1 :
氏名黙秘 :
「ハウツー勉強 資格三冠王が語る合格へのパスポート」
弥永真生 著 福音社
という本を図書館で見つけてきました。これから読みます。
2 :
氏名黙秘:2001/02/24(土) 20:52
ハウツー勉強
受験三冠王が語る合格へのパスポート
弥永 真生 著
福音社
三育図書教育シリーズ
1993年 01月 出版
216 A5
単行本
ISBN:4892220760
\2719
※この書籍の情報は日本書籍出版協会(書協)のデータベースによるものです。入手が可能な書籍とされています。
3 :
369:2001/02/24(土) 21:32
オレは頭が悪いからあの文章は読んでられない。
今読み終わった。
この弥永真生というヒトすごいね!
↓
1961年 生まれ
1981年 20歳 公認会計士2次合格
1982年 21歳 不動産鑑定士2次合格
1984年 22歳 司法試験合格
1986年 24歳 公認会計士3次合格
東大法学部卒
現在 筑波大学助教授
うーん、すごすぎる!
5 :
氏名黙秘:2001/02/24(土) 22:33
まだ40歳なんだね。
この経験から言えることは,「教える」ことが効率的な勉強の秘訣だという
ことです。
〜中略〜
「教える」ことのメリットの第1は,出題予想がうまくなることです。高校3年
生のころ,たまには友だちの役に立ってみたいと思って,ヤマを張ったとこ
ろを公開したいと考えるようになりました。他の人に影響があると思うと,真
剣になり、そのせいか、それまでに比べ,予想が当たるようになりました。
この時の経験は大学へ入ってから,たくさんの試験を受けるときに,試験を
分析し・大切なポイントを発見するのにとても役立ちました。こういう能力
は天性のものというより,訓練によって得られるような気がします。そして,
他の人の成績を左右するかもしれないという緊張感を持って作業するこ
とが,最も効率的です。
「教える」ことの2つ目のメリットは,自分の理解を確実にするとともに,最も
基本となる部分,正答と誤答の分かれ目となるポイントを発見できるという
ことです。よく理解していないと,相手にやかってもらえません。自分の頭
の中にある段階では,あいまいな理解だということに気づかなくても,口に
出してみるとその不十分さがわかることは少なくありません。また質問を
されて,初めて問題の所在に気づくことも多くありました。さらに相手の理
解度をチェックするために、どこを聞けばよいかを考えると、気分はすっ
かり試験官です。そして,間違いを眺めることにより,どこが正解への分岐
点かがよくわかります。自分の能力、知識と真正面から対面するのは、
「教える」ときなのです。
「教える」ことの第3のメリットは,試験への予行演習が自然にできるという
ことです。試験はアウトプットだけを調べるものです。その人がどれほど
学んでも,それが書き表せなければ,あるいは言い表せなければ評価され
ないのです。「教える」ことはアウトプットですから,試験準備としては最高
なのです。教えた相手に「わからないよ」と言われることと、試験で悪い
点を取ることとは密接な関係があります。相手が「わかった」と言ってくれ
るときには,自分も試験でよい点を取れるのです。自分だけわかったつも
りになって,答案が返ってきてがっかりという体験を減らすのに,「教える」
ことは妙薬です。
司法試験でも,後輩にていねいに教える受験生は合格が早いようです。
難しいことを言って,ケムリにまく人ほど,苦労するようです。自分の持っ
ているものを他の人と分かち合うことは,勉強においては,自分の持って
いるものが減るのではなく,かえって増えることにつながります。
本書 PART1 「もっとも効率の良い勉強」から抜粋
8 :
氏名黙秘:2001/02/24(土) 23:40
>司法試験でも,後輩にていねいに教える受験生は合格が早いようです。
タッキー
>難しいことを言って,ケムリにまく人ほど,苦労するようです。
東風
9 :
氏名黙秘:2001/02/24(土) 23:44
10 :
1:2001/02/25(日) 00:31
何かやろうとするときには,大なり小なり,失敗のリスクを伴います。特に,うまくいったときの喜びの大きいもの,成功したときに得られる利益の大きいものは,それだけ失敗の可能性も大きいのがふつうです。たとえば司法試験に合格すれば,就職の心配はほとんどありません。しかし,他方では合格のために高い水準が要求されるため,試験に必ず合格するという保証はどこにもありません。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」といわれますが,試験については
このことがよくあてはまります。試験を受けなければ,不合格になることはありませんが,また合格することもありえないのです。試験を受けて初めて合格の可能性が出てきます。私は試験で何度も失敗しています。難しい試験では,多くの合格者は失敗した経験を持っています。かりに本番では失敗しない人でも,練習では失敗を繰り返しているはずです。うまくいくと,なぜか,失敗したことを忘れてしまうせいか,なかなか失敗談を聞く機会は少ないのですが,たいていの方はどこかで悔しい思いをして,成功しています。今,失敗することは将来の合格へ1歩近づくことを意味するのです。
11 :
1:2001/02/25(日) 00:35
>>10やりなおし
何かやろうとするときには,大なり小なり,失敗のリスクを伴います。特に,う
まくいったときの喜びの大きいもの,成功したときに得られる利益の大きい
ものは,それだけ失敗の可能性も大きいのがふつうです。たとえば司法試
験に合格すれば,就職の心配はほとんどありません。しかし,他方では合
格のために高い水準が要求されるため,試験に必ず合格するという保証
はどこにもありません。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」といわれますが
,試験についてはこのことがよくあてはまります。試験を受けなければ,不
合格になることはありませんが,また合格することもありえないのです。試
験を受けて初めて合格の可能性が出てきます。私は試験で何度も失敗
しています。難しい試験では,多くの合格者は失敗した経験を持っていま
す。かりに本番では失敗しない人でも,練習では失敗を繰り返しているは
ずです。うまくいくと,なぜか,失敗したことを忘れてしまうせいか,なかなか
失敗談を聞く機会は少ないのですが,たいていの方はどこかで悔しい思
いをして,成功しています。今,失敗することは将来の合格へ1歩近づくこ
とを意味するのです。
12 :
1:2001/02/25(日) 00:36
ところで,失敗を「成功の母」とするためには,2つ大切なことがあります。
第1に失敗イコール無能力ではないことを心にとめることです。試験に失
敗しても,模試で悪い点を取っても,自分はダメなんだなんで決して考えな
いことです。〜中略〜 テストのできが悪いのは,自分に能力がないので
はなく、単にそこをよく勉強していないからなのだ(あたりまえのことです
が)と考えるようになりました。〜中略〜 大学生時代には,かなり多くの
子の家庭教師をしていたのですが,自信を持っている子はできるというこ
とに気づきました。できるから自信を持つといえば,あたりまえですが,ある
ことで自信を持つと,ほかのことまでできるようになるのです。今まで自信
がなく,低迷していた子が,なにかのきっかけで自信を持つと,成績がぐんぐ
ん伸びることを目のあたりにしてきました。何よりも,おそれずに失敗を繰
り返すことができるのが大きい意味を持っているようです。何度失敗して
もあきらめずに,失敗から学んでいけるからです。このように考えると,模
擬試験の点が悪かろうと,試験に不合格になろうと,「自分はできるんだ」と
いう自信を捨てないで,ただ努力が足りなかったのだと思うのがよいでしょ
う。「人は自分が思うとおりの人間にしかなれない」「人は自分に対して持
つイメージによって形づくられる」と言った人がいます。失敗しても,人間
については積極的なイメージを持ち続けることが大切なのです。
13 :
1:2001/02/25(日) 00:36
第2に失敗のフォローが大切です。失敗が単なる失敗で終わるか、それ
とも成功の源泉となるかは,失敗に対するフォローアップしだいです。つま
り失敗から学ばなければ,失敗はそれだけで何の役にも立ちません。失
敗を成功の母とするためには,その失敗を分析して,そこから成功のため
には何が欠けていたのか,欠けていたものをどのように補うべきかを知る
ことが必要です。私はしばしば,無茶な受験をします。つまり,わざわざ落
ちるために受けます。たまには,まぐれで合格することもあります。しかし
,そうでなくても,失敗は当然のこととして会場へ行きます。ですから次回
合格のために何をすればよいかを効率的につかむことができます。失敗
から得た教訓に基づく勉強は,はかどります。空を打つボクシングはむな
しいのです。昔の人は「敵を知り,己を知れ」と言いましたが,試験での失
敗は,敵を知り,己を知る効率的な方法です。
本書 PART1 「失敗は成功の母」
14 :
氏名黙秘:2001/02/25(日) 00:50
>>1 がんばって転載しつづけてください。
ためになります。
15 :
1:2001/02/25(日) 01:10
本書 PART1 勉強が好きになるための3か条 より
「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが,勉強についても,好きに
なることは,今までよりできるようになるための第1歩です。もちろん「へた
の横好き」という言葉もあり,私自身を振り返ると,そのようなものばかりで
す。しかし,もし,へただからといって嫌いになっていたら,今よりもさらに悪
い状態であったに違いありません。好きになることができると集中力が増
します。そうなると,いやいやしている場合に比べ,ずっと能率よく勉強でき
ます。夢中になるというのは,好きだからこそ可能なのです。また,好きで
あれば,たとえ上達のスピードが遅くても,上達することを夢みて,努力を続
けることができます。それでは,どうやったら勉強が好きになれるのでしょ
うか。私も, あまり勉強が好きなほうではなかったので,大きなことは言え
ませんが,少なくても今は勉強が好き(あらゆる分野・種類についてではあ
りませんが)ですし,高校のころも,とりわけ嫌いというわけではありません
でしたから,その方策を,私の小さな体験を通して考えてみたいと思います。
16 :
1:2001/02/25(日) 01:12
1.自分に合った校風,先生を選べ
第1に,勉強が特に好きではなくても,学校へ行くのは好きというのはなかな
か見込みがあります。私は小学校のころから,なんとなく学校へ行って友
だちと遊んだり,先生と話をしたりするのが楽しかったのですが,高校の時
はとりわけ楽しかったように思います。非常に消極的ですが,嫌いな先生
や科目が特になかったことが大きな意味を持ちました。私は,特に音楽や
体育が苦手で,小学校や中学校のころは,よく体がすくむような感じを覚え
たものでした。しかし,たとえば高校の時の音楽の授業は,そのような威圧
感がなくて,むしろ今まで知らなかったようなことを習えるので,音楽の時間
は楽しみに待つ授業の1つでした。能力の劣っている者の劣等感をかき
たてるようなことがないように配慮して下さる先生にめぐり会えたことは私
にとってプラスでした。いやな科目があると学校に行きたくなくなり,そうす
ると他の科目までできなくなり,嫌いになるということがよく見受けられます
から,どのような先生に習うかということは重要です。したがって,勉強が嫌
いにならないためには,学校の校風や先生をよく見て,どこの学校に入る
かを決めるべきです。どんなに偏差値の高い学校に入っても,勉強嫌い
になっては,めざす大学などへ入れるわけがありません。
17 :
1:2001/02/25(日) 01:13
2。その科目が好きな人に近づけ
第2に,ある科目を好きにしたければ,その科目を大好きな友人やその科目
に入れこんでいる先生に近づくことです。高校時代に音楽の授業がおも
しろいと思った原因の1つは「滝廉」というニックネームで呼ばれていた友
人の存在でした。彼の話を聞いていると,そんなに音楽はおもしろいのか
なと自分まで思えてくるから不思議です。ある心理学者の著書を先日読
んでいましたら,次のようなことが書いてありました。つまり,実験結果によ
ると,初めにかすかでも好感を持った対象については,何度も見る,あるい
は接触することによって,好感が強まるが,逆に嫌悪感を持つと,接触が繰
り返されるごとに,その悪感情は増大するというのです。好きになるほうに
転がりだすと,そのスピードはどんどん加速されます。そして,好きになる
ほうへ転がす力として,友人や先生は大切です。あることを好きな人,ある
ことに熱中している人は,そのことの魅力やよいところを多く知っています。
嫌いだと思っていては気づかないすばらしい面に目を向けさせてくれるの
は,そういう人たちの話や水なのです。人との関係でも,気むずかしそうだと
思って近よらないと,その人のよさがいつまでもわからないのと同じく,勉強
でも,その科目の魅力に取りつかれた人の言葉を信じて,近よることがよい
結果につながります。
18 :
1:2001/02/25(日) 01:14
3.予習が大切
第3に,できるようになることは好きになるための早道であることはいうまで
もありません。できる科目は好きになり,好きになると,さらにできるようにな
るというのは自然な流れです。そこで前倒しして,できるようになんとかもっ
ていくことを考えるのも1つの手段です。このためにとる方法の1つに,予習
をするということがあります。予習しておけば,他の人よりは理解できます
から,そこのところだけは優等生になることができます。ただ,その際気をつ
けなければならないのは,予習が過重にならないよう,次の策として,指導者
を見つけておくことです。できない子をできるようにする最も普遍的な方法
は予習です。それによってできるようになれば,勉強も少しずつ好きになれ
ると思います。どれぐらい楽に勉強の能力を高め,学力をつけ,成績を向上
させられるかは,だれの指導を受けるかによって左右されます。私は,高校
時代に,よい先生にめぐり会えただけでなく,優秀な友人や先輩に勉強を教
えてもらえたことが,学力向上につながりました。そして,努力が形になると
。少しずつ,「勉強もそう嫌いではないな」と思えました。「できるようになる
こと」と「好きになる(嫌いでなくなる)こと」はニワトリと卵のようなもので,ど
ちらが先かは決めがたいものですが,密接な関係があることは確かです。
最後に,勉強を好きになるためには,自分が好きな人から教えてもらうとい
うのも,かなり有効ではないかと思います。「この先生が好き」というのは人
間である以上,ありうることでしょう。そのようなときに,なりふりかまわず教
えてもらうのがいいに決まっています。私も,高校の時に,理科室の労働(
私の行っていた高校にはそのような科目がありました)でいっしょだった,
あこがれのMさんという先輩に数学を教えていただいた時は,うれしくて,そ
の後しばらく,数学に熱中することができました。くだらないと思うかもしれ
ませんが,意外と「奥の手」「起死回生の一手」となる可能性があります。
教えてくれる人と教わる勉強とは完全に切り離せないからです。
19 :
1:2001/02/25(日) 01:16
>>14 ありがとうございます。
弥永真生というヒトは敬虔なクリスチャンであるようです(実父は牧師)。
それだけに本書にはいたるところに「神様」という記述が出てきます。ま
あ、それにしてもスゴイひとだ。
うーん・・・
20 :
氏名黙秘:2001/02/25(日) 02:23
22 :
氏名黙秘:2001/02/25(日) 03:44
優良スレだね。
まだあるならもっと転載して。参考になった。
23 :
1:2001/02/25(日) 08:55
人はみな開発途上人
勉強や仕事についても同じことが言えると思います。人それぞれ能力も
与えられている環境も違います。また成長の早さも異なります。物事を
学ぶにあたって,時の経過と経験(しかも直接には関係がないようなもの)
の積み重ねが解決してくれるものは意外とたくさんあります。私の場合
大学2年生のころには全く理解できなかった法律書の記述が,その後法
律の勉強はほとんどしていなかったにもかかわらず,2年後に勉強を再開
した時には,おぼろげにではありますが,理解できるようになっていました。
これは,法律が大人向きにできているため,全く世の動きを知らなかった大
学1,2年のころでは理解できなかったことによるのだと思います。物事に
は時があり,その時は人によって異なります。その時が来るまでは努力が
から回りしてしまうことが多いのです。たとえば5歳の男の子にとって50メ
ートルを9秒で走るのは,いくら練習しても難しいに違いありません。しかし
,この男の子が高校生になった時には特に練習しなくても50メートルを9秒
で走るのはたやすいはずです。私は小・中学校のころは周りの友人たち
に比べて能力や成熟度の点でかなり劣っていたように思います。しかし
,現在ではその差はほんの少しかもしれませんが,縮まったように感じます。
つまり,同年齢の他の人たちに比べれば能力などが劣っているかもしれま
せんが,以前に比べれば確実に能力などが伸びてきていると思えるので
す。だから,私はいつも,自分は「開発途上人」なんだと考えようとしていま
す。人より遅くても,「うさぎとかめ」のかめさんのように着実に前進するこ
とを続ければ,いつかは目標にたどりつけると期待しているのです。人それ
ぞれ能力の伸び方,スピードは異なるのですから,他の人と比較するので
はなく,過去の自分と比較して勉強をすすめていくことが大事でしょう。す
ばらしい能力に恵まれている友人たちに囲まれていると,自分がいかに力
がないかがわかります。しかし,そういう優秀な友だちに恵まれていること
は,また感謝すべきことだと思います。なぜなら,有能な家庭教師が周りに
たくさんいるということだからです。
24 :
1:2001/02/25(日) 08:56
>>21 取り込んでます。機能はスキャナの機嫌が悪くて苦労した。
>>22 どうもです。まだまだあるっす。けっこういい本なのかな。
25 :
1:2001/02/26(月) 09:50
PART1 アウトプットを意識して より
重要な20%を発見せよ
そこで,第1に,「敵を知る」という観点から過去問(過去に出題された問題)
の分析が重要です。すなわち受験しようとしている試験を知ることが大切
です。出題形式(記述式なのか多肢選択式なのか),出題範囲・頻度,出題
される問題の難易度・視点などを,過去問をじっくり検討することによって
知っておく必要があります。大学入試にせよ,国家試験にせよ,それぞれの
試験問題には特色・特徴があります。また学校の試験には先生の好みを
反映した傾向かう,かがえるはずです。これは,試験の目的が明確であり,
出題者が十分な能力を有し,かつ試験の均質化を意図すれば,必ず生じて
くることだからです。「パレートの80対20の法則」といわれるものがありま
す。これは,あるグループを考えたとき,そのグループの中の重要な要素と
いうのは,せいぜい20%ぐらいの量であるが,それらが全体に対して持つ重
要度は80%にもあたる,というものです。たとえば,ある会社の80%の売り上げ
は,セールスマンの中の20%ぐらいの人によってもたらされている,というよう
なことです。勉強においても同じことが言えます。教科書の中で最も重要
な20%をおさえることができるとすれば,80%ぐらいの得点は可能なのです。
この重要な20%がどこかということを発見するには,よい先生の講義・授業
を聴くのが一番です。よい先生は,重要なポイントを繰り返したり,言いかえ
たりします。たとえば,私の指導教官の先生は,講義を聴いていると,同じこ
とを視点やアプローチを変えながら,たんねんに説明することが多かった
ように思います。先生方は,「すべてのことを理解してもらうには時間が足
りない。それなら,大切なところは確実にマスターさせよう」と考えるのがふ
つうです。そうだとすれば,試験でも,その大切なところをわかっているかを
チェックすることに重点が置かれるのはきわめて自然なことと言えるでし
ょう。満点をねらわなければならない試験は,高いレベルになればなるほ
ど少なくなります。他方,「80対20の法則」が示唆するように,80点を90点
,100点と上げるためには,80点を取るために要する努力の何倍もの努力
がたいてい必要です。とすれば,科目が多い試験では,得意科目を作って
高得点を得ようとするより,不得意科目を作らないことのほうが,合格への
近道となります。アウトプット重視という視点からは,このような発想も可能
です。
26 :
1:2001/02/26(月) 09:50
模擬試験が大切だ!
いずれにせよ,「敵を知る」ことができたら,それに合わせた参考書,問題集
をそろえること,勉強の範囲を絞りこむこと,勉強の方法を決定することを
忘れてはいけません。対策を立てなければ,「敵を知る」ために費やした
労力がムダになります。次に,模擬試験を多く受けることは2つの点からお
すすめです。まず,「己を知る」ために大切です。自分の実力はどれほど
であるか,弱点はどこにあるか,を発見することができます。わかったつも
りになると勉強の能率は落ちます。司法試験を長く受けている方々は,「も
う十分わかっていて,おもしろくない」,あるいは「やる気がしない」「する必要
を感じない」という自分との戦いに直面するとよくいわれます。が,それは
ほかの試験についても同じでしょう。ところが,自分の弱点がわかれば,そ
れを効果的につぶせますし,勉強する気力もわいてくるはずです。また,ア
ウトプットの練習という点からも模試は大きな意味を持ちます。知ってい
るのに書けないということに気づき,また知っていることを十分にアウトプッ
トする練習のために,最も効果的な方法の1つといえます。私は,小学校3
年生の時に,宿題の日記がどうしても書けなくて,毎日苦労したのをときど
き思い出します。1日,いろいろ楽しいこと,思い出になることがあったのに,
文章にできないのです。試験でも,「知っている」ということと「書ける」とい
うことは別物です。答案に書き表すという訓練は,通常欠かすことができ
ません。
27 :
氏名黙秘:2001/02/26(月) 10:59
ハウツー&リーガルマインド、、、
弥永先生の本はいつもタイトルがかっこいい。
28 :
1:2001/02/26(月) 11:56
PART2 「機会」の大きな意味 より
積極的に機会を探す
最初の機会が与えられるかどうかは,ほんとうに偶然のように見えます。
少なくとも,自分自身の力ではどうにもならないところがあるように思えま
す。しかし,いくら探しても機会を見つけられない場所や環境がある一方,
探せばいくらでも機会を見つけられるような場所や環境がある,というのは
事実です。どこか人里離れた山奥に住みながら,多くの人と知り合いにな
りたいとか,直接会って話をしたいとか思っても,それは無理です。同じよう
に,勉強のためのよい機会も,閉じこもっていてはあまり得られないように
思います。勉強したい,勉強ができるようになりたいと思うなら,それにふさ
わしい場所や環境に近づかなければなりません。そのように努めている
と,「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」で,やがてよい勉強の機会がめぐって
きます。私は,よく友だちに,「お前はおそれを知らない」とか「遠慮を知らな
い」とか言われました。小学校へ入ったころから,よい先生に恵まれたせ
いか,先生に質問したり,授業中に発言したり,先生の控室などに押しかけ
るのがしょっちゅうでした(今でもそうですが……)。そうしていると,いろいろ
勉強のためになることを教えてもらえましたし,勉強の機会がどんどん増
えていきました。優秀な友人たちも,私の質問責めの犠牲にしばしばなっ
ていますが,他人の勉強のおこぼれをもらってつけた力でも,その力は確
実に新しい豊かな機会と環境をもたらしてくれます。
29 :
1:2001/02/26(月) 11:56
さて,これまでを振り返るとき,非常に強く意識して勉強の機会を探し求め
たことが1回だけあります。.それは,公認会計士試験を受ける時のことでし
た。貧乏学生でアルバイトに励んでいた私は,このままポーッとしていて
は悔いが残ると思い, 「機会」の大きな意味なけなしの貯金をはたいて,あ
る予備校へ行くことに決めたのです。貯金通帳の残高がなくなるのは怖
かったのですが,お金を節約したばっかりに何度も試験を受けることになる
のなら,今,経済的に苦しくなってもよい勉強をした方が長期的に見でずっと
得だ,と判断しました。この決断がよい結果につながり,その後多くの勉強
の機会が与えられました。
30 :
1:2001/02/26(月) 14:20
PART2 わざと1回失敗する より
「百聞は一見にしかず」ということわざがあります。他人から何回も聞くよ
り,自分の目で1回見たほうがよくわかるということですが,このことは勉強
にもよくあてはまります。先生の講義(授業)をただ聞いているだけ,あるい
は本をただ読むだけより,自分で1回でも問題を解き,実験をしたほうが,理
解は深まります。あるいはもっと積極的に,しっかり準備をしてだれかに教
えてあげたりすると,さらによいでしょう。わざと度失敗する試験も実際に
受けてみて,初めてどれぐらいのことが求められているのか,自分に足りな
いのはどこかが身にしみてわかります。同じ試験について,ある人は難し
いと言い,ほかの人は簡単だと言う。また,ある人は時間が十分にあったと
言い,ほかの人は時間が少なかったと言う。これが現実だと思います。そ
のような場合,自分で.一度受けてみるのが何よりです。私が資格試験を
受ける際のポリシーの1つは,rわざと一度失敗する」というものです。勉強
不足でどんなに自信がなくても,とにかく一度試験場へ行って,自分の持て
る力をふりしぼって答えを書いてくるのです。そして同時に,次回必ず合格
するためには何をすればよいかを見つけてきます。このようなポリシーで
,早くから受験することにはいくつかの理由があります。1つは,勉強不足で
もたまたま合格できる可能性は少ないながらあるということ。あるいは,場
慣れできるということ。また,高度の緊張の中でこそ,的確な対策・方針を知
ることができるということ……。合格に向けて適切な今後の計画を立てる
ために,1回目の受験はとても役立ちます。たとえば,私は大学3年の時に
公認会計士試験に合格できましたが,ポリシーどおり,その前年に一度こ
の試験を受けていました。その際,監査論と簿記を強化しなければ合格で
きない,痛感させられました。試験場の席でいくら考えても答えが出てこず
,結局白紙のまま試験用紙を提出するはめになったからです。そこでその
年の11月からの8ヵ月あまりは,勉強時間の3分の2ぐらいを簿記につぎこ
み,監査論についてはノートを苦労して作りあげました。そのかいあってか
,本番でこの2科目はかなりよくできたように感じました。
31 :
1:2001/02/26(月) 14:22
>>27 昨日本屋さんで弥永氏の本色々と見てきた。けっこうわかりやすくて思わず
買おうかと思った。(リーガルマインド商法)
金無かったから買わなかったけど・・・
32 :
1:2001/02/26(月) 14:37
基本的なことに絞る
基本的なことに絞って勉強するということは,途中で挫折しないためにとて
も大切なのです。かを初めて勉強するときは,何もかも目新しくて,興味を
持てるのですが,身につけるまでの力はなかなかしんどいものがあります
。ですから,基本的なところに絞らないと,頭も体も時もついていけなくなる
ことがあるのです。簡単な本,薄い本を何度も繰り返して読み,しっか幹を
作りあげることが,長い目で見て得策だと思います。しっかりした幹の部分
があれば,そこに細かい知識をつけていくことは難しくありません。逆に,最
初から細かい勉強をすると,基本的な部分がおもしろくなく感じられ,結局い
つになっても基本的な部分に大きな穴を持つという結果を招きかねませ
ん。ところで,基本的なところを学ぶにあたっては,よい先生,よい書物に出
会うことが一番です。くだらない,できの悪い書物に惑わされて時間をつ
ぶし,誤った方向に進むとひどい目に会います。それぐらいなら,ゆっくりと
時間をかけて,よい書物を見つけ,できることなら最高の先生を探すべきだ
と思うのです。
33 :
1:2001/02/26(月) 14:58
ただ驚くだけの東大時代 その1
明治大学を卒業する少し前に,さらに商法を勉強したい,研究者になるため
に勉強してみたいと思うようになりました。編入できるところや大学院入試
がまだのところを探したのですが,もう残っているのは東京大学しかありま
せんでした。願書をもらいに行って聞くと,3,4名しか入れてもらえないとい
うことで,もともとダメだとは思いましたが,習ってみたい先生が多くいらっし
ゃるし,他に受けられるところもないので試験を受けてみることにしました。
試験問題はやさしく(こういうことを言ってはいますが,実は試験の点は悪
かったかもしれませんが)感じ,これでどうやってふるい分けるのだろうと
不思議に思いました。しかし,ありがたいことに入れてもらえて,勉強の機
会が与えられました。卒業まで3年ぐらいかかるのがふつうということで,
それなら卒業までに司法試験を受けて,ダメだったら,すっぱりあきらめよ
うと決めました。ただ研究者にはなりたいと考えていましたから,大学の勉
強を優先するつもりでした。東京大学に入って驚いたことがいくつかあり
ました。
第1に,授業の進み方が早くて,しかも授業時間が長いということです。朝・
時半からの授業時間どおりに始まり,時間いっぱいまで110分ぶっとおし
で、ものすごいスピードで進みした。1日の最後の授業は延長もあって1
20分以上やってみたりあるゼミなどは何時間続くのです。そのような長
い時間,集中力を持続するのはたいへんで,またノート取りが下手,うしたら
いいのかわからずに1年間が過ぎてしまいました。熱心な人がいて,席は
前から埋まってしまい,8時に来ると中央の前3列はすでに席とりしてあり(
授業開始の時には600人上入る教室が満員の時もありました),カセットテ
ープレコーダーを持ちこんで録音してい友人もいました。彼は家に帰ると
テープを聞いて,ノートを完全にするという作業だけで終ってしまうと言って
いました。先生方も真剣勝負で教えて下さるわけですが,熱心な学生もて
,一種のカルチャー・ショックを受けました。私も2年目は少しはノートも取
れるようになりましたが,それでも1コマの授業を聴くと,ぐったりという感じて
した。
34 :
1:2001/02/26(月) 14:59
ただ驚くだけの東大時代 その2
第2に驚いたのは,自信を持っている人が多いということです。この人たち
は挫折したことないんじゃないか,劣等感にさいなまれたことがないんじゃ
ないかと思わされました。自信あるから,司法試験でも何でも打ち込むこと
ができ,短期間で合格できるように見えました。治大学の後輩などを見て
いると,自信がないために,司法試験勉強にのめりこむまでに時間かかる
人が少なくないことと対照的でした。つまり,うまくいくと思うから,その試験
にかけことができるわけで,そうでないと逃げ腰になってしまうのです。
第3に,積極的に行動するという点にはびっくりしました。ゼミでも,積極的に
発言してそのを仕切ろうとする人が何人かいるのがふつうで,活発な議論
になりますし,また多少強引な論,まだ熟していない主張でも恥ずかしがら
ずに発言できるようでした。また私も少しはしべりたいと思うのですが,なか
なかスキがなくて,最後まで圧倒されて終わってしまったとう日もありまし
た。また初対面でも「どこの高校の出身なの」とかすぐ聞いて,同じ高校出
だとすぐに意気投合するのを,よく見かけました。さらに,講義で先生が本や
論文を紹介する,ロアリが通り過ぎていったかのように,図書館の本や雑誌
が根こそぎ借り出されるというぐいで、入学して間もなく,知人もほとんどい
ない私は,授業が終わって何週間もたってから見ことができるというぐらい
で「6月のショウブ」という感じてした。
35 :
1:2001/02/26(月) 15:00
ただ驚くだけの東大時代 その3
第4に,試験のハードさです。前期で終わった分も学年末にしか試験をし
せん。そのうえ験問題は予告してくれないし,出題傾向もあまりはっきりし
ないので,全部勉強しなくてはらず,1年目の最後の方では疲れきってぐっ
たりしてしまいました。しかも試験は2時間で。ういう試験に向けて勉強し
ていれば,他の試験もたいして苦にならないのではないかと思うどでした。
ただ,先生の学説と違う立場をとっても,自分なりに考えたことを書いても,き
ちん書けていれば,よい点を下さるというので,欲求不満になることはありま
せんでした。今考えと,「もっとよく勉強しておけばよかった,あのころは勉強
の仕方が全くわかっていなかっ」残念です。
第5に,先生方が熱心であるということです。最近出ている本の中に,大学
教授には怠け者で育活動をおろそかにする人が多いと日指摘するものが
ありますが,東京大学ではいいかげん講義をなさる方には教えられたこと
がありませんでした。講義の前日は徹夜なさる先生がいといううわさはほ
んとうだろうと納得できる授業でした。テキストは指定しても,それは間の
制約で講義では取り上げられない部分を学生に読むように指示するため
で,テキスト読み上げる先生はいらっしゃいませんでした。しかも質問に行
くと,ていねいに答えて下さましたし,けっこう大学にいらっしゃることが多い
ので,質問にも行きやすかったように思ます。ただただ驚く日々でしたが,
学生時代も助手時代も優秀な友人や先輩・後輩に囲まれ刺激的でした。
学士入学の先輩はあまり知りませんが,3,4年ぐらい下までの学士入学者
の中は,東大の助手をしている人が2人,司法試験に受かった人が3人,外
交官になった人が1人皇太子妃になられた小和田さん)というぐあいに,で
きる人がかなりいました。同じ時期にい助手の友人や先輩に話を聞かせ
てもらったり,自分の考えを聞いてもらって,ディスカッシンしたことは,研究
の上でとても役立ちました。また,いっしょに学士入学した友人には,いろろ
とノートを集めてもらって危機を脱出したり,また,たまたま東大入学前から
1人だけ名前知っていたHさんには東大の様子を教えてもらったりして,無
事に卒業できました。
36 :
1:2001/02/26(月) 15:21
私の受験時代のタイムスケジュールの例
次ぺ一ジのタイムスケジュールをごらんになると,あまり勉強していないん
じゃないかと思われそうですが,全くその通りです。しかし,このころは体調
がとてもよく,かぜなどもほとんどひかなかったので,週に5〜6日は確実に
このスケジュールを実行できました。さらに,こまぎれの時間を有効に使う
ことを高校の時に身につけていましたので,ほんのちょっとした時間の積み
重ねは,ばかにならなかったと思います。やりたいと思った科目を、やりた
いと思った時にするために,いつも大量の本やノート,カードを持ち歩いてい
ました。また,時間があるときには,この順番で勉強するというのも決めてい
ました。講義に先生がいらっしゃるまでの時間,休講になって空いた時間,
友だちと待ち合わせをした時に待っている時間などを有効に使うために工
夫をしたというわけです。こまぎれの時間を勉強にあて,遊ぶ時は大胆に
時間を使うという方針でした。
大学2年秋 (会計士試験勉強開始時)
5:30起床
6:00朝食
6:30家を出る
7:00予備校早朝コースで簿記等の練習
8:00途中で抜け出す
8:30大学の1眼目開始
16:20授業終了
17:00病院でアルバイト
22:00アルバイト終了
23:00就寝
37 :
1:2001/02/26(月) 15:22
大学3年初夏 (会計士試験直前)
4:30起床
5:00始発に乗る
7:00予備校早朝コース開始
8:30予備校早朝コース終了
8:35大学着 ひまがあったら図書館で試験勉強(復習)
17:00授業終了
18:00~2100予備校の答練・講義
23:40終電で帰宅
0:20就寝(このころは母が午前2時に起きて2食分の弁当を作ってくれたため,食事時間を節できた。電車の中ではもっぱら寝た。)
学士入学1年目 (東大3年)の初夏(司法試験勉強中)
5:30起床
6:30家を出る 電車の中で勉強
8:30大学者(授業開始)ほとんど空き時間なし
17:10授業終了 電車の中でときどき勉強
19:30帰宅
20:10~21:00勉強
21:30就寝
東大助手時代(1年目)
5:50起床
6:40家を出る
7:20大学着 勉強したり(昼寝をしてしまうこともあり),ディスカッションしたり,研究会にたり。
17:00大学を出る 自由時間
21:30就寝
38 :
氏名黙秘:2001/02/27(火) 13:13
39 :
氏名黙秘:2001/02/27(火) 22:34
もっと続けてください。為になります。
40 :
氏名黙秘:2001/02/27(火) 23:12
1さんはすごいバイタリティだね。
弥永先生並にスーパーマン
41 :
モナー:2001/02/28(水) 02:15
1に一人優良スレ作成栄誉賞を与える。
∧_∧ _____ ∧_∧
(,゚Д゚) / 賞状 \ (´∀`)
つ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ⊂ )  ̄
42 :
↑:2001/02/28(水) 02:17
ずれてるよ。
43 :
氏名黙秘:2001/02/28(水) 13:20
続きをきぼーん。
44 :
弥永真生 :2001/02/28(水) 13:38
>>43 ここで読まずに、本買って!
お・ね・が・い
45 :
1:2001/02/28(水) 18:46
わお!皆さん結構読んでいてくれてたんすね・・・
>>39 どうもです。ひととおり抜粋したつもりです。もちろんこの他の個所もすば
らしい記述はあったんですけど・・
とりあえずハウツーは図書館に返却しちまいました。
>>40 ありがとうございます。でもスキャナで取り込んでOCRにかけているだけ
なのでバイタリティーっていう程のものではないっす。
>>41 うあー、ありがとうございます。ありがたくいただきます。
>>43 すみません。上述した通り返却してしまった・・・ 本屋さんで手に入ると
思うよ。
>>44 まじで先生? なんか先生ホントに2ch見てる気がするのはオレだけか?
46 :
氏名黙秘:2001/02/28(水) 20:13
>>44 ケース会社法ってリーガルマインド会社法
の論証ブロックで作ったの?
47 :
氏名黙秘:2001/03/01(木) 12:59
age
48 :
氏名黙秘 :2001/03/03(土) 18:32
12:59
49 :
1:2001/03/03(土) 18:36
1次直前?
まちがった。
うえは1じゃないよ。
51 :
あり:2001/03/03(土) 20:47
1さん、ためになるスレッドをありがとうございました!
がんばろうっていう気持ちになってきましたよ。
あっ、ありたんだ!
ずーっとロムってました。
結構ありたんのこと好きだったりする、弥永です。
(カキコが好きってコトよ、誤解せぬように。
>>1 パチモンに決まっとろーが(W
(解ってるってか?)
ホント、ご苦労。為になったぞ。
頑張って下さい。
53 :
25歳女子アナ(本当):2001/03/04(日) 13:46
12:59
55 :
U-名無しさん:2001/03/07(水) 10:22
?
56 :
U-名無しさん :2001/03/09(金) 09:15
?
57 :
あり:2001/03/09(金) 17:40
52たん、書きこみ読んでてくれてありがとう(^_^)
パチモンって、偽者ということ?弥永先生ご本人かと
思ってお返事しそうになりました(^^ゞ
58 :
氏名黙秘:2001/03/09(金) 23:56
優良スレあげ
59 :
氏名黙秘 :2001/03/11(日) 19:27
優良スレあげ
60 :
氏名黙秘:2001/03/11(日) 23:23
agaあが
61 :
明大商:2001/03/12(月) 00:47
弥永先生は簡単ってかいてるけど、東大文Iの学士入学って
簡単なんですか?
62 :
氏名黙秘:2001/03/12(月) 01:48
「本屋さんにある」←インターネットで探したんだけど
見当たらないなあ・・・
欲しいなあ・・・
63 :
氏名黙秘:2001/03/12(月) 10:06
アマゾンどっと混むで探した?
64 :
ローマ人への手紙3章10節:2001/03/12(月) 12:34
教会にいきなさい。
65 :
氏名黙秘:2001/03/12(月) 12:36
福音社の本は教会にあるのですか?
66 :
氏名黙秘:2001/03/12(月) 16:02
あげてるのって全部1さんだろ?
確かにこのスレは為になったよ。>1さんご苦労様です。
しかし、進展がないので面白さは無くなった。
スレ運営するなら、なんらかの情報を提供して下さい。
67 :
氏名黙秘 :2001/03/22(木) 22:05
優良スレあげ
>>66 1じゃないが上げた。1は下げにして書く謙虚な人。(そして初学者)
69 :
1:2001/03/30(金) 15:33
66の魚雷レスで撃沈されたかと思ったけどまたあがってるようなので・・・
>>66 あげ続けてくれたのはおいらじゃなくて別な親切なヒトだよん。
>なんらかの情報を提供して下さい
情報っていえるかどうかわかんないけど下においらがよく読み返す合格
体験記のせとく。
>>67 サンキューです。
>>68 レスどうもです。
>初学者
ううう、見抜かれてるのね。
70 :
1:2001/03/30(金) 15:35
中島基至 東京大学 受験1回(23歳)
〜基本書を初めから読む人がいるが全くのムダ。過去問をパラパラ見て
、疑問を発見して解決するために読め〜
東京大学法学部政治学科に在籍。もっとも法学部といえども本学科で法
律を学ぶ者(司法試験を目指すもの)は皆無であり、私も憲法を履修した
のみで後はもっぱら経営学、経済学、財政学を学んでいました。大学外
では学生企業を経営していた面もあり、司法試験を受けるなど周りの友
人は思いもしなかったことでしょう。偶然、福田弁護士(東大経済学部出
身)と友人となり、彼の一言で私の法律に対するイメージが変わりました
。「司法試験は過去問のみで受かる。残りは推測すれぱすむ。千時間で
受かる」右の一言で私の頭には左の命題が比となりました。「様々な知
識・現象の中には必ず抽象化しうるものがあり、そこに隠された一般的・
普遍的公式が発見しうるはずである」この光は非常に強いものであり、二
、三日並がさわいだことを覚えています(五月一目)。
私の勉強方法(理数学的アブローチ)
八月二三目に高田馬場へ引っ越し本格的に勉強を初めることにしました。
しかしながら法律に関するイメージが細かく、技術的・暗記的なものであ
ったこともあり、まず大きく戦略を立てようと思い合格体験記等を読みまく
りました(一〇月まで)。一カ月のうちに数千人の体験記をもとに左の戦略
を立てました。
71 :
1:2001/03/30(金) 15:36
つづき
★戦略1の解説
戦略1は大きい枠組みですが、多くの人が作成している論点ブロックノー
トを一切作成せず極力考える作業を優先する方針です。すなわち、人間
の理解の深さは、概念の比較、視点の量に比例し暗記ではないと考えま
す。よって講義の質・量がそのまま知識とならず、真の知識となるのは、
ナルホドと思った数に比例するということです。一言でいうと学力の向上
は発見の数に比例するということです。
▼ STEP1過去問の勉強(疑問の発見)
右発想から演繹される学習方法(STEP1)は、過去問をまず勉強し、それ
を頼りに様々な内容を推測し、疑問を発見しそれを基本書等で解決する
ことです。私は二月頃から過去問をパラパラ見て、疑問を発見しそれを
解決するために様々な本を読んだり、友人に質問したりしました。これに
対し、学習を始める人々の中には基本書を初めから読む人がいますが
全くのムダです。意識し、疑問を感じない部分は全く頭に入らないと思い
ます。例えば、自分の用いている時計の絵を正確に書けといわれて描け
る人はいないと思います。すなわち針の位置の関係のみに人の意識は
関心をもつため、他の細かいデザインは視界には入っても記憶のレベル
まで入らないからです。私の受験時代、幸運であったことは、.同じゼミの
仲間である北陽一郎氏と出会い、彼と個人的なゼミを二月から四月まで
行ったことにより私の疑問がすべて解決し、彼のポテンシャルの高さとの
相乗効果によりレベルが上がったことです。今から思うと法とは、憲法と
は、と細かいレベルに立ち入らない非常に高いレベルのゼミであったと思
います。
▼ STEP2知識の抽象化(ひらめき)
次に抽象化レベル(STEP2)の段落は、これはひらめきです。私は机の上
でうとうとしていた時に光がきました。必ず抽象化しうるものがあります。
おそらく私の創造の源は油絵を描くことにあり、潜在意識がそこに結びつ
けたのだろうと思います。詳しくは紙面の都合上ここでは述べられませ
んが、「Trees of 1aw」という本を出版予定です(早稲田経営出版)。私
の方法論を知りたい方は参照して下さい。
72 :
1:2001/03/30(金) 15:38
つづき2
▼ STEP3細かい知識を流し込む
最後にSTEP3ですが、法律論文を書くには、やはり細かい判例の言い回
し、定義等は正確に覚える必要があります。そこで択一合格後は抽象化
した公式.イメージに知識を流し込みました(五〇〇時間。いらない本はす
てる)。直前の右作業は非常に大切であり、論文前の六〇日あまりは思い
きり勉強しました。左眼が途中見えなく、かすみきってしまったのには驚
きました。もっとも、発想のレベルが重要なSTEP2までは、机にすわった
時間はほとんどなくよく寝て、よく食べ、よく遊んでました(脳の合理的活
用方法)。
私の勉強法の具体例
右説明では非常にわかりにくいため、具体的にいかなることをやったかを
説明します。
〈8〜11月〉合格体験記等、直接合格者と話したことも含めて数千人分の
方法論をインプットしました。しかし、驚いたことに非常に画一的であり大
半の受験生が効率の悪いブロックカードの作成、答練等同じことをしてい
ることには疑問を感じました。
〈11〜1月〉実際に択一過去問、論文過去問を解いてみました。択一過去
問60間は20点から30点とれ、国語の問題が多いと感じました。また時間
は一時間ほど余ったため、スピードは十分であり後は知識を補充する方
針をとりました。論文過去問は早稲田司法試験セミナー(以下Wセミナーと
略す)の「論文ブリッジ講座(羽広政男先生)」をWセミナーで受講しましたが
、非常にすばらしい授業でした。私は羽広政男先生によく質問しに行きま
したが、いやな顔をせず、わかりやすく法の大枠を説明して下さったこと
は、私の知識の抽象化のために最も役に立ちました。またこの授業で友
人となった優秀な石原君との議論も、非常にレベルが高く楽しかったです
。またWセミナー論文答練会も申し込みましたが、結局理解していれば何
でも書けることが二〜三回受けてわかりましたので、ほとんど受けません
でした。しかし、ペンに慣れるために同じペンで暇さえあれば落書きをして
いました。
〈2〜4月〉私の疑問はとどまるところを知らず、前述北氏とのゼミで次々に
解決していきました。このゼミでは口述過去問・基本書の通読等を通じて
疑問点をそのまま言いあうという形式でしたが、百選等もこの時期につぷ
したことも判例に慣れるという意味で良かったと思います。択一対策として
は東大の友人である宮本君、松井さん、中大の荻野君等と一問一答ゼミ
を組み択一受験六法をつぶしました。四月には、ほとんど暗記している状
況でした。
73 :
1:2001/03/30(金) 15:39
つづき3
● まとめ
私は、どの基本書、参考書を用いたかと言われると非常に困ります。つま
り、受験生が用いる大半の本には目を通したからです。しかし、通常の受
験生と異なるところは、自分が疑問に思うところ以外は読まなかったこと
です。すなわち、知識は理解を伴って初めて身につくという前述発想からで
す。つまり本を読むという作業は、知識をそこから得ようとするのではなく
、ナルホドという確認作業に用いたということです。もっとも判例百選は必
修です。私も最後にいきついたところは判例百選・重版であり、事案を離
れた法律論は意味がないと思います。しかし、私が裏柔当に理解しえた
のは三月以降だと思います。初学者であれば・深みにはまりますので、
ある程度、メリハリがついて読めるようになってからが良いと思います。そ
して、百選が楽しいと思えるレベルが合格者の大半のレベルだと思われ
て結構です。
★戦略2の解説
● 論文対策
論文で評価される部分は知識(ブロック)のレベルではありません。よくブ
ロックを集めれば受かると錯覚しノート作成に時間を費やす人がいますが
、本末転倒です。インビジュアルの面、答案からにじみ出るイメージが添
削されるのです。よく予備校の答練の成績は良いが、本試験では良くな
いとか、十分書いたつもりが評価されない等、様々な不思議なことが言わ
れていますが、ここは表には直接出てこない、つまりコンピュータでは添
削できず、人間の感覚を用いないと添削できないということです。私の絵
の先生は、絵を見れば、その人の性格、人柄がわかると言います。試験
委員の先生も、答案の裏にある人格、すなわち平衡感覚、謙虚さ、若さ(
インビジュアルの側面)を添削するとおっしゃいます。私の今年の口述試
験で実感しました。そこで、私の知識の抽象化というのはインビジュァル
の面をビジュアル化するということでしたが、みなさんも、意識を右の点に
注意して答案を書いてみて下さい(前述の「Trees of 1aw」参照)。もっと
も定義等の知識も必要ですので、図Aの知識レベルの勉強時期は直前
にズラして下さい。暗記レベルの勉強はそれ以外の時期ではムダです(
暗記は忘れるものだから)。
74 :
1:2001/03/30(金) 15:40
つづき4
● 択一対策(図B)
知識は私は「択一受験六法」で十分だと思います。他の受験生を見てい
ると、様々なものに手を出していますが、一冊の本に集約した方が必ず
身につくと思います。問題は、実践感覚です。択一試験を受けようとする
人は大半知識は十分ある人達です。かつ一度合格する人は次の年も合
格しやすいので、最初に受験する人は残り千人弱の枠に入るしかなく、
案外大変な試験だと思います。そこで私は左プランを提案します。すな
わち、択一問国は本試験開始の午後一時半から解かなければ意味がな
く、模試を直前一日前まで受けつづけることです。右方法の効果とし.て、
一日のうち、集中できる時間のピークが一時半からになり、最も頭の働く
時に受けられるというメリットがあります。例えば、石原君(前述)は私と同
様夜型ですが、朝と夜では点数が一〇点以上違うと言っていました。ま
た、他の効果として感覚がみがかれるということです(これは私のように
二十数回連続で答練を受けたことがない人にはわからないかもしれない
)。例えば、一五〇キロのスピードボールも毎日見続ければスローボール
に見えるように、人間の感覚は相対的であり客観的に遠いボールはない
(カープの後のストレートは速く見える)。これを択一に応用すれば、二〇
数回頭に圧力をかけていれば、必ず問題は易しくなるし時間も早くなる。
私の経験上では、右のように択一問題を一五〇〇問以上解いた時に感
覚がわかり、当初三〇点前後から五〇点以上に伸び、時間も一時間少
々楽に余るようになりました。
★戦略3の解説
イメージ・感性・相対的理解の効能は、大脳生理学との関係でまだ解明
されていない部分があります。しかしながら、私の経験則上、最大限効率
を上げるには右三要素は不可欠であると思います。詳しくは、別紙に譲
るとして図の説明だけすると、土壌が砂であれば、雨のしずくは土に吸収
され、残るは点の跡のみになります。.量を増やしても同様であり、点の数
は量に正比例します。しかしながら、土壌の上に水というTOOLを用意す
れば、かつ静かな環境(静かな心)があれば一滴のしずくが無限大に波動
となり、水面全体にゆきとどきます。いかがでしょうか。
75 :
1:2001/03/30(金) 15:41
つづき5
★戦略4の解説
常識(感性)からのアプローチです。上(α)から攻めると常識がかくれてし
まう。受験生の答案を今読んでみると右パターンが多い。もう一つの下(
β)からのアプローチをとると、非常に常識から見た問題文の不都合性
が見えてくる。すなわちαβ両視点を必ずもって下さい(βは素人の方が
よくわかる)。さらにいうと法律は解決の最終手段であり、社会の大半が
常識(道徳)で動いているということです。受験生に法律相談をすればま
ず法律を出すでしょうが、実務家は「そんなの法律の問題ではありませ
ん。常識で解決して下さい」という人が多いでしょう。
▼総括 問題を僭越ながら出させていただきます。
「りんごの味を述べなさい」
知識.暗記型の人はりんごを数多く食べるでしょう。しかしながら、本書を
ここまで読んでいただいた方はお解かりになるでしょう。私の発想はりん
ごは食べない(もっとも最後に一口食べますが)。いちご、キウィ、パイナッ
プルを食べます。そして、そこからりんごの味を比較して論文を書くでし
ょう。すなわち、客観的なりんごの味という存在はないのです。すべての
人間は相対理解で決まるのです。レモンの後に食べればあまく、ももの
後に食べればすっぱいでしょう。以上、法律にもあてはまります。同じ法
律でも存在という意味で共通しますが、評価の面ではすべての人が各
自の価値感に基づき異なる評価をしえます。
答案は作品です。芸術品です。自らの個性を生かし、そのキャンパスに
おもいきり自分の世界を描いて下さい(唯心論的アプローチ)。
今、受験界ではブロックカードを作成し、量をこなし、穴を埋める方法が
流行しています・そのため答案が画一化し、没個性的なものが増えてい
るそうです。そこで、いかに個性的な答案を書くかも短期合格秘訣です
(某司試委員談)。私の方法論を参考にし、方向性を最初に見極め、最短
距離で合格する方が多く出ることを期待します。最後まで読んでいただ
きありがとうございました。
76 :
お藤:2001/03/30(金) 15:50
弥永先生の経歴みていつも思うのですが科目免除から考えて司法試験→会計士→鑑定士の順に受かるのが合理的と思いますが。
司法試験の法律で合格レベルにあれば会計士の法律(会社法&民法。特に後者)は簡単ですし会計士の会計科目が分かれば行政法規をかじるくらいで鑑定士に受かると聞きます。
77 :
お藤:2001/03/30(金) 15:52
>>76 二行目
司法試験に受からなくても、の意味です。(受かったら免除ですし当たり前ですけど)
78 :
氏名黙秘:2001/03/30(金) 16:36
1さん本当にありがとう。
79 :
氏名黙秘:2001/03/30(金) 16:42
1さん、ありがとう。すごくためになりました。
80 :
>76,77:2001/03/30(金) 17:39
資格コレクターですか?
81 :
おふ痔:2001/03/30(金) 17:41
82 :
1:2001/03/30(金) 17:58
ちなみに以下のような図がついています。
戦略1
Step1
◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯
──────────────────────
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
過去問学習(疑問を見つける)
Step2
◎ 知識の抽象化
↑
◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯
──────────────────────
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
過去問学習(疑問を見つける)
Step3
知識 →→ ◎ →→
(知識を流し込む)
83 :
1:2001/03/30(金) 17:59
戦略2 論文 図A
│
│
│─────┐
│メンタル │
│──────┐
│法とは何か │
│────────┐
│科目全体の理解 │
│──────────┐
│平衡感覚、謙虚さ │
│───────────┐
│判例感覚 │
│─────────────┐
│知識レベル(ブロックカード) │
└────────────────
択一 図B
│
│
│
│──────┐
│メンタル │
│────────┐
│バイオリズム │
│──────────┐
│択一感覚 │
│───────────┐
│速読力 │
│─────────────┐
│知識 │
└────────────────
84 :
1:2001/03/30(金) 18:00
戦略3
雨
↓
/──────/
/ 砂 /
/ /
/──────/
雨
↓
/─ ↓───/
/ ← → / 波動として広がる
/ /
/──────/
水(tool)=右脳
戦略4
アルファ
↓
法律論
↑
────── 常識
↑
ベータ
85 :
氏名黙秘:2001/04/01(日) 21:10
「Trees of 1aw」という本(早稲田経営出版)はいつ改訂されるのでしょうか?
86 :
68:2001/04/02(月) 05:44
再び1さん、どうもありがとう。本2冊分得した感じ。
>>85 あの本のchapter1,2に何となく疲れる自分はベテ予備軍?
87 :
U-名無しさん:2001/04/17(火) 10:48
超名スレの予感
88 :
氏名黙秘:2001/04/17(火) 16:45
1さんに要望です。
新たな情報を書き込む場合は、
目立つように上げて書いて欲しいです。
有益な情報を提供してくれてありがとうね!
89 :
氏名黙秘 :2001/04/24(火) 19:10
超革新的名スレの予感
90 :
氏名黙秘 :2001/05/01(火) 05:15
超革新的名スレの予感
91 :
氏名黙秘:2001/05/01(火) 19:26
司法試験板は本来こんなスレが多いはずなのだが・・・
92 :
1:2001/05/01(火) 19:40
結構たくさんのヴァカどもかかったので満足しました。
みんな暇なんだね(笑)
こんな所に来ていないでもっと社会に貢献した方がいいよ。
お前らのレスがつまらないので、このスレはもう終了します。
93 :
氏名黙秘:2001/05/02(水) 00:16
92>>死し悦さまのお出ましだ!!!
94 :
氏名黙秘:2001/05/02(水) 05:57
95 :
:2001/05/30(水) 05:14
96 :
氏名黙秘:2001/05/30(水) 08:06
いい答案はいい答案というわけ!
97 :
氏名黙秘 :2001/06/14(木) 09:45
98 :
氏名黙秘:2001/06/14(木) 10:07
99 :
氏名黙秘:2001/06/14(木) 10:07
100 :
氏名黙秘:
100げっと