・民主党の鳩山代表は、10日発売の月刊誌「Voice」に寄稿し、東アジア地域の通貨を統合する
「アジア共通通貨」の実現を提唱した。
鳩山氏は、「私の政治哲学」と題した寄稿で、自らの政治信条である「友愛」に基づく国家目標の
一つとして、「東アジア共同体」の創造が必要だとの考えを示した。
具体的には、国際情勢について「米国一極支配の時代から多極化の時代に向かう。中国が、
軍事力を拡大しつつ、経済超大国化していくことも不可避の趨勢(すうせい)だ」との認識を示した。
そのうえで「アジア共通通貨の実現を目標とすべきであり、その背景となる東アジア地域での
恒久的な安全保障の枠組みを創出する努力を惜しんではならない」と主張した。ただ、アジア
共通通貨の実現には「今後10年以上の歳月を要する」とし、政治的統合には「さらなる歳月が必要」
とも指摘した。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090806-OYT1T01282.htm ・鳩山氏は持論の「友愛」について「われわれが目指す『自立と共生の時代』を支える精神」と強調。
「友愛が導く国家目標」として、「東アジア共同体」の創設を挙げ、アジア共通通貨の実現を訴えている。
鳩山氏は「米中両国のはざまで、日本はいかにして国益を守るのか。これはアジアの中小規模国家が
思い悩んでいるところだ」と提起。「各国の過剰なナショナリズムを克服し、経済協力と安全保障の
ルールを創り上げていく道を進むべきだ」として、東アジア地域で恒久的な安全保障の枠組みを構築し、
共通通貨をつくるべきだと提案した。(抜粋)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009080600951