新判例の論点を検討するスレ

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タイトルどおり新判例を検討し,その論点などを検討するスレです。
では,1問目。
被告人は,他数名と共謀の上,路上でAに対し,頭部をビール瓶で殴打したり,足蹴にする
などの暴行を加えた上,底の割れたビール瓶でAの後頭部等を突き刺すなどし,Aに左後
顎部刺創による左顎部血管損傷等の傷害を負わせた。多量の出血を来たしたAは,直ち
に知人の運転する車で病院に赴いて受診し,翌朝未明までに止血のための緊急手術を受
けた。術後,容態は一旦安定し,担当医は良好に経過すれば加療期間は3週間との見通
しを持ったが,その日のうちにAの容体は急変し,他の病院に転院したものの,事件の5日
後,暴行による左顎部刺創に基づく頭部循環障害による脳機能停止により死亡した。容体
の急変に至る過程には,Aが医師の指示に従わず安静に努めなかった事実が介在した可
能性があり,かつ,そのことが治療効果を減殺した可能性があった。
被告人には何罪が成立するか,論点を挙げた上で論じなさい。
2氏名黙秘:05/02/26 23:40:04 ID:???
いつの判例?
3氏名黙秘:05/02/26 23:42:44 ID:gowiH6BH
前田説では狭義の相当性の問題。3要件を定立して当てはめ。
たぶん因果関係を認めて,傷害致死罪成立だと思う。
4氏名黙秘:05/02/26 23:43:37 ID:cif7AT7F
最高裁小2法廷h16.2.17
5氏名黙秘:05/02/27 00:04:56 ID:???
被害者が勝手に暴れて傷を広げ、それがもとで死んだのに、致死まで認めていいのか?
6氏名黙秘:05/02/27 15:28:53 ID:4ItQeh0i
age
7氏名黙秘:05/02/27 17:05:15 ID:???
被告人は、Aとともに同市北区北四〇条西五丁目に所在する行きつけのホテルロイヤル朋に赴き、午後一一時ころ同ホテル二〇三号室に入り、翌八日午前二時ころになったら迎えにくるよう石井に命じ、同人を帰した。
同日午後一一時すぎころ、被告人がAに覚せい剤を注射して間もなく、同女の様
子がおかしくなり、頭痛、胸苦しさ、吐き気を訴え、翌八日午前零時半ころにはあらぬこ
とを口ばしるなど錯乱状態に陥り、二階にある同室の窓の戸を開けて外へとび出そうとす
るので、被告人がこれを制止して事なきを得たが、同女は、衣服を投げ捨て素裸になり、
手当たり次第ものを投げつけ、浴室へ入ってむやみに冷水を浴びた。その後被告人が同女
をべツドに連れて行き寝かせようとすると、これに抵抗して激しく室内を動きまわるなど、
被告人との問でしばらく揉み合いが続いた。しかし、被告人が同女に足払いを掛けて床に
倒して、ようやく静かにさせることができたが、もはや手に負えないと感じた被告人は、
同日午前一時半ころ、同ホテルの管理人室に電話して、「女が酔っ払っているので手を貸
してくれ。」と依頼するとともに、ホテルの従業員に見付かることをおそれて所携の覚せ
い剤、注射器、注射針などをトイレに流して始末した。
8氏名黙秘:05/02/27 17:05:48 ID:???
午前一時四〇分ころ被告人の依頼に応じてメイド二人が二〇三号室の入口まで来たが、前
もって迎えにくるように命じておいた石井がちょうどやって来たので、被告人はメイドを
部屋に入れないまま帰した。石井が部屋に入ると、Aが足をベツドの端に掛けたまま全裸
で床に倒れており、呻き声をたてて苦悶しており、浴室のシャワーは出しっぱなしで、床
にはAの下着類が散乱していた。その後、濡れタオルを倒れているAの頭に乗せたが、被
告人は、ホテル側が事態を怪しんで警察へ通報したのではないかと危惧し、様子を窺うた
め管理人室へ赴き、「部屋を汚したから」と言って、管理人に五〇〇〇円を握らせた。
9氏名黙秘
被告人は、善後策を講じるため、稼業上の兄弟分である小山らに
電話で連絡をとったが、うまくいかなかった。そこで、被告人は、
ホテル備え付けの浴衣を全裸で倒れているAに着せかけ、午前二時
ころ管理人室へ電話で、「用事で一時間程外出するが、女の子は
容態がよくなったのでそのまま残していく」旨連絡したうえ、午前
二時一五分ころ石井運転の車で同ホテルを後にしたが、二〇三号室を
出るとき、同室の床に倒れたままのAは足を痙十させていた。午前
三時半ころ石井がホテルロイヤル朋の管理人室に電話して、もう少し
したらホテルヘ戻る旨伝えたが、被告人、石井ともそのまま同ホテル
には戻らなかった。その後、二〇三号室から同ホテルの管理人室へは
なんの連絡もなかったが、部屋の使用を延長するか否か確認のため
管理人室から同室に電話したところ応答がないので、同日午前一〇時
四〇分ころ、従業員が同室に入ってみたところ、Aが被告人らが退室
したときと殆ど同じ状況で床の上に倒れたまま死亡しているのが発見
された。