天皇マジ死ねよ

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121革命の朝に その1

 じりじりと太陽の照りつく夏の日、国会前の広場の群集は、夏の暑さとはまた別の熱気に包まれていた。群衆の視線は、
今日この日のために設けられたのであろう舞台に向けられ、その上には数名の青年達が神妙な面持ちで屹立していた。
青年達の背後には巨大な横断幕の曰く、「日本共和国建国宣言」と躍るような毛筆で書されている。
 まもなく舞台の際から、一人の小柄な白髪の老人が両脇を制服姿の男に抱えられながら、青年達の前に連れ出されて
来た。青年達の澄んだ瞳は、この老人に対する憤怒の色を隠すことはなかった。彼はつい先日まで、ただその家系に
生まれたというだけの根拠をもって民々の上に君臨し、民々の生き血を吸ってなんら不自由なく堀の中の宮城で贅を尽くし
てきた者 ─ すなわち天皇であった男である。
 元「象徴」の表情には、怒りも恐怖も見られない。もはや茫然自失としているのか、一億二千万人の長から一転して犯罪者と
なった己の身の上を未だ理解できずにいるのか。しかしそんなことは自由に目覚めた青年達の意に介することでない。この
舞台での彼の演目は、ただ民衆の敵として処刑されることなのだから。
122革命の朝に その2:2007/05/13(日) 21:07:24 ID:???
 そして青年の一人が、天皇の斜め後ろへと歩み寄った。その手に握られているのは日本刀、それもこの哀れな死刑囚の父
ヒロヒトの軍刀をこの日のために研ぎ直したものであった。かつて右翼的な祖父に忠君の士となるべく習わせられた剣術を
もって、その君主を斬首するという巡り合わせに皮肉を感じながら、青年は刀を頭上高く振り上げると、「民衆万歳、革命万歳、
共和国万歳!」と叫び終えないうちにアキヒトのうなじ目掛けて刀を振り落とした。
 一刀両断される天皇の首。しばらく動き続ける心臓の鼓動にあわせてほとばしる鮮血。見守っている群衆も青年達も、剣の
有段者の業によるものとはいえ、ここまで簡単に人間の首が斬り落とせるものなのかと、驚きのあまり数秒の間絶句したが、
まもなく万歳三唱の声が東京の一角の広場に響き渡った。青年達の表情からも、暴君への怒りのそれがにわかに消え、共和国
日本の建国への希望に満ち溢れていた。
 頭部を満たしていた天皇の汚れた血のほとんどが流れ出たのを見て取ると、青年達は横長の白い絹布を床に敷き、まるで
判子を捺すかのごとく天皇の頭部の切り口を絹布の中心に押し付けた。そして青年達はその絹布を竿につけ、それを群集の
前で振りかざした。それは紛れもなく天皇の血で染め上げた「日の丸」であった。かつての君主国日本の国旗日の丸は、天皇が
己のエゴのために起こした戦争で流れた血の色だといわれてきた。しかし、これからの共和国日本の日の丸はそうではない。
日本の民衆が自らの手で自由を勝ち取り、民主的君主制なる形容矛盾甚だしい国制を改め、天皇制を歴史の世界へと葬り去る
過程で革命にささげられた暴君の血の色となるのだ!