1 :
ぶっとび隊長 ◆TAIChOcA9I :
B面
朝6時、今日はいつになく冷え込む
そう呟きながら起床
いつもの作業服に着替え、勤め先に自転車で向かう
2 :
ぶっとび隊長 ◆TAIChOcA9I :2005/12/23(金) 22:31:49 発信元:59.190.39.211
B面
24歳独身
今は運送会社で4tトラックの運転手をしている
3 :
ぶっとび隊長 ◆TAIChOcA9I :2005/12/23(金) 22:35:04 発信元:59.190.39.211
B面
ああ、今日は降りそうな空やなぁ・・・と少し訛のある言葉を呟きながら会社へ向かう
明日はクリスマスか・・・関係ないや
途中、コンビニでパンとコーヒーを買って会社に到着
すぐにエンジンを暖機し、その間に朝食を取る
そして、昨日貰った指示書で配達に出かける
4 :
ぶっとび隊長 ◆TAIChOcA9I :2005/12/23(金) 22:38:08 発信元:59.190.39.211
A面
まだ目覚ましは鳴っていない
タイマーで部屋を暖め始めたヒーターが心地よい風を送り始める
少しずつ部屋の空気が和らいでゆく
7:00 ぼんやりと目を覚ます
そして、窓から外を眺める
「明日はホワイトクリスマスになるかもしれないな」とすこし心を躍らせてみる
5 :
ぶっとび隊長 ◆TAIChOcA9I :2005/12/23(金) 22:45:51 発信元:59.190.39.211
A面
22歳
都内在住
大学4回生
既に就職は内定しており、大学生活最後の冬を楽しんでいる
今夜から彼女を連れてスキーへ行く予定
6 :
ぶっとび隊長 ◆TAIChOcA9I :2005/12/23(金) 22:48:28 発信元:59.190.39.211
B面
朝8時、通勤ラッシュの渋滞に巻き込まれ首都高でノロノロ
突然の尿意を我慢するも、エンジンの振動で既にレッドゾーン
朝、コンビニでパンを買った時の袋に用を足す
袋越しに生温かい尿に触れ、人肌でやわらけーと呟く
そして、前方のセルシオにお釜を掘りかけそうになる
7 :
ぶっとび隊長 ◆TAIChOcA9I :2005/12/23(金) 22:52:24 発信元:59.190.39.211
A面
お気に入りの音楽をかけながら、ミルしたばかりの豆でコーヒーを煎れる
ドリップのセットが済んだら、その間にシャワーを浴びる
鼻歌交じりでバスルームから出るとキッチンには深い薫が漂っている
少し苦めのコーヒーを飲みながら、朝刊に目を通す
そして、彼女にメールをする「おはよう。今日は良い天気だね。」
8 :
ぶっとび隊長 ◆TAIChOcA9I :2005/12/23(金) 22:56:28 発信元:59.190.39.211
B面
相変わらず渋滞が酷い
やっとの思いで客の所へ到着するも、予定時間をオーバー
ラインが止まったらどうするんだと波平並に毛の無いオヤジにネチネチと言われる
(しょうがないだろ、渋滞なんだから・・・・)
そして次の先へ向かう
街はどこともクリスマスカラー
赤い色が目立つ
B面の目の前には渋滞の車のテールランプが赤く灯っている
9 :
ぶっとび隊長 ◆TAIChOcA9I :2005/12/23(金) 22:59:14 発信元:59.190.39.211
B面
昼飯もコンビニ
少しおそくなったせいか、弁当が売り切れていた
カップ麺とおにぎりを買う
そして車内で頬張る
袋は大事に取っておこう
10分足らずで食べ終えて、ゴミを捨てる
朝のゴミと一緒にコンビニのゴミ箱へ
ふと、空を見上げると白いモノが落ちてきた
「あ、雪や・・・・」
10 :
ぶっとび隊長 ◆TAIChOcA9I :2005/12/23(金) 23:01:57 発信元:59.190.39.211
A面
昨日は少し遅くまで遊びすぎたせいか、まだ少し眠い
ソファーでウトウトしていると彼女から電話
「ねぇ、お昼ご飯食べに行かない?」
そして、身支度を整え、親の脛で買った四駆に乗り彼女を迎えに行く
11 :
ぶっとび隊長 ◆TAIChOcA9I :2005/12/23(金) 23:07:24 発信元:59.190.39.211
A面
彼女のマンションの近くまで来た時、フロントウインドウに白い点が付いた
少しずつ増えてゆく
彼女のマンションに到着した時、外は粉雪が舞っていた
オートロックのパネルに彼女のルーム番号を押す
するといつもの声で出迎えてくれた
自動ドアが軽い音を立て開いた
12 :
ぶっとび隊長 ◆TAIChOcA9I :2005/12/23(金) 23:11:43 発信元:59.190.39.211
A面
彼女の部屋へ行くと、玄関には明日の準備がしてあった
来たついでに荷物を積み込んで、そのまま行くつもりなのか
大きなバック2つに板が入ったバッグ
そして、いつもの笑顔で彼女が出てくる
荷物を持って、エレベータで降りてゆく
自分の部屋に戻るルートの途中にあるパスタ専門店で昼食を取る事にした
13 :
ぶっとび隊長 ◆TAIChOcA9I :2005/12/23(金) 23:20:45 発信元:59.190.39.211
B面
午後からは不思議と道が空き、予定以上に早く集配が済む
定時より小一時間早く、会社に戻ると・・・
「あのよ、新潟からの便がおくれちまってさ、帰り荷送れないからお前行ってくれる?」
(え?今から新潟かよ。雪降ってるから絶対に途中で下道じゃん・・・・)
「じゃ、残業付けとくから頼むね」
そして、また車に戻り給油し缶コーヒーを飲みながら北へハンドルを向けた
今日はここまで
最後まで書きつづけられるんだろうか
15 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2005/12/24(土) 17:35:43 発信元:220.215.3.110
wktk期待
16 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2005/12/24(土) 19:28:56 発信元:219.125.148.184
面白いな
これは良さげなスレだ、期待。
マイペースで良いので続けて下さいな。
B面
新潟へのルートはまだ通行止めにはなっていない
今のうちに距離を稼ごうとアクセルを踏む
冬の日暮れは早い、粉雪混じりの関越道をただ黙々と走る
いつもならラジオを聞きながらの運転も今日は沈黙の車内
ラジオをつけると流れてくる曲はクリスマスソングばかりなので敢えて聞かない
途中、スキーに行く四駆に追い越された
A面
遅めの食事を済ませたあと、外に出ると雪は本降りになっていた
今日の為に替えたスタッドレスタイヤが真新しいタイヤ痕を残してゆく
部屋に戻り、荷物を運ぶ
車内で聞くためにわざわざ作ったクリスマスソング集をそっとバッグに忍ばせる
もうこんな時間だ、急がなきゃ
そして、高速へ向かう
A面
彼女の香りが広がる車内、甘い音楽が流れ、外は一面の雪景色
(外は真っ白だが、俺のハートは燃えて真っ赤だぜ)
心躍らせながら、ハンドル捌きも軽快に高速をひた走る
周りはスキー場へ向かう車ばかり
そんな中、一台のトラックが登坂車線を黒煙を上げながら登っている
一瞬のウィンカーで右に移り、次の瞬間サイドミラーの中へ写し込んだ
B面
赤城の手前付近で益々雪が強くなる
速度表示は50`規制
そろそろタイヤチェーンか?そう思いながら赤城のSAに辿り着く
立ち食いそばとカレーライスを貪る
そして食後の一服、タバコケースには1本・・・
(ああ、今日は結構渋滞したから吸い過ぎたなぁ。節約しなきゃ・・・)
そして、席を立ち車へと向かう
スロープで足を取られ滑る、転ぶ
起き上がると、可愛らしい女の子がこっちを見て笑った
(はずかしいやな・・・)
すぐさま立ち上がり車へと走った
少し軽くなった身体には気がつかずに・・・
A面
軽快に車は走る
真新しいタイヤが路面を捉える
赤城高原SA3`、その看板を見たとき助手席から声がかかる
「ねぇ、コーヒー飲みたいな。ちょっと休憩しましょう」
(うん、雪で視界も悪い。目も疲れてきたところだ休憩するか)
1`の案内が見えた頃、真っ白な闇に黄色いウインカーが映える
そして、車はSAに入る
A面
パーキングに車を止め、レストランでコーヒーを飲む
雪が止む気配は無い
彼女は携帯を取出し、メールをしている
「ん?誰にメールしてるの?」と言った瞬間、自分の携帯に着信
目の前の彼女からだ
『この先も安全運転で、私をスキーに連れてって』
やる気、元気、いわき!そう頭の中で某代議士の台詞が響く
やや押さえ気味の笑顔で「まかせておけよ」という
「ちょっとトイレに行くから、先に車に戻ってて」と彼女
車に戻り、エンジンを掛け、彼女を待つ
彼女がこちらに向かって歩いてくる
その手前で男がすっころんだ
「あはっは!何て無様なんだ。笑える。」と車内で大はしゃぎ。
しかし、その男が小走りに去ったあと、彼女が男を追いかけ始めた
A面
あれ?そう思いながら彼女を目で追う
しかし、足元が悪く彼女は歩みがたどたどしい
どうしたんだろう?・・・・
車から出て、彼女のところへ走ろうとした瞬間、足元が滑ってこけそうになる
雪の舞う中、彼女は立ち止まっていた
次の瞬間、「ねぇ、あのトラック追いかけて!」彼女が叫ぶ
一体何が起こったのか分からず、動転する
そして、車に乗り込みギアを入れ、雪埃を立てながら車を出した
B面
あー、けつ濡れちまったな
すぐさまトラックに乗り込みエンジンを掛け車を出す
こりゃ、急がないと通行止だな
チェーン規制であることを祈りながらも、最悪の事態を想定しハンドルを握る
前方の視界もかなり悪くなり始めた頃、次のパーキング手前で公団の警備車が誘導している
(こりゃチェーンか・・・しかたないなぁ。タバコも切れたし買わなきゃ・・・あれ?財布が無い!)
その前のPAで転んだ時に財布を落とした事に気が付いたがもう遅い
財布の中身は免許と数千円、何とかなるさ
ダッシュボードの小箱に入っている小銭に手を伸ばす、小銭だが1000円以上は有りそうだ
帰りの缶コーヒーぐらいは何とかなるか・・・はぁついてないやと呟きながらパーキングに入る
高速隊がタイヤチェーンの取り付け点検をしている
車を脇に止め、手馴れた手つきでチェーンを装着し、点検後すぐに本線に出た
A面
車を発進させ、横目で彼女を見る
何か手に持っている
「何それ?」その質問に彼女は
「さっき転んだ人が落としたの。財布みたいだし届けてあげないと」と言う
(別にあとで警察にとどけりゃ良いだけなのに・・・)
車は本線に入ったあたりから速度が上がらない
雪が多くなりスピードが出せない
何台かの車が前を塞ぐ
あまりの降雪にもはやスタッドレスの力は発揮できない
だんだんと視界が悪くなる
前を走る車の雪埃がフロントウインドウに飛んでくる
A面
もうどうでもいいや
追いつけなけりゃ彼女も諦めるだろう
この雪で飛ばせって方が無茶だよ・・・・
さっきとはうって変わって沈黙が続く
そして、パーキング手前でチェーン規制の看板
「あ!チェーン忘れた!」
その言葉をつい発してしまったが、時既に遅し
彼女がこちらを見る
パーキングに車を入れ、誘導される
高速隊が近寄り窓を軽く叩く
「この先はチェーン規制ですので装着して下さい、無い場合は次出口で出るか、規制解除まで待って下さい。」
あああ、なんてこった、俺とした事が
彼女は不安そうにこちらを見る
「スタッドレスなんでこのままで行けるでしょ?」そう切り出したが、高速隊は縦に首を振らない
そして、次の出口で高速を降りた。
彼女は少し不機嫌そうだ
「それ、どこかの交番に届けたらいいじゃん・・・」間髪いれずに
「だってこの雪の中、財布も持たずにご飯も食べられなかったらかわいそうじゃん・・・」と呟いた
B面
もうすぐ長岡だ・・・・
目的地まであと僅か
そう思うと今度は帰りが気になる
長岡の出口が見えてきた
国道に入り、目的地へひた走る
もう沿道には1メーターぐらいの雪
配達目的地へ到着する
積荷を下ろし終え、帰路をどうしようかと考える
(ああ、明日休みだしこのまま雪止むまで待つか・・・)
でもまぁ、とりあえず帰るか
そして、また東京を目指し走り出した
今日はここまで
アリの巣コロリってあるじゃん
蟻の行列にポンと置くと一瞬ビックリして列が乱れる
邪魔だなと言わんばかりに迂回する列が出来る
そのうち好奇心旺盛な一匹がアリの巣コロリに入る
そいつをマネして何匹も入る
毒とも知らずにツブツブを運び出す
一匹が一粒づつ
いつのまにか行列はアリの巣コロリが折り返し地点になる
黄色い粒と黒い蟻が作り出す模様は綺麗で見てて楽しい
一匹が一粒づつ丁寧にせっせと毒の粒を運ぶ
せっせとせっせとせっせとせっせと
蟻さんって働き者だなと思う
俺も頑張らなきゃなと思う
次の日あれほど沢山いて俺を困らせた蟻が一匹もいない
ほんとにいない
探してもいない
泣きたくなった
このレスを見た人は4日後にあなたの大切な人がいなくなるでしょう
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信じるか信じないかはあなた次第です
てす
test
test
てs
h
37 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2006/11/26(日) 22:52:33 発信元:210.136.161.86
ウンコ-(・∀・)
38 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2006/12/25(月) 11:20:52 発信元:221.132.155.189
裏返ったなA面B面っ!
39 :
いやあ名無しってほんとにいいもんですね: