初学者の質問に中上級者が答えてくれるよ 127

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39氏名黙秘
前スレでも質問したのですが
よくわからないのでもう一度質問させてください。
刑事訴訟法の質問です。

刑事訴訟法328条の解釈について
証明力を争う証拠とは、自己矛盾供述をいい。
供述者が「矛盾した供述をしたこと自体」を証明するために使用される場合であるから
伝聞法則の適用を受けない。
328条は非供述証拠であり注意規定に過ぎないとする限定説が多数説ですが。

18年11月7日の最高裁は
信用性の減殺を図ることを許容する趣旨と解するのが相当とし、厳格な証明を要するとして
同人の供述書、供述を録取した書面(刑訴法の要件を満たすものに限る)、、、
としています。

そして具体的事案で
被告人の署名捺印のないが供述録取者の署名押印のある文書は
328条の許容する証拠にあたらないとしています。

ジュリストの判例解説を読むと
328条の証拠にははじめから伝聞法則の適用がなく、したがって伝聞法則の適用もない。
本件書証に原供述者の署名押印を欠いても、供述録取者の署名押印があればそれで十分なはず。
にもかかわらず、判例は原供述者の署名押印を必要としたとあります。

では、判例の考えだと、証拠を328条で提出するときは原供述者の署名押印が必要だが、
おなじ書面を非供述証拠として提出するときには供述録取者の署名押印で証拠能力認めてしまうんでしょうか?