●36歳、受験界の歴史を語るベテですが、何か?

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5535歳独身 ◆rC3OxWVw
【論点ブロックカードについて―18―】

 論文基礎力完成講座が終盤にさしかかったある日、
伊藤真は一冊の本を持ってきた。
 鈴木竹雄の「会社法」。
 当時(今もか?)の代表的な会社法の基本書で、
300ページ程度しかない本だ。

 ところが、扇子のように開いて分厚く膨んでいる。
見ると、あちこちのページに論証カードが挟んである。
正確にいえば貼り付けてある。

 「論点のある箇所に、答案ではこう書くというものを
書き込んでいたんですが、書き込みきれないのでこうして
カードにして貼り付けたんです」
 伊藤真は説明を始めた。

(続く)
5635歳独身 ◆rC3OxWVw :02/02/07 12:25 ID:1SAskY9H
【論点ブロックカードについて―19―】

初めて見る伊藤真のブロックカード。
何か特別な作り方でもあるんだろうか?

 「ブロック、なんて言うとね、ブロック塀のブロックを
イメージしますよね?でも、本当は違うんです」
えっ!?という表情の受講生たち。
――「ブロック」という言葉の響きは、どう考えてもブロック塀の
ブロックだろう?論点のかたまりをつなぎ合わせて答案を作る。
違うのか?

 まるでタネ明かしでもするように、ニコニコしながら説明を続ける。
 「94条2項の類推とかね、答案の中で繰り返し書く部分がありますよね。
こういうものはあらかじめカードにして準備しておけばいいんじゃないか。
そう考えたのがブロックカードの始まりなんです。
つまりね、まず答案ありき、なんです」

 うーん…。

 講義終了後、しばらくしてもずっと考えていた。
そして思考することを忘れたぼくの頭の中では
「ブロックカードは答案から作る」
という2つが、繰り返し繰り返し反復再生されていた。 

(続く)

57氏名黙秘:02/02/07 12:25 ID:???
神、遂に降臨!!
58氏名黙秘:02/02/07 12:26 ID:???
!!!
5935歳独身 ◆rC3OxWVw :02/02/07 12:29 ID:1SAskY9H
という2つが→これが
60氏名黙秘:02/02/07 13:24 ID:5w0WL1JO
伊藤真の論起訴挫折。
「おぼえるだけかよ。」
旧型ブロックカード挫折
「なげーよ」
論文マスター(w)挫折
「説明なげーよ」
今にいたる。
だまし多すぎ。
61氏名黙秘:02/02/07 13:29 ID:???
ホントそうだよな。
62シーザー ◆gevsC.3U :02/02/07 15:07 ID:oww/nzPT
隣の部屋は同い年の同じ大学の女だった、しかも入居日が同じ。
絶対仲良くなれるはずだと信じて疑わなかったが4年間で会話を交わしたことは
2回ぐらいだ。彼女の家には友達がたくさん来て楽しそうな声がよく聞こえてきた。
壁が薄くて声が聞こえてくるから俺も部屋で独り酒飲みながら楽しい会話に参加してた。
「マジで?」とか「ホントかよ(w」とか。
誰も聞いてくれないし、返事は返ってこないがな。楽しい4年間だったな。
6335歳独身 ◆rC3OxWVw :02/02/07 15:31 ID:1SAskY9H
【論点ブロックカードについて―20―】
 
―ブロックカードは答案から作るのか…。
 
 気が付くと高田馬場で降りていた。
Wセミナー東京本校の購買部。
答練の解説レジュメを製本して一般販売していた。

 答練レジュメが販売されることが少なかった当時、
Wセミナー「論文講座問題集」は合格体験記などでよく目にした。
 「前期・後期の2年分で重要論点はとりあえずつぶせる。
解答例は受講生が実際に書いた方を使え」ー。
これが合格者の多くの評価だったと記憶している。

 2年分を買い、すぐに解答例をコピーし、レックの自習室へ。
解答例の論点部分をカッターで切り抜き、糊でカードに貼り付ける。
いま思い出せば「あほや」と恥ずかしくなる作業だが、当時は真剣だった。

 切り抜いた後には大量の「紙クズ」が残る。
「このように…と考えると…となる。そこで次に…が問題となる」とか、
「これを本問についてみると、…」という紙クズをグシャッと丸めて、
ゴミ箱に捨てた。

 本当は、紙クズにすべきはそっちではなかった―
なぁーんて、その時にはこれっぽっちも思わなかった。

(続く)