1 :
もの:
憲法第二十七条 第一項
「すべての国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。」
前から疑問なんですが、無職は憲法違反をしていると読めるのですが、どう解釈すればよいのですか?
2 :
BOB:04/01/22 06:46 ID:aRkQAaOv
義務ってのには形式的な義務と実質的な義務がある。
そして、27条はプログラム規定(つまり、倫理的訓示的な規定にすぎない)ことからすれば、本条の義務とは実質的義務ではなく形式的義務であると解釈する。
次に形式的義務の意義が問題となるが、これはその固有性よりも社会通念上の合理的意思を重視して解釈すべきである。
なぜなら、憲法とは国家統治の基本を定める基本法であり、統治機関の権力を制限するための制限規範(裏返して言えば、憲法がなければ統治機関は権力を持ち得ない、つまり制限規範であると同時に授権規範でもあるということ)であるからである。
しかるに、社会通念上の合理的意思を基礎に形式的義務の義務性を判断すれば、たとえ「無職」の者であっても憲法には違反しないことになる。
以上