっちなんだって、さっきから聞いてるだろ!」
目暮「高木!善意の民間人にその言い方は無いだろ!」
高木「えぇっ?…あ、まぁ…ハイ…善意ねぇ…」
――その時、4人の前に1人の男が現れた!
店員「おまたせしました。メガ牛丼4つ」
目暮「おっ、来た来た…」
トリック博士「いつもフランス料理とかばかりだから、たまには、こういった物を食べるのも良いのぅ…ホッホッホ…」
229 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/21(金) 12:19:11 発信元:219.125.148.97
店員「100%宮崎牛の牛丼です。」
目暮「本当かね?」
店員「冗談です!」
店員は笑ってもらうつもりで言ったのだが、目暮達は不快さを隠さず露骨に嫌な顔をした。
高木「すき家、美味いけど接客悪いんスよね……」
目暮「やっぱり山田うどんに行くべきだったな…」
土井塔克樹「まあまあ、ゆっくり食いながら推理しましょうよ。」
232 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/21(金) 23:05:23 発信元:219.125.148.105
店員「(…食ったらサッサと帰れ!)」
土井塔克樹「チッウルセーナ」
デビルイヤーの彼には店員の呟きがはっきりと聞こえていた
金箔した空気が流れる
トリック博士「Mに見えた血文字が実は『W』だった可能性とかあるんじゃないかの…」
目暮「それは考えてみましたが、イニシャルWの人物と言うと……」
高木「渡哲也とか!」
235 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/22(土) 19:00:13 発信元:124.214.254.138
店員「和田アキ子や押尾の元カノも要るだろっ。」
土井塔兄樹「すみませんが部外者は黙ってて貰えませんか?」
237 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/23(日) 10:29:36 発信元:219.125.148.95
たれこみ屋「本スレ無くしたヤツらがここを攻めて来るかも知れません。」
4人での推理のディスカッションは続いたが「これだ」という推理は出なかった。
「おっ、みなさん、やってますね」
俳優の船越英一郎がすき家に来店してきた。目暮たちを見つけるなり声をかけてきた。
目暮「船越さん!船越さんは黒魔術の女と焼肉じゃなかったんですか?」
船越「……膝の上に座らせたり、ヒップを撫でたりしただけで怒って帰っちゃいましたよ、ふざけた女だ、まったく!」
――船越は不機嫌な調子で声を荒げた。すき家の客や店員の視線が一斉に集まった。
船越は豚生姜焼き定食という不人気な新メニューをオーダーした。
船越英一郎「今、話してたのはM字殺人の件ですね?あれもね、僕なりに推理してみたんですけど、披露していいですか?」
――ダメだと言っても話すだろうから、一同「どうぞ」と促す。
船越英一郎「僕の推理では、犯人はお洒落殺人鬼スネ夫です。
血文字は以前、自己顕示欲から現場にスネ夫の『S』の字を残した事がありましたね。その時にSを『書きかけの8』とか見当はずれな推理をした目暮警部を恨み、目暮警部の『M』を残した。
動機はヒマつぶしでしょう!」
高木「確かにダイイングメッセージなんかを残す殺人被害者は実際はほとんどいません。」
トリック博士「ダイイングメッセージは小説やドラマには頻繁に出てくるが、実際の事件では、まず無いのう…ホッホッホ」
目暮「………に、しても突飛すぎる推理ですな……」
243 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/23(日) 23:51:47 発信元:219.125.148.107
高木刑事「てか、ぶっちゃけ花咲アキラは何故殺されたんでしょうか?」
目暮警部「『美味しんぼ』のヒットに妬んだヤツの犯行‥と見ているんだが。」
店員「‥で誰なんです、オシャレなスネ夫って?」
245 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/24(月) 00:33:50 発信元:219.125.148.100
土井塔「部外者はスっこんでろ!」
246 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/24(月) 02:06:10 発信元:210.153.84.199
皇太子「すんませんw」
247 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/24(月) 07:06:47 発信元:219.125.148.98
一同「え?‥」
『突飛すぎる推理』と一蹴された船越英一郎の推理が実は正解だったと気づく者は結局いなかった。
犯人はスネ夫。花咲アキラが残したとされたダイイングメッセージは犯人スネ夫が書いた物だ。
見当はずれな推理をする宿敵のイニシャルを残したのはスネ夫なりの挑発だったのだが、今回も目暮は『Wかも知れん』とか見当はずれな推理をしてたw
花咲アキラ氏を殺した動機は調子こいた名前で調子こいたマンガ描いてるからムカついたのだ!
〜第5章〜
死んだら働けない
250 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/24(月) 14:23:43 発信元:219.125.148.106
平日の昼下がり電車に乗っている男がいた。
彼は現在27歳、派遣切りにあいハローワークに向かう途中だ。
今日こそ仕事を見つけたい、彼は焦っていた。
251 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/24(月) 15:00:21 発信元:219.125.148.97
選り好みしなけりゃ仕事なんて幾らでもある!
若者でも職にあぶれる時代。どんな仕事でもあればやらなきゃ食っていけない。
――こんな時代に誰がした
そんな中、ハローワークを見下ろすビルの上階にある高級フランス料理店で食事中の男がいた。―――
ミラーガラス越しだが男にはその姿がはっきりと見えていた。
254 :
253:2010/05/24(月) 19:56:07 発信元:202.253.96.243
男→×
彼→〇
でお願いしますm(._.)m
彼の名は藤原、27歳。 現在は無職。
日雇いのアルバイトで食いつなぎながら今日に至る。
藤原は自分の非凡な能力庭まだきずいてはいなかった・・
257 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/24(月) 23:35:07 発信元:219.125.148.96
藤原「俺もこんなビルの上でフランス料理でも食いたいもんだな。」
見覚えのある男――
それもそのはず。フランス料理店にいた男の正体は芸能人だったのだから――
男は吉川晃司だった。
吉川晃司の前に3人の男が現れた。
お洒落殺人鬼スネ夫と来生たかお、そしてもう1人………
吉川はこの店で、この3人と待ち合わせをしていたようだ。
スネ夫「お待たせしました。吉川さん」
吉川晃司「いえいえ、何やら楽しいショーに参加させてもらえるそうで…」
スネ夫「ええ、吉川さんにも活躍してもらいますよ」
スネ夫と来生と一緒に現れた謎の男も口を開いた。
「はじめまして、私は怪人百面相と言います。」
――怪人百面相。パーマンに出ていた謎怪人であった。
スネ夫、来生、百面相、吉川の4人は今度の殺人ショーの打ち合わせに集まったのだ!
スネ夫「クククククク……」
血も凍るような殺人プランがスネ夫の口から放たれた…………
それと時を同じく目暮警部は花咲アキラ殺害事件の捜査で汗を流していた。
目暮「こんな迷宮入り事件ばかり増やしてたらホント降格になってしまう……」
そんな目暮の前に1人の男が現れた。
264 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/25(火) 12:41:28 発信元:219.125.148.98
白鳥警部であった。
白鳥警部「上尾事件の方を手伝って貰えないか?」
目暮警部「そちらの事件の方も難航してるようですな」
白鳥警部「なんとも摩訶不思議過ぎる事件だし……」
白鳥警部は世間を騒がしている上尾警察大量殺戮事件を担当していた。
目暮「もちろん協力は惜しみませんが、捜査状況は今どうなってます?」
白鳥「生き残った婦人警官を調べていますが、影だけになるまで人間を黒焦げにする火器は存在しませんし……
傷害事件で拘留していた男の行方も分からないので……婦警の話を嘘と断定するには至りませんし……」
267 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/25(火) 13:23:01 発信元:219.125.148.95
当然、邪眼師飛影は全国指名手配されている。
一方、フランス料理店のスネ夫たちは――
吉川「パーマンに出ていたのは百面相ではなく十面相では?」
十面相「ハッハッハ。さすがスネ夫さんが見込んだ男!その通りです吉川さん。」
スネ夫「では、あとの事は打ち合わせ通りに……ククク…」
店を出たスネ夫、来生、十面相、吉川は別々の方向へ歩き出した。
一体、今度のスネ夫の殺人ショーはどのような物なのか?
漫画家うえやまとちが上京してきた。普段は地元福岡で漫画を描いている。
上京したのは出版社の主催する漫画家のパーティーに出席する為だ。
うえやまとち「ふう〜東京も久しぶりタイ」
うえやまとちはパーティーが開催される場所の書かれたメモを片手に東京の街をさまよい歩いていた。
うえやまとち―――オウム真理教の麻原とナマズを足したようなグロテスクな顔をしている。
そんなグロテスクな顔でウロウロしてる姿は不審者そのもの。顔は汗でグチャグチャでワキガ臭まで放っていた。
272 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/25(火) 18:25:29 発信元:219.125.148.94
風使い・陣「うえやまサン‥。」
うえやま「なんだね、チミは?」
風使い・陣「アンタ、お洒落殺人鬼スネ夫に狙われてるぜ、気を付けな。 」
それだけ言うと風使い・陣は去って行った。
「……彼は一体?スネ夫?狙われてる?」
意味がわからないうえやまとちは苦悩したが、目的地のビルが見えた所で、うえやまとちはこの忠告の事は忘れてしまっていた。
うえやまとちの頭の中はパーティーで無料で酒や料理を飲み食いして帰りに風俗行ってイッ発抜く事しか考えてなかった。
『……出版社のパーティー会場にしては、ちっぽけなビルだな……漫画家だけのパーティーなんてこんなもんかな……?』
うえやまとちは会場の扉を開いて絶句した!
パーティー会場のはずの場所は、ただのガランとした空きテナントだったのだ!
「…こ、これは一体?」
呆気に取られてるうえやまとちの前に4人の男が現れた。
スネ夫「卑しい土豚が、エサに釣られてノコノコ来やがったわ!ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」
うえやまとち「何?お前らは一体?」
スネ夫「貴様に食わすパーティー料理は無ェ!」
スネ夫「貴様『クッキングパパ』とかいうしょうもないマンガ描いて調子こいてる九州野郎だな!」
うえやまとち「なにっ!」
お洒落殺人鬼スネ夫の挑発に乗り、声を荒げるうえやまとち。
スネ夫「クッキングパパね、あれはひどいマンガだね。絵が下手すぎて料理が全部残飯に見えるわ!」
うえやまとち「黙れ!」
スネ夫「貴様に残飯を食わせるためにニセパーティーの案内状を送りつけてやったのよ!ククククククククク…」
うえやまとちは怒りにワナワナ震えていた。相手は4人だが、1人で闘う決心をし、静かに語り始めた。「…俺はおまえらを許さない。今、オ…」
ビシィィッ!!
スネ夫の鞭がうえやまとちの顔面をとらえた!!
うえやま「フザケんな、帰る!」
うえやまとち「グワーッ!」
ピシン!ピシン!ピシン!ピシン!
スネ夫の鞭の乱れ打ちが始まり、うえやまとちを血ダルマにした!
怪人十面相「うりゃーっ!」
ドゴオォゥゥ!!
十面相はパーマンに初登場した時のミツオくんのママに変装してミツオくんに食らわしたキックと同じような蹴りをうえやまとちに食らわせた!
スネ夫の鞭連打と十面相の殺人キックでうえやまとちは血の海の中でノビてしまった。
スネ夫「おまえらを許さないとか強ェ事ほざきやがって豚が!」
スネ夫はうえやまとちを裸にし、縄で縛り、吊した。
♪セックス!セックス!セックス!セックス!モニカ〜
ドカッ!ドカッ!ドカッ!ドカッ!
「セックス」に合わせ、うえやまとちにハイキックを食らわす吉川晃司!
「ガッ…た、助け…助けて……」
吊されたまま命乞いをするうえやまとちにスネ夫は笑顔を見せた。
「チャンスをやろう。ククク…」
うえやまとちの肛門に爆竹を挿すスネ夫。
スネ夫「しかし汚ねえケツだな、ブサイクなのは顔だけにしとけよ豚野郎!」
来生 十面相 吉川「ヒャハハハハハ」
うえやまとちの肛門の爆竹の導火線に火をつけるスネ夫
スネ夫「爆竹が破裂する時、声をあげなかったら許してやろう。声を出したら……ククククク」
お洒落殺人鬼の冷徹な笑いがうえやまとちに更なる恐怖を与えた。
289 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/26(水) 00:52:13 発信元:219.125.148.94
うえやま「ナメんなよ、クソ野郎!」
290 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/26(水) 03:19:06 発信元:219.125.148.106
爆竹はなぜか不発に終わった。
うえやま「俺の勝ちだな、約束通り解放して貰おうか。」
なめんなクソ野郎……解放しろ…クソ…野郎……
うえやまとちは気を失いながらスネ夫に勇敢に立ち向かう空想をしていた。
爆竹が不発に終わったのはうえやまとちの肛門が汚く湿っていたからであった。
恐怖のあまり気を失ったうえやまとちにビンタを食らわすスネ夫
ピシン!ピシン!ピシン!ピシン!
「オラ!起きんかい!」
うえやま「…ぐ、ぐぅ…」
スネ夫「シャンとせんか!シャンと!」
スネ夫は、うえやまとちの口を強引に開いて口の中に残飯を押し込んだ。
スネ夫「残飯マンガを描くブタめ!残飯食いな!ヒヒヒ…」
うえやまとち「がっ!ごぼっ!ぐ……」
スネ夫「おや?不味いですか?おまえのマンガは残飯を美味い美味い食うマンガなのに変ですねぇ、ククク…」
吉川晃司はうえやまとちのポコチンにライターで火をつけた。
うえやま「グァーッ!」
吉川「醜い豚め!」
ポコチンを焼かれ気を失ううえやまとちにジャンピングキックを食らわす吉川晃司
ドカーッ!!
十面相も負けじとミツオくんのママキックをうえやまとちに浴びせた!
ドカッ!ドカッ!ドカッ!ドカッ!
スネ夫「そろそろ仕上げるか……」
スネ夫は裸で吊されてるうえやまとちの縄を解き、地べたに寝させた。
うえやまとちの顔に小便をするスネ夫、来生、十面相、吉川
ジョバジョバジョバーッ!
スネ夫「卑しい豚には聖水か?クククククク」
スネ夫「こんな豚、時間かけて殺してらんないよ」
ダーン!
スネ夫はうえやまとちの方に顔を向ける事もなく、うえやまとちを拳銃で射殺した。
気を失ったまま射殺されたうえやまとちは死の恐怖を味わう事無く声もあげず絶命した。
死の恐怖を味わせなかったのはスネ夫の優しさであった。
「殺人鬼には殺人鬼の美学があるのよクククククククククククク…」
うえやまとちの死体が茨城県の牛舎の糞溜で発見されるのは次の日の事であった。
〜第6章〜
あるレーサーの死
高木刑事「警部、漫画家のうえやまとちサンが他殺体で発見されました!」
目暮警部「‥どこで?」
高木刑事「茨城県の‥牛舎の糞溜だそうです。」
目暮警部と高木刑事は現場に到着。
高木刑事「スネ夫の仕業ですね‥。」
目暮警部「間違い無いな! しかし何故?」
305 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/26(水) 09:34:14 発信元:219.125.148.96
そこに一人の男が現れた。
風使い・陣「うえやまサンの漫画が残飯に見えるのが気に食わない、だから処刑した‥そうだ。」
目暮警部「アンタ‥、何者なんだ?」
306 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/26(水) 14:53:40 発信元:210.153.84.205
目黒警部「しかし、ほとけさんも酷い状態だな…」
,,..,, ,,_,,
/ ,' | |3 | |`ヽーっ
l | |⊃ | | ⌒_つ
`'ー┘ └ ┘ └'''''"
307 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/26(水) 14:58:13 発信元:210.153.84.205
目暮警部「だからアンタら、何なんだよ!」
目黒警部「目暮さん、あなたは本日付けで警部補に降格の通告が出たんだ」
風使い・陣「・・・あの〜」
そんな中、目暮警部は署長に呼び出された。
目暮「ふぅ…ホントに降格かもな…」署長室のドアをノックする目暮は憂鬱な表情をしていた。
署長「おう!目暮くん。入りたまえ」
309 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/26(水) 16:38:12 発信元:61.213.71.232
「署長なんの用だ、こう見えても毎日がエブリデイやねん」
署長「まあ、座りたまえ目暮くん」
署長は目暮の表情から不安と緊張が見て取れた。
署長「ハッハッハ、何を硬くなっておる!悪い話じゃないから安心したまえよ!」
311 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/26(水) 18:43:24 発信元:124.146.175.37
署長「実はな…この不景気時、本署も及ばずながら事業仕訳に取り組む事にしたんだ」
目暮警部「・・・!(やはり降格か)」
署長「いやね、君のように経験のある人物に、是非、街の実態を生でみて欲しいと思ってね、…巡査部長として派出所勤務してくれたら、と」
312 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/26(水) 19:13:15 発信元:219.125.148.99
目暮警部「正等な降格理由を提示して下さい。 納得しろってのか無理! 失礼します。」
313 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/26(水) 19:32:02 発信元:219.125.148.105
高木刑事「目暮警部が降格だったら、銭形警部なんてとっくに降格ですよ。」
署長「ハッハッハ、冗談、冗談、君のような優秀な者を降格にするわけないだろう!」
目暮「では署長、私に話というのは?」
署長「君のように優秀で実直な人間にしかできない任務についてもらう」
315 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/26(水) 20:36:40 発信元:210.136.161.162
署長「実は、目暮君には、私服刑事としてある人物を調査して欲しいのだ」
目暮刑事「ある人物とは誰です?(くそー、ひとを降格に追いやりやがって、ただじゃ済まさんぞ!)」
目暮刑事の怒りは、ある人物≠ノ向けられた・・・それはスネ夫!!!
署長「制服を着てプロ市民の声を聞くだけでいいんだよw
私ももう少し若かったら飛び付く話なんだがw
どうだね、引き受けてくれるかねw」
署長「だから降格じゃないっての理解したまいよ目暮警部!」
目暮「降格だのとか任務だのとかそんな事で無駄にレス消費しないで話を進めたいんですが」
署長「……その通りだ。本題に入ろう。」
318 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/26(水) 21:01:14 発信元:210.136.161.104
署長「話は12年前に遡る。スネ夫がまだ未成年の時だ。奴は両親をこの上ない残虐な方法で殺害したのだ」
目暮刑事「!!!」
署長「これはトップシークレットだったが、今回の犯罪の容疑者としてスネ夫の名前があがっていた。
しかし奴は狡猾でな、大物が調査しても、なかなか尻尾をつかませないのだ」
319 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/26(水) 21:12:06 発信元:59.135.38.180
目暮「……。」
署長「どうかね。引き受けてくれるかね?」
日暮「目暮さんが受けなければ私が引き受けましょう。チョット2年程早く目覚めたので」
引き受けてくれるかも何も任務内容は何やねん!
>>1をよく読め!
基本sageてくれ!
署長は密かに机の下のブザーを押した。たちまち警備員が不法侵入者・日暮を連れ出した。
署長「邪魔が入ったが…ここにスネ夫に関する全調査書がある。役に立つだろうから目を通しておくといい。任務を引き受けるかどうか、返事はその後で構わん」
目暮刑事は悟った。これは「頼み」口上ではあるが、「署長命令なのだ、と。
目暮「俺とスネ夫は言うなればルパン三世と銭形警部みたいなモン‥、どうせ今まで逮捕出来なかったんだし、ちょっと思考を変えてみるのもいいかもしんない。」
そう考えた目暮刑事は、署長から渡されたスネ夫に関する書類を手に、机に向かった。
〜第7章〜
スネ夫に関する極秘報告書
目暮警部「まずは12年前の出来事を見てみるか‥。」
目暮警部はトリック博士を訪ねた。
トリック博士「おや、目暮さん、今日は高木さんや増田さんは一緒じゃないのかね?」
目暮「いわゆる『特務』ってヤツでして、ね」
トリック博士「ところでまだ6章でいいのですかな?」
目暮「レーサーの話すら出てませんし、まだ6章でいいでしょう」
トリック博士「今の流れから、どうやって、あるレーサーが死ぬのかのぅ?ホッホッホ…」
トリック博士のもとには作家の倉阪鬼一郎も来ていた。
倉阪「目暮さん、お久しぶりです。特務って何です?」
目暮「……いや、ま、民間人に易々とお教えする訳には…」
そこへ土井塔克樹が訪ねて来た。手には大量のアイスクリームを持っている。
土井塔「博士!差し入れです、おや?倉阪さんに目暮さんも居たんですか……」
目暮『…(またややこしいのが現れたな)…』
土井塔克樹は愉快でたまらないという表情で言う「目暮さんが来てるって事は何やら難事件発生ですね」
目暮警部「え?いや、まぁ」
トリック博士「ホッホッホ、目暮さん、特務の件、みんなの前で話すしかないようじゃの、ホッホッホ」
土井塔克樹「もしかして目暮さんの追ってる事件って、例のレーサーが殺された事件ですか?」
―――――レーサー?
目暮「何だ?そのレーサーの事件って?土井塔くん!詳しく話してくれんか!」
土井塔兄貴「それは、そう今日と同じ曇り空の中だった用な・・・」
十二年前
目暮「そんな冗談を聞きたい訳じゃ無い!」
土井塔克樹「それより目暮警部の特務ってのが興味あるけどなァ」
トリック博士「ホッホッホ、目暮さん、聞かせてみたまいよ。ホッホッホ」
目暮「特務ってのはスネ夫の調査、そんなのは前々からやっているから、自分的には特務でも何でも無いけど、署長命令でね」
倉阪鬼一郎「なんだ、もっと何かあるのかと思ったよ」
トリック博士「さあ、土井塔くん、今度は君がレーサー事件を語る番ぢゃよ。冗談は抜きで頼むよ、ホッホッホ」
そうそれは今日と同じ用な曇り空だった
土井塔克樹「有名な事件ですよ。あるレーサーが後ろからナイフで刺されて死んだんです」
目暮警部「……それだけかね???」
土井塔克樹「いえ、そのレーサーは絶命する前にラジカセを指さしていたんです。これがもしかしたらダイイングメッセージじゃないか?と噂されていまして」
トリック博士「そんな事件、まったく聞いた事無いけどのう…」
目暮「土井塔くん、今、作った話じゃないの?」
土井塔「いえいえ、違います。世間が大騒ぎしてる事件ですよ。…で、そのラジカセにカセットテープが入ってまして、」
土井塔克樹「そのテープにはL'Arc-en-Cielのhoneyという曲の♪かわいた〜の部分だけが録音されていたそうです」
倉阪鬼一郎「……カセットテープ……録音……(笑)」
トリック博士「どうやら『♪かわいた〜』が推理の肝のようじゃの、ホッホッホ」
目暮警部「すまんがそんな事件に関わっている程ヒマじゃないんだ。」
土井塔「目暮さんが聞くから話したのに……」
トリック博士「ホッホッホ、今の話だけで犯人が誰か解ったけどのぅ」
―――――えっ!?
340 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/28(金) 14:56:01 発信元:219.125.148.92
目暮警部「‥松本零士とか言わないで下さいよ。」
トリック博士「……黒魔術の女と一緒にしとらんかね?」
倉阪鬼一郎「博士が正解を言う前に、私の推理を聞いてもらえませんか?」
――――倉阪も何かに気づいたようだ。
土井塔克樹「ミステリー作家の本領発揮ですね」
土井塔は何故か嬉しそうだ。一同注目の中、倉阪は言った。
倉阪鬼一郎「犯人は河合単です!」
343 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/28(金) 23:38:12 発信元:124.214.254.138
土井塔「誰よ、それ?」
344 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/29(土) 00:42:57 発信元:219.125.148.106
倉阪「漫画家。 スペリオールで『ラーメン発見伝』を連載中。」
345 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/30(日) 03:11:49 発信元:219.125.148.105
土井塔「で、どうしてその河合ナンとかってのが犯人なんだ?」
346 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/31(月) 00:11:22 発信元:219.125.148.105
土井塔「まさかだと思うが、『♪かわいた〜』と『河合単〜』が同じように聞こえるから‥っていうくだらない理由じゃないでしょうね?」
トリック博士「ホッホッホ、倉阪さん。期待を裏切らないオッペケペーな推理をありがとう。ホッホッホ」
倉阪鬼一郎「お誉めいただき光栄です。」
目暮警部「一休さんのトンチクイズじゃあるまいし……博士は解けているんでしょ?解答をお聞かせください。」
土井塔克樹「では世界ミステリー界のトリックの権威、トリック博士の明答に期待しましょう」
土井塔は心の底から愉快そうに言う。
トリック博士「簡単じゃよ。被害者のレーサーは後ろから突然刺されたのであろう?―――ならば」
トリック博士「突然刺された被害者がラジカセに曲を残すほどの余裕があるとは思えない」
土井塔「それはそうでしょうね」
目暮「では、ラジカセとテープを用意したのは犯人の方?」
トリック博士「それも違うのぅ、ホッホッホ」
トリック博士も愉快そうだ。トリック博士は土井塔克樹の方を向いて言った。
トリック博士「犯人は土井塔くん、君じゃよ!」
トリック博士「少なくともニュースぐらいは観るし新聞ぐらいは読んでるが、こんな事件、聞いた事も無い!この事件は君の作り話じゃな、土井塔くん」
土井塔克樹「やっぱりバレてましたかw」
倉阪鬼一郎「私も最初から分かってました」
352 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/31(月) 11:07:43 発信元:219.125.148.90
目暮「ウソツケ・・」
倉阪「は? 何か言いましたか、警部。」
トリック博士達との楽しいディスカッションで任務の緊張がほぐれた目暮警部であった。
――――来て良かった。
目暮は『宿敵』との直接対決に向かう事にした。
〜第7章〜
スネ夫に関する極秘報告書
355 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/05/31(月) 22:54:28 発信元:219.125.148.91
目暮警部「あ〜あ、また上にサービスの付く残業か‥。」
目暮は『極秘資料』に一通り目を通したが目新しい事は何も無かった。
――もしかしたらスネ夫の事に1番詳しいのは自分なのかも?
目暮の退屈な『任務』は長くは続かなかった。
凶悪事件が多発し、署としても目暮を遊ばしておく訳には行かなくなったのだ。
目暮班が復活し、高木、増田らと、また第一線の捜査を担当する事となった。
仕事が一段落した所で目暮は高木と増田を誘い、飲みに行く事にした。
新しい仕事が忙しいといっても、酒の席では自然とスネ夫の話になる。
「せめてスネ夫次のターゲットが分かれば良いのだが、それすら何の手がかりもない……
目暮は珍しく部下に弱音を吐いた。
359 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/01(火) 16:05:10 発信元:219.125.148.99
増田刑事「スネ夫の犯行と思われる事件をピックアップしてみましょう。」
360 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/01(火) 16:07:19 発信元:219.125.148.108
高木刑事「倖田來未、酒井法子、上村愛子夫婦‥、後は?」
361 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/01(火) 17:43:53 発信元:219.125.148.99
増田刑事「加護亜依ちゃんもスネ夫の仕業と思われます!」
目暮「…悪かった、弱音を吐いたりして…だから今は仕事の話はヤメにしよう」
刑事が3人揃って仕事の話抜きで飲むのは無理ってもんか……
目暮に今夜の酒は苦かった。
次の朝、衝撃的な出来事が起きた。
目暮警部の上司である渡辺署長が突然辞意を表明したのだ。
364 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/02(水) 11:37:28 発信元:219.125.148.95
渡辺署長は、お洒落殺人鬼スネ夫とその仲間を逮捕すると公言しながらその約束を果たせなかったことに対する責任を取って‥というのが表向きな辞任の理由だが、事実上の更迭だった。
その頃、俳優の船越英一郎は、すき家にいた。
メガ牛丼を軽く平らげ、三種のチーズ牛丼並を追加でオーダーしていた。
船越は、誰かを待っているようであった。
366 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/02(水) 15:48:55 発信元:219.125.148.93
店員「いらっしゃいませ!」
目暮警部が肩を落としながら入店した。
367 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/02(水) 16:29:43 発信元:210.153.84.118
目暮「今日はこの娘にしようか…イヒヒ」
368 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/02(水) 16:48:58 発信元:219.125.148.98
船越「警部、誤魔化さなくてもいいですよ。」
目暮「まんまりショボーンとしても船越君に悪いと思って‥。」
369 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/02(水) 16:52:43 発信元:219.125.148.100
船越「まんまり‥ですかw」
目暮「あんまりの間違いだよ‥。ハァ」
370 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/02(水) 17:18:31 発信元:210.153.84.6
店員「早くどの娘にするか決めてくださいよ」
目暮「ワシはこの娘で」
船越「じゃあ僕は、この和風美人で」
371 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/02(水) 17:23:42 発信元:210.153.84.116
2時間後・・・
男の欲望を満たした目暮警部と船越は、スッキリした表情で松屋にいた
目暮「いやぁ・・最近ご無沙汰で、心配だったんだがね、あの娘なかなかテクニックがあったよ」
牛丼屋でシモネタを長々と話し、目暮はスカッとした。という事だ。
目暮「船越さん、ありがとう」
船越「捜査に行き詰まったら、いつでも呼んでくださいよ」
373 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/03(木) 00:12:14 発信元:219.125.148.98
目暮警部「ヤツの次のターゲットは誰なんだろう‥。」
次もマンガ家なんだろうか‥。
374 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/03(木) 01:14:40 発信元:210.153.86.228
目暮警部の勘はまたしてもはずれた
スネ夫のターゲットは高木刑事であった・・・
狂ったスネ夫は、いよいよ本格的に警視庁に牙を剥いたのだ
黒魔術の女はそう予言したが、スネ夫はそこまで愚かでは無かった。
目暮が続きを書く事になったスネ夫の報告書は暫く次のページを埋める事は無かった。
376 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/03(木) 07:39:58 発信元:210.136.161.15
そして、いつになってもスネ夫を挙げる事ができない目暮は、巡査に降格となった
更に目暮が風俗に通っている現場を、週刊誌がスクープし、内部調査でも明らかとなったため、減俸処分が言い渡された
目暮巡査「それもこれも社会が悪い!」
>>377 それも迷惑だ。
やっと軌道修正できたところなんだから。
379 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/03(木) 23:37:44 発信元:124.214.254.138
スネ夫は南アフリカに行った。
スネ夫「暫くの間はただのサッカーファンだ。」
380 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/03(木) 23:56:48 発信元:124.146.175.17
しかし、スネ夫の中に巣食う狂気は、W杯の熱狂で一気に炸裂した。
後の悪魔のスネ夫℃膜盾ニして、インターポールの手に渡る事になる
目暮巡査「しばらくは暇だな」
そう思っていた目暮だが、スネ夫との奇妙な因縁は切れてはなかった。突然インターポールが
目暮を南アフリカまで呼んだのである。日本での事件も満足に解決出来ない自分に、何を
期待しているのだろうか?それともスネ夫事件とは別の事情が?
382 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/04(金) 12:06:30 発信元:219.125.148.92
兎にも角にも南アフリカ共和国に行く準備は整った。
383 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/04(金) 12:38:05 発信元:210.153.84.163
目暮は南アフリカの空港に降り立つ
そこに出迎えたのはオスマンサンコン似の黒人男性エディーだった
「ノーモア!アパルトヘイト!」
会話は決まってこのセリフから始まる
384 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/04(金) 13:25:02 発信元:219.125.148.100
目暮警部「最近まで人種差別ヤってた国だったからな‥、今は大丈夫なのか?」
目暮「署長、やっぱりアフリカなんて行きたくないんですが……」
署長「ハッハッハ、インターポールの要請だって断る権利くらいこちらにも有るから、いいんじゃないの」
目暮は今、抱えてる事件の多忙さを理由にインターポールの依頼をキャンセルした。
386 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/05(土) 00:00:37 発信元:219.125.148.97
結局、目暮警部は何しに南アフリカ共和国に行ったのか‥
387 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/05(土) 12:38:35 発信元:124.214.254.138
オスマンサンコン似の黒人男性エディーと会話しただけの南アフリカ出張であった。
388 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/05(土) 15:26:46 発信元:183.72.78.133
そして、南アフリカでは、ネウロと目暮警部を挑発すべく、葛西善二郎が待ち伏せていた。
「火火火(ヒヒヒ)……、サッカースタジアムを放火して、阿鼻叫喚のW杯にしてやるぜ。
地元の新聞社にもTV局にも犯行声明は出した。伝説の犯罪者・葛西様の火麗(かれい)なる登場だ……」
目暮警部は高木、増田の両刑事を連れ、とある事件の捜査をしていた。丁度、捜査も一区切り付いた所だ。
目暮「2人とも、今日はよく頑張ったな。腹減ったな、何か食ってから署に戻るとするか…」
3人が歩く道の両側に『リンガーハット』と『幸楽苑』が向かいあって営業していた。
目暮「長崎ちゃんぽん屋と中華屋か……餃子が食いたい心境なんだがな……」
増田「餃子は、どちらの店にもありますよ」
高木「警部、どちらの店で食べましょうか?」
目暮「2人はどっちがいい?」
増田「どちらも良心的な値段でそれなりの物を出す店ですからね。どちらでもいいです」
高木「そうですね、警部が決めてくださいよ」
392 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/05(土) 19:15:47 発信元:219.125.148.107
カストロ「テロリストに屈するな! 南アフリカ共和国の祭典を守ろう!」
393 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/05(土) 19:57:11 発信元:210.153.84.166
幸楽苑のテレビで南アフリカ情勢のニュースがやっていた
目暮は迷わず幸楽苑に2人を誘った
394 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/05(土) 20:23:57 発信元:210.136.161.170
そんな暢気な目暮達の元へ、恐ろしいニュースが・・・
《南アフリカで邦人男性殺される!!》――(中略)日本人被害者の身元は、パスポート等の所持品などから、東京都〇△区在住のお洒落スネ夫さんと判明した――
395 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/05(土) 20:28:10 発信元:210.153.86.13
高木刑事「お洒落スネ夫が殺害された?!」
目暮巡査(覆面警部)「何?そりゃ良かった、スネ夫調査は終わりだな。これで堂々と警部に戻れるわい」
――あくまで暢気な目暮であった。
396 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/05(土) 20:57:36 発信元:219.125.148.91
高木刑事「塩ネギの大盛、以上。」
目暮「スネ夫がそんな簡単に死ぬ訳無いだろ。どうせニセモノだろ。一応言っておこう」
幸楽苑のラーメンを食べながら目暮達は語らった。
高木「リンガーハットと幸楽苑の選択で話を膨らます工夫が欲しかったとこでしたが、アフリカとかスネ夫が死んだとか陳腐な話しか無くてガッカリですよ」
増田「警部も高木さんも舞台裏みたいな話はそのぐらいにしましょうよ」
増田は味噌ラーメンに半チャーハンと餃子のセットをたいらげ、爪楊枝で前歯をほじりながら言った。
目暮「スネ夫が帰って来るまで極秘報告書は封印だな」
〜第8章〜
土井塔克樹のアナグラム講座
400 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/06(日) 11:03:14 発信元:210.136.161.10
結局、何も解決しないまま話が進んでいくのであった…
高木刑事「まあどうせ食ってばかりがこのスレですからね」
目暮「別にいいじゃないか、世の中事無かれ主義で生きていくのが一番だよ、高木君」
401 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/06(日) 11:06:53 発信元:210.136.161.9
高木刑事(経費で食うのはいいけど、目暮みたいな体型のオッサンにはなりたくないなあ・・)
翌日、目暮は糖尿病で入院した。
高木刑事(やっぱりジムにでも通うとするか)
402 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/06(日) 11:10:48 発信元:219.125.148.107
そんな高木刑事の目に止まった、とあるジム。
高木「亀田ジム‥」
403 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/06(日) 11:12:52 発信元:210.136.161.9
高木刑事は、最近できたジムに通うことにした。
高木刑事「なになに・・・《土井塔健康クラブ》?」
土井塔「やあ、新規会員登録かい?このカルテに記入してくれたまえ」
そこは、土井塔が経営する、ボッタクリ疑似スポーツジムであった。
404 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/06(日) 11:21:28 発信元:219.125.148.100
高木「亀田に土井塔か‥、どっちにすんべ。」
406 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/06(日) 11:33:10 発信元:210.136.161.10
そこへ船越が現れた。
船越「ジムなんか止めて、叙々苑に行きましょうよ」
高木刑事「これ以上食べてばかりいたら胃拡張になっちゃいますよ(てか、アンタみたいな体型になりたくないですよ)」
目暮「本当に、ロクに事件の話もせずに食い気ばかりに走る人には
>>405を読んで貰いたいね」
高木刑事「目暮警部!糖尿病で入院しているはずじゃ・・」
目暮「入院しているふれこみで、スネ夫の極秘経歴書を読んでいたんだよ。
高木君、君には期待していたんだがねえ」
土井塔克樹「そろそろアナグラムの話をしたいんですが……」
トリック博士「おや、土井塔くん。君、ジムを経営してるのかね?」
土井塔克樹「……そんな訳ないでしょ!明らかに前後の流れを無視したレスはスルーしてくださいよ博士」
>>408 トリック博士「もう第8章にもなるというのに、何等ミステリーの要素もないスレに、レスの流れも何もあるかね」
土井塔「実は、このジムのオーナー、お洒落スネ夫に殺害された親父さんが元オーナーなんですよ」
目暮「さすがは土井塔君だ。何か有力な情報は見つかったかな?」
410 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/06(日) 11:55:42 発信元:219.125.148.99
増田刑事「ところでアナグラムってなんスか?」
土井塔「実は、一連の事件の被害者は、全員このジムの会員だったようです」
目暮、トリック博士、高木刑事「・・・!!!」
土井塔「更に、スネ夫の親父さんが殺害された後、オーナーの権利はスネ夫が引き継いだようなんですが、どうも変なんです。スネ夫は帳簿には殆ど関心を示さない癖に、会員のリストと経歴書だけは毎月必ず執拗に目を通していたようです」
412 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/06(日) 12:02:53 発信元:219.125.148.95
白鳥警部「そんなコト何で最初に解らなかったんだ! お前等バカか!」
目暮「増田君、トリック博士の言うとおり、章のタイトルは目眩ましだよ。レーサーの件をみればわかるだろう」
トリック博士「ふむ・・確かに会員制クラブなら、バブルでいい気になった成り上がりが集まりやすい。会員リストはスネ夫が被害者を選ぶのにうってつけだな」
目暮「土井塔君、そのリストを見せて貰えるかね?スネ夫の次のターゲットを絞り込めるかもしれん」
土井塔「おや、白鳥警部。それには訳があるんですよ」
白鳥警部「釈明できるならしてみたまえ。くだらん事ならただでは済まんぞ!何人被害者が出ていると・・・」
目暮「まあ落ち着いてください。ともかく土井塔君の話を聞いてみましょう」
土井塔「実はこのジム・・いや、会員制クラブですがね、会員リストの中に警視庁の上層部の名前があるんです」
土井塔「しかも、入会した時期が、ちょうど少年・スネ夫による親父殺害事件の解決時期と重なるんです」
白鳥警部「な・・んだと!それではまるで・・・」
トリック博士「なるほど。警視庁上層部の人間なら、表向きの会員リストを厳重に改竄することくらい朝飯前だな」
目暮「入院したフリをしてスネ夫の極秘経歴書に目を通したんだが、ここにも不審な点があってな・・だからワシもこのジムに来てみたんだよ」
白鳥警部「フン!不審な点とはなんですかね、目暮君」
目暮「父親殺害時、スネ夫はまだ十代始めでしたから、当然少年鑑別所に送られているはずですね?」
白鳥警部「当然だろう。あれは確かに残虐な犯行ではあったが、スネ夫は確かまだ小学校を出たばかりの歳だったはずだ。優秀な精神科医の元で更正をさせているはずだ」
目暮「確かに、書類上、表向きはそういう事になっています。しかし、実際は、鑑別所に送られる事も無く、判決後すぐに娑婆に解放されていたんです・・・少年鑑別所に送られたのは、身代わりの少年という訳です」
土井塔「そして、この会員リストが改竄され始めたのが、ちょうど少年・スネ夫が娑婆にでたと思われる頃からなんですよ」
白鳥警部「しかし・・・私や目暮君にさえ知られずに、そんな勝手な釈放ができるのは・・・」
一同は背中が冷たくなるのを感じた。スネ夫には、想像だにしなかった巨大な「パトロン」がついている・・しかもそれは警視庁幹部の人間・・・
白鳥警部は、我知らず額の汗をぬぐった。
白鳥警部「しかし、それは一体誰なのかね」
土井塔「《会員裏リスト》には、銭形総監の名前がありました。しかも、もみ消そうとした痕跡が残っています」
420 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/06(日) 16:50:27 発信元:219.125.148.98
白鳥警部「銭形か‥、黒い噂の絶えない奴だったと記憶しているが‥。」
421 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/06(日) 18:11:11 発信元:124.214.254.138
白鳥警部「ところで何で土井塔君は警察の内部事情に詳しいのかな?」
422 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/06(日) 22:17:29 発信元:219.125.148.92
土井塔「細かいコトは気にしないw」
白鳥警部「君は一体……まあいい、それで目暮警部、これからどうするつもりなんですか?」
424 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/06(日) 23:34:56 発信元:124.146.175.168
目暮「明日からしばらく休ましていただきたい。」
白鳥警部「はぁ?君、正気かね?目暮君!」
目暮は部下の高木と増田を連れて牛丼屋『すき家』を訪れた。
捜査が長引いてしまって深夜になってしまった。目暮は高木と増田に飯を御馳走して労うつもりだ。
目暮「今日はお疲れさん。う〜腹減ったな、」
目暮と高木はメガ牛丼、増田は3種のチーズ牛丼を注文した。
高木「警部、さっきの話は本当ですか?」
目暮「資料の件はデタラメさ、土井塔くんの話した件については、どっちだか判断しかねるがね」
高木「えー、デタラメ話のせいで、こんなに帰りが遅くなったんですよ」
目暮「そもそも、あの『極秘資料』を書いたのが私だからな、どんな事が書いてあるのか知ってるのは私だけだから、何とでも言える」
――目暮はサラリととんでも無い事を言った。
目暮「あんな陳腐な肉付けは超越した存在なんだよ『お洒落殺人鬼スネ夫』って奴はな!」
高木「あんな話、信じたのはハクチョウ……白鳥警部だけでしょう。トリック博士も土井塔くんも腹の中で笑ってましたよ多分」
増田「ハクチョウは上尾警察大量殺戮事件の黒星を取り返そうと必死なんでしょうけどね……」
つまり、目暮とトリック博士と土井塔克樹は打ち合わせも無く、警察署内であんな『寸劇』をやってのけたのだ。高木は尊敬の目で目暮警部を見た。
――お洒落殺人鬼スネ夫もチンケな枠など超越した存在だが、目暮もそれに負けない存在……
自分の直属の上司の凄さを再認識する高木であった。
その頃、トリック博士邸には土井塔克樹が来ていた。
トリック博士「ずいぶん脱線したのう」
土井塔克樹「やっとアナグラムの話を始められますね」
431 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/08(火) 00:27:21 発信元:219.125.148.108
トリック博士「わしも正直時間が無いんじゃ。 さっさと語ってくれ。」
432 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/09(水) 00:13:41 発信元:219.125.148.97
土井塔「すいません、邪魔者が居たせいで話のネタ忘れちゃいました。」
トリック博士「帰れ!」
トリック博士「ま、君の存在自体がアナグラムみたいなもんだから、どいとうかつき君」
土井塔克樹「さすが博士」
トリック博士「今回は何を企ててるんだね?」
トリック博士「まぁ、ワインで乾杯といこうか土井塔くん」
コポコポコポ……
土井塔「博士、そればっかりだなぁ(笑)」
トリック博士「もちろん君がこんな罠に引っかかるとは思っとらんよ。せっかくだからアナグラムの1つでも披露してみてはどうかの?」
土井塔克樹「では『魔がいるわ』」
トリック博士「簡単じゃな入間川」
トリック博士と土井塔克樹のアナグラム合戦は朝まで続いた。
トリック博士「……そろそろ帰ってくれんか土井塔くん」
土井塔克樹「次の章では『あの人』が活躍しますよ。ではサヨナラ」
〜第9章〜
人を殺すという事
438 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/10(木) 11:43:55 発信元:219.125.148.89
スネ夫から警察に電子メールが届いた。
『とりあえずW杯サッカーが終わるまでジっとしてるわ。 以上。』
439 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/10(木) 23:53:44 発信元:219.125.148.91
増田刑事「警部、このメール‥どう見ますか?」
440 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/12(土) 11:53:32 発信元:124.214.254.138
目暮警部「その間は事件は起きないって事だろ、いいじゃん。」
441 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/12(土) 23:18:56 発信元:124.214.254.138
増田刑事「・・ハァ。」
442 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/15(火) 02:38:16 発信元:111.86.142.10
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
人気ないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
443 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/15(火) 06:24:21 発信元:183.72.211.53
南アのサッカースタジアムの炎上・倒壊の衝撃的なニュースは、全世界を駆け巡った。
葛西善二郎による犯行声明DVDの映像とともに――。「火火火……久しぶりだな目暮警部。
俺は各国でテロを起こし、世界を犯罪者の楽園に変えてやるぜ。火ャハハハハーーーッ」
444 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/15(火) 11:18:58 発信元:219.125.148.93
南アフリカ共和国での銃撃戦はスネ夫の仕業であった。
目暮は激怒した。
楽しみにしていたW杯を台無しにされたことについて。
446 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/16(水) 14:48:42 発信元:219.125.148.91
目暮警部は、もう一度南アフリカ共和国へ行く事を決意する。
一方ナメック星でベジータは・・・
449 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/16(水) 22:50:29 発信元:219.125.148.89
沖田新署長「目暮クン、却下!」
450 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/17(木) 00:06:42 発信元:219.125.148.99
目暮警部「署長、事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」
451 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/17(木) 10:41:09 発信元:183.72.74.87
会議に参加していた19歳の刑事・?口結也は言った。彼はネウロや弥子と面識がある。
「目暮警部の言う通りです。葛西は世界をテロで陥れ、犯罪者の頂点を夢見ています。
彼は、ネウロに倒された最悪の犯罪者「シックス」を補佐し、尊敬していた男ですから」
452 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/17(木) 12:10:45 発信元:219.125.148.106
沖田署長「スネ夫と葛西は南アフリカの警察に任せようと言ってるんだ、勝手なマネは許さん!」
その時、突然、天から、声が轟いた。
「ザコが沸くからageないでくれ。」
目暮「じゃあ我々はどうすればいいんですか。このままラーメンとか牛丼食ってばっかという訳にもいかんでしょうが」
455 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/17(木) 23:34:56 発信元:219.125.148.98
沖田署長「警部、野球賭博事件の人手が足りないんだ、しばらくの間ソッチを頼む。」
456 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/18(金) 19:19:15 発信元:219.125.148.96
目暮警部「ほらよ‥、貴闘力を挙げてヤったよ! これで充分だろ! 頼むから南アフリカに行かせてくれ、頼むから。」
当然、目暮は上官である署長に対してそんな言い方はしない。
だが心の中で海外に出たい気持ちは強い。
――だが、実は目暮の『宿敵』は今、日本にいるのだ。
460 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/19(土) 00:20:24 発信元:219.125.148.96
沖田署長「しょうがないなぁ‥、2日間だけだぞ。」
目暮警部「‥恩に切ります。」
目暮警部は南アフリカ共和国へ飛んだ。
461 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/19(土) 00:23:50 発信元:219.125.148.97
増田刑事「警部、行っちゃいましたねぇ‥。」
高木刑事「日本vsオランダ戦をライヴで見たかっただけじゃね?」
その頃、大リーガーのイチローは一時帰国していた。
自分を『国民的英雄』だと勘違いしてるイチローは高価なブランド服を着て調子こいて街を歩いていた。
イチロー「―(俺に気づいた奴は俺にサインをねだるだろうな。ククク、せいぜい日本の英雄に尻尾を振りな!ククク)―」
薄汚い無精髭に似合わないブランド服で薄笑いしながら歩く姿は変質者そのものイチロー
イチロー「―(久々に日本の女とオマンコしたいな…日本のヒーローの俺がナンパしたら女なんて選り取り見取りだよなククク)―」
無精髭の怪しい男は勃起していた。
“跳ねあがったゴキブリには、お仕置きが必要だな…”
調子こいた髭野郎の前に4人の男が現れた。
お洒落殺人鬼スネ夫、来生たかお、琴光喜、豪栄道の4人だ!
465 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/19(土) 16:16:37 発信元:219.125.148.100
高木刑事「イチロー選手はヤメとけよ、マジで。」
466 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/19(土) 19:54:48 発信元:219.125.148.95
そして増田刑事は本日の仕事を終え帰宅。
日本vsオランダ戦を観る為にテレビを点けた。 すると‥、
増田「え‥、マジ?!」
467 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/19(土) 19:59:11 発信元:124.214.254.138
目暮警部が、日本代表のレプリカを着て応援団に紛れ込んでいた。
スネ夫を追って南アフリカに渡ったハズの目暮はサッカー観戦をしていた。
一方、南アフリカにいると思われていたスネ夫は日本にいたのだ!
イチロー「お洒落殺人鬼スネ夫?南アフリカにいるんじゃなかったの?」
スネ夫「南アフリカ?何で俺が?自慢じゃないが俺は日本から出た事ないよククク……」
琴光喜「えっ?そうなの?漫画で読んだスネ夫のイメージと違うけど……」
スネ夫「アホか!相撲野郎!あれはフィクションだ。漫画と現実の区別もつかんのか!だから野球賭博なんかにハマるんだ!アホ」
イチロー「何だおまえら、俺のサインでも欲しいのか?」
スネ夫「ハァ?ゴキブリ浮浪者のサインなんか誰が欲しがるか!クックック……」
イチロー「なんだと!!」
スネ夫「熱した鉄板の上で猫おどりを踊らせてやるぜ!クククククク……」
スネ夫がパチリと指を鳴らすのと同時に琴光喜と豪栄道がイチローに頭突きを食らわした!
ドカ―――ン!!
472 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/19(土) 22:59:21 発信元:219.125.148.94
イチローはヘルメットを被っていた。
イチロー「お前らバカじゃね? だから野球賭博なんかで捕まるんだよw」
473 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/19(土) 23:01:05 発信元:219.125.148.98
スネ夫「琴光喜、お前クビ!」
474 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/19(土) 23:05:17 発信元:219.125.148.95
豪栄道「バカなヤツw」
スネ夫「豪栄道‥、お前もクビ!」
475 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/19(土) 23:09:04 発信元:219.125.148.90
スネ夫「琴光喜、豪栄道‥、そこでダンスしな!」
と鉄板を指差した。
イチロー「鉄板の猫踊りじゃなくて豚踊りだな」
スネ夫「野球賭博なんかやるゴミにはお似合いのショーですよ」
イチローは巧みにスネ夫に取り入り、攻撃側にシフトした。
477 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/20(日) 00:35:25 発信元:210.153.84.107
増田「何この自演スレwオナニーでもしてろよチンカス」
478 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/20(日) 07:28:29 発信元:219.125.148.106
増田刑事は、目暮警部が捜査にかこつけて経費で日本vsオランダ戦を観戦していた事に腹を立てていた。
479 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/20(日) 18:56:09 発信元:124.214.254.138
「ただいま戻りました・・。」 目暮警部が帰ってきた。
収穫は無かったようだ。
480 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/20(日) 19:07:03 発信元:219.125.148.100
増田刑事「警部が応援に行ったから日本が負けたんじゃないですかw」
増田は皮肉たっぷりにののしった。
481 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/20(日) 19:13:53 発信元:125.101.160.111
目暮警部は、「君若いね!応援も立派な公務なんだぞ」と落ち着き払って、増田刑事に言った。
483 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/21(月) 00:11:05 発信元:219.125.148.93
増田刑事「俺が行ったから日本vsオランダ戦が無事終了した‥なんて言わないで下さいよ。」
一方、いきなり場面が変わり、放置されたイチロー、琴光喜、豪栄道は
イチロー「続けます?」
豪栄道「あ、いや、スネ夫たちは帰っちゃったし、続けなくても……」
イチロー「野球賭博って儲かるんですか?」
琴光喜「儲かる儲からないって話じゃなくて手に汗握る勝負の醍醐味と言いますか……」
イチロー「スポーツマンはみんな負けず嫌いですからね。わかりますよ」
スポーツマン同士、心が通った。
イチロー「どうです、飯でも一緒に」
琴光喜、豪栄道はイチローと共に山田うどんに向かった。
487 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/21(月) 15:36:00 発信元:219.125.148.97
写真週刊誌の記者が尾行していた。
488 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/21(月) 18:03:32 発信元:219.125.148.100
『スクープ! 野球賭博の決定的現場?? イチローと琴光喜が密会!!』
489 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/22(火) 00:20:38 発信元:219.125.148.91
イチロー「何でやねん!」
490 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/22(火) 12:37:06 発信元:219.125.148.98
警視庁はイチローに任意同行を求めた。
491 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/22(火) 14:36:12 発信元:210.153.86.103
イチローは勃起したペニスを露出しながら出頭した。
現職K官「俺の股間のピストルだって爆発寸前だ」
493 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/22(火) 15:29:36 発信元:124.146.175.13
そう言うと、警察官は彼の勃起したペニスをイチローに見せ付けた。
494 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/22(火) 15:48:13 発信元:219.125.148.96
イチロー「そんなツマらん用事なら帰るぜ!」
495 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/22(火) 16:03:43 発信元:210.153.84.116
と、言いながらイチローは警察官のペニスに興味津々だった。
496 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/22(火) 17:38:56 発信元:124.146.175.43
イチロー「チンコ触らせてもらってもいいですか?」
イチロー「‥‥なんて言う訳ねーだろ!」
イチローはシアトルに帰った。
※くだらない駄文は、それに相応しいスレの方にお願いします。
ミステリーのミの字も知らない方にはこのスレは無理です。
わかりやすく言うとザコは来んな。そしてageんな。以上
増田刑事「結局スネ夫は南アフリカに居なかったんですか?」
目暮警部「居なかったんじゃなくて、見つからなかったんだよ! 2日間でどないせいっちゅうんだよ!」
500 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/23(水) 01:15:13 発信元:210.136.161.9
501 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/24(木) 23:20:23 発信元:219.125.148.89
その頃、お洒落殺人鬼スネ夫と来生たかおは、渋谷のとあるスポーツバーに居た。
スネ夫「しばらくの間はただのサッカーサポーターだ。」
502 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/25(金) 00:56:54 発信元:124.146.174.168
スタン・ハンセン「左腕のサポーターを新調したいんだが…。」
スネ夫の狙いは、こんな深夜から早朝にかけた時間に調子こいて渋谷でサッカー観てる小僧を惨殺する事であった。
日本がゴールを決める度に調子こいて奇声をあげる金髪ピアス小僧にスネ夫は目をつけた。
スネ夫「ヒヒヒ貴様には『死の歓声』をあげさせてやるぜ……」
日本が何故か勝った。金髪ピアスの若者は絶叫しながら街へ繰り出した
「ヒャッハァ〜!ニッポン!ニッポン!」
酒を浴びるほど飲み、奇声あげて調子こいて歩いてる若者に邪悪な2つの影が近づいていた。
505 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/25(金) 11:25:16 発信元:180.12.28.196
小沢一郎と田中真紀子の二人です
「政治家になれ」といってます
506 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/25(金) 12:22:58 発信元:219.125.148.92
スネ夫は、まず上の2人を処分した。
507 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/25(金) 13:35:59 発信元:183.72.198.37
日本に帰国した葛西善二郎は、スネ夫の新たな動きを情報屋から知った。
「火火火……まだまだ泳げよ、スネ夫。貴様はな……しょせん俺の掌で踊らされているのだからな。
俺が入手したコンピュータウイルス「電人HAL3」……スネ夫は見事、使いやすい実験台だったな」
ある若者の死体が茨城県の牛舎の糞溜で発見されたのは、日本がワールドカップ予選リーグを通過した事に沸いた日の次の日であった。
身体に無数の鞭による傷痕があり、死体は糞溜に頭から突き刺す形で発見された。
殺された若者の肛門には花が挿してあった。
殺された被害者は現代の若者風の格好とは裏腹に、近所で有名な親孝行の若者であった。
家計を助けるため早くから働き出し、仕事をしながら資格の勉強もしていた。
サッカーが大好きで今回の日本チームの予選リーグ通過を心から喜んでいた。性格は真面目で温厚、人から恨みを買う事もない好青年だったと近所の人達から評判を聞いた。
目暮警部「なんで、この若者は殺されたのか?まったく見当が付かんが……」
高木刑事「手口はスネ夫の犯行に似てますが……」
目暮警部「こんな絵に書いたような好青年をスネ夫が殺すとは考えにくい。スネ夫はそんな愚かな犯罪者じゃ無いからな……」
増田刑事「若者の昨日からの行動に共通点は無いか?」
この悲しい惨劇に寄せて目暮警部は手記を発表した。
【この悲しい殺人事件をみんな忘れてはいけない
犯人は『人を殺すという事』がどれだけ悲しい事なのか1度考えてみて欲しい】
〜第10章〜
夜になっても走り続けろ
514 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/25(金) 22:54:06 発信元:210.153.84.10
失った青春を取り戻せ
515 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/26(土) 05:01:49 発信元:180.12.28.196
青春は会社員で無くした
516 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/26(土) 05:02:36 発信元:219.123.130.146
poooooooooooooo
517 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/26(土) 05:20:26 発信元:121.111.227.165
ここにも寄生してる自演連投メンヘラ
と、残り人生がもはや消化試合の人が呟いた。
519 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/26(土) 10:09:44 発信元:124.214.254.138
目暮警部「署長、もう一度南アフリカに行かせて下さい。 今度こそスネ夫を・・!」
沖田署長「そっから先は?」
521 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/27(日) 10:08:40 発信元:219.125.148.99
目暮警部「‥スネ夫を逮捕出来るんではないかと‥。」
522 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/27(日) 13:12:30 発信元:124.214.254.138
沖田署長「(逮捕)できるの?」
目暮警部「‥逮捕する方向で‥。」
524 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/27(日) 22:34:56 発信元:124.214.254.138
沖田署長「警察ナメんな! 却下。」
南アフリカ行きを拒否された目暮はパトロールと称してトボトボと街を歩いていた。
肩を落とし、歩く目暮に話しかけてくる者がいた。
風使い・陣「目暮警部サン、スネ夫の奴は日本にずっといるよ」
目暮警部「‥誰だ、アンタは?」
527 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/28(月) 13:19:18 発信元:183.72.73.54
「久しぶりですね、警部さん。''シックス''ことゾディア・キューブリックの捜査以来ですよ」
目暮の後ろには捜査一課の石垣刑事と等々力刑事がいた。葛西のテロで日本人が犠牲になり、現地へ飛んでいたのだ。
脱線するが、警視庁随一のオタク・石垣は、最近は「風使い・陣参上」と冗談を飛ばし、皆からあきれられていた。
目暮警部「おたく等は葛西を追って日本に戻って来たんかい?」
529 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/28(月) 16:10:03 発信元:210.153.84.115
等々力刑事「いや。葛西臨海公園に行きたくて帰国したんだ。」
目暮警部「そこで何かが起こるのか?」
531 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/28(月) 16:29:19 発信元:210.153.84.3
石垣刑事「葛西臨海公園で猥褻事件で頻発してるんだ。連続レイプ事件だ。」
目暮警部「スマン、"猥褻"って何て読むんだ?」
風使い・陣「冗談はそのぐらいにするっぺ」
陣は刑事の真似事をやめて真顔で目暮に忠告した。
風使い・陣「次、スネ夫が狙ってるのは、かなり大物だべ、気をつけた方がいいべ」
風使い・陣は去って行った。目暮は頭の中を整理した。
『スネ夫は南アフリカにはいない』『そもそもスネ夫は日本から出ていない』―――と、すると?
1つの矛盾が発生するのだが?
そう、南アフリカのサッカースタジアム炎上事件と銃撃戦は、スネ夫の仕業ではなかったのか?
その頃、お洒落殺人鬼スネ夫と来生たかおは、徳寿庵に来ていた。
徳寿庵。一見、一流料亭のような店構えだが、大手ファミレスチェーンが経営する『なんちゃって料亭』である。たいした料理が出ない割には安くもない店だ。
スネ夫と来生は徳寿庵でダイヤモンド☆ユカイと酒鬼薔薇聖斗の2人と面会していた。
スネ夫「ユカイさんも酒鬼薔薇くんも遠慮しないでどんどん食べてくださいねククク……」
ダイヤモンド☆ユカイ「わざわざ俺を呼んだ割にシケた店だなぁ」
スネ夫「今回は、たいしたメンバーじゃないから、たいした店じゃなくていいだろと思いましてねククク……」
ダイヤモンド☆ユカイ「チッ、まあいいや。で、あんたが呼ぶって事は殺人ショーの話だな」
スネ夫「ククク…その通り、今回のショーのメンバーは、たいした事ないけど、ターゲットは大物ですよ。ヒヒヒヒヒヒ……」
スネ夫、来生、ユカイ、酒鬼薔薇の4人は料亭みたいなファミレスで今回の『ショー』の年密な打ち合わせを行った。
539 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/29(火) 00:48:10 発信元:219.125.148.98
それと時を同じくして‥、
高木刑事「まぁ警部、気を落とさないで‥w」
目暮警部「お前‥、笑ってないか?」
高木刑事「気のせいでしょ。 それより徳寿庵に行きましょ。 腹減りましたわ。」
目暮と高木の前に俳優の船越英一郎が現れた。目暮と船越はトリック博士を通じて深い親交がある。
船越「お、目暮さん達もメシですか?え、徳寿庵?やめときましょうよそんなセコい所、もっといい店に行きましょう」
目暮と高木は船越英一郎に連れられ山田うどんに向かう事となった。
541 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/29(火) 11:16:52 発信元:219.125.148.107
そしてココは山田うどん‥。
高木刑事「ここも似たようなモンだと思うが‥。」
目暮警部「‥。」
542 :
見ない時の勝率100%です:2010/06/29(火) 11:40:48 発信元:123.216.115.33
高木刑事「あまりお気に召さないようですね」といって外に連れ出す
着いたところは高級ラブホテル、「君私は妻帯者だよ」という目暮警部を尻目に高木刑事は中に入る
次の朝は、目暮警部がそのホテルの一室で全裸遺体となって発見される
>>542は跳ばして読んでください。
sage忘れた俺がバカだった。
高木は目暮が死ぬなんて夢を見てしまった事を恥じた。
尊敬する上司、刑事道の師、目暮警部を白昼夢で殺してしまうなんて。
目の前の男が言う。「ご注文はお決まりですか?」
目暮は山田うどんの定番メニュー、パンチセットをオーダー、高木は肉汁うどんをオーダーした。
船越「俺は、チャーハンと餃子、ポテトサラダとビールね」
さすが船越は山田うどん通!この店の旨いものを熟知している。
546 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/29(火) 13:37:27 発信元:210.153.84.207
船越「かかしカレーライスも食べていいかな?」
店員「お客さん、ウチはうどん屋なんだよ‥。」
船越「山田うどんにはかかしカレーライスってメニューがあるだろ?お前何年店長やってんだ!?」
店名が『山田うどん』だからって『うどん屋』じゃ無いってのは関東人以外は意外に思うかもね
山田うどんにうどんを楽しみに来る人間は皆無
セットメニューにうどんが付いて来るのでうどんを食べさせられる機会は多いが、うどんが嫌なら、そばに変更可能(そばは駅の立ち食いレベルの味)
550 :
見ない時の勝率100%です:2010/06/29(火) 15:36:22 発信元:221.189.109.110
高木刑事「あなたニセ店員ね、私たちを毒殺するつもりでしょ、警部食べちゃ駄目」
見ると目暮警部は既に全裸で死んでいて、にもかかわらず股間のモノはギンギンだった
顔を赤く染めつつそれに高木刑事くぎづけとなった
目暮警部「で高木、話ってなんだ?」
高木刑事「どうやらスネ夫が日本に潜伏しているって話はガチネタのようです。」
目暮警部「‥そうか。」
高木刑事「…しんこしがや。」
目暮警部「…こしがや、せんげん台。」
高木刑事「…春日部、東武動物公園。」
船越「‥ん、そりゃ何ですか?」
高木刑事「…東武伊勢崎線。」
船越「例のスネ夫と、何か関係があるのですか?」
こうして酔ってはアホにことばかり語っている三人だった
次の朝‥。
目暮「あ〜日本負けちまった‥、いい試合だったんだがなぁ。」
558 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/02(金) 02:08:53 発信元:210.136.161.98
船越「おっす!オチンチン!」
高木刑事「あっ…船越さんオマンコっす!」
目暮警部「オマンチョリーッス!」
559 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/04(日) 10:19:00 発信元:219.125.148.94
ダイヤモンド☆ユカイ「おい酒鬼薔薇、『超大物』って誰なんだろうな?」
ダイヤモンド☆ユカ酒鬼薔薇聖斗「‥楽しみだよな。」
560 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/04(日) 12:33:07 発信元:124.214.254.138
スネ夫「楽しみにしてな。」
561 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/05(月) 23:43:11 発信元:124.214.254.138
と言ったきりスネ夫は行方不明となった。
562 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/06(火) 00:06:57 発信元:222.5.63.13
夏休み映画の撮影中の事故であった
などと、おちゃらけて油断させるのは、お洒落殺人鬼の常套手段である。
一方、目暮警部は高木刑事を連れ、群馬県の水上温泉を訪れた。
目暮には早々に調べなくてはいけない事があった。
任務を済ませ、水上温泉で一泊した目暮、高木は帰り道の嵐山パーキングエリアでプリンを買って車内で食べていた。
「なあ、高木、おかしいと思わないか?」
パーキングエリア内の不穏な空気を感じた目暮。そして高木も、ある気配を感じ取っていた。
565 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/06(火) 17:58:20 発信元:219.125.148.94
高木刑事「プリンは美味いっスけど、確かに違和感は感じますね。 何故なんだろう‥。」
566 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/06(火) 23:11:23 発信元:210.153.84.8
目暮警部「なぁ…あそこに裸でうずくまって、顔を押さえてる女は何だ?」
高木刑事「うめき声がしますよ!」
目暮警部「いくぞ!」
目暮警部と高木刑事はその女の元へ走った。「どうかしましたか…うっ…!」
二人は言葉を失った。その女の顔は真っ赤に焼け爛れてたのだ。
顔の焼け爛れた裸の女は震える手で指をさした。
顔面火傷の女「ううっ…うっ…うっ…。」
その指の先には茶色い瓶が無造作に転がっていた。ラベルには“硫酸”と書かれていた。
目暮警部「高木! 救急車だ、急げ!」
高木刑事「はっ、はいっ!」
目暮警部「くそっ!誰がこんな事を…大丈夫か!?何があったんだ!?」
顔面火傷の女「うっ…ううっ…男に…ううっ…。」
間も無く救急車が到着、女は病院に運ばれた。
目暮警部「酷い事を…犯人は何て奴なんだ!必ず捕まえてやる…!」
高木刑事「本当ですね。かなり酷い火傷でした。彼女からの聴取は回復を待って口が聞けるのを待ちますか。」
目暮警部「そうだな。先ずは嵐山パーキングエリアでの聞き込みと目撃者探しだ!」
573 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/08(木) 12:43:13 発信元:219.125.148.93
嵐山パーキングを閉鎖した。
高木「犯人はまだこの敷地内に居るハズだ!」
目暮警部「しかし、何故あの女は硫酸を顔にかけられなければならなかったのだろう…?」
高木刑事「ホントですよね…。身元が判る物は一切無しで、全裸にされてましたからね。」
目暮警部「あの女は何か鍵を握ってるのか?とにかく目撃者を徹底的に探し出すぞ!」
しかし、容疑者らしき者は見つからなかった。
576 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 17:40:56 発信元:59.135.38.169
ちゃんちゃん
ちゃんちゃんこ
しぇふちぇんこ
シャビアロンソ
580 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/11(日) 23:38:05 発信元:219.125.148.106
そして今日は投票日。
目暮警部「高木、増田、選挙は国民の権利だ。 必ず行くように。」
581 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/11(日) 23:39:45 発信元:219.125.148.97
高木「もうとっくに行っちゃいましたよ。 民主党の候補者と、比例区ではヤワラちゃんに。」
582 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/11(日) 23:41:01 発信元:219.125.148.100
増田「俺は共産党の候補者に入れた。 比例区も、モチロン共産党です。」
〜幕間(天の声)〜
インターの硫酸事件のあたりではオマエラを少し見直したんだけどな。
少し様子を見ててやったけど、やっぱりアホみたいな流れになってた。やっぱりオマエラだけじゃ小説にならん。
天才作家、倉阪鬼一郎は新作の構想を練っていた。
『天才』と呼ばれる彼も、やはり新たな作品を捻り出す時には産みの苦しみを味わう。
倉阪は気分転換に外へ出た。梅雨時の生暖かく湿った空気が『天才』を包んだ。
倉阪鬼一郎は恩師であるトリック博士の元を訪ねた。
倉阪「博士、お久しぶりです。何か面白いミステリートリックネタなんか、あればお聞かせ願えませんかね?」
トリック博士「ホッホッホ、天才作家殿も苦戦してるようですな。ホッホッホ‥‥」
586 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/12(月) 15:04:16 発信元:210.153.84.11
倉阪☆自演乙☆鬼一郎
奇才・倉阪鬼一郎はトリック博士との推理ディスカッションで何か閃いた。
倉阪「トリック博士、今日はありがとうございました」
新作構想も練れて意気揚々と帰路を急ぐ倉阪に邪悪な4つの影が近づいていた。
お洒落殺人鬼スネ夫、来生たかお、ダイヤモンド☆ユカイ、酒鬼薔薇聖斗の4人に路地裏に引っ張り込まれる『大物』天才作家!
スネ夫「ヒヒヒヒヒヒ………」
倉阪鬼一郎「ま、まさか、この展開は―――!!」
酒鬼薔薇「ボクは殺しがユカイ‥‥」
ユカイ「オレはダイヤモンド☆ユカイ‥‥」
スネ夫「クククク‥‥」
酒鬼薔薇「ボクは殺しがユカイ‥‥」
スネ夫「オレは背中がカユイ‥‥」
倉阪鬼一郎「‥‥‥‥‥」
スネ夫「今回のターゲットは『大物』と決めてましてね。クククク‥‥」
倉阪鬼一郎「お、俺をどうする気だ‥‥殺すのか?‥‥」
スネ夫「そうですねぇ、熱した鉄板の上を1日中、走ってもらいましょうかねぇ。クククク‥‥」
スネ夫は地面に鞭を放った。
ピシィッ!!
スネ夫「さて、大先生、一緒に来てもらうぜ!素敵なショーを始めましょう。クククク‥‥断ればこの場で射殺しますよ先生。ヒヒヒヒ‥‥」
スネ夫、来生、ユカイ、酒鬼薔薇の4人に連行され、郊外の廃墟に着いた倉阪鬼一郎。
「…(俺、死ぬのか、こんな廃屋で、なぶられ、笑い者にされて、辱めを受けて)…」
廃墟の中には熱した大きな鉄板が四面を透明な硝子に囲まれる形で配置してあった。
スネ夫「テーマは先生の作品の題名にもある『夜になっても走り続けろ』さあ、たっぷりと鉄板の上を走ってもらうぜクククク‥‥」
酒鬼薔薇聖斗「さあゲームの始まりです!ボクは拷問がユカイ‥‥」
倉阪鬼一郎「‥‥‥うぅぅ‥‥」
595 :
天の声:2010/07/13(火) 22:49:35 発信元:124.146.174.164
うろたえるな!
思考を止めるな!
生きる事をあきらめるな!
596 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/14(水) 01:39:56 発信元:219.125.148.98
来生たかお「倉阪鬼一郎‥‥、コイツのドコが"大物"なんだ?」
死にたくない。――思考をフル回転させる倉阪鬼一郎。しかし妙案は出ない……
土下座する倉阪鬼一郎。
「わ、私は大物でも天才でもありません。どうか、どうか、ご容赦下さい」
ダイヤモンド☆ユカイ「じゃあ、『私は2流作家です』と言って、3回廻ってキャインキャインと鳴け!」
一同「ハハハハハ」
土下座して命乞いをする倉阪に容赦ない攻撃が始まった。
ユカイ「情けない男だね。プライドは無いのかね。ヒャハハハ」
スネ夫「こんな根性無しだから、ろくな小説書けないんだよクククク‥‥」
―――我慢だ。死にたくない。堪えろ、鬼一郎
一方、硫酸を顔面にかけられた女は病院で緊急手術を行い一命を取り留めた。
しかし、顔面の傷は深く、彼女の顔面は包帯でぐるぐる巻きになっていた。
まるで白い鞠の様な頭部で、痛々しくも不気味な姿であった。
目暮警部「お目覚めですか?」
包帯の女「‥‥。」
包帯女から語られた驚愕の硫酸事件の全容―――
目暮警部が包帯女から調書を取ってるのと時を同じくして、お洒落殺人鬼スネ夫ら4名による天才作家へのネチネチした拷問は続いていた。
倉阪鬼一郎「…ゆ、許し、許して……ください」
スネ夫は爆竹を取り出した。虐殺ショーも、まもなく終焉のようだ。
「もう駄目だ……殺される……」あきらめかけた倉阪鬼一郎の頭に再び天の声が聞こえた。
『うろたえるな!思考を止めるな!生きる事をあきらめるな!すれば道は開く!』
不意に風が吹いた。風はだんだん強くなる。風はどんどん近づいてくる。
「おまえら、いいかげんにするっちゃ…」
それは天の声でも神の声でも無く、『風を起こしてる者』の声であった。
虎じまビキニの女性が現れた!
( ゚д゚)なんでやねん!!
⊂彡☆))Д´)←
>>605
スネ夫・来生「お、おまえは陣!」
一同「陣だ!風使い陣だ!」
風使い・陣「おまえら、俺が相手になってやっから、かかってこいっちゃ!先生には、これ以上、手出しさせねえべ」
>>605はセリフを見て、ラムちゃんと勘違いしたらしい‥。
「あの人なんでも説明するの」工場の昼休み、女が呟く
風使い・陣「倉阪センセ、今のうちに逃げるっちゃ」
倉阪「…あ、ありがとうございます」
命拾いした倉阪鬼一郎は陣に感謝の言葉を残し、去って行った。
陣「さ、スネ夫!勝負するべか?4対1でもオレは構わんべ」
スネ夫「チッ、」
スネ夫、来生、ユカイ、酒鬼薔薇の4人も退散した。
612 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/15(木) 11:32:20 発信元:219.125.148.93
しかし、ユカイ、酒鬼薔薇は風の通報によって駆けつけた警官によって逮捕された。
話を硫酸事件の方に戻そう。
目暮警部「まず、貴女の名前をお聞かせ願えますかな?」
包帯女「‥‥‥」
目暮警部「ショックなのは察します。 しかし、あなたが喋って頂かないと先に進まないんです。」
高木刑事「協力して下さい。」
包帯女「…男に……。」
目暮警部「男が…男がどうしたんですか?」
包帯女「……。」
その頃、硫酸事件のあった嵐山パーキングエリアの片隅で女性の他殺体が発見された。
丁度、女が硫酸をかけられた現場のすぐそばである。
すぐに現場検証と被害女性の身元確認が行われた。
増田刑事「何か見つかったか?」
部下警官「とりあえず何点かは‥。」
包帯女「‥‥‥」
目暮警部「あなたに硫酸をかけ、嵐山インターに放置した男は誰なんですか?」
包帯女「‥‥マ、‥マツモト‥‥レイジ‥‥」
〜第11章〜
諸悪の根源 松本零士
目暮警部「松本零士って、アノ松本零士‥ですか?」
包帯女「…。」
高木刑事「本当ですか?我々に嘘をついてはいけませんよ。」
目暮警部「事件現場の近くで殺人事件があったんですが、何かご存知ありませんか?」
包帯女「…。」
目暮警部「お願いします!我々に全てを教えてくれませんか?」
包帯女「…。」
623 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/17(土) 01:02:25 発信元:219.125.148.89
目暮警部「私達はあなたが証言したコトは一切公言いたしません! だから何もかもおっしゃって下さい。」
高木刑事「お願いします‥。」
包帯女「‥‥マ、マツモト‥‥レイジは‥‥」
目暮・高木「松本零士氏は?」
包帯女「‥‥マツモトレイジは‥‥‥殺人鬼‥‥」
625 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/17(土) 11:11:08 発信元:202.229.176.29
目暮警部「松本とは誰なんですか?そして、あなたのお名前は?」
包帯女「……。」
担当医師「刑事さん…今日はもうこの辺で止めてあげて下さい。」
被害者の包帯女から新たな話は聞けなかった目暮と高木は病院からの帰り道、話を整理した。
高木「また、松本零士氏が絡んでるっていうのですかね?警部」
目暮「元祖リレー小説スレや知的リレースレでも松本零士は名前は挙がるが、いつも無関係だったしな、うーん」
節目がちに歩く目暮と高木に俳優の船越英一郎が話しかけて来た。
船越「お、目暮さん達、奇遇ですね。またまた難事件発生ですかー?」
陽気に話しかけて来る友人に目暮は愛想笑いを浮かべた。
船越「茨城の石下(現・常総市)に鶏の丸焼きの旨い店があるんですよ。一緒にどうですか?」
目暮は勤務中だと辞退したが、船越の『旨い物食ったら気分もリフレッシュして事件も解決に向かいますよ』の言葉に同意した目暮。
目暮、高木は船越英一郎の車で茨城県に向かった。
629 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/18(日) 00:12:17 発信元:219.125.148.108
目暮「船越さん、鶏の丸焼きなんて‥、一体どんな鶏なんです?」
高木「普通に考えりゃニワトリでしょうに‥。」
目暮警部「俺はあの硫酸を顔にかけられた女が今回の殺人事件の鍵を握っていると思うのだが…。」
高木刑事「確かに…私も硫酸事件の被害女性は嵐山パーキングエリア殺人事件に関わってると思います!」
船越「何ですかその事件は?」
631 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/18(日) 09:38:36 発信元:219.125.148.93
目暮警部「その前に俺の質問に答えろよ。 どんな鶏の丸焼きなんだ?」
目暮「なんかワクワクするな。」
船越「近道しますよ」
船越は車を国道から脇道に入れ、住宅地や田園地帯をスピードを上げて調子こいて走り抜けた。
『俺は道に詳しいんだぜ』『俺はこんな道も知ってるんだぜ』というアピールをして調子こいてるのであった。
船越「あれ?…おかしいな、この辺だったと思ったけど……」
軽快に車を走らせていた船越であったが、現地点には田園風景の中に真新しい家や古くからありそうな民家が点在するだけで鶏屋どころか何の店も無いような所だ。
住宅地に紛れて自動車整備の工場があり、その脇に自販機があった。船越は整備工場に車を横付けした。「のど、渇きましたね」
船越は自販機でドクターペッパーとMAXコーヒーとファンタグレープを買った。
船越「目暮さん、高木さん好きなのどうぞ。僕は余ったのを飲みますから」
高木「(……変なのばかり選ぶなぁ……)」
船越は整備工場に話を聞くと『若鶏丸焼きの店くろさわ』は、現在地から国道に出ればすぐの所であった。
船越「やっぱり近くまで来ていたんだ。目暮さん、やっと着きますよ!」
船越は誰も取らないで残っていたMAXコーヒーを一気に飲み干すと、車を走らせた。
目暮、高木、船越は無事、若鶏丸焼きの店に到着した。混み合ってはいるが行列ができるほどではなく、すんなり買えそうである。
目暮は手羽を1、腿を1、ウイングを4買い、高木は丸焼きを1、買った。
船越「さて、今日は何にするかな……」道に迷った船越であったが、口振りからして何度も来ている様子だ。
3人が買ってる横を、先に購入を済ませた客が通り抜けた。
目暮「今の男、どこかで………あっ!」
今、目の前を通った先客は松本零士であった!!
641 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/19(月) 09:05:08 発信元:219.125.148.99
松本零士「‥何だ、またアンタらか‥。」
642 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/19(月) 09:25:35 発信元:222.145.69.1
目暮「いやー、奇遇ですな、どうですか私のうちでこれで一杯」
松本零士「‥結構です!」
目暮「を!何を一杯飲むのか感づいているな!」
目暮は自宅冷蔵庫の中身をいち早く察知した松本零士の背後にメーテルの霊を見て、
背筋が凍りつくのであった。
目暮「そんな冗談はさておき、松本さん貴方も鶏丸焼きを買いにわざわざ茨城まで?」
松本「それはお互い様でしょう。私が鶏を買いに茨城に来たらいけませんかな?」
松本零士はかなり棘のある言い方をした。無理もない、松本零士は無実の罪で8回も目暮に逮捕されたのだから………
高木刑事「あの‥松本さん、ここに来る途中嵐山パーキング寄りませんでしたか?」
松本「あ? なんで?」
目暮「嵐山インターは方角があさっての方だし強引だぞ、高木……」
♪〜リングティンドンリングティンドン〜
目暮の携帯が鳴った。目暮と高木が離れた後、引き続き包帯女から調書を取っていた増田刑事からの電話であった。
増田刑事の話によれば、殺された女と包帯女はスーパーでレジの仕事をしている時、客で来た変な髪型の小男に「接客態度が悪い」と因縁をつけられ
店の勤務が終わった後、待ち伏せしていた変な髪型の小男に拉致されたと言う。片方の女は簡単に殺し、片方は「いい体してやがる」と裸にされ、車内で小男に性的奉仕をさせられ、射精が済んだ後、顔に硫酸をかけられパーキングエリアに棄てられたらしい。
変な髪型の小男はマツモトレイジと名乗ったと言う。
船越英一郎「サイテーな野郎だな!マツモトレイジって奴は!」
高木「全てはマツモトレイジが悪いんですよ!」
松本零士「……それ、絶対、俺じゃないし……」
目暮警部「まぁ、自己紹介するバカはおらんわな‥。」
目暮「よし、高木、署に戻るぞ!鶏肉食ってる場合じゃない!署に戻ってマツモトレイジなる人物について捜査だ!」
松本零士「私じゃありませんからね」
目暮「……わかってますって……」
船越英一郎の車で署にトンボ帰りする事になった目暮と高木
電車で来たという松本零士も車に乗せ、署に戻る途中、目暮にある目論見が浮かんだ。
「船越さん、署に戻る前に、包帯女の入院している病院に寄ってくれ!」
653 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/20(火) 21:15:13 発信元:220.100.87.187
しかしその病院は昨日から医師が総辞職を申し出て患者移送のパニック状態。
包帯患者は誰が誰だか分からず混じくりあってしまった。
さあ、どの女が被害者の女か・・・これは何者かの陰謀か・・・
一方そのころ、北陸自動車道を北へと走る一台のワゴン車
655 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/20(火) 21:37:08 発信元:124.146.175.14
運転席には松村雄基、助手席には氷川きよしの姿が
氷川が後部座席の槙原敬之に話しかける
「槙原さん、松本零士さんとはその後どうなんですか?」
槙原敬之は知的リレー小説vol1で死んでるので喋る事はできなかった。
氷川「俺たちもストーリーに関係ないから退散しようぜ松村」
松村「バウ!バウ!」
移動中の車内でウトウトしながら医者が総辞職して包帯患者がごったがえす夢を見てしまった目暮。
「お、いかんいかん。疲れてるんだな……」
車は包帯女が入院している病院に到着した。
659 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/21(水) 00:48:41 発信元:219.125.148.108
松本零士「なんだ、私は関係無いだろ!」
高木刑事「いいから! さっさと車降りて下さい。」
うらみちゃん?うらみちゃんでしょ?
包帯女の病室に入る目暮、高木、船越、松本
目暮は松本零士を指し、包帯女に聞いた。
「あなたをこんな目に合わせたマツモトレイジはこの男ですか?」
いいえ、私を殺したのは金のマツモトレイジでも銀のマツモトレイジでもありません
鉄のマツモトレイジです
と、入院患者のおばあちゃん。
目暮警部「‥叩き出せ!」
高木刑事「おばあちゃん、ここはアンタの部屋じゃないから。」
包帯女「…その男…が、マツモトレイジ…です…」
松本零士「そ、そんな馬鹿な!!」
目暮警部「やっぱりそうか!」
目暮警部「やっぱりお前が犯人だったんだな!松本零士!殺した女をパーキングエリアに棄てたり、女の顔を硫酸で焼いたりサイテーな野郎だ!」
松本零士「ちょ、ちょっと待っ……」
目暮警部「今まで無実とされた事件も本当はお前が犯人なんだろう!」
目暮「だいたい前々からヤマトと999ぐらいしかたいしたの描いてないクセに大御所ぶりやがって、いけ好かない野郎だと思ってたんだ!」
松本零士「…待ってくださいよ、私には全く…」
目暮「世の中の全ての悪行はオマエのせいだ松本零士!絶対に死刑台に登らせてやるから覚悟しとけ漫画野郎!」
包帯女「…その人は…漫画家のマツモトレイジ先生です……先生は無関係です……」
高木刑事「警部!人の話は最後まで聞きましょう!」
―――病室に、薄ら寒い風が吹いた。
松本零士「…………」
目暮警部「…………」
固まってしまった警部に変わり、高木刑事は包帯女に犯人『マツモトレイジ』の似顔絵を書いてもらった。
〜第12章〜
叙述 時間軸トリック
松本零士「コイツ‥、スネ夫じゃねーか!」
目暮警部「知ってるんでスか?」
高木刑事「松本さんは知ってるでしょう‥。 ヤツに殺されかけましたから。」
松本零士「で、アンタが取り逃がした‥‥んだよな、確か。」
高木刑事「‥‥。」
と、その時、病室に飛び込む一発の銃弾が静寂を切り裂いた!
目暮「なんだ空気銃の弾じゃないか……」
高木「悪質ないたずらですね」
その時、病室の扉が開き、入ってきたのは――
トリック博士であった。
「ホッホッホ、硫酸事件、大変興味深い」
トリック博士の参上により、事件は一気に解決に向かう――
と思われたが、
包帯女「…ガッ、…く、苦しい……」
担当医師「警部さん、彼女は重傷患者です。これ以上は明日にしてください」
医者に病室から出されてしまった目暮、高木、船越、松本、トリック博士
またしても無実の罪を着せられそうになった松本零士は、うんざりした顔をして帰って行った。
目暮「博士、せっかく来ていただいたんですが、博士が推理するまでも無く、またまたスネ夫が犯人で決まりのようです……」
その時、間黒男ことブラックジャックが紳士的に現れた。
BJ「例の硫酸事件の女性の治療、私に任せて頂こう。」
目暮警部「あの女性、スーパーの店員をしている位だから報酬は期待出来ないと思われるが。」
BJ「興味が有るんだ、この事件。とりあえずノーギャラでもいいと考えている。」
「黒男」だから「ブラックジャック」という説明には未だに理解できません
目暮警部「治療の件は彼女と担当医師とで話し合って下さい。」
トリック博士「目暮さん、スネ夫が犯人だとすると、おかしな事になるんじゃよ」
目暮警部「と、言いますと?」
トリック博士「硫酸事件と並行して天才作家リンチ事件が起きていたようじゃが、そちらの事件の首謀者もスネ夫のようなんじゃよ」
目暮警部「天才作家? 誰のコトです?」
トリック博士「ワシじゃよ。にゃむ」
目暮警部「そうだったんだw」
トリック「硫酸事件があった時間に私はスネ夫に性的なリンチを受けてたんだ。」
目暮警部「ウホッ!…と言いますとあの硫酸をかけられた女性は嘘をついていると?」
トリック博士「その横着がリレー小説を駄目にするんじゃよ、このスレはそのへん厳しくしてるから、ここまで高水準を保ってるんじゃないかのぅ」
目暮「それと魅力ある登場人物達の活躍ですね」
高木「魅力ある登場人物(笑)」
先ほど茨城石下で買って来たチキン丸焼きを病院待合室で食べながら話をする目暮、高木、船越、トリック博士、間黒男
船越「スネ夫はお洒落殺人鬼だ!時空を超越する能力があるんだよ多分」
目暮「そんな馬鹿な(笑)なんらかのトリックでしょうね……」
間黒男「旨い鶏ですね、今度買いに行きたいですね。場所はどこです?」
船越英一郎「じゃあ地図書きますから」
高木「確かにこんな旨い鶏は初めてですが、店員は無愛想でしたよ」
691 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/23(金) 12:51:39 発信元:124.146.175.36
目暮警部「……なぁ、高木。あの包帯を顔に巻いた女…本当は誰なんだろう?」高木刑事「パーキングエリアの店員と言う調べがついてますが?」
目暮警部「だって身元を示す物は何も無いし、名前も言わない…何よりも彼女は嘘の証言をしている。必ず何か鍵を握ってるはずなんだが…。」
BJ「‥なんだ、(女性の)写真とか無いのか。 原型が解らなきゃ元に元に戻しようが無いんだが‥。」
目暮「高木、というか
>>691、読解力が不足しているな!女はスーパーの店員で拉致されて嵐山パーキングエリアに遺棄されたのであって、パーキングエリアの店員じゃ無いぞ」
トリック博士「2つの事件は時間軸の、まやかしじゃないかのぅ?」
一同「……時間軸!?」
高木は捜査状況を纏める為、署に戻って行った。間黒男は包帯女の治療の交渉で主治医と話している。
目暮、船越、トリック博士の3人は船越の車に乗り込み、場所を変える事にした。
3人が向かったのは―――
695 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/23(金) 15:57:38 発信元:210.136.161.9
包帯女の家であった。彼女の身元はハッキリしている様でハッキリしない。
目暮達は彼女の家族に包帯女の身元確認に向かった。
目暮警部「(あの包帯の女性は嵐山パーキングエリア殺人事件の鍵を握っているはず…)」
( ゚д゚)包帯女の家って何処やねん!!
⊂彡☆))Д´)←
>>695
車はトリック博士の研究室兼自宅に着いた。
邸内に目暮と船越を招き入れるトリック博士。
「凄い、古今東西のトリックやミステリーの書物が揃っている…」と目暮
目暮警部「トリック博士、先ほど博士が言った時間軸トリックについて詳しくお聞かせ願えますか?」
トリック博士「ホッホッホ、所謂推理小説というカテゴリーの書物で作家が使う、まやかしの技法じゃよ……」
目暮・船越「……?」
>>696 スーパーのレジやってる設定なら履歴書位あるだろ?
ニートは黙っとけ!
700 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/24(土) 01:54:54 発信元:124.146.175.2
ペニス一郎「目暮警部を差し置いて、ペニス一郎が
>>700をゲットしました!」
トリック博士「さも同時進行しているような描写でありながら、実は別々の時間帯で事が起きているという、推理小説でよくある技法の事じゃ」
目暮警部「……それでは天才作家リンチ事件と硫酸事件は実は全く別々の時間帯に起きていた……と?」
トリック博士「ホッホッホ、まず、その『天才作家』に話を聞く必要がありそうじゃの…」
702 :
解説委員:2010/07/24(土) 09:41:31 発信元:219.125.148.105
>>699 包帯女の口から「スーパー」と聞いただけで店名は明らかにされていない。
それが現時点での現状。
703 :
解説委員:2010/07/24(土) 09:46:10 発信元:219.125.148.91
まぁ、殺された女性も包帯女も身分証明書を携帯してないのには非常に不自然さを感じる訳だが‥。
今後の目暮警部の手腕に期待ってトコだな。
目暮「なんだ?この↑ナレーションは?」
トリック博士「解決は警部殿の手腕次第って事じゃ、ホッホッホ」
船越「目暮警部がシベリアのリレー小説で解決した事件って1つも無いんですよね」
突然、左舷の弾幕が薄くなった
トリック博士「しかし旨い鶏肉じゃな……ムシャムシャ…」
船越英一郎「博士の為に茨城の石下(現・常総市)まで買いに行ったんですよ」
目暮警部「(自分が食いたいから行ったクセに)」
トリック博士「ところで漫画家の松本零士氏が一緒にいたのは何故ですかな?」
目暮「え、ああ、彼も来ていたんですよ『鶏丸焼きの店くろさわ』に」
トリック博士「………ほぅ」
トリック博士「夢は時間を裏切らない。時間も決して夢を裏切らない」
目暮警部「博士、まさか……」
目暮は『あること』に気づいた。
709 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/27(火) 16:03:35 発信元:219.125.148.93
船越「今は亡き槙原敬之の歌詞が何か?」
銭形「ほぅ?」
711 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/29(木) 10:38:04 発信元:219.125.148.98
目暮警部「松本氏が漫画で使った文句だが。」
松居一代「くだらない事ゆってないで早く帰って来い!」
713 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/30(金) 04:25:11 発信元:219.125.148.96
船越「お前‥出てくんなよ。」
714 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/30(金) 17:34:03 発信元:219.125.148.89
目暮警部「‥その方は?」
船越「‥‥女房です。」
そう、離婚調停中である
716 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/07/31(土) 00:36:50 発信元:219.125.148.95
船越「!‥誰だ、テメェは!」
返事をせず一日以上待たせた
718 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/02(月) 03:10:54 発信元:219.125.148.99
船越「‥まぁいい、で警部、何か気付いたコトが有るんスか?」
目暮「さいきん船越くんといっしょにいると胸のドキドキが止まらないことに気付いた……何だろうこの感じ」
心筋梗塞だ。
721 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 09:36:18 発信元:122.27.51.34
船越「まさか毒を盛られたのかッ!」
722 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/03(火) 10:52:00 発信元:219.125.148.105
トリック博士「ワシャ何とも無いぞ。」
723 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/04(水) 03:15:18 発信元:219.125.148.89
船越「警部、とりあえず病院に行きましょう‥ね!」
時すでに遅し
目暮は机に突っ伏したまますでに事切れていた
その手には何かのメモが握られている
トリック博士「目暮さん、冗談はそのぐらいで……」
目暮警部「ハハハ、強引にミステリー展開にしようと思いまして……」
目暮、船越、博士の談義は鶏肉が無くなるまで続いた。
黙々と鶏肉を食い進めていく男たちだったが、
ある重大な過ちを犯していることに気付いてしまう
それは
三人ともパンツとズボンを履き忘れ、ペニス丸出しで談笑してしまった事である。
船越「で警部、例の硫酸事件の女性‥‥正体解ったんでスか?」
目暮「今の流れで急に分かる訳ないでしょうが……」
船越「……まぁ、そうですけど、一応、まともな流れに戻そうかと……」
トリック博士「ホッホッホ……」
なぜ会話文オンリー
目暮警部「あ‥そうだ、例の硫酸事件の被害者の女性なんだが、」
船越「?」
目暮警部「ブラックジャック先生が手術するコトが決まった。」
船越「手術が成功すれば事件の詳細とかも喋ってくれるかも知れません‥ね?」
女子高生「なんかつまんなくね?」
主婦「まじつまんないお」
目暮警部は隣のテーブルの主婦がねらーである事を聞き逃さなかった
目暮「奥さん、ちょっとお話を聞かせて貰えませんか?できれば私の自宅で」
737 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/09(月) 04:20:27 発信元:219.125.148.95
谷亮子「構いませんけど」
目暮警部「いや、アンタはいい。」
‥‥そして手術当日!
BJ「私の医師生命を賭けてでもこの手術、成功させる!」
目暮は谷亮子を諦め、女子高生に目をつけた
そして8時間後‥。
BJ「よし、手術は成功したぞ!」
ピノコ「アッチョンブリケ。」
しかしそこへ現れたひとりの男
目暮警部「何? よっしゃあぁ!」
高木刑事「警部、誰からのTelっスか?」目暮警部「増田からだ。 硫酸事件の女性の手術は成功したとのコトだ。」
目暮警部「ただしこのコトは極秘にしてくれ。」
高木刑事「そうですね、犯人にバレたらまた襲ってくるかもしれませんしね。」
目暮警部「しかし、硫酸だと顔は元に戻らないだろうな…。」
高木刑事「あのぉ…あの女が自分の身元を隠す為に被害者を装ってる可能性はないですかね?」
目暮警部「…!!自分で硫酸を顔に…!?」
目暮警部「高木‥、何故そう思う?」
高木刑事「あの包帯の女性名前も言わないし、松本氏が犯人であると言う嘘の証言をしている。」
目暮警部「それで…?」
高木刑事「多分、あの女は正体を隠す必要があるんだと思います。嵐山パーキングでの殺人事件の一番の容疑者は彼女ではないでしょうか?」
トリック博士と船越を残し、目暮警部と高木刑事の2人は『包帯女』の病院に向けて車を走らせていた。
目暮「確かに、包帯女には、もう1度話を聞く必要があるな……」
高木「別の事件を実行していたスネ夫には犯行は無理っぽいですしね。時間軸なんちゃらトリックというのも現実的じゃありません」
病院についた目暮と高木に話しかけながら近づいてくる男がいた。
土井塔克樹「目暮警部どの、お力、貸しますよ」
謎の医学生、土井塔克樹がまたまた目暮達の前に現れた。
目暮「土井塔くん、残念だが今回はアナグラムの話じゃ無いぞ」
土井塔「博士から聞いてますよ、叙述とか時間軸とか、そういう事件なんですよね?」
高木「………それも違うと踏んでるけどね、僕らは」
目暮警部「高木の言う通り、包帯の女はきっと身元を隠す必要があったんだと思う。ここで警察に捕まってはならなかったのだろうか?」
高木刑事「もしかしたら彼女は顔を焼いてまで身元を隠し通し、何かを企んでいるんでしょうか?」
目暮警部「それはわからない。ただ…彼女を確保しなければ何かが起こる可能性はある。」
目暮警部「その通りだ!高木!今日は冴えてるじゃないか!」
高木刑事「それにしてもやり過ぎな感はありますよね?」
目暮警部「そうだ。あの包帯女はここで捕まってはならないのだろう。恐らく第二、第三の復讐を狙ってると思うんだ。殺された被害女性の身元とその近辺を洗う必要があるな!」
間黒男「オペは成功した」
目暮「おお、ブラックジャック先生、お疲れさまです。で、彼女(包帯女)は今?」
間黒男「麻酔が効いてるので眠っている。元の顔が分からないので顔は、本人の希望通りに造作しておいた」
高木刑事「流石は"世界の名医"ブラックジャック先生‥ですね。」
目暮警部「(自分の正体を隠すのが狙いなのか…!?)」
目暮の携帯に連絡が入った。嵐山パーキングエリアで事件の新情報が出たというのだ。病院には高木を残し、目暮は嵐山パーキングエリアに向かった。
土井塔克樹「お供しますよ。警部どの」
目暮「…………好きにしたまえ」
目暮警部「事件5日前の映像ですね。」
土井塔克樹「そんな訳ないでしょ……」
目暮警部「いや、絶対、包帯女が怪しい!スネ夫が嵐山インターにいたのは何かの間違いだ。だってスネ夫は……」
土井塔克樹「別の場所にいた。――――何らかのトリックがあると考えるのが妥当でしょう」
〜第13章〜
どちらかが彼女を殺した
目暮「倉阪鬼一郎はスネ夫に狙われていながら殺されなかったのは何故かな?」
土井塔「スネ夫に勇敢に立ち向かったんでしょうね倉阪先生は」
目暮「そうか?脱糞しながら土下座して命乞いしたんじゃないのかな?」
763 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/11(水) 12:25:02 発信元:219.125.148.89
「いや、どんな形であれ生きているヤツは勝ちだ! そして死んだヤツは負けさ。」
船越英一郎登場!
目暮警部「アンタ‥、たまには俳優ヤれよ‥。」
そう言われた船越英一郎のペニスは
766 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/11(水) 23:33:40 発信元:222.230.145.16
船越英一郎のペニスは撃ち落とされて少し短くなってしまった。
目暮警部「‥‥でブラックジャック先生、彼女とは何か喋られたんですか?」
BJ「日常的な会話なら普通に喋れるよ。 まぁ、それ以上の突っ込んだ会話は意識的にしないようにはしているんだが。」
土井塔「自分から事件の話をすることは無い訳なんですね?」
BJ「‥今のところな。」
船越英一郎「よろしければ‥その彼女に会わせて頂けませんか?」
目暮警部「‥何か秘策でも?」
船越英一郎「いやぁ、"サスペンスの帝王"と生トークでもすれば何か喋ってくれるんじゃないか‥と単純に思っただけですが。」
773 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/13(金) 22:06:36 発信元:125.28.1.189
「そこの巡査、コイツをツマミ出せ!」目暮が叫んだ。
ひぐらし「へ?」
目暮警部「毎回毎回チョロチョロすんじゃねーよ!」
バ・・・バ・馬鹿な、ついさっきまで奴は新倉パーキングエリアで目撃されているんだぞ
776 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/15(日) 07:09:09 発信元:111.86.142.19
そう、あれは30年前…
船越「病院にはヘンなヤツが結構居るモンなんだな‥。」
といって船越は
>>776を生ゴミを出すかのようにつまみ出した。
土井塔「すこし整理しましょう。嵐山パーキングエリアで殺された女を『X』としましょうか」
目暮「そして『マツモトレイジ』と名乗る男にXと一緒に拉致され、顔に硫酸をかけられたと主張する包帯女。この女の話は本当なのか――?」
船越「マツモトと名乗った男はお洒落殺人鬼スネ夫に間違いない。包帯女かスネ夫。どちらかがXを殺したんだ!」
779 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/15(日) 21:29:03 発信元:124.214.254.138
そして目暮警部のケータイにTelが!
増田「警部、硫酸の出所が解りました。 埼玉大学で盗難届けが出ていました。 犯人はこれを使ったものと見て間違いないと思われます。」
目暮「‥と言うコトだ。 犯人は埼玉大学に出入り出来る人間ってことを頭に入れといて欲しい、以上。」
船越「この病院、少し空気悪くないっスかね?」
目暮「ですね。場所を変えましょうか」
目暮、土井塔、船越は病院を出た。向かった先は―――
109
マクレーン「何故マルキューに?」 目暮「なんとなくさ・・・」
船越「しかしまぁ‥、東急ハンズって何でも売ってるんですねぇ。」
そして再び目暮のケータイにTelが!
高木刑事「警部、殺された女性の身元が判明しました。」
目暮「何っ!」
高木「氏名は松本麗子22歳‥、埼玉大学工学部の学生です。」
目暮「よし解った、すぐ署に戻る。」
土井塔と船越を連れ、目暮は署に戻った。高木と増田は松本麗子の写真を目暮に渡した。
目暮「よし、一歩前進だ!」
目暮は高木刑事らに行き先も告げず、また署を飛び出して行った。土井塔、船越もそれに続いた。
土井塔克樹「捜査進展の次の一手は、どう攻めますか?目暮警部どの」
目暮「…………腹が減っては戦はできぬ、ってね」
『次の一手』は、どうやら食事のようだ。
目暮、土井塔、船越の3人は山田うどんに入店した。
船越「やっぱり外食は山田うどんに限りますね。ここは値段もリーズナブルでメニューのクオリティも高い。安いだけのすき家とは雲泥の差です」
―――と、船越英一郎絶賛の山田うどんであったが、店内の客はドカタみたいなのばかりであった。
目暮「さば味噌セット。蕎麦でね」
土井塔「アジフライセット。僕も蕎麦で」
席に着くや即、オーダーを決めた2人を船越は冷ややかに笑った。「わかってないなぁ、クク…」
船越英一郎「オレはチャーハンと餃子、ポテトサラダにビールだ!」
―――また誰もうどんを注文しない一行であった。
3人がオーダーした直後、1人の男が入店して来た。「おや?」
入って来たのは渦中の(?)倉阪鬼一郎であった。
倉阪鬼一郎「おや?みなさん」
目暮警部「!!ちょうどいい。倉阪さん!あんたに聞きだい事がある!」
目暮に促され、席に着く倉阪鬼一郎。
土井塔克樹「これでトリック博士の門下生の四天王が揃いましたね」
船越英一郎「いや、オレは門下生じゃないしw」
店員「ご注文は?」
倉阪鬼一郎「カレーセットで大盛うどんでよろ。」
795 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/20(金) 00:37:36 発信元:219.125.148.91
土井塔克樹「‥王道だ!」
店員「カレーうどん大盛りで?」
倉阪「違う!カレーセットをうどんで、うどんを大盛りにしてくれと言う事だッ!ちゃんと訊け!」
目暮「………どっちでもよろしい。話を進めますぞ、倉阪先生」
倉阪「どっちでもよくない!全然違う!目暮さんアンタ主人公なら、そういう所を流しちゃ駄目だ!」
目暮「主人公……ですか?ここは、お洒落な殺人鬼とトリックの博士の人殺し小説で、私など進行役に過ぎません。ハハハ…」
目暮は自虐的に、少し寂しげに笑った。
〜第14章〜
殺しのライセンス
799 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/20(金) 17:55:33 発信元:219.125.148.94
店員「はい、お待ち。」
一番オーダーの遅かった土井塔のカレーセットが一番早く出た。
倉阪「それ‥俺のや。」
801 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/20(金) 20:17:53 発信元:111.86.142.25
犯人はこの中に居る!!
じっちゃんの名にかけてこの事件暴いてみせる!
犯人はお前だ!!
くだらない戯言を放っていた店内のラジオは消されて、静かになった。
目暮「頼むからageないでくれ。ザコが湧く」
と、ひとりごとを言った目暮は倉阪鬼一郎に先の事件の経緯について尋ねる事にした。
目暮「倉阪さん。あなたがスネ夫一味に攫われ拷問を受けていた時間帯に、スネ夫が他の事件を起こしていた疑いがあるんだが……」
倉阪「……むぅ??」
目暮「それより何より、どうしてアンタは殺されずに済んだんだ?」
倉阪「正直思い出したくないんだが‥。」
目暮「そこをなんとか‥!」
倉阪鬼一郎「 ……声が、……声が聞こえたんですよ。
うろたえるな!思考を止めるな!生きる事をあきらめるな!――と」
目暮警部「???――それで、助かった。と?」
土井塔「先生、聞くところによると土下座して脱糞して命乞いしたとか……」
倉阪「失敬な!脱糞はしてない!脱糞は」
――土下座と命乞いは、したようである。
「ダウト!!」
船越「土井塔さん、その情報源はどこからですか?」
土井塔「通りすがりのアンちゃんが言ってたよ‥、周りはソイツのコトを『陣ちゃん』って呼んでたが。」
土井塔「ところで警部、これはウワサなんですけど……例の『殺人許可証』の事なんですが……」
―――殺人許可証。一部の人間にしか発行されてない。世界的トリックの権威、トリック博士などはトリックの実演等で、どうしても人を死なしてしまう場合がある為、許可証を所持しているが―――
土井塔「お洒落殺人鬼スネ夫も、この『殺人許可証』を取得しようと動いてるみたいなんです」
目暮警部「スネ夫みたいな悪辣な人殺しに許可証が出されるとは考えにくいがな……」
土井塔克樹「ですけどね……」
店員「お待たせしました」――店員は『殺人許可証』やら『殺人鬼』やら物騒な話題をする四天王(笑)を怪訝な目で見ながら、オーダーされた品を全部テーブルに並べた。
船越「うひょひょ来た来た」
ポテトサラダを摘み、ビールを飲む船越英一郎。そしてチャーハンも頬張り餃子も摘む。
「クウ〜ッ!最高」至福の時を向かえた船越英一郎。
目暮「やはりというか‥、しかしガイシャ(被害者)も埼大の学生ってのは偶然なのかな。」
土井塔「やはりトリック博士の言う通りでしたね」
目暮「犯人がスネ夫なのは確定した。するとやはり博士の言う時間軸やら叙述やらって話になりそうだが……」
倉阪鬼一郎の目が光った!
倉阪鬼一郎「叙述だとか時間軸とかは作家の読者に対するペテンです!私は、そういう小説は認めません。評価しません!」
天才ミステリー作家、倉阪鬼一郎は時間軸や叙述に批判的なポジションのようだ。
高木刑事「倉阪先生は当事者ですよね?ではスネ夫はどんなトリックで2つの事件を同時に行えたって言うんです?」
一流作家、倉阪鬼一郎は叙述トリックを否定する新たな説を唱えた。
倉阪「たぶん、スネ夫は時空間を超えて移動できる殺人鬼なのでしょう……」
船越「それ
>>689で俺がすでに言ってるしw話が全然進んでないって事だなww」
目暮「非科学的な論議は無しにしようや。」
高木「‥‥。」
タネを明かすと2つの事件がスレの中で同時進行したのは偶然であり、実際は2つの事件は全く別々の時に起きていたのであった。
スネ夫がムカつく女店員2人を血祭りにあげたのは衝動的な事件で、天才作家襲撃事件の方と違い、計画性は無かった。
―――しかし、山田うどんで繰り広げられている推理狂たちの座談会は、まだ続くのであった。
船越「そんな事より、さっきチラッと話が出た『殺人許可証』の件なんスけど、そんなん、誰が所持してるってんスか?」
目暮「トリック博士と大阪の丁稚で定吉七番とかいう人物の2人しか持ってないらしいよ。国内では、ね」
船越「そんなん、お洒落殺人鬼なんていう物騒な奴が持ってたりしたら世紀末っスよね!」
山田うどんでの推理談義は閉店時間まで続いた。
――友たちとの楽しい語らい、美味しい食事、脳細胞をフル回転させる知的なひと時――
山田うどんでの推理談義は目暮警部をリフレッシュさせ、明日への活力が漲った目暮は「よーし、明日も頑張るぞ」と呟くと、足取りも軽く帰路についた。
822 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/24(火) 23:33:33 発信元:219.125.148.99
>>819 スネ夫の硫酸ドロボーはどう説明するんだ?
明らかな計画的犯行だろうに。
〜第15章〜
殺人レストラン
深夜。トリック博士は自宅でミステリー書を読みながら大好物のワインを飲んでいた。
真夏の夜の夢の扉が開くかのように、トリック博士宅のインターフォンが鳴った。ピンポーン♪
「フォッフオッホォ、何やら楽しい事が起きそうじゃわい……」
お洒落殺人鬼スネ夫が訪ねて来たのだった
―――り、すると面白いのだが、来訪者は宅配業者であった。
トリック博士は通販で『ある物』を購入し、夜間指定で配達を希望していたのだ。
「ホッホッホ、来た来た……」
827 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/26(木) 03:58:45 発信元:219.125.148.11
清水健太郎ベスト選曲集ほか
雀鬼シリーズDVDなどである
トリック博士「ツマらんもんまで送ってきやがって‥。」
次の日の昼間、清水健太郎ベスト選曲集と雀鬼シリーズDVDをブックオフに売却するトリック博士であった。
「ホッホッホ……」
そんなトリック博士の穏やかな日常と異なり、目暮警部達は新たな事件の捜査に飛び回っていた。
そして、殺された松本麗子はマミーマート北上尾店のアルバイトであるコトが新たに解った。
捜査で炎天下を聞き込みで歩きまわっている目暮の側に1台の車が近づいて来た。5ナンバーのセコいBMWのクーペだ。
セコい中古のBMWには、サスペンスドラマの帝王こと俳優の船越英一郎と天才外科医ブラックジャックこと間黒男が乗っていた。セコい中古クーペの窓が開き、目暮に話し掛けて来た。
船越「目暮さーん!鶏食いに行きましょうよーっ!」
目暮「事件が一歩前へ進んだトコなんだ、今度にしてくれ。」
833 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/28(土) 00:46:25 発信元:222.5.62.192
船越の態度が急変した。
車を降り乱暴にドアを閉めると歯をむき出して目暮警部に飛びかかってきたのだ。
船越「気に入らねえ!血祭りに上げてやるぜ〜〜ッ」
間黒男「さすが俳優」
船越英一郎「ハハハ、目暮さん。また今度」
船越と黒男は去って行った。
836 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/28(土) 09:34:08 発信元:219.125.148.89
目暮「‥どういう事なんだ?」
そう言う事だ
その頃、お洒落殺人鬼スネ夫と来生たかおは裏通りのひっそりとした喫茶店でゴルゴ13ことデューク東郷と清水健太郎の2人と面会していた。
次の殺人ショーの打ち合わせの為だ。かなり大掛かりな殺戮をスネ夫は計画している。
スネ夫「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……」
一方、茨城県の若鶏の丸焼きの店に到着した船越と黒男は丸焼きの他、各部位も大量に購入し、ジェーソン石下店の駐車場に車を停め、自販機でコーラを購入すると、先ほど買った若鶏のウイングをむさぼり食った。
「うめえ!うめえ」「うん、これは美味い。待ってろピノコ、ピノコの分もいっぱい買ったからな」
船越英一郎はジェーソンで39円のミネラルウォーターを大量にまとめ買いし、2人は茨城県常総市を立ち去った。
みんながそれぞれの事をして過ごしてる土曜日
目暮は汗だくになりながら捜査を続けていた。市民の平和だけを祈りつつ犯罪捜査に取り組んでいる目暮警部
ガンバレ目暮。ダレカガミテル………
そして土曜の夜が来た。所はイタリアンレストラン『ボルドー』
決して安い店では無いが週末の夜ともなると、そこそこ裕福な層と思われる人々が集う、洒落たイタリアンレストランである。
各々が楽しいdinnerを満喫している穏やかな夜―――の、はずであった。
客席にいた1人の男がレストラン内の一番奥にある特設ステージに上がり、マイクを取った。談笑しながら食事をしていた客たちも何事かとステージに目をやった。
ステージに上がった男は有名人であった。渦中の清水健太郎こそが、今、レストランボルドーのステージの上にいる人物であった。
健太郎に気づいた客の何人かが歓声をあげたが、多くの客は、まだ何が始まろうとしているのか理解していなかった。
843 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/28(土) 22:59:03 発信元:222.5.62.190
清水がステージ横へ目配せすると印象的なピアノのイントロが流れ出す。
弾いているのがあの来生たかおだと気づくや、にわかに客席からざわめきが起こった。
清水「ンな〜つがす〜ぎ〜かぜあざみ〜♪」
多くの客はレストランが用意した余興なのだと思い、拍手をした。
清水健太郎「ご静聴ありがとうございます。では次の曲は、ぼくの1番のヒット曲『殺人レストラン』聴いてください」
清水健太郎が指をパチリと鳴らす。
清水健太郎の指が鳴るのを合図に店内が薄暗くなり、不気味な笑い声が店内に響き渡った。
ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ……
多くの客は、まだレストランの納涼の余興なのだと思っていた。――が!
特設ステージから煙幕があがり、不気味な笑い声の主、お洒落殺人鬼スネ夫がマントを着て現れた。
まだ、ほとんどの客は店が客を楽しませるための余興なのだと思っていたが……
店の入口がバーンと開き、ライフル銃を持った屈強な男が店に入って来た。男の名はデューク東郷……またの名をゴルゴ13!!
ゴルゴ13は見せしめに会社重役風のオッサンを狙撃した。
ダーン!!
鮮血が店内に飛び散り、女性客の悲鳴があがった。この時、今起きている事が余興でない事を全ての客が理解した。
今、撃たれて死んだ男性客の頭を蹴飛ばし、スネ夫は店内の客全員に特設ステージ前の一カ所に集まるよう指示した。
「逆らうヤツは処刑する。君達すべてが素敵なショーの立会人さ。クククククク…」
デューク東郷もライフル銃の先を客達に突きつけスネ夫の指示に従えと無言で促した。
運動神経が良さそうな若い男が逃げようと出入り口まで走り出した。
ダーン!!
狙撃のプロフェッショナルのデューク東郷は振り向きざまに逃走男の頭部を撃ち抜いた。
スネ夫「ヒッホホホ!逃げれる訳ねえだろ!」
2人目の犠牲者の鮮血がレストランの白壁に広がった。『死の恐怖』がレストランを支配した。
一カ所に集められた客達にスネ夫は言った。「お前ら1分以内に裸になりな!」
851 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/29(日) 20:47:06 発信元:211.128.229.164
乗客一同「だが断る!」
852 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/29(日) 21:27:05 発信元:222.5.62.192
スネ夫「イヒヒヒヒヒ…もう一度言う。ぜいいん服を脱いで裸になれ。さもないと…」
銃口を向けるゴルゴの迫力に気圧され、パーティーの客たちは慌てて服を脱ぎ始めた。
スネ夫「よし…そしたら、男と女で二人一組になれ…グヒヒヒヒ」
裸になるのを躊躇すると足元に威嚇の発砲をするゴルゴ!
客たちは渋々、全員裸になった。
客の若い男の1人が女性客の裸を見て勃起してるのをスネ夫は見つけた。
スネ夫「おい!そこの勃起野郎、前に出ろ!」
スネ夫に勃起野郎と命名された若者はゴルゴにライフルの銃口を向けられ、皆より1歩前に出された。
スネ夫「この状況で勃起するとは、ずいぶん余裕があるのう。神経が太いのう。ゴラ!」
スネ夫「よし勃起野郎!ポコチンを回転させながら、XJapanのエンドレス・レインを歌いな!」
―――やらなければ殺される。そう思った若者は恐怖で縮みあがりそうなベニスを必死の思いで回転させた。しかし…
勃起野郎と呼ばれた若者はエンドレス・レインの歌詞を知らなかった!
ダーン!!と乾いた銃声が響いた。ゴルゴが勃起野郎と呼ばれた青年の頭を撃ち抜いたのだ。
スローモーションのように倒れた青年は絶命し、ポコチンの回転も止まった。
3人目の犠牲者が出た。レストランの客たちは絶望的な表情を隠せなかった。
気の強そうなキャリアウーマン風の女性客が全裸で泣き叫んだ「なんで?なんであたし達がこんな目に?」
裸で泣き叫ぶオールドミスを滑稽だなとクスクス笑うスネ夫、来生、ゴルゴ、健太郎
スネ夫「イタリアンレストランなんかで調子こいて飯食ってるから、こんな目にあうんだよククク……」
客の中に気の強そうな野性的な男性がいた。いまは銃を持つスネ夫一味の言いなりになっているが、隙あらば、逃亡、あるいは臨戦態勢を取ろうと構えていた。
清水健太郎「……気にいらねえな……」
隙をうかがう野性的な男性の顔つきが癪にさわった清水健太郎はツカツカと男性に向かって行った。
清水「♪ヘイ、マスター作ってよ〜」
ガッ!グァシュッッ!
「ヘイ」で男性の顔を掴み、「作ってよ〜」で男性の顔に膝蹴りをくらわす清水健太郎!
野性的な男「グァーッ!!」
健太郎の膝蹴りで鼻を潰された野性的な男は痛みに転げ回った。
清水健太郎「俺様の前でイキがったりすると、みんなこうなるぜ!ククク……」
鼻を潰され転げまわる男のポコチンにオイルライターのオイルをたらす清水健太郎
清水健太郎「これはお仕置きだ!」
清水健太郎は野性的な男のポコチンに火を着けた。
862 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/30(月) 23:14:27 発信元:222.5.62.194
野生的な男が転げ回り、激突したテーブルから食器が音を立てて床に落ちる。
男は素早くそれを拾い上げ、正確な投擲によってスネ夫の右手の銃をぶっ飛ばすとテーブルの陰に隠れた。
常人離れしたその視力をもってしても捉えられぬ俊敏な動きに、さしものゴルゴも動揺せずにいられなかった。
野性的な男「グァーッ!」
ポコチンを焼かれ気絶した野性的な男は
>>862みたいな活躍をする夢を見た。
デューク東郷「こんなとこに転がってられたら邪魔だ!」ダーン!!
ゴルゴは野性的な男を蛆虫でも殺すように射殺した。これで犠牲者は4人目だ。
スネ夫は先ほど泣き叫んだキャリアウーマン風のハイミスを指差し、言った。
スネ夫「次はおまえだ!前に出ろ!よつんばいになれ!」
865 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/08/31(火) 00:58:13 発信元:219.125.148.89
ハイミス「‥ぶっ殺す!」
どうやら吹っ切れたようだ。
客の1人が110通報した。
マナーモードで。
警察がGPSで情報をキャッチ!
警察司令塔「レストラン『ボルドー』でたった今無言電話が入った。 詳しいコトは解らんが一応急行して欲しい、以上。」
ゴルゴに銃口を突きつけられ、泣きながら屈辱のよつんばい姿を晒すキャリアウーマン風ハイミス
スネ夫はハイミスの肛門に爆竹を挿入した。
スネ夫「今から爆竹の導火線に火をつける。爆竹が破裂した時に声を出したら処刑する!クククククク……」
おまわり2人が『ボルドー』に到着した。
パーン!!
ハイミス「ぐがっ!!」
爆竹が破裂する肛門の衝撃にたまらず声をあげるハイミス
スネ夫「……情けねえ、こんなのも耐えられないなんて、カス女が……」
ハイミス「…ゆ、許し……許して……」
スネ夫は男性客の生き残り達に向かって言った「オマエラ!この女に小便かけな!」
2人の警官がボルドー店内に入って来た。客たちは一瞬、助けが来た、と期待したが、警官は入口付近にいたゴルゴに耳打ちすると、それだけで帰って行った。
日本の警察にも当然ゴルゴの手下が何人も潜り込んでいるのだ。スネ夫やゴルゴのような一流の犯罪者には警察など何の役にもたたない。
ゴルゴ「この中に、警察に通報した者がいるようだ………」
スネ夫「しみけん、探せや。」
通報者はすぐ解った。携帯電話を後ろ手で隠し持っている男は1人しかいなかった。
ダーン!!
冷徹に通報者の男性客を射殺するゴルゴ。
3人だけいた10代〜20代前半の若い女性にスネ夫は
「おまえらは殺さんといてやるからエッチな踊りをおどれ!」と指示
残りの男とかババアとかを一列に並ばせたスネ夫は
「おまえらには、順番に芸をしてもらう。」と言い放った。
一番左端に並んだ学生風の男性に「おまえはケツに大根をはさんで踊ってもらおう」と命じるスネ夫
「大根を落とした時点で射殺するから覚悟して踊れよ!ククク…」
若い女には裸踊りをさせ、男やババアには芸をさせ、芸にイチャモンをつけて次々と射殺していくスネ夫。
死体の山の中で若い女が裸踊りをしている狂気の世界と化したイタリアンレストランボルドー
スネ夫「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」
爆竹で肛門を傷つけられ床で転げ回っている小便まみれのハイミスが絶叫した。
「なんで!なんで!あたし達が何をしたって言うの?」
ハイミスの命がけの問いかけを「ハン」と鼻で笑うスネ夫、来生、ゴルゴ、健太郎
スネ夫「調子こいてイタリアンレストランとかで飯食ってるからこんな目にあうんだよ。おまえらはコンビニ弁当でも食ってりゃいいんだよ」
―――余計なお世話である。
ゴルゴのライフルがハイミスに向けられ、ダーン!!と乾いた銃声が店内に響いた。
〜第16章〜
鯖食うのは奴らだ!
漫画家の松本零士氏は仕事場で雑誌編集者の若い男と打ち合わせをしていた。
「おっと、随分と長話をしちゃったな、どうだい一緒に飯でも」
松本零士は若い編集者を連れて行きつけの店へ向かった。店の名前は『ボルドー』といった。
「…こ、これは??」
レストランボルドーの扉を開けた松本零士は驚愕の風景を目撃した。
店内には全裸の死体が無数に転がり、死体は全て頭や心臓を正確に撃ち抜かれていた。地獄絵図のような血の海の中、若い女性3人が全裸で呆然としていた。
店に入ってきた零士たちと目が合い、若い女性達はハッと我にかえった。
「うわあああああああああ――――――っ!!」
絶叫に近い奇声をあげて崩れ落ちるように若い女性達は気を失った。
そこに「銃声が聞こえる」との通報で目暮警部、増田刑事が到着した。
増田刑事「な‥なんじゃこりゃあぁぁ!」
目暮警部「どうしたんだ。 ん?」
目暮達は現場で唖然と立っている松本零士と雑誌編集者に話しかけた。
松本零士「……またアンタか」
目暮警部「…それはこっちのセリフだ」
増田刑事「警部!ほとんど全員死んでいますが、3人ほど気を失ってるだけで生存しています!」
目暮警部「増田!救急車を呼べ!早く」
呆気にとられそうな惨状の中、目暮は的確に仕切った。現場にいた怪しげな漫画家には詳しく話を聞く必要がありそうだ………
目暮「恐るべし大量虐殺事件………アンタがやったのか?」
松本零士「んな訳ねーだろ!私達は、たった今、来たばかりだよ!な?」
若い編集者「……………いえ、犯人は先生です………」
増田刑事「‥署までご同行願います。」
松本零士「ふ‥フザけんな! これは任意だろ‥、断る!」
目暮「‥で、アンタは?」
若い編集者「僕‥ですか?」
目暮警部「そうだ。」
増田「松本さん、何故あなたは事件の度にチョコチョコ登場するんです?」
松本零士「知るか!偶然だ!何者かの陰謀だ!とにかく私は何も知らん!」
――とりあえず第一発見者という事で漫画家松本零士と若い雑誌編集者の男は『任意』で署まで御足労いただく事となった。
生き残りの若い女性達は救急車で搬送された。外傷は無いが精神的ショックがひどく魘されている。
そして現場に居合わせた漫画界の重鎮、松本零士先生と若い編集者の取り調べが始まった。
無差別テロに等しい凶悪な殺人事件で有名な漫画家が連行された事でマスコミは色めき立った。
目暮「さてと‥松本サン、アナタはいつ『ボルドー』に入店したんでスか?」
松本「入店なんかしてないよ‥、入ろうとしたらあのザマだったんだ。」
松本零士「このスレの前身の知的リレー小説スレで私は訳のわからん黒魔術で何度も犯人扱いされたり、拷問にかけられたり、拉致されたり、殺されかけたり散々だ!いいかげんにしてくれ!」
目暮警部「ほう、では、この事件も、あなたは全く無関係だと言うのですな?」
松本零士は半狂乱に叫んだ「あたりまえだ!」
897 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/04(土) 19:48:20 発信元:222.5.62.191
レストラン「ボルドー」の壁に掛けられた大きな抽象絵画―ペニス・イチロー作「裸婦開脚像」をしげしげと眺めながら目暮警部は静かに話し始めた。
「松本さん、あなたは芸術家だ。だから我々勤め人には理解し難い行動であっても、それがあなたの創作意欲の源となることもあるだろう。それは解るよ。しかしね…」
裸婦開脚像に劣情を禁じ得ない増田もすかさず畳みかける。
「それにこの件をネタに新しい作品を作ればそれは注目を浴びるでしょうね」
899 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/05(日) 05:56:07 発信元:219.125.148.91
松本零士「くだらん‥、黙秘権だ。」
ペニス一郎警部「松本さん、あなたは埼玉大学で硫酸を盗みませんでしたか?」
目暮警部「なんだペニス一郎って?」
高木刑事「ゴミリレー小説のカスが間違えてこっち来たんでしょ、スルーしましょうよ警部」
松本零士に対する取り調べは長時間に及んだ。ボルドー惨殺事件の生き残りの女性達が回復すれば重要な話が聞けそうなのだが………
目暮は難しい顔をして、行き先も告げず署を出て行った。目暮が考え事をする時、よくある光景だ。
高木、増田の両刑事は引き続き松本零士の取り調べを行ったが、松本零士は貝のように口を閉ざしてしまった。自分に対するあまりに理不尽な処遇に閉口したのだ。
高木「(零士と一緒にいた若い編集者に詳しく話を聞くか)」
別室で待機してもらっていた若い編集者に話を聞く事にした高木刑事。編集者は当日の事を次のように証言した。
「松本零士、あいつは漫画界の大御所みたいな顔してますけどね、実際は出版社に寄生するハイエナみたいな野郎なんですよ!ケチで短気で、ろくなもんじゃないです。
多分、自分のやった殺人を見せびらかすために私を連れてあの店に行ったに決まってます。刑事さん達が来たのであわてて発見者のフリしたんでしょう。そういう奴なんですよ松本零士ってヤツはね!」
高木刑事「‥アナタはその日松本先生とずっといたんじゃないんですか?」
編集者「居ましたよ、それが何か?」
松本零士、若い編集者、両名から調書を取った高木と増田は、目暮警部の所へ報告に向かう事にした。
増田「警部がどこに行ったか知ってるんですか?」
高木「あの人のパターンはだいたい見当がつく。長年組んでるからな、あの人とは」
高木「僕は松本零士に犯行は無理だと思えたけどね。」
増田「現時点で判明している事は、松本零士は人望も人徳も無いという事だけですね」
高木刑事と増田刑事は、目暮警部が居ると思われる某うどん店に入店した。
山田うどんで1人、鯖味噌セットを食べている目暮に声をかける高木と増田
目暮「よくここがわかったな……」
高木と増田も店員に目暮と同じ物をオーダーした。
店長「へい!お待ち。しかし十三さんも偉くなったねぇ…」
高木「警部、松本零士氏たちを取り調べた印象なんですが……」
目暮「話は後だ、まず食えよ。鯖が冷めたら旨くないし、蕎麦ものびちゃうぞ」
上司からそう言われた高木と増田は最高に美味しい山田うどんの鯖味噌セットをまず食べてから話す事にした。
しかし、このとき我々の想像をはるかに超える存在の暗躍を知る由もなかった
麺をたいらげて蕎麦の汁をスープ代わりにしながら高木は言った。
「どうも松本零士氏が犯人のようには思えないんですが……若い編集者の証言は松本零士氏を快く思っていない事から発せられただけなのでは?」
高木の意見を目暮は歯に詰まった鯖の骨をほじりながら聞いていたが、
912 :
( ̄ー+ ̄):2010/09/09(木) 00:34:32 発信元:124.146.175.49
目暮「違うな高木。犯人は、あの野郎(松本零士)だ。間違いない」
高木「まだ、松本氏が犯人だと断定するようなネタは出ていませんが…」
目暮「フッ、刑事の勘だよ、高木。あの漫画野郎は絶対にろくな奴じゃない!」
高木「勘……ですか?」
目暮「俺は犯人の前にでるとな、こう、耳の後ろがピクピクするんだよ。まあ今まで当たったことはないんだがな」
高木はいまだに鯖を食べていた
目暮「だけどな、いかに松本零士が冷酷で卑劣な犯罪者だとしても、奴を裁くのは俺達の仕事じゃ無い」
目暮は一口分だけ残っていた御飯を鯖味噌の味噌に浸して食べながら言った。
目暮「奴を裁くのは法廷だ。俺達は奴の正体、奴の非道さを世間に晒しめてやるのが仕事だ!」
1人の男が山田うどんに入店して来た。俳優の船越英一郎である。少し怒ったような表情で目暮に話かけてきた。
目暮「お、船越さん」
船越「お、じゃないですよ目暮さん。今日は一緒に、いちじく狩りに行く約束してたじゃないっスかぁ!」
目暮警部「船越サン‥、アンタ昨日起こった事件ご存知無いのか? 今日はそれどころじゃないんだ。」
横柄な言葉を吐いた目暮に、何故か部下の高木が噛みついた。
高木「警部!そんな直球で返さなくてもいいんじゃないですか?船越さんだって忙しい中、時間を作って準備してたんだと思いますよ。警部とイチジク狩りに行くのを楽しみにしながら!それを……」
目暮「ヲイヲイ高木………あ、いや、船越さん、今、例のボルドー事件の捜査で飯も食う時間も無いほど大忙しなんだ。また今度にして戴けないだろうか?」
船越「俺がいれば2時間で解決だ!」
店員「ご注文はお決まりですか?」
船越英一郎「チャーハンと餃子、ポテトサラダにビール」
目暮「………船越さんは、いつもブレが無い!」
船越「目暮さん、例のボルドー事件、俺なりに推理してみたんスけど、聞いてもらえます」
目暮「くだらん素人推理を聞いてる時間も惜しい所だが、まぁ、約束を破った罪滅ぼしと思って一応聞いてあげるから話してみたまえ」
ちょうど船越の注文したチャーハンとポテトサラダとビールがテーブルに並べられた。餃子はもう少しお待ちくださいとの事である。
921 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/10(金) 18:02:04 発信元:219.125.148.100
目暮警部「餃子なんかメニューから外せばいいのに‥。」
すると突然、店の扉が蹴破られた!
???「お前たち全員床に伏せろ!」
重武装の担任を引き連れた金髪の外国人がそう叫んだ。
その防弾ジャケットには『CTU』と書かれていた。
それは増田が携帯のワンセグTVで観ていた海外ドラマの映像であった。
暴力的で品が無い低俗な映像が目に入った目暮は増田に「消せ」と命じた。
店員「餃子お待たせしました」オーダーした料理も揃い、船越は自分の推理を話し始めた。
船越「犯人は、おそらく、お洒落殺人鬼スネ夫ではないかと推理します。動機は例によって快楽殺人かと……」
船越英一郎は、いつものように自信満々に断言口調で自論を発表した。
船越「大量殺人に至った経緯、レストランを舞台にした経緯については、自分の殺人ショーが不発続きで、目暮さんの飲食シーンばかりになっている事への不満などが考えられます」
目暮「ハッハッハ、実に愉快な素人推理ですなァ。何でもかんでもスネ夫を犯人にすればいい話では無いでしょう」
目暮警部は船越英一郎の推理を話にならん論外だと吐き捨てるが如く話を続けた。
目暮「ま、今回の件は松本零士が犯人で決まりでしょうな。奴は立場の弱い若い編集者を使ってアリバイ工作までしておるが、その若い編集者が涙ながらに犯人は松本零士だと我々に訴えていますしな。」
増田刑事「お言葉ですが‥‥、」
目暮警部「何‥」
増田刑事「ガイシャ(射殺された人)は全員頭部か心臓を1発で撃ち抜かれています。」
増田刑事「このような芸当が松本零士に出来ますでしょうか?」
目暮警部「次元大介や冴羽遼クラスの共犯者が居たってコトだろ。」
増田「それに、あの若い編集者……信用に足りる人物なのでしょうか?」
高木「僕にも彼は単に松本零士氏が嫌いで、松本零士氏に不利な証言をしてるようにも見えましたが……」
目暮「ハッハッハ、愉快、愉快、松本零士が犯人に決まっとる。あの冷酷で卑劣な松本零士がやったんだよ、絶対」
929 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/12(日) 04:25:40 発信元:219.125.148.99
増田刑事「冷酷で卑劣なのは間違い無いんでしょうが‥‥、アノ殺し方はプロの仕業、つまり松本零士には不可能です!」
病院から、ボルドー事件の生存者の女性達の意識が戻ったという連絡を受けた目暮警部は高木、増田を連れ、病院へ向かう事となった。
目暮「では船越さん、我々はこれで……」
ひとり山田うどんに残された船越英一郎は黙々と山田うどんの最高級の料理を食べ続けた。
目暮警部「‥間違い無いのか?」
若い女性達「‥はい。」
目暮警部「‥‥。」
増田「嘘はついてないですよね…?」
すると女性達の内の一人が重い口を開いた。
女性の一人「こいつの名前はアセロラレモンjr!」
容疑が晴れ釈放された松本零士と若い編集者
松本零士「ふぅ、ひどい目にあった。……そもそもオマエがおかしな事言うからだぞ!貴様、一体どういう了見で……」
若い編集者「………フフフ……松本零士先生ともあろうお方が、まだ私の目論見を把握できないんですか?」
松本零士「はぁ? ナメてんのか小僧!」
編集者「‥‥。」
松本零士「とにかくお前ン所とは契約を打ち切る、解ったな!」
松本零士を釈放する事となり釈然としない目暮警部は不満を口にした。
目暮「フン、松本零士め、せいぜい勝利の美酒に酔うがいい、だが、いつの日か貴様を絶対に死刑台に登らせてやるぞ。フフフ」
高木「…………警部。だいぶお疲れのようですね。少し休まれてはいかがですか?」
『交換殺人には向かない夜』〜『推理ゲーム』〜『死体消失トリック』〜『スネ夫のS、目暮のM』〜『死んだら働けない』〜『あるレーサーの死』〜『スネ夫に関する極秘報告書』〜『土井塔克樹のアナグラム講座』
〜『人を殺すという事』〜『夜になっても走り続けろ』〜『諸悪の根源 松本零士』〜『叙述 時間軸トリック』〜『どちらかが彼女を殺した』〜『殺しのライセンス』〜『殺人レストラン』〜『鯖食うのは奴らだ!』
倉阪鬼一郎「お気づきになりませんでしたか?この小説に仕掛けられた壮大な絡繰りが―――」
〜最終章〜
血洗島の惨劇
頭脳明晰な目暮警部が解決できないほどの難事件ばかりのこの小説もいよいよ最終章。
事件つづきで休暇を取れなかった目暮警部であったが、久しぶりに休みを取り、友人の俳優、船越英一郎と共にイチジク狩りに出かけた。
「ふぅーっ!今日は事件の事なんか忘れてリフレッシュするぞぉ」
船越英一郎と目暮警部はいちじくの名所、愛知県に出掛けた。
目暮の携帯が鳴った。署長からの電話であった。
「目暮くん!怪盗キッドから予告状が届いた。至急戻ってくれ!」
怪盗キッドからの予告状―――血洗島の秘宝をいただきに参上するとの内容との事である。
目暮警部「署長、私は本日非番なんで‥、高木か増田に回して下さい。」
「血洗島の秘宝?何じゃそりゃ?」
――と、言いつつ『血洗島』の名を聞くと、やはり血が騒ぐ目暮であった。
「船越さん、悪いが事件発生だ!私は帰らせてもらう。イチジク狩りなんてくだらん!」
その頃、土井塔克樹は血洗島に向かっていた。途中、山田うどんがあったので土井塔は飯を食っていく事にした。
店員「ご注文は?」
土井塔「メンチカツセット。温かい蕎麦でね」
隣の席に清水健太郎が居た。
清水「メンチセットはハズレですよ、メンチカツはコンビニレベルだし、安くないし…」
土井塔「…そですか」
清水健太郎は余計な言葉を残し店を出て行った。土井塔は『ハズレ』と言われた料理を待った。
奥のテーブル席に女子高生風の2人組が座っていた。女子高生の会話が土井塔の耳に入った。
「怪盗キッドが血洗島の秘宝を狙ってるんだってさ」「えーっ!キッド様がぁ!……でも血洗島の秘宝って何?」
土井塔克樹はクスクス笑いながらメンチカツセットを食べ、出発した。
高木刑事「しかし、何時になってもどの事件も解決しそうにないですね。」
目暮警部「俺達、警察官向いてないのかな?」
ペニス一郎刑事「この謎は俺が解く!ムスコの名にかけて!」
950 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/15(水) 01:10:46 発信元:222.5.62.195
存在するはずもない刑事の声の幻聴に悩まされ、目暮警部はやむなく仕事を早退した。
行く先は自宅ではなく、都心からやや離れた住宅街のとあるマンションである。
目暮「蘭。私だよ、目暮だ。今日は急に非番になったよ。開けておくれ」
蘭「何よ、いまさら‥。」
高木「警部、蘭とかいう工藤新一のキランズ(恥垢)臭いアマどうでもいいでしょう!ふざけてる場合じゃ無いですよ」
目暮「ハッ!そうだよな、どうかしてたスマン」
高木「血洗島の事はやはり『あの方』に聞いてみるのが良いのでは?」
953 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/15(水) 10:20:56 発信元:118.159.131.31
『あの方』こと作家Y.Tの元へ話を伺うことに決めた目暮だが、アポイントの電話をかけるも、録音による一方的な音声が聞こえるだけであった。
「こんな時に留守か…。いや何か嫌な予感がする。Y.T宅へ急ごう。」
彼は部下と共にパトカーに乗り込んだ。
高橋陽一「やぁ警部、久しぶり。」
T.Yこと高橋陽一が出迎えた。
高橋陽一「いやぁ、ぶっちゃけ『キャプテン翼』以降のヒット作が出ないんだよねぇ‥。」
高橋陽一「血洗島?何それ?」
目暮はなんでこんな奴に話を聞きに来たのであろうか?
目暮「こんな終盤に来てくだらん脱線させんなよ!」
956 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/15(水) 21:18:07 発信元:118.159.131.31
目暮にはわかっていた。残り高々135行で事件を解決させなくては、けじめがつかないことを。
だが手がかりがない。それどころか、自分が今どの事件を手掛けているのかさえ、彼には把握できていないのだ。
彼はその時どう思うだろうか。自分が、シベリア難民の手の上で踊らされている、憐れな人形のような存在に気づいたその時…。
目暮が出向くまでもなく『あの方』が署にやって来た。これで血洗島の秘宝の件は解明しそうである。
目暮「お忙しい所、ありがとうございます」
あの方「フォッフォッフォッ……」
958 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/16(木) 00:11:37 発信元:118.159.131.35
「ところで目暮警部、私の書いた"血洗島の惨劇"は読んでくれましたか?秘宝、それとも秘法か、はたまたあなたにとっては悲報かもしれないが、全てはその本に書かれているのですよ…」
「なんですと!それは確かですか?」
目暮は最後の望みを賭け、ブックオフの中に消えていった。
ここはブックオフ店内。
目暮警部「トリック博士の著書を探している!」
店員「‥それが何か?」
一方、お洒落殺人鬼スネ夫と来生たかおも血洗島に向かっていた。
血洗島の手前の大塚という所のセブンイレブンに立ち寄り、カレーまんを買って食べるスネ夫と来生。季節外れの寒さにカレーまんの温かさが心地よい殺人鬼。
スネ夫「ククク……やはりラストは血洗島でフィニッシュよ……ククク……」
カレーまんを店前で食べているスネ夫たちの前を一台の車が通過した。血洗島に向かう天才外科医ブラックジャックの運転する車であった。
B.J「ん?今の男はスネ夫と来生。やはり奴等も血洗島へ……」
ピノコ「アッチョンプリペイド携帯!」
962 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/17(金) 12:50:31 発信元:219.125.148.94
目暮警部「だからぁ‥、トリック博士の著書を探しているって言ってんだろ!」
店員「‥自分で探して下さい。」
目暮警部「‥もういい。」
結局、秘宝の謎は解けないままの目暮警部であったが、
目暮「高木!とにかく血洗島へ行くぞ。こうなりゃ出たとこ勝負だ!」
目暮と高木は血洗島へ向かった。リレー小説の聖地、血洗島へ………
目暮警部と高木刑事が血洗島に到着した。
何やら現地の人々が集まって何やらざわついている。
目暮「???………いったい何が………」
965 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/17(金) 20:58:44 発信元:210.153.84.201
目暮「何ごとですかな?」
目暮は現地民の1人に聞いた。
現地人「な、な、なんでも、怪盗なんちゃらとかいう奴が、これから空を飛ぶってんだよォ」
「キッドだ!」「怪盗キッドが現れた!」血洗島の人々が声をあげた。群集が見上げる空に突如、怪盗キッドが現れた。
「ひ、人が空に浮いている!そ、そんなバカな!」
驚きの声をあげる群集に向かって、上空から怪盗キッドが話し始めた。
怪盗キッド「レディース&ジェントルマン!今宵は華麗なるショ……ぐおっ!!」
――突如、怪盗キッドの横に現れた、お洒落殺人鬼スネ夫が怪盗キッドのミゾオチにパンチを入れたのだ!
スネ夫「小僧、邪魔だ」
いきなり鳩尾(みぞおち)にパンチを食らったキッドは困惑していた。
怪盗キッド「ぐ……貴様、どうやって天空に浮いていられる?」
スネ夫「貴様と同じトリックよククク。小僧、ここで公開処刑されるか、黙って立ち去るか、選べ」
969 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/18(土) 06:36:16 発信元:202.229.176.24
怪盗キッド「見事なパンチだったぜ、殺人鬼ィ……
……また会おうぜ殺人鬼ィ。世紀末の鐘が鳴り止まぬうちに……」
――怪盗キッドはハングライダーで去って(逃げて)行った。
970 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/18(土) 07:29:11 発信元:219.125.148.95
スネ夫「邪魔は居なくなった。 本題に入ろう。」
スネ夫は血洗島の民に向かって言った。
「私は血洗島の秘宝を守るため、やって来た使者です!」
おおぉ…と歓声があがった。スネ夫は悪漢キッドから秘宝を守ったのだ。
目暮警部「スネ夫!血洗島の秘宝とは何なんだ?」
スネ夫「?……いや、よく知らん」
宙に浮きながら困惑するスネ夫。目暮とスネ夫が直接会話する場面は何気にレア。
「ホッホッホ……」
独特な笑い声と共にトリック博士が現れた。
目暮「ええっ、トリック博士も血洗島に?」
突如現れた博士に目暮は謎を直接ぶつけた。
目暮「博士!血洗島の秘宝とは何なのですか?そしてスネ夫や怪盗キッドは何故、空中に浮いている事ができるのです?」
トリック博士「ホッホッホ、ホッホッホ……」
975 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/18(土) 12:27:52 発信元:219.125.148.107
高木刑事「警部、秘宝なんかどうでもいいでしょ!」
目暮警部「ん?」
高木「スネ夫逮捕が先です!」
976 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/18(土) 12:41:45 発信元:219.125.148.107
目暮「まぁ待て、秘宝ってヤツに興味がある。 スネ夫逮捕はその後でいいだろ。」
トリック博士「この局面で『秘宝なんてどうでもいい』なんて、なかなか言えるもんじゃない天晴れ天晴れ高木刑事」
高木「……あ、はぁ、まぁ……」
目暮「高木は強心臓で有名なんですよ、博士」
トリック博士「……そんな事より、1番の謎は……」トリック博士はスネ夫に訊ねた。
トリック博士「君は『お洒落殺人鬼』と名乗っているが、どのへんがお洒落なのかのぅ?」
スネ夫「んをぁ?」
スネ夫「アンタに話す理由はねぇよ。」
トリック博士「‥」
スネ夫「たかおチャンよぅ、お宝頂いたらサッサとトンズラしようぜ。」
来生たかお「(‥だから秘宝ってドコに在るんだよ、ったく。)」
風が吹いた。
―――風は、ここ、血洗島から吹いている。血洗島に風邪を起こしている者がいる。血洗島の群集の中にいた1人が立ち上がり言った。
風使い・陣「さぁ、お遊びは、このぐらいにすっぺ」
「うぜぇwww」と連呼するDQN6人組が陣を取り囲んだ
こいつらの名前は左から田村、藤浦、松川、山上、北須、岩見
岩見はハリーの愛称で呼ばれている。
陣「スネ夫!フランス料理の件、この場でケジメ取らせてもらうべ」
スネ夫「ハァ?あの件でオマエは何も損してないだろ!」
―――陣の起こす風がだんだん強くなる。
陣「そこのDQN共、早く逃げないと大ケガするっちゃ。」
高木刑事「警部、ウチらも逃げましょう‥。」
目暮警部「お前は逃げろ! 俺はこの勝負、最期まで見届けたい。」
高木刑事「チンコ」
目暮警部「マンコ」
スネ夫「ペニス」
DQN6人組は強風と共に吹き飛ばされ、ギャラリーも非難。
陣「スネ夫、今こそ決着の時!」
スネ夫「解ってねぇヤツだな‥、ハッキリ言ってお前は格下なんだよ!」
スネ夫と陣の戦いに目黒他が釘付けになっている隙に、黒男がトリック博士のところへ駆けつける。
「博士、バカは放っておいて、私を秘宝のところへ案内してくれ。」
「ふむ、君は見込みがありそうだ。付いてきなさい。」
博士と黒男とピノコは血洗島からほど近い17号沿いの山田うどんにやってきた。
トリック博士「ここでゆっくり話そうかのぅ」
トリック博士の提案で飯でも食いながら落ち着いて秘宝の話をする事にしたのだ。
トリック博士「半年近くネチネチ続いたこの小説もいよいよ華僑じゃのうホッホッホ」
間黒男「血洗島の秘宝とは何なんだ?博士」
トリック博士「ホッホッホ、ホッホッホ……」
「どうしようかな、ここでサクッと言ってしまおうか、それとも次スレに持ち越してしまおうか…、ホッホッホ悩むのう。」
「博士、次スレはすでに動き出している。もう俺たちがつけ入る隙も無い。このスレで終わらせよう。それが俺たちのけじめじゃないだろうか?」
「…その言葉が聞きたかった。」博士は黒男の決め台詞をちゃっかり拝借し、こう続けた。「…爆弾じゃよ」
黒男「爆弾‥ですか?」
トリック博士「お宝と爆弾がセットになっていてだな‥、」
一方、血洗島のスネ夫と陣の勝負はあっさり決着が着いた。
小賢しいトリックで宙に浮いていたスネ夫であったが、風使い陣の起こす風で無残にすっ飛ばされた。
「陣、次スレでは必ず、貴様の肛門も傷めつけてやるからな!」捨て台詞を残し、お洒落殺人鬼は飛び去って行った。
飛ばされていくスネ夫に向かって目暮警部が叫んだ。
「スネ夫!今回は引き分けという事にしといてやる!次スレでは必ず捕まえてやるからな!」
――どのあたりが引き分けなのか疑問も残るが、目暮警部も次スレへの布石を残し、血洗島をあとにした。
一方山田うどんにて、博士が続ける。「秘宝を奪い合う様は醜い。そう思って爆弾をつけたのじゃ。このスレが995レスを迎える頃爆発するよう、セットしておいたのじゃよ。」
黒男「それってまさに今じゃないか!」
遠くから大きな爆音が響く。
高木刑事「だから言ったじゃないですか!」
目暮警部「悪かったよ‥」
高木刑事「悪かったで済む問題じゃ無いでしょうに!」
高木刑事は、またしてもスネ夫を取り逃がし目暮警部を批判した。
その夜、目暮警部は高木刑事の批判を噛み締めながらオナニーをした。
目暮警部「ハァ…ハァ…!高木…っ!もっと…もっと俺を蔑んでくれ!」
一方、高木刑事は悪夢に襲われていた。
高木刑事への密かな想いが明らかになった目暮警部の恋の行方は…?
そして、事件解決の糸口は見つかるのか…?頑張れ!!!目暮警部、高木刑事!!!
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