【調査】 「日本軍による沖縄住民虐殺、知ってる」「『日本軍の強制』教科書削除は間違い」、ともに約9割…沖縄の大学生意識調査
・23日「慰霊の日」を前に琉球新報社は、県内4年制総合5大学の学生(1129人)を対象に沖縄戦について知識や意識を問うアンケートを実施。その結果、沖縄戦を学ぶことは99・4%が「大切」と答えた
一方、牛島満司令官が自決した日として定められた「慰霊の日」の由来を「知らない」と答えた学生が29・4%に上ったほか、今年は沖縄戦終結から何年かとの質問で「64年」と正しく回答できたのは61・6%にとどまった。
沖縄戦体験継承に関心が強い一方で基礎的知識に課題があることが浮き彫りになった。
歴史教科書の「集団自決」記述から「日本軍の強制」が削除された問題について、県内出身者と県外出身者の意識に差があることも分かった。
日本軍による住民虐殺があった事実は86・8%、学徒動員は92・8%の学生が知っていると答えた。
学徒隊の名を一つ挙げることができた学生は76・0%で、ほとんどが「ひめゆり」を挙げた。
住民の「集団自決」はどのような死かを問うと「日本の軍事体制下で米軍への投降を許さない、
追いつめられた死」を選んだ学生は83・6%、「国のために自ら命を捧げた美しい死」は4・4%、「分からない」5・2%、その他6・3%。
「日本軍の強制」が削除された問題を知っているのは90・4%、削除は「正しくない」との回答は81・8%に上った。「正しい」は2・8%。「分からない」が14・2%いた。
県内、県外の出身別でみると、県外出身者は「集団自決」を「−美しい死」と回答した割合が8・1%と県内3・8%よりも高く、歴史教科書問題を知らないと回答した割合も県外は27・4%で、県内6・4%よりも
高かった。「日本軍の強制」削除は「正しくない」は県外65・9%で、県内84・3%よりも低かった。
沖縄戦を学ぶことは「とても大切」88・1%、「ある程度大切」11・2%とほとんどが「大切」と回答。
沖縄戦について小中高の授業で学んだことがある学生は91・9%、戦跡や平和資料館に行ったことがある人も95・2%と多かった。
ソース
http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20090622rky00m040002000c.html