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氏名黙秘:
真価問われる法科大学院生
職業:法科大学院生 氏名:省略 (埼玉県志木市 29歳)
このところ弁護士の法廷欠席や裁判官の訴訟指揮など、法曹に対する世間の目は厳しくなっている。
これも裁判員制度の実施を控え、国民の司法への意識が高まっていることと関係があるのかもしれない。
こんな中、この春、全国の法科大学院で始めての卒業式が行われた。
一連の司法制度改革の下で誕生した法曹養成機関としての法科大学院の1期生が、来る5月に行われる新たな司法試験に臨むこととなる。
法科大学院はプロセスを重視した教育を理念としてうたっており、中でもリーガルクリニック(法的な臨床教育)などがその特色といえる。
来年卒業の私も、4月から弁護士の指導の下、授業の一環として、実際の依頼者と接する予定である。
法科大学院は、裁判員制度に比べて、国民の期待も認知度も劣るように感じられる。
しかし、多様なバックグラウンドをもった人材が入学し、プロセス重視の教育を受けた卒業生が、成果を社会で発揮すれば、国民の司法への信頼が高まることが期待されると思う。