東北学院大、ロースクール開校へ、法曹の人材養成(河北新報)
http://news.yahoo.co.jp/headlines/khk/010704/loc_news/08530000_khknws009.html 東北学院大(仙台市青葉区、倉松功学長)は3日までに、法曹(裁判官、検察官、弁護士)養成専門の法科大
学院(ロースクール)の開設に向けた検討に着手した。2004年4月の開校を目指す。法科大学院構想は、政
府の司法制度改革審議会が6月、最終答申で法曹人口を増員するための有力な方法として打ち出しており、東北
学院大は「法学部のある総合大学の力を結集して開校を目指し、人材供給の点で東北地域に貢献したい」として
いる。
東北学院大法学部は昨年7月、検討委員会(委員長・阿部純二法学部長)で法科大学院について議論を始め、
教授会は6月7日、開校に向け検討することに合意した。続いて、学校法人の理事会は27日、法学部の方針を
了承した。
法科大学院構想は、政府の司法制度改革審議会が最終答申で打ち出したばかり。大学関係者によると、カリキ
ュラムやスタッフなど具体的な中身は政府が設置基準を示してから検討に入る。ただ、これまでの議論では一学
年50人程度の定員を想定しているという。
大学側は今後、公開シンポジウム「地域社会と法曹教育を考える」を14日、仙台市青葉区の土樋キャンパス
で開き、仙台弁護士会の弁護士を交えて法科大学院について議論するなど、地元の法曹界の理解と支援を得る取
り組みを続ける考えだ。
倉松学長は「東北地方はまだ弁護士が少ない。法科大学院の設置で、東北地方での法曹の需要にこたえたい」
と話している。
東北ではこのほか、東北大法学部が将来構想検討委員会を設置。一学年100人程度の定員で、政策立案型の
公務員を養成する「行政大学院」と組み合わせる形で法科大学院を開設する検討を進めている。
[河北新報 2001年07月04日]