北京(ロイター) 台湾の国連加盟問題をめぐり、南米やアフリカの15カ国が国連総会に審議を求めている動きに対して、
中国当局は16日、アナン国連事務総長に警告の書簡を送ったことを明らかにした。
書簡は中国外務省のウェブサイト上で公開されている。
中国当局はこの中で、台湾が国連加盟を目指すことによって、
中台関係を「危機に追い込み、台湾海峡およびアジア太平洋地域の平和と安定を著しく脅かしている」と主張。
アナン総長に対し、同書簡を正式文書として加盟諸国に提示するよう求めた。
台湾の国連加盟をめぐっては、93年以来毎年、一部の国が審議を要求している。
今年は9月15日に、国連総会の作業部会がこの問題を取り上げる予定。
書簡は「台湾は中国の一部であり、国連に参加する資格はない」との立場をあらためて強調し、
審議要求を出した15カ国を「内政に干渉している」として強く非難している。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200408160015.html