【ロー制度崩壊】司法試験予備試験21【盛者必衰】

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511氏名黙秘
旧試験時代はこういう人もいたのに。

人・さいたま:次期埼玉弁護士会長・小出重義弁護士
2009.03.13 毎日新聞地方版/埼玉 22頁

 ◇裁判員制度には反対−−小出重義弁護士(63)
 「裁判員制度や司法試験合格者数の増加など、一連の司法制度改革に反対していこうと立候補した」。
2月6日にあった埼玉弁護士会の次期会長選挙で、相手候補に5票差で当選、4月から会長に就任する。

 弁護士を志したのは「正しいと考えたことを貫ける仕事がしたい」との思いと、学生時代に読んだ憲法解説書の影響という。
「人権の観点から物事をとらえる考え方を生きる指針にしたい」。大学を卒業してから司法試験への挑戦を決めた。
 司法試験浪人中の27歳で結婚。塾講師や建築作業、小中学校の宿直で生活費を稼ぎ、4人の子供を養いながらの受験生活。
妻の作った握り飯を持ち、子供を連れて図書館に通い勉強を続けた。
妻に「わが家には今いくらある?」と尋ねると「5円です」と言われたこともあったが、
「青春時代ですね。妻は、今よりあのころの方が楽しかったと言うんですよ」と懐かしむ。
 38歳の時に13回目の受験でようやく合格した苦労人だが、「やりたいことをやってる時は苦労と感じないもの」と笑顔で振り返る。

 「力の強い者の横暴とは徹底的に戦う」が信条だ。87年に独立して事務所を開き、
「守るべき正当な権利があると思えば、ジャンルを問わずに引き受けてきた」という。
 5月21日に始まる裁判員制度については、自他共に認める「強烈な反対論者」だが、
1年前に埼玉弁護士会が延期、廃止を求める決議を否決したことは尊重するつもりだ。
 しかし、「裁判官と裁判員では、対象事件や法律に関する情報量の格差が歴然だ。
裁判員はお飾りになるだけ。国民に権力を担わせるように見せかけて、
実は権力に迎合させる巧妙な制度」と厳しく指摘する。【飼手勇介】

 ■人物略歴
 ◇こいで・しげよし
 大阪府出身、63歳。早大卒。83年に司法試験合格。
埼玉弁護士会で、刑事弁護センター運営委員長や副会長などを歴任。
趣味は旅行、読書。妻(64)と長男(35)、長女(29)の4人暮らし。