<インサイダー>宝印刷元2社員逮捕へ 札幌地検
3月14日11時45分配信 毎日新聞
東証1部上場の大手証券印刷会社「宝印刷」(東京都豊島区)元社員によるインサイダー取引事件で、
札幌地検は週明けにも、宝印刷札幌営業所(札幌市中央区)に勤務していた元社員2人を、
証券取引法違反(インサイダー取引)容疑で逮捕する方針を固めた模様だ。
売却益は計数千万円に上るとみられる。
関係者によると、2人は顧客企業が行うTOB(株式公開買い付け)を投資家に知らせる文書を社内端末で閲覧。
TOB公表前に該当株1億円超を買い付け、公表後に売り抜けたとされる。
事件を巡っては、証券取引等監視委員会が今年1月、同社関係者からTOB情報を入手してインサイダー取引をしたとして、
投資家2人に課徴金計243万円を科すよう金融庁に勧告した。
元社員2人は売買額が大きく悪質なことから、地検への刑事告発を視野に調査を進めていた。
同社は1952年創業。有価証券報告書など投資家向け文書の印刷を専門に請け負っている。【芳賀竜也】
最終更新:3月14日11時45分
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