>番頭さま
修習における、実際の活動の違いという意味です。
検察修習の中心は、取り調べをして検面調書を作成するということです。
これをひたすら繰り返します。
勿論その中で、調書の記載のスキルなどは身に付くのですが、本を開いて
勉強するというよりは、とにかく体で覚えろ、という感じでした。
この他に、捜査(現場を見たり警察を指示)や記録分け(公判に提出する
証拠の選別)なども、やはり「体で覚えろ」的なものです。
弁護修習は、人によっては「部屋にこもって書面作成」という人もいるよう
ですが(それは望ましくないとされる)、通常は弁護士について回り、本では
学べないことを現場で体感するのが中心です。
例えば説得や駆け引き、受認するか否かの判断、報酬の話の切り出し方、
事務員さんとの接し方、などです。やはり、体で覚える「訓練」です。
これに対し、民裁修習は今のところ、裁判官室の広い机の上に資料を広げ、
文献をひもときながらパソコンで判決を起案するのが中心です。
白表紙や前期修習のノート、裁判官室に豊富にある文献(これは本当に
凄い)に首っ引きになって、一つ一つ考えては打ち込みます。
この過程が、普通に法律学の勉強になります。本を読んで考え、書いてみては
また考え、の繰り返しが、新鮮な知的刺激を与えてくれます。
(しかも時々、裁判官が勉強会を開いてくれます。)
追伸について
「雪山」というのはスキーではなく、単なるドライブです。
ではまた。