裁判官任用希望者、9人不採用…1966年以降最多
最高裁は5日、9月に実施された司法修習の卒業試験に合格した第58期修習生1158人のうち、
裁判官への任官を希望した133人について採用の当否を審議し、9人を採用しないことを決めた。
不採用者数は、一昨年の8人を上回り、記録の残る1966年以降では最多となった。
一方、卒業試験に合格できなかった修習生は31人に上った。例年は10人前後で推移してきたが、
昨年の46人に続いて2年連続の多さとなり、修習生の質の低下を懸念する声も法曹界から出ている。
うち1人は「不合格」で、来春以降に修習をやり直さない限り法曹資格を得られない。
残る30人は「留保」とされたため、今後の追試で合格すれば、法曹資格を得られる。
裁判官に任官する124人のうち34人は女性。
これにより、裁判官の総定員に占める女性の割合は、約15%で過去最高となった。
任官は、閣議を経て16日付で発令される。
(2005年10月5日22時6分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20051005i114.htm