>>60 1000円というのはある一定期間の総数の例えです。お金を使うのは司法試験委員会です。
お金の恩恵を受けるのは受験生です。恩恵が大きいときにさっさと合格した方が楽ですが
恩恵を受け損ねると途端に恩恵が後の足枷に変わるということです。もっと上手く説明できる人が
多いと思いますが、このあたりの説明で要旨は汲み取ってください。
択一合格免除とかの特典はないので、すべての受験生が1回1回がゼロからの受験です。
試験問題も毎年違います。平成の初期とは異なり、このところ大きな法改正もありました。
そういうわけで、宝くじじゃないので、何回も受ければ合格しやすくなるというわけでもありません。
20代前半の受験生は2〜3回しか受験できないということになるでしょうが、制度の変わり目なので
仕方ありません。その分ロースクール制度で全体の合格者は増えているので、合格だけを考えれば
今後も不利ではないでしょう。今年初めての受験でも点数さえ取れば、何の問題もなく合格できます。
一次試験合格者あるいは3年生以上の学部生でも受験資格があるので、細かいことをいえば
10年前に小学生であったとしても、一次試験から最終合格はできるわけです。10年前に生まれてい
なかったという方は残念でしたねってことで勘弁してください。それくらい旧試験は誰にでも門戸が
開かれていたのです。どうしても旧試験じゃなければ嫌だという若い方は、若くなくてもここ数年で
受験を開始した方も含まれるでしょうが、時代の流れとはそういうものだと受け入れるしかないでしょう。
そういう方にひとつ付言すれば、言葉が悪いですが、落ち癖がつくので、あまり何回も受験するのは
統計的には不利とも言えます。法務省が調べたことがあると検事さんがおっしゃってましたが、長期受験生の
合格率は低いそうです。受験回数が少ない人と違って、精神的にも余計に苦しくなりますしね。それでも
合格者に占める数自体はそこそこあるので、がんばって合格する人も一定数は必ずいるということでしょう。