【壁の耳】九州大学法科大学院17【萎縮効果】

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――日本10大ロースクール――今後、実質的な選択肢はこの10校のみ!

東京・京都・一橋・早稲田・慶応・首都・千葉・大阪・中央・神戸

ロースクールはしょせん大学院である以上、学歴の一部です。
しかし、学部の偏差値序列とロースクールの偏差値序列は、
明らかに異なったものとなっています。
最も端的な例を挙げれば、東北大の法学部は、偏差値序列では
東大・京大・一橋に次ぐ第4位にランクされていますが、肝心の
ロースクールのランキングでは、東北は既修コースが19位、
未修コースは何と22位以下なためランキングすらされていないというのが現実です。
これは、全国の優秀な学生は、裁判過疎地域にあるロースクールを
選ぶことのデメリットを良く承知していることに起因するものと思われます。
そのため、学歴を考慮するに当たっては、学部の出身校が大きく考慮され、
さらにロースクールの学歴については、学部の序列とは異なった序列によって評価されます。
すなわち、学部の出身校の学歴が低く、ロースクールでは人気のない地方の大学を
出たというのでは、極めて低い学歴評価にならざるを得ません。
医師国家試験が8〜9割の高い合格率を保証されているのと異なり、
低合格率ゆえに過酷な競争を強いられる新司法試験においては、
優秀な学生を集められる学校はますます沢山の合格者を輩出し、
そうでない学校はますます合格者が出なくなるという優勝劣敗の構図が固定化します。
たとえ学部の偏差値が高いとしても、ロースクール自体の競争力が低いロースクールに
進学するということは、学歴上も不利な立場に立たされるばかりか、 より直接的に、
新司法試験に合格できず、いわゆる三振するということになってしまいます。
今後ロースクールの受験を考えてらっしゃる方は、
上記の予想され得る事実を考慮に入れた上で受験校の選択を慎重に行ってください。