●36歳、受験界の歴史を語るベテですが、何か?

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67935歳独身 ◆rC3OxWVw

 
【基本書中心主義について―10―】

 少年ジャンプやプレイボーイ程度しか読まないぼくにとって、
我妻先生の「民法案内」はかなりハードルの高い本だった。
 そういえば、大学入試のために小林なんとかという人の本を
読んだことがあるが、う〜ん、それ以上に苦痛じゃ。

 「案内」というぐらいだから、もっとやさしい内容かと思っていたが、
甘い甘い。唯一理解できたのは、我妻という先生はすごく勉強が
できた人なんだなー、ということだった。

 結局、司法試験「受験生」にすらなることができないまま、
大学4年になってしまった。
 
 こんなことなら入学と同時に予備校に通っていればよかった、
などと後悔しても遅かった。

(続く)
68035歳独身 ◆rC3OxWVw :02/03/08 16:39 ID:KlUsspcg
 
【基本書中心主義について―11―】

 今思えば、予備校に通うことを「かっこ悪い」と考えたことが
大きな障害になった。
 
 しかし、こういう考えは当時は決して少数派ではなかった。
ある学者が法律雑誌に書いていた。
 「親の経済力を背景に予備校などというところに通い、雑魚本
を暗記して司法試験に合格する。そんな人間が、一体いかほどの
法曹になれるというのだろうか…」
 
 そのとおりだ! と思った。
そんな風に意地を張って独学を貫こうとした学生はわりと多かった
(のではないだろうか)。
 特に中央大学はその風潮が強かったかもしれない。
 
 しかし、転機は訪れた。
就職活動シーズンに突入した大学4年の春、生協でふと手にした
レックのパンフレットが人生を変えた。
 司法試験全7科目入門講座。
入門講座だけで合格レベルに!などと書かれたあのパンフレットだ。

(続く)