林屋礼二先生の新民事訴訟法概要ってどうよ?

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1教えて
評や以前の2chでも、上田徹一郎先生の基本書は「通読するには
量が多すぎる」「小文字の箇所に重要なことが書かれてあること
があり、かといって、全ては読んでられない」「句読点が変な位
置にあり、読み難い」など言われ、伊藤眞先生(東大教授)の本も、
旧訴訟物理論に立っている点はいいが、やはり「通読するには量
が多すぎる」「受験上、無駄が多すぎる」「読み難い」など言わ
れていた。新堂先生の本は論外だし、新民事訴訟法講義(大学双
書)も、やはり量は多いし、共著だし、使っている人は多くなさそうだ。
林田先生の解法マニュアルについては「定義はこれで大丈夫なのか?」
などエールの本でも指摘されている。

てな具合に、民訴に関してはこれといった基本書が無く、以前のここ
においても、皆さんいろいろ悩んでいるようで、民訴に関しては基本書
を全く読まない人(私も)や、デバイスを使う人が主流のようですが、
最近、林屋礼二先生の新民事訴訟法概要という基本書が出たようで、見
たところ、項数も適当そうだし、所謂一流の学者のようだし、これって、
「定番になるんじゃないの?」とかって思ったりしたのですが、どうなんでしょう?

この本を買われた方や、旧法時代に使われていた方、この本はどうで
しょうか?また、詳しい方にお聞きしたいのですが、この先生は現在、
東北大学の方のようですが、どういった経歴の方なのでしょうか?
2名無し君:2000/05/15(月) 22:03
面倒見の良い先生のようです。
3名無しさん:2000/05/15(月) 22:19
Sシリ民訴ってどうよ。Wが送ってくるメルマガでべた褒めだったけど。
内容はナイヨウな感じがするけど、ハンディなまとめツールとしてはよさげ鴨。
41:2000/05/16(火) 01:52
結局、現時点では使っている人いないのかな?
5仕事やめて司法浪人:2000/05/16(火) 03:53
俺使ってるよ。おすすめ。学生時代に旧法版を最初に読んで(新書だった)
わかりやすかった。久々に法学始めたが、ハードカバーになってて驚いた。
学説にもそれなりに触れてあって、内容濃くなってるね。経歴は東京生まれ
なのに東北大。大きな業績はないが、堅実でしっかりした仕事をする人だと
ゼミ担当の教官が言っていた。新法版を全部読んだわけではないが、最終合格
までって保証はない。最初に読むべきものなのでは?
6名無しさん:2000/05/16(火) 08:14
小林秀之のプロブレムメソッドとか、ケーススタディって、人気あるけど、どこがいいんですか?

僕にはわかりません。わかりやすいけど、後になにも残らない、雲みたいな感じ。でもおれの周りの頭いい人はいいって言ってるからなあ。
し化し、分量的にはまとまってるんで、1さんにはいいかもしれません。
7名無しさん:2000/05/16(火) 14:05
小林秀之のプロブレムメソッドは僕もあまり好きになれないです。
少数説に立っているところあり、項数が多いわりには抜けているところあり(まあ、これは
体系書じゃないから仕方ないか)、不要な所も多いという印象。
もっとも、30分くらい立ち読みしただけだから何ともいえないですけど。
でも、そんなに周りの頭いい人がいいって言ってるんですか?
そう言うわれると気になるな〜。もう一度見てみようかな。

5さんに聞きたいんですが、
この先生って、新訴訟物理論を採っているのですか?
また、読みやすいみたいですが、独特の言い回しとかはないですか?
また、司法試験受験上、無駄な記述って殆どなさそうですか?
8小林秀之って、:2000/05/16(火) 15:57
実体法で規範統合説をとっているんじゃなかったかな。
新訴と旧訴の対立は無意味という立場だと記憶していますが。
9小林教授って:2000/05/16(火) 19:16
そもそも本当に自分で執筆してるの?
10:2000/05/17(水) 00:35
何でそう思ったの?
何か裏を知ってそう。

ところで、林屋先生って、どういう学説採っているのですか?
少数説をやたら支持するとか、そういう感じの先生ですか?
115:2000/05/17(水) 01:39
林屋先生は独特の言い回し、特異な学説の主張はしない方です。
わかりやすくするための例え話は散見されますが。
新訴と旧訴の総合化という立場。無用な学説の対立は好まない。
学説としての「切れ」よりも堅実で丁寧な説明、通説的、無難で穏当な
学説を求める人向きでしょう。
「兼子=竹下」の薄い本でも合格できるというのなら、この本でも合格
できるのでは。
蛇足ですが、小林先生は民事訴訟法学者としてはさほど評価が高くなかった
と記憶していましたが、最近は結構本も売れているようですね。
「法と経済学」とか、法学の方法論的なところで評価が高かったような記憶が。
立ち読みした「破産から民法が見える」(?書名不正確)や民法の演習本は
面白かった。角先生との共著の本も。プロブレムは予備校のテキストっぽい
ところがうけているのでしょうか。
12:2000/05/17(水) 12:14
信頼性の高い、貴重な情報を本当にありがとうございます。
おかげさまで、林屋先生の位置付けがわかってきました。
受験上においても非常によさそうですね。
恐らく次に予備校に行く際に買おうと思います。
13名無しさん:2000/05/18(木) 14:03
age
14名無しさん:2000/05/19(金) 12:21
小林秀之が民訴学者として評価が低いってどこの評価?
「主要事実と間接事実」のところで青山善充と言い合ったのは知ってるけど。
プロブレムはもともと判例タイムズ連載で実務家向けのものだったし、
アメリカ民訴の著書もあって、はたから見てるととても優秀な人だと
私は思ってたけど。
弘文堂から出してる「証拠法」も読みやすくて、分かりやすいし。
渉外事件で弁護士としても活躍してるようなので、やっかみとか妬みを
言われやすいかもしれないが。
ちょっと書きすぎなのかな、もすこし熟考してプロを唸らせるような論文
を書くことが求められてるかもしれない。法学界ってそうした空気はある
と思うけど。
15名無しさん:2000/05/19(金) 15:08
で@`青山先生との論争は@`どっちが勝ったのですか。

私は@`小林先生より青山先生の方が優秀なイメージがあります。
破産法のゼミにいたのですが@`この分野では、青山先生の方がすごい感じ。

でも、小林先生の方が学生にはわかりやすい記述だと思う。
16どっちも:2000/05/19(金) 20:27
どっちだって話だよ
17教えて(1):2000/05/20(土) 04:53
買っちゃいました。

「はしがき  最近は司法試験を受ける人たちでも、あまり概説書を読まずに、
もっぱら、論点テキスト的なものを読んで受験している人が多いと聞く。
しかし、・・・よい勉強方ではないと思う。というのは、・・・一度も聞いたことも
よんだこともないような、・・・問題に・・・対処していくためには・・・
基本をきちんと理解し、その基礎のうえにたって、自分の頭で一つ一つ考えていける
ようにしておく必要があるから・・・個別的に重要な問題だけを暗記的に勉強しただけでは
不十分で、・・・基本と全体像を体系的に理解していくことが何よりも大切である。
その反面で、とくに、「民訴」はー難しくてー「眠素」・・・などともいわれていて、
・・・概説書を読むのは敬遠されがちであったから、民事訴訟法の概説書を書く者としては、
「読者の立場」にたって、できるだけ読者が理解しやすいように・・・基本と全体像を効率
よく理解できるように、説くことを心がけた。・・・」

だそうです。確かに、5さんの言う通り、逐一具体例があげられているし、分かりやすいですわ。
今のところ、唯一気になったのは、当事者適格を除いた意味での訴えの利益について請求適格と表現さ
れているのは通説と異なりますが、そんなの読み替えればいいだけのことですから、問題ないです。
しかも、通説はこうだよ。だけど、私はこう言うべきだと思うよ。ってはっきり書いてあるので、
全く問題ないです。逆に、通説の方が、二つの意味で訴えの利益という語を使うので、
どちらの意味で使っているのか分かり難くなり、混乱をきたします。
そんなわけで、これはいいですわ。多分。
これからの定番になるんじゃないかな〜と予想しているのですが。
当たるんじゃないかなこの予想。
18名無しさん:2000/05/20(土) 17:33
読んでて面白いところはありますか?
19名無しさん:2000/05/20(土) 18:48
Sシリーズってどうですか?
20名無しさん:2000/05/20(土) 22:16
シンプルにまとまっていていいと思うよ。
21名無しさん:2000/05/21(日) 02:07
辰巳でSシリーズの池田辰夫が講座をやってましたよね。
あれ聞いた人、感想教えて下さい。
中野他の新民事訴訟法講義から乗り換えようかなと思ってるんですが。
22名無しさん:2000/05/21(日) 03:17
Sシリーズって新訴訟物理論でしたっけ?
23>19〜:2000/05/21(日) 05:14
新しいスレ作った方が反応あると思うぞ。
あんまり林屋本を有名にしたくないので、ひとつよろしく。
24名無しさん:2000/05/21(日) 18:47
>林屋本を有名にしたくない
なぜ?
何か嫌いな点や、恨みでもあるのですか?
25名無しさん:2000/05/21(日) 20:58
>24
いや、逆にいい本だからみんなに知られたくない、とかなんじゃないのか?

おれは林屋より林田だけどな(嘘)
2623:2000/05/21(日) 23:17
25さんの言うとおり。意識過剰なのかもね。
2724(1):2000/05/22(月) 03:06
そういうことでしたか。聞いて安心しました。
26さんも、私と同じですね。あの本、マジいいですよね。とにかく整理されているし、
無駄がほとんどないし、逐一、くどいくらい具体例を挙げて説明してくれており、
とにかく解りやすいし。言う事ないですよね。
ご意見を尊重して、下げたままにしておきますね。
28名無しさん:2000/08/04(金) 02:42
レックの司法書士講座で鈴木講師が、
この本を使って講義するらしいが、
どんな感じになるだろうか。
29しんどーこーじ:2000/08/04(金) 02:57
あんな軟弱な本は駄目だ!!
俺の本を読め!!
30名無しさん:2000/08/04(金) 05:06
司法協会の奴はどうよ?
31名無しさん:2000/08/04(金) 13:00
>28

変わった講師だな。
でも、結局この本主流にならなかったな。
32名無しさん:2000/08/04(金) 17:51
>31

今の主流って、伊藤眞東大教授か上田徹一郎関学教授あたりですか?

33名無しさん:2000/08/04(金) 23:26
>32
私のまわりでは、
上田徹一郎>>伊藤眞>大学双書>>新堂幸司
ってとこですかね。
34名無しさん:2000/08/05(土) 00:36
そういえば新堂使ってる人少ないけど、なんでだろう。

受験的には書きやすい学説のような気がする。予備校の参考答案
とかでも新堂説のあるし。

やっぱり、既判力などのところであまりにも通説と異なる解釈を
とるからかな。
35最近2CHに入浸っている者:2000/08/05(土) 01:45
既判力に限らず、非常に多くの論点で通説と異なるでしょう。
しかも、全体として、紛争の一回的解決を重視するので、
新訴訟物論、争点効といった説を提唱し、判例からも離れる。
当事者の確定とかも、単純な表示説よりもスゲー説得力あるなーとかって、
初学者の頃思ってたし、これで書いちゃおうかとか色気出したけど、
その分、長くなるんだよね。答案が。しかも、井藤先生の仰るように、
研修所、実務は依然、兼子の世界だし。やっぱ、判例の立場に近いとなると
新堂先生は使えんでしょ。分かりやすい辞書だわ。
新法になって、項数が圧倒的に増えたのも受験生が離れる要因になったのかも。
36名無しさん:2000/08/05(土) 03:18
新堂説が世間一般に思われてるほど判例から離れていると思わないんですけどね。
やたら新訴訟物論とか争点効論とかが注目されてるけど、それだけじゃないしね。
ちゃんと読んでみると、意外と「判例の結論に賛成しうる」ってのが多いんだよね。
かえって、兼子説の方が紋切り型思考で判例から離れちゃってるところがあると思うよ。
判例って、もうちょっと柔軟にやってるんじゃないかなって思うよ。
まあ、研修所は依然として兼子の世界みたいだけどね。
37名無しさん:2000/08/07(月) 11:14
評のアンケート見ると、林屋民訴・新堂民訴意外と人気で驚く。
でも、評のアンケートをどう見ます?
38氏名黙秘:2000/10/29(日) 22:31
そろそろ民訴の季節ですね
何だかもの寂しいので、あげ
39氏名黙秘
>>34
口述スレでも書きましたが、新堂・高橋説で行ったら途中下車ですよ
全く…
まあ、理解が不十分だったのだ、と反省はしていますが。
少数説は証明責任が転換されるだけに、深く理解していないと辛い。